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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】竹田 裕一

【氏名】加藤 祐一

【要約】 【課題】施肥部(36)左右幅縮少操作の簡略化並びにトラックを用いた輸送または格納などの作業性向上を図る。

【解決手段】走行車(1)に施肥部(36)を装設させ、施肥部(36)から植付部(15)に肥料を送出させる搬送ホース(40)を設けると共に、施肥部(36)左右幅を縮少自在に構成する田植機において、施肥部(36)左右幅縮少時に側部の搬送ホース(40)を保持させるホース支持部材(152)を設けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車に施肥部を装設させ、施肥部から植付部に肥料を送出させる搬送ホースを設けると共に、施肥部左右幅を縮少自在に構成する田植機において、施肥部左右幅縮少時に側部の搬送ホースを保持させるホース支持部材を設けたことを特徴とする田植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、特開平5−304805号公報に示す如く、左右外側の施肥部のホッパを機体内方側に収納させて施肥部左右幅を縮少させる技術があるが、左右外側の肥料繰出ケース及びエアタンクも収納する構造では、トラックを用いた輸送時または格納時、施肥部から植付部に肥料を送る搬送ホースを取外して施肥部左右幅縮少操作の簡略化を図ることにより、取り外された搬送ホースが機外に飛び出し易くなり、輸送または格納作業性向上などを容易に図り得ない等の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行車に施肥部を装設させ、施肥部から植付部に肥料を送出させる搬送ホースを設けると共に、施肥部左右幅を縮少自在に構成する田植機において、施肥部左右幅縮少時に側部の搬送ホースを保持させるホース支持部材を設けたもので、前記施肥部左右幅を縮少させてトラック荷台などに搭載して輸送するとき、取外された側部の搬送ホースが不特定位置に移動する不具合をなくし得、搬送ホースの損傷を容易に防止し得、施肥部左右幅縮少操作の簡略化並びにトラックを用いた輸送または格納などの作業性向上を容易に図り得るものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0005】また、図中(15)は8条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0006】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は8条用の側条施肥部である。
【0007】さらに、図3、図4に示す如く、肥料を入れる中央の固定側施肥ホッパ(37)及び左右の収納側施肥ホッパ(371)(372)と、肥料を定量供給する肥料繰出ケース(38)と、フロート(34)(35)の肥料排出部である側条作溝器(39)にフレキシブル形搬送ホース(40)を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機(41)と、円筒形のエアタンク(42)とを、前記施肥部(36)に備えると共に、エアタンク(42)右側端に送風機(41)を取付け、8条分の8組の肥料繰出ケース(38)…をエアタンク(42)上側に配設させている。
【0008】さらに、図5乃至図11に示す如く、前記車体フレーム(3)後端の左右支柱(43)上端間に横架する水平フレーム(44)両側に左右ベースフレーム(45)(45)を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム(45)を介して施肥部(36)を設けると共に、左右ベースフレーム(45)(45)にブラケット(46)(46)を介してエアタンク(42)をボルト止め固定させるもので、ベースフレーム(45)後端部と車体フレーム(3)間にサイドステー(47)を連結させ、ベースフレーム(45)前後側に前後昇降レール(48)(49)…を立設させ、前後一組左右二対の4本の該昇降レール(48)(48)(49)(49)を介して施肥部(36)を昇降自在に取付けると共に、左右一対の2本のガススプリング(50)(50)によって昇降自在に施肥部(36)を取付け、車体フレーム(3)後端部に配置させるリヤアクスルケース(7)に施肥部(36)重量を支持させるもので、図8にも示す如く、前後昇降レール(48)(49)に対向させる軸受板(51)を設け、前記レール(48)(49)に転動自在に嵌込むベアリングローラ(52)…を軸受板(51)に回転自在に軸支させ、前後2本のレール(48)(49)を左右対称に2組設け、1本のレール(48)(49)に対して上下2個のローラ(52)(52)を取付け、左右一対の軸受板(51)(51)を4本のレール(48)(49)と8個のローラ(52)…によってベースフレーム(45)に昇降自在に支持させている。
