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【発明の名称】 作業車
【発明者】 【氏名】藤木 勝美

【要約】 【課題】後付け作業機用の作業車に前付け作業機を連結した際の前付け作業機への動力伝達構造を簡単にする。

【解決手段】車体の後部に配置した動力取出し部から、前付け作業機用動力伝達機構を介し、車体の前方に連結した前付け作業機に動力を伝達すべく構成し、同前付け作業機用動力伝達機構は、上記動力取出し部に、チェンケースを介しギヤケースを連動連結し、同ギヤケースに、車体の下部を前後方向に伸延した中間軸と、前付け作業機の昇降作動に追従して揺動する揺動軸とを介して前付け作業機を連動連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体の後部に配置した動力取出し部(35)から、前付け作業機用動力伝達機構(M) を介し、車体の前方に連結した前付け作業機(B) に動力を伝達すべく構成し、同前付け作業機用動力伝達機構(M) は、上記動力取出し部(35)に、チェンケース(76)を介しギヤケース(71)を連動連結し、同ギヤケース(71)に、車体の下部を前後方向に伸延し前端部を車体フレーム(2) の下面に設けた中間軸受(81)により軸支された中間軸(82)と、前付け作業機(B) の昇降作動に追従して揺動する揺動軸(84)とを介して前付け作業機(B) を連動連結したことを特徴とする作業車。
【請求項2】 上記ギヤケース(71)を、車体の後方に連結する後付け作業機(C) 用のヒッチ体(21)の下方に配設したことを特徴とする請求項1記載の作業車。
【請求項3】 上記中間軸(82)と揺動軸(84)とを、ユニバーサルジョイント(83)を介して連動連結し、しかも、上記ユニバーサルジョイント(83)を前付け作業機(B) を支持する作業機支持枠体(46)の昇降回動中心に近接して配置し、更に、車体フレーム(2) の前端部(2a)下面を斜め前上方向に屈折させたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体の後方に、耕耘機等の後付け作業機を連結するようにした作業車がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記作業車を利用して、同作業車の前方に除雪機等の前付け作業機を連結して作業を行うことが考えられるが、作業機へ動力を伝達するための動力取出し部が車体の後部に設けられているために、前付け作業機に動力を伝達するには、車体前部に動力取出し部を別途に設ける必要があり、作業車本体の改造を要して製造コストがかさむという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、車体の後部に配置した動力取出し部から、前付け作業機用動力伝達機構を介し、車体の前方に連結した前付け作業機に動力を伝達すべく構成し、同前付け作業機用動力伝達機構は、上記動力取出し部に、チェンケースを介しギヤケースを連動連結し、同ギヤケースに、車体の下部を前後方向に伸延し前端部を車体フレームの下面に設けた中間軸受により軸支された中間軸と、前付け作業機の昇降作動に追従して揺動する揺動軸とを介して前付け作業機を連動連結したことを特徴とする作業車を特徴とする作業車を提供せんとするものである。
【0005】また、次のような特徴を併せ有するものである。
【0006】上記ギヤケースを、車体の後方に連結する後付け作業機用のヒッチ体の下方に配設したこと。
【0007】上記中間軸と揺動軸とを、ユニバーサルジョイントを介して連動連結し、しかも、上記ユニバーサルジョイントを前付け作業機を支持する作業機支持枠体の昇降回動中心に近接して配置し、更に、車体フレームの前端部下面を斜め前上方向に屈折させたこと。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は次の通りである。
