| 【発明の名称】 |
乗用田植機の植付部連結構成 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 荘吾
【氏名】中尾 敏夫
【氏名】井上 誠
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| 【要約】 |
【課題】乗用田植機の走行車両の後部に昇降リンク機構を装着し、該昇降リンク機構後部に略前後向きのローリング支点軸を有するヒッチを連結し、ローリング支点軸に植付部に固設した連結部材を枢支して、植付部をローリング支点軸周りに回動自在に支持し、そのローリングを規制する部材を安価でその規制を行う部材に負担をできるだけかからないようにする。
【解決手段】前記前記連結部材260の左右幅をヒッチ94幅より広げ、連結部材左右端部のローリング支点軸176周りの回動軌跡上の昇降リンク機構12・12後部にストッパー528・528を設け、前記ストッパーを昇降リンク機構を構成するリンクの前後途中部に設け、さらに前記ストッパーを昇降リンク機構を構成する左右一対のリンクの内側に設けたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車両の後部に昇降リンク機構を装着し、該昇降リンク機構後部に略前後向きのローリング支点軸を有するヒッチを連結し、ローリング支点軸に植付部に固設した連結部材を枢支した乗用田植機において、前記連結部材の左右幅をヒッチ幅より広げ、連結部材左右端部のローリング支点軸周りの回動軌跡上の昇降リンク機構後部にストッパーを設けたことを特徴とする乗用田植機の植付部連結構成。 【請求項2】 前記ストッパーを昇降リンク機構を構成するリンクの前後途中部に設けたことを特徴とする請求項1記載の乗用田植機の植付部連結構成。 【請求項3】 前記ストッパーを昇降リンク機構を構成する左右一対のリンクの内側に設けたことを特徴とする請求項1記載の乗用田植機の植付部連結構成。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機の走行車両の後部に設けた昇降リンク機構後部にヒッチを装着し、該ヒッチに苗載台や植付爪を駆動させる駆動ケース等より成る植付部を一定範囲内で左右傾斜可能に装着する構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、乗用型田植機においては、走行車両の後部に昇降リンク機構を設け、該昇降リンク機構の後部にヒッチを設け、該ヒッチに軸芯を略前後に向けた回動支点軸を軸支し、該回動(ローリング)支点軸を支点として苗載台や植付爪を駆動する駆動ケースより成る植付部を回動自在に連結するとともに、苗載台の背面の左右端部とヒッチ上部との間に補正バネや水平制御用のアクチュエータを介装して、走行車両が左右に傾いたり、苗載台の左右往復動によって重心位置が左右に移動しても植付部を圃場に対して平行に保つようにして、左右に複数配置した植付爪によって苗を正確に圃場に植え付けてゆくようにしていた。また、前記昇降リンク機構の左右一対のロワーリンク後部をヒッチの連結位置よりさらに後方に延出し、その後方に延出されたロワーリンク後端部にストッパーを配置し、該ストッパーに対応する位置の植付部側にストッパー当接用のプレートを設けて、植付部の左右の傾きがある一定角度より大きくなると、植付部側のストッパー当接用のプレートがストッパーに当接し、植付部の左右の傾きを一定角度の範囲より傾かないように規制した技術も公知となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記昇降リンク機構のロワーリンクをヒッチの連結位置よりさらに後方に伸延させて植付部の左右の傾きを規制するように受ける構成においては、ロワーリンク後端部に配置したストッパーが片持ち支持された状態となっており、植付部を受けたその反力がロワーリンクのヒッチの連結位置に集中するものとなっていた。そして、その集中した荷重に耐えうる剛性をロワーリンクにもたせる必要があり、ロワーリンクを含む昇降リンク機構のコストの削減と重量の軽減に不利なものとなっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。すなわち、請求項1においては、走行車両の後部に昇降リンク機構を装着し、該昇降リンク機構後部に略前後向きのローリング支点軸を有するヒッチを連結し、ローリング支点軸に植付部に固設した連結部材を枢支した乗用田植機において、前記連結部材の左右幅をヒッチ幅より広げ、連結部材左右端部のローリング支点軸周りの回動軌跡上の昇降リンク機構後部にストッパーを設けたものである。請求項2においては、前記ストッパーを昇降リンク機構を構成するリンクの前後途中部に設けたものである。請求項3においては、前記ストッパーを昇降リンク機構を構成する左右一対のリンクの内側に設けたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に説明する。図1は、小型乗用田植機の概略側面図、図2は同じく概略平面図、図3は車体フレームとミッションケースの概略側面図、図4は同じく概略平面図、図5は車体カバーと車体フレームの平面図、図6は車体フレームの部分平面図、図7は車体フレームに支持した主クラッチペダルの支持構成を示す側面図、図8は昇降リンク機構の概略側面図、図9は昇降リンク機構の概略平面図、図10はヒッチの斜視図、図11はワイヤーハーネスをガイドさせるトップリンクの部分斜視図、図12は同じくトップリンクの断面図、図13は別形態のトップリンクの部分斜視図、図14は別形態のトップリンクの部分斜視図、図15は別形態のトップリンクの部分斜視図である。 【0006】乗用田植機Aは走行車両1と、走行車両1の後部に連結した植付部9とで構成されており、図1で示すように、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2と後輪3が懸架され、車体フレーム4の前部には動力部であるエンジン5が搭載されている。該エンジン5後方の車体フレーム4の左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6が配置されており、該ミッションケース6の前部に前輪2が支持され、後部に後輪3が支持されている。エンジン5を覆うボンネット22の両側には予備苗載台90が配設され、オペレーターが搭乗する車体カバー20によってミッションケース6等が覆われている。前記車体カバー20の後上部に運転席7が設けられ、車体カバー20の前部のボンネット22の後方に操向ハンドル8が配設されている。 