| 【発明の名称】 |
肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機 |
| 【発明者】 |
【氏名】野上 健治
【氏名】樋口 健夫
【氏名】久慈 良治
【氏名】甲地 重春
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| 【要約】 |
【課題】肥料を混合する駆動部と散布駆動部が複雑な構成になり、重心が後方部に位置し、トラクタの走行が不安定になりやすかった。
【解決手段】ホッパー5と散布装置3を有する肥料散布機において、散布装置3の散布ディスク30のディスク回転軸31と、ホッパー5の撹拌装置50の撹拌回転軸500とを、ほぼ垂直方向の同一回転軸上に配設し、かつディスク回転軸31と、撹拌回転軸500との間に減速機4を設けて撹拌回転軸500の回転を減速させることを特徴とする肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホッパーと散布装置を有する肥料散布機において、散布装置の散布ディスクのディスク回転軸と、ホッパーの撹拌装置の撹拌回転軸とを、ほぼ垂直方向の同一回転軸上に配設し、かつディスク回転軸と、撹拌回転軸との間に減速機を設けて撹拌回転軸の回転を減速させることを特徴とする肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、粉状あるいは粒状の肥料、またはこれらが混じり合う肥料、または有機物等肥料、生ゴミをコンポストによって生成される堆肥等の肥料などを混合して、多種類の性質の異なる被散布肥料を混合しつつ散布可能なトラクタに装着する肥料散布機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、肥料の混合および肥料の散布が可能な肥料散布機としては、実公平4ー53231号公報(先行技術1)が公知である。先行技術1は「周壁を円柱状乃至多角柱状に形成したホッパー内に、そのホッパーの軸心部位に配位せる竪方向の回転軸と、その回転軸から突出長さを異にして放射方向に突出する複数本のアームとそれらアームの各突出端に前記回転軸の回転方向前方に突出するように設けたすくい角のある撹拌翼とからなる撹拌装置を配設して、それの回転軸をミッション部に伝導し、ホッパーの底壁にはそれの周縁部に繰出口を小径に開設し、その繰出口の下方に散布装置を装設し、その散布装置の回転軸とミッション部との伝導機構に、操作杆の操作により回転軸への伝導をオン・オフするクラッチ機構を装備せしめてなる肥料等の散布機」が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、先行技術1によれば、ホッパーの撹拌装置を駆動するミッションと散布装置の回転軸の伝導機構を水平方向に並列しており、駆動伝達部が複雑な構成になり、重心が後方部に位置する課題があった。さらに、肥料散布機の重心が後方部に位置すると、肥料散布機をトラクタに装着する場合、小型のトラクタでは、その前輪が浮き上がってしまう等の課題があり、重量の重い大型のトラクタを使用しなければならない課題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】課題を解決するため、ホッパーと散布装置を有する肥料散布機において、散布装置の散布ディスクのディスク回転軸と、ホッパーの撹拌装置の撹拌回転軸とを、ほぼ垂直方向の同一回転軸上に配設し、かつディスク回転軸と、撹拌回転軸との間に減速機を設けて撹拌回転軸の回転を減速させることを特徴とする肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機を提案する。 【0005】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について、肥料散布機の正面を示す図1、同じく側面断面を示す図2、肥料散布機のホッパー底面の平面を示す図3、肥料散布機の肥料混合用ホッパーの一部切欠平面を示す図4に基づいて説明する。 【0006】この発明の実施の形態の肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機は、前方で左右に立設するフレーム1の上部中央に設けられるトップブラケット10と、左右のフレーム1の左右外方に突設されるロアピン11によって、トラクタ(図示せず)に3点リンク装着される。この発明のトラクタ装着用肥料散布機は、前方水平方向に突出する入力軸2によって、トラクタのPTO軸に連結してトラクタから動力を伝動される。 【0007】入力軸2は、ほほ直角状のカバーである変速ケース20を介して垂直方向に設けられた散布装置3の散布ディスク30のディスク回転軸31に連結される。変速ケース20内部では、互いに径の異なるバベルギアによって変速させ、垂直方向のディスク回転軸31に伝動する。ディスク回転軸31には、ディスク面を水平に配置される円盤状の散布ディスク30を固定して設ける。散布ディスク30は、円盤状ディスクの一部に立設される散布羽根32を設ける。33はカバーであり、散布ディスク30の円周の一部を被覆している。 