| 【発明の名称】 |
畑作除草機用籠ローラ |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 辰春
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| 【要約】 |
【課題】畑作除草機用籠ローラに関し、籠ローラによって、作物が植えられる畝の根際まで掘削して効果的な除草を行なう。
【解決手段】トラクターc等の後部に連結する除草機bに装着せしめる畑作除草機用籠ローラa,a’であって、他数本の棒材21をローラの円周に沿って並列することにより、ローラ外周部20を構成し、該ローラ外周部20の一端口に基板22を設け、該基板22の外縁部に各棒材21の一端部を止着し、同基板22の中心部に設けた軸受け部24を装着用のフレーム1の支軸13に嵌合せしめることにより、同フレーム1軸支部13の左右の少なくとも一方に、上記籠形ローラa,a’を自由回転可能に支持して成る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクター等、自走装置の後部に連結する除草機に装着せしめる畑作除草機用籠ローラであって、上記除草機の後部に装着するフレームと、該フレームの下端部に取り付け支持する籠形ローラとから構成し、上記フレームは、同フレームの下端部に設けた軸支部から左右の少なくとも一方へ向けて水平に突出する支軸を設けて成り、且つ、上記籠形ローラは、他数本の棒材をローラの円周に沿って適宜な間隔を置きつつ並列することにより、略円筒状のローラ外周部を構成すると共に、該ローラ外周部の一端口に基板を設け、該基板の外縁部に各棒材の一端部を止着し、同基板の中心部に設けた軸受け部を上記フレームの支軸に嵌合せしめることにより、同フレーム軸支部の左右の少なくとも一方に、上記籠形ローラを自由回転可能に取り付け支持して成る畑作除草機用籠ローラ。 【請求項2】 上記除草機に、複数台の畑作除草機用籠ローラを左右方向へ所定の間隔を置いて装着し、且つ、隣り合う畑作除草機用籠ローラの籠形ローラ同士を、他端口同士が所定の間隔を介して対向するように配設してなる請求項1記載の畑作除草機用籠ローラ。 【請求項3】 フレームの下部に設けた軸支部から左右両方向へ水平に突出する支軸の外周に、1個以上の筒状カラーを抜き差し可能に嵌装し、このカラーの嵌装位置を籠形ローラの基板の内側と外側との間で変更することにより、フレーム下端部の軸支部から籠形ローラ先端までの幅寸法を調節し得るように構成した請求項1又は2記載の畑作除草機用籠ローラ。 【請求項4】 フレームの下部の軸支部に、中央部から略くの字形に屈曲せしめた支軸を挿通せしめ、この支軸を回動可能且つ所定の回動位置にて固定可能に構成することにより、上記支軸により自由回転可能に支持した左右両籠形ローラの平面視の支持角度をハ形と逆ハ形、及び中立位置とに変更し得るように構成した請求項1乃至3の何れか一項記載の畑作除草機用籠ローラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、畑作除草用の籠ローラに関し、さらに詳しくは、畝の除草と、土塊の細土化鎮圧を同時に行なう畑作除草機用籠ローラに関する。 【0002】 【従来の技術】図12及び図13は、トラクターの後部に装着した除草機に装着せしめる従来の畑作除草機用籠ローラ100を示している。上記籠ローラ100は、金属棒を用いて外形を略樽形に形成したローラ101と、該ローラ101を回転自在に支持するフレーム102とから構成してある。上記ローラ101の軸芯部には、支軸103を挿通して同ローラ101の左右両端部に突出せしめ、この支軸103の両端部をフレーム102により左右両側から支持して上記ローラ101を自由回転自在に支承している。また、上記した如く構成した籠ローラ100は、トラクターの後部に装着した除草機に沿って、複数台、例えば5台の籠ローラ100を左右方向に所定の間隔を置いて装着せしめる。