| 【発明の名称】 |
紙筒苗群の運搬装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】橋場 秀幸
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| 【要約】 |
【課題】紙筒苗群を苗床で運搬する運搬装置で、積み重ねた苗運搬容器に移し替えるときに手押しハンドルから手を離す必要の無い装置を提供する。
【解決手段】紙筒苗群を押し出すプッシャー板41,42をフォーク30上に設け、昇降機枠21に設けた押出し用電動アクチュエータ46,47によりプッシャー板41,42を前後移動させ、押出し用電動アクチュエータ46,47に電力を供給するバッテリーと、押出し用電動アクチュエータ46,47を進退させる押出しスイッチを手押しハンドルに設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 門型の縦ガイド枠の一側下部に一対の車輪を設け、縦ガイド枠の車輪側に手押し走行させる手押しハンドルを設け、縦ガイド枠に沿って昇降する昇降機枠を設け、昇降機枠に車輪と反対方向で水平に複数本突出したフォークを設け、昇降機枠を巻き上げるワィヤーとワィヤーを巻き取り巻き戻す電動モーターと、電動モーターに電力を供給するバッテリーと、電動モーターを正転逆転させる昇降スイッチを手押しハンドルに設けた運搬装置において、紙筒苗群を押し出すプッシャー板をフォーク上に設け、昇降機枠に設けた押出し用電動アクチュエータによりプッシャー板を前後動させ、押出し用電動アクチュエータに電力を供給するバッテリーと、押出し用電動アクチュエータを進退させる押出しスイッチを手押しハンドルに設けた紙筒苗群の運搬装置。 【請求項2】 フォークは2つのブロックに分割され、右側フォークと左側フォークは昇降機枠に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構で連結され、昇降機枠に設けた離間用電動アクチュエータによりリンク機構を回動させ、離間用電動アクチュエータに電力を供給するバッテリーと、離間用電動アクチュエータを進退させる離間スイッチを手押しハンドルに設けた請求項1記載の紙筒苗群の運搬装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、農作物の移植栽培で、紙筒育苗容器に土を詰めたビート等の紙筒苗群を苗床で運搬する運搬装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の運搬装置は、展開すると六角柱状の上下が開口した多数の紙筒を、整然と糊で貼り合わせた紙筒育苗容器に土を詰め播種した、重い紙筒苗群を運搬するもので、育苗するため苗床に並べるとき、育苗中に根を切断して健苗とするため移動するとき、育苗後に苗床から取り出して苗運搬容器に移し替えるときに使用される。ビートの紙筒苗群は、一冊が約60kgと重くかつ水平方向の長さが約120cmと長く、手で持って運搬できる重さと長さとするため、2つ或いは3つに分割して苗運搬容器に移し替えることも行われている。 【0003】例えば、実開平1−112608号には、紙筒苗群の下に差し込み掬い取るフォークを昇降レバーにより人手で昇降させ、車輪と手押しハンドルにより紙筒苗群の重さを感じずに運搬できるものが提案されている。 【0004】また、実開平3−43913号には、紙筒苗群の両側を上方に折り曲げて分割し、リンク機構とレバーにより水平方向に3つに離間させて苗運搬容器に移し替えるものが提案されている。 【0005】また、実用新案登録第3047122号には、フォークを電動モーターにより昇降させ、積み重ねた苗運搬容器に移し替えるものが提案されている。 【0006】また、特開2000−60222号には、紙筒苗群の上から針を刺し込み水平方向に電動シリンダにより2つに分割するものが提案されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記のものはいずれも、紙筒苗群の下に差し込み掬い取ったフォークから紙筒苗群を降ろすとき、紙筒苗群を押し出すプッシャー板をハンドルにより人手で動かしていた。また、実開平1−112608号に示されるものは四輪で安定しているが、狭い苗床でのとり回しに困難が有る。 