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【発明の名称】 田植機の施肥装置
【発明者】 【氏名】土井 邦夫

【氏名】加藤 祐一

【要約】 【課題】吸気口(127)に雨水が吸込まれるのを防止し、吸湿による肥料詰まり防止などを図る。

【解決手段】肥料を入れる施肥ホッパ(37)と、該ホッパ(37)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(38)と、前記ケース(38)の肥料送出部(69)に送風を供給するエアタンク(42)と、エアタンク(42)一側に設ける送風機(41)とを備えた田植機において、前記送風機(41)の吸気口(127)に、該吸気口(127)の外周部を覆う吸気カバー(134)を取付けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機とを備えた田植機において、前記送風機の吸気口に、該吸気口の外周部を覆う吸気カバーを取付けたことを特徴とする田植機の施肥装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機の施肥装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、特開昭59−203420号公報、または特開平5−276818号公報に示す如く、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機とを田植機に設けて側条施肥を行う技術があるが、送風機の吸込力によって吸気口近辺に付着する水滴などが吸込まれ、肥料が吸湿して肥料送出部で肥料が詰まるなどの不都合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機とを備えた田植機において、前記送風機の吸気口に、該吸気口の外周部を覆う吸気カバーを取付けたもので、吸気口の近辺に雨水などの水滴が直接付着するのを阻止し得、吸気口に雨水が吸込まれるのを容易に防止し得、吸湿による肥料詰まり防止などを容易に図り得るものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は送風部の背面説明図、図2は乗用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0005】また、図中(15)は6条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0006】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0007】さらに、図4、図5にも示す如く、肥料を入れる肥料タンクである施肥ホッパ(37)と、肥料を定量供給する肥料繰出ケース(38)と、施肥部であるフロート(34)(35)の側条作溝器(39)にフレキシブル形搬送ホース(40)を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機(41)と、円筒形のエアタンク(42)とを、前記施肥機(36)に備えると共に、エアタンク(42)右側端に送風機(41)を取付け、6条分の6組の肥料繰出ケース(38)…をエアタンク(42)上側に配設させている。
【0008】さらに、図6乃至図11に示す如く、前記車体フレーム(3)後端の左右支柱(43)上端間に横架する水平フレーム(44)両側に左右ベースフレーム(45)(45)を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム(45)を介して施肥機(36)を設けると共に、左右ベースフレーム(45)(45)にブラケット(46)(46)を介してエアタンク(42)をボルト止め固定させるもので、ベースフレーム(45)後端部と車体フレーム(3)間にサイドステー(47)を連結させ、ベースフレーム(45)前後側に前後昇降レール(48)(49)…を立設させ、前後一組左右二対の4本の該昇降レール(48)(48)(49)(49)を介して施肥機(36)を昇降自在に取付けると共に、左右一対の2本のガススプリング(50)(50)によって昇降自在に施肥機(36)を取付け、車体フレーム(3)後端部に配置させるリヤアクスルケース(7)に施肥機(36)重量を支持させるもので、図12にも示す如く、前後昇降レール(48)(49)に対向させる軸受板(51)を設け、前記レール(48)(49)に転動自在に嵌込むベアリングローラ(52)…を軸受板(51)に回転自在に軸支させ、前後2本のレール(48)(49)を左右対称に2組設け、1本のレール(48)(49)に対して上下2個のローラ(52)(52)を取付け、左右一対の軸受板(51)(51)を4本のレール(48)(49)と8個のローラ(52)…によってベースフレーム(45)に昇降自在に支持させている。
