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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】伊谷 一明

【氏名】加藤 祐一

【要約】 【課題】リフトフレーム(61)の補強によって昇降フレーム(58)の取付け強度を向上させると共に、残留肥料の取出並びにメンテナンスなど作業性の向上を図る。

【解決手段】肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)を備えると共に、前記肥料繰出ケース(47)を昇降レール(56)に昇降自在に取付ける昇降フレーム(58)を設ける田植機において、昇降フレーム(58)に連結させるリフトフレーム(61)を門形に形成したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースを備えると共に、前記肥料繰出ケースを昇降レールに昇降自在に取付ける昇降フレームを設ける田植機において、昇降フレームに連結させるリフトフレームを門形に形成したことを特徴とする田植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−276818号公報に示す如く、走行車にミッドマウント型の施肥機を取付ける技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、肥料繰出ケースを一定高さに固定するから、肥料繰出ケースに残留する肥料を取出す作業またはメンテナンス作業が面倒であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースを備えると共に、前記肥料繰出ケースを昇降レールに昇降自在に取付ける昇降フレームを設ける田植機において、昇降フレームに連結させるリフトフレームを門形に形成したもので、昇降フレームを前記リフトフレームによって補強し得、昇降フレームの強度を容易に向上させ得ると共に、前記リフトフレームを握る昇降フレーム昇降操作を容易に行い得、残留肥料の取出並びにメンテナンスなど作業性の向上を容易に図り得るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は昇降レール部の側面説明図、図2は乗用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ギヤ変速ケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ギヤ変速ケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0006】また、図中(15)は6条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0007】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0008】さらに、図4、図5に示す如く、左右一対の四角筒形の前記車体フレーム(3)(3)前部にエンジン(2)を搭載し、前車軸(37)(37)を介して左右前輪(6)(6)を軸支させるフロントアクスルケース(5)をエンジン(2)後方の車体フレーム(3)(3)下面に取付け、フロントアクスルケース(5)後方の左右車体フレーム(3)(3)間に無段ベルト変速ケース(38)を設け、無段変速ケース(38)後方の左右車体フレーム(3)(3)間にギヤ変速ケース(4)を設けると共に、後車軸(39)(39)を介して左右後輪(8)(8)を軸支させるリヤアクスルケース(7)を左右車体フレーム(3)(3)後端下面に固設させ、エンジン(2)出力を各変速ケース(38)(4)を介して各アクスルケース(5)(7)に走行駆動力として伝達させ、前後輪(6)(8)を駆動するように構成している。
【0009】また、左右車体フレーム(3)(3)後端部上面に左右支柱(40)(40)を立設させ、左右支柱(40)(40)上端を水平フレーム(41)によって連結させ、支柱(40)と水平フレーム(41)を一体固定させて正面視門形に形成する。そして、車体フレーム(3)中間のブレーキペダル受軸(42)と、前記水平フレーム(41)中間の間に、前低後高に傾斜させるサブフレーム(43)(43)を架設させると共に、サブフレーム(43)(43)間に昇降シリンダ(28)を取付け、またトップリンク(25)及びロワーリンク(26)で形成するリンク機構(27)を各フレーム(3)(41)に支軸(44)(45)を介して取付け、昇降シリンダ(28)によってリンク機構(27)を揺動させて植付部(15)を昇降させるように構成している。
