| 【発明の名称】 |
乗用型田植機のステップ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 真
【氏名】北井 浩昭
【氏名】蔵野 淳次
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| 【要約】 |
【課題】苗植付装置への苗補給を作業性良く行えながらも、運搬や保管などの非作業時における取扱いを便利に行えるようにする。
【解決手段】座席13足元部に運転ステップ14を配設し、運転ステップ14の外側に、後部を座席13の左右両側に位置させる張出運転ステップ15を配設し、後輪7上部にフェンダー兼用の後部ステップ16を配設し、張出運転ステップ15と後部ステップ16とにわたって繋ぎステップ17を配設し、張出運転ステップ15外端に連なる延長運転ステップ18と、後部ステップ16外端に連なる延長後部ステップ19と、繋ぎステップ17外端に連なる延長繋ぎステップ20とを、ステップ作用姿勢と折畳み収納姿勢とに揺動切り換え自在に設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 座席前部の足元部に運転ステップを配設し、この運転ステップの左右両外側それぞれに、後部を座席の左右両側に位置させる張出運転ステップを配設し、左右の後輪の上部それぞれにフェンダー兼用の後部ステップを配設し、前記張出運転ステップの後端と後部ステップの前端とにわたって繋ぎステップを配設してある乗用型田植機のステップ構造であって、前記張出運転ステップの左右外端に連なる延長運転ステップと、前記後部ステップの左右外端に連なる延長後部ステップと、繋ぎステップの左右外端に連なる延長繋ぎステップとを、左右外方に突出したステップ作用姿勢と左右内方に引退した折畳み収納姿勢とに揺動切り換え自在に設けてある乗用型田植機のステップ構造。 【請求項2】 延長繋ぎステップが、延長運転ステップ後端の第1左右向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と延長運転ステップの上に折り畳まれた収納姿勢とに切り換え自在に構成され、延長後部ステップが、延長繋ぎステップ上端の第2左右向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と延長繋ぎステップにほぼ面一に連なる収納姿勢とに切り換え自在に構成され、延長運転ステップが、張出運転ステップ左右両端の前後向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と起立した収納姿勢とに切り換え自在に構成されている請求項1記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項3】 延長運転ステップをステップ作用姿勢で張出運転ステップに支持させるためのビームを延長運転ステップに装備させてある請求項1又は2記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項4】 張出運転ステップの後端及び延長運転ステップの後端と、後部ステップの前端及び延長後部ステップの前端とを、前後方向において座席の後端近くに位置させてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項5】 張出運転ステップ及び延長運転ステップのステップ面を、凹凸を有する状態にプレス加工されたパンチングメタルから構成してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項6】 運転ステップの前部に、左右一対の乗降ステップを座席の前方に配置する原動部の左右両側に位置する状態に配設してある請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項7】 乗降ステップの左右外側に位置する状態で苗を上下複数段に載置する予備苗のせ装置の苗のせ部の下方後部に後方から入り込む入り込み部を張出運転ステップの前部に連設してある請求項6記載の乗用型田植機のステップ構造。 