【0009】また、前記ガススプリング(50)の下端を前記車体フレーム(3)に連結させ、前記軸受板(51)にガススプリング(50)上端を連結させ、前記レール(48)(49)とガススプリング(50)を略平行に立設させると共に、施肥機(36)の前後幅方向の重心位置にガススプリング(50)を連結させるもので、施肥機(36)の重量と略等しいかまたは若干小さい伸張力をガススプリング(50)が有するように構成している。
【0010】さらに、図12乃至図15に示す如く、左右の軸受板(51)(51)を丸パイプ形の前フレーム(53)によって一体固定させ、施肥機(36)を持上げるときに作業者が握る取手(54)を前記前フレーム(53)に溶接固定させ、左右の前記軸受板(51)(51)に支軸(55)(55)を介して左右ロックレバー(56)(56)を回転自在に軸支させ、前側の左右昇降レール(48)(48)に左右ロックレバー(56)(56)を介して左右軸受板(51)(51)前部を係止させると共に、後側の左右昇降レール(49)(49)に左右ロックピン(57)(57)を摺動自在に取付け、図12に示す軸受板(51)の係合孔(58)にロックピン(57)を係脱自在に係入させ、後側の左右昇降レール(49)(49)に左右軸受板(51)(51)後部を左右ロックピン(57)(57)を介して係止させ、軸受板(51)の前部と後部を前後の昇降レール(48)(49)にロックレバー(56)とロックピン(57)により固定させる。また図15、図19に示す如く、前記昇降レール(48)に上下係合孔(58)(59)を形成させ、各係合孔(58)(59)にロックレバー(56)を係入させて施肥機(36)を上昇位置または下降位置で固定支持させるもので、ロックレバー(56)を前記取手(54)の下側に延出させ、運転席(13)側に突設させる取手(54)を作業者が握り乍らロックレバー(56)を操作し、ロックレバー(56)を係合孔(58)(59)から離脱させることができるように構成している。
【0011】また、前記前フレーム(53)にケース前ブラケット(60)を溶接固定させ、該ケース前ブラケット(60)に前記繰出ケース(38)前側をボルト止め固定させるもので、1ユニットとして構成する中央2条分の繰出ケース(38)(38)を左右の昇降レール(48)(49)間に配設させ、昇降レール(48)(49)の機外側に左右各2条分の繰出ケース(38)(38)を夫々配設させ、2条1組として3ユニットの繰出ケース(38)…を左右に並設させている。
【0012】さらに、図16乃至図18に示す如く、前記繰出ケース(38)の上面前側の取入口(61)に前記ホッパ(37)の下部出口(62)を嵌着させると共に、前記繰出ケース(38)前面下側に取出口(63)を形成し、着脱自在なキャップ(64)によって取出口(63)を閉塞している。前記キャップ(64)を取外して取出口(63)を開放し、ホッパ(37)内部の肥料を前側下方に流下させるもので、このときに施肥機(36)を昇降レール(48)(49)の上昇位置に支持させ、取出口(63)と下方のエアタンク(42)の間隔を拡大させ、肥料を入れる容器を前記取出口(63)下方に容易に差し入れることができ、残留肥料の取出しを容易に行えるように構成している。
【0013】また、前記繰出ケース(38)下面に閉塞レバー(65)を介して底蓋(66)を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋(66)下面に出口(67)を形成するもので、エアタンク(42)に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ(68)を備え、該パイプ(68)後端に硬質合成樹脂製のホースジョイント(69)前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント(69)後端に前記搬送ホース(40)を嵌着させ、前記送風機(41)の送風をエアタンク(42)から各パイプ(68)…及びホース(40)に吹出させ、底蓋(66)の出口(67)からジョイント(69)中間に落下する肥料を搬送ホース(40)に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント(69)中間に入口(70)を上向き開放に形成し、底蓋(66)の出口(67)に嵌合キャップ(71)を固定させ、該キャップ(71)を前記入口(70)に着脱自在に嵌着させ、出口(67)を入口(70)に接続させると共に、前記エアタンク(42)に取付板(72)を一体固定させ、取付板(72)に前記ジョイント(69)をボルト止め固定させている。