【0010】さらに、図6、図7に示す如く、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、肥料を定量供給する肥料繰出ケース(47)と、フロート(34)(35)の側条施肥シュート(48)にフレキシブル形搬送ホース(49)を介して肥料を排出させる送風機(50)と、円筒形のエアタンク(51)とを、前記施肥機(36)に備えると共に、エアタンク(51)右側端に送風機(50)を取付け、6条分の6組の肥料繰出ケース(47)…をエアタンク(51)上側に配設させている。
【0011】さらに、図8、図9、図10、図11、図12に示す如く、前記車体フレーム(3)後端部で水平フレーム(41)両側に左右ベースフレーム(52)(52)を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム(52)を介して施肥機(36)を設けると共に、左右ベースフレーム(52)(52)にブラケット(54)(54)を介してエアタンク(51)をボルト止め固定させるもので、ベースフレーム(52)後端部と車体フレーム(3)間にサイドステー(55)を連結させ、略水平に横架させるベースフレーム(52)前後側に前後昇降レール(56)…を立設させ、前後一組左右二対の4本の該昇降レール(56)(56)(56)(56)を介して施肥機(36)を昇降自在に取付けると共に、左右一対の2本のガススプリング(57)(57)によって昇降自在に施肥機(36)を取付け、車体フレーム(3)後端部に配置させるリヤアクスルケース(7)に施肥機(36)重量を支持させるもので、図13にも示す如く、前後昇降レール(56)(56)に対向させる軸受板(58)を設け、前記レール(56)に転動自在に嵌込むベアリングローラ(59)…を軸受板(58)に回転自在に軸支させ、前後2本のレール(56)(56)を左右対称に2組設け、1本のレール(56)に対して上下2個のローラ(59)(59)を取付け、左右一対の軸受板(58)(58)を4本のレール(56)と8個のローラ(59)…によってベースフレーム(52)に昇降自在に支持させている。
【0012】また、前記ガススプリング(57)の下端を前記車体フレーム(3)に連結させ、前記軸受板(58)にガススプリング(57)上端を連結させ、前記レール(56)とガススプリング(57)を略平行に立設させると共に、施肥機(36)の前後幅方向の重心位置にガススプリング(57)を連結させるもので、施肥機(36)の重量と略等しいかまたは若干小さい伸張力をガススプリング(57)が有するように構成している。
【0013】さらに、図12、図14、図15、図16に示す如く、左右の軸受板(58)(58)を丸パイプ形の前フレーム(60)によって一体固定させ、施肥機(36)を持上げるときに作業者が握る門形の取手(61)の両端を前記前フレーム(60)に溶接固定させ、左右の前記軸受板(58)(58)に支軸(62)(62)を介して左右ロックレバー(63)(63)を回転自在に軸支させ、前側の左右昇降レール(56)(56)に左右ロックレバー(63)(63)を介して左右軸受板(58)(58)前部を係止させると共に、後側の左右昇降レール(56)(56)に左右ロックピン(64)(64)を摺動自在に取付け、図13に示す軸受板(58)の係合孔(58a)にロックピン(64)を係脱自在に係入させ、後側の左右昇降レール(56)(56)に左右軸受板(56)(56)後部を左右ロックピン(64)(64)を介して係止させ、軸受板(56)の前部と後部を前後の昇降レール(56)(56)にロックレバー(63)とロックピン(64)により固定させる。また、前記昇降レール(56)に上下係合孔(65)(66)を形成させ、各係合孔(65)(66)にロックレバー(63)を係入させて施肥機(36)を上昇位置または下降位置で固定支持させるもので、ロックレバー(63)を前記取手(61)の下側に延出させ、運転席(13)側に突設させる取手(61)を作業者が握り乍らロックレバー(63)を操作し、ロックレバー(63)を係合孔(65)(66)から離脱させることができるように構成している。
