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【発明の名称】 水田除草機
【発明者】 【氏名】中尾 康也

【氏名】折本 正樹

【氏名】寺本 長治

【氏名】樫井 秋雄

【氏名】中村 正一

【要約】 【課題】乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供する。

【解決手段】乗用機体1の後部に除草装置5が昇降自在に連結され、前記除草装置6は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータ21を複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構J1を備えて構成され、且つ、機体横方向に沿う幅が作業用の所定幅に設定される作業状態と、前記幅が前記所定幅よりも小さい幅に設定される非作業状態とに切り換え自在に構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、且つ、機体横方向に沿う幅が作業用の所定幅に設定される作業状態と、前記幅が前記所定幅よりも小さい幅に設定される非作業状態とに切り換え自在に構成されている水田除草機。
【請求項2】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記除草装置は、前記乗用機体の後部に着脱自在に連結するための被連結部を備えるとともに、その被連結部に対して、装置本体部が前後軸芯周りでローリング自在に支持されるように構成され、且つ、前記乗用機体から分離した状態で、前記被連結部及び前記装置本体部の夫々に一対づつ設けられた接地スタンドにて接地支持するように構成されている水田除草機。
【請求項3】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記除草装置は、前記乗用機体の後部に着脱自在に連結するための被連結部を備えるとともに、その被連結部に対して、装置本体部が前後軸芯周りでローリング自在に支持されるように構成され、前記複数の条間除草ロータを支持するために機体横方向に沿って長尺状に設けられた前記装置本体部のフレーム体が、前記被連結部との間の相対回動支持部に近接した個所に配備され、このフレーム体と前記被連結部とに亘って、前記装置本体部が機体に対して所定ローリング姿勢に復帰するように付勢する左右一対のバランスバネが張設されるとともに、前記フレーム体が接当して前記装置本体部の前記被連結部に対するローリング姿勢の限界を規制する規制具が前記被連結部に設けられている水田除草機。
【請求項4】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、前記各条間除草ロータが稲株に干渉するのを防止するカバー体とを備えて構成され、前記除草装置は、前記複数の条間除草ロータの夫々が取り外し自在に構成されるとともに、前記カバー体が、前記条間除草ロータの前方側に近接する作用姿勢と、前記条間除草ロータから離間する非作用姿勢とに切り換え自在に構成されている水田除草機。
【請求項5】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記条間除草機構は、前記複数の条間除草ロータを回転自在に支持する駆動軸を、固定部から延設された左右一対の支持アームにて回動自在に支持するように構成され、前記各支持アームのうちのいずれか一方が前記固定部に対して着脱自在に設けられるとともに、前記各支持アームの中間に位置する各条間除草ロータの夫々と前記駆動軸とが一体的に着脱自在に設けられている水田除草機。
【請求項6】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記複数の条間除草ロータ夫々の上方側を覆う上部カバーが設けられ、この上部カバーにおける機体横方向端部側に位置する端部側カバー部分が、中央側カバー部分に対して着脱自在に設けられるとともに、それらに設けられた接続部同士を嵌合接続させることで連結作業可能な適正接続状態に位置決めされるように構成されている水田除草機。
【請求項7】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、株間での除草を行う複数の株間除草用の除草操作具を複数の条列における夫々の株間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる株間除草機構とを備えて構成され、前記乗用機体側からの動力が変速装置を介して前記株間除草機構に供給されるように構成され、前記変速装置は、互いに伝動比の異なる複数のベルト伝動装置を選択的に入り切り操作して変速を行うように構成されるとともに、前記各ベルト伝動装置に対応する複数の操作具を一体的に操作して変速自在で、且つ、前記複数の操作具を反対方向に操作することで変速中立状態になるように構成されている水田除草機。
【請求項8】 乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、株間での除草を行う複数の株間除草用の除草操作具を複数の条列における夫々の株間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる株間除草機構とを備えて構成され、前記株間除草機構における複数の株間除草用の除草操作具を支持する支持体の機体横方向端部側に位置する端部側支持体部分が、前記複数の除草操作具夫々が機体横方向に並ぶように位置する作業姿勢と、それが支持する除草操作具と一体的に機体内方側に引退する格納姿勢とに亘り、中央側支持体部分に対して回動自在に支持されている水田除草機。
【請求項9】 前記条間除草機構を接地作用させた状態で、前記除草操作具による圃場に対する除草用の作用深さ並びに作用角度を夫々変更調節自在となるように、前記株間除草機構における前記支持体の前記条間除草機構に対する相対姿勢を変更調節自在な姿勢調節手段が備えられている請求項8記載の水田除草機。
【請求項10】 前記除草装置には、田面に接地する接地フロートが機体横方向に沿って間隔を隔てて複数並設されるとともに、前記各接地フロートは、各々、前記除草装置に対する上下位置を変更調節自在に設けられている請求項1〜9のいずれか1項に記載の水田除草機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗の植付け等が済んだ水田における中耕除草作業を行うための水田除草機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記水田除草機において、従来では、例えば、特開平3−206804号公報に開示されているように、横軸芯周りに遊転して条間に作用する複数(9個)の条間除草ロータを並列配備した除草装置を乗用機体の後部に昇降自在に連結したもの(第1の従来技術)や、実開平3−48401号公報に開示されているように、横軸芯周りに回転駆動されて条間に作用する複数(6個)の条間除草ロータを並列配備した除草装置を乗用機体に昇降自在に連結したもの(第2の従来技術)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の水田作業機は、例えば歩行型の除草機にて作業するような場合に比べて、中耕除草作業を乗用機体に乗ったままで行えるようにして作業労力の軽減を図ることができるようにしたものである。ところで、上記したような除草作業は、田植機で植付けした後において適宜行われることになるが、最近では、田植機は作業能率を考慮して一度に多数条の苗の植付けが行われる場合があり、このように田植機にて同時に植付けられた苗列は植付け条の間隔がほぼ一定であるから、上記したような乗用機体による除草作業においても、極力、この植付け時の条数と同じ条数で作業を行うほうが、条間隔が設定距離づつ精度よく確保されていることから苗の損傷等を回避するためには都合がよい。その結果、上記したように条間除草ロータが機体横方向に多数並列配備されることになる。