【0007】植付部9は4条植えとした苗載台91や複数の植付爪93等から構成されており、前高後低に配設した苗載台91を下部レール95及びガイドレール96を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持させるとともに、クランク機構によってクランク運動する植付爪93を植付伝動フレーム92の後部に配設している。したがって、前輪2及び後輪3を走行駆動して移動させるとともに、左右に往復摺動可能な苗載台91から1株分の苗を植付爪93によって取り出し、連続的に植付作業が行えるようになっている。 【0008】植付伝動フレーム92の前部にはローリング支点軸176を介してヒッチ94が設けられ、そのヒッチ94は、ヒッチ94の上部左右両側に枢支されているトップリンク11と、ヒッチ94の下部左右両側に枢支されているロワーリンク12とを含む昇降リンク機構10を介して走行車両1の後部に連結されている。前記ロワーリンク12の前端部内側面にはリフトアーム13の基部が固設されており、このリフトアーム13をロワーリンク12の配設方向に対して略直交する上方向に突設している。昇降リンク機構10を昇降駆動させる昇降シリンダー15がこのロワーリンク12に連結したリフトアーム13に連結している。 【0009】また、前記リフトアーム13の上端部とロワーリンク12の後端部との間には補強リンク14が連結されており、ロワーリンク12の剛性を高めるようにしている。前記トップリンク11及びロワーリンク12の前端部は、後述する後部連結フレーム43・44間に横設された枢支ピンを介して枢支されており、この後部連結フレーム43・44が昇降リンク機構10の支持部として兼用されて、植付部9の安定した昇降、部品点数の削減、構成のシンプル化が図られている。この昇降リンク機構10によって植付部9を昇降させる平行リンクが形成されており、圃場の凹凸に合わせて昇降させても、植付けられた苗の植付け姿勢が変わらないようにしている。 【0010】また、運転席7等が設置される車体カバー20には主変速レバー75、苗継ぎレバー76、植付昇降レバー77、主クラッチペダル74、ブレーキペダル73等が配設され、植付部9の下部には植付部9を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート97とサイドフロート98・99が配設されている。前記センターフロート97は走行車両1の左右中心線上に配置され、センターフロート97の左右対称位置にサイドフロート98・99が配設されて、植付部9の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢を安定させて、正確に植え付けができるようにしている。 【0011】次に、各部の構成を詳述する。車体フレーム4はパイプ体で構成され、図3、図4で示すように、両側が機体後方に向かって屈曲形成されて、拡開した略U字状をなすフロントフレーム40と、ミッションケース6が配置されたときに、ミッションケース6の前端部付近より後方はミッションケース6と平行で、ミッションケース6の前端部付近から前方は略ハ字状に拡開するように形成されている左右一対のサイドフレーム41・42とから構成されている。そして、サイドフレーム41・42のハ字状に拡開した前端部がフロントフレーム40の開放側後部に連結され、さらに、図3に示すように、サイドフレーム41・42の後部が上方に向かって屈曲形成されている。 【0012】前記フロントフレーム40の両側端部とサイドフレーム41・42の前端外側との間には、平面視L字状に曲げられたステー29が固設され、該ステー29の外側に角パイプ状の保持部28が固定され、該保持部28に予備苗載台90の支柱90aが嵌入して固定されている。該予備苗載台90は後述するように保持部28から支柱90aを外すことにより、向きを180度変えられるようになっている。また、前記サイドフレーム41・42の前側がハ字状に拡開しているため、広いエンジンスペースを確保することができ、サイドフレーム41・42のミッションケース6の前端部付近より後方はそのミッションケース6と平行になっているので、後輪3や各種操作レバー等の設置スペースを確保することができ、これらの固定及び連結方法が簡素化できるようになっている。 【0013】また、図3に示すように、側面視において、フロントフレーム40の中央部より後下方に向かって平板状の支持部材50が延設されており、エンジン5はこの支持部材50の上に載置されている。該支持部材50の前部はフロントフレーム40に向かって上方に湾曲するように形成されており、また、このエンジン支持部材50の後端部はサイドフレーム41・42を連結する連結フレーム45に支持されており、この連結部分近傍には、開口部50aが穿設されている。 【0014】前記支持部材50に穿設された開口部50a・50bは、機体全体の軽量化を図るとともに、エンジン5の放熱効果を促進することができるようになっているものであり、これ以外にもエンジンドレーンの挿通孔として利用したり、メンテナンス等をする際にも利用することができる。また、この支持部材50は平板状であるため、エンジン5下部の保護カバーとして利用でき、別途保護カバーを設ける場合に比べて、部品点数の削減、軽量化することができ、さらには組立工数を減らすこともでき、コストダウンが図れるようになっている。そして、何よりもエンジン5の取付高さ位置を低い位置にすることができるので、従来のフレーム上に配置する構成に比べて機体全体の重心を低くすることができ、転倒しにくい田植機を実現することができるようになっている。 【0015】また、図3、図4、図8に示すように、車体フレーム4を構成するサイドフレーム41・42は前後方向略中央部41a・42aより後方側が上方に向かって屈曲するように形成されており、その屈曲し始める中央部41a・42a付近の機体幅方向にセンターフレーム46が架設されている。該センターフレーム46の機体幅方向略中央に設けられた取付部材47に、ミッションケース6の中途部が連結されている。また、前記ミッションケース6の中途部の上部より、後方に向かって突出したPTO軸65が配設され、植付駆動変速された動力を植付部9に伝達するようにしている。前記ミッションケース6の後部に一体的に設けられているリアアクスルケース38に取付プレート39を介して連結されている後部連結フレーム43・44の上端部と、前記サイドフレーム41・42の後端部とが一体的に連結され、サイドフレーム41・42と後部連結フレーム43・44とミッションケース6とで側面視で略三角形状のフレーム構成としている。 【0016】前記サイドフレーム41・42の後端部と後部連結フレーム43・44の上端部とが連結された部分、すなわち略三角形状のフレーム構成の最上側の頂点部にはリアフレーム48が機体幅方向に架設され、そのリアフレーム48上に、後部カバー30の運転席設置部31の下面後側が載置固定されるとともに、後部支持部材72を介しオペレーター482の着座した運転席7の荷重を支持する構成としている。