【0014】また、取入口(73)及び吹出口(74)を有する入口板(75)と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口(76)…を有する繰出板(77)と、排出口(78)を有する出口板(79)を備え、略円形平板製の前記各板(75)(77)(79)を繰出ケース(38)と底蓋(66)の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース(38)に繰出軸(80)を略垂直に回転自在に軸支させ、各板(75)(77)(79)の中央部に繰出軸(80)下端側を貫通させ、各板(75)(77)(79)を下方に抜出し自在に繰出軸(80)に支持させ、かつ閉塞レバー(65)によって各板(75)(77)(79)を繰出ケース(38)と底蓋(66)間に弾圧させるもので、入口板(75)と出口板(79)を繰出ケース(38)に係止させ、各板(75)(79)に対して繰出軸(80)を遊転させると共に、繰出板(77)を繰出軸(80)に係合軸支させ、繰出軸(80)によって繰出板(77)を強制的に回転させ、取入口(73)から繰出口(76)に入った肥料を排出口(78)に移動させて出口(67)方向に落下させるように構成している。
【0015】また、前記取入口(73)端部で繰出口(76)上面の余分な肥料を取除くブラシ(82)を備え、高さ調節する撮(83)を介して前記ブラシ(82)を繰出ケース(38)に高さ調節自在に取付け、繰出板(77)上面に対するブラシ(82)下端の高さ調節を繰出ケース(38)外部から行い、繰出口(76)の肥料送出量を調節するように構成している。
【0016】また、前記入口板(75)の吹出口(74)に対向させる圧風取入口(84)を繰出ケース(38)に形成し、前記エアタンク(42)の中空部と前記圧風取入口(84)を分流パイプ(85)によって連通させ、前記パイプ(85)及び取入口(84)を介して送風機(41)及びエアタンク(42)からの送風を吹出口(74)に供給し、排出口(78)位置に移動した繰出口(76)に吹出口(74)から送風し、該送風によって繰出口(76)の肥料を下方に強制的に落下させ、粒形の肥料またはこの粉が繰出口(76)内に残るのを防ぐように構成している。
【0017】さらに、図7、図10、図15にも示す如く、前記エンジン(2)出力を植付部(15)に伝達させるPTO軸(86)をミッションケース(4)から後方に延出させると共に、前記左支柱(43)に軸受ケース(87)を溶接固定させ、軸受ケース(87)の入力軸(88)を前記PTO軸(86)中間にチェン(89)を介して連動連結させ、軸受ケース(87)の出力軸(90)後端部にクランク板(91)をボールロック構造により着脱自在に固定させる。また、前記軸受板(51)及びケース後ブラケット(92)を一体固定させる四角パイプ形後面フレーム(93)を備え、エアタンク(42)及び前フレーム(53)と略平行に後面フレーム(93)を横架させ、ケース後ブラケット(92)に前記繰出ケース(38)後側をボルト止め固定させる。
【0018】また、前記左の軸受板(51)にブラケット(94)及び軸(95)を介して繰出量調節レバー(96)を軸支させると共に、左の軸受板(51)に支軸(97)を介して調節リンク(98)及び支点リンク(99)を設け、前記レバー(96)のネジ部(100)に調節リンク(98)を連結させ、支点リンク(99)に調節支点(101)を取付け、該支点(101)に駆動アーム(102)を軸支させる。そして、運転席(13)方向に突出させる前記レバー(96)の回転操作によってネジ部(100)を回転させることにより、前記各リンク(98)(99)が一体的に回転し、前記調節支点(101)位置を変更させるもので、運転席(13)の作業者によって前記レバー(102)の繰出量調節操作が行えるように構成している。
【0019】また、前記後面フレーム(93)に軸受板(103)を介して繰出駆動軸(104)を回転自在に軸支させ、該駆動軸(104)に揺動アーム(105)を固定させ、前記駆動アーム(102)に長さ調節自在な伸縮ロッド(106)一端側を連結させ、かつ前記揺動アーム(105)に前記伸縮ロッド(106)の他端側を連結させると共に、前記クランク板(91)を駆動アーム(102)に入力ロッド(107)を介して連結させ、植付駆動用のPTO軸(86)から入力ロッド(107)及び駆動アーム(102)を介して繰出駆動軸(104)に駆動力を伝え、図示しない植付クラッチの入切によって植付部(15)と施肥機(36)を同時に作動させたり停止させる操作を行い、また前記出力軸(90)に対してクランク板(91)を取外して駆動部を切離して施肥機(36)の上昇部を持上げる操作を行うもので、前記レバー(96)操作により調節支点(101)を位置変更させ、伸縮ロッド(106)の往復ストロークを無段階に変更させて肥料繰出量の無段調節を行うように構成している。
【0020】さらに、図9に示す如く、前記後面フレーム(93)に連れ回り防止一方向クラッチ(108)を介してクラッチ軸(109)を軸支させ、該クラッチ軸(109)に一方向クラッチ(110)を介して入力リンク(111)を設けると共に、前記繰出駆動軸(104)に揺動リンク(112)を固定させ、該リンク(112)を前記入力リンク(111)に連係ロッド(113)を介して連結させ、入力リンク(111)を揺動させてクラッチ軸(109)を一方向に間欠的に回転させるように構成している。