尚、上記した所定の間隔とは、畝と畝との間となる畝合いの間隔に合わせて設定してある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した如くトラクターの後部に装着する除草機に沿って装着した各籠ローラ100は、トラクターの走行と同時に除草機により牽引されて自由回転しながら転がり移動し、ローラ101を構成する各棒材により畝及び畝合いの表土を掘削して発芽期にある雑草を引き抜くように除草していた。 【0004】しかし、上記した従来の籠ローラ100は、外形を略樽形に構成したローラ101の左右両側面に突出する支軸103を、同ローラ101の左右両側から支持するように構成してある。したがって、上記ローラ101により作物の根際まで掘削しようとすると、ローラ101の両端部が作物の茎際に届くよりも先に、同ローラ101の左右両側面に突出するフレーム102が作物の茎葉に接触して傷つけてしまう欠点があった。即ち、上記したように構成した従来の籠ローラ100においては、作物の茎葉を傷つけることなく作物が植えられる根際まで掘削することは困難であった。。 【0005】本発明の課題は、上記した如き畑作除草機用籠ローラに関し、籠ローラによって、作物が植えられる畝の根際まで掘削して効果的な除草を行なうことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明は、トラクター等、自走装置の後部に連結する除草機に装着せしめる畑作除草機用籠ローラであって、上記除草機の後部に装着するフレームと、該フレームの下端部に取り付け支持する籠形ローラとから構成し、上記フレームは、同フレームの下端部に設けた軸支部から左右の少なくとも一方へ向けて水平に突出する支軸を設けて成り、且つ、上記籠形ローラは、他数本の棒材をローラの円周に沿って適宜な間隔を置きつつ並列することにより、略円筒状のローラ外周部を構成すると共に、該ローラ外周部の一端口に基板を設け、該基板の外縁部に各棒材の一端部を止着し、同基板の中心部に設けた軸受け部を上記フレームの支軸に嵌合せしめることにより、同フレーム軸支部の左右の少なくとも一方に、上記籠形ローラを自由回転可能に取り付け支持して成るものである。 【0007】上記した手段によれば、除草機の後部に装着するフレームの下部には支軸が設けてあり、この支軸に籠形ローラが自由回転可能に支持されている。上記籠形ローラは、他数本の棒材を並列して略円筒形のローラ外周部を構成し、その一端口に基板を設け、同基板の外縁部に上記各棒材の一端部を止着して固定してある。また、上記基板の中心部(ローラの軸芯)には、軸受け部が設けてあり、この軸受け部を上記したフレームの下部の軸支部から水平に突出する支軸に嵌合することにより、フレーム軸支部の左右の少なくとも一方において、他端口の開口する籠形ローラが片持ち状態で自由回転する。 【0008】尚、上記籠形ローラは、一度に複数の列の畝を掘削するために、畑作除草機用籠ローラを、上記除草機に沿って所定の間隔を置いて複数台装着することで作業能率を大幅に向上できる。また、畑作用除草機用ローラは、一度に掘削を行なう複数本の畝のうち、最も外側に位置する畝の外側面を掘削するために、フレーム下部の左右のどちらか一方だけに籠形ローラを装着したものもある。ちなみに、上記畑作除草機用籠ローラの数は、一度に掘削する畝の本数に合わせて畑作除草機用籠ローラの数も増減することになる。 【0009】上記した如く構成した畑作除草機用籠ローラは、フレームを除草機に沿って所定の間隔を置きつつ横一列に並べて装着することにより、上記籠形ローラが地面に接地した状態となる。そして、トラクター等の自走装置を走行させて、上記籠形ローラを畝と畝合とに沿って牽引すると、上記籠形ローラのローラ外周部が畝に植えた作物の茎際から畝合の範囲の表土に接触しながら転がり回転し、ローラ外周部を構成する多数本の棒材により、同表土を掘削して、そこに生える発芽期の雑草を引き抜くように除草する。 