【請求項8】 乗降ステップの前部に、乗降ステップよりも低レベルに位置する乗降用補助ステップを配置してある請求項6又は7記載の乗用型田植機のステップ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型自走機体の後部に複数条植え式の苗植付装置を連結してある乗用型田植機のステップ構造で、詳しくは、座席前部の足元部に運転ステップを配設し、この運転ステップの左右両外側それぞれに、後部を座席の左右両側に位置させる張出運転ステップを配設し、左右の後輪の上部それぞれにフェンダー兼用の後部ステップを配設し、前記張出運転ステップの後端と後部ステップの前端とにわたって繋ぎステップを配設してある構造に関する。 【0002】 【従来の技術】苗植付装置の苗のせ台に苗を補給するに従来では、オペレータが張出運転ステップに乗って後部ステップに片膝を付く、或いは、後部ステップに乗るなどして、自走機体に乗ったまま苗のせ台に苗を補給していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、次のような欠点があった。すなわち、近年では、8条植えとか10条植えといったように苗植付装置の多条植え化が植付作業能率を向上する上で盛んになってきている。そのため、苗植付装置の左右幅が大きなものになり、苗のせ台が後部ステップや張出運転ステップから大きく左右外方にはみ出す結果を招来している。従って、張出運転ステップや後部ステップにオペレータが乗って苗のせ台への苗補給を行わなければならない従来の技術によるときは、張出運転ステップや後部ステップの左右外方への張出量が少ないと、苗補給を行う際、オペレータに、張出運転ステップや後部ステップから左右外方に大きく乗り出すといった無理な姿勢を強いて、苗補給作業性が悪くなる。しかし、だからといって、張出運転ステップや後部ステップの左右外方への張出量を多くすると、左右幅を可及的に小さくしてトラックの荷台に載せての運搬や保管などを行い易くするために苗植付装置を折り畳み自在に構成した場合、運搬時や保管時おいて、苗植付装置は折り畳みにより左右方向でコンパクトなものになるものの、乗用型自走機体が左右幅の大きな状態のままとなって、運搬や保管を不便にする。 【0004】本発明の目的は、苗植付装置への苗補給を作業性良く行えながらも、運搬や保管などの非作業時における取扱いを便利に行えるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0006】〔特徴〕座席前部の足元部に運転ステップを配設し、この運転ステップの左右両外側それぞれに、後部を座席の左右両側に位置させる張出運転ステップを配設し、左右の後輪の上部それぞれにフェンダー兼用の後部ステップを配設し、前記張出運転ステップの後端と後部ステップの前端とにわたって繋ぎステップを配設してある乗用型田植機のステップ構造であって、前記張出運転ステップの左右外端に連なる延長運転ステップと、前記後部ステップの左右外端に連なる延長後部ステップと、繋ぎステップの左右外端に連なる延長繋ぎステップとを、左右外方に突出したステップ作用姿勢と左右内方に引退した折畳み収納姿勢とに揺動切り換え自在に設けてある点にある。 【0007】〔作用〕各々がステップ作用姿勢と折畳み収納姿勢とに切り換え自在な延長運転ステップと延長繋ぎステップと延長後部ステップとを設けてあるから、植付作業時には、延長運転ステップと延長繋ぎステップと延長後部ステップとをステップ作用姿勢に切り換えてこれらを苗植付装置への苗補給のための作業デッキとすることにより、8条植えや10条植えなどの多条植え式の苗植付装置であっても、張出運転ステップや後部ステップの左右外方への張出量を大きくすることなく、また、左右外方に大きく乗り出すといった無理な姿勢をオペレータに強いることなく、張出運転ステップ及び後部ステップの左右外方にはみ出し位置する苗植付装置の左右両端部分に対する苗補給を作業性の良く行える。他方、それでいて、運搬や保管などの非作業時には、延長運転ステップと延長繋ぎステップと延長後部ステップとを折畳み収納姿勢に切り換えることにより、それら延長ステップ群の張出運転ステップ・繋ぎステップ・後部ステップからの左右外方への突出量を少なく、或いは、零にして、乗用型自走機体の左右幅を小さく維持できる。 【0008】しかも、延長運転ステップと延長繋ぎステップと延長後部ステップとを揺動により姿勢切り換えするようにしてあるから、これら延長ステップ群を丈夫で使用勝手の良いものにしながらも、例えば、着脱により姿勢切り換えする場合に比較して、それらの姿勢切り換えを容易に行うことができる。 【0009】〔効果〕従って、苗植付装置への苗補給を作業性良く行えながらも、運搬や保管などの非作業時における取扱いを便利に行え、しかも、そのための延長ステップ群の姿勢切り換えを作業性良く行えるようになった。 