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【発明の名称】 田植機用の苗載せ台
【発明者】 【氏名】井上 信一郎

【氏名】森本 琢也

【氏名】小池 康三

【氏名】永田 康弘

【要約】 【課題】安価かつ製作容易に得られる奇数条植え用の田植機用苗載せ台を提供する。

【解決手段】二列の苗載置部11a,11aを一体形成した状態で備える二条用の苗載せ台構成単位体17,18の複数個と、一列の苗載置部11aを備える一条用の苗載せ台構成単位体19の1個とを連結してある。一条用の苗載せ台構成単位体19を苗載せ台11の最も横端に配置してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 5条以上の奇数条植え用の田植機が備える複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える田植機用の苗載せ台であって、前記複数列の苗載置部のうちの二列の苗載置部を一体形成した状態で備える二条用の苗載せ台構成単位体の複数個と、前記複数列の苗載置部のうちの一列の苗載置部を備える一条用の苗載せ台構成単位体の1個とが、一条用の苗載せ台構成単位体が苗載せ台の最も横端に位置する状態に並んで連結している田植機用の苗載せ台。
【請求項2】 前記複数個の二条用の苗載せ台構成単位体のうちの苗載せ台の最も横端に位置する1個の二条用の苗載せ台構成単位体が、二列の苗載置部を仕切る側壁部と、各苗載置部の横外側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部との計3個の側壁部を備えており、その他の二条用の苗載せ台構成単位体が、二列の苗載置部を仕切る側壁部と、一方の苗載置部の横外側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部との計2個の側壁部を備えており、前記一条用の苗載せ台構成単位体が、苗載置部の一方の横側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部のみの1個の側壁部を備えている請求項1記載の田植機用の苗載せ台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5条以上の奇数条植え用の田植機が備える複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える田植機用の苗載せ台に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗載せ台として、従来、図12に示すように、一列の苗載置部11aと、この苗載置部の両横側に位置する半割り側壁部11bとを備える1個の苗載せ台構成単位体の複数個が、苗載せ台の横幅方向に並んで隣接し合う半割り側壁部11bどうしで連結し、連結し合う2個の半割り側壁部11bが苗載置部11aを仕切る側壁部を形成しているものを採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、苗載せ台構成単位体どうしの連結している連結部位の数が多くなり、強度面で不利になりがちであった。また、苗載せ台構成単位体の連結面から製作に手間が掛かっていた。本発明の目的は、比較的小型の成形型を採用して、かつ、製作手間を極力少なくして得られる田植機用の苗載せ台を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕5条以上の奇数条植え用の田植機が備える複数個の苗植付機構に各別に苗供給する複数列の苗載置部を備える田植機用の苗載せ台において、前記複数列の苗載置部のうちの二列の苗載置部を一体形成した状態で備える二条用の苗載せ台構成単位体の複数個と、前記複数列の苗載置部のうちの一列の苗載置部を備える一条用の苗載せ台構成単位体の1個とが、一条用の苗載せ台構成単位体が苗載せ台の最も横端に位置する状態に並んで連結している。
