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【発明の名称】 播種方法および播種装置
【発明者】 【氏名】高木 忠夫

【氏名】黒子 仁

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移送中の育苗容器2の縦横の各ポット3に床土6を供給し、次ぎに、ポット3に嵌合する鎮圧突起9によりポット3内の床土6を鎮圧し、次ぎに表面がコーティングされた種子11を供給し、次ぎに割り突起25により種子11を床土6に押し込むように構成すると共に、前記床土6の鎮圧と前記割り突起25による種子11の押し込みは、前記床土6の鎮圧は割り突起25によって種子11を床土6に押し込める堅さにした播種方法。
【請求項2】 請求項1において、床土6の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない範囲で可能な限り堅くした播種方法。
【請求項3】 縦横にポット3を有する育苗容器2を始端部より終端に向けて移送する移送台1の上方位置に、各ポット3内に供給した床土6を鎮圧する鎮圧装置8と、各ポット3内に表面がコーティングされた種子11を供給する種子供給装置5とを設けたものにおいて、種子11の前側にはポット3内の種子11を床土6内に押し込む割り突起25を並設した突起ローラ26を有するコーティング割り装置24を設け、前記鎮圧装置8とコーティング割り装置24とは、前記種子11が割り突起25により床土6内に押し込まれうる堅さに鎮圧装置8が鎮圧するように相対的に構成した播種装置。
【請求項4】 請求項3において、鎮圧装置8の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない限りの可能な限り堅くした播種装置。
【請求項5】 請求項3または請求項4において、前記コーティング割り装置24には、前記各割り突起25の先端面に摺接するスクレーパ30を設けた播種装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面がコーティングされた玉葱等の種子の播種装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公報番号は不知であるが、移送中の育苗容器の縦横の各ポットに床土を供給し、次ぎに、ポットに嵌合する鎮圧突起によりポット内の床土を鎮圧し、次ぎに表面がコーティングされた種子を供給する方法は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】玉葱等の種子は、その外形形状が、整っていないため、一旦表面をコーティングし、この状態の種子を種子供給装置により播種していた。しかし、コーティングは、本来播種作業を機械化するためのものであるから、通常であれば発芽して使用し得る種子であっても、コーティングされていることにより発芽せず、その分欠株になるから、折角播種精度を向上させても、全体の精度は低下することになる。本発明は、簡単な方法でコーティングを割るようにしたものである。即ち、もともと種子のコーティングは、種子供給装置により播種を円滑にするために、種子の外形形状を整えるものであるから、それ程強固ではないが、手で触れて崩れるほど弱いものでもないので、単に上から押したのでは、割れないものもあるので、割り方を特に工夫し、簡単にし、しかも、成育を良好にしたものである。
【0004】
【発明の目的】発芽率の向上、欠株の減少、コーティングの割りの確実化、成育の良好化。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、移送中の育苗容器2の縦横の各ポット3に床土6を供給し、次ぎに、ポット3に嵌合する鎮圧突起9によりポット3内の床土6を鎮圧し、次ぎに表面がコーティングされた種子11を供給し、次ぎに割り突起25により種子11を床土6に押し込むように構成すると共に、前記床土6の鎮圧と前記割り突起25による種子11の押し込みは、前記床土6の鎮圧は割り突起25によって種子11を床土6に押し込める堅さにした播種方法としたものである。本発明は、床土6の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない範囲で可能な限り堅くした播種方法としたものである。本発明は、縦横にポット3を有する育苗容器2を始端部より終端に向けて移送する移送台1の上方位置に、各ポット3内に供給した床土6を鎮圧する鎮圧装置8と、各ポット3内に表面がコーティングされた種子11を供給する種子供給装置5とを設けたものにおいて、種子11の前側にはポット3内の種子11を床土6内に押し込む割り突起25を並設した突起ローラ26を有するコーティング割り装置24を設け、前記鎮圧装置8とコーティング割り装置24とは、前記種子11が割り突起25により床土6内に押し込まれうる堅さに鎮圧装置8が鎮圧するように相対的に構成した播種装置としたものである。本発明は、鎮圧装置8の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない限りの可能な限り堅くした播種装置としたものである。本発明は、前記コーティング割り装置24には、前記各割り突起25の先端面に摺接するスクレーパ30を設けた播種装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の方法を実施しうる装置の実施例を図により説明すると、1は播種装置の移送台1であり、育苗容器2を移送する。育苗容器2はセルトレイあるいはポットシートと呼ばれ前後左右に多数のポット3を並設して形成する。前記移送台1には育苗容器2を移送する移送手段4を設ける。移送手段4の構成は任意であるが、後述する種子供給装置5の種子繰出とポット3の移動とが同期するようにする。
