| 【発明の名称】 |
作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】村中 守雄
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| 【要約】 |
【課題】運搬物や動力部分の振動や重量による負担が少なく、高齢者や非力な者等にも使いやすく、あらゆる作業場所で使用可能であり、作業性、安定性、安全性に優れた作業車を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の作業車は、車体フレームと、前記車体フレームの所定部に配設された収納部と、前記収納部の上部に配設され作業機器を脱着自在に保持する保持プレートと、前記車体フレームの前部に配設された方向転回自在の前輪と、前記車体フレームの後部に配設された後輪と、を備えた構成を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車体フレームと、前記車体フレームの所定部に配設された収納部と、前記収納部の上部に配設され作業機器を脱着自在に保持する保持プレートと、前記車体フレームの前部に配設された方向転回自在の前輪と、前記車体フレームの後部に配設された後輪と、を備えていることを特徴とする作業車。 【請求項2】前記収納部が、その側壁に鋸やスプレーガンや棒ブラシ等の長尺物の桿部を保持する保持部若しくは草刈刃の代刃を支持する支持部と、及び/又は、収納物を固定する紐状物を係止する係止部と、を備えていることを特長とする請求項1に記載の作業車。 【請求項3】前記保持プレートが、前記車体フレームに架設固定される架設材を備え、前記架設材上に回動自在に配設されていることを特長とする請求項1又は2に記載の作業車。 【請求項4】前記保持プレートが側縁部にゴムバンドや固定紐等を掛止する紐掛止部と、及び/又は、上部にU字状に突設され前記作業機器の係止片を挿入固定する固定部材と、を備えていることを特長とする請求項1乃至3の内何れか一項に記載の作業車。 【請求項5】前記車体フレームの前部及び/又は後部の上辺部又は側部に1又は2以上の把持部を備えていることを特長とする請求項1乃至4の内何れか一項に記載の作業車。 【請求項6】前記把持部が、前記前輪を支持するフォーク等の支持部と、前記支持部の上端部に配設された操作ハンドルとを備え、又は、車体フレームの両側壁に配設されたアーム支持部と、前記アーム支持部に両端が摺動自在に配設されたU字状体たるアーム部と、を備えていることを特長とする請求項5に記載の作業車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農作業等における草刈機や刈払機や農薬噴霧機等の運搬や、また、塗装や壁仕上げ等の塗装作業や土木・建築作業における塗料や仕上げ材その他の小道具の運搬に好適な作業車に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、農作業や塗装・建設作業の運搬車として、一輪車が広く利用されている。特に、近年、農作業者の減少や高齢化に伴い、農作業機器等の軽量化、効率化が要求されており、様々な軽量の農作業機器が研究されている。例えば、a.特開昭61−146110号公報(以下、イ号公報という)には、「適当長さの操作杆と、その後端に設けられた原動機と、該原動機により先端で水平回動させられる刈刃とからなる本体と、上記刈刃の回転軸に装着され、刈刃の上端部を覆い、先端部両側に上下動自在の車輪が設けられ、適位置に排出口が構成されたアッタチメントとからなる芝刈り装置」が開示されている。 b.特開平05−68419号公報(以下、ロ号公報という)には、「エンジンを付設した駆動本体に車輪と操縦装置を付設し、前記駆動本体の前側にミッションケースの基部背面に直交状態に突設した本体連結筒を360度回動自在に連結し、この本体連結筒に駆動本体に対して所定の回動角度で回動固定する固定装置を設け、ミッションケースの先端部前面に直交状態に突設したトリマー連結筒を360度回動自在に設け、このトリマー連結筒をミッションケースに対して所定の回度角度で固定する固定装置を設け、トリマー連結筒の先端部に直交状態にトリマー支持筒を少なくとも180度回動自在に設け、このトリマー支持筒をトリマー連結筒に対して所定の回動角度で固定する固定装置を設け、トリマー支持筒の先端部にトリマー取付体を直交状態に付設し、このトリマー取付体にトリマーをトリマー作動自在に突設し、前記エンジンの作動により駆動本体、本体連結筒、トリマー支持筒、トリマー取付体のそれぞれに内蔵した動力伝達機構を介してトリマーを駆動せしめ駆動本体より動力を分取して車輪を駆動せしめるように設けた草刈機」が開示されている。 c.特開平06−54619号公報(以下、ハ号公報という)には、「前後輪と操作ハンドルを備えた車体フレームと、この車体フレームに走行方向軸廻りに揺動可能に懸架された刈刃とからなる草刈機」が開示されている。 d.