| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒木 正勝
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】青木 義勝
【氏名】村並 昌実
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| 【要約】 |
【課題】作業者により苗載置台上の苗を一株ずつ苗供給部へ供給し、苗供給部から供給される苗を苗植付装置により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、機体のスペースを要さず多くの苗を載置することができ、苗載置台から苗供給部への苗供給作業を楽に行える移植機を提供する。
【解決手段】苗供給部7と同高さか、または苗高い位置に平面視で互いに重複する上下2段の苗載置台40,41を設けると共に、下側の苗載置台41を上側の苗載置台40より苗供給部7側となる後側に突出させて配置した。また、上側の苗載置台40を前側が低くなるように傾斜して設け、苗供給部7側となる後側へいくにつれて上下の苗載置台40,41の互いの高低差が大きくなるようにした。また、上下の苗載置台40,41の前方、左方及び右方となる側方を遮断すると共に上下の苗載置台40,41の苗供給部7側となる後方が開放されているカバ−50を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、前記苗供給部7と同高さか前記苗供給部7より高い位置に平面視で互いに重複する複数段の苗載置台40,41を設けると共に、前記複数段の苗載置台40,41のうち最下段の苗載置台41を最も水平方向で前記苗供給部7に近づけて配置したことを特徴とする苗移植機。 【請求項2】 苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、前記苗供給部7と同高さか前記苗供給部7より高い位置に平面視で互いに重複する複数段の苗載置台40,41を設けると共に、前記複数段の苗載置台40,41のうちの最下段の苗載置台41とその直上の苗載置台40とを前記苗供給部7側で互いの高低差が大きくなるように互いの傾斜姿勢を異ならせて配置したことを特徴とする苗移植機。 【請求項3】 苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、苗載置台40,41と該苗載置台40,41上の苗の側方を遮断するカバ−50とを設け、前記カバ−50の前記苗供給部7側となる部分が開放されていることを特徴とする苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばターンテーブル等の苗供給部が設けられた苗移植機の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、タ−ンテ−ブルから近い位置にある苗載置台上の苗を前記タ−ンテ−ブルが備える複数の苗供給カップに機体の走行と共に歩行する作業者が一株づつ供給することにより、前記苗供給カップからその下方にある植付カップ等の苗植付装置に苗を供給して圃場に苗を植え付けていくようにした苗移植機がある。この苗移植機においては、上記タ−ンテ−ブルで構成される苗供給部は上記作業者が該苗供給部へ苗を供給しやすいような高さにすることが望ましい。同様に、苗載置台も前記苗供給部へ作業者が苗を供給しやすいように前記苗供給部と略同等な高さにすることが望ましい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記構成の苗移植機において、機外から苗載置台への苗の供給回数を少なくして苗植付の作業性を向上させるため、前記苗載置台に多くの苗を載置できる構成とする必要がある。そこで、前記苗載置台に多くの苗を載置できるように前記苗載置台を平面視で同位置で互いに上下に重複するように複数段に構成すると、上側の苗載置台が邪魔になってその下側の苗載置台上の苗の苗供給部への供給が困難になる。 【0004】また、苗植付作業において、上記苗載置台上の苗が風により萎れるのを防止するため苗載置台上の苗をカバ−で覆うと、苗載置台から苗供給部への苗供給が困難になる。