【0006】〔作用〕たとえば図5(イ)に示すように、二列の苗載置部11a,11aと、苗載置部11aを仕切る側壁部11bと、各苗載置部11aの横外側に位置する側壁部11bと、一方の横端部に位置する連結部11fとを備える二条用の苗載せ台構成単位体17を成形型で作成して3個準備し、そのうちの1個はそのままにし、その他の2個のうちの1個を、一つの切断箇所C1で切断して二列の苗載置部11a,11aと2個の側壁部11b,11bとを備える二条用の苗載せ台構成単位体18に加工し、残りの1個の二条用の苗載せ台構成単位体17を二つの切断箇所C1,C2で切断して、一列の苗載置部11aと1個の側壁部11bとを備える一条用の苗載せ台構成単位体19を得る。そして、図5(ロ)に示すように、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17と、一条用の苗載せ台構成単位体19との間に、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18が位置するようにして各苗載せ台構成単位体17,18,19を並べ、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fと、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の苗載置部11aの端部とを連結し、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の連結部11fと、一条用の苗載せ台構成単位体19の苗載置部11aの端部とを連結する、という作成方法を採用することにより、5条植え用の苗載せ台を得られるものである。
【0007】また、図10(イ)に示すように、二列の苗載置部11a,11aと、苗載置部11aを仕切る側壁部11bと、各苗載置部11aの横外側に位置する側壁部11bと、一方の横端部に位置する連結部11fとを備える二条用の苗載せ台構成単位体17を成形型で作成して4個準備し、そのうちの1個はそのままにし、その他の3個を5条植え用の苗載せ台を得る場合と同様に切断加工して、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18を2個と、一条用の苗載せ台構成単位体19の1個とを得る。そして、図10(ロ)に示すように、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17と、一条用の苗載せ台構成単位体19との間に、2個の切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18,18が位置するようにして各苗載せ台構成単位体17,18,19を並べ、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fと、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の苗載置部11aの端部とを連結し、一方の切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の連結部11fと、他方の切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の苗載置部11aの端部とを連結し、切断加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の連結部11fと、一条用の苗載せ台構成単位体19の苗載置部11aの端部とを連結する、という作成方法を採用することにより、7条植え用の苗載せ台を得られるものである。
【0008】また、図11(イ)に示すように、二列の苗載置部11a,11aと、苗載置部11aを仕切る側壁部11bと、一方の苗載置部11aの横外側に位置する側壁部11bと、両横側に位置する連結部11e,11fとを備える二条用の苗載せ台構成単位体17を成形型で作成して3個準備し、そのうちの2個はそのままにし、残りの1個を一つの切断箇所C3で切断して一列の載置部11aと2個の側壁部11bとを備える一条用の苗載せ台構成単位体19を得る。そして、図11(ロ)に示すように、2個の二条用の苗載せ台構成単位体17が連続して並び、一条用の苗載せ台構成単位体19が横端に位置するようにして各苗載せ台構成単位体17,19を並べ、2個の二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11e,11fどうしを連結し、二条用の苗載せ台構成単位体17の一方の連結部11fと、一条用の苗載せ台構成単位体19の連結部11eとを連結する、という作成方法を採用することにより、5条植え用の苗載せ台を得られるものである。
【0009】つまり、五列以上の苗載置部を備える苗載せ台でありながら、苗載せ台構成単位体を作成する成形型として二列の苗載置部を備える苗載せ台構成単位体を形成するものを使用して、かつ、苗載せ台全体にできる苗載せ台構成単位体の連結箇所を従来の苗載せ台よりも少なく済ませて得られるものである。