特開平07−59435号公報(以下、ニ号公報という)には、「前後方向に延びる伝動ケースをベースフレームとして、該伝動ケースに対し、後部下側に左右一対の走行輪と、後部上側にエンジンと、ケース後部より後方斜め上方へ延びる操向ハンドルと、ケース前部下側には刈取部とを配設するとともに、伝導ケース内には上記エンジンの出力軸プーリ間に伝動ベルトを巻回してあり、上記エンジンは、上下方向に沿う出力軸の軸線より偏位した取付軸を回動支点として出力軸プーリが前後方向へ移動可能に搭載され、ハンドルに備えた操作部によりエンジンを水平回動させると出力軸プーリが後方位置へ移動して前記伝動ベルトにテンション作用が発生してエンジンの回転動力が刈取部へ伝達され、前方位置に復帰させると動力伝達がオフする構成としてなる車輪走行式の草刈機」が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の作業車は、以下の課題を有していた。 a.一輪車は、不安定であり、運搬物の落下等の危険が伴う。 b.イ号公報に記載の芝刈り装置では、適当長さの操作杆の後端に原動機が設けられているため、原動機の振動と重量が常に身体への負担となり、高齢者や非力な者等は扱いにくい。 c.ロ号公報、ハ号公報、ニ号公報に記載の草刈機では、以下の課題を有していた。 ()駆動本体にエンジンを付設しているため、駆動本体が進入・走行することが不可能な傾斜面や狭所、荒れ地等での作業をすることは不可能である。 ()鋸等の農作業具を保持する手段を有しないので、農作業具を運搬することは不可能である。 【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので、運搬物の重量や動力部分の振動による負担が少なく、高齢者や非力な者等にも使いやすく、あらゆる作業場所で使用可能であり、各種の作業性を向上させるとともに搬送時の安定性に優れ、安全性にも優れた作業車を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の作業車は、車体フレームと、前記車体フレームの所定部に配設された収納部と、前記収納部の上部に配設され作業機器を脱着自在に保持する保持プレートと、前記車体フレームの前部に配設された方向転回自在の前輪と、前記車体フレームの後部に配設された後輪と、を備えた構成を有している。この構成により、以下の作用が得られる。 a.車体フレームが、前輪と後輪を有しているので、運搬時の安定性に優れ女性や高齢者でも運搬時に作業車を転倒させることがなく安全に運搬できる。 b.車体フレームに収納部が配設されているので、作業場所まで、草刈機、噴霧器、燃料、燃料補給用ポンプ、農薬、刈り刃交換用の工具、メンテナンス用の工具、鋸、金槌、釘、農薬、替え刃、吸入ポンプのホース、バッテリー、収穫物等を保持し搬送中にこれらを脱落させることなく運搬をすることができる。 c.前輪が方向転回自在であるので作業車は速やかな方向転換が可能となり、スムーズな走行が可能となる。 d.保持プレートを備えたことにより、作業機器を載置し固定して保持させることができる。よって、作業者は、草刈り等の作業をする際に、作業機器を運搬することができ、作業機器が背負い式や肩掛け式の場合でも、エンジン等を身体で支える必要がないので、身体への負担を軽減することができ、作業性に優れる。ここで、車体フレームの形状としては、板状体を組み合わせた形状、板状体とパイプ体を組み合わせた形状、パイプ体を組み合わせた形状等が用いられる。車体フレームの材質としては、アルミ製、合成樹脂製等の軽量で機械的強度の優れたものが好適に用いられるが、畦道等の荒れ地を牽引しても耐久性に問題がなければよい。収納部としては、車体フレームがパイプ体で形成されている場合は、パイプ固定部を有したL字状の枠体、両端にパイプ固定部を有しパイプ体間に架設固定される箱体等のパイプ体に固定可能な枠体や箱体等が用いられる。車体フレームが箱体である場合には、背部の壁面を開閉自在にすると、収納物の出し入れが容易になり、作業性に優れる。その他、収納部に、1又は複数のL字状板からなるホース掛止部、小物を収納する箱体や棚体が配設される配置部を形成してもよい。保持プレートに作業機器を保持させる手段としては、保持プレートの周囲に突起体を設け前記突起体と作業機器を紐や一般的に市販されている積荷固定用ベルト等の帯状体で掛止する手段、Uボルトを用いて作業機器の突起部を掛止する手段、等の種々の手段が用いられる。作業場所の凹凸による振動に対しても作業機器を保持プレートに確実に保持でき、安全性に優れるからである。保持プレートに保持される作業機器としては、草刈機、噴霧器、高圧噴霧器、ポンプ、塗料噴射機等の動力部と作用部が操作杆で連設され一体化されるものが用いられる。前輪が方向転回自在であり、操作杆を牽引することにより作業車が作業者を追随し、作業性に優れるからである。 