なお、サイドフレーム41・42の中央部41a・42aと後端部41b・42bの略中間に立設された支持部材49は、機体幅方向に架設されたパイプステー等よりなり、該支持部材49上に設置部31の下面前側が載置固定されるとともに、連結部材を介して運転席7の前部支持部材71が連結されている。 【0017】また、前記車体フレーム4上に車体カバー20を構成するサブステップ23及びメインステップ32が載置されている。図5に示すように、後部カバー30に一体成形された補助ステップ33は、メインステップ32の側部から機体外下方に向かってやや傾斜した壁面33aと、側面視でそれぞれ前輪2及び後輪3に沿って覆う形状をした側面33b、33cとからなる連接部を介して連設されて、前輪2と後輪3の間に配置されている。該連接部の側面33b、33cはそれぞれ前輪2及び後輪3に沿った形状をしていることから、前輪2及び後輪3のフェンダーを兼用するようになっており、補助ステップ33から機体前後方向に足を滑らせても前輪2又は後輪3に足が干渉しないようになっている。また、補助ステップ33を前後方向の両側から支持するため、補助ステップ33の強度を有効に保つことができるようになっている。 【0018】また、前記メインステップ32や前部カバー21のサブステップ23の上面には、滑り止め部材がそれらメインステップ32やサブステップ23と一体形成して多数、しかも格子状に並んで突設され、泥や水等が滑り止め部材5上に堆積することなく、ステップ面上に流れていくため、常時すべり防止効果を維持させている。 【0019】また、前記前部カバー21後部の右側にブレーキペダル73用のガイド孔21aが開口され、同様に前部カバー21後部の左側に主クラッチペダル74用のガイド孔21bが開口され、各々のガイド孔21a・21bにブレーキペダル73と主クラッチペダル74の支持杆が貫通されている。 【0020】前記車体フレーム4によるブレーキペダル73、主クラッチペダル74の支持構造について説明する。図3、図4、図6に示すように、左右のブレーキペダル73a・73bの基部は、右のサイドフレーム41から右外側に突出された支点軸489上に枢支され、該支点軸489は、側面視でミッションケース6前下部に形成したフロントアクスルケース37と前車輪軸66の前後方向中央とを結ぶ延長線の上方に水平に配置されている。また、図6、図7に示すように、主クラッチペダル74の基部も同様に、左のサイドフレーム42から左外側に突出された支点軸59に枢支され、該支点軸59も左側の前車輪軸66の上方で前車輪軸66とフロントアクスルケース37の左右中央の延長線上に配置されている。 【0021】このような構成において、前記ブレーキペダル73や主クラッチペダル74を踏み込んだペダル踏力が支点軸489、59にかかっているが、左右のサイドフレーム42、41からミッションケース6、フロントアクスルケース37を介し、全て前車輪軸66にかかり、車体フレーム4には前記ペダル踏力による曲げやねじり荷重がかかることがないので、低強度のフレームでもたわみを防止することができ、軽量フレームを適用することが可能となるのである。 【0022】また、前記ブレーキペダル73の支点軸489と主クラッチペダル74の支点軸59とが側面視で同一位置に軸支され、右側のブレーキペダル73aと主クラッチペダル74とを左右対称形状となり、ブレーキペダル73と主クラッチペダル74の踏み込み操作した場合の各々の支持杆が貫通される前部カバー21に設けたガイド孔21a・21bの開口前部の機体に対する前後位置を略等しくすることができ、運転席7上のオペレーターがガイド孔21a・21bより前輪2・2を見ると、その見え方が等しくなり走行操作性を向上させることができるのである。 【0023】また、前記支点軸489及び支点軸59を直接にサイドフレーム41に設ける構成は、従来のサイドフレーム41にさらに別のフレームを固設して支点軸489及び支点軸59を軸支した構成に比べてコスト及び重量の削減に当然に有利となっている。 【0024】さて、前記車体フレーム4後部の後部連結フレーム43・44には、昇降リンク機構10が支持されている。図1、図8、図9に示すように、植付部9は4条植えとした苗載台91や複数の植付爪93等から構成され、該苗載台91は下部レール95等を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持され、該植付伝動フレーム92の前部にはローリング支点軸176を介してヒッチ94が設けられている。該ヒッチ94は、ヒッチ94の上部左右両側に枢支されているトップリンク11と、ヒッチ94の下部左右両側に枢支されているロワーリンク12とを含む昇降リンク機構10を介して走行車両1の後部の後部連結フレーム43・44に連結されている。また、前記ロワーリンク12の前端部内側面にはリフトアーム13の基部が固設され、該リフトアーム13は上方に突設され、その先端には昇降シリンダー15が連結されている。 【0025】また、左右一対の前記トップリンク11・11後部間の間隔をヒッチ94上部の直側方位置に配置するように狭くし、トップリンク11・11前部間の間隔を後部連結フレーム43・44上部の直内側に配置するように広くして、前方に向かって拡開させた平面視「ハ」字状に形成している。従って、前記トップリンク11・11が左右傾斜状に連結され、昇降可能に連結したヒッチ94の左右方向の支持剛性が高められ、植付部9の苗載台91の左右往復動による捩じりがヒッチ94等を介して昇降リンク機構10にかかっても昇降リンク機構10が捩じれることがないのである。 【0026】更に、前記トップリンク11・11を平面視「ハ」字状に形成して捩じり剛性に強くしたことで、従来のようにトップリンク11・11の前後中央部を補強部材等で連結して剛性を高める必要がなくなり、部品点数を削減させることができる。さらには、センターフロート97に配設されている植え深さ制御用の補正アームを機体の左右中心位置に配置して、補正アームで検出したセンターフロート97の傾きを走行車両側に伝えるワイヤーをそのまま前上方のトップリンク11・11間を通過させる経路が設けられるのである。 【0027】また、前記トップリンク11を用いて苗載台9上に載置する苗マットの有無を検出する各条のセンサーに接続された配線を一つに束ねたワイヤーハーネス264をガイドさせることができる。図11、図12に示すように、トップリンク11を断面視で「コ」字状に形成してトップリンク11の剛性を高め、「コ」字状のトップリンク11を側方に向けて内部にワイヤーハーネス264をガイドさせている。