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【発明の名称】 ロータリ耕耘装置の耕耘深度調節装置
【発明者】 【氏名】相沢 良一

【氏名】石丸 雅邦

【氏名】高橋 恒

【氏名】桜原 清文

【氏名】佐伯 英明

【氏名】長井 訓

【要約】 【課題】ロータリ耕耘装置を上昇させた場合のトラクタとの干渉防止。

【解決手段】ロータリ耕耘装置1のマスト9の上端部に、耕耘深度調節用の耕深調節ねじ棒18を、前側が上方に位置し後側が下方に位置する傾斜状態にして回転自在に支持し、耕深調節ねじ棒18の前側上端部にはL字型に屈折したハンドル24を、上下位置調節自在に取り付ける。耕深調節時には、ハンドル24の握持部24aを上方に移動することにより、トラクタから楽に耕深調節をすることができ、耕耘作業中には、ハンドル24の握持部24aを下方に移動させて、耕深調節ねじ棒18の上端部よりも後側下方に位置させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロータリ耕耘装置1のマスト9の上端部に、ゲージホイル15を上下調節する耕深調節ねじ棒18を前側が上方に位置し後側が下方に位置する傾斜状態にして回転自在に支持し、前記耕深調節ねじ棒18の上端部にはL字型に屈折したハンドル24の基部を取り付けると共に、ハンドル24の先端部に大形の握持部24aを構成して、前記握持部24aを耕深調節ねじ棒18の上端部から前側に突出した調節状態と耕深調節ねじ棒18の上端部から後側に退避した状態とに変更可能に構成したことを特徴とするロータリ耕耘装置の耕耘深度調節装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータリ耕耘装置の耕耘深度調節装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来のロータリ耕耘装置の耕耘深度調節装置は、マストの上端部にゲージホイルを上下調節する調節ねじ棒を、前側が上方に位置し後側が下方に位置するよう傾斜状態にして回転自在に支持し、耕深調節ねじ棒の上端部にはL字型に屈折したハンドルを固定状態で取り付ける構成であり、ハンドルの握持部が耕深調節ねじ棒の上端部から前側に突出する構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来装置にあっては、耕深調節ねじ棒の上端部にL字型に屈折したハンドルを固定状態で取り付け、調節ねじ棒の上端部からハンドルの握持部が前側に突出する構成であったので、ロータリ耕耘装置を最高位置に上昇させると、トラクタのキャビンに干渉するようなことがあり、キャビン後部の窓を開けて注意しながら、ロータリ耕耘装置を上昇する必要があり、上昇操作が煩わしいという問題点があった。
【0004】そこで、この発明は、このような問題点を解消ししようとするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を解決するための発明は、ロータリ耕耘装置1のマスト9の上端部に、ゲージホイル15を上下調節する耕深調節ねじ棒18を前側が上方に位置し後側が下方に位置する傾斜状態にして回転自在に支持し、前記耕深調節ねじ棒18の上端部にはL字型に屈折したハンドル24の基部を取り付けると共に、ハンドル24の先端部に大形の握持部24aを構成して、前記握持部24aを耕深調節ねじ棒18の上端部から前側に突出した調節状態と耕深調節ねじ棒18の上端部から後側に退避した状態とに変更可能に構成したことを特徴とするロータリ耕耘装置の耕耘深度調節装置とした。
【0006】
【発明の作用及び効果】ロータリ耕耘装置1の耕深調節時には、例えば、図2の実線で示すように、ハンドル24の握持部24aを前側に移動し、トラクタから握持部24aを操作することにより、ゲージホイル15を楽に上下調節することができる。また、耕耘作業中は、例えば、図2の仮想線で示すように、ハンドル24の握持部24aを後側に移動し、耕深調節ねじ棒18の前端部よりも後側に位置させる。
【0007】従って、耕深調節ねじ棒18の前端部に対してハンドル24の握持部24aが後側で垂下状態で支持されて、耕深調節ねじ棒18の回転が規制され、ゲージホイル15の耕深調節位置をそのまま維持することができ、また、ロータリ耕耘装置1を上昇させても、ハンドル24の握持部24aがトラクタキャビンに干渉するのを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、図1及び図2に基づき本発明の一実施例の形態について説明する。ロータリ耕耘装置1は、図1に示すように、トラクタ本体から動力の伝達される伝動ケース2、伝動ケース2から左右両側方に延出している左・右ビーム3,3、左ビーム3の端部に連結されているサイド伝動ケース4、右ビーム3の端部に連結されているサイドプレート5、前記サイド伝動ケース2及びサイドプレート5の下端部に軸架されている耕耘軸6,耕耘爪7からなる耕耘装置8、伝動ケース2に取り付けられているマスト9、耕耘装置8の上部を被覆する主カバー10、耕耘装置8の後部を被覆するリヤーカバー11、リヤーカバー11の押圧装置12、伝動ケース2の左・右連結板13,13に上下回動自在に軸支されているリヤーヒッチ14、リヤーヒッチ14に取り付けられているゲージホイル15、リヤーヒッチ14を上下に調節するスクリュー式の耕深調節装置16等により、構成されている。