【0008】実用新案登録第3047122号や特開2000−60222号に示されるものは、二輪で移動し、フォークを電動モーターにより昇降させ、積み重ねた苗運搬容器に移し替えるものであり、車輪の上に重心が無いと倒れようと動いてしまい、重い紙筒苗群を上昇させた不安定な状態でプッシャー板を動かすハンドルを操作するため手押しハンドルから片手を離すことは危険を伴う。 【0009】また、実開平3−43913号や特開2000−60222号に示されるものは、一冊の紙筒苗群を2つ或いは3つに分割して苗運搬容器に移し替えるものであり、分割する際にきれいに分割されず苗がバラバラになって無駄になってしまうことがある。 【0010】そこでこの重くて長い紙筒苗群を、半分の本数の紙筒育苗容器とし、水平方向の長さが約60cmと短く、土を詰めた重さが約30kgと軽く、手で持てる重さと長さの、分割する必要の無い紙筒苗群(以下半冊紙筒苗群という)を用いることが行われている。 【0011】前記従来のような車輪と手押しハンドルが有る運搬装置で半冊紙筒苗群を一個毎に運ぶのでは効率が悪く、半冊紙筒苗群も苗床に相互の側面が密着して並べられており、二個が密着した状態で載せて運ぶものである。しかし、苗運搬容器に移し替えるとき、半冊紙筒苗群は分割する必要が無く単に離間させれば良いので、半冊紙筒苗群の上から針を刺し込んで離間させる必要が無い。 【0012】そこで本発明は、積み重ねた苗運搬容器に移し替えるときに手押しハンドルから手を離す必要の無い、離間させるときにも手押しハンドルから手を離す必要が無く簡単な構造の紙筒苗群の運搬装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明による紙筒苗群の運搬装置は、門型の縦ガイド枠1の一側下部に一対の車輪7を設け、縦ガイド枠1の車輪7側に手押し走行させる手押しハンドル8を設け、縦ガイド枠1に沿って昇降する昇降機枠21を設け、昇降機枠21に車輪7と反対方向で水平に複数本突出したフォーク30を設け、昇降機枠21を巻き上げるワィヤー11とワィヤー11を巻き取り巻き戻す電動モーター10と、電動モーター10に電力を供給するバッテリー14と、電動モーター10を正転逆転させる昇降スイッチ29を手押しハンドル8に設けた運搬装置において、紙筒苗群Pを押し出すプッシャー板41,42をフォーク30上に設け、昇降機枠21に設けた押出し用電動アクチュエータ46,47によりプッシャー板41,42を前後移動させ、押出し用電動アクチュエータ46,47に電力を供給するバッテリー14と、押出し用電動アクチュエータ46,47を進退させる押出しスイッチ48を手押しハンドル8に設けたものである。 【0014】請求項2の発明による紙筒苗群の運搬装置は、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構50で連結され、昇降機枠21に設けた離間用電動アクチュエータ54によりリンク機構50を回動させ、離間用電動アクチュエータ54に電力を供給するバッテリー14と、離間用電動アクチュエータ54を進退させる離間スイッチ55を手押しハンドル8に設けたものである。 【0015】 【発明の実施の形態】請求項1の発明では、紙筒苗群Pを押し出すプッシャー板41,42をフォーク30上に設け、昇降機枠21に設けた押出し用電動アクチュエータ46,47によりプッシャー板41,42を前後移動させ、押出し用電動アクチュエータ46,47を進退させる押出しスイッチ48を手押しハンドル8に設けたから、プッシャー板41,42の前後移動を手元の押出しスイッチ48で操作でき、紙筒苗群Pを押し出すときに手押しハンドル8から手を離す必要が無い。 【0016】請求項2の発明では、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構50で連結され、昇降機枠21に設けた離間用電動アクチュエータ54によりリンク機構50を回動させ、離間用電動アクチュエータ54を進退させる離間スイッチ55を手押しハンドル8に設けたから、右側フォーク31と左側フォーク32の移動を手元の離間スイッチ55で操作でき、右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pを離間させるときに手押しハンドル8から手を離す必要が無い。 【0017】また、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構50で連結され、昇降機枠21に設けた離間用電動アクチュエータ54によりリンク機構50を回動させるから、簡単な構造で右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pを離間させることができる。 