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【発明の名称】 田植機の苗載せ台
【発明者】 【氏名】牧原 邦充

【氏名】久保 守

【要約】 【課題】苗載せ台の苗載せ面を実質的に拡張するための延長苗載せ台の苗載せ台への取り付け構造を簡易な構造とするとともに、取り付け構造を安定したものにできる田植機の苗載せ台を提供する点にある。

【解決手段】延長苗載せ台21を各条毎に対応した単位延長苗載せ台21A毎に分割構成するとともに、個々の単位延長苗載せ台21Aの横側辺同士を連結する係合爪30式の連結手段を設けてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各条毎に苗載せ面を区画する立ち上げ壁を設けるとともに、苗載せ面を拡張する延長苗載せ台に対する取付け部と、苗載せ面の側端に位置するカバー部材に対する取付け部とを設けている田植機の苗載せ台。
【請求項2】 苗載せ台に対して固定可能な延長苗載せ台を、複数個の単位延長苗載せ台で形成するとともに、個々の単位延長苗載せ台の隣接する横側辺同士を連結する連結手段を設けてある田植機の苗載せ台。
【請求項3】 前記連結手段が、互いに係合離脱自在な係合爪と係合孔とで構成してある請求項2記載の田植機の苗載せ台。
【請求項4】 前記係合爪が複数の係合爪部からなり、各係合爪部を直交配置してある請求項3記載の田植機の苗載せ台。
【請求項5】 苗載せ台に片持ち状態で取付けた延長苗載せ台を受け止める規制部を、前記苗載せ台の苗載せ面裏側に設けた補強部材に形成してある田植機の苗載せ台。
【請求項6】 苗載せ面の側端に位置するカバー部材で、前記苗載せ面の裏側に設けた左右補強部材の側端を覆ってある田植機の苗載せ台。
【請求項7】 苗載せ台の側端に位置するカバー部材と、前記苗載せ面上の苗の浮き上がりを規制する苗押さえ杆の支持ブラケットとを、苗載せ面側端の立ち上がり壁に共締め連結してある田植機の苗載せ台。
【請求項8】 苗載せ台の摺動部位に潤滑油を供給する給油装置用の操作レバーを、前記苗載せ台の側端に設けたカバー部材より、苗載せ台の左右中心側に位置させてある田植機の苗載せ台。
【請求項9】 苗載せ台の左右往復移動につれて移動する苗載せ面上の苗端面をガイドする摺動板を設け、苗載せ面を植付条毎に区画する立ち上げ壁における前記摺動板に対向する端面に、着脱自在なスペーサを装着している田植機の苗載せ台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の苗載せ台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の田植機の苗載せ台においては、延長苗載せ台を設けるものは一般的にはなく、又、苗載せ面の側端に位置するカバー部材を設けてはいなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】植付対象の圃場面が広くなると、苗補給の回数を少なくして植付作業の能率を向上させる面より、延長苗載せ台を設ける必要性が高いと考えられるとともに、苗載せ面の側端に位置するカバー部材についても、苗載せ面の裏側に装着した機器を隠す面や苗載せ台側端の補強やデザイン面の要請等から設ける必要性が高い。
【0004】本発明の目的は、植付作業の能率向上、及び、苗載せ台側端の補強やデザイン面の向上を達成するとともに、ニーズに応え得る機器構成をとる際に柔軟に対応できる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1にかかる発明による特徴構成は、各条毎に苗載せ面を区画する立ち上げ壁を設けるとともに、苗載せ面を拡張する延長苗載せ台に対する取付け部と、苗載せ面の側端に位置するカバー部材に対する取付け部とを設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0006】〔作用〕つまり、取付け部が設けてあるので、必要な場合に延長苗載せ台やカバー部材を取り付けることができ、植付作業の能率向上や苗載せ台側端の補強やカバー機能を発揮させることができる。しかも、そのような必要性がない場合は、それらを取り外して、田植機として軽量でコンパクトな状態を維持して作業を行うことができる。
【0007】〔効果〕これによって、田植機の適用性を高めることができるに到った。同じ苗載せ台を使用しながら、延長苗載せ台やカバー部材を装着するものと、装着しないものとの複数種の仕様機を製品化でき、製品間の差別化を図ることもできる。