【0014】また、前記前フレーム(60)にケース前ブラケット(67)を溶接固定させ、該ケース前ブラケット(67)に前記繰出ケース(47)前側をボルト止め固定させるもので、1ユニットとして構成する2条分の繰出ケース(47)(47)を左右の昇降レール(56)(56)間に配設させ、昇降レール(56)(56)の機外側に2条分の繰出ケース(47)(47)を夫々配設させ、2条1組として3ユニットの繰出ケース(47)…を左右に並設させている。
【0015】さらに、図17、図18、図19に示す如く、前記繰出ケース(47)の上面前側の取入口(68)に前記ホッパ(46)の下部出口(69)を嵌着させると共に、前記繰出ケース(47)前面下側に取出口(70)を形成し、着脱自在なキャップ(71)によって取出口(70)を閉塞している。前記キャップ(71)を取外して取出口(70)を開放し、タンク(46)内部の肥料を前側下方に流下させるもので、このときに施肥機(36)を昇降レール(56)の上昇位置に支持させ、取出口(70)と下方のエアタンク(51)の間隔を拡大させ、肥料を入れる容器を前記取出口(70)下方に容易に差し入れることができ、残留肥料の取出しを容易に行えるように構成している。
【0016】また、前記繰出ケース(47)下面に閉塞レバー(72)を介して底蓋(73)を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋(73)下面に出口(74)を形成するもので、エアタンク(51)に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ(75)を備え、該パイプ(75)後端に硬質合成樹脂製のジョイント(76)前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント(76)後端に前記搬送ホース(49)を嵌着させ、前記送風機(50)の送風をエアタンク(51)から各パイプ(75)…及びホース(49)に吹出させ、底蓋(73)の出口(74)からジョイント(76)中間に落下する肥料を搬送ホース(49)に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント(76)中間に入口(77)を上向き開放に形成し、底蓋(73)の出口(74)に嵌合キャップ(78)を固定させ、該キャップ(78)を前記入口(77)に着脱自在に嵌着させ、出口(74)を入口(77)に接続させると共に、前記エアタンク(51)に取付板(79)を一体固定させ、取付板(79)に前記ジョイント(76)をボルト止め固定させている。
【0017】また、取入口(80)及び吹出口(81)を有する入口板(82)と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口(83)…を有する繰出板(84)と、排出口(85)を有する出口板(86)を備え、略円形平板製の前記各板(82)(84)(86)を繰出ケース(47)と底蓋(73)の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース(47)に繰出軸(87)を略垂直に回転自在に軸支させ、各板(82)(84)(86)の中央部に繰出軸(87)下端側を貫通させ、繰出軸(87)下端にゴム輪(88)を着脱自在に係止させ、各板(82)(84)(86)を下方に抜出し自在に繰出軸(87)に支持させ、かつ閉塞レバー(72)によって各板(82)(84)(86)を繰出ケース(47)と底蓋(73)間に弾圧させるもので、入口板(82)と出口板(86)を繰出ケース(47)に係止させ、各板(82)(86)に対して繰出軸(87)を遊転させると共に、繰出板(84)を繰出軸(87)に係合軸支させ、繰出軸(87)によって繰出板(84)を強制的に回転させ、取入口(80)から繰出口(83)に入った肥料を排出口(85)に移動させて出口(74)方向に落下させるように構成している。
【0018】また、前記取入口(80)端部で繰出口(83)上面の余分な肥料を取除くブラシ(89)を備え、高さ調節する撮(90)を介して前記ブラシ(89)を繰出ケース(47)に高さ調節自在に取付け、繰出板(84)上面に対するブラシ(89)下端の高さ調節を繰出ケース(47)外部から行い、繰出口(83)の肥料送出量を調節するように構成している。
