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【発明の名称】 移植機の対地作業機昇降構造
【発明者】 【氏名】石飛 芳夫

【氏名】芝田 哲男

【要約】 【課題】対地作業機を植付装置に設けたガイドに沿わせて、走行機体の後輪と植付装置との間で安定よく良好に昇降させることができる不耕起移植機の対地作業機昇降構造を提供する。

【解決手段】前輪1a及び後輪1bを有する走行機体1の後部に複数条分の苗を植付ける植付装置6を昇降機構3を介して昇降可能に支持し、この植付装置6の前側に対地作業機5を昇降可能に支持する移植機において、前記対地作業機5を植付装置6に設けたガイド75に沿わせて上下調節可能に設けた。また、ガイド75は後傾斜状に設けて対地作業機5を昇降させるとよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前輪1a及び後輪1bを有する走行機体1の後部に複数条分の苗を植付ける植付装置6を昇降機構3を介して昇降可能に支持すると共に、該植付装置6の前側に対地作業機5を昇降可能に支持する移植機において、前記対地作業機5を植付装置6に設けたガイド75に沿わせて上下調節可能に設けた移植機の対地作業機昇降構造。
【請求項2】 ガイド75を後傾斜状に設けて、対地作業機5を昇降させるようにした請求項1記載の不耕起移植機の対地作業機昇降構造。
【請求項3】 ガイド75を植付装置6から前方に延設し、対地作業機5を支持する支持杆70の上部は、植付支持フレーム60に支持すると共に、前記ガイド75で支持杆70を昇降案内させるようにした請求項1又は2項記載の移植機の対地作業機昇降構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、代掻田植機あるいは不耕起田植機等の移植機における対地作業機の昇降構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、代掻作業と苗の植付け作業とを同時に行う代掻同時田植機は、前輪及び後輪を有する走行機体の後部に複数条分の苗を植付ける植付装置を、油圧昇降リンク方式の昇降機構を介して支持すると共に、この植付装置の前側で苗載台の下方に支持したロータリ軸に複数のロータを備え、対地作業機としての代掻を行う代掻装置を装着して構成している。
【0003】そして、この代掻装置は、そのロータリ軸を植付装置の植付機枠から前方に向けて回動可能に枢支された回動腕に軸支し、この回動腕の支軸を中心とした代掻高さを上下調節可能に支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のような構成による代掻同時田植機は、代掻装置が植付機枠側の支軸を中心に回動する回動腕に軸支されているので、代掻装置の代掻高さ調節をする際に円弧状の昇降軌跡を描いて走行機体の後輪に接近するので、後輪と代掻装置との干渉を避けるために、この分代掻装置を後輪から離間させた位置に設置する必要がある。
【0005】従って、後輪と代掻装置との接当を回避するために走行機体と植付装置とを近接することができず機体長が長くなり、また、植付装置の下方における代掻装置の設置スペースも大きくなって機体が大型化する等の問題がある。また、このような代掻同時田植機は、操作レバーを操作して代掻装置を最上昇位置に引き上げても、代掻装置を地面から大きく離間させることができないで、路上走行や代掻装置を行わない植付作業等を行う場合に代掻装置が充分な格納姿勢になり得ない等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の装置の持つ問題点を解決するために本発明の移植機の対地作業機昇降構造は、前輪1a及び後輪1bを有する走行機体1の後部に複数条分の苗を植付ける植付装置6を昇降機構3を介して昇降可能に支持すると共に、該植付装置6の前側に対地作業機5を昇降可能に支持する移植機において、前記対地作業機5を植付装置6に設けたガイド75に沿わせて上下に調節可能に設けている。
