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【発明の名称】 多畦型苗移植機
【発明者】 【氏名】少覺 三千宏

【氏名】三川 勲

【氏名】梶 昌幸

【氏名】山本 信弘

【要約】 【課題】ビート等の特定種類の移植用苗ばかりでなく、レタスやキャベツ等の他の種類の移植用苗をも、それらに適した畦幅にして移植することができる多畦型苗移植機の提供。

【解決手段】本発明は、1つの苗受入れ機構36に対して、2つの苗植付け機構D,Eを対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出した移植用苗Pを後者に振り分け供給する苗振分け機構Fを配置したものであり、上記苗受入れ機構36、苗振分け機構F及び1つの苗植付け機構Dを配設した第1の可動ユニットC1と、その苗振分け機構Fから移植用苗Pを振り分け供給される他の1つの苗植付け機構Eを配設した第2の可動ユニットC2とを、互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在に支持している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つの苗受入れ機構に対して、複数の苗植付け機構を対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出した移植用苗を後者に振り分け供給する苗振分け機構を配置してなる多畦型苗移植機において、上記苗受入れ機構、苗振分け機構及び1つの苗植付け機構を配設した第1の可動ユニットと、その苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される他の1つの苗植付け機構を配設した少なくとも1つの第2の可動ユニットとを、互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在に支持していることを特徴とする多畦型苗移植機。
【請求項2】 1つの苗受入れ機構に対して、2つの苗植付け機構を対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出した移植用苗を後者に振り分け供給する苗振分け機構を配置してなる多畦型苗移植機において、畦の幅方向で摺動調整自在な摺動フレームに搭載固定した機枠に、上記苗受入れ機構、苗振分け機構及び2つの苗植付け機構のうちの一方のものを配設した第1の可動ユニットと、畦の幅方向で摺動調整自在にして上記摺動フレームに搭載した機枠に、上記第1の可動ユニットの苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される他方の苗植付け機構を配設した第2の可動ユニットとを備えてなることを特徴とする多畦型苗移植機。
【請求項3】 苗振分け機構は、第2の可動ユニットに配設した苗植付け機構に移植用苗を供給する供給転送路を形成する1対の対設ベルトを複数本のベルト軸により支承してなり、それらのベルト軸のうち、その供給転送路の送出端側のものを第2の可動ユニットの機枠に配置している請求項2記載の多畦型苗移植機。
【請求項4】 第1,第2の可動ユニットを1組として、それを2組以上並設してなる請求項1,2又は3記載の多畦型苗移植機。
【請求項5】 1つの苗受入れ機構に対して、複数の苗植付け機構を対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出した移植用苗を後者に振り分け供給する苗振分け機構を配置してなる多畦型苗移植機において、上記苗受入れ機構及び苗振分け機構を配設した固定ユニットと、その苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される1つの苗植付け機構を配設しかつ互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在な複数の可動ユニットとを備えてなることを特徴とする多畦型苗移植機。
【請求項6】 苗振分け機構は、苗受入れ機構から送出された移植用苗を、各可動ユニットに配設した苗植付け機構に供給する複数の供給転送路を形成するようにして、2対の対設ベルトをそれぞれ複数本のベルト軸により支承してなり、各対設ベルトを支承するベルト軸のうち、各供給転送路の送出端側のものを、各可動ユニットに配置している請求項5記載の多畦型苗移植機。
