| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉川 幸三
【氏名】橋場 正人
【氏名】金井 洋一
【氏名】本多 春義
【氏名】清野 祐治
【氏名】嶋田 進
【氏名】吉久 三男
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| 【要約】 |
【課題】苗押込体への苗の付着により苗の連れ戻りが生じて該苗の供給が乱れ、苗植付装置による植付姿勢が悪化したり、欠株を生じたりする。
【解決手段】所定間隔毎に苗を搬送する第一苗搬送装置と該第一苗搬送装置により搬送されてきた苗を第二苗搬送装置の搬送始端部51へ押し込んで供給する苗押込体69と該苗押込体69により供給された苗を搬送する前記第二苗搬送装置とを備える苗供給装置を設け、該苗供給装置から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置を設けた苗移植機において、苗押込体69を上下動させる駆動カム80により前記第一苗搬送装置の苗の搬送に伴って前記苗押込体69が前記第二苗搬送装置側への苗の押込作動を繰り返すように構成すると共に、前記苗押込体69の苗の押込作動の作動速度より押込前の状態に戻る戻り作動の作動速度を速くした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定間隔毎に苗を搬送する第一苗搬送装置16と該第一苗搬送装置16により搬送されてきた苗を第二苗搬送装置17の搬送始端部51へ押し込んで供給する苗押込体69と該苗押込体69により供給された苗を搬送する前記第二苗搬送装置17とを備える苗供給装置を設け、該苗供給装置から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置18を設けた苗移植機において、前記第一苗搬送装置16の苗の搬送に伴って前記苗押込体69が前記第二苗搬送装置17側への苗の押込作動を繰り返すように構成し、前記苗押込体69の苗の押込作動の作動速度より押込前の状態に戻る戻り作動の作動速度が速いことを特徴とする苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、所定間隔毎に苗を搬送する第一苗搬送装置と該第一苗搬送装置により搬送されてきた苗を第二苗搬送装置の搬送始端部へ押し込んで供給する苗押込体と該苗押込体により供給された苗を搬送する前記第二苗搬送装置とを備える苗供給装置を設け、該苗供給装置から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置を設けた苗移植機の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、実公平1−42977号公報に示されるように、所定間隔毎に苗を搬送する第一苗搬送装置と該第一苗搬送装置により搬送されてきた苗を第二苗搬送装置の搬送始端部へ押し込んで供給する苗押込体と該苗押込体により供給された苗を搬送する前記第二苗搬送装置とを備える苗供給装置を設け、該苗供給装置から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置を設けた苗移植機の構成が知られている。そして、この構成において、前記苗押込体の作動により前記第一苗搬送装置から前記第二苗搬送装置への苗の受け継ぎを円滑にすることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の苗移植機において、上記第一苗搬送装置から搬送される苗と苗との時間間隔を短くして単位時間当たりの上記苗植付装置に供給する苗を多くすることにより、苗の植付作業能率を向上させることができる。ところが、前記第一苗搬送装置から搬送される苗と苗との時間間隔を短くすると、それに伴って上記苗押込体の作動時間間隔を短くしなければならず、これにより前記苗押込体の押込作動の作動速度をむやみに速くすると、逆に苗押込体の押込作動による苗の供給が乱れ、苗植付装置による植付姿勢が悪化したり苗の植付において欠株を生じたりする恐れがある。 