| 【発明の名称】 |
田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 健次
【氏名】宮西 吉秀
【氏名】田中 富穂
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| 【要約】 |
【課題】苗残量の低下、肥料残量の低下、各条クラッチの切り状態、植付クラッチの切り状態を誤認識なく確実に把握できる田植機を構成する。
【解決手段】苗残量の低下を表示する苗切れランプ43、肥料残量の低下を表示する肥料切れランプ44、各条クラッチの切り状態の切り状態を表示するあぜぎわランプ45、植付クラッチの切り状態をを表示するうえつけランプ46夫々をパネルPの中央位置で、他のランプ47,48,49,50,51より表示面積が大きいものを用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体のエンジンからの動力で苗載せ台に載置された苗を圃場面に植付ける複数条植え用の苗植付装置と、この苗植付装置による苗の植付作動時に肥料貯留部に貯留した肥料を圃場面に供給する施肥装置とを備えた田植機であって、前記エンジンからの動力を苗植付装置に伝える伝動系に介装した植付クラッチの状態を検出する植付クラッチセンサと、苗植付装置の複数の植付系に動力を伝える伝動系に介装した各条クラッチの状態を検出する各条クラッチセンサと、苗植付装置の苗載せ台に載置された複数条の苗の残量低下を検出する苗残量センサと、施肥装置の肥料貯留部の肥料の残量低下を検出する肥料残量センサとを備えると共に、これらからの情報を独立して表示する複数の主表示部をパネルに備え、この主表示部の表示形態を、該田植機の複数箇所に備えたセンサからの情報を表示する複数の副表示部より強調して表示できるよう構成してある田植機。 【請求項2】 前記主表示部の表示面積が副表示部の表示面積より大きく設定されると共に、この複数の主表示部が前記パネルの中央位置に配置されている請求項1記載の田植機。 【請求項3】 前記植付クラッチセンサと、前記各条クラッチセンサと、前記苗残量センサとからの情報が入力することで夫々に対応した主表示部を制御する第1制御装置を備えると共に、前記肥料残量センサからの情報が入力することで肥料残量センサに対応した主表示部を制御する第2制御装置を備えている請求項1記載の田植機。 【請求項4】 前記肥料残量センサが前記施肥装置に用いられる肥料の種類によって異なる検出情報を出力するものが使用されると共に、前記第2制御装置に対し施肥装置に用いられる肥料の種類に対応した信号を入力することで、この信号に基づいて肥料残量センサからの何れの形態の信号からでも肥料の残量を判別させる切換手段を備えている請求項3記載の田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体のエンジンからの動力で苗載せ台に載置された苗を圃場面に植付る複数条植え用の苗植付装置と、この苗植付装置による苗の植付作動時に肥料貯留部に貯留した肥料を圃場面に供給する施肥装置とを備えた田植機に関し、詳しくは、苗載せ台に載置された苗の残量低下や苗植付装置に動力を伝えるクラッチの状態等を作業者に認識させるための表示技術に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のように構成された田植機として特開平9‐149705号公報に示されるものが存在し、この従来の技術では運転座席の前部に配置されたパネル部に対して作業に必要なメータやランプ類が備えられている。又、この従来の技術では施肥装置の肥料の残量低下時に点灯する「肥料切れ」ランプと、マット状苗の残量の低下時に点灯する「苗切れ」ランプと、各条クラッチの切り操作時に点灯する「あぜぎわ」ランプと、植付クラッチの切り操作時に点灯する「植付クラッチ」ランプとがパネル部の中央位置に配置されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】田植機による苗の植付作業を考えるに、施肥装置は苗の植付箇所の近傍位置の圃場面下に肥料の供給を行うため、肥料が消費され尽くしたことに気付かずに苗の植付を継続した場合には、施肥された領域と施肥されなかった領域とを視覚的に判別することは困難であり、仮に施肥されなかった領域を判別できた場合でも苗が移植された状態の圃場面下に肥料を供給する作業を別途行うことは極めて困難となる。