【0010】請求項2記載の畑作除草機用籠ローラは、上記除草機に、複数台の畑作除草機用籠ローラを左右方向へ所定の間隔を置いて装着し、且つ、隣り合う畑作除草機用籠ローラの籠形ローラ同士を、他端口同士が所定の間隔を介して対向するように配設してなるものである。 【0011】上記した畑作除草機用籠ローラは、複数の列の畝を一度に掘削するために、除草機に沿って複数台間隔を置いて装着することにより作業能率を向上することができる。前記したように、複数台の畑作除草機用籠ローラを用いて一度に複数の列の畝を同時に掘削する際には、2個の籠形ローラを設けた畑作除草機用籠ローラを、自走装置後部の除草機に沿って所定の間隔を置いて複数個装着する。この場合、各畑作除草機用籠ローラの籠形ローラは、基板の軸受け部をフレーム下部の軸支部から左右に突出する支軸に各々嵌合して自由回転可能に支持される。 【0012】これにより、各畑作除草機用籠ローラは、フレームの下部に設けた軸支部を中央にして左右両方の籠形ローラが他端口をそれぞれ外側へ向けた状態で支持される。また、隣り合う畑作除草機用籠ローラの籠形ローラ同士は、他端口同士を所定の間隔、即ち、畝に植えられる作物を適宜に挟む間隔を介して対向した状態となる。また、一度に掘削を行なう複数本の畝の内、最も外側に位置する畝の外側面を掘削する畑作除草機用籠ローラは、フレーム下部の軸支部の左右どちらか一方だけに籠形ローラを装着することになる。 【0013】上記した如く構成した畑作除草機用籠ローラは、他端口同士を所定の間隔を介して対向する籠形ローラ同士によって、作物の茎際から畝の側面を掘削して確実に除草することができる。また、この際、畑作除草機用籠ローラのフレームは、両籠形ローラの中間から上方へ突出する形で装着されるので、籠形ローラの他端口を作物の茎際に対して十分に近づけることができると共に、従来のもののようにフレームによって作物の茎葉を傷付けることも回避できる。 【0014】請求項3記載の畑作除草機用籠ローラは、フレームの下部に設けた軸支部から左右両方向へ水平に突出する支軸の外周に、1個以上の筒状カラーを抜き差し可能に嵌装し、このカラーの嵌装位置を籠形ローラの基板の内側と外側との間で変更することにより、フレーム下端部の軸支部から籠形ローラ先端までの幅寸法を調節し得るように構成したものである。 【0015】上記した手段によれば、フレーム下端部の軸支部から水平に突出する支軸には、籠形ローラと共に、一個以上の筒状のカラーが嵌装してある。例えば、支軸に対するカラーの嵌装位置を籠形ローラの基板の外側から内側に移動させると、フレーム下端部の軸支部の中央から籠形ローラ先端(他端口)までの幅寸法が、上記した如く移動させたカラーの分増大し、上記籠形ローラと畝を挟んで対向する籠形ローラの先端部間との間隔が狭められる。これとは反対に、支軸に対するカラーの嵌装位置を籠形ローラの基板の内側から外側へ移動させることにより、フレーム下端部の軸支部の中央から籠形ローラの先端部までの幅寸法が上記した如く移動させたカラーの分、減少しする。その結果、上記籠形ローラと畝を挟んで対向する籠形ローラの先端部(他端口)との間隔が広げられる。即ち、上記した如く支軸に嵌装されるカラーを移動せしめることにより、畝を挟んで対向する両籠形ローラの先端部同士の間隔を、畝の幅や作物の大きさに合わせて任意に変更することが可能となる。 【0016】請求項4記載の畑作除草機用籠ローラは、フレーム下端部の軸支部に、中央部から略くの字形に屈曲せしめた支軸を挿通せしめ、この支軸を回動可能且つ所定の回動位置にて固定可能に構成することにより、上記支軸により自由回転可能に支持した左右両籠形ローラの平面視の支持角度をハ形と逆ハ形、及び中立位置とに変更し得るように構成したものである。