【0018】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。 【0019】運搬される紙筒苗群として、分割する必要の無い半冊紙筒苗群としての紙筒苗群Pを用い、紙筒苗群Pの平面視ではその長辺が約60cm、短辺が約30cm、高さが13cmの大きさもので、700本の紙筒が整然と連結され、その中に土が詰められ各紙筒にビート苗が生長しているもので、その重さが約30kgのものである。 【0020】本発明の紙筒苗群の運搬装置は、この紙筒苗群Pを一度に2個運搬するものである。 【0021】図1に示すように、運搬装置には縦ガイド枠1の下部に車輪7、縦ガイド枠1の後方に手押しハンドル8、縦ガイド枠1の前方にフォーク30を備えた昇降部20を設ける。 【0022】縦ガイド枠1は門型に垂直に左右平行に一対に立ったガイドレール部2と、そのガイドレール部2の上下端を連結する連結部材3,4を設け、長尺なガイドレール部2は断面コの字状で、その開口部を向き合わせている。一対のガイドレール部2の後方下部に垂直方向の板である一対の取付板5を設ける。 【0023】縦ガイド枠1の後方下部となる取付板5の両側に渡る車輪枠6を設け、車輪枠6に車輪7を設ける。一対の車輪7は縦ガイド枠1の後方側の一側下部両側に位置し、軸芯を左右方向として進行方向には自由に回転するよう車輪枠6に固定される。車輪7の軸芯の前後方向の位置は、フォーク30に紙筒苗群Pを載せない状態で僅かにフォーク30側に倒れるバランスとする。 【0024】縦ガイド枠1の後方側である車輪7側に手押しハンドル8を設け、手押しハンドル8は縦ガイド枠1のガイドレール部2から取付板5に沿い左右一対に、後方に向かうに従い高くなるように設けられ、作業者はその左右一対の手押しハンドル8を両手で持って手押し走行させる。 【0025】縦ガイド枠1の後方側で高さ方向中間部にガイドレール部2から手押しハンドル8に渡る電動モーター枠9を設け、電動モーター枠9上に電動モーター10を固定する。電動モーター10はブレーキ・減速機付の直流モーターで、電動モーター10の軸にはワィヤー11を巻き取るプーリー10aをはめ込み、縦ガイド枠1の上端の連結部材3上に固定滑車枠3aを設け、固定滑車枠3aに自由に回転する固定滑車12を設け、昇降部20を巻き上げるワィヤー11は固定滑車12を通ってプーリー10aに止められる。 【0026】縦ガイド枠1の後側で車輪7の軸芯より後方に取付板5間に渡るバッテリー枠13を設け、バッテリー枠13にバッテリー14を載せ、バッテリー14は電気的に接続されて電動モーター10などに電力を供給する。 【0027】14は針挿入ペダルで、針挿入ペダル14を踏むと車輪7が前進回転し、フォーク30の針39,40を紙筒苗群Pの下に差し込む。 【0028】昇降部20には、その枠体となる昇降機枠21と、右側フォーク31と左側フォーク32の2つのブロックに分割されたフォーク30と、右側フォーク31と左側フォーク32の各々に対応する左右一対のプッシャー板41,42と、右側フォーク31と左側フォーク32を移動させるリンク機構50と離間用電動アクチュエータ54と、プッシャー板41,42を前後移動させる左右一対の押出し用電動アクチュエータ46,47を設ける。 【0029】昇降機枠21は縦ガイド枠1の前方に横長に設けられ、水平方向に長く両端が下方に曲がった上部枠22と、上部枠22の両下端を繋ぐ細長い角パイプ状の下部枠23と、ガイドレール部2の内方に位置し上部枠22と下部枠23の後側に跨る垂直方向の一対の板である後部枠24を設ける。 【0030】昇降機枠21の一対の後部枠24には、その後側上下の左右外方に自由に回転するガイドローラー25を設け、ガイドローラー25は縦ガイド枠1のガイドレール部2のコの字状開口部にはまり込み、昇降機枠21はガイドレール部2に沿って自由に昇降する。 【0031】昇降機枠21の上部枠22の中央上方に動滑車枠26を設け、動滑車枠26の上端部に自由に回転する動滑車27を設け、固定滑車12から下がっているワィヤー11は動滑車27を通って縦ガイド枠1の上端の連結部材3上の固定滑車枠3aに一端が止められる。従って、電動モーター10が正転逆転するとプーリー10aがワィヤー11を巻き取り巻き戻し、昇降機枠21が昇降する。なお、昇降機枠21に動滑車27を設けているから、プーリー10aが巻き取るワィヤー11長さの1/2の距離だけ昇降機枠21が昇降することになり、電動モーター10やワィヤー11に加わる負荷が昇降部20と紙筒苗群Pを合わせた実荷重の半分となる。 