【0010】請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0011】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明において、延長繋ぎステップが、延長運転ステップ後端の第1左右向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と延長運転ステップの上に折り畳まれた収納姿勢とに切り換え自在に構成され、延長後部ステップが、延長繋ぎステップ上端の第2左右向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と延長繋ぎステップにほぼ面一に連なる収納姿勢とに切り換え自在に構成され、延長運転ステップが、張出運転ステップ左右両端の前後向き軸芯周りでの揺動により、ステップ作用姿勢と起立した収納姿勢とに切り換え自在に構成されている点にある。 【0012】〔作用〕延長後部ステップを収納姿勢に切り換えるとともに、延長繋ぎステップを収納姿勢に切り換え、次いで、延長運転ステップを収納姿勢に切り換える作業形態を採用することにより、延長後部ステップ及び延長繋ぎステップを延長運転ステップに重ねたコンパクトな状態で延長ステップ群を張出運転ステップの左右外側端部箇所に収納することができる。換言すれば、座席の後部に後部ステップ上部よりも左右外方にはみ出す状態で施肥装置を設けてある場合であっても、延長繋ぎステップを収納姿勢に切り換えつつ延長後部ステップを収納姿勢に切り換えることにより、その施肥装置に邪魔されずに延長後部ステップを折畳み収納することができる。 【0013】〔効果〕従って、座席の後部に施肥装置を設けてある乗用型田植機のステップ構造として有用な構造を提供できるようになった。 【0014】請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0015】〔特徴〕上記請求項1や2に係る本発明において、延長運転ステップをステップ作用姿勢で張出運転ステップに支持させるためのビームを延長運転ステップに装備させてある点にある。 【0016】〔作用〕延長運転ステップをステップ作用姿勢で張出運転ステップに支持させるためのビームを延長運転ステップに装備させて、延長運転ステップの折畳み収納姿勢への切り換えに伴いビームを左右内方に収納位置させることができるようにしてあるから、ビームやそれの支持構成にビームを収納するための構造が不要で、例えば、左右外方に突出して延長運転ステップを支持する作用位置と左右内方に引退した収納位置とに変更自在に張出運転ステップにビームを装備させる場合に比較して、ビームの取付け構造を簡素で安価なものにできる。 【0017】〔効果〕従って、構造簡単・安価に実施できるようになった。 【0018】請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0019】〔特徴〕上記請求項1や2、3に係る本発明において、張出運転ステップの後端及び延長運転ステップの後端と、後部ステップの前端及び延長後部ステップの前端とを、前後方向において座席の後端近くに位置させてある点にある。 【0020】〔作用〕張出運転ステップの後端及び延長運転ステップの後端を座席後端近くに位置させてあるから、張出運転ステップの後端及び延長運転ステップの後端を苗植付装置に可及的に近づけることができ、前記のように、座席の後部に施肥装置を配設してある場合であっても、その施肥装置越しの苗植付装置への苗補給を無理な姿勢を強いることなく行わせることができる。しかも、後部ステップの前端及び延長後部ステップの前端を座席後端近くに位置させて、張出運転ステップの後端と後部ステップの前端とを、かつ、延長運転ステップの後端と延長後部ステップの前端とをそれぞれ接近させてあるから、張出運転ステップ及び延長運転ステップから後部ステップ及び延長後部ステップに対する乗り降りを容易に行うことができる。 【0021】〔効果〕従って、座席の後部に施肥装置を設けてある場合であっても、苗植付装置への苗補給自体を容易に行えることと、苗補給に伴う後部ステップ及び延長後部ステップに対する乗り降りを容易に行えることとの相乗により、苗補給をより一層作業性良く行うことができるようになった。 