| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 義勝
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】勝野 志郎
【氏名】竹本 雅浩
【氏名】久保 環
【氏名】村並 昌実
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| 【要約】 |
【課題】従来、苗移植機には、苗植付位置の後方にあって、機体の進行に伴い畝面を転動し、苗が植付けられた後の苗移植穴に覆土しながら鎮圧する覆土鎮圧輪が設けられている。そして、この覆土鎮圧輪は支持フレ−ムの支軸に対して回転自在に架設されている。ところが、かかる従来構成のものでは、覆土鎮圧輪の軸受部と支軸との間に泥土等が侵入して詰りを生じ、抵抗が大きくなって回転不良をひき起し、覆土鎮圧作用の悪化を招く問題があった。
【解決手段】本発明は、移植後の苗の周辺に覆土しながら鎮圧する覆土鎮圧輪8であって、支持フレ−ム38に装着の支軸40に対して回転自在に架設してあると共に、この覆土鎮圧輪8の軸受部41と前記支軸40との間には適宜の弾力性を有する弾性体42を介装してあることを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移植後の苗の周辺に覆土しながら鎮圧する覆土鎮圧輪であって、支持フレ−ムに装着の支軸に対して回転自在に架設してあると共に、この覆土鎮圧輪の軸受部と前記支軸との間には適宜の弾力性を有する弾性体を介装してあることを特徴とする苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、野菜等の苗を移植する苗移植機に関し、農業機械の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、苗移植機には、苗植付位置の後方にあって、機体の進行に伴い畝面を転動し、苗が植付けられた後の苗移植穴に覆土しながら鎮圧する覆土鎮圧輪が設けられている。そして、この覆土鎮圧輪は支持フレ−ムの支軸に対して回転自在に架設されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来構成のものでは、覆土鎮圧輪の軸受部と支軸との間に泥土等が侵入して詰りを生じ、抵抗が大きくなって回転不良をひき起し、覆土鎮圧作用の悪化を招く問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明にかかる技術的手段は、移植後の苗の周辺に覆土しながら鎮圧する覆土鎮圧輪8であって、支持フレ−ム38に装着の支軸40に対して回転自在に架設してあると共に、この覆土鎮圧輪8の軸受部41と前記支軸40との間には適宜の弾力性を有する弾性体42を介装してあることを特徴とする。 【0005】 【発明の効果】従って、この発明によれば、覆土鎮圧輪の軸受部と支軸との間にはゴムのような適宜弾力性を有する弾性体を介装したものであるから、この弾性体をして泥土などが侵入しないように密封することができるので、覆土鎮圧輪の回転がスム−スで、転動性が良くなり、覆土鎮圧作用を確実、良好に行なうことができる。 【0006】 【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は、苗移植機の一例として歩行型のたばこ苗移植機1を示すものであり、この歩行型苗移植機1は、主として前部にエンジン2及び主伝動ケ−ス3と走行車輪としての左右一対の前輪4,4及び後輪5,5と後部に苗植付装置6、苗供給部7、覆土鎮圧輪8及び操縦ハンドル9とを備えて構成される。この苗移植機1は、機体が圃場内の畝をまたぐように前記前輪4,4及び後輪5,5が畝間を走行し、畝の上面の左右中央に前記苗植付装置6によりたばこ苗を植付けていくようになっている。 【0007】主伝動ケ−ス3の左右端には該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行エクステンションケ−ス10,10を左右それぞれ設け、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10のそれぞれの端部に走行チェ−ンケ−ス11,11を固着して設けている。従って、前記エンジン2から入力される主伝動ケ−ス3内の動力を走行チェ−ンケ−ス11,11内に伝動する構成となっている。