【0007】また、上記ガイド75を後傾斜状に設けることによって対地作業機5を後輪1bに近接しながら昇降させるようにしている。さらに、ガイド75を植付装置6から前方に延設し、対地作業機5を支持する支持杆70の上部は、植付支持フレーム60に支持すると共に、前記ガイド75で支持杆70を昇降案内させるように構成している。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、乗用型の移植機Aとして示す植付同時作業機の一例である代掻同時田植機は、前輪1aと後輪1bに支持された走行機体1上に、前方からエンジンEを搭載し、その後部にハンドル及び座席シートからなる運転席2を備え、機体1の後部で植付け深さ自動制御用の油圧シリンダ機構によって昇降可能に設置される昇降機構3を構成するトップリンクとロアリンクの端部に、対地作業機としての代掻装置5を備えた植付装置6の植付機枠(支持フレーム)60を連結し、代掻装置5と植付装置6とを運転席2に設けた昇降レバー20の操作によって、上記昇降機構3を介して昇降可能に構成している。
【0009】上記植付装置6は、図2(A)及び図4に示すように従来の装置と同様な構成によって植付機枠60に、苗載台61及び5条植付分の植付爪62aを有する植付部(植付ケース)62を配置した伝動ケース(植付伝動ケース)63並びに角筒状の植付横機枠(横支持フレーム)65を一体的に装着している。そして伝動ケース63内には各植付部62に伝動する伝動軸63aを軸支し、この伝動軸63aは走行機体1側の駆動ケース10に設けた駆動軸(PTO軸)11から適数の自在接手12a(図4)を有する植付伝動軸12によって、伝動ケース63に内装されたベベルギヤ等を介して動力伝達して入力して駆動するように構成している。
【0010】また、この伝動ケース63の下方には、均し板の機能と滑走機能を持つ複数のフロート6Fを前後の支持リンク6a,6bを介して上下動可能となるように設けている。
【0011】また、対地作業機の一実施形態として示す代掻装置5は、各フロート6Fの前方において植付巾に横設されたロータリ軸50の両側を、後述する支持機構7のメタル部50aを介して回転自在で且つ植付装置6の昇降動作に伴い連動して一体的に昇降動作することができるように支持していると共に、ロータリ軸50の央部を前記駆動ケース10から、後述する着脱可能な動力取出機構8の取出軸80を介して回転変速可能に伝動するようにしている。
【0012】この代掻装置5は図4に示すように、異なる長さを持つ籠型形状のロータ5a〜5eを取付間隔5Kを持って固定している。そしてロータの間の各取付間隔5Kによって代掻時にロータ5a〜5eに前進回転に伴って生ずる泥水流を後方に円滑且つ速やかに逃がして代掻装置5による泥水流の前押しを抑制することができるようにしている。そして両外側の取付間隔5K内にメタル部50aを配置すると共に、中央部の取付間隔5K内に前記取出軸80(図2A)から代掻伝動軸81と自在接手82を介して伝動される伝動ケース51(図4)を設置して、ロータリ軸50を伝動支持するようにしている。
【0013】このように配置されたロータ5a〜5eは、後方に配置されている各植付部62の植付爪62aの前方において植付部分を的確に代掻し、平らに代掻きされた圃場に植付爪62aによって苗の植付けを良好に行わせることができるようにしている。
【0014】図3及び図5に示す52は、ロータ5a〜5eの上方及び側方を一連に覆い泥水の飛散を防止するように設けたロータカバーであり、後述する左右の下部支持杆70aに左右に分割して固定されており、このロータカバー52で覆われていない取付間隔5Kに対応する上方位置に植付装置6の植付伝動軸12を延設している。
【0015】次に、走行機体1から代掻装置5を伝動する動力取出機構8を図2を参照して説明する。この実施形態による動力取出機構8は、エンジンE側から後方に延設された入力軸11を備え、後輪1bを支持伝動する車軸駆動ケース10aと一体的な前記駆動ケース10と、この駆動ケース10の下部に着脱可能で且つ内部に図示しない変速機構を内装しており、その切換レバー(変速レバー)8Lを有する取出ケース(動力取出ケース)86等とから構成している。
【0016】即ち、上記動力取出機構8は、駆動ケース10から取出ケース86を取り外したときは、この駆動ケース10の開放された開口部を別途準備された平板状のカバー(不図示)をボルト8Nによって固定することにより、代掻装置5を装着しない標準型の乗用移植機として構成することができるようになっている。