【0004】一方、低速で苗を植え付けるようなときに、前記苗押込体の作動速度が遅くなると、苗押込体の押込前の状態に戻る戻り作動において該苗押込体への苗の付着により苗の連れ戻りが生じて該苗の供給が乱れ、苗植付装置による植付姿勢が悪化したり苗の植付において欠株を生じたりする恐れがある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、所定間隔毎に苗を搬送する第一苗搬送装置16と該第一苗搬送装置16により搬送されてきた苗を第二苗搬送装置17の搬送始端部51へ押し込んで供給する苗押込体69と該苗押込体69により供給された苗を搬送する前記第二苗搬送装置17とを備える苗供給装置を設け、該苗供給装置から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置18を設けた苗移植機において、前記第一苗搬送装置16の苗の搬送に伴って前記苗押込体69が前記第二苗搬送装置17側への苗の押込作動を繰り返すように構成し、前記苗押込体69の苗の押込作動の作動速度より押込前の状態に戻る戻り作動の作動速度が速いことを特徴とする苗移植機とした。 【0006】 【発明の効果】よって、上記苗押込体が苗の押込作動の作動時間より押込前の状態に戻る戻り作動の作動時間が短くなるように作動するので、前記戻り作動において速く作動させて苗押込体による苗の連れ戻りを抑えることができ、上記第一苗搬送装置の苗の搬送ピッチに対して前記押込作動において遅く作動させて苗の供給を安定させることができ、苗植付装置による植付姿勢が悪化したり苗の植付において欠株を生じたりするのを抑制することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は、玉ねぎ苗を圃場に移植する乗用型の苗移植機1であり、走行車体2の後側に4条植えの苗植付部3が装着されている。走行車体2は、左右一対の前輪4,4及び後輪5,5を装着し、これらの前後輪4,4,5,5を駆動して走行する。略中央に操縦席6を備え、該操縦席6の前側にステアリングハンドル7を設けている。この走行車体2の後部に、リンク機構8を介して前記苗植付部3を装着し、油圧昇降シリンダ9の伸縮により上下に昇降可能に設けている。また、該苗植付部3は、走行車体2側から植付伝動軸10を介して動力を伝達し作動する構成となっている。尚、操縦席6の右側に設けた植付・昇降レバ−11により、苗植付部3の駆動の入切及び苗植付部3の昇降が行えるようになっている。 【0008】4条植えの苗植付部3は、苗箱搬送装置12,12、第一苗取出装置13,13、一斉苗搬送装置14,14、第二苗取出装置15,15、第一苗搬送装置16,16、第二苗搬送装置17…及び苗植付装置18…を備えている。各2条毎の苗箱搬送装置12に複数枚の苗箱が充填され、該苗箱搬送装置12により第一苗取出位置19に搬送された苗箱Aの横一列のポットp…から、第一苗取出装置13により苗が一斉に押し出される。押し出された苗は一斉苗搬送装置14の苗ホルダ−14aに保持されて弧を画くような軌跡で下降搬送され、第二苗取出装置15で第一苗搬送装置16上に抜き落される。抜き落された苗は、第一苗搬送装置16によりその左右両端に左右半分ずつに分かれて横送りされ、その横送りされた苗が第二苗搬送装置17,17により下方へ搬送される。そして、第二苗搬送装置17,17で搬送された苗が苗植付装置18,18へ供給され、苗植付装置18,18により苗を圃場に植え付けていく構成である。また、苗植付部3の下部には、左右に4条分またがるように設けた整地ロ−ラ20を設けており、圃場面を整地しながら滑走する構成である。 【0009】ところで、この苗移植機1で使用される苗を育苗する苗箱Aは、プラスチック製の可撓性の苗箱であり、図3、図4、図5に示されるような形状になっている。即ち、小さいポットp…が左右前後に所定の間隔で並び、開口部a…が互いに連結し底部b…側が独立した形状に成形されている。