【0021】また、前記繰出ケース(38)に条止めクラッチケース(114)を固定させると共に、前記繰出軸(80)上端側にベベルギヤ(115)(116)を介して入力軸(117)を常時連結させるもので、入力軸(117)を前記クラッチ軸(109)に継断自在に連結させる条止めクラッチ(図示省略)を前記クラッチケース(114)に内設させると共に、前記ケース(114)の条止めクラッチを継断操作するクラッチレバー(118)とクラッチアーム(119)を前記クラッチケース(114)の前後に振分け配設させ、前記植付部(15)の苗載台(16)上側背面部に設ける植付け条止め用ユニットクラッチレバー(120)に、後面フレーム(98)のアウタ受(121)により張設させる条止めワイヤ(122)を介して、前記クラッチアーム(119)を連結させる。そして、前記植付け条止めユニットクラッチレバー(120)操作によって6条植え用の各植付爪(17)…のいずれかを停止させたとき、停止させた植付爪(17)に対応する前記ケース(114)の条止めクラッチを切断動作させて施肥動作を中止させ、植付爪(17)によって苗を植付ける条にだけ施肥を行うように構成している。
【0022】さらに、図12乃至図14にも示す如く、中央2条分の肥料繰出ケース(38)(38)取付位置外側で前フレーム(53)と後面フレーム(93)に左右の軸受板(51)(51)を溶接固定させると共に、前フレーム(53)と後面フレーム(93)の両端部を左右のサイドフレーム(123)(123)によって一体固定させ、両側2条分の肥料繰出ケース(38)(38)を軸受板(51)とサイドフレーム(123)間の前フレーム(53)及び後面フレーム(93)に取付けるもので、四角枠形の各フレーム(53)(93)(123)を軸受板(51)によって左右方向に三等分に区切り、前後のフレーム(53)(93)間に6条分の肥料繰出ケース(38)を掛け渡し支持させる。
【0023】図13、図16、図18にも示す如く、前記繰出ケース(38)と前フレーム(53)間に設けるブラケット(60)には横方向に長径の覗穴(124)を開設していて、繰出ケース(38)に底蓋(66)を組付ける際、苗載台(16)側に回り込むことなく正面側より容易に位相などの確認を行って、これら組付けの取扱い性を向上させるように構成している。
【0024】また図16に示す如く、前記ホースジョイント(69)と搬送ホース(40)との接続にあっては、ホースジョイント(69)の出口内径部(69a)に搬送ホース(40)の入口外径部(40a)を、別途ジョイントなどを用いることなく直接的に挿入結合させて、軽量・コンパクトな構成とすると共に着脱操作の容易化を図ってメンテナンス性を向上させるように構成している。
【0025】図1、図19にも示す如く、送風ファン(125)を内設させる合成樹脂製のファンケース(126)と、該ファンケース(126)に形成する空気吸込口である吸気口(127)及び排気口(128)と、前記送風ファン(125)を回転させる電動ファンモータ(129)を、前記送風機(41)に設け、ファンケース(126)に固定するステー(130)をエアタンク(42)に固定する取付台(131)に支点軸(132)を介し水平回転自在に支持させて、送風機(41)を機内側に収納可能とするように構成している。
【0026】また、前記ファンケース(126)の吸気口(127)は、該ケース(126)の背面側で下方に一体延設する断面4角形の吸気ケース(126a)の下端に下向きに設けて、雨水・夾雑物・塵などがファンケース(126)内に吸込まれるのを防止すると共に、前記吸気口(127)に複数の線材(133a)を等間隔に並べて形成するガード(133)を張設して、軽量且つ大きな夾雑物や塵などが吸気口(127)付近まで飛来する状態のときにも、ガード(133)によってこれらの吸込みを防止して防塵性を向上させ、また手や衣服が誤って吸気口(127)に差し込まれるのを防止して安全性を向上させ、さらには吸気の際に空気の流れを整え、空気のパワーや騒音を抑制させるなどして吸気性を良好とさせるように構成している。
【0027】さらに、前記吸気口(127)にはガード(133)と一体に皿形状の吸気カバー(134)をボルト(135)を介し取外し自在に設けるもので、吸気カバー(134)は吸気口(127)に合致させる穴(136)を中央に開放し、周囲折曲縁(134a)の口面積を吸気口(127)の口面積より大に形成して、吸気口(127)より折曲縁(134a)近辺の吸込力を小とさせることによって、折曲縁(134a)に雨水などの水滴が付着しても、水滴を吸気口(127)に吸込むことのないように構成している。このように、肥料を入れる施肥ホッパ(37)と、該ホッパ(37)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(38)と、前記ケース(38)の肥料送出部であるホースジョイント(69)に送風を供給するエアタンク(42)と、エアタンク(42)一側に設ける送風機(41)とを備えた田植機において、前記送風機(41)の吸気口(127)に、該吸気口(127)の外周部を覆う吸気カバー(134)を取付け、吸気口(127)の近辺に雨水などの水滴が直接付着するのを阻止し、吸気口(127)に雨水が吸込まれるのを容易に防止でき、吸湿による肥料詰まり防止などを図る。