【0017】一方、代掻装置5付の作業機Aを構成する場合には、上記走行機体1を利用して上記カバーを取り外した状態において、開放された開口部に上記取出ケース86を、入力軸11に取付けている伝動ギヤと取出軸80に取付けている被伝動ギヤ(変速ギヤ)とを噛合させながら接合し、駆動ケース10と取出ケース86とをボルト8Nによって締着する。
【0018】また、動力取出機構8の取付状態において、駆動ケース10から代掻装置5の動力を入り切り、或いは回転変速を行う変速操作用の切換レバー8Lは、図2(B),図3に示すようにリヤカバー21に形成した切欠部22内を通して上方に突出させることにより、切換レバー8Lを運転席2側に接近させて切換操作を行い易くすることができるようにしている。
【0019】そして左右の後輪1bの間で機体の略央部に設置された駆動ケース10の下部に、取出ケース86を直付け状態で固定することにより、標準型の走行機体1に対しても後付け作業によって代掻装置5を装備した移植機Aに簡単に変更し使用することができるようにしている。また、この実施形態で示すリヤカバー21は座席シート側から両側の後輪1b上方を一体的に覆うと共に、この後輪1bの上方を覆う部分に足載せ用のステップ面21aを形成したリヤステップカバーを兼ねるように構成し、リヤカバー21の後辺を上記左右のステップ面21aの間において凹入形成することにより前記切欠部22を設けている。
【0020】そして切換レバー8Lは、昇降機構3のトップリンク30とロアリンク31との間を通して上記欠部22の右方内側にその握り部を近接させてリヤカバー21の上方に突出することにより、運転席2の後方で右側に接近させて操作を行い易くしている。尚、切欠部22は、図示例の切欠凹入させたものに限ることなく切換レバー8Lを挿入して操作可能な長孔であってもよい。
【0021】次に、上記のように構成した代掻装置5を植付装置6の昇降動作と連動させると共に、代掻装置5の代掻き作業高さを上下調節させる支持機構7について説明する。この支持機構7は、代掻装置5の巾に沿って平行状に配設された植付横機枠65(図3,4)と、この植付機横機枠65から立設された上記植付機枠60と、ロータリ軸50の両側を軸支するメタル部50aを下部に設けた後述する支持杆70とを有している。
【0022】そして上記植付機枠60の上部に横軸72を回動可能に支持し、この横軸72の両端に固着したリンクアーム71で上記支持杆70を連結支持している。そしてこの横軸72と、この横軸72の適所に設けた操作レバー7Lと、この操作レバー7Lを位置決め案内するように植付機枠60に固定したレバーガイド73を設けている。
【0023】更に、上記植付横機枠65から前方に突設されて端部に支持杆70の中途部を支持して横振れを防止しながら上下方向にスライド可能に案内する支持部(ガイド)75を有する支持部材75aと、上記横軸72の両側に係止されると共にロータカバー52に下端部を取付けて代掻装置5を上方に付勢支持するスプリング76等から構成されている。なお、前記支持杆70はパイプ材で構成されている。
【0024】そして、上記植付機枠60は、図2(A)に示すように側面視でヘ字状に屈曲させながら前方に傾斜させて植立させ、その上部に苗載台61を横方向に往復移動可能に支持すると共に、下部に植付横機枠65と伝動ケース51(図4)とを一体的に設けて剛体枠を形成している。
【0025】また、植付横機枠65の両側から突設した支持部材(支持腕)75aの支持部75は、図2(A)に示すように横軸72とロータリ軸50を連結する軸線に沿って後傾状となるように設けてあり、この支持部75内には下部にメタル部50aを有する下部支持杆70aをスライド可能に挿通しており、この下部支持杆70aの上部と上部支持杆70bとを連結ピン70cを介して切離可能に連結し、上部支持杆70bをリンクアーム71の先端にピン連結している。
【0026】なお、この支持杆70を下部支持杆70aと上部支持杆70bとによって直線状になるように構成している。また、上記支持杆70の下端に支持した代掻装置5は、上方に配置した横軸72とロータカバー52との間にスプリング76を設けて上方へ付勢支持している。従って、上記のように構成した代掻装置5の支持機構7は、植付機枠60と支持部75と支持杆70とが互いに組付け連結されたとき側面視において「三角形状」の剛体枠に形成されており、代掻装置5を安定して支持することができる。
