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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】伊谷 一明

【氏名】加藤 祐一

【氏名】笠原 敏章

【氏名】松岡 秀樹

【要約】 【課題】作業状態または非作業状態のいずれの場合でも植付部(15)機外側に送風機(50)が支持されることがなく、送風機(50)が衝突損傷するのを容易に防止できる。

【解決手段】肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、エアタンク(51)一側に設ける送風機(50)を備える田植機において、作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を設置させると共に、非作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を収納自在に取付けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、作業状態の植付部左右幅内に前記送風機を設置させると共に、非作業状態の植付部左右幅内に前記送風機を収納自在に取付けたことを特徴とする田植機。
【請求項2】 肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、前記送風機の吸気口に、吸込み空気流れ方向に幅広の格子を設けたことを特徴とする田植機。
【請求項3】 肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、前記送風機をオフにするスイッチを走行変速レバーの苗継ぎ操作位置に設けたことを特徴とする田植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−18714号公報に示す如く、走行車にミッドマウント型の施肥機を取付ける技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、施肥ホッパと、肥料繰出ケースと、エアタンクと、送風機を備えているが、エアタンクに対して送風機を離れた位置に設けているから、長尺な送風配管を機体に延設させる必要があり、施肥機のユニット化並びに組立構造の簡略化などを容易に行い得ないと共に、送風機を取付ける特別なスペースを走行車に確保する必要があった。また、前記送風機の吸入口に網状体を取付けて異物の進入を防ぐ技術があったが、網状体は空気の吸入抵抗を大きくするだけで送風機能の向上並びに送風機の小型化などを容易に行えなかった。さらに、植付部の上昇及び下降によって前記送風機をオンオフさせる技術があったが、苗継ぎ作業を行うときに送風機がオン維持され、騒音として送風音が作業者に伝わり易く、かつ送風機動力が無駄に消費されると共に、手動スイッチで送風機をオフにすると、作業再開時にスイッチの入れ忘れにより肥料詰りが発生し易く、スイッチ操作が面倒になる不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、作業状態の植付部左右幅内に前記送風機を設置させると共に、非作業状態の植付部左右幅内に前記送風機を収納自在に取付けたもので、前記送風機をエアタンクに取付けることによって送風機とエアタンク間の配管を省略し得ると共に、作業状態または非作業状態のいずれの場合でも植付部機外側に送風機が支持されることがなく、送風機が衝突損傷するのを容易に防止し得、送風機取付け構造の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0005】また、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、前記送風機の吸気口に、吸込み空気流れ方向に幅広の格子を設けたもので、異物の進入を防ぐ前記格子によって吸入空気が整流されて導入されるから、空気の吸入抵抗を低減させて送風機能を容易に向上させ得、送風力の増大または送風機の小型化などを容易に図り得るものである。