前記走行チェ−ンケ−ス11,11の回動先端部の左右内側には走行車輪である左右一対の後輪5,5をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪5,5の駆動により機体が走行するようになっている。従って、主伝動ケ−ス3は、走行車輪としての後輪5,5に伝動する伝動装置となっている。一方、エンジン載置台の下部には左右方向に延びる前輪支持フレ−ム12を前後方向のロ−リング軸13回りに回動可能に設け、この前輪支持フレ−ム12の左右両端部に前輪4,4を取り付けた構成としている。 【0008】前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10は、左右横方向に伸縮(後輪駆動軸も同時に伸縮)する構成であり、この左右方向の伸縮により後輪5,5のトレッド調節を行う構成となっている。また、前輪支持フレ−ム12は左右伸縮可能に設けられており、左右の前輪4,4のトレッド調節も行えるようになっている。 【0009】前記左右フレ−ム14の後部には、右寄りの位置に延びる主フレ−ム15を設けている。該主フレ−ム15の後端部には操縦ハンドル9を設け、この操縦ハンドル9が主フレ−ム15を介して前記主伝動ケ−ス3に支持された構成となっている。また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の中央には、油圧昇降シリンダ16を設けている。この油圧昇降シリンダ16は、主伝動ケース3に固着された油圧切替バルブ部17に固着して設けられ、主伝動ケ−ス3に固着された油圧ポンプ18からの油圧を切り替える前記油圧切替バルブ部17に備えられた昇降操作バルブを操作することにより作動するようになっている。前記油圧昇降シリンダ16のシリンダロッド端には左右に延びる横杆19を設け、この横杆19の左右端部にそれぞれ後輪昇降ロッド20,21を枢着し該ロッド20,21の他端をそれぞれの走行エクステンションケ−ス10,10に固着された上側ア−ム10a,10aに枢着して、前記横杆19と走行エクステンションケ−ス10,10とが連結された構成となっている。従って、前記油圧昇降シリンダ16の伸縮により前記横杆19、前記後輪昇降ロッド20,21を介して主伝動ケ−ス3の左右の出力軸回りに走行チェ−ンケ−ス11,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動により後輪5,5が上下して機体が昇降する構成となっている。 【0010】また、左側の前記後輪昇降ロッド20が伸縮するように該ロッド20の中途部に油圧ポンプ18からの油圧により作動する水平用油圧シリンダ22を設けており、該水平用油圧シリンダ22の伸縮により右側の後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できるようになっている。尚、主伝動ケ−ス3の右側には振り子式の左右傾斜センサ23が設けられて、この左右傾斜センサ23の検出により油圧切替バルブ部17に備えられた水平操作バルブを介して前記水平用油圧シリンダ22を作動させ機体を左右水平に維持する構成となっている。 【0011】前記苗植付装置6は、一株の苗を圃場に植付けるべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動ケ−ス3の後側に設けた植付伝動ケ−ス24及び該植付伝動ケ−ス24に固着した苗植付装置駆動ケ−ス25を介して伝達され作動するようになっている。前記苗植付装置6は、植付カップ26と該植付カップ26を昇降させるべく作動する苗植付具作動機構27とで構成される。 【0012】また、前記苗供給部7は、前記苗植付装置6の上側に設けられ、一株の苗を前記苗植付装置6に順次供給する苗供給回転台28を備えて構成されている。前記苗供給回転台28は、前記植付伝動ケ−ス24からの伝動により前後に往復作動するクランクロッド29、一方向クラッチ機構30を介して上下方向の回転軸31回りに回転駆動するようになっている。また、苗供給回転台28は、前記回転軸31を中心とする円周に沿って所定間隔毎に複数の苗供給カップ32…が設けられた構成となっている。該苗供給カップ32…は該カップ32…の底面32a…が開閉可能に設けられると共に、苗供給カップ32…の下方には苗供給回転台28の回転により苗供給カップ32…が所定の位置に来たときのみ該カップ32…の底面が開くように設けられた苗供給カップ開閉ガイド33が機体側に固着して設けられている。