【0009】また、前記ガススプリング(50)の下端を前記車体フレーム(3)に連結させ、前記軸受板(51)にガススプリング(50)上端を連結させ、前記レール(48)(49)とガススプリング(50)を略平行に立設させると共に、施肥部(36)の前後幅方向の重心位置にガススプリング(50)を連結させるもので、施肥部(36)の重量と略等しいかまたは若干小さい伸張力をガススプリング(50)が有するように構成している。
【0010】さらに、左右の軸受板(51)(51)を丸パイプ形の前フレーム(53)によって一体固定させ、施肥部(36)を持上げるときに作業者が握る取手(54)を前記前フレーム(53)に溶接固定させ、左右の前記軸受板(51)(51)に支軸(55)(55)を介して左右ロックレバー(56)(56)を回転自在に軸支させ、前側の左右昇降レール(48)(48)に左右ロックレバー(56)(56)を介して左右軸受板(51)(51)前部を係止させると共に、後側の左右昇降レール(49)(49)に左右ロックピン(57)(57)を取付け、軸受板(51)にロックピン(57)を係脱自在に係入させ、後側の左右昇降レール(49)(49)に左右軸受板(51)(51)後部を左右ロックピン(57)(57)を介して係止させ、軸受板(51)の前部と後部を前後の昇降レール(48)(49)にロックレバー(56)とロックピン(57)により固定させる。また、前記昇降レール(48)に上下係合孔(58)(59)を形成させ、各係合孔(58)(59)にロックレバー(56)を係入させて施肥機(36)を上昇位置または下降位置で固定支持させるもので、ロックレバー(56)を前記取手(54)の下側に延出させ、運転席(13)側に突設させる取手(54)を作業者が握り乍らロックレバー(56)を操作し、ロックレバー(56)を係合孔(58)(59)から離脱させることができるように構成している。
【0011】また、前記前フレーム(53)にケース前ブラケット(60)を溶接固定させ、該ケース前ブラケット(60)に前記繰出ケース(38)前側をボルト止め固定させるもので、1ユニットとして構成する中央2条分の繰出ケース(38)(38)を左右の昇降レール(48)(49)間に配設させ、昇降レール(48)(49)の機外側に左右各2条分の繰出ケース(38)(38)を夫々配設させ、2条1組として6条分3ユニットの繰出ケース(38)…を左右に並設させ、さらに左右機外側に左右の収納側繰出ケース(381)(382)を並設させている。
【0012】さらに、図12に示す如く、前記繰出ケース(38)(381)(382)の上面前側の取入口(61)に前記ホッパ(37)(371)(372)の下部出口(62)を嵌着させると共に、前記繰出ケース(38)(381)(382)前面下側に取出口(63)を形成し、着脱自在なキャップ(64)によって取出口(63)を閉塞している。前記キャップ(64)を取外して取出口(63)を開放し、ホッパ(37)内部の肥料を前側下方に流下させるもので、このときに施肥部(36)を昇降レール(48)(49)の上昇位置に支持させ、取出口(63)と下方のエアタンク(42)の間隔を拡大させ、肥料を入れる容器を前記取出口(63)下方に容易に差し入れることができ、残留肥料の取出しを容易に行えるように構成している。
【0013】また、前記繰出ケース(38)下面に閉塞レバーを介して底蓋(66)を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋(66)下面に出口(67)を形成するもので、エアタンク(42)に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ(68)を備え、該パイプ(68)後端に硬質合成樹脂製のホースジョイント(69)前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント(69)後端に前記搬送ホース(40)を嵌着させ、前記送風機(41)の送風をエアタンク(42)から各パイプ(68)…及びホース(40)に吹出させ、底蓋(66)の出口(67)からジョイント(69)中間に落下する肥料を搬送ホース(40)に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント(69)中間に入口(70)を上向き開放に形成し、底蓋(66)の出口(67)に嵌合キャップ(71)を固定させ、該キャップ(71)を前記入口(70)の外壁に着脱自在に嵌着させ、出口(67)を入口(70)に接続させると共に、前記エアタンク(42)に取付板(72)を一体固定させ、取付板(72)に前記ジョイント(69)をボルト止め固定させている。
