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【発明の名称】 管理作業車
【発明者】 【氏名】中村 正美

【氏名】新古 忠之

【氏名】丹治 光彦

【要約】 【課題】農作業機(1)昇降機能の向上並びに昇降構造の簡略化などを図る。

【解決手段】リンク機構(26)及び昇降シリンダ(30)を介して車体(1)前部に農作業機(29)を取付けると共に、運転席(12)、操向ハンドル(11)、エンジン(5)、ミッションケース(6)を車体(1)後部に取付ける管理作業車において、昇降シリンダ(30)を制御する昇降バルブ(85)及び昇降レバー(17)を車体(1)後部に設け、車体(1)前部のリンク機構(26)と車体(1)後部の昇降バルブ(85)をフィードバックワイヤ(127)によって連結させたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リンク機構及び昇降シリンダを介して車体前部に農作業機を取付けると共に、運転席、操向ハンドル、エンジン、ミッションケースを車体後部に取付ける管理作業車において、昇降シリンダを制御する昇降バルブ及び昇降レバーを車体後部に設け、車体前部のリンク機構と車体後部の昇降バルブをフィードバックワイヤによって連結させたことを特徴とする管理作業車。
【請求項2】 リンク機構を軸支させる車体前部の支点フレームにフィードバックワイヤのアウタ受体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の管理作業車。
【請求項3】 昇降レバーを連結させる昇降アームと、フィードバックワイヤを連結させるフィードバックリンクを、昇降バルブを設けるバルブケースに軸支させたことを特徴とする請求項1に記載の管理作業車。
【請求項4】 昇降アームとフィードバックリンクを両端側に連結させる切換アームの中間に昇降バルブのスプールを連結させたことを特徴とする請求項3に記載の管理作業車。
【請求項5】 車体後部にバルブケースを着脱自在に固定させ、バルブケースにレバー支点板を着脱自在に固定させ、レバー支点板にレバー軸を介して昇降レバーを取付けたことを特徴とする請求項3に記載の管理作業車。
【請求項6】 車体前部中央に単一の前輪を装設させ、車体後部両側に左右一対の後輪を装設させたことを特徴とする請求項1に記載の管理作業車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば耕耘及び中耕除草、または畦立及び土寄せ等の対地作業、並びに野菜の苗移植または収穫などの作業を行う管理作業車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、車体前部にリンク機構を設けて農作業機を取付けると共に、車体後部の運転席近くに昇降レバーを設けることにより、昇降シリンダと昇降バルブが離反し、昇降レバー操作量にリンク機構昇降量を一致させる制御を容易に行わせ得ない等の不具合があり、農作業機昇降機能の向上並びに昇降構造の簡略化などを容易に図り得ない等の問題がある。また、前輪を油圧力によって方向転換させることにより、前輪を左右に方向転換させる油圧シリンダなどの取付け位置を容易に確保し得ない等の不具合があり、操向機能の向上並びに操向構造の簡略化などを容易に図り得ないと共に、油圧機構の簡略化並びに製造コスト低減などを容易に行い得ない等の問題がある。また、操向ハンドルによって前輪を方向転換させたとき、旋回内側の後輪のサイドクラッチを自動的に切ることにより、旋回性能が向上するが、旋回外側の後輪の走行力によって前輪が前方移動し、前輪によって土を押して圃場面を荒らし易い不具合があると共に、傾斜地などでの作業中に進路を修正することにより、進路に対して機体が傾き易い不具合があり、操縦機能の向上並びに運転操作の簡略化などを容易に図り得ない等の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、リンク機構及び昇降シリンダを介して車体前部に農作業機を取付けると共に、運転席、操向ハンドル、エンジン、ミッションケースを車体後部に取付ける管理作業車において、昇降シリンダを制御する昇降バルブ及び昇降レバーを車体後部に設け、車体前部のリンク機構と車体後部の昇降バルブをフィードバックワイヤによって連結させたもので、リンク機構の昇降動作量をフィードバックワイヤによって検出して昇降バルブを中立復帰させるから、昇降レバー操作量に農作業機昇降量を一致させ得、農作業機昇降機能の向上並びに昇降構造の簡略化などを容易に図り得るものである。
