トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 農用トラクタ
【発明者】 【氏名】梅本 享

【氏名】福本 俊也

【氏名】仲井 章平

【要約】 【課題】判りやすい簡単な操作で標準的な作業の形態を容易に設定できるようにして、機能を熟知しないユーザーでも誤操作なく作業を行うことができるようにする。

【解決手段】機体後部に連結した作業装置の位置姿勢の制御系として、ポジション制御系、自動耕深制御系、ローリング制御系を備えるとともに、自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人為的に選択調整する操作具類を備えた農用トラクタにおいて、標準自動耕深制御系と標準のローリング制御系とを同時にオン・オフする単一の一括スイッチ49を備えるとともに、この一括スイッチ49のオン操作によって、実耕深の検出結果に基づいて前記作業装置を昇降制御する標準仕様の自動耕深制御モードと、目標傾斜角度が水平となる標準仕様のローリング制御モードとが設定されるよう構成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後部に連結した作業装置を昇降レバーの操作位置に対応する高さまで昇降させるポジション制御系と、前記作業装置を設定した目標耕深に安定維持させるよう昇降制御する自動耕深制御系と、前記作業装置を設定した左右傾斜姿勢に安定維持させるローリング制御系とを備えるとともに、前記自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人為的に選択調整する操作具類を備えた農用トラクタにおいて、前記自動耕深制御系とローリング制御系とを同時にオン・オフする単一の一括スイッチを備えるとともに、この一括スイッチのオン操作によって、実耕深の検出結果に基づいて前記作業装置を昇降制御する標準仕様の自動耕深制御モードと、目標傾斜角度が水平となる標準仕様のローリング制御モードとが設定されるよう構成してあることを特徴とする農用トラクタ。
【請求項2】 前記一括スイッチを、押し操作のつどオン・オフを繰り返す防水構造のパネルタッチ型に構成してある請求項1または2記載の農用トラクタ。
【請求項3】 前記自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人的に選択調整する操作具類と前記一括スイッチを同一の操作パネルに装備するとともに、前記操作具類を覆い隠す開閉自在なカバーを備えてある請求項1または2に記載の農用トラクタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体後部にロータリ耕耘装置などの作業装置を昇降自在に連結してなる農用トタクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農用トタクタにおいては、機体後部に連結した作業装置を昇降レバーの操作位置に対応する高さまで昇降させるポジション制御系と、作業装置を設定した目標耕深に安定維持させるよう昇降制御する自動耕深制御系と、作業装置を設定した左右傾斜姿勢に安定維持させるローリング制御系とを備えるとともに、自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人為的に選択調整する操作具類を備えたものが開発され実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高機能化した農用トタクタは、制御系の仕様を選択調整することで作業条件に適応したきめの細かい作業を行うことができるのであるが、その反面、機能の選択調整が難解になる傾向にあり、機能を熟知しないユーザーにとってはかえって誤操作をもたらすおそれもあった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされたものであって、判りやすい簡単な操作で標準的な作業の形態を容易に設定できるようにして、機能を熟知しないユーザーでも誤操作なく作業を行うことができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、機体後部に連結した作業装置を昇降レバーの操作位置に対応する高さまで昇降させるポジション