また、苗箱Aの長手方向に沿う左右の端縁部Aa・Aaには、ポットp…の長手方向の間隔に合わせて苗箱送り用の角孔Ab…が設けられている。各ポットp…の底部b…には、後述する第一苗取出装置13,13の苗押出しピン13a,13aが底部側から侵入できる切れ目c…が設けられている。Acは左右(短手方向)中央で長手方向に向けて設けられた広間隔部である。育苗は、各ポットp…内に床土を詰めて播種、覆土し、育苗される。こうして各ポットp…毎に一株づつ育苗された苗箱Aは、苗植付部3の苗箱搬送装置12,12の苗箱供給部21,21に苗箱Aごと装填され、底部側から第一苗取出装置13,13の苗押出しピン13a,13aで押し出されて苗が取り出される。 【0010】苗箱搬送装置12は、各2条毎に設けられ、後下がりに傾斜した苗箱供給部21と、その苗箱供給部21から後側下方へ苗箱を搬送した後、更に前側上方へ苗箱を搬送する苗箱搬送部22と、それに続いて前記苗箱供給部21の下方へ空箱を搬送する空箱搬送部23とからなる構成である。また、前記空箱搬送部23の出口には、そこから排出される空箱を複数枚重ねた状態で収容できる空箱収容枠24を設けている。前記苗箱搬送部22は植付伝動軸10からの動力を各条に伝達する植付伝動ケ−ス25によりその上側に支持された左右の伝動ケ−ス26a,26b及びその両伝動ケ−ス26a,26bを接続するフレ−ム27で支持固定され、前記フレ−ム27の上側に固定された苗箱供給部支持フレ−ム28で苗箱供給部21、空箱搬送部23及び空箱収容枠24を支持している。 【0011】苗箱搬送装置12の苗箱搬送部22には、第一苗取出位置19で苗箱を係止しながら間歇的に苗箱Aをポット横一列分ずつ搬送する苗箱縦送り装置30,30を設けている。該苗箱縦送り装置30,30は、苗箱端縁の前記苗箱送り用の角孔Ab…に作用すべく、苗箱搬送路に沿って往復作動する送り爪30a,30aと、それに連動して係脱する係止爪30b,30bを備えている。この苗箱縦送り装置30の作動は、各2条毎の副植付伝動ケ−ス31の各左側部に突出する苗箱縦送り駆動軸32と連動連結して作動する構成である。 【0012】前記第一苗取出装置13は、前記苗箱搬送装置12により搬送されてくる苗箱から、その第一苗取出位置19のポット内の苗をスライド作動する苗押出しピン13aで苗箱の横一列分ずつ押し出す構成である。該第一苗取出装置13は、副植付伝動ケ−ス31の各左側部に突出する苗取出及び搬送の駆動軸33に連動連結している。すなわち、該駆動軸33に一体回転する駆動ア−ム34が、伸縮ロッド35を介して左伝動ケ−ス26aに内蔵する押出し作動部36の押出し作動軸37に一体回転するよう取り付けられている作動ア−ム38と連結し、押出し作動軸37と押出し作動部36内で一体回転するように設けられている扇形のピニオンギアが苗押出しピン13aと一体的に設ける押出し軸39,39のラック(図示せず)にかみあっている。尚、右伝動ケ−ス26bにも押出し作動部36を内蔵し、フレ−ム27に内蔵する前記押出し作動軸37の回転により作動する。よって、駆動軸33の回転駆動により、押出し軸39,39がスライド作動する構成である。また、苗押出しピン13aは、苗箱Aの横方向のポットp…に対して同数同ピッチで設けられていて、押出しピンガイド40の押出し孔40a…及び苗箱Aの横一列分のポットの底部の切れ目Ac…を突き抜けて作動し、横一列分の苗を押し出す。尚、苗を押し出した後、苗箱縦送り装置30,30が作動する前に該押出しピン13aを引き戻す構成である。 【0013】一斉苗搬送装置14は、前記第一苗取出装置13により押し出された横一列分の苗を苗ホルダ−14aにより受け取って、第二苗取出装置15の苗取出位置に下降させて搬送する装置である。この一斉苗搬送装置14は、副植付伝動ケ−ス31の各右側部に突出する前記苗取出及び搬送の駆動軸33に一体回転する駆動ア−ム41が伸縮ロッド42を介して右伝動ケ−ス26bに内蔵する苗ホルダ−作動部43へ動力を伝達し、該苗ホルダ−作動部43から伝動ケ−ス26a,26bの各左右両外側部に設けられるスイングア−ム44…と一体回転する一方のスイング軸45に連動連結する。