【0004】また、リンク機構を軸支させる車体前部の支点フレームにフィードバックワイヤのアウタ受体を設けたもので、リンク機構に対して前記アウタ受体を高精度で配置し得、リンク機構にフィードバックワイヤを直接連結させて昇降構造の簡略化などを容易に図り得るものである。
【0005】また、昇降レバーを連結させる昇降アームと、フィードバックワイヤを連結させるフィードバックリンクを、昇降バルブを設けるバルブケースに軸支させたもので、昇降アーム及びフィードバックリンク及び昇降バルブをバルブケースに組込んだ状態で本機に着脱し得、昇降構造の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0006】また、昇降アームとフィードバックリンクを両端側に連結させる切換アームの中間に昇降バルブのスプールを連結させたもので、昇降アーム及びフィードバックリンクと前記スプールの連結構造の簡略化及びコンパクト化を容易に行い得、昇降構造の簡略化及び製造コスト低減などを容易に図り得るものである。
【0007】また、車体後部にバルブケースを着脱自在に固定させ、バルブケースにレバー支点板を着脱自在に固定させ、レバー支点板にレバー軸を介して昇降レバーを取付けたもので、昇降レバーを取付けたレバー支点板をバルブケースに取付けた後、バルブケースを本機に組込むことにより、昇降構造の簡略化及び加工組立性の向上などを容易に図り得るものである。
【0008】また、車体前部中央に単一の前輪を装設させ、車体後部両側に左右一対の後輪を装設させたもので、前輪を設ける車体前部の左右幅をコンパクトに形成して昇降シリンダ及びリンク機構などを機能的に配置し得、車体構造の製造コスト低減並びに農作業機昇降機能の向上などを容易に図り得るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図、図3は駆動説明図であり、車体(1)を形成する前車体フレーム(1a)前部にフロントケース(2)を介してフロントアクスルケース(3)を左右に方向転換自在に設け、フロントアクスルケース(3)に前輪(4)回転自在に軸支させると共に、エンジン(5)及びミッションケース(6)を、車体(1)を形成する後車体フレーム(1b)後部に搭載させ、ミッションケース(6)両側に車軸ケース(7)及びリヤアクスルケース(8)を介して左右一対の後輪(9)を回転自在に軸支させる。また、後車体フレーム(1b)上側のステップ(10)上面側に操向ハンドル(11)及び運転席(12)を装設させ、左右一対の支柱(13)を立設させてサンバイザー(14)を取付けると共に、運転席(12)両側に左右アームレスト(15)を固定させ、運転席(12)右側に走行変速レバー(16)及び昇降レバー(17)及び油圧ロックレバー(18)を配設させ、運転席(12)左側に燃料タンク(19)及びPTOクラッチレバー(20)を設け、運転席(12)前側に副走行変速レバー(21)を設け、ステップ(10)左側前部に走行クラッチペダル(22)を取付けている。そして、ミッションケース(6)の走行駆動力を前輪駆動軸(23)によって前輪(4)に伝え、前記走行変速レバー(16)を操作して三輪構造の前輪(4)と左右後輪(9)を駆動すると共に、操向ハンドル(11)操作によって前輪(4)を左右に方向転換して走行進路を変更させ、また操向ハンドル(11)の操舵角が一定以上に大きくなったとき、左右サイドクラッチ(24)の旋回内側を自動的に切にして旋回内側の後輪(9)駆動を中止し、圃場枕地でのUターンなどを行うように構成している。
