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【発明の名称】 農作業機
【発明者】 【氏名】野上 久男

【氏名】三島 友孝

【氏名】田中 周二

【要約】 【課題】ミッションケースに軸装される入力軸及び走行出力分配軸を利用して簡単な構造のPTO変速機構を得る。

【解決手段】ミッションケース28には、入力軸62と、該入力軸62に連動する変速軸66と、該変速軸66に連動し前・後輪出力軸58,60を介して前・後輪12,14を駆動する走行出力分配軸68と、該走行出力分配軸68又は入力軸62に連動し散布装置30に駆動力を出力する作業機出力軸54が回転可能に軸装されている。作業機出力軸54にはクラッチ機構72が配置され、かつ入力軸62に連動する空転ギヤ73と走行出力分配軸68に連動する空転ギヤ75とが配置されていて、クラッチ機構72により作業機出力軸54と空転ギヤ73又は75のいずれかを噛合することにより、作業機出力軸54をエンジン回転数又は車輪に比例した回転数にて回転させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンの駆動力を入力する入力軸と、該入力軸に連動する変速軸と、該変速軸に連動し走行出力軸を介して走行部に駆動力を出力する走行出力分配軸と、該走行出力分配軸又は前記入力軸に連動し作業部に駆動力を出力する動力取出軸と、これら各軸相互間に介在する変速機構とを備え、前記入力軸、変速軸、走行出力軸、走行出力分配軸、及び動力取出軸をトランスミッションを収容するミッションケースに夫々回転可能に軸装してなる農作業機において、前記動力取出軸に回転不能、かつ軸方向に摺動自在に配置された選択切換え手段と、前記動力取出軸に回転可能に配置され、前記入力軸に連動する第1の空転ギヤと、前記動力取出軸に回転可能に配置され、前記走行出力分配軸に連動する第2の空転ギヤと、を備え、前記選択切換え手段を、前記第1の空転ギヤと第2の空転ギヤのいずれか一方に噛み合わせて動力伝達することにより、前記動力取出軸の回転数をエンジン回転数に比例する回転数と前記走行部の回転数に比例する回転数とに選択的に切換え可能とした、ことを特徴とする農作業機。
【請求項2】 前記選択切換え手段は、前記動力取出軸に一方向にのみ動力を伝達するワンウェイクラッチと、前記第1の空転ギヤ又は第2の空転ギヤの夫々の側面部に噛み合う爪部とを有している、ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防除用の薬液又は肥料等を散布する散布作業機等の農作業機に関し、詳しくは作業部に駆動力を出力する動力取出軸の回転数を、エンジン回転数に比例する回転数と、車輪の回転数に比例する回転数とに切換え可能とした農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】防除作業機等の農作業機は、前輪及び後輪により支持された走行機体を備えており、エンジンの動力は、無段変速機構を介してトランスミッションの入力軸に伝達され、該トランスミッションから前輪と後輪を駆動するフロントアクスルとリアアクスルに夫々動力が伝達される。前記走行機体には、前部にエンジンとその後方に運転席が設けられ、機体後方には散布装置が設けられていて、この散布装置は、薬液を収容している収容タンクと該収容タンクから薬液を送出する送給装置、更に送出された薬液を噴霧するノズル等を有していて、この薬液の散布により水田の稲や畑の作物に対し防除作業が行われる。
【0003】この種農作業機においては、トランスミッションケースに収容され作業部に駆動力を出力する動力取出軸の回転数制御として、車速に比例した回転数を動力取出軸に出力するグランドPTOと、エンジン回転数に比例した回転数を動力取出軸に出力するインデペンダントPTOとの切換えを選択可能なPTO変速機構が知られている。