【0006】また、肥料を入れる施肥ホッパと、該ホッパの肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケースと、前記ケースの肥料送出部に送風を供給するエアタンクと、エアタンク一側に設ける送風機を備える田植機において、前記送風機をオフにするスイッチを走行変速レバーの苗継ぎ操作位置に設けたもので、走行変速レバーの苗継ぎ操作によって送風機がオフになり、苗継ぎ時の騒音低減並びに消費動力の低減などを容易に行い得ると共に、走行変速レバーの植付操作によって送風機がオン復帰するから、手動のようなスイッチの入れ忘れをなくして送風停止による肥料詰り発生などの不具合をなくし得、苗継ぎ時の施肥操作の簡略化を容易に図り得るものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は送風機部の平面説明図、図2は乗用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ギヤ変速ケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ギヤ変速ケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0008】また、図中(15)は6条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0009】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0010】さらに、図4、図5に示す如く、左右一対の四角筒形の前記車体フレーム(3)(3)前部にエンジン(2)を搭載し、前車軸(37)(37)を介して左右前輪(6)(6)を軸支させるフロントアクスルケース(5)をエンジン(2)後方の車体フレーム(3)(3)下面に取付け、フロントアクスルケース(5)後方の左右車体フレーム(3)(3)間に無段ベルト変速ケース(38)を設け、無段変速ケース(38)後方の左右車体フレーム(3)(3)間にギヤ変速ケース(4)を設けると共に、後車軸(39)(39)を介して左右後輪(8)(8)を軸支させるリヤアクスルケース(7)を左右車体フレーム(3)(3)後端下面に固設させ、エンジン(2)出力を各変速ケース(38)(4)を介して各アクスルケース(5)(7)に走行駆動力として伝達させ、前後輪(6)(8)を駆動するように構成している。
【0011】また、左右車体フレーム(3)(3)後端部上面に左右支柱(40)(40)を立設させ、左右支柱(40)(40)上端を水平フレーム(41)によって連結させ、支柱(40)と水平フレーム(41)を一体固定させて正面視門形に形成する。そして、車体フレーム(3)中間のブレーキペダル受軸(42)と、前記水平フレーム(41)中間の間に、前低後高に傾斜させるサブフレーム(43)(43)を架設させると共に、サブフレーム(43)(43)間に昇降シリンダ(28)を取付け、またトップリンク(25)及びロワーリンク(26)で形成するリンク機構(27)を各フレーム(3)(41)に支軸(44)(45)を介して取付け、昇降シリンダ(28)によってリンク機構(27)を揺動させて植付部(15)を昇降させるように構成している。
【0012】さらに、図6、図7に示す如く、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、肥料を定量供給する肥料繰出ケース(47)と、フロート(34)(35)の側条施肥シュート(48)にフレキシブル形搬送ホース(49)を介して肥料を排出させる送風機(50)と、円筒形のエアタンク(51)とを、前記施肥機(36)に備えると共に、エアタンク(51)右側端に送風機(50)を取付け、6条分の6組の肥料繰出ケース(47)…をエアタンク(51)上側に配設させている。
【0013】さらに、図8、図9、図10、図11、図12に示す如く、前記車体フレーム(3)後端部で水平フレーム(41)両側に左右ベースフレーム(52)(52)を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム(52)を介して施肥機(36)を設けると共に、左右ベースフレーム(52)(52)にブラケット(54)(54)を介してエアタンク(51)をボルト止め固定させるもので、ベースフレーム(52)後端部と車体フレーム(3)間にサイドステー(55)を連結させ、略水平に横架させるベースフレーム(52)前後側に前後昇降レール(56)…を立設させ、前後一組左右二対の4本の該昇降レール(56)(56)(56)(56)を介して施肥機(36)を昇降自在に取付けると共に、左右一対の2本のガススプリング(57)(57)によって昇降自在に施肥機(36)を取付け、車体フレーム(3)後端部に配置させるリヤアクスルケース(7)に施肥機(36)重量を支持させるもので、図13にも示す如く、前後昇降レール(56)(56)に対向させる軸受板(58)を設け、前記レール(56)に転動自在に嵌込むベアリングローラ(59)…を軸受板(58)に回転自在に軸支させ、前後2本のレール(56)(56)を左右対称に2組設け、1本のレール(56)に対して上下2個のローラ(59)(59)を取付け、左右一対の軸受板(58)(58)を4本のレール(56)と8個のローラ(59)…によってベースフレーム(52)に昇降自在に支持させている。