【0014】また、取入口(73)及び吹出口(74)を有する入口板(75)と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口(76)…を有する繰出ロールである繰出板(77)と、排出口(78)を有する出口板(79)を備え、略円形平板製の前記各板(75)(77)(79)を繰出ケース(38)と底蓋(66)の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース(38)に繰出軸(80)を略垂直に回転自在に軸支させ、各板(75)(77)(79)の中央部に繰出軸(80)下端側を貫通させ、出口板(79)下面に下方側からバネ(81)を弾圧させ、各板(75)(77)(79)を下方に抜出し自在に繰出軸(80)に支持させ、かつ閉塞レバーによって各板(75)(77)(79)を繰出ケース(38)と底蓋(66)間に弾圧させるもので、入口板(75)と出口板(79)を繰出ケース(38)に係止させ、各板(75)(79)に対して繰出軸(80)を遊転させると共に、繰出板(77)を繰出軸(80)に係合軸支させ、繰出軸(80)によって繰出板(77)を強制的に回転させ、取入口(73)から繰出口(76)に入った肥料を排出口(78)に移動させて出口(67)方向に落下させるように構成している。
【0015】さらに、図6、図9、図11にも示す如く、前記エンジン(2)出力を植付部(15)に伝達させるPTO軸(86)をミッションケース(4)から後方に延出させると共に、前記左支柱(43)に軸受ケース(87)を溶接固定させ、軸受ケース(87)の入力軸(88)を前記PTO軸(86)中間にチェン(89)を介して連動連結させ、軸受ケース(87)の出力軸(90)後端部にクランク板(91)をボールロック構造により着脱自在に固定させる。また、前記軸受板(51)及びケース後ブラケット(92)を一体固定させる四角パイプ形後面フレーム(93)を備え、エアタンク(42)及び前フレーム(53)と略平行に後面フレーム(93)を横架させ、ケース後ブラケット(92)に前記繰出ケース(38)後側をボルト止め固定させる。
【0016】また、前記左の軸受板(51)にブラケット(94)及び軸(95)を介して単一の調量部材である繰出量調節レバー(96)を軸支させると共に、左の軸受板(51)に支軸(97)を介して調節リンク(98)及び支点リンク(99)を設け、前記レバー(96)のネジ部(100)に調節リンク(98)を連結させ、支点リンク(99)に調節支点(101)を取付け、該支点(101)に駆動アーム(102)を軸支させる。
【0017】また、前記後面フレーム(93)に軸受板(103)を介して施肥動力伝達系繰出駆動軸(104)を回転自在に軸支させ、該駆動軸(104)に揺動アーム(105)を固定させ、前記駆動アーム(102)に長さ調節自在な伸縮ロッド(106)一端側を連結させ、かつ前記揺動アーム(105)に前記伸縮ロッド(106)の他端側を連結させると共に、前記クランク板(91)を駆動アーム(102)に入力ロッド(107)を介して連結させ、植付駆動用のPTO軸(86)から入力ロッド(107)及び駆動アーム(102)を介して繰出駆動軸(104)に駆動力を伝えるように構成している。
【0018】さらに、図8に示す如く、前記後面フレーム(93)に連れ回り防止一方向クラッチ(108)を介してクラッチ軸(109)を軸支させ、該クラッチ軸(109)に一方向クラッチ(110)を介して入力リンク(111)を設けると共に、前記繰出駆動軸(104)に揺動リンク(112)を固定させ、該リンク(112)を前記入力リンク(111)に連係ロッド(113)を介して連結させ、入力リンク(111)を揺動させてクラッチ軸(109)を一方向に間欠的に回転させるように構成している。