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、請求項1に係る発明は、苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、前記苗供給部7と同高さか前記苗供給部7より高い位置に平面視で互いに重複する複数段の苗載置台40,41を設けると共に、前記複数段の苗載置台40,41のうち最下段の苗載置台41を最も水平方向で前記苗供給部7に近づけて配置したことを特徴とする苗移植機とした。 【0006】また、請求項2に係る発明は、苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、前記苗供給部7と同高さか前記苗供給部7より高い位置に平面視で互いに重複する複数段の苗載置台40,41を設けると共に、前記複数段の苗載置台40,41のうちの最下段の苗載置台41とその直上の苗載置台40とを前記苗供給部7側で互いの高低差が大きくなるように互いの傾斜姿勢を異ならせて配置したことを特徴とする苗移植機とした。 【0007】また、請求項3に係る発明は、苗供給部7から供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付ける構成の苗移植機において、苗載置台40,41と該苗載置台40,41上の苗の側方を遮断するカバ−50とを設け、前記カバ−50の前記苗供給部7側となる部分が開放されていることを特徴とする苗移植機とした。 【0008】 【発明の効果】よって、請求項1に係る苗移植機においては、平面視で互いに重複する複数段の苗載置台を設けているので機体のスペ−スを要さず多くの苗を載置することができると共に、苗供給部の高さに近い苗載置台が水平方向で前記苗供給部に近づけて配置されているので該苗載置台から前記苗供給部への苗供給作業を楽に行える。 【0009】また、請求項2に係る苗移植機においては、請求項1と同様に複数段の苗載置台を設けているので機体のスペ−スを要さず多くの苗を載置することができると共に、苗供給部の高さに近い下側の苗載置台とその上側の苗載置台との高低差が苗供給部側で大きくなっているので前記下側の苗載置台から前記苗供給部への苗供給作業を前記上側の苗載置台が邪魔にならずに容易に行える。また、上側の苗載置台と下側の苗載置台との苗供給部の反対側の高低差が苗供給部側より小さくなるように上側の苗載置台を下側の苗載置台に対して傾斜させているので、上側の苗載置台の低重心化を図ることができ、機体の安定性を向上させることができる。 【0010】また、請求項3に係る苗移植機においては、カバ−により苗載置台上の苗が風により萎れるのを防止することができると共に、前記カバ−の苗供給部側となる部分が開放されているので、カバ−の開放された部分から苗載置台上の苗を苗供給部へ容易に供給することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は、苗移植機の一例として歩行型のたばこ苗移植機1を示すものであり、この歩行型のたばこ苗移植機1は、主として前部にエンジン2及び主伝動ケ−ス3と走行車輪としての左右一対の前輪4,4及び後輪5,5と後部に苗植付装置6、苗供給部7及び操縦ハンドル8とを備えて構成される。この歩行型のたばこ苗移植機1は、機体が圃場内の畝をまたぐように前記前輪4,4及び後輪5,5が畝間を走行し、畝の上面の左右中央に前記苗植付装置6によりたばこ苗を植付けていくようになっている。 【0012】前記主伝動ケ−ス3の前部にエンジン載置台9を固着し、このエンジン載置台9に前記エンジン2を載置して取り付けた構成となっている。左右方向に設けた前記エンジン2の出力軸が前記主伝動ケ−ス3内に突入して、エンジン2の動力が主伝動ケ−ス3内に入力されるようになっている。主伝動ケ−ス3の左右端には該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行エクステンションケ−ス10,10を左右それぞれ設け、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10のそれぞれの端部に走行チェ−ンケ−ス11,11を固着して設けている。従って、主伝動ケ−ス3内の動力を走行チェ−ンケ−ス11,11内に伝動する構成となっている。前記走行チェ−ンケ−ス11,11の回動先端部の左右内側には走行車輪である左右一対の後輪5,5をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪5,5の駆動により機体が走行するようになっている。