このスイングア−ム44…の先端は苗ホルダ−14aの左右側端に固着する支持プレ−ト46,46に枢着し、スイング軸45,45を回動軸としてスイング作動するスイングア−ム44…と支持プレ−ト46,46とにより平行リンクを構成する。よって、駆動ア−ム41が駆動回転すると苗ホルダ−14aは、上方の苗受取り位置と苗取出位置との間を弧を描くような軌跡で往復移動する。尚、駆動ア−ム41の駆動回転によりスイングア−ム44…が上動し、苗ホルダ−14aが第一苗取出位置19に至るとスイングア−ム44,44がストッパ−体47,47に当たって止まる。駆動ア−ム41は尚も回転してスイングア−ム44…を上動させようとするが、伸縮ロッド42が伸長してスイングア−ム44,44がストッパ−体47,47によって停止されたままとなる。よって、スイングア−ム44,44がストッパ−体47,47に当たって停止された状態にある間は、苗ホルダ−14aは第一苗取出位置19に位置し、第一苗取出装置13により押し出された苗を受け取る。 【0014】この一斉苗搬送装置14は、第一苗取出装置の苗押出しピン13aの突出作動(苗押出し作動)が開始する前に苗ホルダ−14aが第一苗取出位置19に位置して停止し、苗押出しピン13aの引っ込み作動が完了すると下動し始める。そして、第一苗搬送装置16が前回受けた苗をちょうど搬送し終えたときに一斉苗搬送装置14が搬送する苗が第二苗取出装置15により第一苗搬送装置16上に受け渡されるように作動する。その後、再び苗ホルダ−14aが上動して第一苗取出位置19に戻る。 【0015】第二苗取出装置15は、一斉苗搬送装置14が苗抜取り位置に下降してきたとき、苗ホルダ−14aに保持される苗を苗抜取り具15aで抜き出して、第一苗搬送装置16の苗横送りベルト16a・16a上に落とす装置である。苗抜取り具15aは櫛状に形成されていて、苗抜取り位置に移動してきた苗ホルダ−14aに保持される苗を受け止め苗ホルダ−14aのみを通過させて苗を抜き出すように設けられている。また、苗抜取り具33aは、苗ホルダ−14aから苗を抜き出した直後に、副植付伝動ケ−ス31からの動力により下動して第一苗搬送装置16の苗横送りベルト16a・16a上に強制的に落とすようになっている。 【0016】第一苗搬送装置16は、第二苗取出装置15により抜き落とされた横一列分の苗を苗横送りベルト16a・16a上に受けて左右半分づつ左右の第二苗搬送装置17,17の苗搬送始端部51,51に搬送する装置である。この第一苗搬送装置16は、植付伝動ケ−ス25の後側に突出し互いに逆方向に回転する駆動軸52,52に駆動ロ−ラ53,53を一体回転するよう連結し、該駆動ロ−ラ53,53とその左右内側に回転自在に支持された従動ロ−ラ54,54とに苗横送りベルト16a・16aを巻き掛けて、左右の苗横送りベルト16a・16aの上面がそれぞれ左右両外側に移動するように作動するようになっている。また、苗横送りベルト16aの外周面には、回動軸方向に沿って並ぶ複数の突起55…が設けられ、苗がこの突起55…の左右間に挟まれた状態で第二苗取出装置15により抜き落とされ搬送される。苗横送りベルト16a・16aの回転作動は、苗植付装置18,18が苗を一株づつ植え付けていくタイミングに合わせて苗を搬送する。尚、左右の苗横送りベルト16a・16a間には、断面山形状の部材56が設けられて隙間を覆っている。 【0017】第二苗搬送装置17は、前記第一苗搬送装置16で搬送されてくる苗を受け継いで下方に搬送する構成となっており、左右の苗縦送りベルト17a,17aにより苗の床部tを挟持して搬送するようになっている。この第二苗搬送装置17は、前記第一苗搬送装置16の駆動軸57と一体回転するスプロケット58からチェーン59,60、カウンタスプロケット61,62等を介して下端部の駆動ローラ63と一体回転する従動スプロケット64を駆動して、前記苗縦送りベルト17aを駆動するようになっている。