【0004】そして、従来のPTO変速機構として、例えば、図9のトランスミッション構造に示すように、エンジンと一体回転している出力軸100と、PTOクラッチ102、切換えギヤ104、中間連結軸106、及び変速ギヤ108を介して動力取出軸110に動力を伝達する伝達経路(インデペンダントPTO)と、後輪駆動軸112からギヤ114、切換えギヤ104、中間連結軸106、及び変速ギヤ108を介して動力取出軸110に動力を伝達する伝達経路(グランドPTO)とが、前記切換えギヤ104のスライド操作により選択的に切換えられるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したPTO変速機構の場合、エンジン連動の出力軸100と中間連結軸106との連結部を、図9のA部に示すように、夫々の軸の端部を凹凸状に形成し、これら凹凸部を突当てて嵌合する手段を採用していたため、夫々の軸の加工に多くの作業工数を必要とすると共に、コストが増大する等の課題があった。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ミッションケースに軸装される入力軸及び走行出力分配軸を利用して簡単な構造でかつ製造コストの低減を図り得るPTO変速機構を備えた農作業機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、エンジン(18)の駆動力を入力する入力軸(62)と、該入力軸(62)に連動する変速軸(66)と、該変速軸(66)に連動し走行出力軸(58,60)を介して走行部(12,14)に駆動力を出力する走行出力分配軸(68)と、該走行出力分配軸(68)又は前記入力軸(62)に連動し作業部(30)に駆動力を出力する動力取出軸(54)と、これら各軸相互間に介在する変速機構(76〜86)とを備え、前記入力軸(62)、変速軸(66)、走行出力軸(58,60)、走行出力分配軸(68)、及び動力取出軸(54)をトランスミッションを収容するミッションケース(28)に夫々回転可能に軸装してなる農作業機(10)において、前記動力取出軸(54)に回転不能、かつ軸方向に摺動自在に配置された選択切換え手段(72)と、前記動力取出軸(54)に回転可能に配置され、前記入力軸(62)に連動する第1の空転ギヤ(73)と、前記動力取出軸(54)に回転可能に配置され、前記走行出力分配軸(68)に連動する第2の空転ギヤ(75)と、を備え、前記選択切換え手段(72)を、前記第1の空転ギヤ(73)と第2の空転ギヤ(75)のいずれか一方に噛み合わせて動力伝達することにより、前記動力取出軸(54)の回転数をエンジン回転数に比例する回転数と前記走行部(12,14)の回転数に比例する回転数とに選択的に切換え可能とした、ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、前記選択切換え手段(72)は、前記動力取出軸(54)に一方向にのみ動力を伝達するワンウェイクラッチ(72a)と、前記第1の空転ギヤ(73)又は第2の空転ギヤ(75)の夫々の側面部(73b,75b)に噛み合う爪部(72b)とを有している、ことを特徴とする。
【0009】[作用]本発明によれば、農作業機(10)は、エンジン(18)の駆動力を入力する入力軸(62)と、該入力軸(62)に連動する変速軸(66)と、該変速軸(66)に連動し走行出力軸(58,60)を介して走行部(12,14)に駆動力を出力する走行出力分配軸(68)と、これら走行出力分配軸(68)又は前記入力軸(62)に連動し作業部(30)に駆動力を出力する動力取出軸(54)等を備えていて、これらの各軸がミッションケース(28)に夫々回転可能に軸装されている。
【0010】そして、前記動力取出軸(54)には、該動力取出軸(54)に対し回転不能かつ軸方向に摺動自在に選択切換え手段(72)が配置されていると共に、前記動力取出軸(54)には、前記入力軸(62)に連動する第1の空転ギヤ(73)、及び前記走行出力分配軸(68)に連動する第2の空転ギヤ(75)が回転可能に配置されていて、前記選択切換え手段(72)を、前記第1の空転ギヤ(73)と第2の空転ギヤ(75)のいずれか一方に噛み合わせて動力伝達することにより、前記動力取出軸(54)の回転数は、エンジン回転数に比例する回転数と、前記走行部(12,14)の回転数に比例する回転数とに選択的に切換えられる。