この場合、上記した支軸は、中央部から略くの字形に屈曲せしめて、フレーム下端部の軸支部により回動可能に支持してあるので、上記支軸を回動せしめて任意の位置にて固定することにより、上記支軸にて自由回転可能に支持した左右両籠形ローラの支持角度を平面視ハ形と逆ハ形と、中立位置とに変更することができる。また、上記左右両籠形ローラを平面視略ハ形に設定して自走装置にて牽引走行した場合、上記両籠形ローラが転がり回転し、畝合いを挟む両畝の側面から寄土を中央の畝合へ向けて取り崩すことができる。また、これとは反対に、左右両籠形ローラを平面視略逆ハ形に設定した場合、転がり回転する両籠形ローラにより畝合から左右の畝の斜面に向けて寄土が行なわれる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明を実施した畑作除草機用籠ローラaの装着状態を示している。上記した畑作除草機用籠ローラaは、トラクターc等の自走可能な車両の後部に連結する除草機bに装着するものであり、この実施例の場合、一度に4列の畝d1を掘削できるように、合計5台の畑作除草機用籠ローラaを上記除草機bの後部に所定の間隔、即ち、畝合d2の間隔に合わせて横一列に並設してある(図10,図11)。また、上記した畝d1には、例えば豆類や馬鈴薯、ビ−ト等の作物を植えてある。 【0018】上記した如くトラクターcの後部に連結する除草機bは、トラクターcの後部に対して着脱可能に連結する横フレームb1と、該横フレームb1に沿って等間隔(畝合と同じ間隔)を置いて設ける縦フレームb2とを具備している。また、上記除草機bは、横フレームb1の各縦フレームb2の前端部が接続される部位から、それぞれ脚杆b3’を幾分前方へ傾斜させた状態で突出せしめ、これら各脚杆b3’の先端にタイヤb3を各々自由回転可能に取り付け、このタイヤb3にて上記除草機bがトラクターcに牽引されながら走行するように構成してある(図10)。 【0019】上記除草機bの各縦フレームb2の前方部位には、左右に定間隔を置いて側面視略円弧形に形成される掘り起こし用の爪b4を下向きに取り付け固定してある。また、縦フレームの後方側には、平面視略三角形の掘削爪b5をやはり下向きに設けてある。そして、トラクターcによって上記除草機bを牽引することにより、上記した各爪b4によって畝d1を掘り起こすと同時に、爪b5によって畝合d2の表土を掘削するように構成してある。即ち、上記除草機bにあっては、トラクターcによって牽引することで、畑に4列の畝d1とその間の畝合d2を一度に作ることができる。 【0020】上記除草機bの後部に装着する畑作除草機用籠ローラaは、除草機bの後部に連結するフレーム1と、該フレーム1の下端部に取り付け支持される籠形ローラ2とから構成してある。上記フレーム1は籠形ローラ2の支持部材となる垂直板11と、水平板12の二本の帯状鋼板を組み合わせて側面視逆L字形に構成する。上記水平板12は先端側を除草機bの後部に設けたローラ装着部b6に重ね合わせてボルト12b’にて止めることにより、除草機bに対して取り付け固定してある。また、上記水平板12の後端部には、垂直板11の上部を垂直に挿通せしめる筒状の挿通部12aを固設し、この挿通部12a内に垂直板11の上端部をスライド可能に挿通せしめてネジ12b止めすることにより、同垂直板11の上下方向の固定位置、即ち、同垂直板11の下端部に設ける籠形ローラ2の接地状態を調節し、同籠形ローラ2による表土の掘削具合を調節するように構成してある。 【0021】図2にて示すように、上記垂直板11の下端部には、支軸13を嵌合する管状の軸支部10を水平に取り付け固定してある。また、上記軸支部10は上下分割可能に構成し、上下の部材10a,10bをボルト10cによって一体的に連結し、この軸支部10内に、籠形ローラ2を軸支する支軸13の中央部を挿通せしめてある。上記支軸13は、上記軸支部10の内部に嵌挿する嵌合部13aを中央に形成してあり、この嵌合部13aの両端から同軸を屈曲せしめて平面視略くの字形に形成してある。