トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 走行作業機の機体フレーム構造
【発明者】 【氏名】石飛 芳夫

【氏名】芝田 哲男

【氏名】坂田 伸子

【要約】 【課題】走行機体2の前部でステップ7と肥料タンク6aの肥料供給部6dを一つのステップフレーム9によって安定して、コンパクトに取付けることができる走行作業機の機体フレーム構造を提供する。

【解決手段】走行機体2を機体フレーム5の前部に、両側で左右のステップ7を支持するステップ支持部9aと、その中央部で肥料タンク6aへの肥料供給を行う肥料供給部6cを取付ける取付部9bとを有するステップフレーム9を設けた走行作業機の機体フレーム構造としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前輪2a及び後輪2bを有する走行機体2の前部両側にステップ7を設置した走行作業機において、前記走行機体2を形成する機体フレーム5の前部に、両側で左右のステップ7を支持するステップ支持部9aと、その中央部で肥料タンク6aへの肥料供給を行う肥料供給部6eを取付ける取付部9bとを有するステップフレーム9を設けてなる走行作業機の機体フレーム構造。
【請求項2】 ステップフレーム9の中央部をステップ7を支持するステップ支持部9aよりも下方に位置させて肥料供給部6eを取付けるように構成した請求項1の走行作業機の機体フレーム構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は施肥同時移植機或いは施肥作業機等走行作業機における機体フレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、苗の植付けと同時にペースト状等の肥料を施肥する走行作業機としての移植機は、図1に示すように前輪2a及び後輪2bを有する走行機体2の前部両側にステップ7を設置し、このステップ7上を歩行することができるようにしている。また、走行機体2の前部両側に肥料タンク6aを振り分けて支持し、この左右の肥料タンク6aに肥料を均等に分配供給するための肥料供給部6eを走行機体2の前部中央に設置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の移植機は、走行機体2を形成する機体フレーム5に対してステップ7を支持するステップフレーム9と、肥料供給部6eを取付ける取付部を枠構造によって個別に形成して組立てているので、機体フレーム構造が複雑でコスト高になる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題を解決するために本発明の走行作業機の機体フレーム構造は、前輪2a及び後輪2bを有する走行機体2の前部両側にステップ7を設置した走行作業機において、前記走行機体2を形成する機体フレーム5の前部に、両側で左右のステップ7を支持するステップ支持部9aと、その中央部で肥料タンク6aへの肥料供給を行う肥料供給部6eを取付ける取付部9bとを有するステップフレーム9を設けている。また、ステップフレーム9の中央部をステップ支持部9aよりも下方に位置させた位置に肥料供給部6eを取付けるようにしている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の走行作業機の機体フレーム構造の形態を説明する。
【0006】図1において1は走行作業機の一実施形態に係る移植機であり、前輪2a及び後輪2bを有する後述する機体フレーム5等からなる走行機体2の前部にエンジン3をボンネット3aで覆って搭載しているとともに、後部には周知の構成からなる苗載台に載置された苗を掻取って圃場に植付ける多条植付型の植付装置4と対地作業機としての代掻ロータ4aとをヒッチ部を兼ねた昇降機構(図示せず)に着脱可能に装着し、機体2の走行に伴って代掻操作と同時に苗の植付けを行うように構成している。
【0007】この移植機1の伝動構造は、エンジン動力を入力変換するトランスミッションケース2cを走行機体2の腹部前方に設け、後輪2bを支持しながらこの後輪2bを伝動駆動させるリヤアクスルケース2dを機体フレーム5の後方に設けており、両者を走行連結軸(PTO連結軸)2eで伝動可能に連結している。
【0008】そして上記移植機1は、走行機体2の前部両側に設置したペースト肥料等の肥料を収容する肥料タンク6aと、機体フレーム5の腹部に装着した肥料ポンプ6bと、植付装置4に設けた地中施肥用の施肥ノズル6c等の一連の部材で構成された施肥装置6を備え、この植付装置4による苗の植付け動作と共に、肥料ポンプ6bの作動によって肥料タンク6a内の肥料を施肥ノズル6cから地中の所定位置に施肥することができるようにしている。