【0009】作業車の前方に前付け作業機(除雪機)を昇降自在に連結し、車体の後部に設けた後付け作業機駆動用の動力取出し部(PTO軸)を、同動力取出し部から斜め後下方に延出したチェンケースを介し、後付け作業機連結用のヒッチ体の下方に配置したギヤケースに連動連結し、同ギヤケースから前方に延出した中間軸を車体の下方を挿通させ、同中間軸の前端を、前付け作業機の昇降作動に追従して揺動する揺動軸に、ユニバーサルジョイントを介して連動連結し、同ユニバーサルジョイントを、前付け作業機を支持する前付け作業機支持枠体の回動中心たる枢軸に近接して配置したことで、既存の後付け作業機用の作業車に前付け作業機用動力伝達機構を容易に装着できるようにしている。
【0010】また、ヒッチ体の下方にギヤケースを配置して後付け作業機を連結したままで前付け作業機用動力伝達機構を装着できるようにしている。
【0011】更に、中間軸と揺動軸間のユニバーサルジョイントを前付け作業機の昇降回動中心に近接配置して、前付け作業機の昇降作動にかかわりなく動力伝達の円滑を保持するようにしている。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明に係る作業車Aを示しており、同作業車Aの前方に前付け作業機としての除雪機Bを連結し、後方に後付け作業機としてのロータリ式の耕耘機Cを連結している。
【0014】作業車Aは、図1で示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1 間に車体フレーム2を介設し、同車体フレーム2上において、前部に運転部3を配設し、後部に原動機部4とミッション部5とを上下に重ねて配設すると共に、原動機部4に走行部1,1 をミッション部5を介して連動連結している。
【0015】走行部1は、図1で示すように、前後方向に伸延する走行フレーム6の前後端部にそれぞれ前側従動輪7と後側従動輪8とを取付け、後述するミッション部5に連動連結した駆動輪9を、前・後側従動輪7,8 間の中心位置よりも後方寄りに配置し、同走行フレーム6の下側に、前後方向に間隔を開けて3個の転動輪10を軸支し、各動輪7,8,9,10の外周に側面視略三角形状の履帯11を巻回している。
【0016】上記のように、履帯11上面の前側従動輪7と駆動輪9との間が前下がりに傾斜状しているので、車体を小型化したり操作性を良くするために、左右走行部1,1の間隔を可及的に狭めても、後述する運転部3に設けた各種操作レバーや、同各種操作レバーとミッション部5との間に介在する連動連結機構などを無理なく配設することができる。
【0017】車体フレーム2は、図1、図2及び図3で示すように、丸パイプを屈折して平面視で略矩形環状、側面視でやや前傾した略へ字形状に形成されており、同車体フレーム2の前端部2aを斜め前上方に立上げて床板を張設し、車体フレーム2の中央部に座席12を配設している。
【0018】そして、上記車体フレーム2を支持するために、前記走行フレーム6,6 の前・後部間に、それぞれ左右方向に伸延する前後一対の左右連結フレーム13,13 を横架し、前側の左右連結フレーム13の前部左右側に、上記車体フレーム2の前下部左右側を支持する前支持体14,14 を立設し、後側の左右連結フレーム13の左右側に、車体フレーム2の後部を支持する後支柱15,15 を立設している。
【0019】また、前側の左右連結フレーム13の後面中央部に、ミッション部5の前端部を支持するミッション前側支柱16を立設し、後側の左右連結フレーム13の後面中央部に、原動機部4を支持する左右一対の原動機部支柱17,17 を立設している。
【0020】そして、左右側の後支柱15,15 中途部後面間に左右方向に伸延するPTO軸ケース18を横架し、同PTO軸ケース18の中央部外周面に昇降リンク19の前端部を回動自在に枢着し、同昇降リンク19の中途部と、前記車体フレーム2の後面中央部との間に後付け作業機昇降用油圧シリンダ20を介設し、同後付け作業機昇降用油圧シリンダ20の伸縮作動により、同昇降リンク19の後端にヒッチ体21を介して連結した耕耘機Cを昇降作動させるようにしており、本実施例では、後述する除雪機Bに動力を伝達するための前付け作業機用動力伝達機構Mを取付けるために、上記後付け作業機昇降用油圧シリンダ20を縮退させて上記ロータリ式耕耘機Cを上方に位置させている。
【0021】運転部3は、図1及び図2で示すように、車体フレーム2の前部にステアリングコラム22を立設し、同ステアリングコラム22の上面にステアリングホイル23を操向回動自在に配設している。図中、24は前後進切替レバー、25はブレーキペダル、26は変速レバー、27はPTOクラッチレバーである。
