| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】梶谷 博正
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| 【要約】 |
【課題】流動性肥料を容易に供給することができる供給タンクを有する移植機を提供することを課題としている。
【解決手段】流動性肥料を充填した肥料タンク17を有するとともに、該肥料タンク17の上方に所定の移植物を移植せしめる移植装置9側に供給する移植物の補助載置台28を配設した移植装置9を連結した走行機体1に、流動性肥料を上記肥料タンク17に供給する供給タンク31を肥料タンク17と補助載置台28の間に配置せしめて取り付けることができるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の移植物を移植せしめる移植装置(9)を連結した走行機体(1)に、流動性肥料を充填した肥料タンク(17)を設け、該肥料タンク(17)の上方に移植装置(9)側に供給する移植物の補助載置台(28)を配設するとともに、前記流動性肥料を上記肥料タンク(17)に供給する供給タンク(31)を取り付け可能に構成したものにおいて、供給タンク(31)の取り付けを、供給タンク(31)を肥料タンク(17)と補助載置台(28)の間に配置せしめる構造とした移植機。 【請求項2】 肥料タンク(17)を走行機体(1)側に支持せしめるステー(26)に供給タンク(31)を取り付けた請求項1の移植機。 【請求項3】 肥料タンク(17)を走行機体(1)の前方側に配し、供給タンク(31)の前面部(F1)を肥料タンク(17)の前面部(F2)より前方に位置させた請求項1又は2の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は肥料タンクと補助苗載せ台を有するとともに、肥料タンクに肥料を供給する供給タンクを取り付け可能に構成した移植機に関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来所定の移植物を移植せしめる移植装置を走行機体に連結した移植機には、施肥用の流動性肥料を充填した肥料タンクを設け、該肥料タンクの上方に移植装置側に供給する移植物の補助載置台を配設し、前記流動性肥料を上記肥料タンクに供給する供給タンクを取り付け可能に構成した構造のものがあった。しかし供給タンクから供給する流動性肥料が比較的高粘度の場合は供給が安定して行なわれない場合があるとの欠点があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の移植機は所定の移植物を移植せしめる移植装置9を連結した走行機体1に、流動性肥料を充填した肥料タンク17を設け、該肥料タンク17の上方に移植装置9側に供給する移植物の補助載置台28を配設するとともに、前記流動性肥料を上記肥料タンク17に供給する供給タンク31を取り付け可能に構成したものにおいて、供給タンク31の取り付けを、供給タンク31を肥料タンク17と補助苗載せ台28の間に配置せしめる構造としたことを第1の特徴としている。 【0004】また肥料タンク17を走行機体1側に支持せしめるステー26に供給タンク31を取り付けたことを第2の特徴としている。 【0005】さらに肥料タンク17を走行機体1の前方側に配し、供給タンク31の前面部F1を肥料タンク17の前面部F2より前方に位置させたことを第3の特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】図1及び図2は移植機である乗用田植機の左側面図及び平面図であり、走行機体1が前輪2及び後輪3に支持される機体フレーム4上に構成されており、該走行機体1には前方のボンネット内にエンジン(図示せず)が内装されているとともに、該エンジンの後方に座席6等を備えた運転席7が配設されている。そして該運転席7の後方には苗載せ台8を斜設した苗植付用の移植機である植付作業機9が、アッパーリンク11a及びロアリンク11bで構成される昇降リンク11を介して昇降自在に、且つローリング可能に連結されている。 【0007】このとき上記植付作業機9は従来の乗用田植機に付設されるものと同様の構造であり、昇降リンク11が下降した作業状態で、フロート12によって圃場面に接地支持され、植付ケース(プランタケ−ス)13に備えられた植付用の植付部(ロータリ植付部)14によって苗載せ台8に載せられた苗を掻き取り、植付け作業を行う構造となっている。 