従って、主伝動ケ−ス3は、走行車輪としての後輪5,5に伝動する伝動装置となっている。一方、エンジン載置台9の下部には左右方向に延びる前輪支持フレ−ム12を前後方向のロ−リング軸13回りに回動可能に設け、この前輪支持フレ−ム12の左右両端部に下方に延びる前輪取付部14,14を設け、前記前輪取付部14,14の下端部に前輪4,4を取り付け、左右一対の前記後輪5,5のそれぞれの前方に左右一対の前輪4,4が設けられた構成となっている。尚、前記前輪4,4は、遊転輪である。 【0013】図4に示すように、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10は、内側ケ−ス10a,10aと該内側ケ−ス10a,10aに対して回動しないように嵌合する外側ケ−ス10b,10bとにより構成され、該外側ケ−ス10b,10bが前記内側ケ−ス10a,10aに対して左右スライドすることにより後輪5,5のトレッド調節を行う構成となっている。また、主伝動ケ−ス3の後部に固着した左右フレ−ム15から左右それぞれ外方に延びる支持フレ−ム16,16の端部に軸受17,17を設け、該軸受17,17が前記内側ケ−ス10a,10aを外嵌して走行エクステンションケ−ス10,10を支持している。また、走行エクステンションケ−ス10,10内に突出する主伝動ケ−ス3の左右それぞれの出力軸3a,3aと一体回転するエクステンション軸18,18を設け、該エクステンション軸18,18と一体回転する走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aの駆動により該軸11a,11aと一体回転する走行チェ−ンケ−ス11内の入力スプロケット11bを駆動する構成となっている。前記エクステンション軸18,18は、内側ケ−ス10a,10aに着脱可能に取り付けたストッパボルト19,19と該軸18,18に設けた溝18a,18aとを係合させることにより、前記出力軸3a,3aに対して一体回転可能且つ左右スライドしないように構成している。尚、前記走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aは、前記エクステンション軸18,18に対して左右スライド可能に設けられている。 【0014】従って、走行エクステンションケ−ス10,10の外側ケ−ス10b,10bを内側ケ−ス10a,10aに対して左右スライドさせるのに伴って、走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aがエクステンション軸18,18に対して左右スライドするので、簡単に後輪5,5のトレッド調節が行える。また、メンテナンス等で走行エクステンションケ−ス10,10を主伝動ケ−ス3から取り外すとき、走行エクステンションケ−ス10,10の外側から前記ストッパボルト19,19を操作して該ストッパボルト19,19とエクステンション軸18,18との係合を解除して前記エクステンション軸18,18を取り外すことができ、容易にメンテナンス等が行える。 【0015】また、前輪支持フレ−ム12は左右伸縮可能に設けられており、左右の前輪4,4のトレッド調節も行えるようになっている。前記左右フレ−ム15の後部には、右寄りの位置に延びる主フレ−ム20を設けている。該主フレ−ム20の後端部には操縦ハンドル8を設け、この操縦ハンドル8が主フレ−ム20を介して前記主伝動ケ−ス3に支持された構成となっている。 【0016】また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の中央には、油圧昇降シリンダ21を設けている。この油圧昇降シリンダ21は、主伝動ケース3に固着された油圧切替バルブ部22に固着して設けられ、主伝動ケ−ス3に固着された油圧ポンプ23からの油圧を切り替える前記油圧切替バルブ部22に備えられた昇降操作バルブを操作することにより作動するようになっている。前記油圧昇降シリンダ21のシリンダロッド端には左右に延びる横杆24を設け、この横杆24の左右端部にそれぞれ後輪昇降ロッド25,26を枢着し該ロッド25,26の他端をそれぞれの走行エクステンションケ−ス10,10に固着された上側ア−ム10c,10cに枢着して、前記横杆24と走行エクステンションケ−ス10,10とが連結された構成となっている。