【0022】原動機部4は、エンジンEと、同エンジンEの近傍に配設したラジエータやエアクリーナ等(図示せず)を具備しており、同エンジンEの出力軸30を左側の駆動輪9の上方に配置して、上記出力軸30に、平面視において履帯11よりも内側に配置した走行用ベルト伝動機構31とPTO用ベルト伝動機構32の入力端を連動連結し、各ベルト伝動機構31,32 の出力端を出力軸30の前後に振り分け配置している。
【0023】ミッション部5は、図1に示すように、前述したミッション前側支柱16と原動機部支柱17との間に架設されて、上記エンジンEの下方に位置している。
【0024】そして、ミッション部5の左側面前部に走行用チェンケース33の下端部を連動連結し、同走行用チェンケース33の上端部を前記走行用ベルト伝動機構31に連動連結し、走行用ベルト伝動機構31に付設した走行クラッチ31a により、ミッション部5への動力伝達を断・接するようにする一方、同ミッション部5の左側面後部に前述した駆動輪9を配置している。
【0025】また、図示しないが、上記ミッション部5は、前記変速レバー26の操作により変速比を変更する機械式変速機と、ステアリングホイル23の操作により変速比を変更する静油圧式無段変速機と、左右側の駆動輪9,9 にそれぞれ連動連結した遊星歯車機構と、上記静油圧式無段変速機の出力を各遊星歯車機構に相補的に伝達する動力分配機構とを内蔵しており、機械式変速機の出力と動力分配機構の出力とを、各遊星歯車機構でそれぞれ合成して左右側の駆動輪9,9 に伝達して、作業車Aを前後進及び旋回走行できるようにしている。
【0026】一方、PTO用ベルト伝動機構32の出力端は、前記PTO軸ケース18を挿通した動力取出し部としてのPTO軸35の左端部に連動連結し、同PTO軸35の右端部から前記耕耘機Cへ着脱自在のベルト(本実施例では取外している)を介して動力を伝達できるようにしており、同PTO用ベルト伝動機構32に付設したPTOクラッチ32a により、上記動力伝達を断・接するようにしている。図中、36は耕耘機フレーム、37は耕耘機側入力軸、38はロータリ、39はロータリカバーである。
【0027】除雪機Bは、図1及び図2で示すように、前方向に開口したケーシング40の内部に、軸芯を左右方向に伸延させて配置した掻寄せオーガ41と、スロワとを配設し、掻寄せオーガ41とスロワとを後述する除雪機側入力軸42に連動連結して、同除雪機側入力軸42に入力した動力により、掻寄せオーガ41が掻寄せた雪を、スロワでケーシング40の側端部に立設した排雪筒43を介して外部に放出するようにしている。図中、44は除雪機Bを一定地上高に保持するためのそり体である。
【0028】かかる除雪機Bは、作業車Aの前方に次のようにして連結されている。即ち、前述した前支持体14,14 の基部をそれぞれ左右方向に挿通した枢軸45,45 に、作業機支持枠体46の基端を回動自在に枢着し、同作業機支持枠体46の先端部に固設した除雪機取付基板50を介して除雪機Bを連結している。
【0029】除雪機取付基板50は、図1〜図4で示すように、同除雪機取付基板50の前面に大径中空の除雪機取付軸51を軸芯を前後方向にして突設し、同除雪機取付軸51に上記ケーシング40の後面に突設した軸受体52を回動自在に外嵌して、除雪機Bを左右傾動自在に連結し、上記除雪機取付基板50の一側に傾動用油圧シリンダ支持体53を外側方向に突設し、同傾動用油圧シリンダ支持体53の先端部と上記軸受体52の上部に突設したロッド枢支体54との間に、電動油圧ポンプ55と左右傾動用油圧シリンダ56とを連通連結して構成した傾動用電動油圧シリンダH1を介設し、同傾動用電動油圧シリンダH1の伸縮作動により除雪機Bを左右傾動させるようにしている。
【0030】また、前記車体フレーム2の前端中央部に作業機取付基台57を垂設し、同作業機取付基台57の前面に、周縁部を前方に折曲して曲げ剛性を高めた縦長略矩形板状の昇降用油圧シリンダステー58の下部を着脱自在に取付け、同昇降用油圧シリンダステー58の上部前面に昇降用油圧シリンダ支持体59を突設し、同昇降用油圧シリンダ支持体59と前記除雪機取付基板50との間に、電動油圧ポンプ60と昇降用油圧シリンダ61とを連通連結して構成した昇降用電動油圧シリンダH2を介設し、同昇降用電動油圧シリンダH2の伸縮作動により除雪機Bを昇降作動させるようにしている。
