| 【発明の名称】 |
耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】涌田 毅
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造且つ低コストで比較的正確にリヤカバーの揺動を検出する耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造を提供することを課題としている。
【解決手段】リヤカバー13の揺動により操作され、耕耘作業機の昇降を制御せしめるワイヤ26のリヤカバー13側のインナ28が、作業機機体3側との間に設けられてリヤカバー13を揺動自在に支持する吊りロッド18の軸心に対して略平行に作動せしめられるように、ワイヤ26を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘用のロータリ(8)と、該ロータリ(8)の後方側に揺動自在に設けられ、耕耘面をならすリヤカバー(13)とを備えた耕耘作業機をトラクタに昇降自在に連結し、該トラクタと耕耘作業機との間に、リヤカバー(13)の揺動により操作されるワイヤ(26)の作動に基づいて耕耘作業機を昇降せしめて耕耘作業における耕深を所定値に制御する耕深制御装置を設け、リヤカバー(13)と作業機機体(3)側との間に、リヤカバー(13)を揺動自在に支持する吊りロッド(18)を設けたものにおいて、上記ワイヤ(26)を、ワイヤ(26)のリヤカバー(13)側のインナ(28)が吊りロッド(18)の軸心に対して略平行に作動せしめられるように配置した耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造。 【請求項2】 吊りロッド(18)が、一端側がリヤカバー(13)又は作業機機体(3)側のいずれか一方に揺動自在に軸支され、他端側がリヤカバー(13)又は作業機機体(3)の他の一方側に回動自在に軸支された支軸(22)に、該支軸(22)の軸線に直交する方向にスライド自在に挿入支持されて設けられ、上記支軸(22)に一体回動自在にワイヤ(26)の受け(24)を設け、ワイヤ(26)におけるインナ(28)を吊りロッド(18)のスライド端側に取り付けるとともに、インナ(28)が吊りロッド(18)の軸心に対して略平行となるように、アウタ(27)を受け(24)に固定した請求項1の耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はトラクタと耕耘作業機との間に設けられた耕深制御装置を操作する耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来耕耘用のロータリと、該ロータリの後方側に揺動自在に設けられ、耕耘面をならすリヤカバーとを備えた耕耘作業機をトラクタに昇降自在に連結し、該トラクタと耕耘作業機との間に、リヤカバーの揺動により操作されるワイヤの作動に基づいて耕耘作業機を昇降せしめて耕耘作業における耕深を所定値に制御する耕深制御装置を設けるとともに、リヤカバーと作業機機体側との間に、リヤカバーを揺動自在に支持する吊りロッドを設けたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そして図6に示されるように、リヤカバーaの揺動に応じてワイヤbが操作されるように、リヤカバーaと作業機機体cとの間にリンク機構dを設け、揺動自在に支持されたリンクアームeの一端にワイヤbにおけるインナfを取り付けていた。しかしリンクアームeはリヤカバーaの揺動に応じて揺動するため、アウタgに対してインナfが湾曲せしめられて作動し、ワイヤb(インナf)が円滑に作動しない場合がある等の欠点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の耕深制御装置におけるワイヤの取付け構造は、耕耘用のロータリ8と、該ロータリ8の後方側に揺動自在に設けられ、耕耘面をならすリヤカバー13とを備えた耕耘作業機をトラクタに昇降自在に連結し、該トラクタと耕耘作業機との間に、リヤカバー13の揺動により操作されるワイヤ26の作動に基づいて耕耘作業機を昇降せしめて耕耘作業における耕深を所定値に制御する耕深制御装置を設け、リヤカバー13と作業機機体3側との間に、リヤカバー13を揺動自在に支持する吊りロッド18を設けたものにおいて、上記ワイヤ26を、ワイヤ26のリヤカバー13側のインナ28が吊りロッド18の軸心に対して略平行に作動せしめられるように配置したことを第1の特徴としている。 【0005】また吊りロッド18が、一端側がリヤカバー13又は作業機機体3側のいずれか一方に揺動自在に軸支され、他端側がリヤカバー13又は作業機機体3の他の一方側に回動自在に軸支された支軸22に、該支軸22の軸線に直交する方向にスライド自在に挿入支持されて設けられ、上記支軸22に一体回動自在にワイヤ26の受け24を設け、ワイヤ26におけるインナ28を吊りロッド18のスライド端側に取り付けるとともに、インナ28が吊りロッド18の軸心に対して略平行となるように、アウタ27を受け24に固定したことを第2の特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を応用した耕耘作業機(ロータリ作業機)の斜視図である。該ロータリ作業機は、トラクタの後方に3点リンクヒッチを介して連結されており、トラクタ側の油圧等による昇降機構により昇降自在に支持され、トラクタの走行に伴って圃場の耕耘作業を行う従来同様の構造を有したものであり、トラクタ側よりPTO動力が入力されるギヤケース1からパイプフレーム2が左右に突出して設けられて作業機機体3を構成している。 