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【発明の名称】 苗スクレーパ
【発明者】 【氏名】小松 仁

【要約】 【課題】苗箱からマット苗を良好に掬い取ることができるとともに格納保管を便利に行なうことができる苗スクレーパを提供する。

【解決手段】方形状の苗箱5内に収容されたマット苗Nを掬い取るスクレーパ7を、苗箱5又は該苗箱5を載置する補助苗箱台60内に嵌入させた状態で、その弾性力で突張って係脱可能に固定するようにしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 方形状の苗箱5内に収容されたマット苗Nを掬い取るスクレーパ7を、苗箱5又はこの該苗箱5を載置する補助苗箱台60内に嵌入させた状態で、その弾性力によって係脱可能に固定するようにした苗スクレーパ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機(移植機)の補助苗載部に載置される苗箱の中に収容されているマット苗を掬い取るスクレーパに関する。
【0002】
【従来技術】従来、田植機の補助苗箱台に載置された苗箱からマット苗を掬い取って植付装置の苗載台に移し替えるスクレーパは、非使用時における格納保管を空になった苗箱内に入れて収納したり、運転席の囲りにスクレーパの保管部を設けてこれの中に収納するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のような苗箱内に単に入れただけのスクレーパの格納方法では、機体の走行時の振動や風にあおられたときスクレーパが落下したり紛失し易い等の欠点がある。
【0004】また、スクレーパの格納を確実にするために運転席囲りに格納部を特別に設けると、構造が複雑でコスト高になり、また、補助苗箱台から離れた位置にわざわざ保管しなければならないのでスクレーパの取り出しや格納が煩雑になってマット苗の補充作業が非能率になる等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記したような従来の田植機に載置する苗箱に付属するスクレーパの有する問題点を解決するためになされたものであって、方形状の苗箱5内に収容されたマット苗Nを掬い取るスクレーパ7を、苗箱5又はこの苗箱5を載置する補助苗箱台60内に嵌入させた状態で、その弾性力によって係脱可能に固定するようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係る苗スクレーパの実施形態につき説明する。
【0007】1は乗用型の移植機(田植機)であり、前輪1a及び後輪1bを有する機体1cに前方からボンネット2aで覆ったエンジン2を搭載するとともに、ハンドル3a、座席シート3b等からなる運転席3を設け、後部にはヒッチを兼ねた昇降リンク機構1dを介して苗載台4bに載置されるマット苗を1株づつ掻取って植付ける植付爪4eを備えた植付装置4を配置している。そしてボンネット2aの両側にはマット苗Nを収容した複数の苗箱5を載置可能な補助苗箱台60を複数段に形成した補助苗載台6を設けている。
【0008】図1及び図2に示すように補助苗載台6は機体1cから両側に立設した逆U字状の支柱枠61に、苗箱5を嵌合させて位置決めして支持する補助苗箱台60を図示しない取付手段により上下2段に平行して固定している。
【0009】またこの補助苗箱台60は平坦な板状部62の前後およよひ内側辺に起立部63をリブ状に突出形成して苗箱5を嵌合するとともに、苗箱5が前後及び内側への移動しないように構成している。
【0010】次に苗箱5及び苗箱5を掬い取るスクレーパ7について図3〜図5を参照して説明する。この苗箱5は、従来使用されているものと同じ大きさの方形状に形成されており、その内部に床土と種子を入れて育苗してマット苗Nを所定の大きさに育苗して形成する。そして植付装置4の苗載台4bにマット苗Nを移す際には、苗箱5の長手方向の一側からスクレーパ7の先端部7aをマット苗Nの下面に差込んで図3に示すようにマット苗Nと苗箱5の底面と分離させながらマット苗Nを掬い取り、このまま苗載台4b上に移し替えて植付装置4にマット苗Nを補充するようになっている。
【0011】前記スクレーパ7は、図4,図5に示すように手元側をL形に苗箱5の深さ分だけ立上げて立上部7bを形成し、更にその先端部をL形に曲げてスクレーパ7の本体部7dに平行して把持部7cを設けている。そして本体部7dの巾を苗箱5内に嵌合する平板状で長手方向の長さ、即ち先端部7aと立上部7bの距離を苗箱5の長手方向の内巾長さよりやや長く形成することによってスクレーパ7自身が持つ弾性力に抗して苗Nと接する面側に湾曲させたとき、先端部7aと立上部7bとが苗箱5内に突張って嵌合固定できる支持長さにしている。
【0012】なお、上記のスクレーパ7の本体部7aの長さ(支持長さ)を補助苗箱台60の前後に起立した部分に嵌合固定できる長さに形成しておけば、苗箱5の格納保管を便利に行なうことができるものである。また、スクレーパ7は鉄板又はプラスチック板等によって反曲方向の弾性力を有しながら簡単に支持長さのものを製作することができるものである。
【0013】以上のように構成したことにより、植付作業に伴って補助苗載台6に載置された苗箱5はスクレーパ7によってマット苗Nを掬い取って植付装置4の苗載台4bに速やかに移し替えることができ、また、移し終えたスクレーパ7は次に使用する迄の間、空になった苗箱5内に前記のように嵌合固定することができるので、その保管を確実に行なうことができ、落下させたり紛失することなく、更に特別なスクレーパ7の保管場所を設ける必要もない。
【0014】そしてスクレーパ7は、自身が有する弾性力によって苗箱5或いは補助苗箱台60に嵌合固定しているので、取外しが簡単であり、マット苗Nの補充作業を能率よく行なうことができる等の利点がある。
【0015】
【発明の効果】本発明は、方形状の苗箱5内に収容されたマット苗Nを掬い取るスクレーパ7を、苗箱5又はこの該苗箱5を載置する補助苗箱台60内に嵌入させた状態で、その弾性力によって係脱可能に固定するように構成している。
【0016】従って、本発明に係るスクレーパ7は、マット苗Nを掬い取った後に空になった苗箱5又は補助苗箱台60に、それ自身が有する弾性力によって簡単に格納保管をすることができるので、これの紛失等を防止でき、また、マット苗Nの補充作業を能率よく行なうことができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成10年10月16日(1998.10.16)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2000−116209(P2000−116209A)
【公開日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【出願番号】 特願平10−294785