【0031】また、上記昇降用油圧シリンダステー58の右側後面上端部に、外側方向に伸延したスイッチ支持杆62の基端部を固設し、同スイッチ支持杆62の後半部を後方向略直角に屈折し、同スイッチ支持杆62の後端部に昇降・傾動操作部としてのスイッチボックス63を連設して、同スイッチボックス63を前記ステアリングホイル23の右側方に近接して位置せしめ、同スイッチボックス63の上面に、前記左右傾動用油圧シリンダ56の伸縮作動を制御する傾動スイッチ64と、昇降用油圧シリンダ61の伸縮作動を制御する昇降スイッチ65とを配設している。
【0032】前記PTO軸35と除雪機Bとの間には、前付け作業機用動力伝達機構Mが介設されており、同前付け作業機用動力伝達機構Mは、前記除雪機取付軸51の内部に除雪機側入力軸42を挿通する一方、前記後支柱15,15 の下部に斜め後下方向に延出したギヤボックス支持体70を突設し、同ギヤボックス支持体70の下端にギヤボックス71を装着して、同ギヤボックス71を前記ヒッチ体21の下方に配置している。
【0033】ギヤボックス71は、図5で示すように、左右方向にギヤボックス71の右側壁を挿通したギヤボックス入力軸72の内側端に原動傘歯車73を嵌着し、前後方向にギヤボックス71の前壁を挿通したギヤボックス出力軸74の内側端に受動傘歯車75を嵌着して、同受動傘歯車75を上記原動傘歯車73に噛合させている。
【0034】上記ギヤボックス入力軸72と前記PTO軸35との間に、作業機用チェンケース76をノブ付きボルト77を介して着脱自在に架設しており、同作業機用チェンケース76は、図5で示すように、作業機用チェンケース76の入力端部を前記PTO軸ケース18の右側端部に着脱自在に取付け、作業機用チェンケース76の出力端部を上記ギヤボックス71の右側端部に着脱自在に取付けており、PTO軸35の右側端部に、作業機用チェンケース76の入力端内部の原動スプロケット78をスプライン嵌合し、出力端内部の受動スプロケット79をギヤボックス入力軸72の右側端部にスプライン嵌合し、各スプロケット78,79 間にチェン80を巻回している。
【0035】上記ギヤボックス出力軸74は、左右連結フレーム13,13 の下方を前後方向に伸延し、かつ、前端部を前記枢軸45の後方に設けた中間軸受81に軸支された中間軸82の後端にスプライン嵌合しており、同中間軸82の前端部を両端にユニバーサルジョイント83,83 を連設した揺動軸84を介して前記除雪機側入力軸42に連動連結しており、特に、中間軸82と揺動軸84間のユニバーサルジョイント83を中間軸82にスプライン嵌合し、しかも、このユニバーサルジョイント83を前記枢軸45に可及的に近接配置して、エンジンEからの動力を、PTO用ベルト伝動機構32→PTO軸35→作業機用チェンケース76→ギヤボックス71→中間軸82→ユニバーサルジョイント83→揺動軸84→ユニバーサルジョイント83→除雪機側入力軸42の順で伝達するようにしている。
【0036】かかる構成により、左右側の枢軸45,45 から作業機支持枠体46の基端を脱着し、作業機取付基台57から昇降用油圧シリンダステー58を脱着するだけで、作業車Aから除雪機Bを脱着することができ、この作業を容易にすることができる。
【0037】また、スイッチボックス63をステアリングホイル23に近接して設けているので、上記傾動スイッチ64や昇降スイッチ65の操作が容易になり、更に、スイッチボックス63がスイッチ支持杆62を介し昇降用油圧シリンダステー58だけに支持されているので、昇降用油圧シリンダステー58と一体に作業車Aから脱着することができ、除雪機Bの脱着作業を容易にすることができる。
【0038】また、車体フレーム2の前端部を斜め前上方に立上げているので、同車体フレーム2の前端部と作業機支持枠体46との干渉が回避され、除雪機Bの昇降作動範囲を広く確保することができる。
