| 【発明の名称】 |
トラクタの取着装置の下方操縦ア―ム用持ち上げ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ヘルベルト・コエネン
|
| 【要約】 |
【課題】設計を簡単化し、調整の正確な同期化を保証し、更に他の調整の可能性を設ける、トラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置を提供する。
【解決手段】ピストン−シリンダユニット11,12ごとに、4つのポートおよび4つの切り換え位置を有する方向弁33,33’からなる切り換え回路が設けられ、そして方向弁33,33’の第1位置においてすべてのポートが遮断され、第2位置においてピストン端でのシリンダ室が圧力媒体供給源に接続されピストンロッド端でのシリンダ室が戻りラインに接続され、第3位置においてピストンロッド端でのシリンダ室が圧力媒体供給源に接続されピストン端でのシリンダ室が戻りラインに接続され、第4位置において両方のシリンダ室が戻りラインに接続される。切り換え回路28,28’は、方向弁33,33’に4つの位置の1つを取らせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下方操縦アームが、一端で、トラクタに枢着され、そして持ち上げ装置が、下方操縦アーム(2,2’2”,3,3’,3”)ごとに、前記下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)のそれぞれの枢動位置を示す位置信号を発生する位置記録装置(25,25’,25”)と、下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)ごとに、一端(5,6,13,14,14’,15,16,16’)でトラクタ(1)に取着されかつ他端(5,6,13,14,14’,15,16,16’)で直接的または中間のレバー装置(47,48,49,50)を経由して間接的に下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)に作用する、ピストン端でシリンダ室(23,23’)およびピストンロッド端でシリンダ室(24,24’)を備えた油圧負荷可能な二重作用のピストン−シリンダユニット(11,11’,11”,12,12’,12”)と、ピストン−シリンダユニット(11,11’,11”,12,12’,12”)ごとに、4つのポート(31,31’,32,32’,34,34’,35,35’,36,36’)を備え、かつ少なくとも3つの切り換え位置に変換され得る方向弁(33,33’)を含む切り換え回路とを備えたトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置において、2つのポート(31,31’,32,32’)が前記ピストン−シリンダユニット(11,11’,11”,12,12’,12”)に接続されるのに役立ち、その中の第1のポート(31,31’)がピストン端でシリンダ室(23,23’)に接続され、第2ポート(32,32’)がライン(29,29’,30,30’)を経由してピストンロッド端でシリンダ室(24,24’)に接続されており、さらに、第3のポート(34,34’)が圧力媒体供給源(P)に接続されるのに役立ち、第4のポート(36,36’)が戻りライン(37,37’)に接続されるのに役立ち、前記方向弁(33,33’)の第1位置において、前記方向弁(33,33’)のすべてのポート(31,31’,32,32’,34,34’,36,36’)が遮断され、第2位置において、前記ピストン端で前記シリンダ室(23,23’)が前記圧力媒体供給源(P)に接続されかつ前記ピストンロッド端で前記シリンダ室(24,24’)が前記戻りライン(37,37’)に接続され、第3位置において、前記ピストンロッド端で前記シリンダ室(24,24’)が前記圧力媒体供給源(P)に接続されかつ前記ピストン端で前記シリンダ室(23,23’)が前記戻りライン(37,37’)に接続され、前記切り換え回路が、さらに、前記下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)の通常の位置に対応する案内値(F)を導入するための入力と、前記位置記録装置(25,25’,25”)から到来する位置信号を導入しかつ前記下方操縦アーム(2.2’.2”,3,3’,3”)のそれぞれの位置を示すための入力および前記案内値(F)を位置信号と比較する比較器(27,27’)を備えている電気切り換えユニット(28,28’)からなっており、前記切り換えユニット(28,28’)が、比較の結果の関数として、前記方向弁(33,33’)に少なくとも3つの位置の1つを取らせることを特徴とするトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項2】 下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)ごとに設けられた前記方向弁(33,33’)が、前記ピストン端での前記シリンダ室(23,23’)および前記ピストンロッド端での前記シリンダ室(24,24’)の両方が前記戻りライン(37,37’)に接続される第4位置に切り換えられることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項3】 同一の案内値(F)が前記2つの切り換えユニット(28,28’)に供給されることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項4】 