そして、上記した如く垂直板11の下端部に設けた軸支部10の内部に支軸13中央の嵌合部13aを嵌合して回転可能に支持してある。 【0022】上記軸支部10の左右両端部には、リング14を嵌装し、同軸支部10の両端部を左右から挟持する状態で固定してある。また、一方のリング14の外側には、止め板15の下端に開設した開口15bを嵌入し、その口縁部と上記リング14とを共に支軸13の外周に溶着して、支軸13に対して上記止め板15と両リング14とを一体化してある。上記止め板15の上端部にはボルト孔15cを穿設してあり、このボルト孔15cを、フレーム1の垂直板11の側面に穿設したボルト孔16aと合わせてボルト15a止めすることにより、上記止め板15と共に支軸13の回動を防止する(図2,図3)。 【0023】上記した状態は、止め板15により支軸13を中立位置(略垂直位置)にて保持した状態にある(図2)。上記垂直板11のボルト孔15aの位置からは、2本の腕板11a,11bを逆V字形に延出せしめ、その先端部に各々ボルト孔16b及び16cを穿設してある。また、これらボルト孔16b,16c及び中立部のボルト孔16aは、上記止め板15の上部に設けたボルト孔15cの回動軌道上に位置させ、相互に90゜の間隔を置いて穿設してある。したがって、上記止め板15は、上部に設けたボルト孔15cを中立及び前後各ボルト孔16a,16b,16cの何れかの位置まで回動させ、孔同士を一致せしめてボルト15a止めすることにより、屈曲する支軸13の方向を中立位置と、前後両位置との間で任意に変更することができる。即ち、支軸13の左右両側に装着する籠形ローラ2の平面視における傾斜角度を変更することができる(図4,図5,図6)。 【0024】一方、上記した支軸13に取り付け支持する籠形ローラ2は、他数本の金属製の棒材21をローラの円周に沿って適宜な間隔を置きつつ並列することにより、略円筒状のローラ外周部20を構成する。尚、本実施例の場合、棒材21として直径9mmの金属棒を使用し、この棒材21をローラの円周方向へ43mm程度の間隔を置いて並列することによりローラ外周部20を構成してあるローラ外周部20の一端口には、円形の基板22をはめ込んである。基板22は、外周部に沿って切り込み22aを等間隔を置いて切欠形成し、この切り込み22aに、ローラ外周部20を構成する各棒材21の一端部を直角に折り曲げて嵌入し、溶接により固着してある。上記ローラ外周部20の中間には、リング23を嵌着して各棒材21に溶着することにより、籠形ローラ2の強度を高める共に、転がり回転時による表土の移動効果を高めている。また、各棒材21の他端部は、内側へ向けてくの字に屈曲させ、回転時に棒材21の先端が引っかかるのを防止し、籠形ローラ2が表土を掘削する際に円滑に回転するように構成してある。 【0025】上記したように構成した籠形ローラ2の基板22の中心部、即ち同ローラ2の軸芯部には、筒状の軸受け部24を挿通せしめて基板22に溶着してある。上記軸受け部24は、前記した軸支部10から左右に延出する支軸13を挿通することにより、同籠形ローラ2を自由回転可能に支持してある。 【0026】上記した籠形ローラ2をフレーム1の支軸13に嵌装する際には、軸支部10の止め板15の下端部と籠形ローラ2の基板22との間に、2個のカラー25を着脱可能に嵌装してある。そして、籠形ローラ2の軸受け部24を上記支軸13に嵌装した後、リング26を嵌装し、支軸13の先端部に貫通せしめたピン孔27aに止めピン27bを挿入する。これにより、上記支軸13から籠形ローラ2が抜けるのを防止し、且つ支軸13にて籠形ローラ2を自由回転可能に支持する。即ち、上記籠形ローラ2は、基板22に固定した軸受け部24によって片持ち状態にて支持される。また、上記支軸13の反対側の支軸13にも同様な方法で籠形ローラ2を装着してある。