【0004】このように条間除草ロータを機体横方向に多数並列配備する構成であれば、除草作業においては、上述したように植付け時の条数と同じ条数で作業を行うようにすると、植付け苗を極力損傷させずに作業を行うことができる利点はあるけれども、例えば、上記従来技術に示される除草装置であれば、複数の条間除草ロータの夫々が一体的にフレームで支持される状態で設けられて装置が大型化するけれども、作業終了後における除草装置の取り扱いについては何ら考慮がなされていないので、メンテナンス作業その他の非作業時における管理作業を行い難いものとなる欠点があり、改善の余地があった。
【0005】例えば、作業終了後にこの装置を運搬移動させるためにトラック等の運搬用車両の荷台に積載する場合、乗用機体に装着したままで乗用機体を荷台上に乗り上げるようにすると、除草装置の横幅が大きすぎて荷台に積載できない虞があるといった不利があり、除草装置を乗用機体から取り外して保管するような場合に上記従来構成では安定的に接地支持することができない不利もある。又、上記条間除草ロータは田面に作用することから夾雑物が付着することがあり、そのような夾雑物を取り除くメンテナンス作業等も行い難い不利があった。
【0006】又、除草用の操作体(ロータ等)を駆動回転させる場合等において、上記第2の従来技術のように各操作体を各々電動モータにて駆動する構成とすると、除草用の操作体(ロータ等)の駆動速度の変速操作等も容易に行えるが、電動モータの個数が多くなりコスト高になる不利があるので乗用機体側から動力を供給することが考えられる。そこで、例えばベルト伝動装置等を用いて低コストで乗用機体側から動力を供給する構成とすることも考えられるが、そうすると、非作業時に除草用の操作体(ロータ等)による除草作業具合を調節する場合等において、駆動状態と停止状態とを容易に切り換えることができずに作業が行い難いものになる虞もあった。
【0007】本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0009】(構成)請求項1に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、且つ、機体横方向に沿う幅が作業用の所定幅に設定される作業状態と、前記幅が前記所定幅よりも小さい幅に設定される非作業状態とに切り換え自在に構成されている。
【0010】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記除草装置が作業状態に切り換えられ、機体横方向に沿う除草装置の幅が作業用の所定幅に設定される。従って、除草作業においては、乗用機体にて走行しながら、例えば多数条での植付け作業の時の条数と同じ条数で作業を行うようにして、植付け苗を極力損傷させずに作業を行うことが可能となる。そして、除草作業を行わない非作業時においては、前記除草装置が非作業状態に切り換えられ、機体横方向に沿う除草装置の幅が作業用の所定幅よりも小さい幅に設定される。従って、作業終了後等において運搬移動させるためにトラック等の運搬用車両の荷台に積載する場合、乗用機体に装着したままで乗用機体を荷台上に乗り上げるようにしても、除草装置の幅が作業用の所定幅よりも小さい幅になっているのでそのまま積載することが可能となる。又、倉庫等に格納する場合にも装置をコンパクトにして収納することも可能となる。
【0011】(効果)その結果、除草作業を行う場合においては、植付け苗を極力損傷させずに乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、車両への積み込み作業や格納作業等の非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0012】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0013】(構成)請求項2に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記除草装置は、前記乗用機体の後部に着脱自在に連結するための被連結部を備えるとともに、その被連結部に対して、装置本体部が前後軸芯周りでローリング自在に支持されるように構成され、且つ、前記乗用機体から分離した状態で、前記被連結部及び前記装置本体部の夫々に一対づつ設けられた接地スタンドにて接地支持するように構成されている。
【0014】(作用)前記除草装置は、被連結部により乗用機体の後部に着脱自在に連結され、装置本体部がその被連結部に対して前後軸芯周りでローリング自在に支持されることになる。従って、除草作業を行う場合においては、乗用機体の片側の走行装置が水田の耕盤の凹部に入り込んだり凸部に乗り上げたりして、乗用機体が左右に傾斜するようなことがあっても、除草装置が機体に対して前後軸芯周りでローリングしながら田面に追従しながら除草作業を良好に維持できることになる。
【0015】そして、非作業時に、除草装置を乗用機体から取り外して、例えば清掃作業や調整作業等のメンテナンス作業を行うような場合には、乗用機体から分離した状態で、被連結部及び装置本体部の夫々に一対づつ設けられた接地スタンドにて接地支持することになる。このとき、被連結部に設けられた一対の接地スタンドと、装置本体部に設けられた一対の接地スタンドとが互いにローリング軸芯周りで相対回動が許容されるので、例えば、接地面が平坦でなくても夫々の接地スタンドは回動しながら接地面に適正に追従して、装置を安定的に接地支持することができる。
【0016】(効果)従って、除草作業を行う場合においては、乗用機体の左右傾斜にかかわらず田面への追従性が良好な状態で除草作業を行うことができるものでありながら、非作業時において装置を接地支持させた状態でのメンテナンス作業等の管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0017】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0018】(構成)請求項3に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記除草装置は、前記乗用機体の後部に着脱自在に連結するための被連結部を備えるとともに、その被連結部に対して、装置本体部が前後軸芯周りでローリング自在に支持されるように構成され、前記複数の条間除草ロータを支持するために機体横方向に沿って長尺状に設けられた前記装置本体部のフレーム体が、前記被連結部との間の相対回動支持部に近接した個所に配備され、このフレーム体と前記被連結部とに亘って、前記装置本体部が機体に対して所定ローリング姿勢に復帰するように付勢する左右一対のバランスバネが張設されるとともに、前記フレーム体が接当して前記装置本体部の前記被連結部に対するローリング姿勢の限界を規制する規制具が前記被連結部に設けられている。
【0019】(作用)前記除草装置は、被連結部により乗用機体の後部に着脱自在に連結され、装置本体部がその被連結部に対して前後軸芯周りでローリング自在に支持されることになる。このとき、装置本体部のフレーム体が相対回動支持部に近接した個所に配備され、このフレーム体と被連結部とに亘って左右一対のバランスバネが張設されるので、除草作業を行う場合においては、乗用機体の片側の走行装置が水田の耕盤の凹部に入り込んだり凸部に乗り上げたりして、乗用機体が左右に傾斜するようなことがあっても、除草装置が乗用機体に対して前後軸芯周りでローリングしながら田面に追従しながら除草作業を良好に維持できるとともに、除草装置は、バランスバネにより極力水平姿勢を維持するように復帰付勢され、且つ、被連結部に設けられた規制具にフレーム体が接当してローリング姿勢の限界を規制するので、必要以上にローリングして姿勢が不安定になることがなく、姿勢が安定するので、除草作業を良好に行える。