【0022】請求項5に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0023】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4に係る本発明において、張出運転ステップ及び延長運転ステップのステップ面を、凹凸を有する状態にプレス加工されたパンチングメタルから構成してある点にある。 【0024】〔作用〕凹凸を有する状態にプレス加工されたパンチングメタルからステップ面を構成して、ステップ面に、滑り止めとなる凹凸、下方を透視するため及び軽量化のための孔を形成してあるから、張出運転ステップ及び延長運転ステップとして、滑り止め機能・透視機能を有しかつ軽量なものを、ステップ面構成材にプレス加工されたパンチングメタルを用いるだけの安価な手段で得ることができる。 【0025】〔効果〕従って、滑り止め機能・透視機能を有しかつ軽量であるといった具合に高機能でありながらも、安価に実施できるステップ構造を提供できるようになった。 【0026】請求項6に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0027】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明において、運転ステップの前部に、左右一対の乗降ステップを座席の前方に配置する原動部の左右両側に位置する状態に配設してある点にある。 【0028】〔作用〕座席の前方の原動部の左右両側にはスペースがあることに着目して、運転ステップの前部に左右一対の乗降ステップを原動部の左右両側に位置する状態に配置することにより、これら乗降ステップを通して乗用型自走機体の前方位置からの運転部に対する乗降を行えるようにしてあるから、前端を畦に近づけて乗用型自走機体を停止することにより、圃場に入らずに運転部に対する乗降を畦から行える。 【0029】〔効果〕従って、乗降性を向上できるようになった。 【0030】請求項7に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0031】〔特徴〕上記請求項6に係る本発明において、乗降ステップの左右外側に位置する状態で苗を上下複数段に載置する予備苗のせ装置の苗のせ部の下方後部に後方から入り込む入り込み部を張出運転ステップの前部に連設してある点にある。 【0032】〔作用〕乗降ステップの左右外側に位置させた予備苗のせ装置の苗のせ部の下方後部に後方から入り込む入り込み部を張出運転ステップの前部に連設して、上面視において、苗のせ部と張出運転ステップとの間に隙間を形成しないようにしてあるから、張出運転ステップと苗のせ部との間から足を踏み外すことがない。 【0033】〔効果〕従って、予備苗のせ装置から予備苗を取り出して苗植付装置に補給する作業性を向上できるようになった。 【0034】請求項8に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0035】〔特徴〕上記請求項6や7に係る本発明において、乗降ステップの前部に、乗降ステップよりも低レベルに位置する乗降用補助ステップを配置してある点にある。 【0036】〔作用〕乗降ステップの前部に乗降用補助ステップを配置して、乗降ステップの上面と畦の上面などとの間に上下中間のステップ面を形成するようにしてあるから、畦などからの乗降ステップに対する乗降を容易に行える。 【0037】〔効果〕従って、乗降性能をより一層向上できるようになった。 【0038】 【発明の実施の形態】乗用型田植機は、図1,図2に示すように、乗用型自走機体1の後部に4連リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降自在に連結し、この苗植付装置3を昇降操作する油圧シリンダ利用の昇降シリンダ4を設け、施肥装置5を設けて構成されている。 【0039】前記乗用型自走機体1は、操向駆動用の左右一対の前輪6と駆動用の左右一対の後輪7とを備えた機体フレーム8に原動部9と運転部10とを搭載し、左右一対の予備苗のせ装置11を設けて構成されている。前記運転部10は、ステアリングハンドル12と座席13とこの座席13前部の足元部に配置した運転ステップ14とを有する。 