【0039】また、作業車Aの後方に連結した作業機への動力伝達のためのPTO軸35から、作業車Aの前方に連結した作業機を駆動するようにし、更に、上記動力伝達をPTO用ベルト伝動機構32に設けたPTOクラッチ32a で断・接できるので、別途クラッチ機構を要せず動力伝達構造を簡単にすることができる。
【0040】また、中間軸82と揺動軸84間のユニバーサルジョイント83を、除雪機Bの昇降回動の中心たる枢軸45に可及的に近接配置しているので、除雪機Bの昇降作動に伴う中間軸82前端と除雪機側入力軸42後端間の距離の変化を可及的に小さくして、除雪機Bの昇降作動にかかわらず円滑に動力の伝達が行えるようにしている。
【0041】また、運転部3からの前方視界内には、ステアリングコラム22と昇降用油圧シリンダステー58とが立設されているだけであるから、除雪作業時の前方視認性が良好である。
【0042】また、除雪機Bを昇降及び左右傾動させるのに、昇降用電動油圧シリンダH2と傾動用電動油圧シリンダH1を用いているので、除雪機Bと作業車A間の油圧配管を要せず、同除雪機Bの着脱作業が簡易になり、更に、上記各シリンダH1,H2 の作動を、傾動スイッチ64と昇降スイッチ65のON/OFFにより電気的に制御することができ、除雪機Bの昇降・傾動操作を容易にすることができる。
【0043】更に、作業車Aの後方に耕耘機Cを連結したままで、除雪機Bを連結できるので、耕耘機C脱着の手間を要せず、しかも、作業車Aの前後重量バランスを良好に保持して、走行性及び作業性を向上することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得ることができる。
【0045】請求項1記載の発明では、車体の後部に配置した動力取出し部から、前付け作業機用動力伝達機構を介し、車体の前方に連結した前付け作業機に動力を伝達すべく構成し、同前付け作業機用動力伝達機構は、上記動力取出し部に、チェンケースを介しギヤケースを連動連結し、同ギヤケースに、車体の下部を前後方向に伸延し前端部を車体フレームの下面に設けた中間軸受により軸支された中間軸と、前付け作業機の昇降作動に追従して揺動する揺動軸とを介して前付け作業機を連動連結したことによって、単一の動力取出し部で前付け作業機と後付け作業機への動力供給に兼用することができるので、前付け作業機のための動力取出し部を別途に設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
【0046】また、中間軸を車体の下部を挿通させているので、作業機の構造を変更しなくても、既存の車体に前付け作業機用動力伝達機構を装着することができ、従来の後付け作業機用の作業車に、前付け作業機を連結するのが容易であり、このためのコストを低減することができる。
【0047】請求項2記載の発明では、上記ギヤケースを、車体の後方に連結する後付け作業機用のヒッチ体の下方に配設したことによって、後付け作業機を連結したままで前付け作業機用動力伝達機構を車体に装着することができて、後付け作業機取外しの手間を要せず、更に、後付け作業機が前付け作業機のカウンタウエイトとして作用するので、車体の前後重量バランスが良くなり、走行性能、操作性及び作業性を向上することができる。
【0048】請求項3記載の発明では、上記中間軸と揺動軸とを、ユニバーサルジョイントを介して連動連結し、しかも、上記ユニバーサルジョイントを前付け作業機を支持する作業機支持枠体の昇降回動中心に近接して配置したことによって、前付け作業機の昇降作動に伴う中間軸前端と前付け作業機間の距離の変動が極めて小さく、前付け作業機が昇降作動しても動力伝達を円滑に保持することができ、更に、車体フレームの前端部下面を斜め前上方向に屈折させたことによって、作業機支持枠体と車体フレーム下面との干渉を回避して前付け作業機の昇降範囲を広げることができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成11年1月14日(1999.1.14)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開2000−201505(P2000−201505A)
【公開日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【出願番号】 特願平11−8348