【0032】手押しハンドル8の一側に電動モーター10を正転逆転させる昇降スイッチ29を設ける。昇降スイッチ29は操作している間だけ通電するタイプで、昇降スイッチ29から手を離すと電動モーター10はブレーキが掛かった状態で停止し、昇降部20は自由な位置で停止する。 【0033】なお、図示しないがガイドレール部2の上下には昇降機枠21に接当するリミットスイッチが設けられ、昇降部20の上昇端と下降端で電動モーター10を自動的に停止する。 【0034】昇降機枠21の上部枠22の前方上部に左右に長く水平レール28を設け、水平レール28は細長い角パイプ状で上部枠22に固定される。 【0035】水平レール28と下部枠23からフォーク30は設けられ、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32に各々紙筒苗群Pを載せ、右側フォーク31と左側フォーク32は水平レール28と下部枠23に沿って左右方向に水平に自由に移動する。 【0036】右側フォーク31と左側フォーク32は、側面視がLの字状で、その上部は角パイプ状で水平レール28に遊嵌され被る上部スライド枠33,34と、上部スライド枠33,34から各々一対に下方に伸びる縦枠35,36と、縦枠35,36の下端に左右に長く針枠37,38と、針枠37,38から車輪7と反対方向である前方に水平に複数本突出した針39,40を設ける。針枠37,38は紙筒苗群Pの長辺とほぼ同じ長さとし、針枠37,38の後方には部分的に角パイプ状で下部枠23に遊嵌され被る下部スライド枠37a,38aを設ける。 【0037】上部スライド枠33,34は水平レール28を所定距離移動できる長さとし、下部スライド枠37a,38aは下部枠23を所定距離移動できる長さとし、針39,40に載った紙筒苗群Pの荷重を上部スライド枠33,34と下部スライド枠37a,38aで受ける。針39,40は直径9mmの丸棒で先端が刺さりやすいよう尖っており、紙筒苗群Pの長辺よりやや狭い範囲に一定間隔で設ける。この針39,40を苗床に密着して並べられた紙筒苗群Pの長辺側から下に差し込み掬い取る。 【0038】右側フォーク31と左側フォーク32の針39,40の上で縦枠35,36の前方に各々プッシャー板41,42を設ける。 【0039】各プッシャー板41,42は、側面視がコの字状でその開口部が後側の縦枠35,36の方に向いており、紙筒苗群Pには平らな面が接当する。各プッシャー板41,42は紙筒苗群Pの長辺とほぼ同じ長さとし、高さは紙筒苗群Pの高さより低くする。プッシャー板41,42が昇降機枠21に接近した後退位置で、プッシャー板41,42の紙筒苗群Pに接当する面から針39,40の先端までの距離は、紙筒苗群Pの短辺の長さよりやや短くする。 【0040】縦枠35,36とプッシャー板41,42の間に左右に長く押出し杆45を設け、押出し杆45は一本の細長い角パイプ状とする。プッシャー板41,42のコの字状開口部に部分的に押出し杆45に遊嵌され被るスライド枠43,44を設け、スライド枠43,44は押出し杆45を所定距離移動できる長さとする。 【0041】プッシャー板41,42の上面には、縦枠35,36に対応する位置に後方に突出したガイド板41a,42aを設け、ガイド板41a,42aは平面視が二股状でプッシャー板41,42が昇降機枠21に接近した後退位置で縦枠35,36に遊嵌され被る。 【0042】この後退位置で、右側フォーク31と左側フォーク32が水平レール28と下部枠23に沿って移動すると、プッシャー板41,42のガイド板41a,42aが縦枠35,36にはまり込んでいるから、プッシャー板41,42も押出し杆45に沿って同じように移動する。 【0043】押出し杆45には、その両端部から後方に向かって平行に一対の前後ガイド杆45aを設け、前後ガイド杆45aは細長い丸パイプ状とする。前後ガイド杆45aは上部枠22の左右端の垂直部よりやや内方に位置し、上部枠22から設けた丸パイプ状のガイド承22aに遊嵌されはまり込み、押出し杆45は前後ガイド杆45aによりガイド承22aに沿って前後に移動する。 【0044】押出し杆45の両端の後方に位置し、車輪7の外方に昇降機枠21から前後方向に伸縮する左右一対の押出し用電動アクチュエータ46,47を設ける。昇降機枠21の上部枠22の左右端の垂直部から後方に一対の押出し用アクチュエータ枠49を設け、押出し用アクチュエータ枠49に押出し用電動アクチュエータ46,47の一端を係止する。 