又、複数の植付条のうちの1条でも苗が消費され尽くしたことに気付かずに苗の植付作業を行った場合には、その1条の植付箇所に苗が植付られず、この箇所に対して人為的に苗を植付ける作業を行う必要が生ずる。又、苗植付装置における複数の植付条の全てを作動させて植付を行うべき領域において誤って各条クラッチを切り状態に設定したまま苗の植付作業を行った場合にも、前述と同様に切り状態の各条クラッチに対応する植付条で苗の植付が行われず、この箇所に対して人為的に苗を植付ける作業を行う必要が生ずる。又、誤って植付クラッチを切り状態に設定したまま植付作業を行った場合には全条での植付が行われないものとなり、同じ領域に機体を再度走行させて植付作業をやり直す必要を生ずるものであった。このように、肥料残量の低下、苗残量の低下、各条クラッチの切り状態、植付クラッチの切り状態を把握することは、田植機に備えられた他の機器の状態を把握することより重要であり、従来の技術ではこれらを表示するランプをパネル部の中央位置に配置して視認性を高めたものとなっている。 【0004】しかし、従来の技術のようにパネル部の中央位置に重要な情報を報知するランプを配置しても、このランプの周囲に同じ大きさのランプが配置されるものでは、ランプの点灯時に何れのランプが点灯したのか把握し難く、誤認識に繋がることもあり改善の余地がある。 【0005】本発明の目的は、肥料残量の低下、苗残量の低下、各条クラッチの切り状態、植付クラッチの切り状態を誤認識なく確実に把握できる田植機を合理的に構成する点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請求項1)は、走行機体のエンジンからの動力で苗載せ台に載置された苗を圃場面に植付ける複数条植え用の苗植付装置と、この苗植付装置による苗の植付作動時に肥料貯留部に貯留した肥料を圃場面に供給する施肥装置とを備えた田植機であって、前記エンジンからの動力を苗植付装置に伝える伝動系に介装した植付クラッチの状態を検出する植付クラッチセンサと、苗植付装置の複数の植付系に動力を伝える伝動系に介装した各条クラッチの状態を検出する各条クラッチセンサと、苗植付装置の苗載せ台に載置された複数条の苗の残量低下を検出する苗残量センサと、施肥装置の肥料貯留部の肥料の残量低下を検出する肥料残量センサとを備えると共に、これらからの情報を独立して表示する複数の主表示部をパネルに備え、この主表示部の表示形態を、該田植機の複数箇所に備えたセンサからの情報を表示する複数の副表示部より強調して表示できるよう構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記主表示部の表示面積が副表示部の表示面積より大きく設定されると共に、この複数の主表示部が前記パネルの中央位置に配置されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項1において、前記植付クラッチセンサと、前記各条クラッチセンサと、前記苗残量センサとからの情報が入力することで夫々に対応した主表示部を制御する第1制御装置を備えると共に、前記肥料残量センサからの情報が入力することで肥料残量センサに対応した主表示部を制御する第2制御装置を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項3において、前記肥料残量センサが前記施肥装置に用いられる肥料の種類によって異なる検出情報を出力するものが使用されると共に、前記第2制御装置に対し施肥装置に用いられる肥料の種類に対応した信号を入力することで、この信号に基づいて肥料残量センサからの何れの形態の信号からでも肥料の残量を判別させる切換手段を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0010】〔作用〕上記第1の特徴によると、植付クラッチセンサで検出される植付クラッチの状態、各条クラッチセンサで検出される各条クラッチの状態、苗残量センサで検出される苗の残量低下、肥料残量センサで検出される肥料貯留部の肥料の残量低下が主表示部のパネルに対して副表示部の表示より強調して表示されるので、植付クラッチの切り状態、各条クラッチの切り状態、苗の残量低下、肥料の残量低下夫々の判別を容易、確実に行えるものとなる。 