【0019】また、前記繰出ケース(38)に条止めクラッチケース(114)を固定させると共に、前記繰出軸(80)上端側にベベルギヤ(116)を介してクラッチ軸(109)を常時連結させるもので、繰出軸(80)を前記クラッチ軸(109)に継断自在に連結させる条止めクラッチ(図示省略)を前記クラッチケース(114)に内設させると共に、前記ケース(114)の条止めクラッチを継断操作するクラッチレバー(118)とクラッチアーム(119)を前記クラッチケース(114)の前後に振分け配設させ、前記植付部(15)の苗載台(16)上側背面部に設ける植付け条止め用ユニットクラッチレバー(120)に条止め用のクラッチワイヤを介して前記クラッチアーム(119)を連結させる。
【0020】さらに、図8、図13、図14に示す如く、中央2条分の肥料繰出ケース(38)(38)取付位置外側で前フレーム(53)と後面フレーム(93)に左右の軸受板(51)(51)を溶接固定させると共に、前フレーム(53)と後面フレーム(93)の左右両端部を左右のサイドフレーム(123)(123)によって一体固定させ、両側2条分の肥料繰出ケース(38)(38)を軸受板(51)とサイドフレーム(123)間の前フレーム(53)及び後面フレーム(93)に取付けるもので、四角枠形の各フレーム(53)(93)(123)を軸受板(51)によって左右方向に三等分に区切り、前後のフレーム(53)(93)間に6条分の肥料繰出ケース(38)を掛け渡し支持させる。
【0021】さらに、図13乃至図21に示す如く、前記ステップ(11)を取付けるステップフレームを介して受面である補助ステップ(124)を設け、車体カバー(12)後部両側に左右補助ステップ(124)(124)を配設させると共に、中央の固定側エアタンク(42)両側に左右略同一形状の収納側エアタンク(421)(422)を連設させ、固定側エアタンク(42)端部に固定ブラケット(125)を一体固定させ、収納側エアタンク(421)(422)に可動ブラケット(126)を一体固定させ、固定ブラケット(125)の長孔(127)に回動及び摺動自在に挿通させる支点部材である水平回動支点軸(128)を可動ブラケット(126)に回転自在に取付け、前記支点軸(128)回りに収納側エアタンク(421)(422)を水平回転させかつ長孔(127)の案内によって収納側エアタンク(421)(422)を水平移動させ、補助ステップ(124)上面に収納側エアタンク(421)(422)を折畳み自在に構成している。また、右の収納側エアタンク(422)端部に前記送風機(41)を取付け、送風機(41)から各タンク(422)(42)(421)内に空気を圧送し、該空気によって肥料を搬出する施肥作業を行うように構成している。
【0022】さらに、前記サイドフレーム(123)にロックピン(129)(129)及びパッチン錠(130)(130)を介して左右フレーム(131)(131)を着脱自在に連結させ、前フレーム(53)及び後面フレーム(93)と略同形の分割フレーム(132)(133)を左右フレーム(131)(131)と外側フレーム(134)(134)の間に一体固定させ、分割フレーム(132)(133)に左右繰出ケース(381)(382)を固定させると共に、固定側クラッチ軸(109)端部の係合部材であるクラッチ板(136)に左右繰出ケース(381)(382)の繰出軸(135)(135)の係合部材である爪体(137)をバネ(138)を介して着脱自在に連結させ、クラッチ軸(109)からクラッチ板(136)及び爪体(137)を介して左右繰出ケース(381)(382)に繰出し駆動力を伝えるように構成している。
【0023】さらに、前記収納側エアタンク(421)(422)に係合筒(139)(139)を一体固定させ、左右フレーム(131)(131)及び外側フレーム(134)(134)に固定ピン(140)(140)を一体固定させ、該固定ピン(140)(140)を前記係合筒(139)(139)に出入自在に上方側から遊嵌挿入させ、固定ピン(140)(140)を係合筒(139)(139)に差込むと共に、補助ステップ(124)上面に当接させる脚フレーム(141)を収納側エアタンク(421)(422)に一体固定させ、左右フレーム(131)(131)に固定用ステー(142)上端側を一体固定させ、前記ステー(142)下端側を脚フレーム(141)上面に当接させ、上下に重ねた前記ステー(142)及び脚フレーム(141)をノブボルト(143)によって補助ステップ(124)上面に着脱自在に固定させると共に、前記ノブボルト(143)を取外して左右フレーム(131)(131)及び外側フレーム(132)(132)を上方に持上げ、係合筒(139)からピン(140)を抜出し、収納側ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)を収納側エアタンク(421)(422)に対して分離させるように構成している。