【0045】押出し用電動アクチュエータ46,47は、電動モーターとスクリューシリンダーにより伸縮するもので、その伸縮端でリミットスイッチにより自動的に停止しする。押出し杆45の押出し用電動アクチュエータ46,47に対応する位置には、押出し杆45から垂直方向の板である一対の係止板45bを設け、押出し用電動アクチュエータ46,47の先端に押出し杆45の係止板45bを止める。 【0046】この押出し用電動アクチュエータ46,47の伸縮により、押出し杆45を介してプッシャー板41,42を針39,40上で前後移動させる。押出し用電動アクチュエータ46,47のストロークは紙筒苗群Pの短辺の長さとほぼ同じとし、プッシャー板41,42の前進位置でプッシャー板41,42の紙筒苗群Pに接当する面は針39,40の先端より僅かに前進する。 【0047】押出し用電動アクチュエータ46,47はバッテリー14と電気的に接続されて電力を供給され、手押しハンドル8の昇降スイッチ29を設けた側と異なる一側に、押出し用電動アクチュエータ46,47を進退させる押出しスイッチ48を設ける。押出しスイッチ48は操作している間だけ通電するタイプで、押出しスイッチ48から手を離すと押出し用電動アクチュエータ46,47は停止し、プッシャー板41,42は自由な位置で停止する。また、押出しスイッチ48を操作しつづけると、プッシャー板41,42は所定位置まで前後移動して自動停止する。 【0048】昇降機枠21の上部枠22中央から下方にリンク機構枠56を設け、昇降機枠21のリンク機構枠56と右側フォーク31と左側フォーク32の縦枠35,36に渡るリンク機構50を設ける。 【0049】リンク機構50には、リンク機構枠56に中間部が自由に回転するようはめ込まれたほぼ垂直方向に長い中央リンク51と、中央リンク51の下端部と右側フォーク31の縦枠35の間に両端が自由に回転するようはめ込まれたほぼ水平方向に長い右リンク52と、中央リンク51の上端部と左側フォーク32の縦枠36の間に両端が自由に回転するようはめ込まれたほぼ水平方向に長い左リンク53とを設ける。 【0050】正面から見て、中央リンク51が右回転すると、下端部に連結された右リンク52により右側フォーク31は左側に移動し、上端部に連結された左リンク53により左側フォーク32は右側に移動する。このリンク機構50により、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21の水平レール28と下部枠23に沿って互いに反対方向に水平に移動するよう連結される。 【0051】上部枠22の右側上部から上方に離間用電動アクチュエータ枠58を設け、離間用電動アクチュエータ枠58から内方に左右方向に伸縮する離間用電動アクチュエータ54を設ける。離間用電動アクチュエータ54は、電動モーターとスクリューシリンダーにより伸縮するもので、その伸縮端でリミットスイッチにより自動的に停止しする。 【0052】離間用電動アクチュエータ54と中央リンク51の間には水平方向に連結リンク57を設け、連結リンク57の一端は中央リンク51の左リンク53取付位置より更に上方に自由に回転するようはめ込まれ、連結リンク57と離間用電動アクチュエータ54は回転しないよう固定される。 【0053】この離間用電動アクチュエータ54の伸縮により、リンク機構50を回動させ、右側フォーク31と左側フォーク32は水平レール28と下部枠23に沿って互いに反対方向に水平に移動する。離間用電動アクチュエータ54のストロークは80mmとし、右側フォーク31と左側フォーク32は約130mm離間する。 【0054】離間用電動アクチュエータ54はバッテリー14と電気的に接続されて電力を供給され、手押しハンドル8の押出しスイッチ48を設けた側に、離間用電動アクチュエータ54を進退させる離間スイッチ55を設ける。離間スイッチ55は操作している間だけ通電するタイプで、離間スイッチ55から手を離すと離間用電動アクチュエータ54は停止し、右側フォーク31と左側フォーク32は自由な位置で停止する。また、離間スイッチ55を操作しつづけると、右側フォーク31と左側フォーク32は所定位置まで左右移動して自動停止する。 【0055】なお、プッシャー板41,42が昇降機枠21から離れた前進位置では、離間スイッチ55の操作を無効にする電気回路となっている。 【0056】次に作動をその効果とともに説明する。 【0057】(育苗するため苗床に並べるとき)作業前には、フォーク30の右側フォーク31と左側フォーク32は接近させ、プッシャー板41,42が昇降機枠21に接近した後退位置とする。 