| 【発明の名称】 |
紙筒苗群の分割装填装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 雅博
【氏名】渡部 克裕
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| 【要約】 |
【課題】紙筒苗群を所要の大きさのブロックに容易に分割することができるとともに、それらのブロックを、予め多段に積み重ねられたいずれの運搬用苗箱に対しても簡単に装填することができる。
【解決手段】紙筒苗群を複数のブロックP1,P2に分割するとともに、それらのブロックP1,P2を運搬用苗箱9,9に同時に装填できる分割装填ユニットBを、起立ガイドフレーム8にその前側において昇降自在に装架するとともに、その分割装填ユニットBを、多段に積み上げた運搬用苗箱9…の高さに応じて昇降駆動することができる昇降駆動部Aを設けている。また、起立ガイドフレーム8の後側に延出させた操作桿75に、上記分割装填ユニットBと昇降駆動部Aの操作を行う操作部Cを配設している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紙筒苗群を複数のブロックに分割するとともに、それらのブロックを運搬用苗箱に同時に装填することができるように構成した分割装填ユニットを、起立ガイドフレームにその前側において昇降自在になるように装架したこと、その分割装填ユニットを、多段に積上げた運搬用苗箱の高さに応じて昇降駆動することができる昇降駆動部を設けたこと、上記起立ガイドフレームの後側に延出させた操作桿に、上記分割装填ユニットと昇降駆動部の操作を行う操作部を配設したことを特徴とする紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項2】 昇降駆動部は、バッテリ、モータ、及びこのモータの駆動によって起立ガイドフレームに沿って昇降する昇降基台を備えてなり、その昇降基台に上記分割装填ユニットが取り付けられている請求項1記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項3】 分割装填ユニットは、固定側フォーク部と、これに対し当接又は離間するように移動自在に配設された可動側フォーク部と、この可動側フォーク部を往復移動させる電動シリンダ等のアクチュエータとからなる請求項1又は2記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項4】 分割装填ユニットは、紙筒苗群の所定苗列の紙筒苗に刺込針を刺し込む固定側引剥し部と、その所定苗列に隣接位置する苗列の紙筒苗に刺込み針を刺し込む可動側引剥し部とを支持する針昇降支持枠を備えるとともに、この針昇降支持枠を、上記電動シリンダ等のアクチュエータによる可動側フォーク部の移動に従って昇降させる昇降用カムが設けられている請求項3記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項5】 分割装填ユニットは、固定側フォーク部と、これに対し当接又は離間するように移動自在に配設された可動側フォーク部と、上記固定側フォーク部及びこれに当接した可動側フォーク部に乗載された紙筒苗群の所定苗列の紙筒苗に刺込み針を刺し込む固定側引剥し部と、その所定苗列に隣接位置する苗列の紙筒苗に刺込み針を刺し込む可動側引剥し部と、上記可動側フォーク部及び可動側引剥し部を一体に往復移動する第1の電動シリンダ等のアクチュエータと、上記固定側引剥し部と可動側引剥し部とを一体に昇降させる第2の電動シリンダ等のアクチュエータとからなる請求項1又は2記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項6】 分割装填ユニットは、固定側フォーク部と可動側フォーク部に乗載している紙筒苗群のブロックを前側に押し出すプッシャー板を備えてなる請求項1,2,3,4又は5記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項7】 起立ガイドフレームの下端部に車輪が配設されており、この車輪を、踏込みペダルの踏み込みにより所定量だけ一方向に回転させる車輪定量回転機構が設けられている請求項1,2,3,4,5又は6記載の紙筒苗群の分割装填装置。 