【0010】〔効果〕したがって、苗載せ台全体が備える苗載置部の数の割りには、二条用の苗載せ台構成単位体を形成するだけの小型の成形型を使用して安価に得られる。苗載せ台全体にできる苗載せ台構成単位体の連結部位を従来の苗載せ台よりも少なく済ませ、連結手間の面から容易に作成できるとともに強度面で優れたものに得られる。
【0011】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0012】〔構成〕請求項1による発明の構成において、前記複数個の二条用の苗載せ台構成単位体のうちの苗載せ台の最も横端に位置する1個の二条用の苗載せ台構成単位体が、二列の苗載置部を仕切る側壁部と、各苗載置部の横外側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部との計3個の側壁部を備えており、その他の二条用の苗載せ台構成単位体が、二列の苗載置部を仕切る側壁部と、一方の苗載置部の横外側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部との計2個の側壁部を備えており、前記一条用の苗載せ台構成単位体が、苗載置部の一方の横側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部のみの1個の側壁部を備えている。
【0013】〔作用〕二条用の苗載せ台構成単位体を成形型で作成する際、二列の苗載置部それぞれの横外側に苗載置部の縦方向に沿って位置する側壁部を備え、これらの側壁部がリブ作用を発揮して苗載せ台構成単位体に歪みが出にくい状態になって得ることが可能となる。
【0014】〔効果〕二条用の苗載せ台構成単位体を歪みがないとか少ない状態に作成し、経済面、製作手間の面、強度面のそれぞれで有利に得られる苗載せ台を仕上がり精度の面からも有利に得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1,1と左右一対の駆動自在な後車輪2,2とによって自走し、機体前部に位置するエンジン3及びエンジンボンネット4を有する原動部、この原動部の後方に位置する運転座席5を有する運転部を備えるとともに、前記エンジンボンネット4の両横側に上下複数段の予備苗載せ台6aを備える予備苗収容装置6を設けてある自走機体の後部に、油圧式のリフトシリンダ7によって上下に揺動操作自在なリンク機構8を介して昇降操作するように苗植付装置10を連結するとともに、自走機体の後部から回転伝動軸9によって苗植付装置10に動力伝達するように構成してある。苗植付装置10の苗載せ台11の後側に位置する肥料タンク21、苗植付装置10の3個の接地フロート12a,12bそれぞれに支持させてある作溝器22などを有する施肥装置20を備えさせ、もって、施肥装置付きの5条植え用の乗用型田植機を構成してある。
【0016】すなわち、図1及び図2に示すように、苗植付装置10は、植え付け伝動ケースなどで成る植え付け機体14の後部に機体横方向に並んで駆動自在に支持されている5個の苗植付機構13・・、植え付け機体14の上側に機体横方向に摺動自在に支持されるとともに前記苗植付機構13の苗植え運動に連動して機体左右方向に往復移送される一つの前記苗載せ台11、植え付け機体14の下部に機体横方向に並んで上下揺動自在に支持されている前記3個の接地フロート12a,12bを備えている。そして、苗植付装置10を自走機体に対して下降操作し、各接地フロート12a,12bが圃場の泥面上に接触する作業レベルにして自走機体を走行させると、5個の苗植付機構13それぞれが、苗載せ台11に載置されたマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を切断するとともに取り出し、接地フロート12a,12bが整地した後の泥土面に植え付けていく。
【0017】施肥装置20は、前記肥料タンク21及び前記複数個の作溝器22の他に、肥料タンク21の下部に自走機体の横方向に並んで連結する複数の肥料繰出し装置、各肥料繰出し装置の繰り出し部を前記複数個の作溝器22に各別に接続している複数本の肥料供給ホース23を備えており、苗植付装置10が苗植え作業を行っていくに伴い、各肥料繰出し装置が肥料タンク21から粒状肥料を設定量ずつ繰り出して肥料供給ホース23に送り込み、各作溝器22が苗植付機構13によって苗植え付けされる箇所の横側近くに溝を作成し、その溝の内部に肥料供給ホース23からの肥料を供給していく。