【0010】また、前車体フレーム(1a)前部下側にヒッチ(25)を固定させて平行リンク(26)を取付け、ロータリ爪(27)及び培土板(28)を備える農作業機(29)を平行リンク(26)に着脱自在に装着させ、前記昇降レバー(17)を操作して油圧昇降シリンダ(30)によって農作業機(29)を作業位置乃至非作業位置に昇降させると共に、ミッションケース(6)のPTO動力をPTO軸(31)によって農作業機(29)に伝え、ロータリ爪(27)を駆動して中耕土寄せ作業を行うように構成している。なお、移植機または収穫機など各種作業機を前記農作業機(29)と交換して野菜苗の移植または野菜の収穫などの各種農作業を行う。
【0011】また、走行変速レバー(16)と昇降レバー(17)を運転席(12)の右側に配設させ、作業者が左手で操向ハンドル(11)の左側外側のハンドルノブ(11a)を常に握って操向操作し乍ら、右アームレスト(15)に載せた右手で走行変速レバー(16)及び昇降レバー(17)の各操作を行い、走行進路を適正に維持し乍ら作業能率の向上などを図るように構成している。
【0012】さらに、前記ミッションケース(6)に油圧無段変速機(32)を設け、テンションローラ型走行クラッチ(33)を介して張設させるベルト(34)によってエンジン(5)動力を変速機(32)に伝え、変速機(32)の油圧ポンプ(35)及び油圧モータ(36)によって変速した後でミッションケース(6)に入力させると共に、ブレーキアーム(37)操作によって走行制動する走行ブレーキ(38)をミッションケース(6)に設けている。
【0013】さらに、図4に示す如く、前記フロントケース(2)に円筒形キングピン(39)を回転自在に軸支させ、キングピン(39)下部にギヤケース(40)を介してフロントアクスルケース(3)を固定させ、操向ハンドル(11)によって正逆転操作する操向軸(41)にキングピン(39)を連結させ、キングピン(39)及びギヤケース(40)及びフロントアクスルケース(3)を操向軸(41)の正逆転によってキングピン軸芯線回りに一体回転させ、フロントアクスルケース(3)に前車軸(42)を介して軸支させる前輪(4)を左右に方向転換させると共に、キングピン(39)の中空に遊嵌挿通させる入力軸(43)上端に前輪駆動軸(23)を連結させ、ギヤケース(40)のベベルギヤ(44)などを介して入力軸(43)下端側を前車軸(42)に連結させ、前輪(4)を走行駆動させるもので、キングピン(39)に操向軸(41)を連結させるウォーム(45)の減速により、操向ハンドル(11)の3回転によって直進位置の前輪(4)を約80度左右に方向転換させるように構成している。
【0014】さらに、図5乃至図7に示す如く、前記走行変速レバー(16)を支点軸(46)回りに回転自在に設け、回転自在に取付ける連結軸(47)にロッド(48)を介して変速レバー(16)を連結させると共に、前記変速機(32)のトラニオンレバー(49)にロッド(50)を介して連結軸(47)を連結させ、変速レバー(16)にトラニオンレバー(49)を連動させて変速機(32)を変速操作する。また、中立レバー(51)を支点軸(52)回りに回転自在に設け、走行クラッチペダル(22)にロッド(53)を介して中立レバー(51)を連結させ、かつ走行クラッチ(33)を切にする走行クラッチワイヤ(54)を中立レバー(51)に連結させ、かつブレーキアーム(37)にロッド(55)を介して中立レバー(51)を連結させると共に、中立レバー(51)を当接させる中立復帰ガイド(56)を連結軸(47)に固定させている。
【0015】そして、図7に示す如く、走行クラッチペダル(22)を踏み込むと、ロッド(53)が引張られて中立レバー(51)が支点軸(52)回りに回動し、走行クラッチワイヤ(54)を引張って走行クラッチ(33)を切にする。また、走行クラッチペダル(22)をさらに踏み込むと、中立レバー(51)がガイド(56)に圧接し、走行変速レバー(16)及びトラニオンレバー(49)を中立位置に戻し、変速機(32)出力を中立にする。また、走行クラッチペダル(22)をさらに踏み込むと、中立レバー(51)及びロッド(55)を介してブレーキアーム(37)が操作され、ブレーキ(38)が作動して走行出力を制動し、前後輪(4)(9)を停止させる。また、走行クラッチペダル(22)を最後まで全ストローク踏み込むと、走行クラッチペダル(22)のロックアーム(57)が図1に示すロックレバー(58)に係止され、駐車ブレーキ状態で走行クラッチペダル(22)が係止されるもので、前記クラッチペダル(22)操作によって走行変速レバー(16)が中立位置に自動的に戻り、クラッチペダル(22)切操作後に再び入操作しても走行変速レバー(16)の自動中立復帰によって急発進を防止し、運転操作の簡略化並びに操作忘れによる誤動作の阻止などを行うと共に、走行変速レバー(16)のレバーガイド溝(59)にレバーストッパ(60)を位置調節自在に固定させ、走行変速レバー(16)の前進操作をレバーストッパ(60)によって阻止し、前進速度をレバーストッパ(60)によって制限している。