【0009】次ぎに、図2に基づき耕深調節装置16について説明する。マスト9の上端部には、コマ体17の左・右軸部を軸支し、コマ体17の孔部に耕深調節ねじ棒18を挿入し、耕深調節ねじ棒18にピンにより取り付けた上・下ストッパ19,19をコマ体17の上下両面に接触状態で支持して、耕深調節ねじ棒18を所定位置で回転自在に支持している。
【0010】また、リヤーヒッチ14には耕深調節筒20の下端部をピンにより枢支し、耕深調節ねじ棒18のねじ部を耕深調節筒20のねじ部にねじ嵌合して、耕深調節ねじ棒18を前側が上方に位置し後側が下方に位置するように傾斜状態に支持している。耕深調節ねじ棒18の前端部には、長手方向に対して交叉する方向に支持棒21を延出し、支持棒21の基部側には、横断面U字型の板バネにより構成されているハンドル支持板22を支持ピン23により取り付け、支持棒21及びハンドル支持板22の先端側に、L字型に屈折したハンドル24の基部をピンより回動自在に支持し、ハンドル24の先端部には大形の握持部24aを構成している。
【0011】しかして、ハンドル調節時には、図2の実線で示すように、ハンドル24を前側に回動し、握持部24aを前側に位置させると、ハンドル24はハンドル支持板22のバネ力により保持され、ハンドル24を操作し、耕深調節ねじ棒18を正転あるいは逆転して、耕深調節筒20を伸縮しリヤーヒッチ14を下方に調節し耕深調節をする。
【0012】また、作業中は仮想線で示すように、耕深調節ねじ棒18に対してハンドル24を後側に回動し、握持部24aを耕深調節ねじ棒18の前端よりも後側に位置させる。従って、耕深調節ねじ棒18に対して、ハンドル24の握持部24aが垂下状態となり、耕深調節ねじ棒18の回転が規制され、リヤーヒッチ14の耕深調節状態をそのまま維持でき、また、ロータリ耕耘装置1を上昇させても、ハンドル24がトラクタのキャビン(図示省略)に干渉するような不具合を防止できる。
【0013】また、マスト9の上端部には、コマ体17の左・右軸部を軸支し、コマ体17の孔部に耕深調節ねじ棒18を挿入して、上・下ストッパ19,19により規制して所定位置で耕深調節ねじ棒18を回転自在に支持するにあたり、図3に示すように、上・下ストッパ19,19により、耕深調節ねじ棒18の上端側を支持する構成としてもよい。
【0014】そのように構成すると、作業中は仮想線で示すように、耕深調節ねじ棒18に対してハンドル24の握持部24aが垂下状態となると、握持部24aが左右のマスト9,9の間に位置して、ロータリ耕耘装置1を最高位置に上昇させても、ハンドル24のキャビン(図示省略)への干渉を防止できると共に、左右のマスト9,9間にハンドル24の握持部24aが位置して、耕深調節ねじ棒18の回転が阻止され、ゲージホイル15の耕深調節位置を確実に維持することができる。
【0015】次ぎに、図4に示す実施例について説明する。耕深調節ねじ棒18の上端部には、上端ストッパ25を取り付け、耕深調節ねじ棒18の上ストッパ19と上端ストッパ25との間に、ハンドル24の基部を移動自在でかつ耕深調節ねじ棒18と一体的に回転するように装着し、ハンドル24と上ストッパ19との間に、圧縮スプリング26を介装して、ハンドル24を前側に移動しがちに付勢している。ハンドル24には係止凹部28を設けると共に、マスト9側には係止ピン27を設けて、ハンドル24の後側移動時には、係止凹部28と係止ピン27を係合し、ハンドル24を後側に移動した状態で係止できる構成である。
【0016】しかして、耕深調節時には、ハンドル24の係止凹部28をマスト9側の係止ピン27から外すと、圧縮スプリング26によりハンドル24は、仮想線で示すように前側上方へ移動し、トラクタに乗っている運転者はハンドル24の握持部24aを握り、耕深調節ねじ棒18を回転操作してゲージホイル15の上下調節をする。
【0017】また、耕耘作業時には、ハンドル24を圧縮スプリング26に抗して後側に移動させ、耕深調節ねじ棒18を中心にしてハンドル24を回動し、係止凹部28と係止ピン27とを係合し、ハンドル24を後側に移動した状態で、耕深調節ねじ棒18の回転を阻止し、前記実施例と同様の効果を奏するものである。次ぎに、図5について説明する。
【0018】リヤーカバー11の後部には、耕土表面の藁屑類を埋め込むシース29を全幅にわたり設け、シース29の後方には、藁屑類を埋め込んだ土壌表面を整地するローラー30を全幅にわたって設けている。このローラー30は、ローラーブラケット30a,ローラー30の左右両側を支持するローラー支持体30b,30b,ローラーブラケット30aとローラー支持体30b,30bとの間に設けられている加圧バネ30cにより構成されている。
【0019】しかして、ロータリ耕耘装置1の耕耘装置8により耕耘し、耕土表面の藁屑類はシース29により埋め込まれ、後続するローラー30により鎮圧整地され、きれいな耕土表面を形成することができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成11年5月7日(1999.5.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−316312(P2000−316312A)
【公開日】 平成12年11月21日(2000.11.21)
【出願番号】 特願平11−127319