【0018】図2に示すように、前記苗載せ台11に、苗載せ台11の横方向に並ぶ5列の苗載置部11a・・、隣接し合う2列の苗載置部11a,11aどうしの間に苗載置部11aの仕切りと苗縦送りガイドとを行うように設けた側壁部11b、苗載せ台11の左右の最も横端に位置する苗載置部11aそれぞれの横外側に苗縦送りガイドを行うように設けた側壁部11bのそれぞれを備えさせてある。苗載せ台11の前記5列の苗載置部11aそれぞれの下端側に左右一対の苗縦送りベルト15を設けてあり、苗載せ台11の各苗載置部11aにマット状苗を載置しておけば、苗載せ台11が5列の苗載置部11a・・によって5個の苗植付機構13・・に各別に苗供給する。
【0019】すなわち、苗植付装置10が駆動されると、各苗植付機構13は、この苗植付機構13に備えてある一対の植え付けーム13a,13aの一方の植え付けアーム13aが備える植え付け爪13bと、他方の植え付けアーム13aが備える植え付け爪13bとが交互に苗載せ台13の下端側に位置する苗受け止めレール16に形成してある苗取出し口を上方から下方に通過して圃場泥土に至るように苗植え運動を行う。すると、前記植え付け機体14を形成する伝動ケースの内部に苗植付機構13に連動して駆動されるように構成して設けてある苗載せ台横送り機構(図示せず)による移送作用により、苗載せ台11がこれの下端側及び上端側に作用するガイド部材に沿って機体横方向に往復移送され、5列の苗載置部11a・・それぞれにおいてこの苗載置部11aに対応する所定の一つの苗植付機構13の前記一対の植え付け爪13b,13bが交互に苗載置部11aの載置マット状苗の下端部から一株分のブロック苗をマット状苗の一端側から他端側に向けて順次に取り出していくように、載置されいているマット状苗を前記苗取出し口に対して横送りしていく。苗載せ台11が左右の横送りストロークエンドに到達すると、その都度、5列の苗載置部13a・・それぞれの前記苗縦送りベルト15が所定のストロークだけ駆動され、載置マット状苗を植え付け爪13bによる取り出し長さに相当する分だけ前記苗取り出し口に向けて苗載せ台11の縦方向に沿わせて送り込む。
【0020】図3に示すように、前記苗載せ台11は、前記5列の苗載置部11a・・、前記6個の側壁部11bのうちの右端から1番と2番目の2列の苗載置部11a,11a、及び、右端から1〜3番目までの3個の側壁部11b・・とを備える二条用の苗載せ台構成単体17と、右端から3番と4番目の2列の苗載置部11a,11a、及び、右端から4番と5番目の2個の側壁部11b,11bを備える二条用の苗載せ台構成単体18と、右端から5番目の1列の苗載置部11a、及び、右端から6番目の1個の側壁部11bを備える一条用の苗載せ台構成単体19とによって作成してあり、詳しくは次の如く作成してある。
【0021】すなわち、図4及び図5(イ)に示すように、2列の苗載置部11a,11a、2列の苗載置部11a,11aの間に位置する側壁部11aと2列の苗載置部11a,11aそれぞれの横外側に苗載置部11aの縦方向に沿って位置する側壁部11bとの計3本の側壁部、一方の横外側の側壁部11bの横外側に連なる右外枠部11e、他方の横外側の側壁部11bの横外側に連なる連結部11fのそれぞれを、合成樹脂の成形型による成型によって一体に形成した状態で備えさせるとともに、苗載置部11aを成型する際に、2列の苗載置部11a,11aそれぞれの下端側に前記苗縦送りベルト15を装着するための左右一対のベルト装着用貫通孔11c,11cを、上端側に複数本の苗受け突条11d・・をそれぞれ同時に形成した樹脂製の二条用の苗載せ台構成単位体17を作成し、この二条用の苗載せ台構成単位体17を3個準備する。
【0022】3個の二条用の苗載せ台構成単位体17・・のうちの1個はそのままにし、その他の2個のうちの1個の二条用の苗載せ台構成単位体17を、図4及び図5に示す如き二条用の苗載せ台構成単位体18に加工する。すなわち、二条用の苗載せ台構成単位体17の右側の苗載置部11aを右横端の側壁部11の近くに位置する切断線C1で苗載置部11aの縦方向での全長にわたって切断し、二列の苗載置部11a,11a、二列の苗載置部11a,11aどうしの間に位置する側壁部11bと左側の苗載置部11aの横外側に位置する側壁部11bとの計2個の側壁部、左側の側壁部11bの横外側に連なる連結部11fのそれぞれを備える二条用の苗載せ台構成単位体18に加工する。