【0016】さらに、図8乃至図10に示す如く、前記キングピン(39)に操向カム(61)を固定させ、前記カム(61)に左右カムフロア(62)を当接させ、左右クラッチレバー(63)に左右サイドクラッチワイヤ(64)を介して左右カムフロア(62)を連結させ、前輪(4)の約20度以上の左右方向転換により、前記カム(61)によって旋回内側のカムフロア(62)を作動させ、カムフロア(62)を介してサイドクラッチワイヤ(64)を引張り、旋回内側のサイドクラッチ(24)を同側のクラッチレバー(63)によって切断し、旋回内側の後輪(9)の駆動を自動的に中止させる。また、後車体フレーム(16)に左右レバー支点軸(65)を介して左右サイドクラッチペダル(66)を足踏み揺動自在に設け、左右サイドクラッチペダル(66)の切換アーム(67)を左右クラッチレバー(63)の長孔(68)に係入させ、ペダル(66)の足踏み操作によってサイドクラッチ(24)を切断させる。
【0017】上記のように、操向ハンドル(11)によって操作する前輪(4)の方向転換動作を検出して旋回内側の後輪(9)のサイドクラッチ(24)を自動的に切断させるサイドクラッチ切断部材であるサイドクラッチワイヤ(64)を設けると共に左右サイドクラッチ(24)を入切する左右クラッチレバー(63)に前記サイドクラッチワイヤ(64)と並列に左右サイドクラッチペダル(66)を連結させ、前輪(4)の方向転換によって旋回内側の後輪(9)の駆動を中止して旋回性能を向上させ、かつサイドクラッチペダル(66)操作によって旋回外側の後輪(9)の駆動を中止して前輪(4)だけを駆動して前輪(4)の土押しを防止すると共に、機体が左右に傾く傾斜地走行で操向ハンドル(11)を直進維持し乍ら傾斜上端側の後輪(9)の駆動を中止させ、機体の傾斜下方への横滑りによる傾斜下端方向への進路変更を修正し、傾斜走行での直進性能を向上させ、操縦機能の向上並びに運転操作の簡略化などを図る。
【0018】また、車体(1)前部中央に単一の前輪(4)を装設させ、車体(1)後部両側に左右一対の後輪(9)を装設させると共に、左右サイドクラッチ(24)の駆動入力上手側に、前輪(4)を駆動する前輪駆動軸(23)を連結させ、左右後輪(9)の駆動状態に関係なく前輪(4)を駆動して方向転換させ、運転操作性の向上などを図ると共に、作業者が座乗する運転席(12)の前部下方に左右サイドクラッチペダル(66)を配設させ、操向ハンドル(11)側方下方などの一般的な取付け位置から離してサイドクラッチペダル(66)を設け、通常の作業状態でのブレーキペダルなどと誤認して誤操作されるのを防止し、作業者が認識し乍らサイドクラッチペダル(66)を適正に操作させるもので、運転席(12)前方の丸形操向ハンドル(11)の左右幅方向に左右サイドクラッチペダル(66)を離反させて配設させ、左右サイドクラッチペダル(66)の誤認による誤操作を防止し、左右後輪(9)の駆動を適正に選択し乍ら中止させる。
【0019】また、丸形操向ハンドル(11)の外側にハンドルノブ(11a)を設け、ハンドル(11)よりも小さな操作力でハンドルノブ(11a)を用いて片手で操縦し、例えば右手で走行変速レバー(16)または昇降レバー(17)を操作し乍ら左手だけでハンドルノブ(11a)によってハンドル(11)を回転させ、運転操作性の向上などを図ると共に、運転席(12)上方を囲む左右支柱(13)の上部間隔よりも支柱(13)の前部下端側の間隔を大きく形成し、サンバイザー(14)などを取付ける支柱(13)上部の左右間隔を適正幅に維持し乍ら、運転席(12)の作業者の前方視界の外側に支柱(13)前部を配置させ、サンバイザー(14)取付け構造の簡略化並びに運転操作性向上などを図る。