【0058】手押しハンドル8を押して土詰め播種した紙筒苗群Pの下にフォーク30を位置させ、昇降スイッチ29によりフォーク30を上昇させて受け取り、苗床の所定位置まで手押しハンドル8を下方に押し下げながら押して運搬し、昇降スイッチ29によりフォーク30を下降させ紙筒苗群Pを密着して並べる。 【0059】押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を前進させると、苗床に並べた紙筒苗群Pは動かず装置全体が後退して、フォーク30から紙筒苗群Pが降ろされる。 【0060】紙筒苗群Pが降りると、次の運搬に備えて押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を後退させる。 【0061】(育苗中に移動するとき)作業前には、フォーク30の右側フォーク31と左側フォーク32は接近させ、プッシャー板41,42が昇降機枠21に接近した後退位置とし、フォーク30は下降させた位置とする。 【0062】手押しハンドル8を押して紙筒苗群Pの長辺の下部に沿ってフォーク30の先端を位置させ、針挿入ペダル14を踏んで車輪7を前進回転させ、フォーク30の針39,40を紙筒苗群Pの下に差し込む。このとき、手押しハンドル8を下方に押し下げるようにすると、車輪7がスリップせずに針39,40を紙筒苗群Pの下に差し込める。 【0063】手押しハンドル8を下方に押し下げフォーク30を先端上がりに上昇させて紙筒苗群Pを取り出し、苗床の所定位置まで手押しハンドル8を下方に押し下げながら押して運搬し、手押しハンドル8を下方に押し下げるのをやめてフォーク30を下降させ紙筒苗群Pを密着して並べる。 【0064】押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を前進させると、苗床に並べた紙筒苗群Pは動かず装置全体が後退して、フォーク30から紙筒苗群Pが降ろされる。 【0065】紙筒苗群Pが降りると、次の移動に備えて押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を後退させる。 【0066】(苗床から取り出して苗運搬容器に移し替えるとき)作業前には、フォーク30の右側フォーク31と左側フォーク32は接近させ、プッシャー板41,42が昇降機枠21に接近した後退位置とする。 【0067】昇降スイッチ29によりフォーク30を下降させ、手押しハンドル8を押して紙筒苗群Pの長辺の下部に沿ってフォーク30の先端を位置させ、針挿入ペダル14を踏んで車輪7を前進回転させ、フォーク30の針39,40を紙筒苗群Pの下に差し込む。このとき、手押しハンドル8を下方に押し下げるようにすると、車輪7がスリップせずに針39,40を紙筒苗群Pの下に差し込める。 【0068】昇降スイッチ29によりフォーク30を上昇させ、苗運搬容器Cを積み重ねる所定位置まで手押しハンドル8を下方に押し下げながら押して運搬し、積み重ねた苗運搬容器Cよりフォーク30がやや高くなるよう昇降スイッチ29によりフォーク30を昇降させ、離間スイッチ55により右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pを離間させる。 【0069】このとき、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構50で連結され、昇降機枠21に設けた離間用電動アクチュエータ54によりリンク機構50を回動させ、離間用電動アクチュエータ54を進退させる離間スイッチ55を手押しハンドル8に設け、右側フォーク31と左側フォーク32の移動を手元の離間スイッチ55で操作でき、右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pを離間させるときに手押しハンドル8から手を離す必要が無いから、手押しハンドル8を両手で下方に押し下げたままで、安全に作業ができる。 【0070】また、フォーク30は2つのブロックに分割され、右側フォーク31と左側フォーク32は昇降機枠21に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構50で連結され、昇降機枠21に設けた離間用電動アクチュエータ54によりリンク機構50を回動させ、簡単な構造で右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pを離間させることができるから、安価に提供できる。 