【請求項8】 車輪定量回転機構は、車輪と一体に回転するラチェットスプロケットと、踏込みペダルの踏み込みによりラチェットスプロケットに噛み合い、これを回転させるラックとを備えてなる請求項7記載の紙筒苗群の分割装填装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、多数の紙筒をハニカム状に連綴して形成した育苗器によりビート等の苗を育成してなる紙筒苗群を、運搬用苗箱に装填できる大きさのブロックに分割し、かつ、その各ブロックを運搬用苗箱に押入装填する紙筒苗群の分割装填装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】本出願人は、この種の紙筒苗群の分割装填装置として既に特開平10−150808号公報に記載のものを提案している。この分割装填装置は、図16に示すように、固定掬い部1と、これの左右に配置され、かつ、その固定掬い部1に対し当接,離間するように各々摺動自在な可動掬い部2,3とを備えたものである。 【0003】可動掬い部2,3を固定掬い部1に当接させた状態で、紙筒苗群4を掬い上げ、また、その掬い上げた状態で、可動掬い部2,3を固定掬い部1から離間させることにより、その紙筒苗群4を所要の大きさのブロック4a,4b,4cに分割するようにしている。 【0004】その分割されたブロック4a,4b,4c等は、所要の運搬用苗箱(図示しない)に各別に押入され、かつ、その運搬用苗箱は、それを運搬するときには、所定のパレットに多段に積み上げられ、フォークリフト等でそのパレットごと貨物自動車に移載するようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の固定掬い部1と可動掬い部2,3は、上下に移動できる構成になっていないので、運搬用苗箱をパレット上に予め多段に積み上げておいて、その2段目以上の運搬用苗箱に対して、ブロック4a,4b,4cの装填を行うことができない。 【0006】このため、各ブロック4a,4b,4c等を装填した30kgあまりにもなる大重量の運搬苗箱を、人力によりパレット上に多段に積み上げ直さなければならず、大変な力仕事となっている。 【0007】さらに、紙筒苗群4を分割するためには、差込み係入部5,6の移動を操作桿7を手動で操作することにより行い、また、可動掬い部2,3を移動させるには、上記の操作桿7とは別のハンドル(図示しない)を手動で操作する必要があるので、操作が極めて煩雑である。 【0008】そこで本発明は、紙筒苗群を所要の大きさのブロックに容易に分割することができるとともに、それらのブロックを、予め多段に積み重ねられたいずれの運搬用苗箱に対しても簡単に装填することができる紙筒苗群の分割装填装置を提供しようとするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる紙筒苗群の分割装填装置の構成は、次の通りである。 ■ 紙筒苗群を複数のブロックP1,P2に分割するとともに、それらのブロックP1,P2を運搬用苗箱9,9に同時に装填することができるように構成した分割装填ユニットBを、起立ガイドフレーム8にその前側において昇降自在になるように装架している。 ■ 分割装填ユニットBを、多段に積み上げた運搬用苗箱9…の高さに応じて昇降駆動することができる昇降駆動部Aを設けている。 ■ 起立ガイドフレーム8の後側に延出させた操作桿75に、上記分割装填ユニットBと昇降駆動部Aの操作を行う操作部Cを配設している。 【0010】上記の昇降駆動部Aとしては、これを、バッテリ21、モータM、及びこのモータMの駆動によって起立ガイドフレーム8に沿って昇降する昇降基台22から構成し、その昇降基台22に分割装填ユニットBを取り付けた構成が好適である。 【0011】分割装填ユニットBとしては、固定側フォーク部30と、これに対し当接又は離間するように移動自在に配設された可動側フォーク部31と、この可動側フォーク部31を往復移動させる電動シリンダ42等のアクチュエータとを備えた構成とすることができる。 【0012】また、分割装填ユニットBとしては、紙筒苗群Pの所定苗列Paの紙筒苗P′に刺し込む刺込み針63…を備えた固定側引剥し部51と、その所定苗列Paに隣接位置する苗列Pbの紙筒苗P′に刺し込む刺込み針67を備えた可動側引剥し部52とを取り付けた針昇降支持枠50を備えた構成にし、これを、昇降カム56によって、上記電動シリンダ42等のアクチュエータによる可動側フォーク部31の移動に従って昇降させるようにしてもよい。