| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 仁
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| 【要約】 |
【課題】圃場面の均平を妨げない均平体を備えた移植機を提供することを課題としている。
【解決手段】走行機体1側に連結された対地作業機18を、同じく走行機体1に連結された移植装置7の前方側に設けるとともに、フロート17の側方又は各フロート17間に配置されて走行機体1の走行に伴って圃場を均平する均平体28を対地作業機18側に取り付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(1)に、圃場に対して作業を行う対地作業機(18)と複数のフロート(17)を備えた移植装置(7)とを連結し、フロート(17)の側方又は各フロート(17)間に走行機体(1)の走行に伴って圃場を均平する均平体(28)を設けた移植機において、対地作業機(18)を移植装置(7)の前方側に設けるとともに、上記均平体(28)を対地作業機(18)側に取り付けた移植機。 【請求項2】 対地作業機(18)を移植装置(7)に対して上下移動自在に支持せしめ、対地作業可能に対地作業機(18)を圃場側に突出せしめるとともに均平体(28)を圃場に接地せしめる作業姿勢と、対地作業不可能に対地作業機(18)を上方側に格納せしめるとともに均平体(28)を圃場から離反せしめる格納姿勢とに切換自在に構成した請求項1の移植機。 【請求項3】 フロート(17)と均平体(28)との間に、フロート(17)により押動される水流を均平体(28)の後方に案内せしめる間隙(31)からなる案内路(37)を形成せしめた請求項1又は2の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はフロート以外に圃場の均平を行う均平体を備えた移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来走行機体に、圃場に対して作業を行う対地作業機(例えば代掻き装置)と複数のフロートを備えた移植装置(例えば苗の植付機)とを連結し、フロートの側方又は各フロート間に走行機体の走行に伴って圃場を均平する均平体を設けた移植機(例えば均平体を備えたハロー田植機)が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記移植機の圃場での作業時にフロート上に泥等が乗り上がるとフロートが圃場内に沈下するが、上記均平体は一般的にフロート側に取り付けられており、フロートとともに圃場内に沈下し、これにより図4に示されるように均平体が圃場Eに溝Mを形成せしめる等の問題点があり、またすでに代掻き(対地作業)が行われている圃場に移植物(苗)を移植する場合は、圃場が既に代掻きされているため、上記同様(図4同様)均平体が逆に圃場の均平を乱すこと(溝Mの形成等)がある等の欠点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するための本発明の移植機は、走行機体1に圃場に対して作業を行う対地作業機18と複数のフロート17を備えた移植装置7とを連結し、フロート17の側方又は各フロート17間に走行機体1の走行に伴って圃場を均平する均平体28を設けた移植機において、対地作業機18を移植装置7の前方側に設けるとともに、上記均平体28を対地作業機18側に取り付けたことを特徴としている。 【0005】また対地作業機18を移植装置7に対して上下移動自在に支持せしめ、対地作業可能に対地作業機18を圃場側に突出せしめるとともに均平体28を圃場に接地せしめる作業姿勢と、対地作業不可能に対地作業機18を上方側に格納せしめるとともに均平体28を圃場から離反せしめる格納姿勢とに切換自在に構成したことを第2の特徴としている。 【0006】さらにフロート17と均平体28との間に、フロート17により押動される水流を均平体28の後方に案内せしめる間隙31からなる案内路37を形成せしめたことを第3の特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を応用した乗用田植機(ハロー田植機)の1実施形態であり、該ハロー田植機は従来同様、前後輪2,3に支持された走行機体1の後方に移植装置である植付機7が連結された構造となっており、走行機体1には運転席4が設けられ、植付機7には後方に苗載せ台6が斜設されている。