【0019】また、前記入口板(82)の吹出口(81)に対向させる圧風取入口(91)を繰出ケース(47)に形成し、前記エアタンク(51)の中空部と前記圧風取入口(91)を分流パイプ(92)によって連通させ、前記パイプ(92)及び取入口(91)を介して送風機(50)及びエアタンク(51)からの送風を吹出口(81)に供給し、排出口(85)位置に移動した繰出口(83)に吹出口(81)から送風し、該送風によって繰出口(83)の肥料を下方に強制的に落下させ、粒形の肥料またはこの粉が繰出口(83)内に残るのを防ぐように構成している。
【0020】さらに、図11、図16などに示す如く、前記エンジン(2)出力を植付部(15)に伝達させるPTO軸(93)をギヤ変速ケース(4)から後方に延出させると共に、前記左支柱(40)に軸受筒(94)を溶接固定させ、軸受筒(94)の施肥入力軸(95)を前記PTO軸(93)中間にチェン(96)を介して連動連結させる。前記施肥入力軸(95)後端部にクランク板(97)をボールロック構造により着脱自在に固定させる。また、前記軸受板(58)及びケース後ブラケット(98)を一体固定させる四角パイプ形後面フレーム(99)を備え、エアタンク(51)及び前フレーム(60)と略平行に後面フレーム(99)を横架させ、ケース後ブラケット(98)に前記繰出ケース(47)後側をボルト止め固定させる。
【0021】また、前記左の軸受板(58)にブラケット(100)及び軸(101)を介して繰出量調節レバー(102)を軸支させると共に、左の軸受板(58)に支軸(103)を介して調節リンク(104)及び支点リンク(105)を設け、前記レバー(102)のネジ部(106)に調節リンク(104)を連結させ、支点リンク(105)に調節支点(107)を取付け、該支点(107)に駆動アーム(108)を軸支させる。そして、運転席(13)方向に突出させる前記レバー(102)の回転操作によってネジ部(106)を回転させることにより、前記各リンク(104)(105)が一体的に回転し、前記調節支点(107)位置を変更させるもので、運転席(13)の作業者によって前記レバー(102)の繰出量調節操作が行えるように構成している。
【0022】また、前記後面フレーム(99)に軸受板(109)を介して繰出駆動軸(110)を回転自在に軸支させ、該駆動軸(110)に揺動アーム(111)を固定させ、前記駆動アーム(108)に長さ調節自在な伸縮ロッド(112)一端側を連結させ、かつ前記揺動アーム(111)に前記伸縮ロッド(112)の他端側を連結させると共に、前記クランク板(97)を駆動アーム(108)に入力ロッド(113)を介して連結させ、植付駆動用のPTO軸(93)から駆動アーム(108)及び入力ロッド(113)を介して繰出駆動軸(110)に駆動力を伝え、図示しない植付クラッチの入切によって植付部(15)と施肥機(36)を同時に作動させたり停止させる操作を行い、また施肥入力軸(95)に対してクランク板(97)を取外して駆動部を切離して施肥機(36)の上昇部を持上げる操作を行うもので、前記レバー(102)操作により調節支点(107)を位置変更させ、伸縮ロッド(112)の往復ストロークを無段階に変更させて肥料繰出量の無段調節を行うように構成している。
【0023】さらに、図10に示す如く、前記後面フレーム(99)に連れ回り防止一方向クラッチ(114)を介してクラッチ軸(116)を軸支させ、該クラッチ軸(116)に一方向クラッチ(117)を介して入力リンク(118)を設けると共に、前記繰出駆動軸(109)に揺動リンク(119)を固定させ、該リンク(119)を前記入力リンク(118)に連係ロッド(120)を介して連結させ、入力リンク(118)を揺動させてクラッチ軸(116)を一方向に間欠的に回転させるように構成している。
【0024】また、前記繰出ケース(47)に条止めクラッチケース(121)を固定させると共に、前記繰出軸(87)上端側にベベルギヤ(122)(123)を介して入力軸(124)を常時連結させるもので、入力軸(124)を前記クラッチ軸(116)に継断自在に連結させる条止めクラッチ(図示省略)を前記クラッチケース(121)に内設させると共に、前記ケース(121)の条止めクラッチを継断操作するクラッチレバー(126)とクラッチアーム(127)を前記クラッチケース(121)の前後に振分け配設させ、前記植付部(15)の苗載台(16)上側背面部に設ける植付け条止め用ユニットクラッチレバー(128)に、後面フレーム(98)のアウタ受(129)により張設させる条止めワイヤ(130)を介して、前記クラッチアーム(127)を連結させる。そして、前記植付け条止めユニットクラッチレバー(128)操作によって6条植え用の各植付爪(17)…のいずれかを停止させたとき、停止させた植付爪(17)に対応する前記ケース(121)の条止めクラッチを切断動作させて施肥動作を中止させ、植付爪(17)によって苗を植付ける条にだけ施肥を行うもので、例えば左側と中央の4条の苗植付けを行うとき、左側と中央の4条の繰出ケース(47)…から施肥を行うと共に、作業者によってクラッチレバー(126)を操作して前記ケース(121)の条止めクラッチを切断させることにより、6条の繰出ケース(47)…のいずれかまたは全部を任意に選択して、苗植付けとは関係なく、施肥を中止させることができるように構成している。