【0008】なお本実施形態の乗用田植機は、プランタケース13が3つ設けられているとともに、各プランタケース13に2つのロータリ植付部14(合計6つのロータリ植付部14)が左右に設けられており、各ロータリ植付部14に対応してペースト肥料等の流動性肥料施肥用のノズル16が複数設けられている。このとき上記ノズル16はロータリ植付部14の側方位置にフロート12側に支持されて設けられており、フロート12の接地に際して圃場内に挿入されるようにフロート12の下面から突出せしめられている。 【0009】そして走行機体1の前方左右には流動性肥料であるペースト肥料を充填した肥料タンク17が備えられているが、該肥料タンク17の下方に肥料タンク17内のペースト肥料を強制排出せしめるペーストポンプ21が設けられているとともに、該ペーストポンプ21と上記ノズル16との間には、ペースト肥料を排出せしめるノズル16を選択するインジケータ22が設けられており、上記肥料タンク17,ペーストポンプ21,インジケータ22,ノズル16等により施肥機構23が構成され、肥料タンク17内のペースト肥料を圃場内に施肥するように構成されている。 【0010】すなわち走行機体1の走行時にペーストポンプ21を駆動することで、肥料タンク17内からペースト肥料をノズル16側に送り、途中インジケータ22により肥料の排出を行なうノズル16を選択して、該選択されたノズル16に肥料を送り、これらノズル16から肥料を圃場内に排出せしめることで走行機体1の走行に伴って圃場に施肥を行なう構造となっている。 【0011】このとき図3,図4に示されるように上記肥料タンク17は、ボルト24等を介して機体フレーム1側に固定されているパイプ状のタンクステー26を介して機体側に取り付けられているが、さらに上記肥料タンク17の上方には肥料タンク17に肥料を供給する供給器19が上記タンクステー26に連結された供給器ステー27を介して取り付けられており、加えて図1に示されるように上記供給器19の上方には苗載せ台8に補給する補助用の苗(補助苗)を予め載置しておく補助苗載せ台28が苗載せ台ステー29を介して取り付けられている。 【0012】一方上記供給器19はペースト肥料が収容された肥料袋を内装するボックス状の供給タンク31が供給器ステー27に取り付けられた構造となっているが、上記供給タンク31の上方には開閉自在に蓋32が取り付けられており、供給器19は上記蓋32を開くことで供給タンク31内に肥料袋を収容することができ、且つ肥料袋の収容後は蓋32を閉じることができるように構成されている。 【0013】なお供給タンク31内には図5,図6に示されるように肥料袋を後方側(取手の反対側)が下方に下がるように傾斜せしめて載置する載置台33,肥料袋の後端部分(底面)及び後方側側方を受ける受け部34,肥料袋を裂くことが可能なカッタ36,該カッタ36を操作するスライドバー37等が取り付けられた構造となっている。 【0014】そして供給タンク31の下端は漏斗状の供給部38が形成せしめられており、該供給部38が肥料タンク17の上面に形成せしめられた肥料供給用の供給口39にジョイント41を介して挿入せしめられている。つまり供給タンク31内のペースト肥料は供給部38を介して自重により肥料タンク17内に供給される構造となっている。 【0015】次に上記タンクステー26と供給器ステー27の構造について説明する。タンクステー26は、供給器ステー27を連結せしめるように上方に突出した突出部42を有する上下フレーム26aと、肥料タンク17の前方を上下方向に、また上方を前後方向に通過するように湾曲せしめられた湾曲フレーム26bとからなり、湾曲フレーム26bにおける上方側(前後方向に延出する前後フレーム26c)の後端が上下フレーム26aに固着された構造となっており、該突出部42は中空のパイプ状をなしている。 【0016】一方供給器ステー27は図7に示されるように前後端が上方側に屈曲せしめられた横フレーム27aと,該横フレーム27aの後端に固着された上下方向の杆状の縦フレーム27b,上記横フレーム27aに固着されたプレート状の連結部27c等からなり、図8に示されるように縦フレーム27bの下端がタンクステー26の突出部42に挿入されて、供給器ステー27がタンクステー26に支持されるように構成されている。