尚、上記した如く構成する籠形ローラは、ローラの外径や幅寸法、棒材の間隔などは任意に変更してよい。 【0027】本実施例の場合、上記した如く籠形ローラ2を左右に突出する支軸13に1個ずつ(合計2個)取り付けて成る畑作除草機用籠ローラaを、除草機bの縦フレームb2の後部に3台並設すると共に、左右の最も外側に位置する縦フレームb2には、各々に内側へ向く1個の籠形ローラ2を装着した畑作除草機用籠ローラa’を配設することにより構成してある(図10)。これにより、隣り合う畑作除草機用籠ローラa,a’の籠形ローラ2同士は、他端口同士を所定の間隔、即ち畝d1に植えられる作物を適度に挟む間隔を介して対向した状態となる。即ち、上記畑作除草機用籠ローラa,a’は、隣り合う畑作除草機用籠ローラa同士の籠形ローラ2が一対となって畝d1の左右両側面とその近傍の表土を掘削するように構成してある。 【0028】図10にて示す実施例では、一度に4列の畝d1を作るために、除草機bの後部に、合計5台の畑作除草機用籠ローラa,a’を装着してある。隣り合う畑作除草機用籠ローラa,a’の籠形ローラ2の他端口同士の間には作物を植えた畝d1が形成され、また、畝d1と畝d1との間の畝合d2に沿って除草機bのタイヤb3と掘り起こし用の爪b4と、掘削用の爪b5が通過するように配置されている(図10,図11)。尚、上記畑作除草機用籠ローラa,a’の台数は、一度に作る畝の列に合わせて任意に変更してもよい。 【0029】上記した如く構成した畑作除草機用籠ローラaを使用して畝d1と畝合d2との除草を行なう際には、作業の内容、若しくは畑の畝d1と畝合d2との状態を考慮して、籠形ローラ2の傾斜形態を選択する。例えば、図6−bにて示すものは、畑作除草機用籠ローラaが具備する両籠形ローラ2を平面視略逆ハ形、即ち、平面視おいて上記両籠形ローラ2の進行方向前方側が拡開するように両籠形ローラ2を支持している。この場合、上記したように両籠形ローラ2を平面視逆ハ形の状態にて支持するには、前記したボルト15aを取り外して、止め板15の先端を前方へ向けて回動せしめ、同止め板15のボルト孔15cを腕板11aのボルト孔16cに合わせてボルト15a止めすることにより行なう(図5−a)。 【0030】これとは反対に、図5−bにて示すように、両籠形ローラ2を平面視ハ形の状態にて支持するには、前記したボルト15aを取り外して、止め板15の先端を後方へ向けて回動せしめ、同止め板15のボルト孔15cを腕板11aのボルト孔16bに合わせた後にボルト15a止めすることにより行なう(図5−a)。尚、上記した畑作除草機用籠ローラaの内、最も外側に装着した畑作除草機用籠ローラa’は、フレーム1下部の軸支部10の内側だけに籠形ローラ2を装着することになる。 【0031】上記したように、両籠形ローラ2を平面視逆ハ形に支持した状態において、トラクターcにて除草機bを牽引した場合、各籠形ローラ2が表土の上を引きずられるように転がり回転し、畝合d2を挟む両畝d1に植えられた作物の根際に表土を移動させて寄土を行なうことができる。また、上記した表土の掘削と同時に、発芽期にある(2〜5cm)程度の雑草を引き抜いて除草することができる。 【0032】これとは反対に、上記左右両籠形ローラ2を平面視略ハ形に設定して牽引走行した場合は、畝合d2を挟む両側の畝d2の作物の根際に寄った余分な寄土を中央の畝合d2へ向けて取り崩すことができる。また、この寄土の取り崩しを行なう場合にも、表土の掘削と同時に、発芽期にある雑草を引き抜いて除草することができる。上記したように両籠形ローラ2を平面視ハ形の状態にて支持するには、前記したボルト15aを取り外して、止め板15の先端を後方へ向けて回動せしめ、同止め板15のボルト孔15cを腕板11aのボルト孔16cに合わせてボルト15a止めする。 