かつまた、この分割装填ユニットに、上記両フォーク部30,31上の紙筒苗群PのブロックP1,P2を前側に押し出すプッシャー板71を備えると至便である。 【0013】さらに、上記電動シリンダ42と昇降用カム56に代えて、可動側フォーク部31及び可動側引剥し部52を一体に往復移動する第1の電動シリンダ等のアクチュエータと、固定側引剥し部51と可動側引剥し部52とを一体に昇降させる第2の電動シリンダ等のアクチュエータとを備えた構成にしてもよい。 【0014】起立ガイドフレーム8の下端部に車輪T,Tが配設されており、これらの車輪T,Tを、踏込みペダル85の踏み込みにより所定量だけ一方向に回転させる車輪定量回転機構Dを設た構成としてもよい。具体的には、車輪T,Tと一体に回転するラチェットスプロケット80と、踏込みペダル85の踏み込みによりラチェットスプロケット80に噛み合い、これを回転させるラック84とから構成することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明にかかる紙筒苗群の分割装填装置は、図1,2に示すように、起立ガイドフレーム8、これに搭載された昇降駆動部A、上記起立ガイドフレーム8にその前側において昇降自在に装架された分割装填ユニットB、及びこれら昇降駆動部Aと分割装填ユニットBの操作を行う操作部Cからなる。 【0016】起立ガイドフレーム8は、図1〜3に示すように、各々断面コ字形で長尺な1対のガイドレール8a,8aを、互いの開口を向き合わせ、かつ、所要の間隔にして立設するとともに、それらガイドレール8a,8aの上端部間に連結部材10、中間部後面間に連結部材11〜13、また、下端部間に連結部材14を横架してなるものである。 【0017】連結部材10の中央部には、昇降ワイヤ16を巻き掛けるプーリ17が取り付けられており、その昇降ワイヤ16の一端は、後述するモータMの駆動軸に固定したワイヤ巻取りドラム15に巻き取られるようになっている。 【0018】ガイドレール8a,8aの下端部には、各々正面略コ字形の車輪支持枠18,18が、互いの開口が向き合うようにして取り付けられている。 【0019】車輪支持枠18,18には、これらの後側に、横長方形の外側ブラケット19,19が固定されている。また、ガイドレール8a,8aの外側面8a′,8a′には、外側ブラケット19,19に対向して、これらと同形の内側ブラケット20,20が配置されており、これら外側,内側ブラケット19,20間に、車輪T,Tを回転自在に支持している。なお、内側ブラケット20,20の後端部間には、平面コ字形の踏動用バー20aが跨架されている。 【0020】昇降駆動部Aは、同じく図1〜3に示すように、連結部材12に載置されたモータM、連結部材13に載置されたバッテリ21、及びガイドレール8a,8aに沿って昇降自在な昇降基台22とからなる。 【0021】昇降基台22は、ガイドレール8a,8aの前側に配置した1対のユニット取付け部材23,23と、これらの上端部間に横架し、かつ、上記ガイドレール8a,8aの外幅よりも長い連結軸24とからなるものである。 【0022】各ユニット取付け部材23は断面L字形で縦長のものであり、その一側片であるローラ取付け片23aの上下端部には、各ガイドレール8a内に配置した回転ローラ25,25が取り付けられており、また、その他側片であるユニット取付け片23cの上下端部には、取付け孔23b,23bが形成されている。 【0023】連結軸24の中央部には、前記プーリ17に巻き掛けた昇降用ワイヤ16の他端部を取り付けるワイヤ取付けブラケット26が設けられており、両端部には、側面略く字形の掬い部取付け用ブラケット27,27が固定されており、それらの各下端部にねじ孔27aが形成されている。 【0024】また、上記連結軸24のワイヤ取付けブラケット26と掬い部取付け用ブラケット27,27との間の部分には、後述する苗刺込み針部32のリンク部材53,53の後端部を軸支するリンクブラケット28,28が固定されている。 【0025】このような構成の昇降基台22は、モータMの回転駆動に従い、ガイドレール8a,8aに沿って、換言すると、起立ガイドフレーム8の前側に沿って昇降する。 