従って、苗供給回転台28の回転により苗供給カップ32…が所定の位置Aに来ると、苗供給カップ32…の底面32a…が開いて苗供給カップ32…内のポット苗を下方の植付カップ26に落下供給し、更に苗供給回転台28が回転し苗供給カップ32…が前記所定の位置Aから外れると苗供給カップ32…の底面32a…が閉じるようになっている。 【0013】苗供給回転台28の前側には、セルトレイSに育苗された苗をセルトレイSごと載置する苗載置枠34を設けている。この苗載置枠34は、水平状苗載置枠34R,34Cと傾斜状苗載置枠34Lとによって構成され、植付伝動ケ−ス24から上方に延びる左右の苗載置枠支持フレ−ム35に取り付けられている。水平状苗載置枠34Lは右後輪5の上方に位置し、水平状苗載置枠34Cは機体の中央に位置して両者一体的に構成されると共に、前記苗供給カップ32…の上端より若干高くなる位置で水平状態に設けられ、二つのセルトレイS,Sを載置する構成である。傾斜状苗載置枠34Lは、苗供給部7側が水平状苗載置枠34L,34Cよりも低くなるように傾斜し、且つ、この傾斜上端側は水平状苗載置枠34L,34Cより上方に高く位置すると共に、伸縮可能な構成としている。つまり、枠管34aに対しスライド枠34bを挿入してこの上下傾斜方向にスライド自在とし伸縮させる構成である。そして、図3に示すように、苗供給回転台28の左側から作業者が前記傾斜状苗載置枠34L上のポット苗を一株づつ前記苗供給カップ32…内に供給するようになっている。そして、この傾斜状苗載置枠34L上の苗がなくなると、前記水平状苗載置枠34C,34R上の苗を前記傾斜状苗載置枠34L上に載せ替えて、作業者がこの傾斜状苗載置枠34Lから苗供給部7へ苗を供給することができる。 【0014】図4に示す実施例では、作業者が苗供給回転台28の左側(イ)位置からと右側(ロ)位置からとのいづれ側からでも作業のし易い位置を選択できるように、右側の苗載置枠34Rにおいても左側の苗載置枠34Lと同様に傾斜状に構成している。これら左右の苗載置枠34L,34Rは上記のような傾斜姿勢から水平姿勢にも切り替え変更できるように構成してもよい。また、作業者が右側作業位置(ロ)に着いた場合、右側の苗載置枠34Rを傾斜姿勢に変更すると、これに関連して左側の苗載置枠34Lが水平姿勢に切り替わるよう連動構成することもできる。 【0015】前記植付カップ26は、前後方向に2分割して下部を開閉する構成となっており、苗供給回転台28の苗供給カップ32…から受け継いだ一株のポット苗を収容した状態で下降し、苗植付位置Cで下部を前後に開いて圃場に植付穴を形成すると共に該植付穴に苗を供給して植え付けるようになっている。また、前記植付カップ26の前方には圃場面感知プレ−ト36を設けている。該圃場面感知プレ−ト36は左右方向の回動支点軸36a回りに回動可能に設けられ、接地することによる該プレ−ト36の回動に伴って苗植付装置6により所定の植付深さとなるように後輪5,5を昇降するようになっている。 【0016】覆土鎮圧輪8は、苗植付位置の後方位置において左右一対設けられ、横軸37回りに上下揺動自在な鎮圧輪支持フレ−ム38に軸受支持されている。この左右一対の覆土鎮圧輪8,8は、下部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに軸受保持され、つまり、前記鎮圧輪支持フレ−ム38から下方に延出する支持部材39に固着した支軸40に対し回転自在に軸受保持され、後記ロッド43に遊嵌させたスプリング44によって下向きに付勢されており、機体の進行に伴って畝面を転動し、苗が植え付けられた後の苗移植穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共にその跡を軽く鎮圧をするようになっている。そして、覆土鎮圧輪8,8の軸受部41と前記支軸40との間には、発泡ウレタン、ゴム材等のような適宜の弾力性を有する弾性体42を介装して、圃場面側から上方に飛散及び上方の苗供給部7から落下してくる泥土などが侵入しないように密閉状にした構成としている。 【0017】前記ロッド43は、主フレ−ム15に固着したステ−45に貫通支持してあり、上下スライド自在に構成している。また、このロッド43には鎮圧輪支持フレ−ム38とスプリング44との間においてウエイト46を貫通載架している。