【0025】さらに、図8、図9、図10、図12に示す如く、前側の左右の昇降レール(56)(56)上端部に左右支脚(131)(131)下端部を固定させ、左右支脚(131)(131)上端部の間のパイプフレーム(132)両側を固定させ、中央2条分の施肥ホッパ(46)(46)前側にパイプフレーム(132)を横架させるもので、パイプフレーム(132)の連結によって左右昇降レール(56)(56)を補強すると共に、図6のように運転席(13)後側の車体カバー(12)後部中央上面に補充用の肥料袋(134)を載せたとき、肥料袋(134)の前方傾倒を運転席(13)によって防ぎ、略平行に左右に延設させた上方のパイプフレーム(132)と下方の取手(61)によって肥料袋(134)の後方傾倒を防ぐ。また、1ユニット2条分の搬送ホース(49)(49)下側に丸棒形ホースガイド体(133)の中間を延設させ、前記ホースガイド体(133)両端部を搬送ホース(49)上方に折曲げて取付板(79)(79)側面に固定させ、ジョイント(76)連結部近くの搬送ホース(49)の下方向及び左右方向の折曲がりをホースガイド体(133)によって制限し、ジョイント(76)延長方向に搬送ホース(49)連結端部を延設支持させ、搬送ホース(49)の折曲がりによって該ホース(49)連結端部がジョイント(76)から外れるのを防いでいる。
【0026】さらに、図13、図14、図15に示す如く、中央2条分の肥料繰出ケース(47)(47)取付位置外側で前フレーム(60)と後面フレーム(99)に左右の軸受板(58)(58)を溶接固定させると共に、前フレーム(60)と後面フレーム(99)の両端部を左右のサイドフレーム(135)(135)によって一体固定させ、両側2条分の肥料繰出ケース(47)(47)を軸受板(58)とサイドフレーム(135)間の前フレーム(60)及び後面フレーム(99)に取付けるもので、四角枠形の各フレーム(60)(99)(135)を軸受板(58)によって左右方向に三等分に区切り、前後のフレーム(60)(99)間に6条分の肥料繰出ケース(47)を掛け渡し支持させる。
【0027】さらに、図1、図20、図21に示す如く、前記昇降レール(56)の係合孔(65)(66)にバネ(136)によって係入保持させるフックアーム(137)を前記支軸(62)に連設させ、前記ロックレバー(63)に支軸(62)を介してフックアーム(137)を一体固定させ、ロックレバー(63)の上方回転操作によってバネ(136)に抗してフックアーム(137)が係合孔(65)(66)から抜出すように構成している。また、後側の昇降レール(56)背面の補強フレーム(138)にガイドフレーム(139)を介して前記ロックピン(64)を左右方向に摺動自在に取付けると共に、前記軸受板(58)の係合孔(58a)にロックピン(64)を係入保持させるバネ(140)と、ロックピン(64)に一体固定させる解除レバー(141)を設け、後方に突出させる前記解除レバー(141)をガイドフレーム(139)のノッチ(142)に係脱自在に係入させ、バネ(140)に抗して係合孔(58a)からロックピン(64)を抜出させた位置に支持させる。
【0028】そして、前記フックアーム(137)を下係合孔(66)に係入させ、肥料繰出ケース(47)前側の軸受板(58)前部を前記ロックレバー(63)及びフックアーム(137)を介して前側の昇降レール(56)に係止させ、また肥料繰出ケース(47)後側の軸受板(58)後部をロックピン(64)を介して後側の昇降レール(56)に係止させ、肥料繰出ケース(47)を下降位置に固定させ、田植作業と平行して施肥作業を行わせると共に、前記フックアーム(137)を上係合孔(65)に係入させ、フックアーム(137)を介して軸受板(58)前部を前側の昇降レール(56)に係止させ、肥料繰出ケース(47)を上昇位置に固定させ、肥料繰出ケース(47)内部に残留している肥料を取出口(70)から排出させる残留肥料取出し作業または底蓋(73)を取外して繰出板(84)などを分解解除するメンテナンス作業などを行うように構成している。