【請求項7】 1つの固定ユニットに、少なくとも2つの可動ユニットを組み合わせてなるものを1組として、それを2組以上並設してなる請求項5又は6記載の多畦型苗移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビート,レタス又はキャベツ等の移植用苗を2つ以上の畦に同時に移植する多畦型苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多畦型苗移植機としては、本出願人の出願に係る特公平5−44244号公報に記載のものがある。その多畦型苗移植機は、図8に示すように、1つの苗受入れ装置1に、2つの苗植付け装置2,3を対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出したビートの移植用苗Pを後者に振り分け供給する振分け部体4を備えた苗振分け装置5を配置し、また、それらのうちの苗受入れ装置1,苗振分け装置5を機枠6に配設するとともに、苗植付け装置2,3をその機枠6の下面側に一体的関係にして固定してなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビートの移植用苗Pを植え付ける畦幅Tと、たとえばレタスやキャベツ等の他の種類の移植用苗を植え付ける畦幅とは、それらの種類によって異ならせる必要がある。
【0004】従って、上記ビートを植え付けるための従来の多畦型苗移植機によって、レタスやキャベツ等の移植用苗を移植するには、苗植付け装置2,3の間隔、すなわち、畦幅Tを変更しなければならない。
【0005】しかし、上記従来の多畦型移植機は、2つの苗植付け装置2,3が、苗受入れ装置1、苗振分け装置5を配設した機枠6に一体的関係にして固定されていたために、移植用苗の種類に応じた畦幅に変更することができず、予め設定した特定種類の移植用苗しか移植できないものであった。
【0006】そこで本発明は、ビート等の特定種類の移植用苗ばかりでなく、レタスやキャベツ等の他の種類の移植用苗をも、それらに適した畦幅にして移植することができる多畦型苗移植機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多畦型苗移植機は、1つの苗受入れ機構に対して、複数の苗植付け機構を対応設置するとともに、それらの間に、前者が送出した移植用苗を後者に振り分け供給する苗振分け機構を配置してなるものであり、上記苗受入れ機構、苗振分け機構及び1つの苗植付け機構を配設した第1の可動ユニットと、その苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される他の1つの苗植付け機構を配設した少なくとも1つの第2の可動ユニットとを、互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在に支持している。
【0008】また、苗受入れ機構及び苗振分け機構を配設した固定ユニットと、その苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される1つの苗植付け機構を配設しかつ互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在な複数の可動ユニットとを備えた構成にしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。第1の実施形態に係る多畦型苗移植機は、図1〜3に示すように、メインフレームAと、これに支持された左右1対の摺動フレームB,B′と、これらのうちの摺動フレームBに搭載された1組の第1,第2の可動ユニットC1,C2と、摺動フレームB′に搭載された1組の第1,第2の可動ユニットC1′,C2′とを備えてなる。
【0010】なお、摺動フレームBとB′、第1,第2の可動ユニットC1,C2と第1,第2の可動ユニットC1′,C2′は、互いに左右対称な構成になっているので、ここでは摺動フレームBと、第1,第2の可動ユニットC1,C2について説明し、摺動フレームB′と第1,第2の可動ユニットC1′,C2′についてはそれらと同じ符号に′を付して説明を省略する。
【0011】メインフレームAは、トラクタ(図示しない)に連結するための上下連結片7,8を前側に突出形成した前側枠材9の両端に、それぞれ後側に延びる側部枠材10,10の前端を連結するとともに、それら側部枠材10,10の後端間に後側枠材11を横架してなる平面方形のものである。
【0012】前側枠材9には、これの両端近傍に配設されたブラケット12,12と、中央寄りに配設したブラケット13,13との間に角形の駆動軸14,14が横架され、また、後側枠材11には、これの両端近傍に配設されたブラケット15,15にそれぞれ駆動輪16,16が軸支されている。
【0013】各駆動輪16の駆動軸17には、これの外端にスプロケット18(一方は図示しない)が固着されており、そのスプロケット18と、駆動軸14の外端に固着されたスプロケット19との間には、駆動輪16の駆動力を駆動軸14に伝達するローラチェーン20が張設されている。なお、21はチェーンケースである。