【0007】前記移送台1には図示は省略するが上方より床土6を供給する床土供給装置を設け、床土供給装置の前側には鎮圧装置8を設ける。鎮圧装置8は前記育苗容器2の各ポット3に嵌合する鎮圧突起9を移動方向のポット3に同期するように円周方向に並設すると共に、横方向に並設されたポット3に対応させて左右方向に並設した鎮圧突起ローラ10により構成している。鎮圧突起9の先端面形状は、ポット3内の床土6の上面が凹部に形成し、種子11が中央に位置するのを期待するため、球面形状に形成している。
【0008】鎮圧装置8の前側には種子11を供給する前記種子供給装置5を設ける。種子11は玉葱の種子等の表面をコーティング(被覆)して球形状にしたものである。種子供給装置5は上方にホッパー13を設け、ホッパー13の下方に横軸繰出ロール14を設ける。横軸繰出ロール14の外周面には、種子11が嵌合する繰出凹部16を形成する。繰出凹部16は一粒の種子11が嵌合する大きさに形成し、育苗容器2のポット3に合わせて円周方向および母線方向にも並設し、円周方向の各繰出凹部16の中央にはスリット17を形成する。スリット17は円周方向に形成し、スリット17には繰出凹部16に嵌合して落下しない種子を掻き出す掻出体18を設ける。掻出体18は前記スリット17より幅狭に形成し、各スリット17に嵌合させる。
【0009】前記横軸繰出ロール14の直上位置より回転下降側の上方位置には、繰出凹部16に嵌合しない種子を戻す回転均平ブラシ20を設ける。回転均平ブラシ20は横軸繰出ロール14との接触面において反対の駆動回転させる。回転均平ブラシ20より回転下降側の横軸繰出ロール14の側面には種子誘導体21を設ける。種子誘導体21は図示省略するがウレンタン等の表面に合成樹脂のシートを重合させ、該シート部材を横軸繰出ロール14の外周面に当接させ、横軸繰出ロール14は回転均平ブラシ20に摺接しながら回転させる。
【0010】しかして、横軸繰出ロール14の前側にはコーティング割り装置24を設ける。コーティング割り装置24は前記育苗容器2の各ポット3に嵌合する割り突起25を移動方向のポット3に同期するように円周方向に並設すると共に、横方向に並設されたポット3に対応させて左右方向に並設して構成した突起ローラ26を取付板27に軸装し、左右の取付板27をフレーム28に高さ調節自在にしている。
【0011】前記割り突起25は、各割り突起25の先端を結ぶ仮想の円柱形状の外周面と略同じ円弧になるように、その先端面を形成し、回転する割り突起25と前進するポット3とにより可及的に平面的に種子11を押すようにしている。したがって、上方から種子11を押圧したとき、種子11は前後左右に逃げずに中心位置より下方に押し込まれ、このとき、表面のコーティングに割れが生じ、好適である。
【0012】この場合、鎮圧装置8による床土6の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が潜り込める堅さで、かつ、可能な限り堅くする。即ち、種々の要素があるが、そのうち割り突起25により種子11を押込んだときの抵抗によりコーティングが割れるように相対的に想定する。したがって、床土6が軟らかい性状のときは、割り突起25は押圧深さを深く、床土6が硬い性状のときは、割り突起25は押圧深さを浅くすると、好適である。
【0013】また、前記フレーム28には各割り突起25の先端面に摺接するスクレーパ30を設ける。鎮圧突起ローラ10および突起ローラ26はその回転軸31を上下自在にフレーム(取付板27)側に取付け、バネ32により下方に弾着するようにし、ポット3内に異物があったとき、上方に退避するようにしている。しかして、種子11供給後のポット3に覆土を供給して播種が終了するが、灌水等の作業は省略している。
【0014】
【作用】次に作用を述べる。移送台1に育苗容器2を供給し、供給された育苗容器2は鎮圧装置8の下方に至り鎮圧装置8の鎮圧突起9により育苗容器2の各ポット3内の床土は鎮圧される。この場合、鎮圧突起9の先端は円弧状に形成しているから、床土上面は中央が凹んだ状態に鎮圧される。
【0015】次ぎに、育苗容器2は種子供給装置5の14の下方に至り、育苗容器2の各ポット3に一粒ずつの種子11の供給を受け、コーティング割り装置24の下方に至る。コーティング割り装置24は育苗容器2の各ポット3に嵌合する割り突起割り突起25を移動方向のポット3に同期するように円周方向に並設すると共に、横方向に並設されたポット3に対応させて左右方向に並設して構成した突起ローラ26を取付板27に軸装し、左右の取付板27をフレーム28に高さ調節自在にして構成しているから、各割り突起25がポット3内に嵌合し、ポット3の移動により種子11を下方に押し込む。
【0016】この場合、各割り突起25の先端を結ぶ仮想の円柱形状の外周面と略同じ円弧になるように、その先端面を形成しているから、回転する割り突起25と前進するポット3とにより可及的に平面的に種子11を押す。したがって、割り突起25は種子を前後左右に逃がすことなく中心位置より下方に押し込み、このときに、種子11の表面のコーティングに割れが生じる。