制御系と、前記作業装置を設定した目標耕深に安定維持させるよう昇降制御する自動耕深制御系と、前記作業装置を設定した左右傾斜姿勢に安定維持させるローリング制御系とを備えるとともに、前記自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人為的に選択調整する操作具類を備えた農用トラクタにおいて、前記自動耕深制御系とローリング制御系とを同時にオン・オフする単一の一括スイッチを備えるとともに、この一括スイッチのオン操作によって、実耕深の検出結果に基づいて前記作業装置を昇降制御する標準仕様の自動耕深制御モードと、目標傾斜角度が水平となる標準仕様のローリング制御モードとが設定されるよう構成してあることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、一括スイッチをオン操作すれば、実耕深の検出結果に基づいて前記作業装置を昇降制御する標準仕様の自動耕深制御モードと、目標傾斜角度が水平となる標準仕様のローリング制御モードとが設定されることになり、この状態でほとんどの標準的な作業を行うことができる。また、一括スイッチをオフ操作すれば、自動耕深制御系とローリング制御系は共に作動しなくなり、作業装置の昇降はポジション制御によって行うことになる。また、機能を熟知しているユーザーは、一括スイッチをオン操作した上で、制御機能を選択調整する操作具を操作して、各制御系を所望の仕様にして作業を行うことができる。
【0008】(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、機能を熟知していない非熟練ユーザーや高齢ユーザーでも、一括スイッチをオン操作するだけで標準的な自動耕深制御モードとローリング制御モードをー設定することができ、操作の簡素化によって誤操作のない作業を行うことができるようになった。
【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0010】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明のおいて、一括スイッチを、押し操作のつどオン・オフを繰り返す防水構造のパネルタッチ型に構成してある。
【0011】(作用) 上記構成によると、自動耕深制御とローリング制御の同時オン・オフを軽い押し操作で簡単容易に行えるとともに、防水構造のパネルタッチ型に構成された一括スイッチは常時露出した状態で配置しておくことができる。
【0012】(効果) 従って、請求項2の発明によると、防水の面で一括スイッチの設置箇所に制約を受けることがなく、キャビンのない機種でも雨水がかかる運転席横などの任意の位置に操作しやすい形態で露出配置して、操作性の優れたものにすることができ、請求項1に係る発明の上記効果を助長する。
【0013】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0014】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の発明において、前記自動耕深制御系およびローリング制御系のそれぞれの機能を人的に選択調整する操作具類と前記一括スイッチを同一の操作パネルに装備するとともに、前記操作具類を覆い隠す開閉自在なカバーを備えてある。
【0015】(作用) 上記構成によると、非熟練作業者は、カバーを閉じておくことで、使うことのない操作具類を覆い隠しておくことができ、機能を熟知しているユーザーは、カバーを開いて操作具類を任意に操作すればよい。
【0016】(効果) 従って、請求項3の発明によると、非熟練作業者は使用しない操作具類に気をとられることなく一括スイッチの操作に集中でき、誤りのない操作を行うことができ、非熟練作業者にとって取扱い性に優れたものになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、農作業機の一例としてロータリ耕耘仕様に構成された農用トラクタが示されている。この農用トラクタは、トラクタ本機1の後部に、作業装置の一例であるロータリ耕耘装置2が、三点リンク機構3を介して昇降およびローリング可能に連結された構造となっている。ここで、前記三点リンク機構3は、図2に示すように、トップリンク3aと左右一対のロアーリンク3bとからなり、外装式の単動型油圧シリンダからなるリフトシリンダ4によって駆動される左右のリフトアーム5と左右の各ロアーリンク3bがリフトロッド6とローリングシリンダ7を介してそれぞれ連結されている。