前記苗縦送りベルト17aは、下端部の駆動ローラ63と上端部の従動ローラ65とに巻き掛けられると共に、上下中間位置のガイドローラ66により下部において鉛直方向に苗を搬送するようになっている。尚、前記苗縦送りベルト17aには、前記ガイドローラ66の回動軸66a回りに回動付勢されるテンションアーム67の先端部にテンションローラ68を設けている。尚、前記従動ロ−ラ65は、苗植付部3の基部フレ−ム71に固着したプレ−ト65aに取り付けられている。 【0018】そして、第二苗搬送装置17の苗搬送始端部51には、苗押込体69を設けている。この苗押込体69は苗押込体取付アーム70に取り付けられ、前記苗押込体取付アーム70は苗植付部3の基部フレーム71から後方に延びる左右のフレーム72,72の後端部を繋ぐ左右方向の後部フレーム73に固着した取付プレート74に回動可能に設けられている。苗押込体取付アーム70の回動支点軸70aに対して反対側の端部にはカムローラ75を設けている。一方、植付伝動ケ−ス25の左端に突出する駆動スプロケット50からチェーン76を介して前記苗押込体取付アーム70の回動支点軸70aと一体回転する従動スプロケット77が駆動され、前記回動支点軸70aと一体回転する各条のカウンタスプロケット78…を介して各条のカム駆動スプロケット79…が駆動されることにより、各条の駆動カム80…を回転駆動する構成となっている。この駆動カム80に前記カムローラ75が当接することにより、苗押込体取付アーム70が揺動して苗押込体69を上下に揺動させ、該苗押込体69が第一苗搬送装置16により第二苗搬送装置17の苗搬送始端部51に苗が搬送されてくるタイミングに合わせて下方に移動して苗の床部tに当接した状態で強制的に苗を第二苗搬送装置17に送り込むようになっている。尚、苗押込体取付アーム70には引張スプリング81を設けており、この引張スプリング81により苗押込体69が押込前の状態に戻る側に苗押込体取付アーム70が回動付勢されて常にカムローラ75と駆動カム80が当接するようになっている。この苗押込体69を設けることにより、第一苗搬送装置16から第二苗搬送装置17への苗の受け継ぎにおいて苗の自由落下によるものでなく強制的に苗が受け継がれるので、第二苗搬送装置17の苗と苗との搬送間隔を安定させて苗の植付株間を安定させることができる。 【0019】前記駆動カム80は、図12視で定速で左回転するようになっており、該カム80の頂点80aに対して回転上手側となる苗押込作動側のカム面80bをゆるやかに構成すると共に回転下手側となる戻り作動側のカム面を急な傾斜面80cに構成し、苗押込体69の押込作動の作動速度より押込前の状態に戻る戻り作動の作動速度が速くなるようになっている。尚、前記駆動カム80には苗押込体69を押込前の状態で該カム80の有効半径が変化しない停止部80dを設け、該停止部80dにより苗押込体69を押込前の状態で所定時間停止させるようになっている。 【0020】また、苗押込体69は、該苗押込体69の長孔69a,69aを通した締付ボルト82,82により苗押込体取付アーム70に取り付けられた構成となっている。前記長孔69a,69aは屈曲しており、これにより苗押込体取付アーム70に対する苗押込体69の取付角度を変更できるようになっている。苗押込体69の取付角度を変更することにより該苗押込体69の下端69bの前後傾斜角度を変更して調節でき、第二苗搬送装置17への苗の供給姿勢が適正となるように調節することができる。尚、通常、苗押込体69の下端69bは、苗の床土部tが重いために苗の葉h側が高くなる後上がりの状態で供給される傾向のある苗に対して、後下がりに構成して苗が真直に前後方向に向くように調節され、後述する左右の苗挾持ディスク83,83により構成される苗植付装置18の植付において苗の植付姿勢が適正になるように調節することができる。 【0021】また、苗押込体69の下部の第一苗搬送装置16側の側面は、下方にいくにつれて第一苗搬送装置16から離れる側に傾斜した傾斜面69cで構成されている。