【0017】即ち、床土6は鎮圧装置8によって鎮圧されているから、割り突起25により種子11を押したとき、種子11はすぐに押し込まれるのではなく、そこに抵抗が発生するので、この抵抗により種子11のコーティングは割れる。もともと種子11のコーティングは、種子供給装置5により播種を円滑にするために、種子11の外形形状を整えるものであるから、それ程強固ではないが、手で触れて崩れるほど弱いものでもないので、押し込むときの抵抗を利用して割るものである。
【0018】したがって、鎮圧装置8によりポット3に供給された床土6を予め一定の堅さにしておくと、押し込むときの抵抗が均一化できて、コーティングの割れを確実にする。それゆえ、種子11を押し込める堅さで、かつ、可能な限り堅く(種子11に傷を付けない程度)すると、好適である。
【0019】また、割り突起25は高さ位置調節自在であるから、床土6が軟らかい性状のときは、割り突起25は押圧深さを深くすることにより接触抵抗を大きくしてコーティングを割るのを良好にし、床土6が硬い性状のときは、割り突起25は押圧深さを浅くすると、種子11を傷つけず好適である。以上のように、種子11は割り突起25によりポット3の中央に押し込まれ、ポット3の中央に位置させながら、しかも、播種された種子11の表面のコーティングは割れているから、水の浸透が良好になり、発芽率を向上させる(前記したように、この場合のコーティングは播種精度を向上させる目的で、施こされているものであるから、事前に割れていれば、それだけ、種子11が自身によってコーティングを割るエネルギーを温存でき、発芽率は向上する)。
【0020】しかして、フレーム28には各割り突起25の先端面に摺接するスクレーパスクレーパ30を設けているから、割り突起25は常時スクレーパ30に摺接するので、泥土およびコーティングの付着を防止して種子11の押込を確実にして、コーティングを確実に割る。本発明の要件ではないが、種子供給装置種子供給装置5の作用も説明する。モーターに通電すると、横軸繰出ロール14と回転均平ブラシ20が回転し、種子11は横軸繰出ロール14の外周面付近に溜り、横軸繰出ロール14の外周面に当接した種子11は、回転均平ブラシ20に至る間横軸繰出ロール14と共回りして繰出凹部16に嵌合し、余った繰出凹部16に嵌合していない種子は回転均平ブラシ20により掃き戻され、回転均平ブラシ20の下方を通過した種子は種子誘導体21により下方まで案内されて落下し、育苗容器2内に播種される。
【0021】
【効果】本発明は、移送中の育苗容器2の縦横の各ポット3に床土6を供給し、次ぎに、ポット3に嵌合する鎮圧突起9によりポット3内の床土6を鎮圧し、次ぎに表面がコーティングされた種子11を供給し、次ぎに割り突起25により種子11を床土6に押し込むように構成すると共に、前記床土6の鎮圧と前記割り突起25による種子11の押し込みは、前記床土6の鎮圧は割り突起25によって種子11を床土6に押し込める堅さにした播種方法としたものであるから、種子11を床土6に押し込むときにポット3の中心に押し込みながらコーティングを割ることができ、発芽率を向上させ、欠株発生を減少させることができる。本発明は、床土6の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない範囲で可能な限り堅くした播種方法としたものであるから、確実にコーティングを割ることができる。本発明は、縦横にポット3を有する育苗容器2を始端部より終端に向けて移送する移送台1の上方位置に、各ポット3内に供給した床土6を鎮圧する鎮圧装置8と、各ポット3内に表面がコーティングされた種子11を供給する種子供給装置5とを設けたものにおいて、種子11の前側にはポット3内の種子11を床土6内に押し込む割り突起25を並設した突起ローラ26を有するコーティング割り装置24を設け、前記鎮圧装置8とコーティング割り装置24とは、前記種子11が割り突起25により床土6内に押し込まれうる堅さに鎮圧装置8が鎮圧するように相対的に構成した播種装置としたものであるから、種子11を床土6に押し込むときにコーティングを割ることができ、発芽率を向上させ、欠株発生を減少させることができる。本発明は、鎮圧装置8の鎮圧は、割り突起25により種子11を押したとき、種子11が床土6に押し込まれる堅さで、かつ、種子11が傷がつかない限りの可能な限り堅くした播種装置としたものであるから、確実にコーティングを割ることができる。本発明は、前記コーティング割り装置24には、前記各割り突起25の先端面に摺接するスクレーパ30を設けた播種装置としたものであるから、泥土およびコーティングの付着を防止して種子11の押込を確実にして、コーティングを確実に割ることができる。
【出願人】 【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
【出願日】 平成11年1月13日(1999.1.13)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2000−201508(P2000−201508A)
【公開日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【出願番号】 特願平11−6852