このとき図7に示されるように横フレーム27aの前端における上端は後方に向かって略水平に湾曲せしめられて水平部27dを形成している。 【0017】また供給器ステー27における縦フレーム27bの下端はタンクステー26(突出部42)に挿入することができるように小径に形成されており、すなわち縦フレーム27bは段付きのパイプにより構成されている。なお上記縦フレーム27bの上端部分は中空に形成せしめられているが、一方下端部分にはタンクステー26(上下フレーム26a)に設けられているネジ43による固定用の溝44が形成せしめられており、縦フレーム27bを突出部42に挿入し、上記タンクステー26のネジ43の先端を上記溝44内に挿入することで供給器ステー27の上下方向の位置決め(抜け止め)がなされる。 【0018】一方前述の連結部27cには正面視で略U字形をなすプレート状の係合部材46がタンクステー26側に突出せしめられて設けられており、該係合部材46をタンクステー26の前後フレーム26cに下方から係合(フック)せしめることで、供給器ステー27をタンクステー26に位置決め固定せしめる構成となっている。このとき供給器19が肥料タンク17側(機体側)に取り付けられた状態においては肥料タンク17の前面部分F2に比較して、供給タンク31の前面部分F1が前方に位置している。 【0019】なお供給タンク31は肥料タンク17のほぼ真上に配置されており(供給部38が鉛直下方に向かっている)、ペースト肥料が略鉛直下方に自重で落下して、上記漏斗状の供給部38を介して肥料タンク17に供給されるように構成されている。これにより比較的高粘度のペースト肥料の場合であっても、肥料が供給器19(供給タンク31)から肥料タンク17に容易に供給され、比較的高い効率で肥料供給を行うことができる。 【0020】また供給器38の取り付け状態において、供給タンク31の前面部分F1が肥料タンク17の前面部分F2より前方に位置しているため、畦側に乗用田植え機(走行機体1)の前方を向けることで、供給タンク31が畦に近接し、畦際から供給タンク31内に肥料(肥料袋)をより容易に供給することができる。 【0021】一方前述の苗載せ台ステー29は図1に示されるように縦方向の縦フレーム29a、該縦フレーム29aの下端側に後端が取り付けられた前後方向の横フレーム29b,横フレーム29bの前端側と縦フレーム29aの上端側を略逆L字形をなして連結する連結フレーム29c等からなり、苗載せ台ステー29の縦フレーム29aの下端は供給器ステー27の縦フレーム27aの上端及びタンクステー26の突出部に挿入可能に構成されている。 【0022】そして苗載せ台ステー29と供給器ステー27及びタンクステー26との間にはロック機構47が設けられており、苗載せ台ステー29を供給器ステー27又はタンクステー26に固定することができるように構成されている。なお上記ロック機構47は、前後端が屈曲せしめられ、苗載せ台ステー29の横フレーム29bに上下回動自在に支持された前後方向のロッド48と、該ロッド48に一体的に取り付けられ、供給器ステー27、あるいはタンクステー26に係合可能な係合部材49と、上記ロッド48に突設され、供給器ステー27あるいはタンクステー26側に設けられた固定部材51に係合可能な杆状の係合部52等からなる。 【0023】このとき図9に示されるように上記係合部材49はロッド48の回動に伴い供給器ステー27の横フレーム27aの水平部27d、あるいはタンクステー26における前後フレーム26cに係脱自在に係合する受け49aを備えたプレート状をなし、また図4,図7に示されるように固定部材51は係合部52を弾力的に狭持可能な狭持受け51aを備えたプレート状をなし、供給器ステー27及びタンクステー26の外周に取り付けられている。 【0024】これによりロッド48を回動させると、図9(a),(b)に示されるようにこのロッド48の回動に伴って係合部材49及び係合部52が回動し、係合部材49が供給器ステー27の水平部27d又はタンクステー26の前後フレーム26cに係脱自在に係合するとともに、係合部52が供給器ステー27又はタンクステー26の固定部材51の狭持受けに係脱自在に係合して、ロックされ、補助苗載せ台28が走行機体1側に支持取り付けされる。 