【0007】そして該パイプフレーム2の一方(左)の外端部にチェーンケース4が、他方(右)の外端部にサイドフレーム6がそれぞれ一体的に設けられており、上記サイドフレーム6とチェーンケース4の下部間に、耕耘爪7が取り付けられた爪軸からなるロータリ8が回転自在に軸支されている。なおギヤケース1の上端側には前述の3点リンクヒッチとの連結部が形成せしめられたトップマスト9が固着されている。 【0008】また上記ロータリ8は上方及び後方側がロータリカバー11により覆われているが、該ロータリカバー11は従来同様チェーンケース4及びサイドフレーム6側に支持されてロータリ8の前方及び上方側を覆うメインカバー12と、該メインカバー12の後端側に揺動自在に支持されてロータリ8の後方側を覆う略へ字形断面のリヤカバー13とにより構成されている。 【0009】そしてロータリ作業機は従来同様、チェーンケース4からの駆動力により爪軸を回転せしめ、これによりロータリ8(耕耘爪7)を回転させ、圃場の耕耘作業を行い、リヤカバー13により耕耘面をならす構造となっており、耕深は前述の昇降機構によるロータリ作業機の昇降制御により設定されるように構成されている。 【0010】このとき上記昇降機構はリヤカバー13の揺動により(リヤカバー13をセンサとして)作動する耕深制御装置によって作動制御されており、リヤカバー13の揺動を感知して昇降機構によりロータリ作業機を上下昇降せしめ、耕深を所定値に自動制御するように構成されている。 【0011】一方ロータリ作業機は図1〜図3に示されるように、左右のパイプフレーム2に略コの字状断面の支持ブラケット16が、リヤカバー13の上面に吊りブラケット17が各固着されているとともに、両ブラケット16,17間には杆状の吊りロッド18が軸支されており、また吊りロッド18は一端が支持ブラケット16に支点軸19を介して回動自在に、他端側が後述するように吊りブラケット17にスライド及び回動自在に各支持されている。 【0012】すなわち上記吊りブラケット17は対向する2枚のプレート21からなるが、両プレート21間には支軸22が回動自在に軸支されており、上記吊りロッド18のスライド側の端部が、該支軸22に支軸22の軸線と交差(略直交)する方向にスライド自在に挿入されている。 【0013】以上のようにリヤカバー13は作業機機体3側(パイプフレーム2)との間に設けられた吊りロッド18により揺動自在に支持されており、リヤカバー13の揺動に応じて支軸22が軸線を中心に回転するとともに、吊りロッド18のスライド側の端部が支軸22をスライドし、リヤカバー13の揺動に応じて吊りロッド18の支軸22からの突出長さが変動する。 【0014】なお従来同様吊りロッド18には加圧スプリング23が外嵌せしめられており、リヤカバー13は所定以上の揺動時には、加圧スプリング23によりリヤカバー13の自重以上の荷重で圃場面をならす構造となっている。 【0015】一方上記支軸22の少なくとも一端側はプレート21から突出しているが、該支軸22の端部には略L字状をなす受け24が固定されており、該受け24にはリヤカバー13の揺動を耕深制御装置側に伝動するワイヤ26のアウタ27が固定されている。そして該ワイヤ26のインナ28は吊りロッド18におけるスライド端にピン29を介して取り付けられている。 【0016】このときアウタ27から突出しているインナ28が、平面視又は側面視、或いは平面視及び側面視において吊りロッド18の軸心に対して略平行となるように、アウタ27が受け24に取り付けられている。 【0017】これにより図4,図5に示されるようにリヤカバー13の揺動に応じて吊りロッド18の支軸22からの突出長さが変動し、ワイヤ26(インナ28)が押し引き操作され、リヤカバー13の揺動が昇降制御側に伝動され、前述のようにロータリ作業機の昇降が制御されるが、リヤカバー13の揺動時に支軸22が回動(揺動)するため、受け24が支軸22と一体的に揺動しながらインナ28が作動する。 【0018】このためアウタ27から突出するインナ28は、吊りロッド18と略平行を保った状態で作動し、インナ28が湾曲又は屈曲すること無く、ほぼ直線上にスムーズに作動するため、リヤカバー13の揺動の検出精度が比較的高く、このためリヤカバー13の揺動(揺動変動)を昇降制御側に比較的高精度で伝動することができ、昇降制御が効率よく、比較的正確に行われる。 【0019】特にリヤカバー13の揺動の検出部分が吊りロッド18の支持機構と兼用されているため、他にリヤカバー13の揺動を検出する検出リンク等を設けたもの等に比較して、構造が簡単で、部品点数も少なくなり、つまり簡単な構造且つ低コストで比較的正確なリヤカバー13の揺動検出機構が提供される。 【0020】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によると、耕深制御装置のリヤカバー側のワイヤが、リヤカバーの揺動に伴ってスライド移動する吊りロッドに対して平行に操作されるため、ワイヤの作動がスムーズとなり、検出精度が向上するためより正確に耕深制御を行うことができるという利点がある。また吊りロッドの作動によりワイヤを操作せしめる構造とすることで、リヤカバーの揺動を他の検出用のリンクを使用して検知するものに比較して構造が簡単で、低コストとなるという効果もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月24日(1999.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−270606(P2000−270606A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−79428 |
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