【0014】また、前記ガススプリング(57)の下端を前記車体フレーム(3)に連結させ、前記軸受板(58)にガススプリング(57)上端を連結させ、前記レール(56)とガススプリング(57)を略平行に立設させると共に、施肥機(36)の前後幅方向の重心位置にガススプリング(57)を連結させるもので、施肥機(36)の重量と略等しいかまたは若干小さい伸張力をガススプリング(57)が有するように構成している。
【0015】さらに、図12、図14、図15、図16に示す如く、左右の軸受板(58)(58)を丸パイプ形の前フレーム(60)によって一体固定させ、施肥機(36)を持上げるときに作業者が握る取手(61)を前記前フレーム(60)に溶接固定させ、左右の前記軸受板(58)(58)に支軸(62)(62)を介して左右ロックレバー(63)(63)を回転自在に軸支させ、前側の左右昇降レール(56)(56)に左右ロックレバー(63)(63)を介して左右軸受板(58)(58)前部を係止させると共に、後側の左右昇降レール(56)(56)に左右ロックピン(64)(64)を摺動自在に取付け、図13に示す軸受板(58)の係合孔(58a)にロックピン(64)を係脱自在に係入させ、後側の左右昇降レール(56)(56)に左右軸受板(56)(56)後部を左右ロックピン(64)(64)を介して係止させ、軸受板(56)の前部と後部を前後の昇降レール(56)(56)にロックレバー(63)とロックピン(64)により固定させる。また、前記昇降レール(56)に上下係合孔(65)(66)を形成させ、各係合孔(65)(66)にロックレバー(63)を係入させて施肥機(36)を上昇位置または下降位置で固定支持させるもので、ロックレバー(63)を前記取手(61)の下側に延出させ、運転席(13)側に突設させる取手(61)を作業者が握り乍らロックレバー(63)を操作し、ロックレバー(63)を係合孔(65)(66)から離脱させることができるように構成している。
【0016】また、前記前フレーム(60)にケース前ブラケット(67)を溶接固定させ、該ケース前ブラケット(67)に前記繰出ケース(47)前側をボルト止め固定させるもので、1ユニットとして構成する2条分の繰出ケース(47)(47)を左右の昇降レール(56)(56)間に配設させ、昇降レール(56)(56)の機外側に2条分の繰出ケース(47)(47)を夫々配設させ、2条1組として3ユニットの繰出ケース(47)…を左右に並設させている。
【0017】さらに、図17、図18、図19に示す如く、前記繰出ケース(47)の上面前側の取入口(68)に前記ホッパ(46)の下部出口(69)を嵌着させると共に、前記繰出ケース(47)前面下側に取出口(70)を形成し、着脱自在なキャップ(71)によって取出口(70)を閉塞している。前記キャップ(71)を取外して取出口(70)を開放し、タンク(46)内部の肥料を前側下方に流下させるもので、このときに施肥機(36)を昇降レール(56)の上昇位置に支持させ、取出口(70)と下方のエアタンク(51)の間隔を拡大させ、肥料を入れる容器を前記取出口(70)下方に容易に差し入れることができ、残留肥料の取出しを容易に行えるように構成している。