【0008】請求項2にかかる発明の目的は、延長苗載せ台を苗載せ台より取り外した状態では仕舞いを良くして取扱性の向上を図るとともに、苗載せ台に取り付けた状態では強固に苗を支持できる延長苗載せ台を構成することのできる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0009】〔構成〕請求項2にかかる発明による特徴構成は、苗載せ台に対して固定可能な延長苗載せ台を、複数個の単位延長苗載せ台で形成するとともに、個々の単位延長苗載せ台の隣接する横側辺同士を連結する連結手段を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0010】〔作用効果〕延長苗載せ台を一つの部品で製作するのではなく、複数の単位延長苗載せ台に分割構成することによって、苗載せ台より取り外して仕舞う際にスペースに適合した収納が行え、かつ、必要な延長苗載せ面を確保するのに、単位延長苗載せ台を追加するだけでよく、必要な延長苗載せ面毎に延長苗載せ台を作成する必要はない。しかも、苗載せ台に取付けた状態では、連結手段により単位延長苗載せ台同士を連結することができるので、複数の単位延長苗載せ台同士を単一部品に近い強度を持つものにでき、取付け状態が安定する。これにより、複数個のもののうち一つの単位延長苗載せ台だけが撓みを生じるということを阻止できる。
【0011】本第3発明の目的は、第2発明の目的に加えて、単位延長苗載せ台同士を連結する連結手段の構成を簡単な機構で操作も簡単なものにできる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0012】〔構成〕請求項3にかかる発明による特徴構成は、請求項2にかかる発明の特徴構成において、前記連結手段が、互いに係合離脱自在な係合爪と係合孔とで構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0013】〔作用効果〕連結手段が、互いに係合離脱自在なものであるので、単位延長苗載せ台同士の連結離脱操作を簡単に行うことができ、ネジ止め等の場合に比べて専用の工具を必要とせず、又、連結手段として係合爪と係合孔を設ければよく、連結手段自体の構造も簡単なもので済む。
【0014】本第4発明の目的は、第3発明の目的に加えて、単位延長苗載せ台同士を連結する連結構造を強固にできる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0015】〔構成〕請求項4にかかる発明による特徴構成は、請求項3にかかる発明の特徴構成において、前記係合爪が複数の係合爪部からなり、各係合爪部を直交配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0016】〔作用効果〕係合爪部を直交配置してあるので、抜けにくく、かつ、荷重の作用方向に対する適用性、つまり、互いに直交する方向から作用する力に対しても強度を発揮できるとともに、係合爪部の面積が同一であれば、並列に並べた場合に比べて断面二次モーメントを大きくでき、曲げ強度を高めることができる。
【0017】本第5発明の目的は、第3発明の目的に加えて、単位延長苗載せ台同士を連結する連結構造を強固にできる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0018】〔構成〕請求項5にかかる発明による特徴構成は、苗載せ台に片持ち状態で取付けた延長苗載せ台を受け止める規制部を、前記苗載せ台の苗載せ面裏側に設けた補強フレームに形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0019】〔作用効果〕延長苗載せ台を片持ち状態で支持するようにしてあるので、苗載せ台自体に取付部を設けるだけでよく、取付構造の簡単化がなる。しかも、片持ち状態であっても、延長苗載せ台を取付る取付部だけでなく、取付部より先端側で延長苗載せ台を受け止める規制部を設けてあるので、延長苗載せ台の撓みを抑えることができ、安定した支持を行うことができる。さらに、規制部を苗載せ台に対する補強フレームで形成してあるので、規制部の為の専用のフレーム等を設ける必要はなく、補強フレームという強度の高いフレームを利用しているので、規制部を設ける為にフレームを更に補強する等の対策を施す必要はない。