【0011】このため、前記選択切換え手段(72)を第1の空転ギヤ(73)に噛み合せれば、動力取出軸(54)の回転速度を機体走行速度にかかわらずにエンジン回転数に比例して制御することが可能となり、また、該選択切換え手段(72)を第2の空転ギヤ(75)に噛み合せれば、動力取出軸(54)の回転速度を機体走行速度に応じて制御することが可能となる。
【0012】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって本発明を何ら限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明に係る農作業機を、散布作業機を例として説明する。
【0014】図1及び図2は散布作業機10の外観構成を示しており、この散布作業機10は、前輪12及び後輪14により支持された走行機体16を有し、この走行機体16には、前部にボンネット20で覆われたエンジン18が搭載され、その後方には各種の操作レバー及び繰作スイッチ等とハンドル22、並びに座席シート24等を有する運転席26が設けられ、前記エンジン18には無段変速機構27を介してトランスミッションケース(以下、ミッションケースという)28が連結されている。このミッションケース28の内部には、走行変速及び作業変速等を行うトランスミッションが収容されている。
【0015】前記走行機体16には、前部に昇降可能に装着された薬剤等を散布する散布部30aと、後部に載置されて薬剤等を収容する収容タンク30bと、この収容タンク30bから薬剤等を送出するポンプ30cとを有する散布装置30が載置されていて、この散布装置30によって水田又は畑の作物に対し所定幅に薬剤等が散布される。
【0016】前記走行機体16は、図2〜図4に示すように、左右側にメインの外枠となる機体側枠32を有し、その前後端を前横枠34と後横枠36,36aとで連結していると共に、中途部をミッションケース28上に位置するように下向きコ字状のブラケット枠38で連結し、運転席26の下部を前記後横枠36,36aにて連結している。これにより、平面視において機体側枠32と前横枠34及び後横枠36,36aとで、ミッションケース28を内部に包むように方形状の剛体枠に形成し、更に運転席26の後部に取付片32bを設けてその上に収容タンク30bを搭載している。
【0017】また、この走行機体16は、機体側枠32の外側に補助外枠32fが機体前後方向に略々平行に沿設されていて、該走行機体16の前部には、左右の前輪12を連結支持するフロントアクスルケース40が着脱可能に取付けられ、その後部に左右の後輪14を連結支持するリヤアクスルケース42が着脱可能に取付けられている。これらフロントアクスルケース40とリヤアクスルケース42内には、前輪12と後輪14に夫々動力を伝達するフロントアクスル40aとリヤアクスル42aが収容されている。
【0018】前記フロントアクスルケース40とリヤアクスルケース42は、左右の機体側枠32,32から外方に突設された4個の取付片32aにて左右端側が取付けられていて、フロントアクスルケース40は、ミッションケース28から前方に突出している前輪出力軸58により伝動連結ケース部44(図4参照)を介して該ミッションケース28に連結され、またリヤアクスルケース42の伝動連結ケース部45には、ミッションケース28から後方に突出している後輪出力軸60及びジョイント46を介して連結軸48が連結されている。これにより、フロントアクスルケース40を走行機体16の前方側から着脱可能に取付けることができ、また、リヤアクスルケース42を走行機体16の後方側から着脱可能に取付けることができる。
【0019】なお、前記フロントアクスルケース40とリヤアクスルケース42とは、そのケース端部にダンパー式のキングピンケース50を介して前輪12と後輪14とを夫々上下動可能に支持していて、このダンパーにより、走行時の地面の凹凸や傾斜によっても走行機体16に大きな衝撃を与えることなく、また、走行機体16の左右方向の姿勢を略々水平に維持して、散布部30aによる散布作業を適正に行なえるようにしている。