【0018】図6に、ロータリ耕耘装置2をリフトシリンダ4によって昇降する昇降制御系と、ロータリ耕耘装置2をローリングシリンダ7によって左右傾斜させるローリング制御系のブロック図が示されている。昇降制御系には、ロータリ耕耘装置2を運転者が設定した任意の高さに昇降させるポジション制御系、ロータリ耕耘装置2を耕深検出結果に基づいて昇降させて耕深を設定耕深に安定維持する標準自動耕深制御系と、ロータリ耕耘装置2をトラクタ本機1に搭載したエンジン8の回転数に基づいて昇降させて耕深を設定耕深に安定維持するエンジン負荷対応式自動耕深制御系と、トラクタ本機1の前車輪9がある程度大きく操向されるとロータリ耕耘装置2を設定された上限位置まで自動的に上昇させるオートアップ制御系と、機体が後進されるとロータリ耕耘装置2を設定された上限位置まで自動的に上昇させるバックアップ制御系と、ポジション制御系並びに第1および第2の自動耕深制御系に優先してロータリ耕耘装置2を上限位置まで任意に上昇させる操作と上昇しているロータリ耕耘装置2を下降させることのできる優先昇降制御系とが含まれている。また、ローリング制御系には、平地圃場においてロータリ耕耘装置2をトラクタ本機1の左右傾斜にかかわらず設定された左右傾斜角度に維持する標準のローリング制御系と、傾斜圃場においてロータリ耕耘装置2を設定された左右傾斜角度に維持する傾斜地ローリング制御系とが含まれている。そして、リフトシリンダ4の作動を司る昇降用電磁制御弁11、およびローリングシリンダ7の作動を司るローリング用電磁制御弁12は、マイクロコンピュータを使用した制御装置10に接続されており、以下に、これら昇降用電磁制御弁11およびローリング用電磁制御弁12を作動させる前記各制御系についてその概略を説明する。
【0019】〔ポジション制御〕ポジション制御系の入力機器として、昇降レバー13の操作に基づいて目標高さが設定されるポテンショメータ型のポジション設定器14と、リフトアーム5の揺動角度からロータリ耕耘装置2の高さを検出するポテンショメータ型のリフトアームセンサ15が制御装置10に接続されており、ポジション設定器14からの設定値とリフトアームセンサ15からの検出値とが均衡するように、電磁制御弁11を介してリフトシリンダ4を伸縮制御することで、ロータリ耕耘装置2を昇降レバー13の操作位置に対応した位置にまで昇降させてその位置に保持することができる。
【0020】〔標準自動耕深制御〕この標準自動耕深制御系の入力機器として、目標耕深を設定するポテンショメータ型の耕深設定器16と、ロータリ耕耘装置2における後カバー17の揺動変位量を実耕深として検出するポテンショメータ型のカバーセンサ18とが制御装置10に接続されており、耕深設定器16からの耕深設定値とカバーセンサ18からの耕深検出信号とが均衡するように、電磁制御弁11を介してリフトシリンダ4を伸縮制御することで、トラクタ本機1の前後傾斜や圃場への沈下具合にかかわらず設定された所定の耕深でのロータリ耕耘を行うことができる。
【0021】〔エンジン負荷対応式自動耕深制御〕この自動耕深制御系の入力機器として、目標耕深を設定する前記耕深設定器16と、エンジン回転数を検出する回転センサ19と、ロータリ耕耘装置2の高さを検出する前記リフトアームーセンサ15とが制御装置10に接続されており、基本的にはロータリ耕耘装置2の高さ(リフトアーム5の高さ)を耕深設定器16で設定された目標耕深に維持するとともに、エンジン負荷が増大すると耕深が深くなったものとして上昇制御を行い、エンジン負荷が回復すると元の耕深になるよう下降制御を行うことで、実耕深を安定化することができる。ここで、回転センサ19のからの信号に基づいてエンジン負荷が検出され、このエンジン負荷の変動に応じて、例えばファジイ推論に基づいて電磁制御弁11への制御量が決定されるのである。従って、エンジン負荷対応式の自動耕深制御系を用いた昇降制御では、上記標準自動耕深制御系で使用するカバーセンサ18が不要であり、湿田での粗起こし作業、内盛り耕耘作業、畝立て作業など、後カバー17を大きく持ち上げたまま行うロータリ耕耘作業、などにおいて有効に利用される。