【0011】上記第2の特徴によると、表示面積の大きい主表示部をパネルの中央位置に配置してあるので、大面積でパネル中央位置の主表示部の視認性を高めて植付クラッチの切り状態、各条クラッチの切り状態、苗の残量低下、肥料の残量低下夫々の判別を一層容易、確実に行えるものとなる。 【0012】上記第3の特徴によると、該田植機のように施肥装置を備えたものでは、例えば施肥装置を備えない田植機に使用される第1制御装置を用いると共に、第2制御装置を付加することで植付クラッチの切り状態、各条クラッチの切り状態、苗の残量低下、及び、肥料の残量低下を表示できるものとなる。つまり、施肥装置を備えない仕様の田植機を構成する場合に施肥装置の肥料残量の低下を表示し得る高性能の制御装置を用いる無駄を省くことを可能にしながら、本発明のように施肥装置を備えた仕様の田植機を構成する場合には、この制御装置と施肥装置の肥料残量の低下だけを報知し得る比較的性能が低い制御装置を付加することで、済み、2種の仕様に対応が可能になるばかりか、植付クラッチの切り状態、各条クラッチの切り状態、苗の残量低下、肥料の残量低下を表示する性能の制御装置を開発しないで済むものとなる。 【0013】上記第4の特徴によると、施肥装置に用いられる肥料に対応した信号を第2制御装置に入力するだけで、何れの肥料の肥料残量センサからの検出情報であっても切換手段が肥料の残量を判別させ得るものとなる。つまり、肥料残量センサから第2制御装置に対する入力系を維持したままでも、検出情報が異なるものでも適正に残量低下を判別できるのである。 【0014】〔発明の効果〕従って、肥料残量の低下、苗残量の低下、各条クラッチの切り状態、植付クラッチの切り状態を誤認識なく確実に把握できる田植機が合理的に構成されたのである(請求項1)。又、大面積での表示と表示位置の設定によって肥料残量の低下、苗残量の低下、各条クラッチの切り状態、植付クラッチの切り状態を誤認識なく一層容易、確実に把握できるものとなり(請求項2)、表示のための制御系を簡素化、低廉化が可能となり(請求項3)、用いる肥料に対応して検出情報が異なる肥料残量センサを用いる場合でも間違いのない判別が可能になったのである(請求項4)。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機体3の前部位置にエンジン4からの動力が伝えられる静油圧式の無段変速装置Vと、この無段変速装置Vからの動力が伝えられるミッションケース5とを配置し、又、走行機体3の後部にミッションケース5からの動力が伝えられる後車軸ケース6を配置し、走行機体3の中央部にステアリングハンドル7と運転座席8とを配置し、走行機体3の後端部に対しリフトシリンダ9で駆動昇降操作される平行4連型のリンク機構Lを介して6条植用の苗植付装置Aを連結し、更に、走行機体3の後部上面位置に施肥装置Bを備えて田植機を構成する。 【0016】前記ミッションケース5には左右の前車輪1,1に動力を伝える差動機構(図示せず)と、単位走行距離に対する苗植付装置Aの苗植付回数を設定する株間変速機構(図示せず)とを内蔵すると共に、このミッションケース5から苗植付装置Aに対する動力の伝動と遮断とを行う植付クラッチC(図12を参照)とを内蔵している。又、前記後車軸ケース6には左右の後車輪2,2に動力を伝える伝動機構(図示せず・差動機構は備えていない)と、この伝動機構からの左右の後車輪2,2夫々に伝えられる動力を切り操作すると同時に制動力を作用させる左右のクラッチブレーキ機構10,10を内蔵している。 【0017】苗植付装置Aは、走行機体3から伝動軸11を介して動力が伝えられる伝動ケース12と、この伝動ケース12からの動力が分岐して伝えられる3つのチェーンケース13と、夫々のチェーンケース13の後部の左右位置に備えられたロータリ型の植付機構14とを有すると共に、マット状苗Wを載置する苗載せ台15と、接地フロートとしての3つの整地フロート16を備えて構成され、植付作動時には苗載せ台15に載置したマット状苗Wの下端から植付機構14に備えた植付爪が苗を1株ずつ切り出して圃場面Sに植え付ける作動を行うよう構成されている。 【0018】又、この苗植付装置Aでは図5に示すように3つチェーンケース13,13,13夫々の後部位置に対して、植付機構14に対する動力の伝動と遮断との選択を行う各条クラッチD,D,Dを内蔵しており、夫々の各条クラッチD,D,Dを操作する切換レバー17,17,17を運転座席8の側部位置に配置しある。