そして、ワイヤーハーネス264が「コ」字状に形成したトップリンク11内から外れないようにトップリンク11周囲にベルト520を巻いて締付け固定している。また、このベルト520で固定した位置がトップリンク11の長手方向にずれないように、「コ」字状に形成したトップリンク11の開放側端部の前後途中部に凹部11b・11bを形成し、この凹部11b・11b位置にベルト520を巻くようにしている。そして凹部11b・11bをトップリンク11に複数設けて、各凹部11b位置にベルト520を巻き付けてワイヤーハーネス264をトップリンク11内に確実にガイドするようにしている。 【0028】尚、前記トップリンク11にワイヤーハーネス264をガイドさせる構成は断面視で「コ」字状に限定するものでなく、図13に示すように、C型等の円弧状のトップリンク11’を形成し、同様に開放側端部に凹部11’b・11’bを形成して内部に沿わせてワイヤーハーネス264を確実にガイドさせる構成とすることもできる。 【0029】また、前記ベルト520位置をトップリンク11の長手方向にずれないようにする別実施例として図14に示すように、トップリンク11”の開放側端部に前後に二個の凸部11”c・11”cを突出し、該凸部11”c・11”cの前後間隔をベルト520幅以上の間隔を開けて長手方向へのズレを防止する構成とすることもできる。そして、このトップリンク11”の閉塞面の外側にワイヤーハーネス264を配置してベルト520で巻き付けて固定することもできる。この場合にはトップリンク11”前部の枢支部を迂回するようにワイヤーハーネス264を配置させることがなく走行車両までスムースに延出することができるのである。 【0030】さらには、図15に示すように、前記トップリンク11にワイヤーハーネス264をガイドする際に複数のベルト520を用いることで、「コ」字状に形成したトップリンク11の開放面を下方に向けることができる。この場合には、トップリンク11を連結するピンを枢支する枢支用の筒体521をトップリンク11の閉塞面の左右両側部で固設することができ、「コ」字状のトップリンク11を用いて連結し剛性を高めた構成とすることができるのである。 【0031】次に、植付部9及び該植付部9と昇降リンク機構10との連結構成を説明する。図16は植付部の左右の傾きを規制する構成の部分正面図一部断面図、図17は植付部の左右の傾きを規制する構成の側面図、図18はワイヤー受け部材の別形態の支持構成を有するヒッチの斜視図、図19はワイヤーハーネスをガイドするヒッチの斜視図、図20は植付伝動フレーム92の平面断面図、図21は連結部材の側面図一部断面図、図22は苗載台下部のヒッチ部分の側面図、図23は苗載台の裏面から見た図、図24は苗載台支持フレームの平面図、図25はフロート支持部の平面図、図26は同じく側面図、図27は6条用の面図植付伝動フレーム92’の平面断面図、図28はサイドバンパーの着脱構成を示す図、図29はサイドバンパーの着脱構成の別形態を示す図である。 【0032】植付伝動フレーム92は後述する左右平行に前後方向に配置した伝動パイプ164・165と、十字型管継ぎ手167a・167bを介して連結する横連結パイプ166からなり、該植付伝動フレーム92には駆動ケース172やクランク機構171、苗載台支持フレーム190が付設されており、植付伝動フレーム92を構成する左側伝動パイプ165の前部に配置する十字型管継ぎ手167bの側面には、前上方向きに支持プレート174が突設されるとともに、横連結パイプ166の右側前部より前上方向きに支持プレート175が支持プレート174と平行に突設され、更に横連結パイプ166の左右中央部より前方にローリング支点軸176を嵌合する連結部材260が配設されている。 【0033】すなわち、ローリング支点の構成は、図20、図21に示すように、植付伝動フレーム92の連結パイプ166には、左右方向で中央に連結部材260が挿嵌固定されており、該連結部材260は連結パイプ166より前方に延出し、前方部分は左右方向の幅が広くなり、前方部分上部には側面視で略門型状に形成されて、後述するヒッチ94の下部に嵌合されるブラケット260aが形成されている。また、ブラケット260aの前後の壁にはパイプ260bが前後方向に挿入固定されている。 【0034】一方、前記昇降リンク機構10の後部のヒッチ94は、図10及び図16、図17で示すように、側面視で下方が幅広となるテーパー形状をしており、その断面は平面視で略コ字状に形成され、その開放部を後方に向けて、後面下部はプレートによって固定して閉じられている。このように植付部9を固定することにより、最も力の加わるヒッチ94の下側の強度が高くなるよう効率的な形状としているのである。そして、前記ヒッチ94の両側面の上部と下部にはそれぞれトップリンク枢支パイプ94iとロワーリンク枢支パイプ94jが固設されており、トップリンク11が上部左右両側に枢支軸によって枢支され、ロワーリンク12が下部左右両側に枢支軸526によって枢支されている。 【0035】また、前記ヒッチ94の下部には下方向に開放する側面視略門型状のブラケット94aを形成しており、前記ブラケット260aを丁度外嵌できる大きさとして、該ブラケット94aの前後の壁には接合孔94bが前記パイプ260bの位置に合わせて穿設されている。そして、前記ブラケット260aの上方から前記ブラケット94aを嵌合し、前記パイプ260b及び接合孔94bの中心を合わせて図22で示すローリング支点軸176を挿嵌して、該ローリング支点軸176に固定したストッパー板176aをヒッチ94の前面下部にねじ等の固定手段で固定している。このようにして、該植付伝動フレーム92をヒッチ94に枢支連結している。このような構成で、植付部9を本機にローリング可能に連結しているので、従来使用していたベアリング等ヒッチ台の部品が必要なくなり、またローリング支点軸176も従来のローリング軸より小さな部品で良く、焼入れも研磨も不要でコストダウンが図れるのである。 【0036】また、前記ヒッチ94の両側側面上部にはフック孔94c・94c・・・が上下方向に数箇所に穿設されており、該フック孔94cに苗載台91が傾斜した時に水平方向へ戻すようにするローリング補正バネ262の一端が引掛けられている。そして、該ローリング補正バネ262の他方の一端が、図23で示すように、苗載台91の裏面のガイドレール96に穿設されたフック孔96b・96b・・・に掛けられている。 【0037】このようにフック孔94cをヒッチ94の側面に設けたので、ローリング補正バネ262を掛ける作業が、従来のようにヒッチ上面にフック孔を設けた場合に比べてフック孔94cがローリング補正バネ262のフックに対して略垂直に位置するため容易に行うことができる。