【0014】摺動フレームBは、上記駆動軸14に嵌装されるとともに、その駆動軸14と一体的に回転し、かつ、それの軸線方向で摺動自在な長尺パイプ部材22の外端に、側部枠材23の前端を相対回転自在に連結し、また、その側部枠材23の後端に後側枠材24の外端を固定してなる平面コ字形のものである。
【0015】長尺パイプ部材22の内端には、後述する苗植付け機構Dを装架するシャーシ25の前端25aが、互いに相対回転自在に嵌装されており、また、シャーシ25の後端25bは後側枠材24に嵌装固定されている。
【0016】駆動軸14には、長尺パイプ部材22よりも中央寄りに、その駆動軸14とともに回転し、かつ、それの軸線方向で摺動自在な短尺パイプ部材27が嵌装されている。その短尺パイプ部材27には、後述する苗植付け機構Eを装架するシャーシ26の前端26aが相対回転自在に嵌装され、また、シャーシ26の後端26bは、後側枠材24に摺動自在に嵌装されている。
【0017】シャーシ25と側部枠材23との間には、図3に示す第1の可動ユニットC1の機枠28を載置する機枠支持台29が架設されており、また、シャーシ26には、第2の可動ユニットC2の機枠30を載置する機枠支持台31が固定されている。なお、32〜35は補強枠材である。
【0018】すなわち、第1の可動ユニットC1は、摺動フレームBとともに駆動軸14を中心とした上下回動が可能であり、また、駆動軸14に沿って、すなわち、畦の幅方向αで摺動できるようになっている。第2の可動ユニットC2は、摺動フレームBとともに駆動軸14を中心とした上下回動が可能であり、また、その摺動フレームBと独立して、すなわち、第1可動ユニットC1と独立して、駆動軸14に沿って摺動できるようになっている。
【0019】第1の可動ユニットC1は、図3,4に示すように、苗受入れ機構である苗受入れベルトコンベア36、苗振分け機構F及び苗植付け機構Dを、上記機枠支持台29に載置した機枠28に一体的関係にして配設してなるものである。
【0020】苗振分け機構Fは、苗受入れベルトコンベア36から送給された移植用苗Pを、第1の可動ユニットC1の苗植付け機構Dと、第2の可動ユニットC2の苗植付け機構Eに振り分ける振分け転送部Gと、その振り分けたものを分岐誘導するとともに、分岐誘導した移植用苗Pを苗植付け機構D,Eの苗植付け輪37,37に供給する分岐供給部Hとからなる。
【0021】振分け転送部Gは、それぞれ3本のベルト軸38a,38b,38c、39a,39b,39cにより、上段の対設ベルト38,39をほぼ左右対称に支承することにより、それら上段の対設ベルト38,39の間に、移植用苗Pを転送する中央転送路40を形成するとともに、その中央転送路40の送出端に苗振分け部体41を配置してなる。なお、S1,S2は、中央転送路40を転送される移植用苗Pを検出するセンサであり、この検出結果に従って、苗振分け部体41を回動するようにしている。
【0022】分岐供給部Hは、それぞれ3本のベルト軸42a,42b,42c、43a,43b,43cにより、上段の対設ベルト38,39との間に、分岐転送路44,45を形成するようにして、下段の対設ベルト42,43を左右対称に支承するとともに、それぞれ2本のベルト軸46a,46b、47a,47bにより、上記下段の対設ベルト42,43との間に、供給転送路46c,47cを形成するようにして、外側の対設ベルト46,47を左右対称に支承してなる。
【0023】下段の対設ベルト42を支承しているベルト軸42a,42b,42cのうち下側のベルト軸42cと、外側の対設ベルト46を支承している2本のベルト軸46a,46bのうちの下側のベルト軸46bとを、第2の可動ユニットC2の機枠30に配設している。すなわち、下段の対設ベルト42を支承しているベルト軸42cと、外側の対設ベルト46を支承しているベルト軸46bとを、第2の可動ユニットC2の機枠30に配設することにより、供給転送路46c,47cの送出端が、常に苗植付け機構D,Eの苗植付け輪37,37への苗供給位置に配置されるようにしている。
【0024】従って、第1,第2の可動ユニットC1,C2の相対的な摺動位置に拘わらず、それらに配設した苗植付け機構D,Eの苗植付け輪37,37に対して移植用苗Pを常時供給できるようになる。
【0025】苗植付け機構Dは、図1に示すように、ローリングコルタ48、オープナー49、苗植付け輪37及び鎮圧輪50,51を上記シャーシ25の下面に、これの前側から後側に順次装架しているとともに、鎮圧輪50,51を、苗植付け輪37の両側に配置してなる。
【0026】なお、52は動力軸であり、これの前端に固定した歯車53を、長尺パイプ部材22の内端に固定した歯車54に噛合し、また、後端に固定した歯車55を、苗植付け輪37の支軸外端に固着した歯車56に噛合することにより、苗植付け輪37を回転駆動し、かつ、所要の伝動装置(図示しない)を介して上記苗振分け機構Fを駆動するようにしている。