従って、前記油圧昇降シリンダ21の伸縮により前記横杆24、前記後輪昇降ロッド25,26を介して主伝動ケ−ス3の左右の出力軸3a,3a回りに走行チェ−ンケ−ス11,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動により後輪5,5が上下して機体が昇降する構成となっている。 【0017】また、左側の前記後輪昇降ロッド25が伸縮するように該ロッド25の中途部に油圧ポンプ23からの油圧により作動する水平用油圧シリンダ27を設けており、該水平用油圧シリンダ27の伸縮により右側の後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できるようになっている。尚、主伝動ケ−ス3の右側には振り子式の左右傾斜センサ28が設けられて、この左右傾斜センサ28の検出により油圧切替バルブ部22に備えられた水平操作バルブを介して前記水平用油圧シリンダ27を作動させ機体を左右水平に維持する構成となっている。 【0018】前記苗植付装置6は、一株の苗を圃場に植付けるべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動ケ−ス3の後側に設けた植付伝動ケ−ス30及び前記植付伝動ケ−ス30に固着した苗植付装置駆動ケ−ス31を介して伝達され作動するようになっている。前記苗植付装置6は、植付カップ32と該植付カップ32を所定の軌跡Tを描くように昇降させるべく作動する苗植付具作動機構34とで構成される。 【0019】また、前記苗供給部7は、前記苗植付装置6の上側に設けられ、一株の苗を前記苗植付装置6に順次供給する苗供給回転台35を備えて構成されている。前記苗供給回転台35は、前記植付伝動ケ−ス30からの伝動により前後に往復作動するクランクロッド36、一方向クラッチ機構37を介して上下方向の回転軸35a回りに回転駆動するようになっている。また、苗供給回転台35は、前記回転軸35aを中心とする円周に沿って所定間隔毎に複数の苗供給カップ38…が設けられた構成となっている。該苗供給カップ38…は該カップ38…の底面38a…が開閉可能に設けられると共に、苗供給カップ38…の下方には苗供給回転台35の回転により苗供給カップ38…が所定の位置に来たときのみ該カップ38…の底面が開くように設けられた苗供給カップ開閉ガイド39が機体側に固着して設けられている。従って、苗供給回転台35の回転により苗供給カップ38…が所定の位置Aに来ると、苗供給カップ38…の底面38a…が開いて苗供給カップ38…内のポット苗を下方の植付カップ32に落下供給し、更に苗供給回転台35が回転し苗供給カップ38…が前記所定の位置Aから外れると苗供給カップ38…の底面38a…が閉じるようになっている。 【0020】苗供給回転台35の前側には、セルトレイSに育苗されたたばこ苗をセルトレイSごと載置する苗載置台40,41を上下にそれぞれ設けている。この上下の苗載置台40,41は、左右方向で同位置で且つ平面視で下側の苗載置台41の前部が上側の苗載置台40の後部と重複するように前後方向の位置をずらせて配置されている。前記下側の苗載置台41は、植付伝動ケ−ス30から上方に延びる左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42に取り付けられ、前記苗供給カップ38…の上端より若干高くなるように略水平に設けられている。また、前記上側の苗載置台40は、機体前端のエンジン載置台9と一体的に構成されるバンパ−9aと前記左右の苗載置台支持フレ−ム42,42とを繋ぐ上側苗載置台支持フレ−ム43に支持されており、前側が低くなるように傾斜して設けられている。 【0021】前記上側苗載置台支持フレ−ム43は、前側フレ−ム部44と後側フレ−ム部45と上側フレ−ム部46とにより構成されている。前記前側フレ−ム部44は、左右の前後フレ−ム44a,44aと該左右の前後フレ−ム44a,44aを繋ぐように設けた左右フレ−ム44bとで一体的に構成され、前端部をバンパ−9aに後端部を後側フレ−ム45の前端部にそれぞれ取付ボルト47,47,48,48により固着されている。