このフック孔94cを上下方向に配列し、フック位置を調整することで苗載台91の回転方向に対して効率的な補正を行うことができる構造となっている。そして、他方のフック孔96bをガイドレール96に直接穿設したので、バネステーを必要としないシンプルな構成となるばかりでなく、ローリング補正バネ262が苗載台91のより近い位置であり、なおかつ、ローリング補正バネ262がガイドレール96(苗載台9の左右回動平面)と略平行となり、苗載台9の左右の傾き(ローリング)を強制的に修正するように、ばね力が効率よく働くよう構成されているのである。 【0038】また、該フック孔94cが穿設されているヒッチ94の上部側では、高い強度が要求されていないため、前壁に切り抜き孔94dを設け、ヒッチ94前方からヒッチ94の内方を確認しやすく組立性の向上をはかるとともに、軽量化をはかった構成としている。 【0039】前記切り抜き孔94dには、図19に示すように苗載台9上の苗マットの有無を検出する各条のセンサーに接続された配線を一つに束ねたワイヤーハーネス264が挿入されている。従って、従来のようにワイヤーハーネス264をヒッチ94の上方から前方に向けて通過させる構成では、植付部8のローリングでワイヤーハーネス264が垂れ下がって、ローリング補正バネ262や植付本数を切り替える苗取量設定レバー196や植付深さを調整する植深さ設定レバー79等にひっかかる恐れがあったが、苗載台9の背面(前面)の左右中央部よりヒッチ94の切り抜き孔94dを通ってワイヤーハーネス264を走行車両側に案内することができ、他の部材にひっかかることがないのである。さらには、ワイヤーハーネス264でヒッチ94を迂回させる必要がないので配線を短くできコストの削減が図られ、切り抜き孔94d位置より前方に延ばしたワイヤーハーネス264をそのまま前記のようにトップリンク11内に容易にガイドさせることができる。 【0040】また、図16、図17に示すように、前記ヒッチ94の上下方向で途中部分にはマーカー引き上げ用のワイヤー受け部材523が設けられている。前記トップリンク11の連結位置の直下方のヒッチ94の左右側面には長孔94kが開口され、該長孔94kの中央部が円状に形成されており、ワイヤー受け部材523が挿入可能となっている。前記ワイヤー受け部材523は、ヒッチ94左右幅より広く形成した円柱状の棒体の端部に受け用のプレート523a・523aを形成したものである。該プレート523aには左右端部より内側に向けて孔が開口され、このプレート523aの孔内にマーカー引き上げ用のワイヤー266の途中部が嵌合されるのである。 【0041】よって、単一の部品を用いて左右両側のマーカー引き上げ用ワイヤー266を支持することができ、コストの低減が図られ、ワイヤー受け部材523は単にヒッチ94の挿入支持されるものであり溶接等による組立作業をなくして製造し易い構成としている。また、マーカー引き上げ用ワイヤー266の引き上げ操作によってテンションがかかったりテンションが抜けたりしてもワイヤー受け部材523が長孔94k内を回動することで吸収でき、マーカー引き上げ用ワイヤー266が磨耗が激しくなったり、途中部で折れ曲がったりする不具合が生じることがないのである。さらに、前記ワイヤー受け部材523を回動させる構成としても、左右の受け用のプレート523a・523aが一体的に回動するので、該受け用のプレート523a・523aに支持されるマーカー引き上げ用ワイヤー266の左右何れか一方が緩み他方が引っ張られたりといったワイヤーテンションが不均等にならないので、マーカーの引き上げ状態がバラツクことがないのである。 【0042】また、前記マーカー引き上げ用のワイヤー受け部材523の支持構成として、図18に示すように、ヒッチ94前面の前後途中部に前方を開放した平面視「コ」字状の支持ブラケット524を溶着し、該支持ブラケット524の左右の側面にワイヤー受け部材523の円柱状の棒体部分を枢支する構成としてもマーカー引き上げ用ワイヤー266が磨耗が激しくなったり、途中部で折れ曲がったりすることのないようにすることができる。この場合には、支持ブラケット524をヒッチ94に溶着しているが、ヒッチ94左右側面にブラケットを設けて二箇所を溶接する構成に比べて溶接箇所が少なく製造し易い構成となっている。また、トップリンク11とロワーリンク12支持位置の間のヒッチ94に長孔94kを設けていないのでヒッチ94の剛性が高く維持されている。 【0043】次に、前記植付部8の左右の傾きを一定角度の範囲内で規制する構成について説明する。図9、図16、図17に示すように、昇降リンク機構10の左右一対のロワーリンク12・12後部の内側面に連結支持パイプ525・525が対向して固設され、該連結支持パイプ525・525内に前記ロワーリンク枢支パイプ94j内に挿入され連結される枢支軸526が回動自在であり摺動不能に支持されている。そして、前記ロワーリンク12・12後部の上部より内側の連結支持パイプ525外側端部の上にストッパー固定プレート527・527が固設され、該ストッパー固定プレート527下面にストッパー528が固設されている。該ストッパー528は、連結支持パイプ525とロワーリンク12とで囲まれる角部の内方に配置され、そのストッパー528下端部を連結支持パイプ525及びロワーリンク12下端より更に下方に突出させている。 【0044】一方、前記ローリング支点軸176を枢支する前記連結部材260前部のブラケット260aがヒッチ94左右側面よりさらに左右外側に延出され、ブラケット260a左右端部が左右のストッパー528・528の下方であり、ローリング支点軸176周りに連結部材260を回動させた時のブラケット260a左右端部の回動軌跡上に位置されている。 【0045】従って、前記ローリング支点軸176回りに回動自在に連結された植付部8が連結部材260を伴って左右に傾くと、連結部材260前部のブラケット260a左右何れか一方が上方に移動して、その上方に位置されたストッパー528に当接されて植付部8のローリング支点軸176回りの回動(ローリング)が規制されるのである。よって、植付部8は、連結部材260がストッパー528・528に当接されるまでの一定角度範囲内で左右の傾きが規制されるのである。 【0046】また、前記ストッパー528位置がロワーリンク12後端部の前方となっており、従来のようにロワーリンク12を枢支軸526位置よりさらに後方に延出してストッパを配置し、後方に突出して片持ち支持されたロワーリンク12後部で植付部8の傾きを受ける構成となっておらず、ストッパー528にかかった荷重をロワーリンク12の前後の二点に分散して支持するので、ストッパー528を支持するロワーリンク12への剛性負担を軽減することができる。よって、ロワーリンク12として軽量で安価な部材を使用することができる。 