【0020】又、上記構成により、非作業時においても、例えば、除草装置を乗用機体から取り外す場合や乗用機体に装着させるような場合においても、必要以上に除草装置が自由に大きくローリングして姿勢が不安定になったりすることがなく、そのような着脱作業が行い易いものとなる。
【0021】(効果)従って、除草作業を行う場合においては、乗用機体の左右傾斜にかかわらず除草装置が田面への追従性がよく且つ姿勢が安定した状態で良好に除草作業を行うことができるとともに、非作業時においては、メンテナンス作業のために除草装置を乗用機体に着脱させる作業等の管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0022】〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕
【0023】(構成)請求項4に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、前記各条間除草ロータが稲株に干渉するのを防止するカバー体とを備えて構成され、前記除草装置は、前記複数の条間除草ロータの夫々が取り外し自在に構成されるとともに、前記カバー体が、前記条間除草ロータの前方側に近接する作用姿勢と、前記条間除草ロータから離間する非作用姿勢とに切り換え自在に構成されている。
【0024】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記複数の条間除草ロータが回転駆動されることで有効に除草作業が行われるが、このように駆動回転している条間除草ロータが圃場に既に植付けられている稲株に接触すると稲株を損傷させるおそれがあるが、前記カバー体によって各条間除草ロータが稲株に干渉するのを防止することができ、良好な除草作業を行える。尚、この除草作業においては、カバー体を作用姿勢に切り換えておくことで、極力、条間除草ロータに近い個所に位置させて上記したような干渉防止機能を有効に発揮できることになる。
【0025】そして、非作業時において、例えば、除草作業終了後に、複数の条間除草ロータの夫々が取り外し自在に設けられることから、各条間除草ロータを除草装置から取り外すことによって除草装置に装着したままで行う場合に比べて清掃作業等を容易に行うことができる。しかも、このとき、カバー体を非作用姿勢に切り換えておくことで、条間除草ロータの取り外し作業や装着作業をカバー体に邪魔されることなく容易に行えるものとなる。
【0026】(効果)従って、除草作業を行う場合においては、稲株を損傷することなく条間除草ロータにて有効に除草作業が行われるとともに、非作業時においては、清掃等のメンテナンス作業のための条間除草ロータの着脱作業等の管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0027】〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕
【0028】(構成)請求項5に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記条間除草機構は、前記複数の条間除草ロータを回転自在に支持する駆動軸を、固定部から延設された左右一対の支持アームにて回動自在に支持するように構成され、前記各支持アームのうちのいずれか一方が前記固定部に対して着脱自在に設けられるとともに、前記各支持アームの中間に位置する各条間除草ロータの夫々と前記駆動軸とが一体的に着脱自在に設けられている。
【0029】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記複数の条間除草ロータが回転駆動されることで有効に除草作業が行われるが、条間除草機構は、固定部から延設された左右一対の支持アームにて安定的に支持されて駆動回転動作が円滑に行われる。そして、非作業時においては、各支持アームのうちのいずれか一方を固定部から取り外すことで各支持アームの中間に位置する各条間除草ロータの夫々と駆動軸とが一体的に取り外すことができる。装着するときには、それと逆の順序で取り付けることができる。従って、他方側の支持アームを例えば駆動機構を内装させる等の合理的な構成を採用しながら、極力、能率よく着脱作業を行えるものとなる。
【0030】(効果)従って、除草作業を行う場合においては、安定した動作を維持しながら条間除草ロータにて有効に除草作業が行われるとともに、非作業時においては、メンテナンス作業のための条間除草ロータの着脱作業等の管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0031】〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕
【0032】(構成)請求項6に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構を備えて構成され、前記複数の条間除草ロータ夫々の上方側を覆う上部カバーが設けられ、この上部カバーにおける機体横方向端部側に位置する端部側カバー部分が、中央側カバー部分に対して着脱自在に設けられるとともに、それらに設けられた接続部同士を嵌合接続させることで連結作業可能な適正接続状態に位置決めされるように構成されている。
【0033】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記複数の条間除草ロータが回転駆動されることで有効に除草作業が行われるが、条間除草ロータの上方側を覆う上部カバーが設けられるので、条間除草ロータが駆動回転しても、それによって泥土が乗用機体側に飛散することを適正に回避させることができ、泥土の飛散により乗用機体側の動作が阻害されることなく良好な除草作業を行える。
【0034】そして、非作業時において、機体横方向端部側に位置する端部側カバー部分が、中央側カバー部分に対して着脱自在に設けられることから、端部側カバー部分を取り外すことで、機体横方向に沿う除草装置の幅が作業時の幅よりも小さい幅に変更できるので、トラック等の運搬用車両の荷台にそのまま積載することが可能となったり、倉庫等に格納する場合にも装置をコンパクトにして収納することも可能となる。又、端部側カバー部分と中央側カバー部分とが、それらに設けられた接続部同士を嵌合接続させることで連結作業可能な適正接続状態に位置決めされるようになっているから、それらを連結させる作業を容易に行うことができる。
【0035】(効果)従って、除草作業を行う場合においては、乗用機体側への泥土の飛散を有効に回避して乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、車両への積み込み作業や格納作業、及び、部材の接続作業等の非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0036】〔請求項7に係る発明の構成、作用および効果〕
【0037】(構成)請求項7に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、株間での除草を行う複数の株間除草用の除草操作具を複数の条列における夫々の株間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる株間除草機構とを備えて構成され、前記乗用機体側からの動力が変速装置を介して前記株間除草機構に供給されるように構成され、前記変速装置は、互いに伝動比の異なる複数のベルト伝動装置を選択的に入り切り操作して変速を行うように構成されるとともに、、前記各ベルト伝動装置に対応する複数の操作具を一体的に操作して変速自在で、且つ、前記複数の操作具を反対方向に操作することで変速中立状態になるように構成されている。