【0020】さらに、図3、図11乃至図13に示す如く、前車体フレーム(1a)後端のフランジ(69)と後車体フレーム(1b)前端のフランジ(70)をボルト(71)によって着脱自在に固定させると共に、前後車体フレーム(1a)(1b)の筒形中空部(72)に操向軸(41)を内設させ、操向軸(41)後端にトルクジェネレータ(73)を直列に設け、後車体フレーム(1b)の筒形中空部(72)内部にトルクジェネレータ(73)を固定させる。また、後車体フレーム(1b)にハンドル台(74)及び受筒(75)を介してハンドル軸(76)を回転自在に軸支させ、ハンドル軸(76)上端に操向ハンドル(11)を固定させ、トルクジェネレータ(73)の入力軸(77)に自在継手軸(78)を介してハンドル軸(76)下端を連結させると共に、トルクジェネレータ(73)の出力軸(79)にジョイント(80)を介して操向軸(41)を着脱自在に連結させる。また、前記前輪駆動軸(23)を前後に分離自在に連結させる自在継手軸(81)を設け、前記フランジ(69)(70)接合部に自在継手軸(81)を配置させる。
【0021】また、前記操向ハンドル(11)によって切換える操向バルブ(82)と、操向軸(41)を駆動する油圧操向モータ(83)を、トルクジェネレータ(73)に備えると共に、前記エンジン(5)によって駆動する油圧ポンプ(84)と、前記昇降シリンダ(30)を作動させる昇降バルブ(85)を設け、油圧ポンプ(84)に操向バルブ(82)を介して昇降バルブ(85)を直列に油圧接続させ、操向ハンドル(11)操作によって操向バルブ(82)を切換えて操向モータ(83)を正逆転させ、操向ハンドル(11)の回転角度だけ同一方向に出力軸(79)を油圧力により連動して回転させて前輪(4)を左右に方向転換させる一方、昇降レバー(17)操作によって昇降バルブ(85)を切換え、昇降シリンダ(30)を作動させて農作業機(29)を前輪(4)と後輪(9)の間で昇降させる。
【0022】また、前記トルクジェネレータ(73)の上面に油圧配管体(86)を固定させ、前記油圧ポンプ(84)及び昇降バルブ(85)及びミッションケース(6)に接続させる油圧ホース(87)(88)(89)を配管体(86)に取付けると共に、配管体(86)にリリーフ弁(90)を設け、着脱自在な車体カバー(91)によって前記ハンドル台(74)及び配管体(86)上側を覆い、前記カバー(91)を取外して車体(1)上面側からトルクジェネレータ(73)の着脱並びにホース(87)〜(89)接続などの組立及びメンテナンス作業を行う。
【0023】上記から明らかなように、操向ハンドル(11)からの手動回転入力を油圧回転出力に変換する操向力変換部材であるトルクジェネレータ(73)と、前輪(4)を左右に方向転換させる操向軸(41)を直列に設け、トルクジェネレータ(73)を操向軸(41)延長方向にコンパクトに配置させ、操向機能の向上並びに操向構造の簡略化などを図ると共に、車体(1)前部中央に単一の前輪(4)を装設させ、車体(1)後部両側に左右一対の後輪(9)を装設させ、車体(1)を前後方向に細長く形成して車体(1)製造コストを低減し乍ら、操向力変換部材(73)及び操向軸(41)を前後方向に延設させ、車体(1)後部の操向ハンドル(11)と前輪(4)を連結させる操向構造の簡略化などを図る。
【0024】また、トルクジェネレータ(73)と操向軸(41)を車体(1)の筒形中空部(72)に内設させ、トルクジェネレータ(73)及び操向軸(41)を車体(1)によって保護させ、操向構造の簡略化並びに加工組立性の向上などを図ると共に、トルクジェネレータ(73)の上面に油圧配管体(86)を設け、車体(1)の上方から油圧配管体(86)に対し油圧ホース(87)〜(89)を着脱し、加工組立性の向上などを図る。
【0025】また、前輪(4)を設ける前車体フレーム(1a)後部と、後輪(9)を設ける後車体フレーム(1b)前部を分離自在に固定させると共に、前記各車体フレーム(1a)(1b)の接合部と、操向軸(41)の接合部並びに前輪駆動軸(23)の接合部を近接配置させ、車体(1)を前後に分けて組立てた後で合体させ、車体(1)構造の簡略化及び加工組立性の向上などを図る一方、エンジン(5)を設ける後車体フレーム(1b)側にトルクジェネレータ(73)を設け、エンジン(5)によって駆動する油圧ポンプ(84)とトルクジェネレータ(73)を油圧接続させた状態で前後車体フレーム(1a)(1b)を合体させ、車体(1)組立作業の簡略化などを図る。