【0029】上記から明らかなように、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)を備えると共に、前記肥料繰出ケース(47)を昇降自在に取付ける昇降レール(56)と、肥料繰出ケース(47)の前側で昇降レール(56)に係脱自在に係止させるロックレバー(63)と、前記肥料繰出ケース(47)の後側で該ケース(47)を昇降レール(56)に係止させる後側ロック部材であるロックピン(64)を設け、肥料繰出ケース(47)の前側と後側を前記ロックレバー(62)とロックピン(64)によって係止させ、作業中に肥料繰出ケース(47)が前後に振動するのを防ぐと共に、前記肥料繰出ケース(47)を昇降レール(56)に昇降自在に取付ける左右昇降フレームである軸受板(58)(58)と、左右軸受板(58)(58)間に連結させる門形のリフトフレームである取手(61)と、軸受板(58)に取付けるロックレバー(63)を、作業者が手で同時に握れる範囲に近接させて配設させ、左右軸受板(58)の連結を前記取手(61)によって補強して、左右軸受板(58)の取付け強度を向上させ、また前記取手(61)とロックレバー(63)を同時に握ることによって軸受板(58)の昇降操作を容易に行え、運転席(13)側から後向き姿勢の作業者が両手に左右のロックレバー(63)と取手(61)を握って持上げたり押下げることにより、施肥ホッパ(46)及び肥料繰出ケース(47)が昇降するように構成している。
【0030】さらに、図16、図22に示す如く、前記クランク板(97)に筒軸(143)を溶接固定させ、ベアリング(144)を介して軸支させる施肥入力軸(95)後端を前記筒軸(143)の内孔に嵌入させると共に、施肥入力軸(95)に弾圧係合させるロックボール(145)を筒軸(143)に設け、筒軸(143)を施肥入力軸(95)にロックボール(145)を介して着脱自在に係合軸支させ、施肥入力軸(95)に対して筒軸(143)を工具なしで着脱させ、上記のようにロックピン(64)の係合を解除するときに施肥入力軸(95)から筒軸(143)を取外し、取手(61)及びロックレバー(63)を握って肥料繰出ケース(47)を上昇させる一方、肥料繰出ケース(47)を下降させたとき、ロックピン(64)の係合操作を行い、また施肥入力軸(95)に筒軸(143)を取付け、施肥駆動を行わせるもので、昇降自在に取付ける施肥繰出ケース(47)に施肥駆動力を伝達させる駆動ロッドである入力ロッド(113)を設けると共に、本機側の施肥入力軸(95)に着脱自在なジョイント部材である筒軸(143)を介して前記入力ロッド(113)を連結させ、筒軸(143)を工具なしで着脱させる構造にすることにより、施肥入力軸(95)に対して入力ロッド(113)側の部品を残すことなく分離させ、肥料繰出ケース(47)昇降後に入力ロッド(113)が切離された状態で誤動作させても、施肥入力軸(95)が空回転するだけで、施肥入力軸(95)の空回転による部品破損などを不具合をなくすように構成している。
【0031】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)を備えると共に、前記肥料繰出ケース(47)を昇降レール(56)に昇降自在に取付ける昇降フレーム(58)を設ける田植機において、昇降フレーム(58)に連結させるリフトフレーム(61)を門形に形成したもので、昇降フレーム(58)を前記リフトフレーム(61)によって補強でき、昇降フレーム(58)の取付け強度を容易に向上させることができると共に、前記リフトフレーム(61)を握る昇降フレーム(58)昇降操作を容易に行うことができ、残留肥料の取出並びにメンテナンスなど作業性の向上を容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成7年2月17日(1995.2.17)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2000−69812(P2000−69812A)
【公開日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願番号】 特願平11−264861