【0020】図4に示すように、前記ミッションケース28は、上部を、左右両側に設けた機体側枠32を連結する前記の下向きコ字状のブラケット枠38に取付ネジで固定されていると共に、左右両側を、機体側枠32に固定されたフロントアクスルケース40から後方に延長したケースブラケット52aに取付ネジによって固定されていて、これら上部と左右側の3点の取付ネジを緩めるだけでミッションケース28を機体側枠32から簡単に取外すことができる。
【0021】また、図1に示すように、ミッションケース28の後方に延設された作業機出力軸54は、ジョイント56a及び連結軸56を介してベルト伝動機構57と着脱可能に接続され、薬剤等の送給ポンプ30cが駆動されるようになっている。前記エンジン18は、フロントアクスルケース40の直上で前横枠34及び機体側枠32上に取付けられていて、このエンジン18の後方下部にミッションケース28が配置されている。
【0022】次いで、図4〜図6に示すように、前記ミッションケース28内には、該ミッションケース28から機体前方に延設されて前記フロントアクスル40aを駆動する前輪出力軸58と、前記ミッションケース28から機体後方に延設されて前記リアアクスル42aを駆動する後輪出力軸60とが回転可能に軸装されていて、これら前輪出力軸58と後輪出力軸60とは、走行機体16の左右幅方向の中心軸C(図4参照)に対し正面視略々左右対称に振り分け配置されている。
【0023】本発明では、前記動力取出軸54に回転不能、かつ軸方向に摺動自在に配置された選択切換え手段と、前記動力取出軸54に回転可能に配置され、前記入力軸62に連動する第1の空転ギヤと、前記動力取出軸54に回転可能に配置され、前記走行出力分配軸68に連動する第2の空転ギヤとを備えている。
【0024】図5及び図6に示すように、エンジン18からの動力は、前述した無段変速機構27を介してミッションケース28に軸装された入力軸62に伝達され、該入力軸62の回転駆動力はメインクラッチ64を介してギヤ76,78を含むギヤ機構により変速軸66に伝達され、更に該変速軸66の回転駆動力はギヤ80,82を含むギヤ機構により走行出力分配軸68に伝達される。そして、前記走行出力分配軸68からギヤ84,86,88を含むギヤ機構により、前輪出力軸58と後輪出力軸60とに夫々伝達されている。
【0025】前記作業機出力軸54には、図7及び図8に示すように、該作業機出力軸54に空転可能に設けられた第1の空転ギヤ73と入力軸62のギヤ74とが常時噛み合っていると共に、作業機出力軸54に空転可能に設けられた第2の空転ギヤ75と走行出力分配軸68のギヤ84とが常時噛み合っていて、作業機出力軸54にスプライン80を介して軸方向(矢印方向)に摺動自在に設けられたクラッチ機構(選択切換え手段)72の切換えにより、前記入力軸62又は走行出力分配軸68からの動力が作業機出力軸54に伝達されるようになっている。
【0026】すなわち、前記クラッチ機構72は、作業機出力軸54に一方向にのみ動力を伝達可能なワンウェイクラッチ72aと、該ワンウェイクラッチ72aの側面部に設けられたドグクラッチ(爪部)72bとを有していて、前記第1の空転ギヤ73及び第2の空転ギヤ75の夫々の側面部には、前記ドグクラッチ72bに噛み合うドグクラッチ73b,75bが夫々設けられている。そして、図8に示すように、前記クラッチ機構72をドグクラッチ72b,73bを介して第1の空転ギヤ73に噛み合わせれば、作業機出力軸54の回転数をエンジン回転数に比例する回転数に切換えることができる(インデペンダントPTO)。このため、車輪の回転数にかかわらずにエンジン回転数に比例して作業機出力軸54の速度を制御することができるので、機体停止時の作業時等には好適である。
【0027】また、図7に示すように、前記クラッチ機構72をドグクラッチ72b,75bを介して第2の空転ギヤ75に噛み合わせれば、作業機出力軸54の回転数を前輪12又は後輪14の回転数に比例する回転数に切換えることができる(グランドPTO)。このため、車輪の回転数に応じて作業機出力軸54の速度を制御できるので、植付作業や肥料散布作業等に好適である。