後側フレ−ム部45は、左右の前後フレ−ム45a,45aと該左右の前後フレ−ム45a,45aを繋ぐように設けた左右フレ−ム45bと前記左右の前後フレ−ム45a,45aの中途部にそれぞれ設けた上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cとで一体的に構成され、左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の前端部に挿入される左右それぞれの挿入軸45d,45dを後端部に設けている。上側フレ−ム部46は、上側の苗載置台40と一体の左右の前後フレ−ム46a,46aを備え、該左右の前後フレ−ム46a,46aをそれぞれ後側フレ−ム部45の左右の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cに挿入し取り付けるようになっている。尚、前記左右の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45c部分には、機体の姿勢変化や振動等で前記パイプ45c,45c部分から上側フレ−ム部46が抜け落ちないようにする抜け止めピン49,49を設けている。従って、後側フレ−ム部45の前記左右の挿入軸45d,45dを左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の前端部に挿入し、前側フレ−ム部44を取付ボルト47,47,48,48によりバンパ−9aと後側フレ−ム部45とを繋ぐように取り付け、上側フレ−ム部46を後側フレ−ム部45の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cに挿入して上側の苗載置台40を装着するようになっている。 【0022】従って、たばこ苗のような大きい苗を植え付けるときや広い圃場での苗植付の作業性を向上させるべく機外から苗載置台への苗の供給回数を少なくしたいときには、必要な株数を苗の載置するために、上述のように上下に複数の苗載置台40,41を装着することができる。逆に、小さい苗を植え付けるときや狭い圃場で苗を植え付けるとき等苗載置台をさほど必要としないときには、上側苗載置台支持フレ−ム43を機体から取り外すことにより下側の苗載置台41のみを使用して苗の植付作業をすることができる。 【0023】そして、図1に示すように、この苗移植機1には、上下の苗載置台40,41に載置した苗を覆うカバ−50を設けている。該カバ−50は、ビニ−ル製のフィルムで構成され、前記上下の苗載置台40,41の上方と該苗載置台40,41の前後左右となる側方を遮断するようになっている。上側の苗載置台40にはカバ−装着用フレ−ム51を設け、このカバ−装着用フレ−ム51に前記カバ−50を上方から被せて装着するようになっている。また、苗載置台40,41の後側となる前記カバ−50の後面部50aの左右両側に上下方向に設けたチャック(図示せず)により前記後面部50aを開閉できるようになっており、前記チャックを外してカバ−50の後面部50aを苗載置台40,41の上方となるカバ−50の上面部50bの上側に載置して苗載置台40,41の後側を開放するようになっている。 【0024】植付カップ32は、前後方向に2分割して下部を開閉する構成となっており、苗供給回転台35の苗供給カップ38…から受け継いだ一株のポット苗を収容した状態で下降し、苗植付位置Cで下部を前後に開いて圃場に植付穴を形成すると共に該植付穴に苗を供給して植え付けるようになっている。尚、前記植付カップ32により苗全体が入るような深い植付穴を開けて苗を植え付け、苗の上方をマルチフィルム等の保温用の被覆材により覆って苗の周辺を外界と隔離して保温効果を高めてたばこ苗を栽培するようになっている。尚、前記植付穴に苗が供給された後、植付カップ32が土壌内から上方へ抜けることにより、植付穴の周辺の土壌が若干量植付穴内へ崩れ落ちて苗の周辺に覆土されるようになっている。 【0025】前記植付カップ32の外面32aは、下端部において前後の傾斜が緩くなっており植付カップ32が開いた状態で前記下端部が鉛直に近くなるようにして、植付苗が供給される穴の側壁を略鉛直にし、苗の植付姿勢を安定させるようにしている。これに対して、前記植付カップ32の内面32bは、上部から下端部にかけてストレ−トな形状に構成し、植付カップ32が開くことにより苗が植付カップ32の内面32bに沿って下降するときに前記内面32aに苗がひっかかって植付姿勢が悪化するのを抑制した構成となっている。 【0026】また、前記植付カップ32の上側には、苗供給部7の苗供給カップ38…から落下供給される苗の落下を案内する苗案内筒52を設けている。