【0009】また、走行機体2の前方において、左右に肥料タンク6aと、これらの中間位置に、その内部に肥料を供給する開閉口を有するタンク状の肥料供給部6eをそれぞれ設け、この肥料供給部6eはボンネット3aの前部の下方に位置させている。
【0010】そしてボンネット3aの左右両側にはオペレータが歩行可能なステップ7を設けて運転席側のデッキ部8と通じさせており、このデッキ部8は植付装置4側に至る後ステップ8aと一体的に形成している。また、上記肥料供給部6e及び左右のステップ7からなる前ステップ7aと後ステップ8aとを機体フレーム5に取付けている(図2)。
【0011】この機体フレーム5は、平面視で前部をコ字状に曲折し、前輪2aから後輪2bに至る長さに形成し、その前側の中途部を前輪2aの上方部位で、エンジン3を載置すると共にトランスミッションケース2cを取付ける取付部50を有する支持フレーム51で連結しているとともに、後側の中途部を中フレーム52と連結して枠体構造を形成している。この中フレーム52はデッキ部8とリヤアクスルケース7を取付け、更に植付装置4を支持するようになっている。
【0012】そして、図4、図5に示すように機体フレーム5の前端には前記左右のステップ7と肥料供給部6eを支持するステップ支持部9aと供給部6e用の取付部9bとを一体的に形成したステップフレーム9を構成している。
【0013】即ち、図示例において上記ステップ支持部9aは、左右対称のクランク状に屈曲形成したフレーム杆90,90の下杆部90aを互いに対向させた状態で、この部位を、肥料供給部6eを載置して取付けるための側面視でL型状の取付板91で連結する。そして縦杆部90bの中程を機体フレーム5の前端辺5aに取付け、両側に張出し状になっている上杆部90cにステップ7取付用の取付片92を設けている。
【0014】従って、以上のような機体フレーム構造としたことにより、ステップ支持部9aを左右対称に2分割形成したフレーム杆90を組合せて構成できるので、その製作を大きな金型等を用いる必要がなくなり、2個のステップ支持部9aと、中央部の肥料供給部6eを簡単に組立てることができ、簡単かつ廉価に製作することかできる。また、機体フレーム5への組付けや取付形成を能率よく容易に行うことができる等の利点がある。
【0015】そして、ステップフレーム9の縦杆部90bを、機体フレーム5にブラケットを介して取付けることにより、ステップ支持部9aを所定高さに位置させることができる上に、ステップ7を歩き易い大きさと位置に支持することができるとともに、左右のステップ7の間において、肥料供給部6eを上方に大きく突出させたり、下方に大きく突出させて地上高を低くすることを防止しながら、肥料供給部6eを機体の前部においてコンパクトにまとめて設置することができる。
【0016】また、この構成によれば肥料供給部6eと肥料タンク6aとを連結する肥料路6gを上杆部90cの下方に形成される空間部を通して肥料タンク6aの適所に連結することができるので、肥料供給部6eと肥料タンク6aとの設置を機体を大型化させることなくコンパクトに良好に行うことができる等の特徴がある。
【0017】また取付部9bは肥料供給部6eを開放された前側から自由に取付けることができるとともに、取付部9bに形成した長孔91aを介して取付位置との調節が簡単に行うことができるものである。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明による走行作業機の機体フレーム構造は、機体フレーム5の前部に両側で左右のステップ7を支持するステップ支持部9aと、その中央部で肥料タンク6aへの肥料供給を行う肥料供給部6eを取付ける取付部9bを有するステップフレーム9を設けることにより、ステップ7と肥料供給部6eを走行機体2の前部に安定して取付けることができる。
【0019】また、ステップフレーム9の中央部を下方に凹入形成して肥料供給部6eの取付部9bを設けることにより肥料供給部6eの取付けをコンパクトにすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成10年10月9日(1998.10.9)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2000−116210(P2000−116210A)
【公開日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【出願番号】 特願平10−288049