【0018】また、前記繰出ケース(47)下面に閉塞レバー(72)を介して底蓋(73)を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋(73)下面に出口(74)を形成するもので、エアタンク(51)に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ(75)を備え、該パイプ(75)後端に硬質合成樹脂製のジョイント(76)前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント(76)後端に前記搬送ホース(49)を嵌着させ、前記送風機(50)の送風をエアタンク(51)から各パイプ(75)…及びホース(49)に吹出させ、底蓋(73)の出口(74)からジョイント(76)中間に落下する肥料を搬送ホース(49)に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント(76)中間に入口(77)を上向き開放に形成し、底蓋(73)の出口(74)に嵌合キャップ(78)を固定させ、該キャップ(78)を前記入口(77)に着脱自在に嵌着させ、出口(74)を入口(77)に接続させると共に、前記エアタンク(51)に取付板(79)を一体固定させ、取付板(79)に前記ジョイント(76)をボルト止め固定させている。
【0019】また、取入口(80)及び吹出口(81)を有する入口板(82)と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口(83)…を有する繰出板(84)と、排出口(85)を有する出口板(86)を備え、略円形平板製の前記各板(82)(84)(86)を繰出ケース(47)と底蓋(73)の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース(47)に繰出軸(87)を略垂直に回転自在に軸支させ、各板(82)(84)(86)の中央部に繰出軸(87)下端側を貫通させ、繰出軸(87)下端にゴム輪(88)を着脱自在に係止させ、各板(82)(84)(86)を下方に抜出し自在に繰出軸(87)に支持させ、かつ閉塞レバー(72)によって各板(82)(84)(86)を繰出ケース(47)と底蓋(73)間に弾圧させるもので、入口板(82)と出口板(86)を繰出ケース(47)に係止させ、各板(82)(86)に対して繰出軸(87)を遊転させると共に、繰出板(84)を繰出軸(87)に係合軸支させ、繰出軸(87)によって繰出板(84)を強制的に回転させ、取入口(80)から繰出口(83)に入った肥料を排出口(85)に移動させて出口(74)方向に落下させるように構成している。
【0020】また、前記取入口(80)端部で繰出口(83)上面の余分な肥料を取除くブラシ(89)を備え、高さ調節する撮(90)を介して前記ブラシ(89)を繰出ケース(47)に高さ調節自在に取付け、繰出板(84)上面に対するブラシ(89)下端の高さ調節を繰出ケース(47)外部から行い、繰出口(83)の肥料送出量を調節するように構成している。
【0021】また、前記入口板(82)の吹出口(81)に対向させる圧風取入口(91)を繰出ケース(47)に形成し、前記エアタンク(51)の中空部と前記圧風取入口(91)を分流パイプ(92)によって連通させ、前記パイプ(92)及び取入口(91)を介して送風機(50)及びエアタンク(51)からの送風を吹出口(81)に供給し、排出口(85)位置に移動した繰出口(83)に吹出口(81)から送風し、該送風によって繰出口(83)の肥料を下方に強制的に落下させ、粒形の肥料またはこの粉が繰出口(83)内に残るのを防ぐように構成している。
【0022】さらに、図11、図16などに示す如く、前記エンジン(2)出力を植付部(15)に伝達させるPTO軸(93)をギヤ変速ケース(4)から後方に延出させると共に、前記左支柱(40)に軸受筒(94)を溶接固定させ、軸受筒(94)の施肥入力軸(95)を前記PTO軸(93)中間にチェン(96)を介して連動連結させる。前記施肥入力軸(95)後端部にクランク板(97)をボールロック構造により着脱自在に固定させる。また、前記軸受板(58)及びケース後ブラケット(98)を一体固定させる四角パイプ形後面フレーム(99)を備え、エアタンク(51)及び前フレーム(60)と略平行に後面フレーム(99)を横架させ、ケース後ブラケット(98)に前記繰出ケース(47)後側をボルト止め固定させる。
【0023】また、前記左の軸受板(58)にブラケット(100)及び軸(101)を介して繰出量調節レバー(102)を軸支させると共に、左の軸受板(58)に支軸(103)を介して調節リンク(104)及び支点リンク(105)を設け、前記レバー(102)のネジ部(106)に調節リンク(104)を連結させ、支点リンク(105)に調節支点(107)を取付け、該支点(107)に駆動アーム(108)を軸支させる。そして、運転席(13)方向に突出させる前記レバー(102)の回転操作によってネジ部(106)を回転させることにより、前記各リンク(104)(105)が一体的に回転し、前記調節支点(107)位置を変更させるもので、運転席(13)の作業者によって前記レバー(102)の繰出量調節操作が行えるように構成している。