【0026】また、農作業機(29)を昇降させる昇降シリンダ(30)及び昇降バルブ(85)を設けると共に、エンジン(5)によって駆動する油圧ポンプ(84)に、トルクジェネレータ(73)の操向バルブ(82)を介して昇降バルブ(85)を油圧接続させ、昇降シリンダ(30)とトルクジェネレータ(73)とに油圧ポンプ(84)を共用して油圧配管の簡略化などを行い、油圧機構の簡略化並びに製造コスト低減などを図る。なお、前記ミッションケース(6)と車軸ケース(7)の内部を連通させて作動油を各ケース(6)(7)に封入させると共に、前記油圧ポンプ(84)によってミッションケース(6)内部の作動油を吸込み、昇降バルブ(85)からの戻り作動油を車軸ケース(7)に戻し、各ケース(6)(7)に作動油を循環させて油温を低下させ、作動油温の過熱を防いでいる。
【0027】さらに、図14乃至図18に示す如く、前記昇降バルブ(85)に油圧配管ブロック(92)を固定させ、該ブロック(82)にリリーフ弁(93)を設けると共に、前記ブロック(82)にバルブケース(94)を固定させ、バルブケース(94)に昇降バルブ(85)を内設させるもので、後車体フレーム(1b)に固定させるバルブ台(95)に前記ブロック(82)を着脱自在にボルト(96)止め固定させる。また、昇降軸(97)及びフィードバック軸(98)をバルブケース(94)に回転自在に軸支させ、昇降軸(97)に昇降アーム(99)を固定させ、フィードバック軸(98)にフィードバックリンク(100)を固定させると共に、昇降軸(97)に固定させる偏心アーム(101)に切換アーム(102)の一端側を回転自在に連結させ、フィードバック軸(98)に固定させる偏心アーム(103)に長孔(104)を介して切換アーム(102)の他端側を回転自在に連結させ、前記昇降バルブ(85)のスプール(105)先端に固定させる円柱頭(106)に切換アーム(102)中間を当接させ、スプール復動バネ(107)によって円柱頭(106)を切換アーム(102)に弾圧支持させ、前記各偏心アーム(101)(103)との連結部を支点にして切換アーム(102)を回転させてスプール(105)を出入させ、昇降バルブ(85)を切換えて昇降シリンダ(30)を作動させる。
【0028】また、前記バルブケース(94)にレバー支点板(108)を着脱自在にボルト(109)止め固定させ、レバー支点板(108)のレバー軸(110)に昇降レバー(17)基端を回転自在に軸支させ、リンク(111)及びピン(112)(113)を介して昇降レバー(17)に昇降アーム(99)を連結させると共に、リンク(111)を昇降レバー(17)に連結させるピン(112)を支点板(108)の長孔(114)に貫挿させ、前記ピン(112)上にブレーキ板(115)と皿バネ(116)を取付け、皿バネ(116)によってブレーキ板(115)を支点板(108)に弾圧させ、ブレーキ板(115)の抵抗によって昇降レバー(17)を下降乃至上昇間の任意操作位置に無段階に支持させる。
【0029】さらに、前記リンク機構(26)を形成する左右一対の上下昇降リンク(117)(118)基部をヒッチ(25)にリンク軸(119)(120)を介して回転自在に軸支させ、前記軸(119)(120)間距離と略同長の連杆(121)によって上下昇降リンク(117)(118)中間を連結させ、各リンク(117)(118)を略平行に取付けて農作業機(29)を着脱自在に装着させると共に、ヒッチ(25)に軸(122)を介して昇降シリンダ(30)を取付け、下昇降リンク(118)と連杆(121)の連結軸(123)に昇降シリンダ(30)のピストン(124)を連結させ、昇降シリンダ(30)によって上下昇降リンク(117)(118)を上下方向に揺動させ、農作業機(29)を昇降させて対地高さを変更させる。