【0020】本第6発明の目的は、左右補強部材内への他物の入り込みを規制するとともに、製品価値を高める田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0021】〔構成〕請求項6にかかる発明による特徴構成は、苗載せ面の側端に位置するカバー部材で、前記苗載せ面の裏側に設けた左右補強部材の側端を覆ってある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0022】〔作用効果〕カバー部材によって左右補強部材内への他物(浮遊する苗葉の端切れや塵埃)の侵入を阻止するとともに、補強部材の端部をカバー部材で覆うことによって、補強部材の断面が剥き出しとなることを防止でき、製品価値を高めることに寄与できる。
【0023】本第7発明の目的は、左右補強部材内への他物の入り込みを規制するとともに、製品価値を高める田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0024】〔構成〕請求項7にかかる発明による特徴構成は、苗載せ台の側端に位置するカバー部材と、前記苗載せ面上の苗の浮き上がりを規制する苗押さえ杆の支持ブラケットとを、苗載せ面側端の立ち上がり壁に共締め連結してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0025】〔作用効果〕二部品を同一部材に取り付けるのに取付部位を共用できるので、取付部の簡素化を図ることができるとともに、支持ブラケットとカバー部材との一方を他方に対する押さえ部材として作用させることができ、支持ブラケットとカバー部材との取付状態が安定する。
【0026】本第8発明の目的は、給油装置用の操作レバーが不測に作動することを未然に防止し、必要以上の給油が行われて給油を必要とする部位より溢れでた油が圃場に流出するといった不都合を未然に回避できる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0027】〔構成〕請求項8にかかる発明による特徴構成は、苗載せ台の摺動部位に潤滑油を供給する給油装置用の操作レバーを、前記苗載せ台の側端に設けたカバー部材より、苗載せ台の左右中心側に位置させてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0028】〔作用効果〕操作レバーをカバー部材によってカバーすることができるので、田植機同士が近接衝突した場合や意識をしない場合において、不測に操作レバーを操作することはなく、圃場等への油の漏れだしを阻止することができる。
【0029】本第9発明の目的は、苗載せ面を植付条毎に区画する立ち上げ壁と、この立ち上げ壁の端面に対向する摺動板との接触に起因する前記端面の摩耗の進行による苗載せ台全体の載換えを要する、という不都合を回避できる田植機の苗載せ台を提供する点にある。
【0030】〔構成〕請求項9にかかる発明による特徴構成は、苗載せ台の左右往復移動につれて移動する苗載せ面上の苗端面をガイドする摺動板を設け、苗載せ面を植付条毎に区画する立ち上げ壁における前記摺動板に対向する端面に、着脱自在なスペーサを装着している点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0031】〔作用効果〕苗載せ面を植付条毎に区画する立ち上げ壁における前記摺動板に対向する端面は、摺動板に近接する状態に設定され、摺動板に接触して移動する苗端面が、立ち上げ壁の端面と摺動板との間に挟まれないように設定してある。したがって、田植機の固体差によって立ち上げ壁の端面と摺動板とが接触することもあり、その為に、立ち上げ壁の端面に異常摩耗を生じ苗載せ台全体を取り替える必要が出てくる。そこで、立ち上げ壁の端面に、摺動板に積極的に接触するスペーサを取付け、このスペーサが摩耗を生じた場合にはスペーサのみを取り替えるようにする。これによって、苗載せ台全体を取り替える必要はなくなった。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動型の前輪1、及び、駆動型の後輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、走行機体3の中央部にステアリングハンドル5、操縦席6を配置し、走行機体3の後端部に対しリフトシリンダ7で駆動昇降する平行四連リンク機構8を介して苗植付装置Aを連結して水田作業車としての田植機を構成する。苗植付装置Aは、苗載せ台9に載置されたマット状苗Wを機体の走行速度と同期して回転するロータリケース10を植付ケース39に取付け、そのロータリケース10に備えた植付アーム11によって切出して圃場面に植え付けると共に、下部に複数の整地フロート12を備えて5条植え用に構成されている。