【0024】また、前記後面フレーム(99)に軸受板(109)を介して繰出駆動軸(110)を回転自在に軸支させ、該駆動軸(110)に揺動アーム(111)を固定させ、前記駆動アーム(108)に長さ調節自在な伸縮ロッド(112)一端側を連結させ、かつ前記揺動アーム(111)に前記伸縮ロッド(112)の他端側を連結させると共に、前記クランク板(97)を駆動アーム(108)に入力ロッド(113)を介して連結させ、植付駆動用のPTO軸(93)から駆動アーム(108)及び入力ロッド(113)を介して繰出駆動軸(110)に駆動力を伝え、図示しない植付クラッチの入切によって植付部(15)と施肥機(36)を同時に作動させたり停止させる操作を行い、また施肥入力軸(95)に対してクランク板(97)を取外して駆動部を切離して施肥機(36)の上昇部を持上げる操作を行うもので、前記レバー(102)操作により調節支点(107)を位置変更させ、伸縮ロッド(112)の往復ストロークを無段階に変更させて肥料繰出量の無段調節を行うように構成している。
【0025】さらに、図10に示す如く、前記後面フレーム(99)に連れ回り防止一方向クラッチ(114)を介してクラッチ軸(116)を軸支させ、該クラッチ軸(116)に一方向クラッチ(117)を介して入力リンク(118)を設けると共に、前記繰出駆動軸(109)に揺動リンク(119)を固定させ、該リンク(119)を前記入力リンク(118)に連係ロッド(120)を介して連結させ、入力リンク(118)を揺動させてクラッチ軸(116)を一方向に間欠的に回転させるように構成している。
【0026】また、前記繰出ケース(47)に条止めクラッチケース(121)を固定させると共に、前記繰出軸(87)上端側にベベルギヤ(122)(123)を介して入力軸(124)を常時連結させるもので、入力軸(124)を前記クラッチ軸(116)に継断自在に連結させる条止めクラッチ(図示省略)を前記クラッチケース(121)に内設させると共に、前記ケース(121)の条止めクラッチを継断操作するクラッチレバー(126)とクラッチアーム(127)を前記クラッチケース(121)の前後に振分け配設させ、前記植付部(15)の苗載台(16)上側背面部に設ける植付け条止め用ユニットクラッチレバー(128)に、後面フレーム(98)のアウタ受(129)により張設させる条止めワイヤ(130)を介して、前記クラッチアーム(127)を連結させる。そして、前記植付け条止めユニットクラッチレバー(128)操作によって6条植え用の各植付爪(17)…のいずれかを停止させたとき、停止させた植付爪(17)に対応する前記ケース(121)の条止めクラッチを切断動作させて施肥動作を中止させ、植付爪(17)によって苗を植付ける条にだけ施肥を行うもので、例えば左側と中央の4条の苗植付けを行うとき、左側と中央の4条の繰出ケース(47)…から施肥を行うと共に、作業者によってクラッチレバー(126)を操作して前記ケース(121)の条止めクラッチを切断させることにより、6条の繰出ケース(47)…のいずれかまたは全部を任意に選択して、苗植付けとは関係なく、施肥を中止させることができるように構成している。
【0027】さらに、図8、図9、図10、図12に示す如く、前側の左右の昇降レール(56)(56)上端部に左右支脚(131)(131)下端部を固定させ、左右支脚(131)(131)上端部の間のパイプフレーム(132)両側を固定させ、中央2条分の施肥ホッパ(46)(46)前側にパイプフレーム(132)を横架させるもので、パイプフレーム(132)の連結によって左右昇降レール(56)(56)を補強すると共に、図6のように運転席(13)後側の車体カバー(12)後部中央上面に補充用の肥料袋(134)を載せたとき、肥料袋(134)の前方傾倒を運転席(13)によって防ぎ、略平行に左右に延設させた上方のパイプフレーム(132)と下方の取手(61)によって肥料袋(134)の後方傾倒を防ぐ。また、1ユニット2条分の搬送ホース(49)(49)下側に丸棒形ホースガイド体(133)の中間を延設させ、前記ホースガイド体(133)両端部を搬送ホース(49)上方に折曲げて取付板(79)(79)側面に固定させ、ジョイント(76)連結部近くの搬送ホース(49)の下方向及び左右方向の折曲がりをホースガイド体(133)によって制限し、ジョイント(76)延長方向に搬送ホース(49)連結端部を延設支持させ、搬送ホース(49)の折曲がりによって該ホース(49)連結端部がジョイント(76)から外れるのを防いでいる。