【0022】〔オートアップ制御〕オートアップ制御系の入力機器として、トラクタ本機1における操向車輪である前車輪9を操向するピットマンアーム(図示せず)の揺動角度を検出するステアリングセンサ22と、トラクタ本機1における走行速度を設定する主変速レバー23、および、前後進切換えレバー24の各操作位置を検出する走行変速センサ25,26と、トラクタ本機1におけるPTO軸(作業用動力取出し軸)27の回転速度および回転方向を選択するPTO変速レバー28の操作位置を検出するPTO変速センサ29とが制御装置10に接続されている。
【0023】このオートアップ制御においては、前記走行変速センサ25,26からの信号によって前進走行状態にあることが検出され、PTO変速センサ29からの信号によってPTO軸27に動力が伝達されている状態にあるとき、すなわち、ロータリ耕耘層2を駆動して前進作業走行を行っているとき、ステアリングセンサ22によって直進状態から左方あるいは右方に設定角度以上(例えば30度以上)に前車輪9が操向されたことが検出されると、畦際での機体方向転換であると判断して、ロータリ耕耘装置2を設定された上限まで自動的に上昇制御するものである。
【0024】〔バックアップ制御〕バックアップ制御系の入力機器としては、前記走行変速センサ25,26が制御装置10に接続されており、トラクタ本機1が後進状態になったことが検出されるとると、ロータリ耕耘装置2を設定された上限まで自動的に上昇制御するものである。
【0025】〔優先昇降制御〕優先昇降制御系の入力機器としては、トラクタ本機1におけるステアリングハンドル31の右側脇に設けた優先昇降レバー32によって操作される優先昇降スイッチ33が制御装置10に接続されている。この優先昇降レバー32は中立復帰付勢された上下揺動自在なレバーとして構成さており、上方へのワンショット揺動操作で、選択されている昇降制御系に優先してロータリ耕耘装置2が上限まで上昇され、下方へのワンショット揺動操作でロータリ耕耘装置2が選択されている昇降制御系で設定された目標耕深まで下降制御される。
【0026】〔ローリング制御〕ローリング制御系の入力機器としては、トラクタ本機1の左右傾斜角度を検出する傾斜センサ35と、ロータリ耕耘装置2の左右方向での目標傾斜角度(例えば左右水平)に設定するポテンショメータ型のローリング設定器36と、ローリングシリンダ7の長さを検出するストロークセンサ37と、手動ローリングスイッチ38とが制御装置10に接続されている。このローリング制御によれば、トラクタ本機1が左または右に傾斜すると、傾斜センサ35の検出値に基づいて、本機傾斜に伴うロータリ耕耘装置2の傾斜を修正する目標シリンダ長さが演算され、この目標長さに一致するようにローリングシリンダ7が電磁制御弁12を介して伸縮制御されることで、ロータリ耕耘装置2の絶対傾斜角度が目標傾斜角度に安定維持されるのである。
【0027】なお、手動ローリングスイッチ38は「上」位置に操作している間だけロータリ耕耘装置2を右上がり方向に傾斜させ、「下」位置に操作している間だけロータリ耕耘装置2を右下がり方向に傾斜させるようにローリングシリンダ7が優先的に操作され、手動操作スイッチ38から手を放すと、元の目標傾斜角度に復帰制御されるようになっている。
【0028】また、傾斜地ローリング制御系は、トラクタ本機1を傾斜圃場の等高線に沿って走行する場合に使用されるものであって、基本的には標準的な上記ローリング制御と同様であるが、谷側車輪の沈下を見越して自動的に目標傾斜角度に補正が加えられるものである。
【0029】次に、上記各制御系の選択や目標値の設定を行う手段について説明する。トラクタ本機1における運転席40の右横側には、操作パネル41が配備され、ここに前方から後方にかけて、回転ダイヤル式に構成された前記耕深設定器16、3点リンク機構3の仕様に対応して制御基準値を補正するためのリンク仕様選択スイッチ42、感度を標準に設定した標準自動耕深制御系と、感度を敏感にした標準自動耕深制御系と、エンジン負荷対応式自動耕深制御系とのいずれか一つを選択する耕深制御モード選択スイッチ43、標準のローリング制御系と傾斜地ローリング制御系とのいずれかを選択するローリング制御モード選択スイッチ44、ロータリ耕耘装置2の仕様に対応して制御基準値を補正するためのロータリ仕様選択スイッチ45、回転ダイヤル式に構成された前記ローリング設定器36、リフトアーム5の上限を設定する回転ダイヤル式の上限設定器46、オートアップ制御系のオン・オフ用の切換えスイッチ47、バックアップ制御系のオン・オフ用の切換えスイッチ48、標準感度の標準自動耕深制御系と標準のローリング制御系を同時にオン・オフするための一括スイッチ49、手動ローリングスイッチ38、がこの順に配備されている。