【0027】第2の可動ユニットC2は、機枠支持台31に載置した機枠30に、前述した下段の対設ベルト42のベルト軸42cと、外側の対設ベルト46のベルト軸46bとを配設しているとともに、上記苗植付け機構Dと同じ構成からなる苗植付け機構Eをシャーシ26に装架してなる。
【0028】なお、57は動力軸であり、これの前端に固定した歯車58を、短尺パイプ部材27の内端に固定した歯車59に噛合し、また、後端に固定した歯車60を、苗植付け輪37の支軸内端に固定した歯車61に噛合することにより、苗植付け機構Eの苗植付け輪37を駆動している。
【0029】次に、上記構成からなる多畦型苗移植機の動作について説明する。たとえばビートの移植用苗Pを圃場に植え付けるときには、図3に示すように、第2の可動ユニットC2の苗植付け輪37と、第2の可動ユニットC2′の苗植付け輪37との間隔が畦幅T1となるように、それら第2の可動ユニットC2,C2′が、駆動軸14,14に沿って並置された状態になっている。
【0030】また、第1の可動ユニットC1の苗植付け輪37と、第2の可動ユニットC2の苗植付け輪37との間隔が畦幅T2となるように、かつ、第1の可動ユニットC1′の苗植付け輪37と、上記第2の可動ユニットC2′の苗植付け輪37との間隔が畦幅T2となるように、それら第1の可動ユニットC1,C1′が駆動軸14に沿って並置された状態になっている。
【0031】各苗受入れベルトコンベア36,36′から苗振分け機構F,F′に転送された移植用苗P,Pは、多畦型苗移植機の牽引走行によって、それら苗振分け機構F,F′を通じて、第1の可動ユニットC1,C1′に配設した苗植付け輪37,37と、第2の可動ユニットC2,C2′に配設した苗植付け輪37,37に供給され、かつ、各オープナー49が作溝した畦溝内に移植用苗Pを正立させて植え付けることができるようになる。
【0032】上記の畦幅を、レタスやキャベツ等の移植用苗Qを植え付けるための畦幅に変更するには、図5に示すように、第2の可動ユニットC2と第2の可動ユニットC2′とを、それらに配設した苗植付け輪37,37の間隔が、畦幅T1よりも広い畦幅T3となるように、手動操作により駆動軸14に沿って互いに離反するように摺動させる。
【0033】また、第1の可動ユニットC1を搭載した摺動フレームBを、その第1の可動ユニットC1に配設した苗植付け輪37と、上記第2の可動ユニットC2に配設した苗植付け輪37との間隔が、畦幅T2よりも広い畦幅T4になるように、また、第1の可動ユニットC1′を搭載した摺動フレームB′を、その第1の可動ユニットC1′に配設した苗植付け輪37と、上記第2の可動ユニットC2′に配設した苗植付け輪37との間隔が、畦幅T2よりも広い畦幅T4とになるように、手動操作により駆動軸14,14に沿って互いに離反するように摺動させる。
【0034】各苗受入れベルトコンベア36,36′から苗振分け機構F,F′に転送された移植用苗Q,Qは、多畦型苗移植機の牽引走行によって、それら苗振分け機構F,F′を通じて、第1の可動ユニットC1,C1′に配設した苗植付け輪37,37と、第2の可動ユニットC2,C2′に配設した苗植付け輪37,37に供給され、かつ、各オープナー49が作溝した畦溝内に移植用苗Qを正立させて植え付けることができるようになる。
【0035】次に、第2の実施形態に係る多畦型苗移植機に搭載する、組となる固定ユニットIと可動ユニットJ1,J2について、図6を参照して説明する。なお、図1〜図5において説明したものと同等のものについては、それらと同じ符号を付して説明を省略する。
【0036】固定ユニットIは、苗受入れベルトコンベア36と苗振分け機構Kとを、前述したメインフレームAに固定した機枠62に一体的関係にして配設してなるものである。
【0037】苗振分け機構Kは、苗受入れベルトコンベア36から送給された移植用苗Pを、2つの可動ユニットJ1,J2のうちの一方のものの苗植付け機構E(図示しない)と、他方のものの苗植付け機構E(図示しない)に振り分ける振分け転送部Lと、その振り分けたものを分岐誘導するとともに、分岐誘導した移植用苗Pを苗植付け機構E,Eの苗植付け輪37,37に供給する分岐供給部Mとからなる。
【0038】振分け転送部Lは、それぞれ3本のベルト軸63a,63b,63c、64a,64b,64cにより、上段の対設ベルト63,64をほぼ左右対称に支承することにより、それら上段の対設ベルト63,64の間に、移植用苗Pの中央転送路65を形成するとともに、その中央転送路65の送出端に苗振分け部体66を配置してなる。なお、S3,S4は、苗振分け部体66によって後述する分岐転送路69,70に振り分けられた後の移植用苗Pを検出するセンサであり、この検出結果に従って、上記苗振分け部体66を回動するようにしている。
【0039】分岐供給部Mは、それぞれ3本のベルト軸67a,67b,67c、68a,68b,68cにより、上段の対設ベルト63,64との間に、分岐転送路69,70を形成するようにして、下段の対設ベルト67,68を左右対称に支承し、また、それぞれ2本のベルト軸71a,71b、72a,72bにより、上記下段の対設ベルト67,68との間に、供給転送路73,74を形成するようにして、外側の対設ベルト71,72を左右対称に支承してなる。