【0008】ディスク回転軸31は、その上端部で減速機4に連結する。減速機4は、その上部で肥料混合用ホッパー5の撹拌装置50の撹拌回転軸500を連結する。撹拌回転軸500は、減速機4の上部にディスク回転軸31とほぼ垂直方向の同一軸上に連結する。 【0009】肥料混合用ホッパー5は、上面部が開口し下面に平面状底面を有する中空円錐状のホッパー部51と、ホッパー部51内部に設けた撹拌装置50とからなる。 【0010】ホッパー部51は、肥料落下孔511を設けてある底面である底板510と、肥料落下孔511を開閉するシャッター512を有する。肥料落下孔511は底板510の前方の一部面積を切欠して形成される。シャッター512は、複数の回動支点513と複数の連結ロッド514により、シャッター開閉用レバー515に連結している。シャッター開閉用レバー515は、ホッパー51の円錐斜面外側に固定され、水平に設けられた第1回動支点513aを支点としてトラクタ前方向に引くことにより、図3の矢印A方向であるトラクタ後方向に第1連結ロッド514aが移動する。第1連結ロッド514aと第2回動支点513bを介して回動自在に連結される第2連結ロッド514bは、シャッター512を矢印B方向であるトラクタ前方向に引き出し、肥料落下孔511を開放する。肥料落下孔511を閉鎖する場合は、シャッター開閉用レバー515を、トラクタ後方向へ押すことによって閉鎖する。 【0011】撹拌装置50は、撹拌回転軸500と、撹拌回転軸500に固定されホッパー部51内部の円錐状斜面に沿って回転する撹拌用杆501と、底板510上面近傍を回転する撹拌板502とからなる。 【0012】次に、この発明の実施の形態である肥料等の混合および散布が可能なトラクタ装着用肥料散布機の作用について説明する。 【0013】トラクタに装着された肥料散布機は、トラクタのPTO軸から、PTO軸に連結する入力軸2は回転力を伝動される。入力軸2は、変速ケース20により回転数を調整しながら回転軸の方向を水平方向から垂直方向に変更してディスク回転軸31に回転数を伝動する。 【0014】ほぼ垂直方向に配設されたディスク回転軸31は、散布ディスク30を回転させながら、その上端で減速機4に連結する。減速機4はディスク回転軸31の回転数を適宜減速させて、さらにディスク回転軸31と同一軸芯上のほぼ垂直方向に連結される撹拌回転軸500に減速させた回転数を伝動させ、撹拌装置50の撹拌用杆501と撹拌板502をホッパー部51内で、散布ディスク30と比較して少ない回転数で回転させる。この回転数は減速機4を調整することで変更が可能である。 【0015】トラクタ走行、移動中に肥料混合用ホッパー5内で撹拌、混合された粉状、粒状の肥料、あるいは粘性の高い有機肥料などでも、肥料散布場所において、シャッター開閉用レバー515をトラクタ前方へ引くことにより肥料落下孔511が開放され、混合された肥料は順次落下し、肥料落下孔511の下方に位置して、高速度で回転している散布ディスク30の当たり、圃場に撒き散らされる。 【0016】したがって、トラクタ走行、移動中に肥料を混合させながら目的の圃場に目的の混合割合の肥料を散布することが可能である。 【0017】 【発明の効果】散布装置のディスク回転軸と、撹拌装置の撹拌回転軸が、ほぼ垂直方向の同一回転軸上に設けられたために、減速機が設けられたにもかかわらず、肥料散布機自体の重心が、ほぼ1つの回転軸上となり、トラクタへの装着後も非常に安定した走行が可能となり、混合しつつ散布が可能になる。 【0018】したがって、高価格で保存に場所を取る大馬力のトラクタを必要とせず、中小馬力のトラクタに装着しての肥料の混合および散布作業が可能になった。 【0019】また、駆動部の連結構造が簡易なため、故障が起きにくく、保守点検も容易になる。 【0020】さらに、近年使用量が増加している生ごみを原料とした堆肥や有機肥料は、含水率が高いため重く、また粘性や付着性が高いが、このような重量の重い有機肥料等を使用しても、中小馬力のトラクタに装着して走行しつつ混合および散布の作業が安定的に行うことが可能になった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000171746 【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
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| 【出願日】 |
平成10年11月26日(1998.11.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059591 【弁理士】 【氏名又は名称】安原 正之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−157021(P2000−157021A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月13日(2000.6.13) |
| 【出願番号】 |
特願平10−336161 |
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