【0028】また、エアタンク(42)右側端前側の取付台(131)に支点軸(132)を介してステー(130)を垂直軸芯回りに回転自在に連結させて、図1に実線で示す作業位置または仮想線で示す収納位置に送風機(41)を移動自在に取付けるもので、収納位置に送風機(41)を固定させる抜き差し自在なピン(137)を設けると共に、着脱自在にボルト止め固定させる鉄板製の受板(138)及び当板(139)を鉄パイプ製エアタンク(42)右側端と鉄板製ステー(130)に夫々固定させ、作業位置に送風機(41)を受板(138)と当板(139)のボルト(140)止めによって固定させる。なお、取付台(131)及び受板(138)をエアタンク(42)に溶接固定させ、当板(139)をステー(130)にボルト止め固定させている。
【0029】前記ステー(130)はコ形状に形成し、下側の折曲縁(130a)を、コ形状にタンク(42)に固定する取付台(131)の上側面(131a)に摺接させるように設けたもので、前記取付台(131)には送風機(41)の作業及び収納位置を検出する送風スイッチ(141)と、前記ピン(137)の係合ピン孔(142)を有するピン係合部材(143)とを備えると共に、前記支点軸(132)を取付台(131)に固定させて、該支点軸(132)に前記ステー(130)を上下動自在に嵌合支持させている。
【0030】そして、前記送風機(41)の作業位置時にあっては、取付台(131)の開口(144)より上方に突出させるスイッチ操作板(145)を下側折曲縁(130a)によって押圧操作して、スイッチ(141)をオンとさせてファン(125)を回転する一方、送風機(41)の収納時にあっては支点軸(132)に沿って一定寸法上動させて該軸(132)を中心に前記ピン孔(142)位置まで回動させるとき、前記上側面(131a)より一定寸法突出させるピン係合部材(143)に、ステー(130)の折曲縁(130a)下面を当接保持させて、それ以上の下動を係合部材(143)に阻止するように構成している。そしてこの場合ピン係合部材(143)の突出長(L)は、スイッチ操作板(45)が上側面(131a)より突出する突出長さより大に形成すると共に、送風機(41)の収納時には前記スイッチ操作板(145)上方を折曲縁(130a)で覆う状態に設けて、ピン係合部材(143)に折曲縁(130a)を当接保持させての収納状態時には、スイッチ(141)をオフ保持してファン(125)の回転を停止維持させ、またスイッチ(141)をオン操作するにも、ステー(130)によって操作不可能とするように構成したものであり、さらに送風機(41)は吸気カバー(134)をその都度取外すことなく装着させたまま収納可能に構成したものである。
【0031】図23に示す如く、電源リレー(146)のリレースイッチ(147)を介して前記ファンモータ(126)に電源(148)を接続させると共に、前記副変速レバー(30)の植付クラッチ入操作によってオンになる植付スイッチ(149)と、前記送風スイッチ(141)とを電源リレー(146)に直列接続させて、植付クラッチの入で送風スイッチ(141)のオン時に送風機(41)の駆動を行うように構成している。
【0032】また図24は、前記吸気ケース(126a)の先端に吸気ダクト(150)の一端を接続固定させると共に、該ダクト(150)の他端を車体カバー(12)で覆われる機体内側に臨ませて、吸気カバー(134)にも直接的に雨水などがかかるのを防止して、肥料の一層の吸湿防止を図るように構成したものである。
【0033】さらに図25は、前記車体フレーム(3)の内部を空気を前端から取入れる給気風路(151)に形成し、該車体フレーム(3)の後端に吸気ダクト(152)を介し吸気ケース(126a)を連通接続させて、肥料のより効果的な吸湿を図るように構成したものである。
【0034】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、肥料を入れる施肥ホッパ(37)と、該ホッパ(37)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(38)と、前記ケース(38)の肥料送出部(69)に送風を供給するエアタンク(42)と、エアタンク(42)一側に設ける送風機(41)とを備えた田植機において、前記送風機(41)の吸気口(127)に、該吸気口(127)の外周部を覆う吸気カバー(134)を取付けたもので、吸気口(127)の近辺に雨水などの水滴が直接付着するのを阻止でき、吸気口(127)に雨水が吸込まれるのを容易に防止でき、吸湿による肥料詰まり防止などを容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成7年10月20日(1995.10.20)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2000−32820(P2000−32820A)
【公開日】 平成12年2月2日(2000.2.2)
【出願番号】 特願平11−213080