【0030】また、前記ヒッチ(25)とバルブ台(95)にアウタ受体(125)(126)を設けてフィードバックワイヤ(127)を張設させ、下昇降リンク(118)基部に固定させる軸体(128)に前記ワイヤ(127)の一端側を連結させると共に、前記ワイヤ(127)の他端側をフィードバックリンク(100)に連結させ、該リンク(100)に復帰バネ(129)を連結させ、該バネ(129)によって前記ワイヤ(127)を緊張させる。
【0031】そして、昇降レバー(17)の下降操作によりスプール(105)が突出して昇降バルブ(85)を下降側に切換え、昇降シリンダ(30)のピストン(124)を進出させて昇降リンク(117)(118)を下降させ、農作業機(29)を下降させて着地させると共に、下昇降リンク(118)の下降動作によってフィードバックワイヤ(127)が緩み、復帰バネ(129)によってフィードバックリンク(100)を復動させ、スプール(105)を退入させて昇降バルブ(85)を中立維持し、昇降レバー(17)の下降操作量に対して農作業機(29)の下降量を均しく保つ。
【0032】また、昇降レバー(17)の上昇操作によりスプール(105)が退入して昇降バルブ(85)を上昇側に切換え、昇降シリンダ(30)のピストン(124)を退入させて昇降リンク(117)(118)を上昇させ、農作業機(29)を上昇させて地上に持上げると共に、下昇降リンク(118)の上昇動作によってフィードバックワイヤ(127)を引張り、復帰バネ(129)に抗してフィードバックリンク(100)を往動させ、スプール(105)を進出させて昇降バルブ(85)を中立維持し、昇降レバー(17)の上昇操作量に対して農作業機(29)の上昇量を均しく保つ。このように、昇降レバー(17)操作位置と農作業機(29)昇降位置を一致させるポジションコントロールを行い、農作業機(29)を任意高さに支持し乍ら農作業などを行う。
【0033】上記から明らかなように、リンク機構(26)及び昇降シリンダ(30)を介して車体(1)前部に農作業機(29)を取付けると共に、運転席(12)、操向ハンドル(11)、エンジン(5)、ミッションケース(6)を車体(1)後部に取付ける管理作業車において、昇降シリンダ(30)を制御する昇降バルブ(85)及び昇降レバー(17)を車体(1)後部に設け、車体(1)前部のリンク機構(26)と車体(1)後部の昇降バルブ(85)をフィードバックワイヤ(127)によって連結させ、リンク機構(26)の昇降動作量をフィードバックワイヤ(127)によって検出して昇降バルブ(85)を中立復帰させ、昇降レバー(17)操作量に農作業機(29)昇降量を一致させ、農作業機(29)昇降機能の向上並びに昇降構造の簡略化などを図ると共に、リンク機構(26)を軸支させる車体(1)前部の支点フレームであるヒッチ(25)にフィードバックワイヤ(127)のアウタ受体(125)を設け、リンク機構(26)に対して前記アウタ受体(125)をヒッチ(25)に簡単な加工でかつ高精度で配置し、リンク機構(26)にフィードバックワイヤ(127)を直接連結させて昇降構造の簡略化などを図る。
【0034】また、昇降レバー(17)を連結させる昇降アーム(99)と、フィードバックワイヤ(127)を連結させるフィードバックリンク(100)を、昇降バルブ(85)を設けるバルブケース(94)に軸支させ、昇降アーム(99)及びフィードバックリンク(100)及び昇降バルブ(85)をバルブケース(94)に組込んだ状態で本機に着脱させ、昇降構造の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを図ると共に、昇降アーム(99)とフィードバックリンク(100)を両端側に連結させる切換アーム(102)の中間に昇降バルブ(85)のスプール(105)を連結させ、昇降アーム(99)及びフィードバックリンク(100)と前記スプール(105)の連結構造の簡略化及びコンパクト化を行い、昇降構造の簡略化及び製造コスト低減などを図る。