【0026】分割装填ユニットBは、固定機枠29(図1参照)に固定された固定側フォーク部30、その固定機枠29に対し摺動自在に取り付けられた可動側フォーク部31、及び固定機枠29の上方に昇降自在に配設した苗刺込み針部32からなる掬い部B1と、プッシャー部B2(図2参照)とからなるものである(図4,5)。 【0027】固定機枠29は、図1に示すように、上記ユニット取付け部材23,23に対し、これらの取付け孔23b,23bのうち上側のものに上部横枠材33を、また、下側のものに下部横枠材34をそれぞれ横設してなる。 【0028】固定側フォーク部30は、上記上部横枠材33(図1参照)に嵌装固定された上側横パイプ材35と、下部横枠材34(図1参照)に嵌装固定された下側横パイプ材36の内端部間に、苗刺込み針部32を上下移動自在に支持する起立パイプ材37を固定するとともに、外端部側に起立支持部材38を配設してなる枠体である(図4)。 【0029】図4に示すように、下側横パイプ材36の下面には、床面上の紙筒苗群Pの下側に差し込んで掬い上げるための複数本の掬い針部材39…が、互いに一定間隔で配設されている。なお、上記紙筒苗群Pは、約1400本の紙筒苗P′…で構成されており、ほぼ縦横30×120cm、高さ13cmの大きさであり、また、重量約70kgのものである。 【0030】上側横パイプ材35と下側横パイプ材36の外端部間には略三角形のリブ40が固定されており、これには、シリンダ取付けブラケット41を介して電動シリンダ42の本体42aが横向きに固定されている。また、電動シリンダ42の伸縮ロッド42bの先端には、ガイドローラ43がローラ軸43aを介して回転自在に取り付けられている。 【0031】可動側フォーク部31は、上記上部横枠材33(図1参照)に摺動自在に嵌装する上側横パイプ材44と、下部横枠材34(図1参照)に摺動自在に嵌装する下側横パイプ材45の内端部間に、上記苗刺込み針部32を昇降自在に支持する起立パイプ材46を固定するとともに、外端部側に起立支持部材47を配設してなる枠体で、それは上記固定側フォーク部30とほぼ対称形に構成されている。なお、50は上側横パイプ材44と下側横パイプ材45の外端部間に固定された略三角形のリブである。 【0032】また、下側横パイプ材45の下面には、床面上の紙筒苗群Pの下側に差し込んで掬い上げるための複数本の掬い針部材48…が、互いに一定間隔で配設されている。 【0033】可動側フォーク部31の起立パイプ材46のほぼ中間部には、横向きにした押引用部材49の基端部が固定されており、これの先端部には、上記ガイドローラ43のローラ軸43aをガイドする横長ガイド孔49aが形成されている。 【0034】苗刺込み針部32は、図4,5に示すように、針昇降支持枠50に、固定側引剥し部51と可動側引剥し部52とを配設してなる。 【0035】針昇降支持枠50は、上記リンクブラケット28,28(図1〜3,5参照)に基端部を軸支した1対のリンク部材53,53の各中間部と先端部との間に、連結部材54,55を横架してなるものである。 【0036】中間部の連結部材54には、下端部に昇降用カム56を固定した1対のカム支持部材57,57の上端部が軸支されており、また、先端部の連結部材55には、ブラケット58,58によってガイド部材59が取り付けられている。なお、図5において60で示すものは、針昇降支持枠50とガイドレール8aとの間に張設されて、針昇降支持枠50の前側を常時下向きに付勢するスプリングである。 【0037】固定側引剥し部51は、図4に示すように、上記ガイド部材59に嵌合固定された固定支持部材61の内端部に、前側に水平に突出するアーム部材62の基端部を固定するとともに、前記固定側フォーク部30の起立パイプ材37に上下摺動自在に挿入する垂下部材64を垂設し、かつ、上記アーム部材62の下面に複数本の刺込み針63…を所要の間隔で列設している。 【0038】可動側引剥し部52は、ガイド部材59に沿って摺動自在に嵌合された摺動支持部材65の内端部に、前側に水平に突出するアーム部材66の基端部を固定するとともに、前記可動側フォーク部31の起立パイプ部材46に対して上下摺動自在に挿入する垂下部材68を垂設し、かつ、上記アーム部材66の下面に複数本の刺込み針67…を所要の間隔で列設している。 