【0024】また、前記固定ブラケット(125)に収納固定板(144)を一体形成し、前記脚フレーム(141)及び固定用ステー(142)をネジ部材であるノブボルト(143)によって補助ステップ(124)に固定させたとき、前記収納固定板(144)に可動ブラケット(126)をノブボルト(145)によって固定させ、補助ステップ(124)上面に2本のノブボルト(143)(145)によって収納側エアタンク(421)(422)を固定させ、収納側施肥ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)を収納側エアタンク(421)(422)に支持させるように構成している。
【0025】このように、前記施肥部(36)を中央の固定側ホッパ(37)及び繰出ケース(38)及びエアタンク(42)と、左右最外側の収納側ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)及びエアタンク(421)(422)によって形成し、これら収納側ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)及びエアタンク(421)(422)を収納自在に設けて、収納時には走行車機体である補助ステップ(124)に固定させるもので、収納位置の収納側ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)及びエアタンク(421)(422)を支持させる部材を施肥部(36)側から突設させる必要がなく、また収納位置の収納側ホッパ(371)(372)及び繰出ケース(381)(382)及びエアタンク(421)(422)の支持強度を容易に確保するように構成している。
【0026】さらに、前記固定側エアタンク(42)両端にフランジ(146)(146)を一体固定させ、前記収納側エアタンク(421)(422)にフランジ(147)(147)を一体固定させ、ノブボルト(143)によって対向する各フランジ(146)(147)を締付け固定し、各フランジ(146)(147)を直接当接させ、固定側エアタンク(42)両端に収納側エアタンク(421)(422)を固定させると共に、収納側エアタンク(421)(422)の弾性ゴム製の空気もれ防止パッキン(148)に輪形突条(149)を形成し、固定側エアタンク(42)の弾性ゴム製の空気もれ防止パッキン(150)に前記突条(149)を圧着させ、前記突条(149)の圧着変形によって前記各パッキン(148)(150)を密着させるもので、前記各フランジ(146)(147)を直接当接させて固定することにより、収納側エアタンク(421)(422)側の重量によって収納側エアタンク(421)(422)が固定側エアタンク(42)との接合部分で下方に折曲がるのを防止し、各パッキン(148)(150)接合部の下方側が必要以上に圧縮されたり上方側が離反する不具合をなくすように構成している。
【0027】図13乃至図16、図22に示す如く、固定側エアタンク(42)の左右両端で後面側に、ステー(151)を介しワンタッチ式取付体である開脚状のホース受金具(152)を固設して、収納側エアタンク(421)(422)の折畳みに際し、ジョイント(69)から搬送ホース(40)の入口側の口金(40a)を取外すとき、この取外した口金(40a)を前記受金具(152)に防水手段となる下向き状態(40A)に係合保持させるように構成している。そして前記受金具(152)に対する搬送ホース(40)の取付け或いは取外しには、受金具(152)の開脚部(152a)を押し開くだけのワンタッチ操作で搬送ホース(40)の取付け或いは取外しが容易に行えて、施肥部(36)の折畳み作業での能率向上化を図ることができると共に、受金具(152)に搬送ホース(40)を下向きに保持させるだけの簡単な作業手段によってホース(40)内に水が侵入するのが防止され、また折畳み全幅内となる固定側エアタンク(42)の左右両端の定位置に、搬送ホース(40)を機外に飛び出ることなく常に保持して、田植機の輸送時や格納時に損傷から安全保護するものである。