前記2つの切り換えユニット(28,28’)が共通のセレクタスイッチ(44)に接続され、この共通のセレクタスイッチによって、前記切り換えユニット(28,28’)が同一の案内値(F)または異なる案内値(F)に基づいて前記2本の操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)を制御するためにプログラムされ得ることを特徴とする請求項3に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項5】 前記2つの切り換えユニット(28,28’)が共通のセレクタスイッチ(44)に接続され、この共通セレクタスイッチによって、前記切り換えユニット(28,28’)が特別な下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)に関して方向弁(33,33’)をまたは両方の下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)に関して前記方向弁(33,33’)を前記第4位置に切り換えるためにプログラムされ得ることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項6】 前記案内値(F)が設定要素(41)によって手動で予め決定されることを特徴とする請求項3に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項7】 1手段が設けられ、この手段によって、前記2つの切り換えユニット(28,28’)の少なくとも一方が、横方向の傾斜を示しかつ前記案内値(F)に重畳される信号を備え得ることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項8】 前記トラクタ(1)の横方向傾斜を記録する傾斜センサが存在することを特徴とする請求項7に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項9】 前記セレクタスイッチ(44)が、前記傾斜センサが作動される切り換え位置を有し、この傾斜センサが前記2つの切り換えユニット(28,28’)に供給される前記案内値(F)に重畳され得る信号を発生することを特徴とする請求項8に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項10】 前記位置記録装置(25,25’,25”)が、前記ピストン−シリンダユニット(11,11’,11”)の前記ピストンロッド(22,22”)のそれぞれの延長された位置がそれによって記録され得る装置の形において設けられることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。 【請求項11】 前記位置記録装置(25,25’,25”)が、前記トラクタ(1)に対して関連の下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)のそれぞれの角度的位置を記録する回転角度センサを構成することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタまたは自己駆動器具の取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】それらの後方で、または任意に、また、それらの前方で、トラクタまたは自己駆動器具はこのトラクタまたは自己駆動器具の長手方向軸線に対して反対の方向にずれるように配置される下方操縦アームからなっている取着装置を備えている。前記下方操縦アームの一端は連接可能であり、とくに実質上水平の軸線のまわりに枢動可能であるように後方および/または前方に取着される。加えて、僅かな横方向の枢動可能性が存在する。それらの自由端で、下方操縦アームは取着されるべき器具との接続を設けるための結合手段を備えている。下方操縦アームを枢動可能にするために、持ち上げ装置が設けられ、すなわち、下方操縦アームに取着される器具は持ち上げ装置によって支持されかつ地面に対して上昇または下降される。 【0003】そのうえ、取着されるべき器具および用途の型の結果として、持ち上げ装置は、或る範囲まで、下方操縦アームを横方向に自由に動き得るようにさせねばならない。他の用途において、垂直方向への自由な枢動可能性が必須である。とくに、トラクタまたは器具に一体にされかつ持つ上げ軸の端部に接続される2本の平行な持ち上げアームからなる種々の型の持ち上げ装置が存在している。持ち上げ軸それ自体は駆動装置によって枢動され、その結果、したがって、持ち上げアームは円弧において動く。持ち上げアームの端部には、下方操縦アームに接続される持ち上げ支柱が固定される。加えて、持ち上げ軸は2本の持ち上げアームの同期を保証している。適応性を改善するために、とくに後方に配置された持ち上げ装置は持ち上げ支柱の長さを調整するための精密調整手段を備えている。 【0004】さらに、任意に、下方操縦アームとの堅固な接続または接続解除および自由な垂直可動性を許容する構体が通常設けられる。前記構体は器具を左右に揺れさせるための垂直浮動通路、すなわち、緊張開放作業を許容するために横方向傾斜の補償を許容している。 【0005】床に取着される持ち上げ装置の場合において、下方操縦アームは揺動体を形成するように通常互いに接続され、そして2本の油圧持ち上げ支柱の形の駆動装置が下方操縦アームに直接接続される。横方向傾斜を補償するための垂直の自由度が結合要素の細長い孔によって設けられる。 【0006】かかる構体は、例えば、国際特許第96/03024号に記載されている。2本の油圧持ち上げ支柱が共通の油圧ラインによってポンプまたは圧力供給源に接続され得る。