【0006】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車であって、前記収納部が、その側壁に鋸やスプレーガンや棒ブラシ等の長尺物の桿部を保持する保持部若しくは草刈刃の代刃を支持する支持部と、及び/又は、収納物を固定する紐状物を係止する係止部と、を備えている構成を有している。この構成により、請求項1の作用に加え、以下の作用が得られる。 a.保持部又は/及び係止部を備えているので運搬中に収納部内の運搬物が煩雑になることがなくなるとともに作業現場において運搬物の取り出しが容易になり、作業性に優れる。ここで、保持部の形状としては、長尺物が挿入可能な筒状、U字状板等の長尺物の胴部が嵌着可能な形状等が用いられる。支持部の形状としては、収納部の縁部等に草刈刃が挿入可能な細溝が形成された形状等が用いられる。 【0007】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の作業車であって、前記保持プレートが、前記車体フレームに架設固定される架設材を備え、前記架設材上に回動自在に配設されている構成を有している。この構成により、請求項1または2の作用に加え、以下の作用を有する。 a.保持プレートが架設材上に回動自在に配設されているので、保持プレートに保持された作業機器も作業者の動作に合わせて回動し、作業機器の操作杆が作業者や作業車に巻きつくことがなく、作業性に優れる。ここで、架設材の形状としては、板状体で作業機器の重量に耐えうる程度に厚みを増した形状等が好適に用いられる。ここで、保持プレートを架設材上に回動自在に配設する手段としては、保持プレートの下面に突設された支持棒と、架設材に埋設されたベアリングと、を備え、前記支持棒を前記ベアリングに挿設する手段が好適に用いられる。 【0008】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内何れか一項に記載の作業車であって、前記保持プレートが側縁部にゴムバンドや固定紐等を掛止する紐掛止部と、及び/又は、上部にU字状に突設され前記作業機器の係止片を挿入固定する固定部材と、を備えている構成を有している。この構成により、請求項1乃至3の内何れか一項の作用に加え、以下の作用を有する。 a.紐掛止部及び/又は固定部材を備えているので、作業機器の脱着を容易にかつ短時間で行うことができる。 b.紐掛止部を備えた場合は、作業機器の形状に関係なくゴムバンドや固定紐等で掛止することができる。 c.固定部材を備えた場合は、固定部材に作業機器の係止片が挿入固定されるので、作業機器を強固に固定することができる。 d.作業機器が肩掛け式や背負い式の場合は、その作業機器の係止片を脱着自在に保持できるので、作業車が侵入可能な作業場所では、作業機器を保持プレートに保持させたまま作業をし、作業車が侵入不可能な作業場所では、作業者が作業機器を肩に掛けたり、背負ったりして作業することが可能であり、作業性に優れる。 e.作業者が作業車を牽引して移動する場合は、保持プレートに保持された作業機器の動力部の端部に延設された操作杆をひいて移動することができるので、作業をしながら移動することが可能となり、作業性に優れる。ここで、U字状に突設された固定部材は、複数突設し、その内の一部の固定部材を脱着可能にしてもよい。 【0009】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内何れか一項に記載の作業車であって、前記車体フレームの前部及び/又は後部の上辺部又は側部に1又は2以上の把持部を備えている構成を有している。この構成により、請求項1乃至4の内何れか一項の作用に加え、以下の作用を有する。 a.把持部を備えたので作業車を把持して牽引、押進することが容易になり、作業性、安全性に優れる。ここで、把持部としては、棒状体を突設したもの、U字状体を車体フレームに湾出させて設けたもの、等が用いられる。また、把持部は、作業の妨げにならないように車体フレームに脱着自在、又は、出入自在にしてもよい。 【0010】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の作業車であって、前記把持部が、前記前輪を支持するフォーク等の支持部と、前記支持部の上端部に配設された操作ハンドルとを備え、又は、車体フレームの両側壁に配設されたアーム支持部と、前記アーム支持部に両端が摺動自在に配設されたU字状体たるアーム部と、を備えている構成を有する。この構成により、請求項5の作用に加え、以下の作用を有する。 a.操作ハンドルを操作することによって、作業車を動かすことなく直接に前輪の方向を転回させることができるので、運搬物の重量により前輪に荷重がかかっている場合や作業車が閉所にある場合であっても、作業車の方向転回が容易になる。 b.操作ハンドルの桿部や基部にハンドル高さ調整手段を有すると、作業者が使いやすい高さに操作ハンドルの高低の調整が可能であるとともに、作業時は、ハンドル操作部の高さを低くすることによって、作業機器の操作杆が引っ掛かる等の作業の妨げになることがなく、作業性に優れる。