このとき植付機7は昇降リンク8を介して走行機体1に昇降自在に、且つローリング可能に連結されている。 【0008】上記植付機7は、苗載せ台6の背面側に縦方向に設けられている縦フレーム11と、該縦フレーム11に一体的に固定され、縦フレーム11の下方に左右方向に横設されている横フレーム12とを備えており、該横フレーム12側には複数のプランタケース13が取り付けられている。このとき各プランターケース13の後端には、上記苗載せ台6の下端より苗を掻き取って植付ける植付部14が付設されている。 【0009】そして上記植付部14,苗載せ台6,プランタケース13,両フレーム11,12等によって植付機本体15が構成されているが、該植付機本体15の下方にはリンク機構16を介して図1,図2に示されるように左右方向に複数のフロート17が取り付けられており、以上のように植付機本体15がフロート17に支持されて植付機7が構成されている。また上記植付機本体15には、前方側位置に圃場に対する作業を行う対地作業機として、植付機7の幅に概ね相当する長さのローラ状の代掻き用ロータ18が、回転駆動可能なロータ軸19に軸支されて接地可能に配置されている。 【0010】つまり植付機7は、フロート17が圃場に接地することで圃場面上に滑走可能に接地支持され、走行機体1を走行せしめながら、上記代掻き用ロータ18を圃場に接地せしめてロータ軸19を回転駆動するとともに、植付部14を作動させることで、ロータ軸19により回転させられる代掻き用ロータ18により耕起された土壌の表層部分のみ代掻きし、植付部14で苗載せ台6内のマット状苗を1株分ずつ掻き取って表層を代掻きされた圃場に植え付ける代掻き植付け作業を行う構造となっている。 【0011】このとき上記縦フレーム11側にはプレート状のレバーガイド21が固設されているとともに、該レバーガイド21に挿通されて操作レバー22が揺動自在に設けられているが、上記操作レバー22側には、一端側にロータ軸19を回転自在に軸支するロッド23の他端が、操作レバー22の揺動に伴って上下移動可能に連結されており、これによって代掻き用ロータ18が植付機本体15側に上下移動自在に支持されている。 【0012】そしてレバーガイド21に形成された操作レバー22の位置決め部によって操作レバー22の揺動位置を位置決めすることで、代掻き用ロータ18の植付機7(植付機本体15)に対する高さを調節することができるが、図3に示されるように上記ロッド23は横フレーム12側にブラケット24を介して固着されたカラー26にスライド自在に挿入されており、前後方向への位置決めがなされた状態で上下移動を行うように構成されている。 【0013】すなわち代掻き用ロータ18は、圃場に接地して回転することで圃場の代掻きを行うことができる作業姿勢と、圃場の代掻きを行うことができないように圃場から離反して上方(植付機7)側に格納される格納姿勢とに切り換えることができるように支持されており、作業姿勢において行われる代掻きと同時に植付けを行う代掻き植付け作業と、格納姿勢において行われる既に代掻きされた圃場に代掻きを行わずに植付けを行う通常植付け作業のいずれも行うことができる構造となっている。 【0014】一方代掻き用ロータ18側には、従来同様代掻き用ロータ18の側方を覆う側方カバー20及び上方を覆う上方カバー27が設けられているが、該上方カバー27には圃場を均平する均平体であるプレート状のレベラ28を支持せしめる支持装置29が設けられており、該支持装置29に支持されて、植付け幅の両外側に配置されている側部フロート17sの外側前方及び両側部フロート17sと両側部フロート17s間における前方に配置されている中央フロート17cとの間に上記レベラ28が各配置されている。 【0015】このとき上記レベラ28は各フロート17の先端部分のソリ面17aに概ね沿った形状に湾曲せしめられており、各フロート17の前方側に平面視で一部がフロート17の一部と重複するように配置されていると共に、レベラ28の上面とフロート17の底面(ソリ面17a)との間には所定の間隙31が形成せしめられている。 【0016】つぎにレベラ28の取付構造について説明する。上記支持装置29は上方カバー27側から後方に突設される支持杆32と、該支持杆32の先端に設けられるボス33に上下方向にスライド自在に挿入される連結軸34と、該連結軸34とボス33との間に設けられ、連結軸34を下方に付勢するスプリング36等により構成されており、上記連結軸34にレベラ28が固定されている。 