なお、仕様選択用の前記スイッチ類42,43,44,45は、押し操作するたびに選択される仕様が順次切り換わる防水構造のパネルタッチ型スイッチで構成されるとともに、オン・オフ用の前記スイッチ類47,48,49は、押し操作するたびにオン・オフを繰り返すパネルスイッチで構成されている。また、手動ローリングスイッチ38は中立復帰型のレバースイッチで構成されている。
【0030】ここで、リンク仕様選択スイッチ42、耕深制御モード選択スイッチ43、ローリング制御モード選択スイッチ44、ロータリ仕様選択スイッチ45のそれぞれの上側箇所には、押し操作ごとに選択された仕様を点灯によって示すLEDからなる表示ランプL1 ,L2 ,L3 ,L4 が配備されている。
【0031】また、オートアップ制御系のオン・オフ用の切換えスイッチ47、バックアップ制御系のオン・オフ用の切換えスイッチ48、標準自動耕深制御系と標準のローリング制御系を同時にオン・オフするための一括スイッチ49は、押し操作するたびにオン・オフが交互に切り換えられる防水構造のパネルタッチ型スイッチで構成され、それぞれの側脇には、オン操作されると点灯し、オフ操作されると消灯するLEDからなる表示ランプL5 ,L6 ,L7 が配備されている。
【0032】さらに、ステアリングハンドル31を備えたフロントパネル51には、ローリング制御モード選択スイッチ44の操作に対応して点・消灯する表示ランプML1 、標準自動耕耘制御系のオン・オフに対応して点・消灯する表示ランプML2、エンジン負荷対応式自動耕耘制御系のオン・オフに対応して点・消灯する表示ランプML3 、優先昇降レバー32によって上昇操作した時に点灯する表示ランプML4 、バックアップ制御系のオン・オフに対応して点・消灯する表示ランプML5 、および、オートアップ制御系のオン・オフに対応して点・消灯する表示ランプML6 が配備されており、運転中でも現在の制御仕様の選択具合、等を容易に目視確認することができるようになっている。
【0033】ここで、前記オートアップ制御系の表示ランプL5 ,ML6 は、切換えスイッチ47の選択操作状態を表示するものであって、実際のオートアップ制御が機能するか否かを表示するものではない。つまり、切換えスイッチ47を一旦オン操作すると、次にオフ操作しない限り表示ランプL5 ,ML6 は点灯し続け、牽制機能によってオートアップ制御が牽制阻止された状態でも点灯しており、牽制が解除されればオートアップ制御が働く状態であることを認識することができるようになっている。
【0034】また、前記操作パネルには開閉自在なカバー52が設けられており、このカバー52を閉じると、リンク仕様選択スイッチ42、耕深制御モード選択スイッチ43、ローリング制御モード選択スイッチ44、ロータリ仕様選択スイッチ45、ローリング設定器36、上限設定器46、は隠されてしまうようになっている。
【0035】つまり、カバー52で隠されたスイッチ類や設定器は、機能を熟知した作業者がきめの細かい作業を行うために操作することがほとんどで、高齢の作業者や経験の浅い、あるいは機能を熟知していない非熟練作業者が余り操作することのないものである。そして、このような非熟練作業者は、一括スイッチ49を用いて標準感度の標準自動耕深制御系と標準のローリング制御系を同時にオン・オフする程度の切り換えで十分作業を行うことができるものであり、むしろ、操作しない機器をカバー52で隠して誤操作の発生を未然に回避するのである。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年3月17日(1999.3.17)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−262108(P2000−262108A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−71922