ここで、操作ハンドルの高さ調整手段としては、操作ハンドルの基部をスライドさせて所定の高さで固定する手段が好適に用いられる。 c.アーム部を備えたので、作業車の牽引が容易になり、安定して運搬することができる。ここで、アーム支持部の形状としては、アーム部の両端が挿設される筒状、アーム部の両端に溝を配設しその溝に嵌着する形状等が好適に用いられる。 【0011】以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。 【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の形態1における作業車について、以下図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1における作業車の斜視図であり、図2は後輪部の要部正面図である。図1及び図2において、1は本発明の実施の形態1における作業車、2はアルミで形成された車体フレーム、2aは車体2の架設材、2bは架設材2aに突設された筒状のハンドル軸支部、3は車体フレーム2の内部に容器状に形成された収納部、4は車体フレーム2の前方の下部に配設された前輪部、5は車体フレーム2の後方下部の左右に配設された後輪部、5aは車体フレーム2の後方の下部の左右に突設された突起体、5bは突起体5aに一端が回動自在に支持された棒状の後輪支持体、5cは車体フレーム2の後方の下部と後輪支持体5bの所定部に両端が固着されたバネ、5dは後輪支持体5bに回動自在に支持された後輪、6aは前輪4を支持するフォーク、6bはフォーク6aの上端部に高さ調整自在に配設された操作ハンドル、7は架設材2aの上方に回動自在に配設された保持プレート、8は車体フレーム2の上部に摺動自在に配設された牽引部、8aは車体フレーム2の側壁に固設された筒状のアーム保持部、8bはアーム保持部8aに摺動自在に挿設されたU字状のアーム部、50は背負い式草刈機、50aは背負い式草刈機50の動力部、50bは背負い式草刈機50の端部に延設された操作杆、50cは操作杆50bの端部に配設された刈り刃である。尚、本実施の形態1では操作ハンドル6bと牽引部8を作業性を向上させるため合わせ有しているが、操作ハンドル6b又は牽引部8の何れか一つだけでもよい。牽引部8だけの場合は作業車1の牽引とハンドル操作を同時にすることができる。また、操作ハンドル6bだけを設けた場合は草刈機50等の操作杆50bで作業車1を牽引しながら操作ハンドル6bでハンドル操作をすることができるからである。 【0012】次に、作業車1の操作ハンドル6bの詳細について、以下図面を用いて説明する。図3はハンドル部の要部斜視図である。図3において、6aはフォーク、6bは操作ハンドルであり、これらは図1と同様なので同一の符号を付して説明を省略する。21はフォーク6aに穿設された係止孔、22は操作ハンドル6bに複数穿設された係止孔、23は係止孔21、22に挿設されフォーク6aと操作ハンドル6bを係止する係止杭である。次に、作業車1の牽引部8の詳細について、以下図面を用いて説明する。図4は牽引部の要部斜視図である。図4において、8は牽引部、8aは車体フレーム2の側壁に固設された筒状のアーム保持部、8bはアーム保持部8aに摺動自在に挿設されたU字状のアーム部、24はアーム部8bに複数穿設された係止孔、25はアーム保持部8aに穿設された係止孔、26は係止孔24、25に挿設されアーム部8bをアーム保持部8bに固定する係止杭である。尚、本実施の形態1においては、アーム保持部8aは車体フレーム2に固設したが、アーム保持部8aの前端部付近が車体フレームに回動自在に軸支してもよく、作業者の動作や身長に合わせてアーム部8aを自由に回動させることができ、更に、車体フレーム2のアーム保持部8aの後端部付近の上方及び下方に円弧状に複数穿設されたストッパ挿入孔と、前記ストッパ挿入孔に脱着自在に挿設されるストッパと、を備え、ストッパを所定のストッパ挿入孔に挿設することにより、アーム保持部8aを所定の傾きで支持でき、アーム部8bが固定されるので作業場所の凹凸によりアーム部8bが揺動することがなく、安全性に優れる。次に、作業車1の保持プレート付近の詳細について、以下図面を用いて説明する。図5(a)は動力部をUボルトで係止した状態の保持プレート付近の要部正面図であり、図5(b)はその側面図であり、図6(a)は動力部を帯状体で掛止した状態の保持プレート付近の要部正面図であり、図6(b)はその要部側面図である。図5において、2aは車体フレーム2の架設材、7は保持プレート、50aは動力部、7aは架設材2aに埋設されたベアリング、7bは一端が保持プレート7の下面の略中央に配設され他端がベアリング7aに挿設された支持棒、27はUボルト、28は動力部50aの底面の前部に突設された前部フック、29は動力部50aの底面の後部に突設された後部フック、30は保持プレート7の上面に突設されたフック係止部である。動力部50aの保持は、フック係止部30に前部フック29を係止させ、その後Uボルト27を保持プレート7に挿設することにより行う。