この傾斜面69cにより、苗押込体69が押込作動したときに苗が良好に押し込まれずに苗押込体69と第一苗搬送装置16の苗縦送りベルト16aとの間に挟まった苗を苗押込体69の戻り作動で上方にはじき飛ばさないようにしている。従って、苗押込体69が押込作動した状態で次に押し込む苗が苗押込体69の側面と接触する状態となっても、該苗が苗押込体69の戻り作動で上方にはじき飛ばされずに該苗が前記傾斜面69cにより苗押込体69の下方に案内されて供給され苗の植付において欠株が生じるのを防止することができる。 【0022】苗植付装置83は、苗の葉hを挟持する左右の苗挟持ディスク83,83により構成され、前端部83b,83bにおいて第二苗搬送装置17の下部で鉛直方向に搬送される苗の葉hを挟持して苗を受け継ぎ、左右の苗挟持ディスク83,83の回転により苗の葉hを挟持した状態で苗を搬送して下端部83c,83cで前記左右の苗挟持ディスク83,83が離れて苗を鉛直姿勢で放出し、圃場に苗を植え付けるようになっている。第二苗搬送装置17の苗縦送りベルト17aの駆動ローラ63の駆動軸84には一体回転するディスク駆動スプロケット85を設け、該ディスク駆動スプロケット85の歯が苗挟持ディスク83の円周方向に配列したラック孔86…に挿入されており、前記ディスク駆動スプロケット85の回転駆動により苗挟持ディスク83が回転駆動する構成となっている。尚、図14に示すように、前記ラック孔86…は、苗挟持ディスク83の円周側w1が該ディスク83aの内側w2に対して幅広になっている。尚、苗挟持ディスク83aは、ディスク支持プレート87に設けたディスク回動軸88回りに回転するようになっている。また、前記ディスク支持プレート87は、左右方向の回動軸89回りに回動可能な揺動フレーム90に固着されている。 【0023】前記揺動フレーム90には作溝体91を固着して設けている。この作溝体91は、後方にいくにつれて幅広となるような平面視V字型のプレ−トにより構成され、下端部が土壌内に突入した状態で機体を前進させることにより作溝していく構成となっている。また、苗植付装置18の左右には、それぞれ鎮圧輪92,92を設けている。この左右の鎮圧輪92,92は、苗挟持ディスク83,83のディスク支持プレート87,87に設けた鎮圧輪回動軸93,93に遊転するように設けられ、機体の前進に伴って回転しながら下端部で植え付けた苗の側方の土壌を鎮圧していく構成となっている。尚、前記ディスク支持プレート87の後端部と後部フレーム73に固着した取付プレート74との間には伸縮可能な連結ロッド94を各条毎に設けると共に、該連結ロッド94に該ロッド94が伸長するように付勢する圧縮スプリング95を設けており、この圧縮スプリング95により鎮圧輪92の鎮圧荷重を保つ構成となっている。 【0024】以上により、苗植付装置18、作溝体91及び鎮圧輪92,92が、各条毎に一体で左右方向の回動軸89回りに回動するように構成されている。これにより、走行車体2の植付・昇降レバ−11の操作により高さが設定された苗植付部3の基部に対して各条毎に苗植付装置18、作溝体91及び鎮圧輪92,92が圃場面の追従して上下動するので、苗植付部3全体を上下動するのと比較してこの上下動部分が軽量化され苗植付装置18、作溝体91及び鎮圧輪92,92が圃場面の凹凸に良好に追従するばかりでなく、機体の左右方向における圃場面の凹凸又は傾斜に対しても良好に追従する。 【0025】また、苗植付装置18の苗挾持ディスク83,83が第二苗搬送装置17から苗を受け継ぐ該ディスク83,83の前端部83b,83bと略同じ高さに前記左右方向の回動軸89を設けているので、苗植付装置18の上下動により苗挾持ディスク83,83の前端部83b,83bの苗受け継ぎ位置の機体に対する前後方向の移動量を小さくでき、前記苗挾持ディスク83,83の前端部83b,83bが前後に移動することで前記苗挾持ディスク83,83の該ディスク83,83の径方向における苗の葉hの挾持位置が異なることを抑制しており、苗植付装置18の上下動により苗の植付深さが大きく変化しないように構成している。