【0027】また、この枠構造を可及的に小部材にした簡潔な構造で軽量化を図りながら、図2(A)に示すように後輪1bと植付装置6との間にコンパクトにまとめて設置することが可能となる。従って、植付装置6を走行機体1に近接して配置することができて機体長を短くすることができる。
【0028】そして、支持杆70の中途部をスライド可能に案内する支持部75は、植付機枠60の上部に設けた横軸72とロータリ軸50を連結する軸線に沿って後傾状に斜設しているので、代掻装置5を下降させた代掻作業姿勢において、この代掻装置5を後輪1b側に可及的に接近するように移動させることができ、上昇させる際には後輪1bから後方側に円滑に格納姿勢にすることができるようにしている。
【0029】また、代掻装置5は後輪1bの下側の円弧状の位置で、後方に向けて傾斜する直線に沿って上下するので、後輪1bに対して接近して配置できるために、スペースを大きく取ることがなく、コンパクトな装置を提供することができる。また、代掻装置5の高さ調節操作を行う操作レバー7Lは、図3に示すように植付機枠60に固着したレバーガイド73に縦溝状に開口したガイド溝77で上下円弧方向に案内されて、横軸72を中心に回動する際の位置決めを簡単かつ確実に行うことができるようにしている。
【0030】即ち、図示例のレバーガイド73は、そのガイド溝77の下方位置に代掻装置5の代掻作業高さ(代掻高さ)を複数段に調節係止できる調節溝77aを複数山谷状に形成している。また、上方位置に代掻装置5を地面から離間させて上方に格納状態となる路上走行姿勢に引き上げる走行高さに位置決め係止する係合溝77bを長溝状に形成している。なお、この代掻装置5の格納姿勢においては、代掻作業を行わないで植付作業だけを必要によって適時行うことができるようにしてある。
【0031】このレバーガイド73の構成により、代掻同時植付作業を行う際に、操作レバー7Lをガイド溝77の最下段の調節溝77aに係止すると、代掻装置5は最下降して代掻き高さを低くした状態で深代掻きを行うことができる。また、操作レバー7Lを上段の調節溝77aに係止すると代掻き高さを高くした浅代掻きを行うことができ、圃場の状態に適応した代掻作業を良好に行うことができるものである。
【0032】更に、操作レバー7Lを上方の係合溝77b内に位置させると、代掻装置5がスプリング76の弾性で引上げられて付勢支持された自由状態であることから、操作レバー7Lは図3(B)に示すように係合溝77bの上端部に接当して、代掻装置5の植付装置に対するそれ以上の上昇方向への移動(上動)を規制する。そして、係合溝77b内に位置決めされた操作レバー7Lは、図5に示すように、例えば植付装置6が走行姿勢に最上昇することに伴い代掻装置5も上動した際に、代掻装置5(図示例ではロータリ軸50)と植付伝動軸12とが接当したとしても、この接当抵抗によって代掻装置5はスプリング76の弾性力に抗して下方側に退避移動して、係合溝77b巾内において操作レバー7Lが図3(B)の矢印方向に自由に移動することにより逃がすことができるので、両者の無理な接当を防止して、スプリング76の弾性を有する軽い接当状態で植付装置6と代掻装置5とを上昇姿勢(走行姿勢)に良好に支持することができるものである。
【0033】従って、両者の接当による互いの損傷を防止することができると共に、両者を可及的に近接して配置することができるので、コンパクトな移植機Aを製作することができる等の利点がある。
【0034】以上のように構成した移植機Aは、耕起され湛水された圃場において植付装置5を下降して、滑走体からなるフロート6Fを地表上を滑走させながら、代掻装置5を代掻伝動軸81によって回転させて代掻を行いながら、また、植付装置5の植付け深さを昇降機構3によって上下コントロールすると共に、操作レバー7Lによる代掻高さ調節によって、代掻きされたのち、均平に均された圃場面に対して、苗を一定深さに植え付けることができるものである。
【0035】このような代掻同時植付作業において、操作レバー7Lをレバーガイド73の係合溝77b内に切換操作すると、代掻装置5は上記した構成の支持機構7を介しスプリング76によって上方に付勢支持されているので、操作レバー7Lを軽い力で楽に上昇操作させて格納姿勢にすることができる。また、代掻装置5の上昇量が従来の装置に比較して大きくなるので、代掻作業を行わない植付作業や、代掻同時植付作業を行わない路上走行作業等を円滑に支障なく行うことができるものである。