この苗案内筒52は、金属製の筒で構成される上部53と可撓性のある樹脂製の筒体の4方向にスリット54a…が入った下部54とにより構成され、所定の軌跡Tを描いて昇降する植付カップ32と一体で昇降するようになっている。そして、苗を植付カップ32内に供給した状態で、該苗の葉の先端部が苗案内筒52内に位置するようになっている。尚、前記苗案内筒52の下部54の前後には、下端にそれぞれ切り欠き部54b,54bを設けている。 【0027】よって、前記苗案内筒52により、苗供給部7の苗供給カップ38…から落下供給される苗が植付カップ32内へ確実に且つ苗の位置及び姿勢が安定した状態で供給され、植付カップ32による苗の植付姿勢を適正に安定させることができる。また、植付カップ32内に供給された苗の葉の先端部が苗案内筒52内に位置するので、植付カップ32内の苗が苗案内筒52に支えられることとなり、植付カップ32の昇降あるいは機体の振動等により植付カップ32内で苗の姿勢が乱れることが抑えられ、植付カップ32による苗の植付姿勢を適正に安定させることができる。また、苗案内筒52の下部54を可撓性のある樹脂製の筒体で構成し該筒体の4方向にスリット54a…を設けているので、該苗案内筒52の下部54に苗供給カップ38…から落下してくる苗が衝突しても苗の葉が損傷したり苗の床部が崩れたりするのを抑制する。 【0028】また、前記植付カップ32の前方には圃場面感知プレ−ト55を設けている。該圃場面感知プレ−ト55は左右方向の回動支点軸55a回りに回動可能に設けられ、接地することによる該プレ−ト55の回動に伴って苗植付装置6により所定の植付深さとなるように後輪5,5を昇降するようになっている。前記操縦ハンドル8の前側で苗供給部7の後側には、操作パネル56を設けている。この操作パネル56には、後輪5,5及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動を共に入切可能な主クラッチレバ−57と、油圧昇降シリンダ21による機体の昇降操作及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動の入切のみが行える植付・昇降レバ−58とを設けている。 【0029】また、操縦ハンドル8の左右それぞれの把持部8a,8aの下方にはサイドクラッチレバ−59,59を設け、このサイドクラッチレバ−59,59の操作により左右一対の後輪5,5の左右一方の駆動を断つようになっている。そして、オペレ−タが操縦ハンドル8を押し下げ前輪4,4を宙に浮かせた状態で左右一方のサイドクラッチレバ−59を操作して左右一方の後輪5の駆動を断ち、該後輪5を中心に機体を旋回させるようになっている。 【0030】以上により、この歩行型のたばこ苗移植機1は、苗供給部7と同高さか前記苗供給部7より高い位置に平面視で互いに重複する上下の苗載置台40,41を設けると共に、下側の苗載置台41を上側の苗載置台40より苗供給部7側となる後側に突出させて配置しており、苗供給部7の苗供給回転台35の左側から作業者が下側の苗載置台41上のポット苗を一株づつ前記苗供給部7の苗供給カップ38…内に供給することにより、前記苗供給カップ38…内から落下供給される苗を苗植付装置6により圃場に植え付けるようになっている。尚、下側の苗載置台41上のセルトレイSの苗が無くなると、上側の苗載置台40上の苗を下側の苗載置台41上に移動するべく上側の苗載置台40と下側の苗載置台41とのセルトレイSを互いに交換し、作業者が下側の苗載置台41上から苗供給部7へ苗を供給するようになっている。 【0031】よって、この苗移植機1は、苗載置台40,41を上下2段に設けているので、横方向に余分なスペ−スを要さず機体の格納スペ−スを小さくすることができ、また多くの苗を載置することができ機外から前記苗載置台40,41への苗の供給回数を少なくして苗植付の作業性を向上させることができる。また、下側の苗載置台41を上側の苗載置台40より苗供給部7側となる後側に突出させて配置しているので、苗植付作業において作業者が苗供給部7との高低差が小さく且つ前後方向で苗供給部7に近い下側の苗載置台41から前記苗供給部7へ苗を供給することができ、下側の苗載置台41から前記苗供給部7への苗供給作業を楽に行える。また、下側の苗載置台41を上側の苗載置台40より苗供給部7側となる後側に突出させて配置しているので、苗載置台40,41の後側から作業者が下側の苗載置台41上の苗を取り出すとき上側の苗載置台40が邪魔になりにくく、苗供給部7への苗供給作業を容易に行える。