【0039】上記昇降用カム56は、図4に示すように正面山形のものであり、これの下面に、刺込み針昇降用斜面56a、刺込み保持用面56b及び刺込み針昇降用斜面56cからなる3つのカム面を形成しており、これらに、前記電動シリンダ42のガイドローラ43が摺接するようになっている。 【0040】この昇降用カム56は、刺込み針昇降用斜面56a、刺込み保持用面56b及び刺込み針昇降用斜面56cに摺接するガイドローラ43の位置によって、針昇降支持枠50を、リンクブラケット28,28(図1〜3参照)の後端部を中心とした所定の角度範囲内で回動させ、これにより、刺込み針63…,67…を昇降させるものである。 【0041】プッシャー部B2は、図1,2に示すように、前記連結軸24の両端部に取り付けた掬い部取付け用ブラケット27,27の上端部に、両側脚部69a,69aを軸支された正面門形の押出し用ハンドル69と、この押出し用ハンドル69の下端部に、後端部を軸支された連結ロッド70,70と、この連結ロッド70,70の前端部に軸支され、前記固定側フォーク部30と可動側フォーク部31上に乗載したブロックP1,P2を前側に押し出すプッシャー板71と、押出し用ハンドル69の脚部69a,69aとリンクブラケット28,28との間に張架された引張りスプリング72,72とからなる。 【0042】起立ガイドフレーム8の後側には、図1,2に示すように、連結部材13の上面に下端部を固定した1対の操作桿75,75が延設されており、これら操作桿75,75と各ガイドレール8aとの間には連結部材73,74が配設されている。 【0043】それら操作桿75,75の後端部には、各々角度変更可能なハンドル76,76が取り付けられており、これらのうち、一方のハンドル76にはボックス型の操作部C(図2参照)が配設されている。 【0044】この操作部Cに設けられているスイッチ(図示しない)を操作することにより、電動シリンダ42の伸縮ロッド42bの伸縮駆動と、モータMの駆動軸の正逆回転とを行なうことができるようにしてある。 【0045】次に、図4〜11を参照して、電動シリンダ42の伸縮ロッド42bの伸縮に伴う、可動側フォーク部31、固定側引剥し部51、可動側引剥し部52及び針昇降支持枠50の動作について説明する。 【0046】図4,6に示すように、電動シリンダ42の伸縮ロッド42bを最も引き込んでいるとき、ガイドローラ43は、昇降用カム56の刺込み針昇降用斜面56aの下端部に当接している。 【0047】このとき、可動側フォーク部31は、これの下側横パイプ材45の内端が、固定側フォーク部30の下側横パイプ材36の内端に当接して、これらの上に紙筒苗群Pを乗載することができる位置、すなわち紙筒苗群載置位置(イ)に移動されている。 【0048】また、このように可動側フォーク部31が紙筒苗群載置位置(イ)に移動されているとき、可動側引剥し部52は固定側引剥し部51に当接し、かつ、それらの刺込み針63…,67…が、固定側フォーク部30と可動側フォーク部31に乗載されている紙筒苗群Pの紙筒苗P′…の上方位置、すなわち待機位置(ロ)に移動している。 【0049】電動シリンダ42の伸縮ロッド42bを伸出させると、ガイドローラ43は、昇降用カム56の刺込み針昇降用斜面56aに沿って移動する。 【0050】このとき、昇降用カム56は、針昇降支持枠50とガイドレール8aとの間に張設されたスプリング60の引張り力により、それの前側が下向きに移動し、従って、可動側引剥し部52と固定側引剥し部51とが下降する。 【0051】また、電動シリンダ42の伸縮ロッド42bの上記伸出に伴って、ガイドローラ43のローラ軸43aは、押引用部材49の横長ガイド孔49aの一端部側から他端部側に向けて移動する。 【0052】伸縮ロッド42bを引き続き伸出させると、ガイドローラ43は、図7に示すように、昇降用カム56の刺込み針昇降用斜面56aから刺込み保持用面56bに移動する。これにより、針昇降支持枠50は、これの前側が最も下側に移動した位置、すなわち、可動側引剥し部52と固定側引剥し部51の刺込み針63…,67…が、紙筒苗群Pの紙筒苗P′…に最も深く刺し込まれる苗引剥し開始位置(ハ)に移動する。 【0053】苗引剥し開始位置(ハ)に移動した刺込み針63…は、紙筒苗群Pの分割予定線Lを挟む一方の苗列Paをなす紙筒苗P′…に、その上方から刺し込まれ、また、苗引剥し開始位置(ハ)に移動された刺込み針67…は、紙筒苗群Pの分割予定線Lを挟む他方の苗列Pbをなす紙筒苗P′…に、その上方から刺し込まれる。