【0017】なお連結軸34の下方への移動は、連結軸34のヘッド34a(ボス33の上端から突出する)とボス33の上端との当接により位置決めされおり、レベラ28の底面がフロート17の底面と略同高さとなるように規制されている。そして代掻き用ロータ18の作業姿勢時にはレベラ28が圃場に接地し、代掻きロータ18の格納姿勢時にはレベラ28が圃場から離反するように設定されている。 【0018】以上に示される構造により上記のように代掻き植付け作業を行う場合は、側方フロート17sの外側方及び側方フロート17sと中央フロート17cとの間等のフロート17により均平されない圃場の部分がレベラ28により均平されるが、レベラ28は作業機本体15側(代掻きロータ18)に取り付けられているため、フロート17に対して独立して圃場に弾力的に接地して均平作業を行う。 【0019】このため比較的軟質な圃場での作業や、フロート17上に泥がのる等によりフロート17が圃場に沈下した場合でも、レベラ28が圃場に沈み込むことが防止され、レベラ28は圃場に対して所定の均平力を保持するため、圃場面に溝を形成する等の不都合が防止され、図2に示されるように圃場を平面的(溝等が形成されることなく)に良好に整地することができ、代掻き植付け作業を良好に行うことができ、安定した植付け作業を行うことができる。 【0020】また上記走行機体1の走行に伴い各フロート17が圃場面上を押接するため、圃場面上の泥水がフロート17に押されて押動されるが、この押動された泥水はフロート17とレベラ28との間の間隙31を介して図2に示されるようにレベラ28の後方に流れるため、フロート17間においては左右両側から流れる泥水が合流されて勢いを弱められながら、レベラ28の後方に導水案内されて排出され、両側方フロート17sの外側方においては、外側フロート17sの外側に導水案内されて排出される。 【0021】これによりフロート17により押し流される泥水等の植付けられた苗側への排出が減少せしめられ、上記泥水等により図2のXで示す植付ポイントに植付けられる植付苗が倒されること等が防止されている。すなわち上記間隙31によってフロート17等により押動される水流(泥水)をレベラ28の後方に案内せしめる案内路37が形成せしめられている。 【0022】一方前述の通常植付け作業(既代掻き圃場に苗の植え付けを行う)を行う場合は代掻きロータ18を格納姿勢として作業を行うが、この場合上記のようにレベラ28は圃場から離反せしめられるため、通常植付け作業中にレベラ28が圃場に接することがなく、レベラ28が圃場に溝等を形成せしめる不都合等が防止され、通常の植付機(田植機)と同様の安定した良好な植付け作業(良好な整地)を行うことができる。 【0023】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、従来同様圃場においてフロートの側方及びフロート間等のフロートにより均平されない部分が均平体により均平されるが、特に該均平体が対地作業機側に取り付けられているため、移植作業と対地作業(代掻き作業等)を同時に行う場合、均平体はフロートに対して独立して圃場に接地して均平作業を行い、フロートの沈下等に関わらず所定の均平力を保持し、圃場面に溝を形成する等の不都合が防止されるという効果がある。 【0024】また対地作業機を上下移動可能とすると、既に代掻き等の対地作業が終了している圃場に移植作業を行う場合、均平体が対地作業機と一体的に上方に格納(上昇)されて圃場面から離反するため、均平体による圃場への悪影響(溝の形成等)が防止されるという利点もある。 【0025】さらにフロートと均平体との間に、フロートにより押動される水流を均平体の後方に案内せしめる案内路を形成せしめることで、フロートにより押し流される泥水等の移植物(例えば植付苗等)側への排出が減少し、上記泥水等より移植物が倒されることが防止される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月19日(1998.8.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−60244(P2000−60244A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【出願番号】 |
特願平10−233272 |
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