図6において、2aは車体フレーム2の架設材、7は保持プレート、50aは動力部、7aはベアリング、7bは支持棒であり、これらは図6と同様なので同一の符号を付して説明を省略する。31は保持プレート7の側面に突設された突起体、32は突起体8bに掛止された帯状体である。動力部50aの保持は、まず、保持プレート7に動力部50aを載上し、帯状体32の一端部を突起体31のうちのひとつに掛止する。次いで、帯状体32が動力部50aの上部を通過するようにして反対側の突起体31に掛止する。この作業を全ての突起体31について繰り返し、保持プレート7に動力部50aを保持させる。ここで、帯状体32としては、動力部50aの熱に耐えうる耐熱材を用いることが好ましい。 【0013】以上のように構成された本実施の形態1の作業車について、以下その動作を図1〜図5を用いて説明する。作業者が作業をする場合、まず、操作杆50bと刈り刃50cを収納部3に収納し、アーム部8bを引出し、所定の係止孔24とアーム保持部8aの係止孔25に係止杭26を挿設してアーム部8bをアーム保持部8aに固定する。次いで、アーム部8bを牽引して、作業現場へ移動する。この際、細かい方向転換が必要な場合は、操作ハンドル6bをフォーク6aから所定の高さになるまで引出し、所定の係止孔22とフォークの係止孔21に係止杭23を挿設して、操作ハンドルを所定の高さで固定し、操作ハンドル6bを操作しながら、作業車1を作業現場に移動させる。作業現場に移動したら、操作ハンドル6bとアーム部8bを作業の妨げにならない位置まで摺動させ係止杭23、24で固定する。次いで、操作杆50bを操作することで草刈りを開始する。作業車1が侵入不可能な場所で作業を行う場合は、動力部50aをプレート保持部7から取り外し、動力部50aの背負い部(図示せず)を背負い、作業を行う。 【0014】以上のように、本実施の形態1における作業車1によれば、以下の作用が得られる。 a.車体フレーム2が前輪4と後輪5を有するので、運搬時の安定性に優れ女性や高齢者でも運搬時に作業車1を転倒させることがなく安全に運搬できる。 b.収納部3を有するので、収穫物や農作業道具等を運搬することができる。 c.バネ5cの両端が、車体フレーム2の後方の下部と後輪支持体5dの所定部に固着されているので、後輪部4は地面からの衝撃を吸収し、収納部を安定して運搬できるとともに、地面からの衝撃の身体への影響を軽減できる。 d.動力部50aが保持プレート7に脱着自在であり、作業場所や作業の種類に応じて動力部50aを背負ったり、保持プレート7に配設したまま作業をすることができるので、肉体的な負担を少なくすることができる。 e.操作ハンドル6bがフォーク6aを介して前輪4に直結しているので、操作ハンドル6bをきることにより前輪4の向きを変えることができる。よって、運搬物の重量が重く前輪4の向きを変えることが困難な場合でも、操作ハンドル6bを操作することによって作業車1を即座に方向転換させることができ、スムーズで速やかな走行をすることができる。 f.係止杭17を挿設する際、係止孔22を複数有するので、所定の係止孔22を選ぶことにより操作ハンドル6bの高低を作業者の使用しやすい高さに調整することができるとともに、作業時は操作ハンドル6bの高さを低くすることによって、操作杆50bの動きの妨げなく作業をすることができる。 g.アーム部8bがアーム保持部8aに摺動可能に挿設されており、係止杭26により所定の位置で固定可能なので、アーム部8bを引き出しアーム部8bを牽引することにより移動することができ、作業時は作業の妨げにならないようにアーム部8bを所定の位置まで押し込むことができる。 h.動力部50aが保持されている保持プレート7が車体フレーム2の架設材2aに対し回動自在なので、作業車1の後方であっても、操作杆50bが動力部50a等に巻きつくことなく、スムーズに作業をすることができる。 i.動力部50aをUボルトを用いて保持プレート7に保持させる場合は、Uボルトの脱着のみで、動力部50aの脱着が可能である。 j.動力部50aを帯状体32を用いて保持プレート7に保持させる場合は、動力部50aの形状や大きさによらず、掛止することができる。尚、以上の説明では草刈機の場合について説明したが、刈払機や噴霧器等についても同様に実施可能である。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明の作業車によれば、以下のような優れた効果を有する。請求項1に記載の発明によれば、以下の効果を有する。 a.車体フレームが、前輪と後輪を有しているので、運搬時の安定性に優れ女性や高齢者でも運搬時に作業車を転倒させることがなく安全に運搬できる作業車を提供することが可能となる。 b.車体フレームに収納部が配設されているので、作業場所まで、草刈機、噴霧器、燃料、燃料補給用ポンプ、農薬、刈り刃交換用の工具、メンテナンス用の工具、鋸、金槌、釘、農薬、替え刃、収穫物等の運搬をすることができ、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 c.