【0028】さらに、図13、図14、図15に示す如く、中央2条分の肥料繰出ケース(47)(47)取付位置外側で前フレーム(60)と後面フレーム(99)に左右の軸受板(58)(58)を溶接固定させると共に、前フレーム(60)と後面フレーム(99)の両端部を左右のサイドフレーム(135)(135)によって一体固定させ、両側2条分の肥料繰出ケース(47)(47)を軸受板(58)とサイドフレーム(135)間の前フレーム(60)及び後面フレーム(99)に取付けるもので、四角枠形の各フレーム(60)(99)(135)を軸受板(58)によって左右方向に三等分に区切り、前後のフレーム(60)(99)間に6条分の肥料繰出ケース(47)を掛け渡し支持させる。
【0029】さらに、図1、図20、図21に示す如く、送風ファン(136)を内設させるファンケース(137)と、該ファンケース(137)に形成する吸気口(138)及び排気口(139)と、前記送風ファン(136)を回転させる電動ファンモータ(140)を、前記送風機(50)に設けている。また、前記ファンケース(137)に支持フレーム(141)を固定させ、エアタンク(51)右側端の支点フレーム(142)に支点軸(143)を介して支持フレーム(141)を垂直軸芯回りに回転自在に連結させ、図1に実線で示す収納位置または仮想線で示す作業位置に送風機(50)を移動自在に取付けるもので、図1の実線で示す収納位置に送風機(50)を固定させる抜き差し自在なピン(144)を設けると共に、着脱自在にボルト止め固定させる連結板(145)(146)をエアタンク(51)右側端とファンケース(137)の排気口(139)に夫々固定させ、図1の仮想線で示す作業位置に送風機(50)を各連結板(145)(146)によって固定させる。
【0030】さらに、前記植付部(15)の苗載台(16)を左右に往復摺動自在に支持させる苗取板兼用の下部レール(18)端部に着脱自在に連結させる延長レール(147)を設け、下部レール(18)端部に延長レール(147)を固定させて植付作業を行うとき、連結板(145)(146)の固定によって作業位置に支持される送風機(50)の機外側面を、延長レール(147)機外側端よりも所定幅(L1)だけ機内側に位置させると共に、工場から出荷するときまたは遠隔地に移動するとき、下部レール(18)端部から延長レール(147)を取外し、植付部(15)の左右幅を縮少させ、梱包のコンパクト化並びにレール(18)(147)の衝突などによる損傷防止を図るが、この非作業時にピン(144)のロックによって送風機(50)を収納位置に支持させることにより、送風機(50)の機外側面を下部レール(18)機外側端よりも所定幅(L2)だけ機内側に位置させる。
【0031】上記から明らかなように、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、エアタンク(51)一側に設ける送風機(50)を備える田植機において、作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を設置させると共に、非作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を収納自在に取付けたもので、前記送風機(50)をエアタンク(51)に取付けることによって送風機(50)とエアタンク(51)間の配管を省略できる構造であり、作業状態または非作業状態のいずれの場合でも植付部(15)の左右幅内に送風機(50)が支持され、送風機(50)が衝突損傷するのを防いでいる。
【0032】さらに、図20、図21に示す如く、吸込み空気流れ方向に幅広(奥行きが深く狭幅)の格子(148)を送風機(50)の吸気口(138)内部に設けるもので、偏平な板状の複数の格子(138)を合成樹脂製のファンケース(137)に一体形成し、作業者の指または異物が吸気口(138)からファンケース(137)内部に入るのを前記格子(138)によって防ぐ。また、吸気口(138)の吸込み空気の流れ方向と平行で略等間隔に複数枚の格子(138)を並設させ、各格子(138)…によって吸入空気を整流させると共に、下向き開口形の吸入口(138)と送風ファン(136)軸芯部の横向き吸入部を連通させるエルボ形隅部に渦巻ガイド(149)を設け、ファンケース(137)に一体形成する前記渦巻ガイド(149)を送風ファン(136)の横向き吸入部に対設させ、送風ファン(136)の吸入力によって起生する空気の渦流を渦巻ガイド(149)によってスムーズに発生させ、送風ファン(136)の吸入側で空気の乱流が発生するのを防ぎ、送風ファン(136)への空気の導入抵抗の低減により送風効率を向上させる。