【0040】そして、この乗用型自走機体1のステップは、図3〜図5にも示すように、前記運転ステップ14を機体フレーム8に支持させ、この運転ステップ14の左右両外側それぞれに、後部を前記座席13の左右両側に位置させる張出運転ステップ15を配設し、前記後輪7の上部それぞれにフェンダー兼用の後部ステップ16を配設し、前記張出運転ステップ15の後端と後部ステップ16の前端とにわたって繋ぎステップ17を配設し、前記張出運転ステップ15の左右外端に連なる延長運転ステップ18と前記後部ステップ16の左右外端に連なる延長後部ステップ19と前記繋ぎステップ17の左右外端に連なる延長繋ぎステップ20とを設け、前記運転ステップ14の前部に、左右一対の乗降ステップ21を前記原動部9の左右両側に位置する状態に配設し、これら乗降ステップ21の前部に、乗降ステップ21よりも低レベルに位置する乗降用補助ステップ22を配置して構成されている。 【0041】前記張出運転ステップ15は、後端を前後方向において前記座席13の後端近くに位置させる状態で機体フレーム8に連結固定されており、図11の(イ)に示すように、凹凸を有する状態にプレス加工されたパンチングメタル15Aをフレーム15Bに張設して構成されている。つまり、この張出運転ステップ15のステップ面は、パンチングメタル15Aから構成されており、パンチングメタル15Aの凹凸で滑り止め機能を発揮し、パンチングメタル15Aの孔で下方を透視するための透視機能を発揮するようになっている。 【0042】前記後部ステップ16は、前端を前後方向において前記座席13の後端近くに位置させる状態で機体フレーム8に連結固定されており、鉄板などのメタル板16Aをフレーム16Bに張りつけて構成されている。つまり、この後部ステップ16のステップ面はメタル板16Aから構成されている。 【0043】前記繋ぎステップ17は、機体フレーム8に連結固定されており、パンチングメタル17Aをフレーム17Bに張設して構成されている。つまり、この繋ぎステップ17のステップ面は、パンチングメタル17Aから構成されており、パンチングメタル17Aの孔で下方(後輪7)を透視するための透視機能を発揮するようになっている。 【0044】前記延長運転ステップ18は、図6,図7,図8,図10にも示すように、張出運転ステップ15左右両端の前後向き軸芯Y周りでの揺動により、左右外方に突出して倒伏したステップ作用姿勢と左右内方に引退して起立した収納姿勢とに切り換わるように、かつ、後端を前後方向において前記座席13の後端近くに位置させる状態で張出運転ステップ15に取り付けられており、図11の(ロ)に示すように、凹凸を有する状態にプレス加工されたパンチングメタル18Aをフレーム18Bに張設して構成されている。つまり、この延長運転ステップ18のステップ面は、パンチングメタル18Aから構成されており、パンチングメタル18Aの凹凸で滑り止め機能を発揮し、パンチングメタル18Aの孔で下方を透視するための透視機能を発揮するようになっている。 【0045】前記延長繋ぎステップ20は、ステップ作用姿勢にある延長運転ステップ18後端の第1左右向き軸芯X1周りでの揺動により、繋ぎステップ17の左右外方に位置するステップ作用姿勢と延長運転ステップ18の上に折り畳まれた収納姿勢とに切り換わるように延長運転ステップ18に取り付けられており、パンチングメタル20Aをフレーム20Bに張設して構成されている。つまり、この延長繋ぎステップ20のステップ面は、パンチングメタル20Aから構成されており、パンチングメタル20Aの孔で下方を透視するための透視機能を発揮するようになっている。 【0046】前記延長後部ステップ19は、図9にも示すように、ステップ作用姿勢にある延長繋ぎステップ20上端の第2左右向き軸芯X2周りでの揺動により、後部ステップ16の左右外方に位置するステップ作用姿勢と延長繋ぎステップ20にほぼ面一に連なる収納姿勢とに切り換わるように、かつ、前端を前記座席13の後端近くに位置させる状態で延長繋ぎステップ20に取り付けられており、鉄板などのメタル板19Aをフレーム19Bに張りつけて構成されている。つまり、この後部ステップ19のステップ面はメタル板19Aから構成されている。 【0047】従って、図3,図5,図6,図8に示すように、延長運転ステップ18と延長後部ステップ19と延長繋ぎステップ20とからなる延長ステップは、延長繋ぎステップ20を収納姿勢に切り換えるとともに、延長後部ステップ19を収納姿勢に切り換えて、延長繋ぎステップ20及び延長後部ステップ19を延長運転ステップ18上に重なるように折り畳み、その状態で延長運転ステップ18を収納姿勢に切り換えることにより、左右内方に引退した折畳み収納姿勢に切り換わるように構成されている。 