【0036】そして、代掻装置5は図5に示すように植付装置6の植付伝動軸12の下方に設置し、この代掻装置5を植付装置6の上昇に伴って上記植付伝動軸12と接当可能に設けると共に、両者の接当時に代掻装置5を下降退動させるように設けてある。
【0037】従って、操作レバー7Lを係合溝77bに操作して代掻装置5を格納姿勢にしたとき、植付装置6と代掻装置5とを可及的に近接させることができるので、機体の短縮化も図ることができると共に、地面から大きく離間させることができ路上走行作業等を良好に行うことができるものである。
【0038】また、代掻装置5を上昇格納位置に支持させる係合溝77bは広巾に形成していることにより、代掻装置5が植付装置6の植付伝動軸12に接当した際における下降退動を、操作レバー7Lが係合溝77b内で自由に移動(融通移動)して的確且つ簡単に行わせることができると共に、両者の接当に伴う破損等の不具合も良好に防止することができるものである。また、この際の植付装置6及び代掻装置5の伝動は、従来の機構を以て昇降機構3によって所定量上昇されることにより自動的に断たれるものである。
【0039】なお、図示例の代掻装置5と植付装置6との接当時における代掻装置5の下降退動手段は、代掻装置5をスプリング76で上方へ付勢支持することによって行う支持機構7による手段を採用したが、これに限ることなく例えばリンク機構による連携手段あるいはは電気的な連動手段によって行うようにしてもよいものである。
【0040】また、代掻装置5は代掻高さ調節及び格納姿勢の上昇時に、後傾斜状に傾設されている支持部75に支持杆70が案内されて移動するので、後輪1bの下方に接近した位置から接当することなく、後方上方に離間退避しながら上昇されることになる。そして代掻作業姿勢にする際には、代掻装置5は前方に移動しながら下降して後輪1bの外周円弧と地面とで形成される空間部内に向けて近接位置させることができるので、この分植付装置6を後輪1bに接近させながら代掻装置5の昇降に支障を生じさせることなく装着設置することができ、代掻同時植付作業を良好に行うことができる。
【0041】またこの際、代掻装置5の支持機構7は、植付機枠60の操作レバー7Lを有する横軸72側と、植付機枠60の下方から前方に向けて延設した支持部材75aに形成される支持部75とを、代掻装置5を支持する支持杆70で互いに組付け連結したとき、これらは苗載台61の下方で側面視において三角形状に形成された剛体枠を以てコンパクトにまとめて設置することができるので、代掻装置5を安定した状態で支持することができると共に、枠構造を可及的に小部材にした簡潔な構造で機体の小型化と軽量化を図ることができるものである。
【0042】尚、この図示例では、対地作業機5を支持する支持杆70を後傾斜状に斜設した支持部75に嵌挿させて、代掻装置5を後傾斜軌跡で上下するようにしたが、これに限ることなく例えば、代掻装置5は一旦後傾斜状の軌跡で退避移動したのち略鉛直方向に移動するように上下昇降させるようにしてもよいものであり、この場合の移動案内手段は、ガイドによる他リンク機構等を用いるようにしてもよいものである。
【0043】
【発明の効果】本発明は請求項1の発明により、走行機体に昇降可能に支持される植付装置の前側に、対地作業機を、この植付装置に設けたガイドに沿わせて上下調節可能に設けたことにより、走行機体の後輪と植付装置との間で対地作業機を安定よく良好に昇降させることができる。
【0044】また、請求項2の発明により、ガイドは後傾斜状に設け対地作業機を昇降させることにより、対地作業機を後輪と植付装置との間に走行機体と植付装置との機体長を大きくすることなく設置することができる。そして、請求項3の発明により、代掻装置5を安定した状態で支持することができると共に、支持構造を小部材を使用して簡潔な構造とすることができ、機体の小型化と軽量化を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成10年6月15日(1998.6.15)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2000−3(P2000−3A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平10−167144