【0038】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記条間除草機構によって複数の条間にて有効に条間除草作業が行われ、株間除草機構によって複数の条列における夫々の株間にて有効に株間除草作業が行われる。ここで、乗用機体側からの動力が、互いに伝動比の異なる複数のベルト伝動装置を選択的に入り切り操作して変速を行う変速装置を介して株間除草作業に供給されて、そのときの作業状況に応じて除草作業の速度を選択できる。つまり、各ベルト伝動装置に対応する複数の操作具を一体的に操作して、いずれかのベルト伝動装置を選択的に伝動入とし他のベルト伝動装置を伝動切として所定の変速状態に操作するのである。
【0039】そして、非作業時に、例えば、株間除草用の除草操作具による取り付け位置等の除草具合を調節する等のメンテナンス作業を行う場合には、複数の操作具を反対方向に操作することで変速中立状態に設定することができる。つまり、前記各ベルト伝動装置の夫々を伝動切状態とすることで、変速装置が変速中立状態に設定できるのである。
【0040】(効果)従って、ベルト伝動装置等の比較的低コストで対応可能な変速装置を利用して、作業状況に応じて適切な作動状態に変更させて乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、除草用操作体の動作状態の調節等の非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0041】〔請求項8に係る発明の構成、作用および効果〕
【0042】(構成)請求項8に係る発明の水田除草機は、乗用機体の後部に除草装置が昇降自在に連結され、前記除草装置は、横軸芯周りで回転駆動される複数の条間除草ロータを複数の条間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる条間除草機構と、株間での除草を行う複数の株間除草用の除草操作具を複数の条列における夫々の株間に作用するように機体横方向に沿って並列配備してなる株間除草機構とを備えて構成され、前記株間除草機構における複数の株間除草用の除草操作具を支持する支持体の機体横方向端部側に位置する端部側支持体部分が、前記複数の除草操作具夫々が機体横方向に並ぶように位置する作業姿勢と、それが支持する除草操作具と一体的に機体内方側に引退する格納姿勢とに亘り、中央側支持体部分に対して回動自在に支持されている。
【0043】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合においては、前記条間除草機構によって複数の条間にて有効に条間除草作業が行われ、株間除草機構によって複数の条列における夫々の株間にて有効に株間除草作業が行われる。このとき、株間除草機構における前記端部側支持体部分は前記作業姿勢に維持され、複数の除草操作具夫々が機体横方向に並んで所定の条数に対して良好な除草作業が行われる。
【0044】そして、非作業時においては、株間除草機構における端部側支持体部分を前記格納姿勢に回動させる。そうすると、端部側支持体部分は、それが支持する除草操作具と一体的に機体内方側に引退することになるから、機体横方向に沿う幅が作業時の幅よりも小さい幅に変更できるので、トラック等の運搬用車両の荷台にそのまま積載することが可能となったり、倉庫等に格納する場合にも装置をコンパクトにして収納することも可能となる。
【0045】(効果)その結果、除草作業を行う場合においては、多数の植付条にわたり能率よく作用して乗用作業にて中耕除草作業を良好に行うことができるものでありながら、車両への積み込み作業や格納作業等の非作業時における管理作業を極力行い易いものにすることが可能となる水田除草機を提供できるに至った。
【0046】〔請求項9に係る発明の構成、作用および効果〕
【0047】(構成)請求項9に係る発明の水田除草機は、請求項8において、前記条間除草機構を接地作用させた状態で、前記除草操作具による圃場に対する除草用の作用深さ並びに作用角度を夫々変更調節自在となるように、前記株間除草機構における前記支持体の前記条間除草機構に対する相対姿勢を変更調節自在な姿勢調節手段が備えられている。
【0048】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合において、条間除草機構を接地作用させた状態で、株間除草機構の除草操作具による除草用の作用深さ並びに作用角度を夫々変更調節することができるので、条間除草機構の位置を基準として株間除草機構の深さや姿勢を調節することで、常に適切な状態で除草作業を実行することができるものとなる。
【0049】(効果)従って、条間除草機構及び株間除草機構を適正な状態に設定して確実に除草作業を行うことができる。
【0050】〔請求項10に係る発明の構成、作用および効果〕
【0051】(構成)請求項10に係る発明の水田除草機は、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記除草装置には、田面に接地する接地フロートが機体横方向に沿って間隔を隔てて複数並設されるとともに、前記各接地フロートは、各々、前記除草装置に対する上下位置を変更調節自在に設けられている。
【0052】(作用)上記構成によれば、除草作業を行う場合において、前記各接地フロートが田面に接地して追従しながら除草装置が安定的に適切な除草用の姿勢を維持することができる。又、前記各接地フロートは、各々、上下位置を変更調節できるからそのときの作業状況等に応じて常に適切な上下位置に調節して、適正な除草作業を行うことができる。
【0053】(効果)従って、圃場状況等に応じて常に適切な状態で除草作業を実行することができるものとなる。
【0054】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る水田除草機の全体側面が例示されている。この水田除草機は、操向前車輪2と後車輪3を備えた四輪駆動型の乗用機体1の後部に、油圧シリンダ4で駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して除草装置6が昇降自在に連結された構造となっており、この例の除草装置6は10条の除草作業を行う仕様に構成されている。
【0055】前記乗用機体1は、乗用田植機の機体が利用されており、機体前部に搭載したエンジン7の出力が機体後部の静油圧式無段変速装置(HST)8に軸伝達されて変速された後、後部ミッションケース9に軸支した左右の後車輪3に伝達されるとともに、後車輪3への伝動系から分岐した変速動力が前車軸ケース10に伝達されて左右の前車輪2が駆動されるようになっている。ここで、図2に示すように、左右の前車輪2および後車輪3は、それぞれ4条の稲株Fを跨ぐトレッドに設定されている。
【0056】前記除草装置6には、前記昇降リンク機構5の後端にレバー11の操作によって連結・解除されるフック式のヒッチ機構12を介して着脱自在に連結される連結フレーム6A(被連結部)と、その連結フレーム6Aに対して前後軸芯a周りでローリング自在に装置本体部6Bが支持されている。つまり、装置本体部6Bに横幅方向に長く延設された中抜き矩形枠状の主フレーム14が設けられ、図15に示すように、この主フレーム14に前方側に向けて突出するように固設された支点ピン14cが連結フレーム6Aに設けられた枢支ボス部6a内にベアリング支持され、この支点ピン14cの軸芯a周りでローリング自在に支持される構成となっている。そして、図13に示すように、前記主フレーム14と連結フレーム6Aとに亘って左右一対のバランスバネ16が張設され、除草装置6のローリング作動に適度の弾性抵抗と水平姿勢への復帰付勢力が与えられ、連結フレーム6A側に設けた規制具17が主フレーム14に接当することで、ローリング作動の限界位置を規制して、必要以上にローリング作動することを防止する構成としている。尚、前記主フレーム14は、図14に示すように、左右両側端に位置する端部フレーム部分14aが中央側フレーム部分14bに対してブラケット200を介して前後軸芯n周りで揺動して、機体内方側に引退格納できるように構成され、横向き一直線状となる使用状態ではコイルバネ19によって下方側に付勢して位置保持するようになっており、格納姿勢では、ブラケット200に連設される接当規制具201により接当規制されるとともにコイルバネ19による付勢力と連結具20にて左右の端部フレーム部分14a同士を連結することにより姿勢保持するようになっている。尚、図中202は、除草装置6が昇降リンク機構5により大きく上昇される非作業時に、昇降リンク機構5に接当して除草装置6の自由ローリングを規制する接当規制具である。