【0048】前記延長運転ステップ18をステップ作用姿勢に支持する手段は、図4〜図7,図15に示すように、延長運転ステップ18の収納姿勢からステップ作用姿勢への揺動に伴い機体フレーム8に固着の門型の支持フレーム30に可逆的に接当係合してそれ以上の揺動を阻止される筒状フレーム31を延長運転ステップ18に固着し、前記延長運転ステップ18がステップ作用姿勢に位置する状態で左右方向にスライドすることにより、張出運転ステップ15に固着の係止具32に対して係脱自在で、係合することにより係止具32、つまり、張出運転ステップ15に支持される閂状のビーム33を前記筒状フレーム31に挿通保持させて、前後向き軸芯Yを構成する支点部と、支持フレーム30への筒状フレーム31の接当係合部と、ビーム33の係止具32への係合部との3点で延長運転ステップ18をステップ作用姿勢に支持するように構成されている。前記ビーム33は、筒状フレーム31にスライド自在に挿入保持される筒状体33aと係止具32に係合する先端部33bとからなり、このビーム33を係止具32に係合する位置に保持する手段は、図12,図13に詳しく示すように、筒状体33aに係止孔34を形成し、ビーム33が係止具32に係合した状態で係止孔34に対して係脱自在で、係合することによりビーム33のスライドを阻止する操作レバー35a付きの揺動式のロック具35を係止具32に装着し、この揺動ロック具35を係合姿勢に揺動付勢するバネ36を設けて構成されている。そして、前記ビーム33は、図8に示すように、延長運転ステップ18が収納姿勢にある状態で上下方向にスライドすることにより、機体フレーム8に装着の第2係止具36に対して先端部33bで係脱自在で、係合することにより前後向き軸芯Y周りの延長運転ステップ18と一体の揺動を阻止されるようになっている。つまり、ビーム33は、延長運転ステップ18を収納姿勢に固定するためのロック具を兼用している。前記ビーム33を第2係止具36に係合した位置に保持する手段は、ビーム33が第2係止具36に係合した状態において前記係止孔34に対して係脱自在で、係合することによりビーム33の移動を阻止するスライド式の第2ロック具37を第2係止具36に装着し、この第2係止具36を係合方向に移動付勢する第2バネ38を設けて構成されている。なお、第2係止具36は、図7,図8に示すように、第2前後向き軸芯p周りでの揺動により、外方に突出してビーム33の係合を可能とさせる倒伏作用姿勢と内方に引退した起立収納姿勢とに切り換え自在なものであって、前記第2バネ38は、この第2係止具36が途中の設定姿勢にあるときこの第2係止具36を倒伏作用姿勢に揺動付勢して倒伏作用姿勢に保持し、設定姿勢よりも起立収納姿勢側に揺動位置しているときこの第2係止具36を起立収納姿勢に揺動付勢して起立収納姿勢に保持する姿勢保持バネを兼用するものである。 【0049】前記延長後部ステップ19をステップ作用姿勢に支持する手段は、図9に詳しく示すように、延長後部ステップ19がステップ作用姿勢に位置する状態で左右方向にスライドすることにより、後部ステップ16に固着の筒状係止具40に対して係脱自在で、挿入係合することにより筒状係止具40、つまり、後部ステップ16に支持される閂状のビーム41を、延長後部ステップ19に固着の筒状フレーム42に挿通保持させる手段であって、ビーム41を係合位置に保持する手段は、図14にも示すように、ビーム41が係合位置に位置する状態においてビーム41に固着の係合具43に対して係脱自在で、係合することによりビーム41を係合位置に保持する操作レバー44a付きの揺動式のロック具44を筒状係止具40に取り付ける手段である。 【0050】そして、延長繋ぎステップ20は、前述のように、下端(前端)において延長運転ステップ18の後端に第1左右向き軸芯X1周りに揺動自在に連結し、かつ、上端(後端)において延長後部ステップ19の前端に第2左右向き軸芯X2周りに揺動自在に連結することで延長運転ステップ18及び延長後部ステップ19に支持されている。 【0051】前記延長運転ステップ18には、図5,図6,図10に示すように、その踏み面を延長運転ステップ18のステップ面よりも低レベルに位置させる乗降用の補助ステップ50が取り付けられている。