【0033】苗植付装置Aについて説明する。図1及び図6に示すように、平行四連リンク機構8の後端に、ローリング軸芯を介してフィードケース13を取付け、このフィードケース13にエンジン4からの動力を投入するように、伝動軸14を走行機体3の伝動ケースより延出している。フィードケース13より左右に角フレーム状の支持フレーム15,15を張り出し、この支持フレーム15,15より左右一対の支柱16,16を立設し、この支柱16,16で苗載せ台9を左右往復移動自在に支持する。
【0034】苗載せ台9の横送り機構Bについて説明する。図9に示すように、フィードケース13より一側方に向けて螺旋軸17を延出するとともに、螺旋軸17の先端を支持フレーム15に設けたブラケット18に支持し、螺旋軸17に外嵌されてその軸芯方向に移動する移動体19を設けている。移動体19は、螺旋軸17の螺旋溝とその移動体19内に収納されたコマ部材との係合によって、軸芯周りで回る螺旋軸17の螺旋溝に沿って移動する。移動体19は、ブラケット20を介して苗載せ台9に連結され、苗載せ台9を一定ストロークで往復横駆動する。ブラケット20が連結される苗載せ台9側の対象は、苗載せ台9の左右に亘って取付けられているT字型の第1補強フレーム28である。尚、苗載せ台9の下方においては、植付ケース39に支持された摺動板40によって、苗載せ面上のマット状苗Wの下端面を受止めると同時にマット状苗Wが苗載せ台9とともに往復横移動するのを摺接案内するようにしてある。
【0035】苗載せ台9の構造について説明する。図2に示すように、苗載せ面9Aを各条毎の苗載せ部に分割する立ち上げ壁9Bを立設するとともに、各苗載せ部毎に延長苗載せ台21の単位延長苗載せ台21Aを、その上端位置に取付け固定してある。左右端に位置する立ち上げ壁9B,9Bに対してカバー部材22,22を取付け固定してある。苗載せ台9の下端近くに、複数列の抜き孔を形成してあり、この抜き孔位置に縦送り用ベルト23を架設してある。縦送り用ベルト23によって、苗載せ部に載置したマット状苗Wを苗取り出し口に向けて送り込むように構成してある。
【0036】苗載せ台9の縦送り機構について説明する。図2,図6及び図9に示すように、縦送り用ベルト23を駆動する駆動プーリ24の軸に被動アーム25を取付ける一方、前記したフィードケース13から螺旋軸17に沿って回転軸26を延出し、この回転軸26における、苗載せ台9の横送りストロークに相当する間隔を持って一対の駆動アーム27,27を取付け固定してある。駆動アーム27は回転軸26とともに常時回転しており、苗載せ台9が横送りストローク端に到ると、駆動アーム27と被動アーム25との回転作動域が重なり合うことになり、駆動アーム27で被動アーム25を回転駆動して一定角度だけ被動アーム25を駆動する。そうすると、縦送り用ベルト23を一定量だけ回転駆動する。被動アーム25は、図示してないが、ワンウエイクラッチと戻しバネとによって、駆動される前の待機位置に戻し付勢されている。
【0037】次に、延長苗載せ台21の取付け構造について説明する。図2及び図5に示すように、苗載せ台9の上端で裏面側に、左右向きの第2補強フレーム29を掛け渡してある。第2補強フレーム29は、中空のアルミニュウム押し出し材であり、中空本体29Aより下向きに張り出すアングル状の鍔部29Bを設けてある。延長苗載せ台21の後端部を苗載せ台9の上端部に片持ち状に載せ付け、第2補強フレーム29とともにボルトで固定してある。延長苗載せ台21をボルトで苗載せ台9に固定した構造を取付け部と称する。第2補強フレーム29の中空本体29Aの一部を苗載せ台9の上端より突出する状態に延出し、この突出部で延長苗載せ台21の裏面に設けたリブ21aを接当させて、片持ち状の延長苗載せ台21の支持を堅固にしてある。上記した第2補強フレーム29の突出部を、延長苗載せ台21を受け止める規制部29Cと称する。