【0057】そして、図5に示すように、前記主フレーム14の中央側フレーム部分14bに固定された支持フレーム18にて支持される状態で条間除草機構J1と株間除草機構J2とが前後に並べて装備されている。前記条間除草機構J1は、横軸芯b回りに回転する11個の条間除草ロータ21を、稲株Fの条間に位置するように条間ピッチPと同ピッチで並列配備して構成されたものであり、図7に示すように、前記支持フレーム18に連結支持された左右一対の支持アーム22R,22Lにて前記各条間除草機構J1が安定的に支持されている。そして、図6に示すように、各支持アーム22R,22Lのうちの一方22Lが伝動機構を兼用するチェーン伝動ケースに構成されており、それから伝動される回転動力で各条間除草ロータ21が回転駆動されるようになっている。又、他方の支持アーム22Rは支持フレーム18に対して着脱可能にボルト連結する構成となっており、後述するように各条間除草ロータ21を容易に取り外すことができるようにしている。
【0058】ここで、前記各支持アーム22R,22Lが位置する条間に作用する条間除草ロータ21だけは、前記支持アーム22R,22Lの左右に分割されたものに構成せざるを得ず、このために支持アーム22R,22Lの横幅に相当する分だけ除草できない未処理域が形成されてしまうが、各支持アーム22R,22Lを後輪3の直後方に位置するよう配置して、前方田面を前輪2および後輪3が通過する際に、雑草を踏み込んで田面に埋没させてしまうので、条間除草ロータ21が左右に分割されて中間が空いていても、実際には未処理域なく条間除草が行われることになる。
【0059】標準幅の条間除草ロータ21は、図11に示すように、一定間隔に配備された左右一対の円盤状ディスク25の外周部同士に亘り周方向に適宜ピッチをあけて架設されたステー25aに、機体横方向に沿って適宜間隔をあけて一体的に設けられた複数の除草爪26をボルト止めして構成され、この除草爪26は、回転方向に対して弾性的に後退変位自在に設けられている。つまり、各除草爪26は、板材を板金プレス加工によって平板状に製作され、小石等の異物が存在すると容易に後退変位して破損等の生じにくい構成としている。又、周方向に隣接するもの同士は、前記除草爪26の配置位置を互いに軸芯方向にずらせて(具体的には除草爪の個数を異ならせて)未処理域が生じないように構成している(図10参照)。
【0060】前記条間除草ロータ21の支持構成について説明すると、図8、図9に示すように、前記各支持アーム22R,22Lの下端部に、少しだけ左右両側に突設するように短い回転軸23がベアリングにて回動自在に支持され、これらの回転軸23に対して各条間除草ロータ21の筒形の駆動軸24が一体回動すべく連動連結されている。前記左右の支持アーム22R,22Lの中間に位置する前記筒形の駆動軸24はそれが支持する各条間除草ロータ21と一体的に連結される構成となっており、この駆動軸24は前記各回転軸23に対して角形嵌合にて一体回動するように連結されている。そして、前記各支持アーム22R,22Lよりも左右両側外方に位置する駆動軸24は、各条間除草ロータ21毎に各々分割される構成となっており、図9、図11に示すように、横方向に長く延設されるとともに回転軸23に角形嵌合にて一体回動自在な中軸24' に、角形嵌合状態で外嵌支持され、中軸24' の中を挿通する長いボルト27により前記各回転軸23に締め付け連結されて駆動される構成としている。従って、前記各ボルト27を外すことで、前記中軸24' にて支持される左右各4個づつの各条間除草ロータ21も取り外すことができるように構成されている。又、一方の支持アーム22Rを支持フレーム18からボルト連結を解除して取り外すことで、左右の支持アーム22R,22Lの中間に位置する前記駆動軸24とそれが支持する各条間除草ロータ21とを一体的に取り外すことができる(図7(B)参照)。このように全ての各条間除草ロータ21を取り外すことにより、例えば清掃作業や取り替え作業等のメンテナンス作業を容易に行えるように構成している。又、車両への積み込みのときには、前記支持アーム22R,22Lの左右両側に位置する各条間除草ロータ21だけを取り外すことで横幅が小さくなり、積み込み作業等を行い易いものにできる。
【0061】図6、図7に示すように、前記支持フレーム18の左右中央には機体側から動力を受ける入力ベベルケース29が設けられており、この入力ベベルケース29から左右に延出した出力軸30を介してチェーン伝動ケースを兼用する一方の支持アーム22Lに動力伝達され、支持アーム22Lに内装したチェーン伝動機構Tで回転軸23、即ち、駆動軸24が駆動されるようになっている。また、前記入力ベベルケース29の入力軸29aと、乗用機体1の後部ミッションケース9に備えられたPTO軸31とが伝動軸32で連動連結されている。ここで、PTO軸31は、苗植付け装置が連結された際に、これへの動力伝達に利用されるものであり、走行伝動系から分岐された動力が取り出されるとともに、株間を調整するための株間変速が可能となっている。従って、除草装置6を連結した場合にも、この株間変速を利用してPTO軸31を変速して、条間除草ロータ21を好適な速度で駆動することが可能となっている。
【0062】前記主フレーム14に稲株Fが各条間除草ロータ21に接触するのを回避するためのカバー体としての分草体35が取付けられている。この分草体35は、全体として平面視で後ろ向き略コの字状に構成され、主フレーム14に支持ブラケット36を介して横軸芯c周りで回動自在に支持され、稲株に干渉するのを防止すべく条間除草ロータ21の前方側に近接する作用姿勢(図16(A)参照)と、前方上方側に回動して条間除草ロータ21から離間する非作用姿勢(図16(B)参照)との夫々に姿勢切り換え自在であって、且つ、トグルバネ37によって前記各姿勢夫々においてトグルバネ37の付勢力にて位置保持される構成となっている。つまり、分草体35と一体回動する係止ピン35aが前記支持ブラケット36の端縁にて接当規制される状態でトグルバネ37にて押し付け付勢して位置保持される構成となっている。
【0063】前記条間除草機構J1には、前記各条間除草ロータ21夫々の上方側を覆う上部カバー38が設けられ、この上部カバー38における機体横方向端部側に位置する端部側カバー部分38aが、中央側カバー部分38bに対して着脱自在に設けられるとともに、それらに設けられた接続部同士を嵌合接続させることで連結作業可能な適正接続状態に位置決めされるように構成されている。詳述すると、図2、図3、図5に示すように、前記上部カバー38は、機体横幅方向の全長に連なる状態で且つ後述するようなフランジ部41a,41b同士にわたり架設される状態で中空パイプ状の3個の横杆39が設けられ、これらの横杆39に対して円弧状に屈曲成形された合成樹脂材からなる板体40を固定取り付けして構成されている。そして、図17に示すように、機体横方向端部側に位置する端部側カバー部分38aを構成する前記各横杆39a、左右フランジ部41a及び板体40aとが一体的に固定されるとともに、機体中央側に位置する中央側カバー部分38bも同様に、各横杆39b、左右フランジ部41b及び板体40bとが一体的に固定されて構成され、端部側カバー部分38aにおける各横杆39aと、機体中央側に位置する中央側カバー部分38bにおける各横杆39bとが互いに差し込み嵌合可能なように径を異ならせて構成され、それらを差込嵌合させて適正接続状態に位置決めした状態で、端部側カバー部分38aと中央側カバー部分38bとの突き合わせ部分に設けられたフランジ部41a,41b同士をボルトで締結することによりそれらを連結する構成としている。つまり、中央側カバー部分38bにおける各横杆39bをフランジ部41bよりも横側外方側に突出させるとともに、端部側カバー部分38aにおける各横杆39aの対向する開口端部をフランジ部41aを挿通させて外方に露出させ、中央側カバー部分38bにおける各横杆39bを差し込み装着できるように構成されている。このようにして、車両への積み込みのときには、端部側に位置する端部側カバー部分38aを取り外すことで、横幅が小さくなり積み込み作業等を行い易いものにできる。