【0047】更に、ストッパー528を支持するストッパー固定プレート527が連結支持パイプ525とロワーリンク12との両者に溶着されておりその剛性を高めることができ、ストッパー528の支持構成の耐久性を向上させている。さらには、前記連結部材260をストッパー528に当接させる部材として兼用したので、植付部8側に別の当接部材を設ける必要がなく部品数を削減でき、また、連結部材260がロワーリンク12の内側に配置されており植付部8がローリングされても干渉されることがなく、ストッパー528の高さを替えることでローリング量を調整することができ、様々な圃場へ対応させることができるのである。 【0048】さて、図22、図24、図25に示すように、植付伝動フレーム92には一体的に苗載台支持フレーム190が溶接等で固設されており、該苗載台支持フレーム190は後面視門型に構成されて、左下端は前記支持プレート174の内側に固設され、苗載台駆動ケース172の剛性を高めて強度をアップし、右側は前側に配置した十字型管継ぎ手167aに固設されている。したがって、パイプ体を連結したシンプルな構成であるとともに、空間に余裕のある植付伝動フレーム92と一体的に構成されて、クランク機構171、苗載台駆動ケース172、横送り軸180の支持部が強固に固設され、振動や衝撃に強くて耐久性のある支持部が構成できる。 【0049】そして、苗載台支持フレーム190の横フレーム190aの右側より前下方に苗取量調節レバーのレバーガイド178が突設され、横フレーム190aの左側より前下方に植深さ調節レバー79のレバーガイド179が突設されている。前記苗載台支持フレーム190の両側上に苗載台91の裏側の上下中途部に設けたガイドレール96に嵌合するローラー部材199を配置している。 【0050】次に、植付伝動フレーム92について説明する。図20で示す植付部は、4条植用であるため、植付爪93が4本設けられており、植付爪93に駆動力を伝達する伝動パイプ164・165が左右に1本ずつ配設されている。該伝動パイプ164・165の前部が横連結パイプ166で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム92が一体的に形成されるとともに、門型の開放側が後方に向けられて、左右の開放側端部の左右両側に植付爪93が配置されている。なお、この伝動パイプ164・165と横連結パイプ166の内部には伝動軸が軸支されている。このように植付伝動フレーム92を構成することによって、製造コストが低くて済み、剛性が高いわりには軽量化されるので植付部9全体の重量を低減することができ、昇降リンク機構10や車体フレーム4への負担を低減することができる。 【0051】また、前記植付伝動フレーム92の伝動パイプ164・165と横連結パイプ166は棒状の鋼管で形成されており、伝動パイプ164・165と横連結パイプ166は平面視十字型形状の十字型管継ぎ手167a・167bによって連結されている。前記伝動パイプ164・165及び十字型管継ぎ手167a・167bは市販のものを使用してコスト低減化を図っており、該十字型管継ぎ手167の開口部の径はその中に配置する伝動パイプ164・165等の動力伝達部材やその支持部材であるブッシュやベベルギア等よりも大きく構成して、挿入したり、組み立てたり、メンテナンスを容易としている。前記十字型管継ぎ手167a・167bは十字型に突出した部分の一つは短く切断してその部分の開口部は蓋体168を装着して閉じるように挿入口となり、この部分から軸を挿入して組み立てたり、ギアの交換や注油等のメンテナンスができるようにしている。 【0052】また、前記横連結パイプ166の右側に固設した十字型管継ぎ手167aは右開口部に伝動軸187を挿入して蓋体168を嵌挿固定し、該伝動軸187の右端はブッシュ170を介して十字型管継ぎ手167aの左開口部に支持し、該伝動軸187の端部にベベルギア187aを固定している。前記十字型管継ぎ手167aの前開口部は植付入力軸185が挿入されて、ベアリング400aによって植付入力軸185が回転自在に支持され、十字型管継ぎ手167a内でベベルギア185bを固設して、前記ベベルギア187aと噛合している。後開口部に伝動パイプ164の前端を挿入固定している。 【0053】前記左十字型管継ぎ手167bは、右開口部に横連結パイプ166を挿入固定し、左開口部では前記伝動軸187の左側をベアリング400bで回転自在に支持し、左十字型管継ぎ手167b内の伝動軸187上にベベルギア187bを固設し、その左開口部端には支持プレート174を固定し、該支持プレート174に苗載台駆動ケース172を固定し、該苗載台駆動ケース172内に伝動軸187を挿入している。前記左十字型管継ぎ手167bの前開口部からは、伝動軸186を挿入して蓋体168で嵌挿固定し、伝動軸186の前部はブッシュ170で後開口部に支持し、伝動軸186前端にはベベルギア186bを固設し、前記ベベルギア187bと噛合し、左十字型管継ぎ手167bの後開口部に伝動パイプ165の前端を挿入固定している。 【0054】前記左右の伝動パイプ164・165の後端にそれぞれ後十字型管継ぎ手169・169が外嵌固定され、該後十字型管継ぎ手169は前記十字型管継ぎ手167と略同じ構成としており、該後十字型管継ぎ手169・169の前開口部は伝動パイプ164・165を嵌挿固定して、前記伝動軸185・186の後部をブッシュ170・170で支持して、軸後端にそれぞれベベルギア185a・186aを固定している。後開口部は蓋体168・168を固定して蓋し、左右の開口部にはベアリング400c・400cを介して植付爪駆動軸184を回転自在に支持し、その両側に配置するクランク機構171に動力を伝達するようになっている。 【0055】また、伝動パイプ164・165の後部に配置した後十字型管継ぎ手169・169の後部には、後上方向きにクランク支持アーム173が突設され、該クランク支持アーム173の後部には、図20、図26で示すように、枢支部181が形成されており、枢支部181にはクランク機構171のリンク401基部を枢支するピン182が固設されている。また、左右の枢支部181の間は、平面視門型の補強体183によって補強され、クランク機構171を強固に枢支することができるようになっている。 【0056】前記クランク支持アーム173の後端部の左右両側には、各々クランク機構171のリンク401が枢支され、該リンク401の他端に植付爪93を取り付けた揺動アーム402の基部が枢支され、一方、伝動パイプ164・165後部の後十字型管継ぎ手169・169に軸支する植付爪駆動軸184の両端部に回動アーム403が固設され、該回動アーム403の他端が前記揺動アーム402の中途部に枢支され、前記回動アーム403を回転駆動することによって、植付爪93をクランク運動させている。 