【0040】下段の対設ベルト67を支承しているベルト軸67a,67b,67cのうち下側のベルト軸67cと、外側の対設ベルト71を支承している2本のベルト軸71a,71bのうちの下側のベルト軸71bを、一方の可動ユニットJ1の機枠75に配設し、かつ、下段の対設ベルト68を支承しているベルト軸68a,68b,68cのうち下側のベルト軸68cと、外側の対設ベルト72を支承している2本のベルト軸72a,72bのうちの下側のベルト軸72bを、他方の可動ユニットJ2の機枠76に配設している。
【0041】可動ユニットJ1は、機枠75に、上記ベルト軸67c,71bを配設したものであり、前記駆動軸14に沿って、すなわち、畦の幅方向αで摺動調整できるようになっている。また、機枠75を支持した機枠支持台77に、前記苗植付け機構Eを装架するシャーシ26が固定されている。
【0042】可動ユニットJ2は、機枠76に、上記ベルト軸68c,72bを配設したものであり、上記可動ユニットJ1とは独立して、駆動軸14に沿って、すなわち、畦の幅方向αで摺動調整できるようになっている。また、機枠76を支持した機枠支持台78に、前記苗植付け機構Eを装架するシャーシ26が固定されている。
【0043】また、図7に、上記固定ユニットI及び2つの可動ユニットJ1,J2の変形例である固定ユニットIと可動ユニットN1,N2を示す。なお、図1〜図6において説明したものと同等のものについては、それらと同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】その可動ユニットN1,N2は、可動ユニットJ1,J2と同じく、畦の幅方向αで摺動調整できるようになっているものであるが、上記可動ユニットJ1,J2が、それらの機枠75,76を支持した機枠支持台77,78に、前記苗植付け機構Eを装架するシャーシ26,26が固定されているのに対して、それら可動ユニットN1,N2の機枠79,80にシャーシ26,26を固定していないものである。
【0045】従って、可動ユニットN1,N2は、シャーシ26,26に装架した苗植付け機構E,E(図示しない)とは独立して、畦の幅方向αで摺動調整できるようになっている。
【0046】なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能である。上記においては、第1,第2の可動ユニットを手動操作により摺動調整する例について説明したが、それらを駆動する油圧,空圧等の流体圧シリンダあるいはモータ等のアクチュエータを設けるとともに、これらをコンピュータ制御するようにして、予め設定しておいた畦幅に自動的に変更するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1〜7記載の発明によれば、移植用苗を植え付ける畦幅を容易に変更することができるので、ビート等の特定種類の移植用苗ばかりでなく、レタスやキャベツ等の他の種類の移植用苗をも、それらに適した畦幅にして移植することができる。請求項1〜7記載の発明で得られる上記共通の効果の他、各請求項記載の発明によれば次の各効果を得ることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、第2の可動ユニットに配設した苗植付け機構に移植用苗を転送する分岐転送路を形成する1対の対設ベルトを、複数本のベルト軸により支承してなり、それらのベルト軸のうち、その分岐転送路の送出端側のものを第2の可動ユニットの機枠に配置しているので、第1,第2の可動ユニットの間隔に拘わらず、簡易な構成によって移植用苗を各苗植付け機構に供給することができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、上記苗受入れ機構及び苗振分け機構を配設した固定ユニットと、その苗振分け機構から移植用苗を振り分け供給される1つの苗植付け機構を配設しかつ互いに独立して畦の幅方向で摺動調整自在な複数の可動ユニットとを備えているので、各可動ユニットを小型,軽量化することができ、これにより、それら各可動ユニットの摺動調整を容易に行える。
【出願人】 【識別番号】000130455
【氏名又は名称】株式会社サークル鉄工
【出願日】 平成10年11月27日(1998.11.27)
【代理人】 【識別番号】100062476
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 信市
【公開番号】 特開2000−157011(P2000−157011A)
【公開日】 平成12年6月13日(2000.6.13)
【出願番号】 特願平10−337802