図6に示す実施例では、横軸37は主フレ−ム15に固着した支持ブラケット47に回動自在に軸受してあり、そして、この横軸37には前記鎮圧輪支持フレ−ム38と揺動ア−ム48を固着して一体的に揺動するよう構成してあり、伸縮調節可能な伸縮調節ロッド49の一端を前記揺動ア−ム48に連結し、このロッド49の他端は遊びを有するように設けた長孔50を介して前記走行エクステンションケ−ス10の上側ア−ム10aにピン軸51にて連結保持させている。 【0018】従って、機体旋回時には後輪5を下降させて機体を上昇させるが、この動作は、油圧昇降シリンダ16の伸長操作により横杆19、後輪昇降ロッド20,21、上側ア−ム10aを介して主伝動ケ−ス3の左右の出力軸回りに走行チェ−ンケ−ス11,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動により後輪5,5が下降して機体が上昇する。この時、前記上側ア−ム10aの回動に連動して伸縮調節ロッド49及び揺動ア−ム48も同時に作動し、横軸37を中心とする鎮圧輪支持フレ−ム38の上動に伴い覆土鎮圧輪8が所定以上の高さにまで上昇することになる。そして、この覆土鎮圧輪8は、これを所定の作業状態位置まで下降させた時には、長孔50による遊びの範囲内においてのみ自由に上下動し、畝上面の凹凸に順応する構成である。 【0019】伸縮調節ロッド49は、これ自体の伸縮調節により、覆土鎮圧輪8のリフト量を変更するものである。上記のように旋回と同時に覆土鎮圧輪をリフトするが、前記鎮圧輪ロッド43に鎮圧荷重をかける為にスプリング44等を入れると、従来のようにリフト量が一定で変更できないものでは、鎮圧輪支持フレ−ム38等に大きな負荷がかかり変形することがあった。このような条件下ではリフト量を少なくすることが望ましく、これは前記伸縮調節ロッド49を調節することで達成できる。 【0020】前記操縦ハンドル9の前側で苗供給部7の後側には、操作パネル52を設けている。この操作パネル52には、後輪5,5及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動を共に入切可能な主クラッチレバ−53と、油圧昇降シリンダ16による機体の昇降操作及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動の入切のみが行える植付・昇降レバ−54とを設けている。 【0021】また、操縦ハンドル9の左右それぞれの把持部9a,9aの下方にはサイドクラッチレバ−55,55を設け、このサイドクラッチレバ−55,55の操作により左右一対の後輪5,5の左右一方の駆動を断つようになっている。そして、オペレ−タが操縦ハンドル9を押し下げ前輪4,4を宙に浮かせた状態で左右一方のサイドクラッチレバ−55を操作して左右一方の後輪5の駆動を断ち、該後輪5を中心に機体を旋回させるようになっている。 【0022】なお、操縦ハンドル9の左右それぞれの把持部9a,9a側には、図4に示すようにアクセルワイヤ−56を操作するアクセルレバー57R,57Lが設けられ、ア−ム58、連桿59を介して連動し、作業位置(イ)側からでも、また、作業位置(ロ)側からでも操作できるように構成している。ところで、苗供給部7の供給カップ32は、図7のような構成とすることができる。すなわち、苗供給用としてのカップは図7の(イ)に示す構成とするが、土付苗を植える移植機で種子を蒔くカップとしては図7の(ロ)に示すような構成とするのがよい。つまり、入口は広く出口側は順次狭くなるような種子用供給カップ60にすることで、種子が入り易く、下の出口側は種子一個分の幅しかないようにすることで、種子の飛散がなく、植付カップ26内に確実に入れることができる。従って、この苗移植機を利用して種子を蒔く時には、苗供給カップ32と種子用供給カップ60とを交換するか、若しくは、図7(ハ)に示すように苗供給カップ32はそのままにして、種子用供給カップ60のみをそのカップ32内に嵌め込んで利用するようにすればよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月11日(1999.3.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−253710(P2000−253710A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−65237 |
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