又、この苗植付装置Aの左右の側部位置には図6に示すように先端が圃場面Sに倒伏する作用姿勢と、先端が上方に引き上げられた格納姿勢とに切換自在なラインマーカ18,18を備えている。尚、このラインマーカ18,18は苗植付装置Aを上限近くまで上昇させた場合に強制的に格納姿勢に切換られてロック機構(図示せず)によって格納姿勢に保持されるものとなっており、苗植付装置Aを圃場面Sまで下降させた状態で後述する強制昇降レバー30の操作でロック機構のロック状態を解除することで左右のラインマーカ18,18のうちの一方を選択的に作用姿勢に切換え得るものとなっている。 【0019】図1に示すように前記施肥装置Bは粉状、若しくは、粒状の肥料を貯留する肥料貯留部としての6条分のホッパー21が備えられると共に、夫々のホッパー21の下方側に位置してホッパー21からの肥料を設定量づつ下方側に向けて繰り出す6条分の繰出し機構22が設けられ、又、繰出し機構22から繰り出された肥料を、ブロアモータ23Mを備えた送風ブロア23の送風作用によって6本の施肥ホース24を通して前記整地フロート16に支持された作溝器25に対して送風案内するように構成されている。 【0020】図1,図2に示すように、運転座席7の右側部には苗植付装置Aの昇降制御、前記ミッションケース5に内蔵した前記植付クラッチCの入り切り制御等を行う昇降レバー28を備え、運転座席8の左側には前記ミッションケース5内のギヤ式の副変速機構(図示せず)を変速操作する副変速レバー29を備え、ステアリングハンドル7の下方右側部には苗植付装置Aの強制上昇と接地高さまでの下降とを行う強制昇降レバー30を備え、運転座席7の前部位置のメータパネルPの左側方に前記無段変速装置Vの変速を行う主変速レバー31を備えている。尚、昇降レバー28は中立位置に設定することで苗植付装置Aの昇降を停止させ、この中立位置から後方に操作することで苗植付装置Aを上昇させ、中立位置から前方に操作することで苗植付装置Aを下降させ、更に、この前方の操作端に操作することで植付クラッチCの入り操作を行うものとなっている。又、強制昇降レバー30は非操作状態で中立位置に自己保持し、この中立位置から上方に操作することで苗植付装置Aを上限まで上昇させ、中立位置から下方に操作することで苗植付装置Aを圃場面Sに接触するレベルまで下降させ、更に、この下降状態で再度、下方に操作することで植付クラッチCを入り操作し、中立位置から前後何れかの方向に操作することで右あるいは左側のラインマーカ18を作用姿勢に切換えるものとなっている。 【0021】又、ステップ32の左側には踏み操作で主クラッチ(図示せず)を切り操作する主クラッチペダル33を配置し、右側には踏み操作で前記左右のクラッチブレーキ機構10,10を制動操作する一対のブレーキペダル34,34を配置してある。尚、図7に示すように、一対のブレーキペダル34,34の反踏面側に軸周りに揺動自在に連結金具35を備えており、路上走行時等、一対のブレーキペダル34,34を独立して操作する必要がない場合には、連結金具35で一対のブレーキペダル34,34を連結して左右のクラッチブレーキ機構10,10を同時に制動操作出来るように設定される。更に、図1に示すように運転座席8の下方位置にはステアリングハンドル7が設定角度以上操作された際に旋回内側のクラッチブレーキ機構10を自動的に制動操作するAD制動モードに設定するモード切換レバー36を備えている。 【0022】図3に示すように前記メータパネルPの左側部に前記エンジン4の冷却水温を指針で表示する水温メータ41を配置し、右側部に燃料の残量を指針で表示する燃料残量メータ42を配置し、これらのメータ41,42で挟まれる中央位置に対して、苗載せ台15に載置された苗Wの残量低下を表示する「苗切れ」ランプ43と、施肥装置Bのホッパー21に貯留された肥料の残量低下を表示する「肥料切れ」ランプ44と、各条クラッチDの切り状態を表示する「あぜぎわ」ランプ45と、植付クラッチCの切り状態を「うえつけ」ランプ46との4つの主表示部MDを配置し、更に、この下方位置にバッテリー63(図10を参照)の充電状態の低下を表示する「充電」ランプ47と、左右のブレーキペダル34,34が前記連結金具36で連結されていないことを表示する「ブレーキペダル」ランプ48と、ステアリングハンドル7が設定角度以上操作された際に旋回内側のクラッチブレーキ10を自動的に制動操作するAD制動モードにあることを表示する「AD」ランプ49と、前記左右のラインマーカ18,18が夫々とも格納姿勢にあることを表示する「マーカ」ランプ50と、前記作溝器25の部位で肥料の詰まりが発生したことを表示する「詰まり」ランプ51との5つの副表示部SDを配置してある。