【0023】残りの1個の二条用の苗載せ台構成単位体17を、図4及び図5(イ)に示す如き一条用の苗載せ台構成単位体19に加工する。すなわち、二条用の苗載せ台構成単位体17の右側の苗載置部11aを、前記二条用の苗載せ台構成単位体18に加工する場合と同じ箇所に位置する切断線C1で切断し、左側の苗載置部11aを、右側のベルト装着用貫通孔11cと苗載置部間の側壁部11bとの間に位置する切断線C2で苗載置部11aの縦方向での全長にわたって切断し、一列の苗載置部11aと、この苗載置部11aの左横側に位置する1個の側壁部11bと、この側壁部11bの左横側に連なる苗載置部部分で成る左外枠部11gのそれぞれを備える一条用の苗載せ台構成単位体19に加工する。
【0024】そして、図3及び図5(ロ)に示すように、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17が右横端に位置し、一条用の苗載せ台構成単位体19が左横端に位置し、これらの苗載せ台構成単位体17と19との間に加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18が位置するようにして3個の苗載せ台構成単位体17,18,19をこれらの横幅方向に並べる。そして、加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の右側の苗載置部11aの右側端部が無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fの上側に載る状態にして、苗載置部端部と連結部11fとを重ね合わせて連結し、一条用の苗載せ台構成単位体19の苗載置部11aの右側端部が加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の連結部11fの上側に載る状態にして、苗載置部端部と連結部11fとを重ね合わせて連結することによって3個の苗載せ台構成単位体17,18,19を連結し、もって、前記苗載せ台11を作成してある。
【0025】二条用の苗載せ台構成単位体17,18の上端側どうし、二条用の苗載せ台構成単位体18と一条用の苗載せ台構成単位体19の上端側どうしのそれぞれは、図3及び図6に示す如く連結してある。すなわち、上端部では、当て板30と、連結部11fと、苗載置部11aとにわたって挿通するリベット31によって連結してある。そして、この連結部より下側では、苗載せ台11の上端側を苗載せ台横送りガイド部材に係合させるレール部材32の連結部と、連結部11fと、苗載置部11aとにわたって挿通するリベットによって連結してある。二条用の苗載せ台構成単位体17,18の下端部どうし、及び、二条用の苗載せ台構成単位体18と一条用の苗載せ台構成単位体19の下端部どうしのそれぞれは、図3及び図7に示す如く連結してある。すなわち、苗載せ台11の下端側を苗載せ台横送りガイドレールに係合させるレール部材33の連結部と、連結部11fと、苗載置部11aとにわたって挿通するリベット34によって連結してある。
【0026】前記3個の接地フロート12a,12bのうちの両横外側に位置するサイド接地フロート12bの幅広前端部12fにおける接地用底面に、図8及び図9に示如き凹入部12cを設けてある。この凹入部12cは、サイド接地フロート12bの幅狭後端部12rの横幅W1よりも大きい横幅W2を備えるように、かつ、サイド接地フロート12bの前端側から流入した泥土が幅広前端部12fの後端側で幅狭後端部12rの両横側に後向きに抜け出る開口を備えるように形成してある。これにより、左右のサイド接地フロート12bは容積の大きい凹入部12cに多量の泥土を流入させ、泥土がサイド接地フロート12bによって横外側に押し流されて既植苗に倒伏などの悪影響を与えることを回避しやすくしながら作業できる。
【0027】〔別実施形態〕図10は、別の実施形態を備える田植機用の苗載せ台11を示し、この苗載せ台11は、7個の苗植付機構13に各別に苗供給する7列の苗載置部11aを備えるように構成するとともに、図10(イ)に示す如く二列の苗載置部11a,11aを一体形成した状態で備える二条用の苗載せ台構成体17,18の3個と、図10(イ)に示す如く一列の苗載置部11aを備える一条用の苗載せ台構成体19の1個とを、この一条用の苗載せ台構成体19が苗載せ台11の最も横端に位置する状態に並べて連結して構成してある。