尚、この苗移植機1は、下側の苗載置台41を苗供給部7の苗供給カップ38…の上端より若干高くなる位置に設けているので、下側の苗載置台41から前記苗供給カップ38…へ苗を供給するとき前記苗供給カップ38…の上方から供給しやすい構成となっている。 【0032】また、この苗移植機1は、下側の苗載置台41が略水平であるのに対してその直上となる上側の苗載置台40を前側が低くなるように傾斜して設け、苗供給部7側となる後側へいくにつれて上下の苗載置台40,41の互いの高低差が大きくなるようにしている。これにより、苗載置台40,41の後側から作業者が下側の苗載置台41上の苗を取り出すべく上下の苗載置台40,41の間に手を入れるとき、作業者の個々の身長差等にあまり関係なく上側の苗載置台40が邪魔にならずに手を入れやすく、苗供給部7への苗供給作業を容易に行える。また、上側の苗載置台40が苗供給部7の反対側となる前側へいくにつれて下側の苗載置台41との高低差が小さくなるようになっているので、上下の苗載置台40,41の高低差が前後方向にわたって同一となるように上側の苗載置台を略水平に設けるのと比較して上側の苗載置台40ひいては該苗載置台40上の苗の低重心化を図ることができ、機体の走行において安定性を向上させることができ、苗の植付を安定させることができる。 【0033】また、この苗移植機1において、小さい苗を植え付けるときや狭い圃場で苗を植え付けるとき等苗載置台をさほど必要としないときには、上側苗載置台支持フレ−ム43を機体から取り外すことにより下側の苗載置台41のみを使用して苗の植付作業をすることができ、上側の苗載置台40が無いため、作業者が下側の苗載置台41から苗供給部7への苗供給作業を容易に行える。 【0034】尚、図7に示すように、上下の苗載置台40,41の下側で植付伝動ケ−ス30の左側となる位置に予備苗載置台60を設けた構成としてもよい。この構成においては、前記予備苗載置台60が苗供給部7より低い位置にあり該予備苗載置台60から苗供給部7へ直接苗を供給するのが困難であるため、下側の苗載置台41上の苗が無くなると前記予備苗載置台60上の苗を前記下側の苗載置台41上に移動させ、作業者が下側の苗載置台41上から苗供給部7へ苗を供給するようになっている。 【0035】また、この苗移植機1は、上下の苗載置台40,41の前方、左方及び右方となる側方を遮断すると共に後面部50aを上面部50bの上側に載置することにより前記上下の苗載置台40,41の後方が開放されるカバ−50を設けることにより、苗植付作業時に上下の苗載置台40,41の苗供給部7側となる後側すなわち前記カバ−50の開放された部分から下側の苗載置台41上の苗を苗供給部7へ供給するようになっている。前記カバ−50により、上下の苗載置台40,41の前方、左方及び右方を遮断しているので圃場における風が苗載置台40,41上の苗に当たるのを抑えることができ、前記風により水分の蒸散が速く萎れやすいたばこ苗が萎れてしまうのを防止することができる。また、前記カバ−50は上下の苗載置台40,41の苗供給部7側となる後方を開放することができるので、作業者が該カバ−50の開放した部分から下側の苗載置台41上のたばこ苗を苗供給部7へ容易に供給することができる。また、機外から上下の苗載置台40,41へ苗を供給するべくセルトレイSを苗載置台40,41へ供給するとき、前記カバ−50の開放した部分からセルトレイSを容易に供給することができる。尚、苗植付作業終了後に上下の苗載置台40,41上に苗を載置したまま機体を移動させるとき等、カバ−50の後面部を閉じて上下の苗載置台40,41の前後左右となる側方を遮断することにより前記苗載置台40,41上のたばこ苗が萎れるのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月9日(1998.12.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−166320(P2000−166320A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−350156 |
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