【0028】上記から明らかなように、走行車(1)に施肥部(36)を装設させ、施肥部(36)から植付部(15)に肥料を送出させる搬送ホース(40)を設けると共に、施肥部(36)左右幅を縮少自在に構成する田植機において、施肥部(36)左右幅縮少時に側部の搬送ホース(40)を保持させるホース支持部材であるホース受金具(152)を設ける。そして、前記施肥部(36)左右幅を縮少させてトラック荷台などに搭載して輸送するとき、取外された側部の搬送ホース(40)が不特定位置に移動する不具合をなくし、搬送ホース(40)の損傷を防止し、施肥部(36)左右幅縮少操作の簡略化並びにトラックを用いた輸送または格納などの作業性向上を図る。
【0029】図23及び図24に示すものは、収納側エアタンク(421)(422)より取外した搬送ホース(40)を苗載台(16)の背面側の受金具(152)に係合保持させる構成例を示すもので、上部ガイドレール(19)の苗台シュ(153)を支持する植付ケース(20)の支柱(154)と、該支柱(154)上方に延設する補助支柱(155)とに、ステー(151)を介し複数の受金具(152)を固設すると共に、前記口金(40a)の開口部を臨ませる4角箱形の防水手段である防水カバー(156)を補助支柱(155)上端に固設して、受金具(152)にホース(40)を係合させるとき、防水カバー(156)内に口金(40a)を挿入させて、口金(40a)の開口部上方及び周側を防水カバー(156)で覆って、ホース(40)内に雨水などが侵入するのを防止するように構成したものである。
【0030】図25及び図26に示すものは、前記エアタンク(421)(422)にワンタッチ式取付体であるパッチン錠(157)を介しホース(40)と一体にジョイント(69)を着脱自在に接続固定させる構成例を示すもので、前記ジョイント(69)の入口側のフランジ部(69a)に門形状の取付板(158)を固定させ、該取付板(158)に左右両側固設する左右2つのパッチン錠(157)とエアタンク(421)(422)に固設する左右2つのフック(159)とを係合させることによって接合パイプ(68)に前記ジョイント(69)を取外し自在に接合させるように構成している。
【0031】また、前記の左右2つのフック(159)は取付板(158)の左右方向の位置決めストッパとなると共に、パッチン錠(157)とフック(159)はジョイント(69)の接続方向に対し下傾斜状に配置し、取付板(158)の上方向の位置決めを行う上部ストッパ(160)をエアタンク(42)に固設して、パッチン錠(157)とフック(159)を係合させての取付板(158)の接続時には、パッチン錠(157)の締付け力(P)の分力(P1)(P2)をエアタンク(42)と上部ストッパ(160)に作用させる状態とさせて、例えホース(40)により取付板(158)にモーメントがかかっても位置ズレのない保持を可能とさせ、また取付時にあってはフック(159)と上部ストッパ(60)の位置決めにより再現性を有する高精度な取付けを可能とさせるように構成している。
【0032】図27及び図28は、前記エアタンク(421)(422)に固設する取付板(72)に左右のノブボルト(161)を取付けると共に、前記ジョイント(69)のフランジ部(69a)にノブボルト(161)の上方より嵌合する左右の切欠溝(162)を形成して、ノブボルト(161)に切欠溝(162)を嵌合させボルト(161)を締付けることによってジョイント(69)の容易な接続固定化を図ると共に、収納側エアタンク(421)(422)の折畳み時などにおいては、搬送ホース(40)の容易な取外しを可能とさせるように構成したものである。
【0033】さらに、図29及び図30に示すものも、野前記エアタンク(421)(422)に固設する取付板(72)に対しジョイント(69)を容易に着脱させる構成例を示すもので、前記取付板(72)に接合させるジョイント(69)のフランジ部(69a)の後面に圧着させる押圧板(163)の下端を回動軸(164)を介し取付板(72)の下部に支持させ、押圧板(163)の上端に取付けるパッチン錠(165)をエアタンク(421)(422)に固設するフック(166)に係合させ、前記取付板(172)に取付ける左右2つのガイドピン(167)をフランジ部(69a)と押圧板(163)とに係合させて、パッチン錠(165)とフック(166)とのワンタッチ操作による係合或いは係合解除によって、ジョイント(69)の容易な着脱を可能とさせるように構成したものである。