【0057】前記入力軸185の後端部にはベベルギア185aが固設され、植付爪駆動軸184の中途部に固設するベベルギア184aに噛合されて植付爪駆動軸184を駆動している。また前記入力軸185の前部側にはベベルギア185bが固設され、連結パイプ166の伝動軸187の端部に固設するベベルギア187aに噛合されて伝動軸187に動力を伝達している。該伝動軸187の左側にはベベルギア187bが固設され、左側の伝動パイプ165内の伝動軸186の前部に固設するベベルギア186aに噛合されて伝動軸186に伝動され、伝動軸186の後端部に固設するベベルギア186a及びベベルギア184aを介して植付爪駆動軸184が駆動され、伝動パイプ164・165の後部側方に配置するクランク機構171を駆動して植付爪93を図26で示す軌跡を描くように回転せしめて、苗の植え付けを行うようになっている。したがって、動力損失のない、効率のよいシンプルな動力伝達機構が実現できている。 【0058】前記のように構成して4条用の植付伝動フレーム92が構成されているが、図27に示すように、伝動パイプ164・165と平行状に別の5条及び6条用の伝動パイプ530を設け、十字型管継ぎ手167aの右横に連結パイプ531を配置し、十字型管継ぎ手167cを介して連結して6条用の植付伝動フレーム92’を構成することもできる。この場合には左側の伝動パイプ165後部の後十字型管継ぎ手169にクランク機構171を介して駆動される植付爪93・93を一条用と二条用とし、左右中央の伝動パイプ164後部の後十字型管継ぎ手169に配される植付爪93・93を3条用と4条用とし、右側の5条及び6条用の伝動パイプ530後部の後十字型管継ぎ手169に配される植付爪93・93を5条及び6条用としている。このように6条用の植付伝動フレーム92’を構成することによって、製造コストが低くて済み、剛性が高いわりには軽量化されるので植付部9全体の重量を低減することができる。 【0059】前記5条及び6条用の伝動パイプ530を固定する構成としては、前記十字型管継ぎ手167aの右横の開口部の外周面にフランジ部532を固設し、連結パイプ531左側部の外周面にフランジ部532と当接する固定フランジ部533を固設し、連結パイプ531左端部を十字型管継ぎ手167aの右横の開口部内に挿入し、さらに固定フランジ部533とフランジ部532とを当接させてボルト等で螺合し、5条及び6条用の伝動パイプ530が十字型管継ぎ手167cを介して連結されるのである。よって、4条用の植付伝動フレーム92を主伝動フレームとして、フランジ部532・533を用いた簡単に連結パイプ531及び5条及び6条用の伝動パイプ530を連結できて6条用の植付伝動フレーム92’を構成でき、組立が容易であり尚且つメンテナンス性に優れた構成となっている。 【0060】これらの連結パイプ531内や5条及び6条用の伝動パイプ530内及び該伝動パイプ530後部に連結した後十字型管継ぎ手169内にも、伝動軸534・535及び植付爪駆動軸184が軸支されている。そして、左右中央の伝動パイプ164内の入力軸185に固設したベベルギア185bに、伝動軸187の右端部のベベルギア187aが噛合され、同時に伝動軸534の左端部のベベルギア534aを噛合させて、伝動軸187と伝動軸534とが逆方向に回転させている。よって、入力軸185を中心として左右対称に伝動軸187と伝動軸534とを配置できてその駆動方向を逆回転としたので、入力軸185から伝動軸187と伝動軸534にかかる負荷や、両伝動軸187・534に生じた振動を互いに打ち消しあうことができ、低振動な植付伝動フレーム92’が構成される。さらには振動を少なくしたのでベベルギア185b・187a・534aの耐久性が向上されるのである。 【0061】また、前記伝動軸187左端部のベベルギア187bでベベルギア186bを介して伝動軸186を入力軸185の回転方向と同一方向に回転させ、伝動軸534右端部ベベルギア534bでベベルギア535bを介して伝動軸535を入力軸185と同一方向に回転させており、左右及び中央の伝動パイプ164・165・530内の伝動軸186・535及び入力軸185を同一方向に回転させている。 【0062】よって、各伝動パイプ164・165・530後部の後十字型管継ぎ手169・169・169内の植付爪駆動軸184へ駆動伝達するベベルギア184aの配置を同一右側となり、後十字型管継ぎ手169・169・169を同一形状にでき、工場における組立性が向上されるのである。 【0063】また、この6条用の植付伝動フレーム92’にも、苗載台支持フレーム190が一体的に溶着されている。苗載台支持フレーム190左下端は前記支持プレート174の内側に固設され、右側は前側に配置した十字型管継ぎ手167aに固設され、植付伝動フレーム92’の剛性を高めて強度をアップし、各フレームの寸法精度が向上され、下方にフロートを取り付けてもその取付け精度が向上されるのである。尚、前記苗載台支持フレーム190を連結パイプ531の左右途中部と支持プレート174との間に跨設することで、連結パイプ531及び5条及び6条用の伝動パイプ530の支持剛性をさらに高めることができる。 【0064】そして、この4条用の植付伝動フレーム92においても、6条用の植付伝動フレーム92’においても前記支持プレート174前部と前記横連結パイプ166の右側に固設した支持プレート175前部に、それぞれベアリング405、ボス406を介して横送り軸180が軸支されている。該横送り軸180が支持プレート174・175の間にガタつくことなく正確に組み付けられるように、前記ボス406と支持プレート174・175の間にはシム407・407が介装されて、隙間調節が容易にできるようにしている。前記横送り軸180の左端部が苗載台駆動ケース172内に挿入されている。横送り軸180は連結パイプ166と平行状に配置され、側面視において、横送り軸180がローリング支点軸176の上方に配置されており、横送り軸180の支持構成がシンプルになって、効率のよい配置構成となっている。 【0065】また、連結パイプ166内の伝動軸187の左端部も苗載台駆動ケース172内に挿入されて、端部にギア188が固設され、前記苗載台駆動ケース172に挿入された横送り軸180の左端部にもギア189が固設され、ギア188とギア189が噛み合うことにより、横送り軸180に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成されている。前記横送り軸180上には滑り子摺動用の溝180aが形設されており、横送り軸180の外周面上に滑り子受け191が遊嵌され、滑り子受け191内に付設されている滑り子192が溝180aに嵌入されて、横送り軸180の回動に伴われて溝180a内を摺動し、滑り子受け191が横送り軸180上を左右に往復動する。