【0028】そして、これらインデペンダントPTO及びグランドPTOのいずれの場合においても、エンジン18からの回転駆動力はメインクラッチ64を介して入力軸62に伝達されるので、該メインクラッチ64の切操作及び後述するブレーキ機構70の踏込操作により全面停止(オールストップ)が可能となっている。なお、前記第1及び第2の空転ギヤ73,75に夫々噛み合っている相手ギヤ74,84は、夫々他の伝動用ギヤとして変速機構を構成しているので、構造がシンプルでかつ安価に製造することができる。また、前記クラッチ機構72にワンウェイクラッチ72aを使用しているのは、作業機出力軸54に逆回転の駆動力が伝達された場合にも、一方向のみの回転を作業機側のポンプ30cに伝えるためである。
【0029】次に、図5において、符号55は前記入力軸62又は変速軸66からの動力を受けて駆動される作業機第2出力軸であり、また後輪出力軸60は、ミッションケース28から機体後方に延設されていると共に前方にも一部延設されていて、この前方に延設された出力軸部分にブレーキ機構70が配設されている。すなわち、後輪出力軸60の前端部にはブレーキホイール70aが固定され、このブレーキホイール70aの内面にライニングを張ったブレーキシュー70bが設けられ、ブレーキペダルを踏むとブレーキシュー70がブレーキホイール70aの内面に押し付けられて制動される。
【0030】また、前述の図1,2に示したように、座席シート24は走行機体16の左右幅方向の中央部で、後横枠36上に設置された箱枠37の上部に取付支持されており、この箱枠37内に燃料タンク19を収納することで、走行機体16上に燃料タンク19を設け、地上高を可及的に高くできるようにしている。また、座席シート24の両側に形成された空間部には、平面視左側の空間部に収容タンク30b内に収容されている薬液等を送出する送給ポンプ30cと、散布部30aを油圧で昇降操作する昇降バルブ30vが配置され、平面視右側の空間部には前記送給ポンプ30cで送出された薬液等を、散布部30aの散布パイプに送給する切換弁31が配置されている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ミッションケースに回転可能に軸装され、走行出力分配軸又は入力軸に連動して作業部に駆動力を出力する動力取出軸を有し、この動力取出軸に回転不能かつ摺動自在に配置された選択切換え手段と、該動力取出軸に回転可能に配置され入力軸に連動する第1の空転ギヤ、及び前記走行出力分配軸に連動する第2の空転ギヤとを備え、前記選択切換え手段を第1の空転ギヤに噛み合せれば、機体走行速度にかかわらずにエンジン回転数に比例して動力取出軸の速度を制御することができので、機体停止時の作業時等に好適であり、また、該選択切換え手段を第2の空転ギヤに噛み合せれば、機体走行速度に応じて動力取出軸の速度を制御できるので、植付作業や肥料散布作業等に好適である。
【0032】また、前記第1の空転ギヤは入力軸に連動し、第2の空転ギヤは走行出力分配軸に連動するように構成しているので、入力軸及び走行出力分配軸を利用して簡単な構造でかつ製造コストの低減を図ることができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、選択切換え手段は、動力取出軸に一方向にのみ動力を伝達するワンウェイクラッチを有しているので、該動力取出軸を常に一方向にのみ回転させることができる。このため、例えば動力取出軸によって駆動される作業ポンプ等を逆回転することなく一定方向にのみ回転することができる。また、選択切換え手段は、第1の空転ギヤ又は第2の空転ギヤの側面部に噛み合う爪部を有していて、ラジアル荷重を受けないため、安価なワンウェイクラッチを用いることができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年5月13日(1999.5.13)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
【公開番号】 特開2000−316317(P2000−316317A)
【公開日】 平成12年11月21日(2000.11.21)
【出願番号】 特願平11−132089