同図に示すように夫々のランプの部位には表示対象の形をシンボル的に表示する、あるいは、大きい文字を付することで、ランプの点灯を視覚的に容易に把握できるよう構成してあり、更に4つの主表示部MDの表示面積を5つの副表示部SDより大きくして苗の植付け作業に重要な表示であることを簡単に判断できるように構成してある。 【0023】図4に示すようにメータパネルPのランプを表示する制御系が構成され、この制御系では、前記「肥料切れ」ランプ44と「詰まり」ランプ51とを制御する系を除いた系が第1制御装置53からの信号で制御され、「肥料切れ」ランプ44と「詰まり」ランプ51とが第2制御装置54からの信号で制御されるよう構成され、第1制御装置53は図5に示す如く苗載せ台15の苗載せ面に備えた6つの苗残量センサ55からの信号、同図に示す如く前記切換レバー17が各条クラッチDを切る操作位置に操作されたことを検出する3つの各条クラッチセンサ56からの信号、図12に示す如く植付クラッチCを操作するアーム57が切り位置に操作されたことを検出する植付クラッチセンサ58からの信号、図8に示す如くエンジン4の側部に配置されたラジエータ59に給排される冷却水の水温を計測する水温センサ60からの信号、図9に示す如く燃料タンク61に内蔵された燃料残量センサ62からの信号、図10に示す如くバッテリー63の電圧を計測する電圧センサ64からの信号、図7に示す如く前記ブレーキペダル34,34を連結する連結金具35が連結位置にセットされたことを検出するペダルスイッチ65からの信号、図11に示す如く前記モードレバー36が入り位置にセットされたことを検出するモードレバースイッチ66からの信号、図6に示す如く前記ラインマーカ18が作用姿勢にあることを検出する左右のマーカセンサ67からの信号夫々が入力するよう入力系が形成されると共に、前記「苗切れ」ランプ43、「あぜぎわ」ランプ45、「うえつけ」ランプ46夫々の主表示部MDと、「充電」ランプ47、「ブレーキペダル」ランプ48、「AD」ランプ49、「マーカ」ランプ50夫々の副表示部SDと水温メータ41、燃料残量メータ42夫々に対する出力系が形成されている。 【0024】又、第2制御装置は図1に示す如く、前記施肥装置Bのホッパー21に備えた6つの肥料残量センサ68からの信号、図5に示す如く前記6つの作溝器25に備えた詰まりセンサ69からの信号が入力する入力系が形成されると共に、主表示部MDとしての「肥料切れ」ランプ44、副表示部SDとしての「詰まり」ランプ51夫々に対する出力系が形成されている。尚、第1制御装置53、第2制御装置54は夫々ともマイクロプロセッサ(図示せず)を備えて構成されると共に、互いに信号を交換することで連係した作動を行い得るものとなっている。 【0025】そして、苗載せ台15に載置した6条のマット状苗Wのうち1条でも苗残量の低下を苗残量センサ55で検出した場合には「苗切れ」ランプ43を点灯させ、施肥装置Bの6条に対するホッパー21のうち1つでも肥料残量の低下を肥料残量センサ68で検出した場合には「肥料切れ」ランプ44を点灯させ、3つの各条クラッチDのうち1つでも切り状態にあることを各条クラッチセンサ56で検出した場合には「あぜぎわ」ランプ45を点灯させ、植付クラッチCが切り位置にあることを植付クラッチセンサ58で検出した場合には「うえつけ」ランプ46を点灯させ、電圧センサ64で電圧低下を検出した場合には「充電」ランプ47を点灯させ、ペダルスイッチ65でブレーキペダル34,34同士が連結されていないことを検出した場合には「ブレーキペダル」ランプ48を点灯させ、モード切換レバー36が入り位置に設定されていることをモードレバースイッチ66で検出した場合には「AD」ランプ49を点灯させ、左右のラインマーカ18の夫々とも格納姿勢にあることを2つのマーカセンサ67,67で検出した場合には「マーカ」ランプ50を点灯させ、6つの作溝器25のうち1つでも詰まりが発生したことを詰まりセンサ69が検出した場合には「詰まり」ランプ51を点灯させ、更に、水温センサ60で計測された冷却水温を水温メータ41に表示し、燃料残量センサ62で計測された燃料残量を燃料残量メータ42に表示するよう第1制御装置53及び第2制御装置54の制御動作が設定されている。 