【0035】また、車体(1)後部にバルブケース(94)を着脱自在に固定させ、バルブケース(94)にレバー支点板(108)を着脱自在に固定させ、レバー支点板(108)にレバー軸(110)を介して昇降レバー(17)を取付け、昇降レバー(17)を取付けたレバー支点板(108)をバルブケース(94)に取付けた後、バルブケース(94)を本機に組込むことにより、昇降構造の簡略化及び加工組立性の向上などを図ると共に、車体(1)前部中央に単一の前輪(4)を装設させ、車体(1)後部両側に左右一対の後輪(9)を装設させ、前輪(4)を設ける車体(1)前部の左右幅をコンパクトに形成して昇降シリンダ(30)及びリンク機構(26)などを機能的に配置させ、車体(1)構造の製造コスト低減並びに農作業機(29)昇降機能の向上などを図る。
【0036】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、リンク機構(26)及び昇降シリンダ(30)を介して車体(1)前部に農作業機(29)を取付けると共に、運転席(12)、操向ハンドル(11)、エンジン(5)、ミッションケース(6)を車体(1)後部に取付ける管理作業車において、昇降シリンダ(30)を制御する昇降バルブ(85)及び昇降レバー(17)を車体(1)後部に設け、車体(1)前部のリンク機構(26)と車体(1)後部の昇降バルブ(85)をフィードバックワイヤ(127)によって連結させたもので、リンク機構(26)の昇降動作量をフィードバックワイヤ(127)によって検出して昇降バルブ(85)を中立復帰させるから、昇降レバー(17)操作量に農作業機(29)昇降量を一致させることができ、農作業機(1)昇降機能の向上並びに昇降構造の簡略化などを容易に図ることができるものである。
【0037】また、リンク機構(26)を軸支させる車体(1)前部の支点フレーム(25)にフィードバックワイヤ(127)のアウタ受体(125)を設けたもので、リンク機構(26)に対して前記アウタ受体(125)を高精度で配置でき、リンク機構(26)にフィードバックワイヤ(127)を直接連結させて昇降構造の簡略化などを容易に図ることができるものである。
【0038】また、昇降レバー(17)を連結させる昇降アーム(99)と、フィードバックワイヤ(127)を連結させるフィードバックリンク(100)を、昇降バルブ(85)を設けるバルブケース(94)に軸支させたもので、昇降アーム(99)及びフィードバックリンク(100)及び昇降バルブ(85)をバルブケース(94)に組込んだ状態で本機に着脱でき、昇降構造の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0039】また、昇降アーム(99)とフィードバックリンク(100)を両端側に連結させる切換アーム(102)の中間に昇降バルブ(85)のスプール(105)を連結させたもので、昇降アーム(99)及びフィードバックリンク(100)と前記スプール(105)の連結構造の簡略化及びコンパクト化を容易に行うことができ、昇降構造の簡略化及び製造コスト低減などを容易に図ることができるものである。
【0040】また、車体(1)後部にバルブケース(94)を着脱自在に固定させ、バルブケース(94)にレバー支点板(108)を着脱自在に固定させ、レバー支点板(108)にレバー軸(110)を介して昇降レバー(17)を取付けたもので、昇降レバー(17)を取付けたレバー支点板(108)をバルブケース(94)に取付けた後、バルブケース(94)を本機に組込むことにより、昇降構造の簡略化及び加工組立性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0041】また、車体(1)前部中央に単一の前輪(4)を装設させ、車体(1)後部両側に左右一対の後輪(9)を装設させたもので、前輪(4)を設ける車体(1)前部の左右幅をコンパクトに形成して昇降シリンダ(30)及びリンク機構(26)などを機能的に配置でき、車体(1)構造の製造コスト低減並びに農作業機(29)昇降機能の向上などを容易に図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成11年1月14日(1999.1.14)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2000−201504(P2000−201504A)
【公開日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【出願番号】 特願平11−7749