【0064】次に、前記株間除草機構J2の構成について説明する。図2に示すように、前記株間除草機構J2は、株間での除草を行う複数の株間除草用の除草操作具としての11個の株間除草ロータ42を複数の条列における夫々の株間に作用するように機体横方向に沿って並列配備して構成されている。図18、図19、図25に示すように、株間除草ロータ42は、駆動支持部43から斜め下向きに延出するとともに先端部が略水平姿勢になるように略L形に屈曲形成してなる棒体としての除草タイン44を、縦軸芯d周りで回転させて株間での除草を行うように構成されている。この除草タイン44は、図12に示すように、各々、縦向き駆動軸45に固定の円板からなる駆動支持部43に対して、略U字状に屈曲した基端側部分44aがボルトで締めつけ固定されており、ボルトを緩めると径方向にセット位置、即ち、除草作用領域の外径を変更できるように構成されている。尚、前記各縦向き駆動軸45の機体前方側に近接させた状態でこれを覆うカバー45aが設けられ、稲株の細い株等が巻き付いたりしないようにしている。又、前記各縦向き駆動軸45は、その途中部にてピンによる抜け止め構成による差し込み嵌合構成にて接続分離自在に構成され、株間除草ロータ42全体を取り外すこともできる構成となっている。
【0065】この株間除草機構J2には、除草幅全幅に亘る長尺の支持体としてのフレーム杆46が設けられ、前記各株間除草ロータ42はこのフレーム杆46にて支持される構成となっている。そして、条間除草機構J1を接地作用させた状態で株間除草ロータ42による圃場に対する除草用の作用深さ並びに作用角度を夫々変更調節できるように、前記フレーム杆46の条間除草機構J1に対する相対姿勢を変更調節する姿勢調節手段Kが備えられている。つまり、図2、図25に示すように、前記条間除草機構J1を支持している支持フレーム18に対して、横軸芯e周りで揺動自在に枢支された左右一対の回動フレーム47が後方側に延設される状態で設けられ、且つ、前記フレーム杆46から一体的に連設された左右一対の縦向きアーム部48が前記回動フレーム47の後端部に夫々横軸芯f周りで回動自在に枢支されている。そして、前記支持フレーム18から立設した縦フレーム部分18aの上端側と、左右の回動フレーム47に固定のブラケット49にわたって架設された第1中間フレーム50とに亘って回動操作式のネジ式長さ調節機構51が連結されて、支持フレーム18と回動フレーム47との相対姿勢が前記横軸芯e周りで変更可能で且つ調節位置で規制されるように構成されている。又、左右の回動フレーム47に固定のブラケット49にわたって架設された第2中間フレーム52と、前記フレーム杆46との間にターンバックル機構53を設けて、それらの相対回動姿勢が変更可能で且つ調節位置で規制されるように構成されている。従って、前記長さ調節機構51の調節により、各株間除草ロータ42が前記横軸芯e周りで上下揺動して株間除草ロータ42による圃場に対する除草用の作用深さを変更でき、ターンバックル機構53の調節により、各株間除草ロータ42が前記横軸芯f周りで揺動して株間除草ロータ42による圃場に対する除草用の作用角度を変更できることになる。つまり、長さ調節機構51とターンバックル機構53により姿勢調節手段Kが構成される。
【0066】又、この株間除草機構J2では、前記フレーム杆46における機体横方向両側端部に位置する端部側支持体部分46aが、中央側支持体部分46bと一直線状に連なり、11個の株間除草ロータ42夫々が機体横方向に並ぶように位置する作業姿勢と、それが支持する株間除草ロータ42(2個)と一体的に機体内方側に引退する格納姿勢とに亘り、中央側支持体部分46bに対して回動自在に支持されている。つまり、図18、図19に示すように、前記各端部側支持体部分46はブラケット54を介して中央側支持体部分46bに対して前後軸芯g周りで回動自在に支持され、作業姿勢ではバックル機構55によって端部側支持体部分46に設けられたフック部55aが係止されて位置保持される構成となっており、機体内方側に引退する格納姿勢では、図19に仮想線で示すように、フレーム杆46に対してブラケット54に一体的に設けられた接当規制部54aが中央側支持体部分46bの上面に接当してそれ以上の回動が規制されるとともに、左右両側の各端部側支持体部分46a同士を連結ロッド56で連結して位置規制するようになっている。このようにして作業状態では広幅に亘って能率よく除草作業を行い、車両による運搬時等においては、幅狭の状態で荷台等への積み込みを行い易いものにできる。
【0067】次に株間除草機構J2に対する伝動構造について説明する。図6に示すように、前記乗用機体1側からの動力が変速装置57を介して株間除草機構J2に供給されるように構成され、前記変速装置57は、互いに伝動比の異なる一対のベルト伝動装置58,59を選択的に入り切り操作して変速を行うように構成されている。尚、変速装置57は、各ベルト伝動装置58,59に対応する2個の操作具60,61を一体的に操作して変速できるように構成され、且つ、前記2つの操作具60,61を反対方向に操作することで変速中立状態になるように構成されている。
【0068】詳述すると、図18、図20、図25に示すように、前記出力軸30に設けられた大小に径の異なる一対の駆動プーリ62,63と、前記フレーム杆46から立設したブラケット64にて支持されるベベルギアケース65に設けられた横向き入力軸66に設けられた一対の同径の従動プーリ67,68とに亘って夫々伝動ベルト69,70が巻回されるとともに、それら伝動ベルト69,70夫々に対して、人為操作自在な操作具60,61を前後に揺動操作させて、テンションプーリ71,72による緊張力を付与して伝動入りにする状態と緊張力を解除して伝動切りにする状態とに切り換え自在に設けられている。前記操作具60、61は図23、図24に示すように、棒材を略L形に屈曲させて、それらの遊端部同士を対向させるように配置されており、通常の作業状態では、それらの遊端部同士を連結具73にて接続してそれらを一体的に回動操作するように構成されている。
【0069】つまり、一方のベルト伝動装置(低速駆動用)58は、それに対応する操作具60を前方側に操作すると枢支連結されたリンク60aを介してテンションプーリ72が伝動切りに切り換わり、後方側に操作すると伝動入りに切り換わるように構成され、他方のベルト伝動装置(高速駆動用)59は、それに対応する操作具61を前方側に操作すると枢支連結されたリンク61aを介してテンションプーリ71が伝動入りに切り換わり、後方側に操作すると伝動切りに切り換わるように構成されている。従って、各操作具60,61を一体的に前方側に操作すると高速駆動状態となり(図20参照)、各操作具60,61を一体的に後方側に操作すると低速駆動状態となる(図21参照)。つまり、高低2段階に変速できる構成としている。尚、この変速装置75は、変速カバー75aにて外方側を覆う構成としている。そして、非作業時に除草作動状態の調節等のメンテナンス作業において、駆動状態と非駆動状態とに容易に切り換える必要がある場合には、図24に示すように、位置保持用のベータピン205を外して前記連結具73による連結を解除して、前記操作具60,61を夫々互いに逆方向、つまり、伝動切り状態に操作することで変速中立状態に設定できる(図23参照)。