【0033】さらに、左右両籠形ローラ2を中立状態、即ち平面視直線状で且つ正面視において支軸13の両端が上に向いて反り上がる状態にて牽引走行した場合、畝合d2を挟む両側の畝d2の側面及び畝合dから表土を掘削して、発芽期にある雑草を引き抜いて除草することができる。 【0034】図7及び図9にて示すように、上記した畑作除草機用籠ローラa,a’は中央の軸支部10から左右に伸びる(ローラa’の場合は左右のどちらか一方)支軸13によって回転自在に支持される両籠形ローラaの間隔を段階的に調節することができる。上記軸支部10から水平に突出する支軸13には、籠形ローラ2と共に、筒状に形成した2個の筒状カラー25を嵌装してある。 【0035】図7にて示す状態では、2個のカラー25は、両方共に籠形ローラ2の基板22の内側にて支軸13の外周に嵌装してある。しかし、同籠形ローラ2の基板22の内側から外側へ同カラー25を移動させることにより、フレーム1下端部の軸支部10の中央から籠形ローラ2先端までの幅寸法が、上記した如く移動させたカラー25の分、減少し、上記籠形ローラ2と畝d1を挟んで対向する籠形ローラ2との間隔が広げられる。 【0036】また、上記した場合とは反対に、上記したカラー25の嵌装位置を籠形ローラ2の基板22の外側から内側に移動させることにより、フレーム1下端部の軸支部10の中央から籠形ローラ2先端までの幅寸法が上記した如く移動させたカラー25の長さの分増大し、上記籠形ローラ2と畝d1を挟んで対向する隣の籠形ローラ2との間隔が狭められる。 【0037】即ち、上記した如く支軸13に嵌装されるカラー25を籠形ローラ2の基板22を境に移動せしめることにより、畝d1を挟んで対向する両籠形ローラ2の他端口同士の間隔を、畝d1の幅や作物の成長過程に合わせて段階的に変更することができ、これにより、作物の葉や茎を傷つけることなく籠形ローラ2の他端口側を作物の茎際に近づけて効果的に除草を行なうことができる(図8乃至図9)。尚、上記したカラーは、1個以上何個装着してもよく、さらに、1個あたりの長さも任意に変更してよい。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の畑作除草機用籠ローラは、トラクター等、自走装置の後部に連結する除草機に装着せしめる畑作除草機用籠ローラであって、他数本の棒材をローラの円周に沿って適宜な間隔にて並列することにより、略円筒状のローラ外周部を構成し、該ローラ外周部の一端口に基板を設け、該基板の外縁部に各棒材の一端部を止着し、同基板の中心部に設けた軸受け部を装着用のフレーム1の支軸に嵌合せしめることにより、同フレーム軸支部の左右の少なくとも一方に、上記籠形ローラを自由回転可能に支持したものである。 【0039】したがって、上記した如く構成した作物除草用ローラは、装着用のフレームをトラクター後部に連結した除草機に装着することにより、他端口を開放した略円筒状の籠形ローラが地面に接地した状態となる。そして、上記自走装置を走行させることにより上記籠形ローラを畝と畝合との間に沿って牽引して転がり回転させると、上記籠形ローラのローラ外周部が畝に植えた作物の茎際から畝合の範囲の表土に接触しながら転がり回転し、ローラ外周部を構成する多数の棒材により、表土を掘削して、そこに生える発芽期の雑草を引き抜いて確実に除草する。また、上記作物除草用ローラのフレームは、両籠形ローラの中間から上方へ突出する形で設けられるので、籠形ローラの他端口側を作物の茎際に対して十分に近づけることが可能となり、従来のもののように籠形ローラを左右両側から支持するフレームによって作物の茎葉を傷付けてしまうようなこともない。さらに、上記した如く構成した籠形ローラは、牽引によって転がり回転することにより、各棒材によって土塊を押し潰して細土化する。また、籠形ローラは、同ローラの他端口や棒材間の間隙からローラ内に入り込んだ土塊を崩して細土と成し、これと同時に、軟らかく細土化された地面を適度に鎮圧することができる。 