また同時に、ガイドローラ43のローラ軸43aが、押引用部材49の横長ガイド孔49aの他端部に当接する。 【0054】さらに伸縮ロッド42bを伸出させると、図8に示すように、ガイドローラ43は、刺込み保持用面56bの一端部から他端部に移動し、同時に、押引用部材49の横長ガイド孔49aの他端部に当接したローラ軸43aによって押引用部材49が押進される。これにより、可動側フォーク部31及び可動側引剥し部52が、それぞれ固定側フォーク部30及び固定側引剥し部51から離間する方向に移動する。 【0055】従って、固定側フォーク部30と可動側フォーク部31に乗載されている紙筒苗群Pは、刺込み針63…,67…が刺し込まれた、図7に示す分割予定線Lを挟んで隣接位置する苗列Pa,Pbの間から引き剥がされて、図8に示すように2つのブロックP1とP2に分割される。 【0056】伸縮ロッド42bを引き続き伸出させると、ガイドローラ43は、刺込み保持用面56bから刺込み針昇降用斜面56cに移動し、さらに、その針昇降用斜面56cに沿って移動する。この移動により、針昇降支持枠50は、その前側が次第に上向きに移動し、すなわち、刺込み針63…,67…が、図9に示すように、ブロックP1,P2の苗列Pa,Pbの紙筒苗P′…から、その上方に抜き出されるように移動する。 【0057】また、横長ガイド孔49aの他端部に当接したローラ軸43aによって、押引用部材49を押進することにより、可動側フォーク部31及び可動側引剥し部52が、それぞれ固定側フォーク部30及び固定側引剥し部51からさらに離間させられる。 【0058】そして、ガイドローラ43が刺込み針昇降用斜面56cの下端部に移動したときに、刺込み針63…,67…は、ブロックP1,P2の紙筒苗P′…から、これらの上方に完全に抜き出された引剥し完了位置(ニ)に移動する。 【0059】また、可動側フォーク部31は、これに乗載されているブロックP2と、固定側フォーク部30に乗載されているブロックP1とを、運搬用苗箱9に同時に装填できる間隔だけ離れた引剥し完了位置(ホ)に移動する。 【0060】電動シリンダ42の伸縮ロッド42bを縮退させると、ガイドローラ43は、刺込み針昇降用斜面56cに沿って移動する。これにより針昇降支持枠50は、その前側が下向きに移動する。 【0061】このとき、ローラ軸43aは、押引用部材49の横長ガイド孔49aの他端部から一端部に向けて移動するだけなので、刺込み針63…,67…は、これらの間隔を一定に保持したまま下降することになる。 【0062】図10に示すように、ガイドローラ43が、刺込み針昇降用斜面56cから刺込み保持用面56bの他端部に移動したとき、そのガイドローラ43のローラ軸43aが、押引用部材49の横長ガイド孔49aの一端部に当接する。従って、引き続き伸縮ロッド42bを縮退することにより、図11に示すように、ローラ軸43aによって可動側フォーク部31及び可動側引剥し部52が一体となって引き戻される。 【0063】さらに伸縮ロッド42bを縮退させると、ガイドローラ43が、刺込み針昇降用斜面56aの上端部から下端部に向けて移動する。これにより、針昇降支持枠50は、これの前側が上向きに移動し、また、ローラ軸43a及び押引用部材49によって、可動側フォーク部31及び可動側引剥し部52を引き続き引き戻すので、刺込み針63…,67…は互いの間隔を狭めながら上昇し、図11に示す位置から図6に示す待機位置(ロ)に復帰する。 【0064】次に、紙筒苗群Pを掬い上げて、これを2つのブロックP1,P2に分割し、さらに、これらを運搬用苗箱9,9に装填する一連の作業について、図12,13を参照して説明する。 【0065】まず、床面上の紙筒苗群Pを掬い上げるときには、分割装填ユニットBを、ガイドレール8a,8aの最も下側に移動させておく。本装置を紙筒苗群Pの近傍に移動した状態で、踏動用バー20aを足で前に押し出して本装置を前進させ、掬い針部材39(図6参照),48…を紙筒苗群Pの下側に差し込む。これにより掬い部B1に紙筒苗群Pを乗載する。 【0066】掬い部B1に紙筒苗群Pを乗載した後、本装置を多段積みされている運搬用苗箱9…の近傍に移動するまでの間に、操作部Cを操作して、掬い部B1に乗載した紙筒苗群Pを、上述のようにして2つのブロックP1(図8参照),P2に分割する。 