前輪が方向転回自在であるので作業車は速やかな方向転換が可能となり、スムーズな走行ができ、操作性に優れた作業車を提供することが可能となる。 d.保持プレートを備えたことにより、作業機器を載置し固定して保持させることができる。よって、作業者は、草刈り等の作業をする際に、作業機器を運搬することができ、作業機器が背負い式や肩掛け式の場合でも、エンジン等を身体で支える必要がないので、身体への負担を軽減することができ、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような優れた効果を有する。 a.保持部又は/及び係止部を備えているので運搬中に収納部内の運搬物が煩雑になることがなくなるとともに作業現場において運搬物の取り出しが容易になり、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0017】本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、以下の作用を有する。 a.保持プレートが架設材上に回動自在に配設されているので、保持プレートに保持された作業機器も作業者の動作に合わせて回動し、作業機器の操作杆が作業者や作業車に巻きつくことがなく、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0018】本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3内何れか一項の効果に加え、以下の作用を有する。 a.紐掛止部及び/又は固定部材を備えているので、作業機器の脱着を容易にかつ短時間で行うことができる作業車を提供することが可能となる。 b.紐掛止部を備えた場合は、作業機器の形状に関係なくゴムバンドや固定紐等で掛止することができる作業車を提供することが可能となる。 c.固定部材を備えた場合は、固定部材に作業機器の係止片が挿入固定されるので、作業機器を強固に固定することができる作業車を提供することが可能となる。 d.作業機器が肩掛け式や背負い式の場合は、作業機器を脱着自在に保持できるので、作業車が侵入可能な作業場所では、作業機器を保持プレートに保持させたまま作業をし、作業車が侵入不可能な作業場所では、作業者が作業機器を肩に掛けたり、背負ったりして作業することが可能であり、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 e.作業者が作業車を牽引して移動する場合は、作業機器の動力部の端部に延設された操作杆をひいて移動することができ、作業をしながら移動することが可能となり、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0019】本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内何れか一項の効果に加え、以下の作用を有する。 a.把持部を備えたので作業車を把持して牽引、押進することが容易になり、作業性、安全性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0020】本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、以下の作用を有する。 a.操作ハンドルを操作することによって、直接に前輪の方向を転回させることができるので、閉所での方向転回が容易である作業車を提供することが可能となる。 b.操作ハンドルの桿部や基部にハンドル高さ調整手段を有すると、作業者が使いやすい高さに操作ハンドルの高低の調整が可能であるとともに、作業時は、操作ハンドルの高さを低くすることによって、作業機器の操作杆が引っ掛かる等の作業の妨げになることがなく、作業性に優れた作業車を提供することが可能となる。 【0021】
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| 【出願人】 |
【識別番号】399005297 【氏名又は名称】村中 守雄
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| 【出願日】 |
平成11年3月17日(1999.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095603 【弁理士】 【氏名又は名称】榎本 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−262105(P2000−262105A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−72414 |
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