【0040】請求項2記載の畑作除草機用籠ローラは、トラクター等の自走装置の後部に設けられる除草機に対して、複数台の畑作除草機用籠ローラを左右方向へ所定の間隔を置いて装着し、これにより、隣り合う畑作除草機用籠ローラの籠形ローラ同士を、他端口同士が所定の間隔を介して対向するように配設してなるものである。したがって、隣り合う畑作用除草機籠ローラの籠形ローラ同士は、作物が植えられた各畝を挟んで対向し、両籠形ローラの周面が畝の左右両側面に接地した状態となる。そして、上記した各籠形ローラを牽引して転がり回転させることで、複数本の畝の側面が、転がり回転する各籠形ローラの外周面と接触して、その表土が掘削される。即ち、複数本の畝を上記した如く配設した各畑作除草機用籠ローラによって、一度に掘削することが可能となる。 【0041】請求項3記載の畑作除草機用籠ローラは、フレーム下端部に設けた軸支部から水平に突出する支軸の外周に1個以上の筒状カラーを抜き差し可能に嵌装し、このカラーの嵌装位置を籠形ローラの基板の内側と外側との間で変更することにより、フレーム下端部の軸支部から籠形ローラ先端までの幅寸法を調節し得るように構成したものである。よって、上記したカラーを籠形ローラの基板の内側と外側との間で入れ換えることにより、隣り合う畑作除草機用籠ローラの他端口間の間隔を任意に調節することが可能となり、畝を挟んで対向する両籠形ローラの他端口同士の間隔を、畝の幅や作物の大きさに合わせて任意に変更することが可能となる。その結果、作物の葉茎を傷つけることなく籠形ローラの他端口側を作物の茎際に対して十分に近づけることが可能となり、より効果的な除草や寄土等を行なうことができる。 【0042】請求項4記載の畑作除草機用籠ローラは、フレームの下部の軸支部に、略くの字形に屈曲せしめた支軸を挿通せしめ、この支軸を回動可能且つ所定の回動位置にて固定可能に構成することにより、上記支軸により自由回転可能に支持した左右両籠形ローラの平面視の支持角度をハ形と逆ハ形、及び中立位置とに変更し得るように構成したものである。上記した手段によれば、例えば、軸支部を挟んで軸支される左右両籠形ローラを平面視略ハ形になる位置にて固定して牽引走行することにより、畝合を挟む両畝の側面から表土を掘削し、畝側面の寄土を中央の畝合へ向けて取り崩すと同時に、発芽期の雑草を除草することができる。また、これとは反対に、上記左右両籠形ローラを平面視略逆ハ形に成る位置にて固定した場合には、上記両籠形ローラの転がり回転により表土を掘削し、畝合から左右の畝の斜面に向けて寄土すると同時に、発芽期の雑草を除草することができる。さらに、上記左右両籠形ローラが並行する中立に設定した場合には、上記両籠形ローラの転がり回転により中央の畝合と、これを挟む左右の畝の斜面の表土を掘削し、発芽期の雑草を除草することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597108969 【氏名又は名称】山田 辰春
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| 【出願日】 |
平成11年5月7日(1999.5.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068607 【弁理士】 【氏名又は名称】早川 政名 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−316309(P2000−316309A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月21日(2000.11.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−127301 |
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