【0026】又、本田植機では粉状、若しくは、粒状の肥料を用いる前記施肥装置Bに代えて図13に示すように液状や、ペースト状の肥料を用いる施肥装置Bを備えた場合にも適正な表示を行えるよう制御系が構成されている。つまり、同図に示す施肥装置Bは液状やペースト状の肥料を貯留するタンク71と、このタンク71からの肥料を送り出すポンプ72と、このポンプ72からの肥料を圃場面下に送り出すノズル73とを備えて構成され、このタンク71には肥料の液面が設定レベル以下まで低下したことを検出する肥料残量センサ68と、ノズル73の部位に対する肥料の詰まりを検出する詰まりセンサ69を備えている。又、粉状、若しくは、粒状の肥料を用いる前記施肥装置Bの肥料残量センサ68は肥料減少を電圧上昇で出力し、詰まりセンサ69は詰まり発生を電圧上昇で出力するものであったが、この液状や、ペースト状の肥料を用いる施肥装置Bでは肥料残量センサ68が肥料減少を電圧低下で出力し、詰まりセンサ69が詰まり発生を電圧低下で出力するものとなっており、このように出力される信号電圧が異なる場合でも正常な表示を可能にするため第2制御装置54に対して切り換えスイッチ74からの信号の入力系を形成し、この使用される施肥装置Bに対応して切換手段としての切換スイッチ74を操作することで第2制御装置54の処理形態をソフトウエア的に変更して正常な表示を行えるものとしている。 【0027】このように本発明では、苗植付作業時に肥料残量の低下、苗残量の低下、各条クラッチDの切り状態、植付クラッチCの切り状態を大きく見やすい位置に配置された主表示部MDのランプから誤認識なく確実に把握できるので、ランプの点灯に基づいて、そのランプに対応する処置を即座に行える結果、肥料供給が行われず苗の成長不良を発生させたり、苗を植付けずに機体3を走行させて植付をやり直すことを行う等の不都合を発生させなくなるのである。又、この大きいランプの近傍位置に配置した副表示部SDのランプの点灯でバッテリー63の状態の判断、ブレーキペダル34が連結状態にあるかの判断、切換レバー17がADモードの入り位置にあるかの判断、左右のラインマーカ17の何れもが作用姿勢に設定ないことの判断、作溝器25の部位での肥料詰まりの発生の判断を行えるので適切な処置を行うことも可能である。更に、第1制御装置53は施肥装置Bのセンサ類からの信号の処理を行えないものであるので施肥装置Bを備えない田植機に備える場合にも高コストになることがなく、本田植機の場合には前述のように第1制御装置53と第2制御装置54を用いることで、並列処理のように高速な処理が可能となるばかりでなく第1制御装置53より単純な第2制御装置54を備えることで済むのでコストの上昇も抑制し得るものとなっている。又、粉状、粒状の肥料を用いる施肥装置B、あるいは、液状、ペースト状の肥料を用いる施肥装置Bの何れかを備えた場合にセンサからの信号の形態が異なる場合でも切換スイッチ74の設定によって適正な表示を得るので第2制御装置54に仕様の異なるものを準備しておき、施肥装置Bに対応して取換える等、高コストに繋がることのないものとなっている。 【0028】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態以外に、例えば、主表示部MDのランプを赤やオレンジのように目立つ色相に設定し、副表示部SDのランプを緑や青のように設定することで主表示部MDのランプを更に強調するよう構成することが可能であり、又、主表示部MDのランプの点灯時にランプを点滅させ、副表示部SDのランプの点灯時には継続的に点灯させることで主表示部MDのランプを更に強調するよう構成することも可能であり、更に、この点滅と色相を異ならせることとを併せて実施することも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月11日(1999.3.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−253719(P2000−253719A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−64639 |
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