【0034】また図31に示すものは、前記ジョイント(69)の搬送出口側を一定角度(α)下向きに傾けて、ジョイント(69)及び該ジョイント(69)接続近傍部の搬送ホース(40)と後輪(8)との距離(L1)(L2)を略均等(L1≒L2)とさせるように設けて、繰出ケース(66)からの肥料供給よりエアタンク(42)からの空気供給が早く停止した場合でも、エアタンク(42)側への肥料の逆流を防止して、エアタンク(42)内の錆の発生や肥料の付着による排風口の詰まりを防止するように構成している。またこの場合、ジョイント(69)から搬送ホース(40)への肥料の流れにもスムーズなものとさせることができて、ホース(40)やこの継ぎ目での肥料詰まりも防止できる。
【0035】さらに図32のものは、前記施肥ホッパ(37)を施肥動力伝達系からの動力を用いて加振する構成例を示すもので、ホッパ(37)の蓋部(37a)に先端側の弾性体(168)を当接させる加振アーム(169)の基端を支点軸(170)に揺動自在に支持すると共に、加振アーム(169)に固設する加振軸(171)と、前記揺動アーム(105)と伸縮ロッド(106)との連結軸(172)とをリンク(173)で連動連結して、施肥動力伝達系から取出される動力でもってホッパ(37)を加振することによって、ホッパ(37)内での肥料のブリッヂ現象を防止して確実な施肥作業を可能とさせ、またホッパ(37)底部の流下傾斜面の傾斜角(β)を小さなものとさせても、出口(62)への肥料の流下を促進させて、ホッパ容量を有効に拡大可能とさせるように構成したものである。
【0036】また、施肥ホッパ(37)内の肥料を送風機からの搬送空気でもって肥料排出位置まで搬送して施肥を行う搬送ホース(40)を、多条用の施肥部(36)にそれぞれ備えると共に、左右外側の施肥部(36)を機体内方に収納自在に設けた田植機の施肥装置において、左右外側の施肥部(36)の収納時に取外した搬送ホース(40)を植付部内方側で着脱自在に保持するワンタッチ式取付体(152)を設け、例えば植付部内方側のエアタンク(42)の定位置に設けるワンタッチ式取付体(152)に、取外した搬送ホース(40)を簡易にして常に安全に保持させて、該ホースを損傷などから防止して耐久性を向上させることができると共に、田植機の輸送や格納作業における作業性を向上させる。
【0037】また、取外した搬送ホース(40)に水が侵入するのを防止する防水手段(40A)(156)を備え、前記取付体(152)に搬送ホース(40)の入口側を下向き状態(40A)に保持或いは搬送ホース(40)の入口側をカバー(156)で閉塞するなどして、搬送ホース(40)内に水が侵入するのを防止して、肥料詰まりとなるのを解消させる。
【0038】さらに、施肥ホッパ(37)内の肥料をエアタンク(42)からの搬送空気でもって搬送して施肥を行う搬送ホース(40)を備えた田植機の施肥装置において、前記エアタンク(42)と搬送ホース(40)とを接続するホース接続部材(69)を、エアタンク(42)にワンタッチ式取付体(157)を介し取外し自在に接続固定させ、ホース接続部材(69)の脱着を容易とさせて、該接続部材(69)内の解除などを容易とさせることができるばかりでなく、該接続部材(69)によって搬送ホース(40)の容易な脱着も可能とさせて、搬送ホースを取外しての左右外側の施肥部の収納作業を能率良好なものとさせる。
【0039】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、走行車(1)に施肥部(36)を装設させ、施肥部(36)から植付部(15)に肥料を送出させる搬送ホース(40)を設けると共に、施肥部(36)左右幅を縮少自在に構成する田植機において、施肥部(36)左右幅縮少時に側部の搬送ホース(40)を保持させるホース支持部材(152)を設けたもので、前記施肥部(36)左右幅を縮少させてトラック荷台などに搭載して輸送するとき、取外された側部の搬送ホース(40)が不特定位置に移動する不具合をなくすことができ、搬送ホース(40)の損傷を容易に防止でき、施肥部(36)左右幅縮少操作の簡略化並びにトラックを用いた輸送または格納などの作業性向上を容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成8年8月6日(1996.8.6)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2000−69810(P2000−69810A)
【公開日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願番号】 特願平11−268137