【0070】図6、図18に示すように、前記横向き入力軸66に伝えられる動力がケース65内のベベルギア機構74により縦向き駆動軸75に伝えられ、この縦向き駆動軸75の動力が一対の回動チェーン76,77にて左右両側に振り分けられて、各回動チェーン76,77にて、左側4個、右側3個づつの株間除草ロータ42が直接駆動される構成となっている。そして、図19に示すように、前記各回動チェーン76,77の駆動力がフレキシブル回転軸78を介して、機体横方向端部側に位置する株間除草ロータ42に伝達されるとともに、その動力が回動チェーン79を介して最端部側に位置する株間除草ロータ42に伝達されるように構成されている。このようにフレキシブル回転軸78を用いることで、前記フレーム杆46における各端部側支持体部分46aを、作業姿勢から格納姿勢に切り換える場合においても、そのまま回動操作させることができ、伝動機構を取り外す等の煩わしい作業は不要である。尚、前記各回動チェーン76,77,79の外方側はチェーンカバー206,207にて覆う構成としている。
【0071】以上説明したように、前記除草装置6は、主フレーム14、条間除草機構J1だけでなく株間除草機構J2についても、機体横方向に沿う幅が作業用の所定幅に設定される作業状態と、前記幅が前記所定幅よりも小さい幅に設定される非作業状態とに切り換え自在に構成され、車両による運搬時等においては、幅狭の状態で荷台等への積み込みを行い易いものにできるようになっている。
【0072】除草装置6の基本的な構成は以上のようであり、成育が進んだ時期での除草作業では稲株Fの径も大きく、かつ、根張り強度も十分となっているので、図10に示すように、条間除草機構J1と株間除草機構J2を利用した除草が行われる。この時、稲株F側に接近付勢された左右の株間除草ロータ42は前進移動に伴って株間に入り込んで除草を行う。この際、株間除草ロータ42の各棒体は稲株Fに接触しても後退変位しながら回動して、稲株Fが傷つけられることはない。
【0073】次に、上記構成の除草装置6を昇降制御する構造について説明する。前記主フレーム14の中央箇所には、除草装置6全体を昇降制御するための接地センサとして機能するセンサフロート80が装備されるとともに、ローリング支点aの左右両側の2か所にはそれぞれローリング規制用のフロート81が装備されている。図26、図27に示すように、前記主フレーム14の中央に固着された支持金具82に、上リンク83、下リンク84、および、縦リンク85が平行四連リンク状に装着され、その下リンク84の後方延長端に前記接地センサ(センサフロート)80の後部が上下揺動自在に枢支連結されるとともに、支持金具82の前方延出部82aに、屈伸リンク86を介して前記接地センサ80の前部が上下動可能に支持され、上リンク83から延出したレバー83aを揺動して支持金具82に対してノブボルト87で調節固定して、接地センサ80の後部支点hを3段階に上下調節することができるようになっている。
【0074】また、支持金具82の前部に固着したブラケット88の前面にも、上リンク89と下リンク90を介してセンサブラケット91が平行四連リンク状に上下動可能に支持されており、このセンサブラケット91の側面に取り付けた回転式のポテンショメータ92の作動レバー92aと前記接地センサ80とがセンサロッド93で連係され、接地センサ80の後部支点h周りの上下揺動量に応じた電圧の検出信号がポテンショメータ92から出力されるようになている。そして、前記作動レバー92aから上方に枢支延出したロッド94がセンサブラケット91の上端屈曲辺91aに挿通されるとともに、このロッド94に外嵌装着したセンサバネ95によって作動レバー92aが下向きに押圧付勢されている。なお、センサロッド93には初期圧縮したストローク吸収用バネ96が外嵌装着されており、作動レバー92aが上方揺動限界に達した後、さらに接地センサ80が上方変位した際に、ストローク吸収用バネ96が圧縮変形してその過剰ストロークを吸収するようになっている。
【0075】前記縦リンク85の上部から前方に突出したピン97が、上リンク89の延出部89aに係合されており、縦リンク85の上下変位に対してセンサブラケット91が逆方向に上下変位するようになっている。例えば、縦リンク85が上方に変位されて接地センサ80の後部支点hが下方に移動されると、この後部支点hがと同量だけセンサブラケット91が下方に変位され、接地センサ80の高さ調節にかかわらずポテンショメータ92と接地センサ80の相対位置関係に変化がもたらされないようになっている。
【0076】前記ポテンショメータ92からの検出出力は制御装置98に入力され、予め設定されている基準値(不感帯を含む)と比較され、検出出力が基準値から外れると、その外れた方向およびその偏差に応じて前記油圧シリンダ4の電磁制御弁99が作動制御され、除草装置6が上昇あるいは下降されるようになっている。
【0077】例えば、除草装置6が田面に対して設定高さにあり、接地センサ80に働く接地圧が設定範囲内にあると、ポテンショメータ72からの検出出力は基準値内にあり、電磁制御弁99は中立を保たれている。ここで、機体の沈下や後ろ下がり傾斜などの原因で除草装置6が田面に対して沈下しかかって、接地センサ80に働く接地圧が設定値より大きくなると、接地センサ80はセンサバネ95を圧縮変形させながら上方に揺動変位し、ポテンショメータ92の作動レバー92aが上方に作動して制御弁79が上昇側に切り換えられ、油圧シリンダ4が伸長駆動されて除草装置6が上昇される。この上昇によって接地センサ80に働く接地圧が減少し、元の設定範囲内に復帰すると、ポテンショメータ92の作動レバー92aも元の基準位置にまで復元し、制御弁99が中立に戻されて上昇制御が停止する。
【0078】逆に、機体の上昇や前下がり傾斜などの原因で除草装置6が田面に対して浮上しかかって、接地センサ80に働く接地圧が設定値より小さくなると、接地センサ80はセンサバネ95の弾性力および自重により下方に揺動変位し、ポテンショメータ92の作動レバー92aが下方に作動して制御弁99が下降側に切り換えられ、油圧シリンダ4が短縮作動されて除草装置6が下降される。この下降によって接地センサ80に働く接地圧が上昇し、元の設定範囲内に復帰すると、ポテンショメータ92の作動レバー92aも元の基準位置にまで復元し、制御弁99が中立に戻されて下降制御が停止する。つまり、この昇降制御では、ポテンショメータ72の作動レバー72aの作動位置、換言すると接地センサ80の姿勢が設定姿勢に維持されるように油圧シリンダ4が作動制御されるのである。
【0079】ここで、前記制御装置78には、ポテンショメータで構成された感度調整器100が接続されている。この感度調整器100は乗用機体1の運転部近くに配備されており、ダイヤル式に操作することでポテンショメータ92からの検出出力に対比させる前記基準値を調節することができるようになっている。例えば、感度調整器100を調節範囲の中間にセットした時の接地センサ80の設定姿勢が略水平であるとすると、感度調整器100を敏感側に調節すると接地センサ80の設定姿勢は前下がり側に変更されることになり、逆に鈍感側に調節すると接地センサ80の設定姿勢は前上がり側に変更されることになる。