前記滑り子受け191の後部は苗載台91の裏側に設けた連結体に嵌合固定され、横送り軸180の回動によって苗載台91が正確に左右往復動される。 【0066】また、図20に示すように、側面視において、横送り軸180の右側端部で人力軸185の上方位置には縦送りカム193が突設され、従来の縦送りカム193駆動用の縦送り軸をなくし、横送り軸180が縦送り軸として兼用されるようになっている。 【0067】前記縦送りカム193は苗載台91の裏側(前面)下部に設けられている従動カムと当接可能に配設され、該従動カムは左右に2本突設されており、従動カムの間隔は横送りによる苗載台91の移動距離と等しく構成され、苗載台91の横送り往復動の終端位置において、縦送りカム193と一方の従動カムとが当接され、ワンウェイクラッチや縦送り軸を介して各条毎に配置された縦送りベルト195を間欠駆動している。苗載台9の横送りで苗取口に案内された苗マット下部を前記植付爪93で順に切り取って行き、左右一方から他方まで切り取り終えたところで縦送りベルト195が間欠駆動されて苗マットを下方に送るのである。 【0068】次に、植付部9を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート97とサイドフロート98・99との支持構成について説明する。図1、図25、図26で示すように、植付部9の動力伝達部である植付伝動フレーム92の下部に支点軸161が左右のサイドフロート98・99の幅に合わせて横設され、該支点軸161は両側をU字状に構成した取付プレート430・430の凹部に嵌合させて、該取付プレート430・430の上端が前記支持プレート174・175の下部にボルト等で固定され、支点軸161が植付伝動フレーム92に支持されている。 【0069】前記支点軸161より前方に操作アーム163が突出され、操作アーム163の後端部より上方に向かって植深さ設定レバー79が設けられている。よって、オペレーターが植深さ設定レバー79を操作し易く、容易に調整することができるようになっている。また、前記支点軸161の適所位置より後下方の各フロートの後部に向けて支持アーム162・162・・・が突設され、該支持アーム162・162・・・の後部に各フロートの後部が枢支されている。前記支持アーム162後下部とフロート上面とが当接されることで、フロートが一定の角度範囲で回動される。 【0070】また、前記支点軸161より前上方にが突設され、先端部をレバーガイド179を挿通して運転席後方へ突出している。このため、オペレーターが植深さ設定レバー79を操作し易く、容易に調整することができるようになっている。そして、この植深さ設定レバー79を操作すると、支持アーム162の後端が支点軸161を中心に上下動し、各フロートと植付伝動フレーム92との間の間隔が調整されて、植付爪93によって切り取った苗を植え付ける深さを調整できるようになっている。 【0071】また、前記支点軸161の左右端部には、図25に示すようにサイドバンパー537・537が配置されている。該サイドバンパー537はL型に形成されて端部を側方に突出して苗載台9下部に藁屑や雑草等が絡みつかないようにしている。そして、前記サイドバンパー537を着脱可能に構成している。図28に示すように、サイドバンパー537内端部に内側に向けて挿入軸538を突設し、該挿入軸538を支点軸161端部内に挿入し、外周部よりピン539を支点軸161と挿入軸538とに跨がって嵌入させてサイドバンパー537を抜け止め可能に固定している。前記ピン539を抜き取ることでサイドバンパー537を支点軸161端部より容易に取り外すことができ、サイドバンパー537を障害物に当てて損傷した時には速やかに交換を行うことができるのである。 【0072】尚、図29に示すようにサイドバンパー537’内側端部を筒軸で形成した支点軸161端部内に挿入可能の径とし、ピン539を用いてサイドバンパー537’を抜脱可能に挿入固定する構成とすることもできる。 【0073】以上、何れにしても本実施例の田植機は、車輪等の支持構造やミッションケース内における動力伝達構成等がシンプルであり、走行車両全体の構成も簡略化されているので、組立作業も容易であり、剛性を損なうことなく軽量化・小型化されているので、全体としてコストがかからず、安価に製造することができる。そして、各種レバー類も機能別に集中配置されて操作性が非常に長く、安全性の高い田植機が実現できる。 【0074】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1の如く、走行車両の後部に昇降リンク機構を装着し、該昇降リンク機構後部に略前後向きのローリング支点軸を有するヒッチを連結し、ローリング支点軸に植付部に固設した連結部材を枢支した乗用田植機において、前記連結部材の左右幅をヒッチ幅より広げ、連結部材左右端部のローリング支点軸周りの回動軌跡上の昇降リンク機構後部にストッパーを設けたので、植付部のローリングにともなわれて連結部材がローリング支点軸を中心として回動され、連結部材の左右の一方端部が昇降リンク機構に設けたストッパーに当接されて植付部の回動を規制させることができるのである。従って、従来のように植付部側にストッパーに当接されるプレート等の別部材を設ける必要がなくなって部品数を減らして、コストの削減と工場における組立を容易に行えるようにしている。 【0075】請求項2の如く、前記ストッパーを昇降リンク機構を構成するリンクの前後途中部に設けたので、植付部の傾きを受けた荷重が両端支持されたリンクにかけることができ、リンクへの剛性負担を軽減することができ、軽量で安価な部材を使用した昇降リンク機構を構成できる。 【0076】請求項3の如く、前記ストッパーを昇降リンク機構を構成する左右一対のリンクの内側に設けたので、植付部がローリングされてもリンクと連結部材とが干渉されることがなく、植付部のローリング量(左右の傾き)が規制されることがなく任意の範囲でローリングさせることができ、様々な圃場に対応した乗用田植機の植付部を構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月14日(1998.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−116211(P2000−116211A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−292522 |
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