【0071】右側フォーク31と左側フォーク32に載った紙筒苗群Pの離間距離が積み重ねた苗運搬容器Cに合っていればそのまま前進し、合っていなければ離間スイッチ55により調整してから前進し、手押しハンドル8を下方に押し下げるのをやめて、右側フォーク31と左側フォーク32に載ったまま紙筒苗群Pを苗運搬容器Cに載せる。 【0072】押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を前進させ、プッシャー板41,42の前進に合わせて手押しハンドル8を引いて装置全体を後退させ、苗運搬容器Cに載せた紙筒苗群Pは動かず、フォーク30から紙筒苗群Pが降ろされる。 【0073】このとき、紙筒苗群Pを押し出すプッシャー板41,42をフォーク30上に設け、昇降機枠21に設けた押出し用電動アクチュエータ46,47によりプッシャー板41,42を前後移動させ、押出し用電動アクチュエータ46,47を進退させる押出しスイッチ48を手押しハンドル8に設けたから、プッシャー板41,42の前後移動を手元の押出しスイッチ48で操作でき、紙筒苗群Pを押し出すときに手押しハンドル8から手を離す必要が無いから、フォーク30が苗運搬容器Cから外れたとき前方に倒れようとするのを手押しハンドル8を両手で下方に押し下げて防ぐことができ、安全に作業ができる。 【0074】紙筒苗群Pが降りると、次の移し替えに備えて押出しスイッチ48を操作してプッシャー板41,42を後退させ、離間スイッチ55を操作して右側フォーク31と左側フォーク32およびプッシャー板41,42は接近させる。 【0075】以上の実施例では、押出しスイッチ48と離間スイッチ55を別々に設け、プッシャー板41,42が昇降機枠21から離れた前進位置では、離間スイッチ55の操作を無効にする電気回路とした例を示したが、押出しスイッチ48と離間スイッチ55を一体とし同時に操作できないようにしても良い。 【0076】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙筒苗群を押し出すプッシャー板をフォーク上に設け、昇降機枠に設けた押出し用電動アクチュエータによりプッシャー板を前後移動させ、押出し用電動アクチュエータを進退させる押出しスイッチを手押しハンドルに設けたから、プッシャー板の前後移動を手元の押出しスイッチで操作でき、紙筒苗群を押し出すときに手押しハンドルから手を離す必要が無いから、安全に作業ができる。 【0077】請求項2の発明によれば、フォークは2つのブロックに分割され、右側フォークと左側フォークは昇降機枠に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構で連結され、昇降機枠に設けた離間用電動アクチュエータによりリンク機構を回動させ、離間用電動アクチュエータを進退させる離間スイッチを手押しハンドルに設け、右側フォークと左側フォークの移動を手元の離間スイッチで操作でき、右側フォークと左側フォークに載った紙筒苗群を離間させるときに手押しハンドルから手を離す必要が無いから、安全に作業ができる。 【0078】また、フォークは2つのブロックに分割され、右側フォークと左側フォークは昇降機枠に沿って互いに反対方向に水平に移動するようリンク機構で連結され、昇降機枠に設けた離間用電動アクチュエータによりリンク機構を回動させ、簡単な構造で右側フォークと左側フォークに載った紙筒苗群を離間させることができるから、安価に提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137063 【氏名又は名称】株式会社ホクエイ
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| 【出願日】 |
平成12年4月10日(2000.4.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−209906(P2000−209906A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月2日(2000.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−108365(P2000−108365) |
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