また、苗挾持ディスク83のラック孔86…とディスク駆動スプロケット85とが噛み合う噛み合い部が前記左右方向の回動軸89と略同じ高さに設けられているので、苗植付装置18の上下動により前記噛み合い部において上下方向の前記ラック孔86…の配列に対してディスク駆動スプロケット85が苗挾持ディスク83の径方向に大きく移動するのを抑制した構成となっており、苗植付装置18を上下動しても前記ラック孔86…と前記ディスク駆動スプロケット85との噛み合いを良好に維持できる。更に、図14に示すように、前記ディスク駆動スプロケット85は、該スプロケット85の駆動軸84に対して前後のストッパ97,97間で摺動自在に設けられており、苗植付装置18を上下動しても前記ラック孔86…との噛み合いを円滑に維持できるようにしている。 【0026】尚、苗挾持ディスク83は、ばね鋼材で構成されており、可撓性を有する構成となっている。従って、苗挾持ディスク83の前端部83bから下端部83cにかけての外周部となる苗挾持部分は、左右の苗挾持ディスク83,83が互いに撓んだ状態で接触している。これにより、左右の苗挾持ディスク83,83による苗の挾持力を向上させることができると共に、図13に示すように機体平面視においてディスク駆動スプロケット85との噛み合い部において前記ディスク駆動スプロケット85の駆動軸84と苗挾持ディスク83との交叉角を小さく両者が平行に近い状態にすることができ、前記噛み合い部の伝動において抵抗が小さく円滑に伝動できるようにしている。尚、前記苗挾持ディスク83をばね鋼材に限らず炭素鋼材やゴム材等で構成することにより、該苗挾持ディスク83が可撓性を有するように構成してもよいものである。 【0027】ところで、この苗移植機1は、図11に示すように、各条の第二苗搬送装置17の駆動ロ−ラ63,63、ガイドロ−ラ66,66及びテンションロ−ラ68,68を一体で左右方向に移動させると共に、それぞれの条の苗植付装置18、作溝体91及び鎮圧輪92,92をそれに対応させて左右方向の回動軸89に沿って移動させることにより、条間を調節できる構成となっている。そして、第二苗搬送装置17の条間調節構成について説明すると、各条の第二苗搬送装置17の駆動ロ−ラ63,63、ガイドロ−ラ66,66及びテンションロ−ラ68,68を一体的に取り付けたロ−ラ取付部材98が苗植付部3の基部フレ−ム71に上下左右計4本の締付ボルト99…により取り付けられ、この締付ボルト99…を弛めてロ−ラ取付部材98を左右方向に移動させ所望の位置で前記締付ボルト99…を締め付けて固定する。尚、前記基部フレ−ム71には前記締付ボルト99…が案内される左右方向のガイド孔(図示せず)を設けており、前記ガイド孔に沿って前記締付ボルト99…を移動させることによりロ−ラ取付部材98の左右位置を変更できるようになっている。これにより、条間を変更しても、前記駆動ロ−ラ63,63の機体に体する高さが変化せずまた第二苗搬送装置17の下部の搬送方向を鉛直方向に維持しているので、第二苗搬送装置17から苗植付装置18への苗の受け継ぎに影響を与えず苗の受け継ぎの状態を同じ状態で適正に維持できる。 【0028】尚、この発明の実施の形態は玉ねぎ苗の苗移植機に関するものであるが、本発明は玉ねぎ苗の苗移植機に限定するものではない。また、この発明の実施の形態は4条植えの苗移植機に関するものであるが、本発明は4条植えに限定するものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月17日(1998.8.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−60229(P2000−60229A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【出願番号】 |
特願平10−230842 |
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