【0025】すなわち補助苗載せ台28は供給器ステー27又はタンクステー26のどちらにも取り付けることができるため、図1に示されるように走行機体1側に供給器19が取り付けられている場合は、補助苗載せ台ステー29を供給器ステー27に取り付けることで供給器19の上方に補助苗載せ台28を配置することができ、また図10,図11に示されるように供給器19が取り付けられていないときには、補助苗載せ台ステー29をタンクステー26(突出部42)に取り付けることで肥料タンク17の上方に補助苗載せ台28を配置することができる。 【0026】換言すると供給器19(供給タンク31)は、上記のように走行機体1側に着脱自在に取り付けることができるが、供給器19を走行機体1側に取り付ける際には補助苗載せ台28と肥料タンク17との間に供給タンク31が配置され、供給器19が省スペースで機体側に取り付けられる。 【0027】そして補助苗載せ台28を容易に着脱することができるため、供給器19の着脱も容易であり、また特に供給器19はタンクステー26に供給器ステー27を取り付けて走行機体1側に取り付ける構造であるため、供給タンク31専用の取付部等が不要となり、取付構造がシンプルとなりコストダウンを図ることができる。なお苗載せ台28はロック機構47を解除することで、後方フレーム29aを中心に揺動させることができ、補助苗の補給等は容易である。 【0028】一方図12,図13に示すように供給器19を簡易スタンド61に取り付けることができるように構成してもよく、このとき簡易スタンド61をパイプ等で構成することで圃場での移動等も容易となる。また供給部38にシャッター62を取り付け、該シャッター62の操作により、供給部38の下方に配置したバケツ63等に容易に肥料を排出せしめることができる。なお図14,図15に示すように供給器19を、走行装置64に支持されたフレーム66上にタンク67を配置し、該タンク67にペースト肥料を供給するペーストチャージャー68に採用してもよい。 【0029】このときシャッター62は供給部38の下方を閉じる閉板と、供給部38からのペースト肥料の排出を許容する孔が穿設された開板とからなり、シャッター62をスライドさせ、閉板と開板を供給部38の下方に択一的に位置させることで、供給タンク31からバケツ63等へのペースト肥料の排出を制御するように構成されている。 【0030】一方上記乗用田植機及びペーストチャージャー68等において、供給タンク31内の載置台33は、側面視において漏斗状の供給部38を中心とすると、肥料袋69の取手69a側に比較してカッタ36側(切断側)が短くなるように肥料袋69を載置するように設定されており、これにより肥料袋69の切断部分が供給部38に近接し、カッタ36による切断時に排出されるペースト肥料がより容易に供給部38に落下する構造とすることができる。 【0031】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、供給タンクを肥料タンクのほぼ真上に配置することができ、これにより流動性肥料を略略鉛直下方に自重で落下させて肥料タンクに供給させることができるため、特に高粘度の流動性肥料を容易に供給することができるという効果がある。 【0032】このとき肥料タンクの支持ステーに供給タンクを取り付けるように構成することで、供給タンク専用の取付部等が不要となり、構造がシンプルとなりコストダウンを図ることができる他、供給タンクの取り付けが容易となるが、さらに供給タンクの前面部を走行機体の前方側に配した肥料タンクの前面部より前方に位置させることで、畦側に走行機体の前方を向けることで、供給タンクが畦側に近接し、畦際から供給タンク内に肥料をより容易に供給することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月25日(1999.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−209917(P2000−209917A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月2日(2000.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−16148 |
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