この補助ステップ50を延長運転ステップ18に取り付ける手段は、第1前後向き軸芯y1周りに揺動自在に延長運転ステップ18に取り付けた第1ステー51に補助ステップ50の前後一端を装着し、延長運転ステップ18にピン53を介して取り付けた第2ステー52に補助ステップ50の前後他端を第2前後向き軸芯y2周りに揺動自在に装着して、第1前後向き軸芯y1とピン53と補助ステップ50とで三角形を形成することで第1ステー51及び第2ステー52の揺動を阻止することにより、補助ステップ50を定位置に位置させる状態で支持するように構成され、第2ステー52をピン53から抜いて延長運転ステップ18への連結を解除することにより、第1ステー51の延長運転ステップ18に対する第1前後向き軸芯y1周りでの延長運転ステップ18下面側への揺動及び第2ステー52のピン53周りでの揺動を許容してこの第1ステー51及び第2ステー52の揺動で補助ステップ50及び第1ステー51、第2ステー52を延長運転ステップ18の下面に重ねるようにしてある。54は、第ステー52をピン53への挿入方向に付勢するバネである。 【0052】前記乗降用補助ステップ22は、左右向き軸芯x周りでの揺動により、乗降ステップ21の前方斜め下方に位置する作用位置と原動部9の前部に接近位置する収納位置とに切り換え操作自在に機体フレーム8に取り付けられている。 【0053】前記苗植付装置3は、左右方向に設定ストロークで往復移動駆動される苗のせ台61と、この苗のせ台61の移動に連動して上下に循環作動することにより苗のせ台61から植付単位量の苗の取り出して圃場に植え付ける植付機構62と、走行に伴い圃場面を滑走して植付予定面を整地する接地フロート63とを備えた周知の基本構造のものであって、苗のせ台61は、植付条に対応する10個の苗のせ部61aを左右方向に並置しており、植付機構62は、各苗のせ部61aに対応して左右方向に間隔を隔てて10個設けられている。つまり、苗植付装置3は10条植え式のものである。そして、図3の(イ)(ロ)に示すように、左側5個の苗のせ部61aを備えた左装置部分3Lと、右側5個の苗のせ部61aを備えた右装置部分3Rとを左右に並べた作用姿勢と、左装置部分3Lと右装置部分3Rとを背中合わせに重ねた左右幅小の収納姿勢とに切り換え操作自在なものである。 【0054】前記施肥装置5は、前記自走機体1に座席13の後部に位置する状態に搭載した肥料ホッパー71と、肥料ホッパー71から肥料を繰り出す繰り出し装置72と、繰り出し肥料を搬送するための気流を発生させるファン73と、走行に伴い各植付条の脇に施肥溝を形成するとともに供給されてくる肥料を施肥溝に供給する作溝器75と、繰り出し肥料を各作溝器75に案内する供給ホース76とから構成されている。 【0055】前記予備苗のせ装置11は、前記乗降ステップ21の左右外側に位置する状態で設置されており、前後の支柱11a,11bに上下複数段の苗のせ部11cを取り付けて構成されている。そして、前記張出運転ステップ15のそれぞれには、苗のせ部11cの下方後部に後方から入り込む入り込み部15aが一体連設されている。また、前部の支柱11aには、前記乗降用補助ステップ22を用いた乗降時に作業者が体を引き上げたりするためのグリップGが付設されている。 【0056】このような乗用型田植機では、図3の(イ)に示すように、苗植付装置3を作用姿勢に切り換え、延長ステップ群をステップ作用姿勢に切り換えて、植付作業を行い、他方、図3の(ロ)に示すように、苗植付装置3を収納姿勢に切り換え、延長ステップ群を収納姿勢に切り換えて、運搬や保管などを行うのである。そして、作業時には、延長ステップ群がステップ作用姿勢にあることにより、苗のせ台61が左右幅の大きいものであるにかかわらず、延長運転ステップ18や延長後部ステップ19を作業ステップとして苗のせ台61への苗補給などを行え、運搬や保管などのときには、延長ステップ群を収納姿勢に切り換えることにより、自走機体1の左右幅を小さなものとして、その運搬・保管などを有利に行えるのである。 【0057】〔別実施形態〕延長ステップ群の折り畳み構造は適宜変更可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月3日(1999.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−245209(P2000−245209A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月12日(2000.9.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−55429 |
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