【0038】単位延長苗載せ台21A同士の連結構造について説明する。図3及び図4に示すように、単位延長苗載せ台21Aの左右一側面に係合爪30を突設し、他側面に係合孔31を設けてある。係合爪30は、長方形断面を有する係合爪部30A同士を互いに直交する状態に配置し、両係合爪部30A,30A同士を基端部で一体に形成する。係合爪30は左右に一対配置してあり、係合爪部30A同士が対称位置に配置されるようになっている。これに対する係合孔31は逆L字型に穿設されている。これら係合爪30と係合孔31とで単位延長苗載せ台21Aの横側辺同士を連結する連結手段を構成する。このような連結手段を設けることによって、単位延長苗載せ台21A同士は互いに隣接する側面同士を合わせることによって、係合爪30が係合孔31内に挿入係合されて、連結固定される。
【0039】苗押さえ杆32の取付構造について説明する。図1及び図2に示すように、苗載せ台9には、苗の持ち上がりを押さえる苗押さえ杆32を設けてある。互いに平行に立設された複数の立ち上げ壁9Bにおいて、夫々、上下二箇所に支持ブラケット33を設け、上下夫々の支持ブラケット33同士に亘って、横向きの支軸32A,32Bを設けてある。上下に位置する横向きの支軸32A,32Bとに亘って縦向きの押さえ部材32Cを掛け渡し、押さえ部材32Cで苗の持ち上がりをおさえるべく構成してある。下横向き支軸32Bはロック機構(図示せず)を外すことによって支持ブラケット33との連係支持状態が解除され、上横向き支軸32Aの軸芯を中心として上方に揺動開放可能である。
【0040】カバー部材22の取付構造について説明する。図2及び図9に示すように、左右側端の立ち上げ壁9Bにおいては、下横向き支軸32Bを支持する支持ブラケット33と立ち上げ壁9Bの上面との間にカバー部材22を挟み込んで、支持ブラケット33とカバー部材22とを同一ボルトで共締めしてある。このボルトで立ち上げ壁9Bにカバー部材22と取り付ける構造をカバー部材22に対する取り付け部と称する。カバー部材22は断面L字型を呈しており、苗載せ面9Aの横側端より下方まで延出してあり、上下に配置された第1、第2補強フレーム28,29の一側端をカバーしてある。また、次に記載する潤滑油供給用の給油装置用操作レバー34をもこのカバー部材22で覆ってあり、給油装置用操作レバー34に作業者や他の田植機等が近接接触して不測に操作することを防止できる。
【0041】図10に示すように、苗載せ台9の背面に貯留タンク35と給油部位まで潤滑油を圧送するポンプ36とを並設し、ポンプ36に対する操作レバー34を揺動自在に設けてある。この操作レバー34の握り部は前記カバー部材22より内側に位置しており、接触操作されることはない。ポンプ36から出た潤滑油は、油路37を通って苗載せ台9と摺動板40との摺動面に、かつ、螺旋軸17とコマ部材との係合部位に至り、潤滑作用をなしている。前記摺動面及び係合部位に対する潤滑油を施す機構38を設けてある。
【0042】図8に示すように、苗載せ台9に設けた立ち上げ壁9Bにおける摺動板40に対向する端面に対して樹脂製のスペーサ41を設けてあり、スペーサ41によって立ち上げ壁9Bと摺動板40との相対摺動を許容しながら立ち上げ壁9Bの端面が摺動板40と直接接触して摩耗するのを阻止する構成を採っている。スペーサ41の裏面には上下一対の弾性係合突起41Aが設けてあり、一方、立ち上げ壁9Bの端面には対応する係合孔9aを形成してあり、弾性係合突起41Aを係合孔9aに差し込み係合することによって、スペーサ41を所定位置に装着でき、弾性係合突起41Aを係合孔9aより引き抜き係合を解除することによって、スペーサ41を取り外すことができる。
【0043】〔別実施の形態〕
■ 延長苗載せ台21としては、単位毎に分割しないで苗載せ台9と同じ条数分を一体で形成してもよい。前記した係合爪30等は必要ではない。
■ 個々の単位延長苗載せ台21Aの隣接する横側辺同士を連結する連結手段としては、ボルトであってもよく、又、横側辺に設けた面ファスナー等で行うように構成したものでもよい。
■ 上記したように、延長苗載せ台21とカバー部材22とは、苗載せ台9に対して取付け部を介して着脱自在であるから、田植機の仕様によって使い分けができる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年6月29日(1998.6.29)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−4620(P2000−4620A)
【公開日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【出願番号】 特願平10−182204