【0067】2つのブロックP1,P2を、2段目以上に積み重ねられている運搬用苗箱9,9に装填する場合には、図13に示すように、装填しようとしている運搬用苗箱9,9の高さに応じて、分割装填ユニットBをガイドレール8a,8aに沿って上昇させて、所定の高さに移動する。 【0068】そして、分割装填ユニットBを、すなわち、ブロックP1,P2を運搬用苗箱9,9に対向させた状態にして、プッシャー部B2の押出し用ハンドル69を操作することにより、ブロックP1,P2を2つの運搬用苗箱9,9に同時に装填する。 【0069】なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能である。上記においては、踏動用バーを足で前に押し出して本装置を前進させ、これにより、掬い針部材を紙筒苗群の下側に差し込むように構成したものを示したが、図14,15に示すように、車輪を一定角度だけ回転させる車輪定量回転機構Dによって、掬い針部材を紙筒苗群の下側に差し込むようにしてもよい。 【0070】図14は車輪定量回転機構Dを搭載した本発明装置の他の実施形態を示す正面図、図15はその側面図である。なお、図示の車輪定量回転機構Dを除く他の部分については、図1〜13において説明したものとほぼ同じ構成になっているので、それらと同等の部分に同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、主に車輪定量回転機構Dについて説明する。 【0071】車輪定量回転機構Dの構成は次の通りである。前記車輪支持枠18,18には、これの後側に前述した外側ブラケット19と同形の車輪支持ブラケット77,77が固定され、また、ガイドレール8a,8aの外側面8a′,8a′には、車輪支持ブラケット77,77よりも大きな横長方形のペダル支持板78,78が固定されている。 【0072】車輪支持ブラケット77,77には、車軸79が回転自在に軸架されており、その車軸79の両端部に、車輪支持ブラケット77,77とペダル支持板78,78との間において、車輪T,Tとラチェットスプロケット80,80が配設されている。 【0073】ペダル支持板78,78の後端部間には、ペダル支持軸81が回転自在に軸架されており、これの両端部には、扇形板82の弧状辺縁に、ラチェットスプロケット80に噛み合うチェーン83を沿設してなるラック84が固定されている。また、ペダル支持軸81の中間部には、側面く字形の踏込みペダル85の下端部側が固定されている。なお、86は、踏込みペダル85を常時上方向に引っ張るスプリングである。 【0074】踏込みペダル85をスプリング86に抗して1回踏み込むと、ラック84によって、これに噛み合うラチェットスプロケット80とともに車軸79及び車輪T,Tが所定角度だけ回動し、これにより本装置が、紙筒苗群Pを掬い上げられる所定距離だけ前進する。 【0075】上記踏み込みを中止すると、踏込みペダル85はスプリング86により元の位置に復帰するが、ラチェットスプロケット80は空回転するために、車輪T,Tが後進駆動するようなことがない。 【0076】また、分割装填ユニットを検出するユニット検出センサを、運搬用苗箱の高さに一致した間隔でガイドレールに沿って多段に配列し、操作部の駆動スイッチを操作した後、それらのユニット検出センサで分割装填ユニットを検出するごとに、モータを自動的に停止させるようにしてもよい。この場合には、運搬用苗箱の高さに合わせて分割装填ユニットを停止させられるので、その昇降操作をさらに容易に行うことができる。 【0077】上記においては、電動シリンダと昇降用カムとを組み合わせて、可動側フォーク部及び可動側引剥し部を移動させるとともに、固定側引剥し部と可動側引剥し部の昇降を行わせる例について説明したが、これら電動シリンダと昇降用カムに代えて、可動側フォーク部と可動側引剥し部とを一体に往復移動させる第1の電動シリンダと、固定側引剥し部と可動側引剥し部とを一体に昇降させる第2の電動シリンダとを設けた構成にしてもよい。 【0078】具体的には、第1の電動シリンダの本体を横向きにして、固定側フォーク部に取り付けるとともに、それの伸縮ロッドと可動側フォーク部とを連結する。これにより、伸縮ロッドの伸縮に従って、可動側フォーク部を、固定側フォーク部に対し当接又は離間するように往復移動させることができる。 