【0080】接地センサ80の設定姿勢が前下がり側に変更されると、接地センサ80自体が前方まで接地することになり接地圧を受けやすくなるとともに、制御中立上記におけるセンサバネ75が長くなり、センサバネ95による接地センサ80の下向き付勢荷重、つまりセンサ荷重が小さくなる。従って、感度調整器100を敏感側に調節すると、接地センサ80は小さい接地圧で制御中立状態となるので、田面に対して浅い目の沈下状態で安定し、その分、除草装置6の田面に対する作用深さが浅くなる。逆に、接地センサ80の設定姿勢が前上がり側に変更されると、接地センサ80自体の接地域が支点側に後退することになって接地圧を受けにくくなるとともに、制御中立時におけるセンサバネ95が短くなり、センサバネ95による接地センサ80の下向き付勢荷重、つまりセンサ荷重が大きくなる。従って、感度調整器80を鈍感側に調節すると、接地センサ80は大きい接地圧で制御中立状態となるので、田面に対して深い目の沈下状態で安定し、その分、除草装置6の田面に対する作用深さが深くなる。
【0081】従って、この水田除草機では、操作レバー62aを調節して接地センサ80の高さを変更して、除草作用深さを大きく調節できるとともに、感度調整器100を用いて接地センサ80の基準姿勢を変更することでも、除草作用深さを微調節することが可能となっている。
【0082】また、前記接地センサ80の上下高さ調節に応じて左右のフロート81も調節しておく必要があり、その調節構造が図28に示されている。つまり、前記主フレーム14に左右位置調節可能に締めつけ固定された支持金具101には、支点i周りに上下揺動可能なフロート支持アーム102が取付けられ、このフロート支持アーム102の後方延出端に前記フロート81が支点k周りに上下揺動可能に支持されている。また、支持金具101には支点j周りに上下揺動可能な補助アーム103が備えられるとともに、この補助アーム103の前端に設けた案内ピン104が、フロート81の上面から立設したガイド部材105の上下長孔106に挿通され、フロート81の上下動を許しながらフロート81の横振れを案内ピン104によって規制している。そして、前記フロート支持アーム102から延出した操作レバー102aを揺動して支持金具101に形成した連結孔107にピン108を選択挿入すること、フロート81の後部支点kを3段階に上下調節することができるようになっている。なお、前記補助アーム103はリンク109を介してフロート支持アーム102に連係されており、後部支点kの上下調節に連動して補助アーム103の案内ピン104を同方向に変位させることで、フロート81の高さ調節にかかわらず上下長孔106と案内ピン104との相対高さ関係を一定に保って、フロート81の後部支点k周りの揺動範囲を確保している。
【0083】なお、図29に示すように、使用しない除草装置6は乗用機体から分離されて前後に夫々左右1組づつ設けられた接地スタンド120,130を用いて地上に載置しておく。前部側の一対の接地スタンド120は前記連結フレーム6Aに設けられており、後部側の一対の接地スタンド130は前記フレーム杆46に設けられている。前記各接地スタンド120,130は、連結フレーム6Aやフレーム杆46に固定の外筒部120a,130aに対して内筒部120b,130bがスライド自在に内嵌されており、抜き差し自在な固定ピン120c,130cによって下方に突出する作用位置と上方に対比する非作用位置とに切り換えて固定するように構成されている。前記連結フレーム6Aとフレーム杆46とは前後軸芯周りでローリング自在であるから、各接地スタンド120,130にて接地するときには、それらがローリングすることで接地面に多少凹凸があっても適切に追従することができる。
【0084】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)上記実施形態では、前記株間除草機構J2における除草操作具として回転駆動式の株間除草ロータ42にて構成する場合を例示したが、このような構成に代えて次のように構成してもよい。尚、株間除草機構J2以外のほかの構成は上記実施形態と同じであるから説明は省略する。図30〜図32に示すように、株間除草機構J2における各除草操作具42aが、駆動支持部43aから下向きに延出するとともにその先端部を機体後方側に向う略水平姿勢になるように略L形に屈曲形成してなる棒体で構成され、且つ、その棒体を機体横方向に往復移動して株間での除草を行うように構成されている。しかも、前記除草操作具42aは前後に一対づつ設けられそれらが一体的に機体横方向に往復移動するように設けられている。このようにして、例えば、一方の除草操作具42aが稲株Fに干渉して除草作動が行えないような場合であっても、他方の除草操作具42aにより適切に株間における除草作業を実行することができる。乗用機体1側から伝達される回転動力が往復移動力に変換された後、その往復移動力を、押引きリンクを介して一体的に往復移動すべく互いに連動連結された各除草操作具42aに伝達するように構成され、且つ、複数の除草操作具42aのうちの半数のものが横一側に移動するときに、他の半数の除草操作具42aはそれと反対方向に移動するように互いに逆方向に往復移動するように構成されている。詳述すると、各除草操作具42aが、前記フレーム杆46に対して、各稲株列に対して左右両側に位置するように一対づつ設けられる状態で、下端部が泥土内に入り込んだ状態で各々が前後軸芯m周りで左右に揺動操作されるように枢支されている。そして、前記横向き出力軸66に伝えられる動力がベベルギア機構111により前後向き駆動軸112に伝えられ、この前後向き駆動軸112の回転動力が偏芯クランク113により縦向き押引きリンク114による往復押し引き運動に変換され、この縦向き押引きリンク114から振り分けリンク機構115を介して左右両側に振り分けて、押引きリンク116を介して前記各除草操作具42aの駆動支持部43aを連動連結して構成され、左右両側に位置する複数の各除草操作具42aが互いに逆方向に往復揺動するように連係されている。尚、この除草操作具42aはボルトの締め付けを緩めて駆動支持部43aに対する上下取り付け位置(除草作業用深さ)を変更調節できるようになっている。
【0085】又、この実施形態においても、前記フレーム杆46における機体横方向両側端部に位置する端部側支持体部分46aが、中央側支持体部分46bと一直線状に連なり、11個の株間除草ロータ42夫々が機体横方向に並ぶように位置する作業姿勢と、それが支持する株間除草ロータ42と一体的に機体内方側に引退する格納姿勢とに亘り、中央側支持体部分46bに対して回動自在に支持されており、この格納姿勢では図33に示すように、押引きリンク116が枢支点を中心に折れ曲がり、格納揺動を許容する構成としている。
【0086】(2)上記実施形態では、除草装置として、条間除草機構J1と株間除草機構J2とを夫々備える構成としたが、株間除草機構J2を備えないで条間除草機構J1のみを備える構成としてもよい。
【0087】(3)上記実施形態では、除草装置が10条分の稲株列の条間や株間に対する除草を行う構成としたが、本発明は10条に限らず、8条や6条あるいはそれ以外の条数の稲株列の条間や株間に対する除草を行うように構成してもよい。
【0088】(4)上記実施形態では、接地圧変動に基づく接地センサ80の変位を電気的に検出して電磁式の制御弁99を差動させ、かつ、感度調節も電気的に行っているが、接地センサ80の変位をセンサワイヤを用いて機械操作式の制御弁に伝えて昇降制御を行うものであってもよく、かつ、この場合も、センサワイヤの調整などによって機械的に接地センサの基準姿勢を調整したり、センサバネの荷重調整を行って感度調節を行うこともできる。
【0089】(5)各株間除草ロータ42を、前記PTO軸31の動力や、乗用機体1から取り出した他の定回転速度の動力で機械式に駆動することも可能である。
【0090】(6)前記株間除草ロータ42を遊転式にして実施することも可能である。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年4月22日(1999.4.22)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−300005(P2000−300005A)
【公開日】 平成12年10月31日(2000.10.31)
【出願番号】 特願平11−114873