【0028】すなわち、図10(ロ)に示すように、前記無加工の二条用の苗載せ台構成体17の1個が最も右横端に位置し、前記した如く加工した一条用の苗載せ台構成体19の1個が最も左横端に位置し、これらの苗載せ台構成単位体17と19との間に前記した如く加工した二条用の苗載せ台構成単位体18の2個が位置するようにして4個の苗載せ台構成単位体17,18,18,19をこれらの横幅方向に並べ、無加工の二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fと、加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の右側の苗載置部11aの右側端部とを重ね合わせて連結し、2個の加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18,18の一方の連結部11fと、他方の右側の苗載置部11aの右側端部とを重ね合わせて連結し、加工済みの二条用の苗載せ台構成単位体18の連結部11fと、一条用の苗載せ台構成単位体19の苗載置部11aの右側端部とを重ね合わせて連結することにより作成してある。
【0029】図11は、さらに別の実施形態を備える田植機用の苗載せ台11を示し、この苗載せ台11は、5個の苗植付機構13に各別に苗供給する5列の苗載置部11aを備えるように構成するとともに、二列の苗載置部11a,11aを一体形成した状態で備える二条用の苗載せ台構成体17の2個と、一列の苗載置部11aを備える一条用の苗載せ台構成体19の1個とを、この一条用の苗載せ台構成体19が苗載せ台11の最も横端に位置する状態に並べて連結して構成してある。
【0030】すなわち、図11(イ)に示すように、2列の苗載置部11a,11a、2列の苗載置部11a,11aの間に位置する側壁部11aと右側の苗載置部11aの横外側に苗載置部11aの縦方向に沿って位置する側壁部11bとの計2本の側壁部、右側の苗載置部11aの横外側に連なる右外枠部11e、左側の苗載置部11aの横外側に連なる連結部11fのそれぞれを、合成樹脂の成形型による成型によって一体に形成した状態で備える樹脂製の二条用の苗載せ台構成単位体17を作成し、この二条用の苗載せ台構成単位体17を3個準備する。
【0031】3個の二条用の苗載せ台構成単位体17・・のうちの2個はそのままにし、その他の1個の二条用の苗載せ台構成単位体17を、図11(イ)に示す如き一条用の苗載せ台構成単位体19に加工する。すなわち、二条用の苗載せ台構成単位体17の左側の苗載置部11aを、苗載置部間に位置する側壁部11bの近くに位置する切断線C3で苗載置部11aの縦方向での全長にわたって切断し、一列の苗載置部11aと、この苗載置部11aの両横側に位置する側壁部11bと、左側の側壁部11bの横外側に連なる苗載置部部分で成る左外枠部11gのそれぞれを備える一条用の苗載せ台構成単位体19に加工する。
【0032】そして、図11(ロ)に示すように、一方の二条用の苗載せ台構成単位体17が右横端に位置し、一条用の苗載せ台構成単位体19が左横端に位置し、これらの苗載せ台構成単位体17と19との間に他方の二条用の苗載せ台構成単位体17が位置するようにして3個の苗載せ台構成単位体17,17,19をこれらの横幅方向に並べる。そして、右横端に位置する二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fと、中央に位置する二条用の苗載せ台構成単位体17の左外枠部11eとを重ね合わせて連結し、中央に位置する二条用の苗載せ台構成単位体17の連結部11fと、一条用の苗載せ台構成単位体19の左外枠部11eとを重ね合わせて連結することによって作成してある。この場合、中央に位置する二条用の苗載せ台構成単位体17の左外枠部11eは連結部として使用する。
【0033】前記各実施の形態に示した如く、一条用の苗載せ台構成単位体19が苗載せ台11の左端に位置するようにして各苗載せ台構成単位体17,18,19を連結する他に、一条用の苗載せ台構成単位体19が苗載せ台11の右端に位置するようにして各苗載せ台構成単位体17,18,19を連結することによって苗載せ台11を作成するように構成して実施してもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年3月19日(1999.3.19)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−262120(P2000−262120A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−75298