【0079】また、昇降基台に第2の電動シリンダの本体を垂直にして取り付けるとともに、これの伸縮ロッドと可動支持枠とを連結する。これにより、伸縮ロッドの伸縮に従って、固定側引剥し部と可動側引剥し部とを一体に昇降させることができる。 【0080】上記においては、電動シリンダを使用した例について説明したが、空圧,油圧等の流体圧シリンダ、その他の適宜のアクチュエータを採用することができる。 【0081】 【発明の効果】請求項1〜8記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、紙筒苗群を所要の大きさのブロックに容易に分割することができるとともに、それらのブロックを、予め多段に積み重ねられたいずれの運搬用苗箱に対しても容易に装填することができる。 【0082】請求項1〜8記載の発明で得られる上記共通の効果の他、各請求項記載の発明によれば次の各効果を得ることができる。 【0083】請求項2記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、昇降駆動部を、バッテリ、モータ、及びこのモータの駆動によって起立ガイドフレームに沿って昇降する昇降基台から構成し、その昇降基台に分割装填ユニットを取り付けているので、分割装填ユニットを自動的に昇降させることができる。 【0084】請求項3記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、分割装填ユニットを、固定側フォーク部と、これに対し当接又は離間するように移動自在に配設された可動側フォーク部と、この可動側フォーク部を往復移動させる電動シリンダ等のアクチュエータとから構成しているので、従来のように、紙筒苗群の分割を人力で行う必要がない。 【0085】請求項4記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、電動シリンダ等のアクチュエータと昇降用カムの組み合わせにより、可動側フォーク部と可動側引剥し部の移動と、固定側引剥し部と可動側引剥し部の昇降を行っているので、掬い部を簡易に構成することができる。 【0086】請求項5記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、第1の電動シリンダ等のアクチュエータにより、可動側フォーク部及び可動側引剥し部を一体に往復移動し、また、第2の電動シリンダ等のアクチュエータにより、固定側引剥し部と可動側引剥し部とを一体に昇降させているので、可動側フォーク部及び可動側引剥し部の移動のタイミングと、固定側引剥し部と可動側引剥し部の昇降のタイミングとを容易に調整することができる。 【0087】請求項6記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、固定側フォーク部と可動側フォーク部上の紙筒苗群のブロックをプッシャー板により前側に押し出し、対応する運搬用苗箱に簡単かつ確実に装填できる。 【0088】請求項7,8記載の紙筒苗群の分割装填装置によれば、踏込みペダルを踏み込むだけで、本装置を、紙筒苗群を掬い上げることができる距離だけ前進させられるので、紙筒苗の掬上げ動作を楽に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130455 【氏名又は名称】株式会社サークル鉄工
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| 【出願日】 |
平成10年8月20日(1998.8.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062476 【弁理士】 【氏名又は名称】原田 信市
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| 【公開番号】 |
特開2000−60222(P2000−60222A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【出願番号】 |
特願平10−234641 |
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