【0033】さらに、図22に示す如く、前記エンジン(2)の出力を継断する主クラッチ(図示省略)をオフにする苗継ワイヤ(150)を前記走行変速レバー(29)に連結させ、該レバー(29)を苗継位置に切換えることにより、前後輪(6)(8)を停止させ、かつ植付部(15)を停止させ、予備苗載台(10)の苗を苗載台(16)に補充する苗継ぎ作業を行うと共に、前記送風機(50)の電動ファンモータ(140)をオフにするスイッチ(151)を前記走行変速レバー(29)の苗継ぎ操作位置に設け、前記レバー(29)を苗継位置に切換えることによりスイッチ(151)が作動し、ファンモータ(140)をオフにして送風機(50)を停止させ、苗継ぎ作業時の騒音を低減させ、また無駄な電力消費を防ぐ。また、苗継ぎ作業後、前記走行変速レバー(29)を植付走行位置に戻すことにより、前記スイッチ(151)がオン作動し、ファンモータ(140)を再びオンにして送風機(50)を再作動させ、送風を再開させ、手動操作で送風機(50)を停止させる必要がないから、作業再開時の送風機(50)再作動操作を忘れて肥料を詰らせる等の不具合をなくすことができる。
【0034】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、エアタンク(51)一側に設ける送風機(50)を備える田植機において、作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を設置させると共に、非作業状態の植付部(15)左右幅内に前記送風機(50)を収納自在に取付けたもので、前記送風機(50)をエアタンク(51)に取付けることによって送風機(50)とエアタンク(51)間の配管を省略できると共に、作業状態または非作業状態のいずれの場合でも植付部(15)機外側に送風機(50)が支持されることがなく、送風機(50)が衝突損傷するのを容易に防止でき、送風機(50)取付け構造の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0035】また、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、エアタンク(51)一側に設ける送風機(50)を備える田植機において、前記送風機(50)の吸気口(138)に、吸込み空気流れ方向に幅広の格子(148)を設けたもので、異物の進入を防ぐ前記格子(148)によって吸入空気が整流されて導入されるから、空気の吸入抵抗を低減させて送風機能を容易に向上させることができ、送風力の増大または送風機の小型化などを容易に図ることができるものである。
【0036】また、肥料を入れる施肥ホッパ(46)と、該ホッパ(46)の肥料を送出させる多条用の肥料繰出ケース(47)と、前記ケース(47)の肥料送出部に送風を供給するエアタンク(51)と、エアタンク(51)一側に設ける送風機(50)を備える田植機において、前記送風機(50)をオフにするスイッチ(151)を走行変速レバー(29)の苗継ぎ操作位置に設けたもので、走行変速レバー(29)の苗継ぎ操作によって送風機(50)がオフになり、苗継ぎ時の騒音低減並びに消費動力の低減などを容易に行うことができると共に、走行変速レバー(29)の植付操作によって送風機(50)がオン復帰するから、手動のようなスイッチ(151)の入れ忘れをなくして送風停止による肥料詰り発生などの不具合をなくすことができ、苗継ぎ時の施肥操作の簡略化を容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成7年2月9日(1995.2.9)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2000−32818(P2000−32818A)
【公開日】 平成12年2月2日(2000.2.2)
【出願番号】 特願平11−214456