これは、圧力レベルが両方の油圧持ち上げ支柱に関して同一でありかつそれらが両方とも同一量の圧力媒体で供給されることを意味している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述した型の持ち上げ装置は種々の設計を有するけれども、それらは、2本の下方操縦アームの同期運動が補償されかつ垂直の自由度が利用可能であるために共通の特徴を有している。油圧持ち上げ支柱は、正確な均一の作業が、漏洩が同一の圧力レベルにも拘わらず異なる設定を導き得るため保証されないという不都合がある。 【0008】本発明の目的は、一方で、従来技術の解決に比して持ち上げ装置の主要な作動に関連して持ち上げ装置の設計を簡単化し、かつ他方で、調整に関連して正確な同期化を保証しそして最後に、さらに他の調整の可能性を設けることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目的は、下方操縦アームが、一端で、トラクタに枢着され、そして持ち上げ装置が、下方操縦アームごとに、前記下方操縦アームのそれぞれの枢動位置を示す位置信号を発生する位置記録装置と、下方操縦アームごとに、一端において、トラクタに取着されかつ他端で、直接的または中間のレバー装置を経由して間接的に下方操縦アームに作用しそしてピストン端でシリンダ室およびピストンロッド端でシリンダ室からなる油圧負荷可能な、二重作用(doppelwirkende)のピストン−シリンダユニットと、ピストン−シリンダユニットごとに、4つのポートを備え、かつ少なくとも3つの切り換え位置に変換され得る方向弁からなる切り換え回路とを備えたトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置において、2つのポートが前記ピストン−シリンダユニットに接続されるのに役立ち、その中の第1のポートがピストン端でシリンダ室に接続され、第2ポートがラインを経由してピストンロッド端でシリンダ室に接続されており、さらに、第3のポートが圧力媒体供給源に接続されるのに役立ちかつ第4のポートが戻りラインに接続されるのに役立ち、前記方向弁の第1位置において、前記方向弁のすべてのポートが遮断され、第2位置において、前記ピストン端で前記シリンダ室が前記圧力媒体供給源に接続されそして前記ピストンロッド端で前記シリンダ室が前記戻りラインに接続され、第3位置において、前記ピストンロッド端で前記シリンダ室が前記圧力媒体供給源に接続されかつ前記ピストン端で前記シリンダ室が前記戻りラインに接続され、前記切り換え回路が、さらに、前記下方操縦アームの通常の位置に対応する案内値を導入するための入力と、前記位置記録装置から到来する位置信号を導入しかつ前記下方操縦アームのそれぞれの位置を示すための入力および前記案内値を位置信号と比較する比較器を備えている電気切り換えユニットからなっており、前記切り換えユニットが−比較の結果の関数として−前記方向弁に少なくとも3つの位置の1つを取らせることを特徴とするトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置を設けることによって達成される。 【0010】この実施形態の利点は、設計が簡単化される一方、追加の機能が設けられるということである。そのうえ、正確な設定が下方操縦アームのそれぞれの実際の位置が予め定めた名目上の位置と比較され、かつ調整が名目上の位置が目途とされるような方法において行われるため保証される。これは、また、両方の下方操縦アームが同一または予め定められた位置を取ることを意味している。加えて、ピストン−シリンダユニットを個々に制御することができることにより、例えば、横方向の傾斜を補償するために独立して2つの下方操縦アームを設定することが可能である。 【0011】本発明のさらに他の実施形態によれば、下方操縦アームごとに設けられた方向弁が、ピストン端でのシリンダ室およびピストンロッド端でのシリンダ室の両方が戻りパイプに接続される第4位置に切り換えられることが提案されている。例えば、ピストン−シリンダユニットが「戻り」に切り換えられるならば、すなわち、ピストン−シリンダユニットがそれ自体自由に設定され得るならば、器具は、また、力のない方法において結合解除される。そのうえ、機械的解決による場合である、運転席を離れねばならない作業者なしに浮動通路を設定することができる。 【0012】同期して調整されるような下方操縦アームを許容するために、同一のまたは異なる案内値が2つの切り換えユニットに供給されることが提案される。 【0013】本発明による解決を完全にするために、種々の作動モードの選択を許容しかつ利用法の切り換えユニットに作用するセレクタスイッチが設けられる。2つの切り換えユニットはかくして下方操縦アームが同一の案内値または異なる案内値によって制御されるように予めプログラムされ得る。さらに、2つの切り換えユニットが共通のセレクタスイッチに接続され、この共通のセレクタスイッチによって、前記切り換えユニットが特別な下方操縦アームに関して1方向弁をまたは両方の下方操縦アームに関して前記方向弁を第4位置に切り換えるためにプログラムされ得ることが提案される。 【0014】第4位置において、ピストンロッド端でのシリンダ室と両方のピストン−シリンダユニットのピストン端でのシリンダ室との間でかつ前記室と戻りラインとの間で圧力媒体の交換が行われる。好適な実施形態において、案内値は、とくに設定要素によって、手動で予め決定される。作業者は、したがって、下方操縦アームの所望の位置を予め決定することができる。横方向傾斜は下方操縦アームに異なる案内値を使用することにより補償され得る。 【0015】とくに、トラクタが横方向に傾斜されるとき、トラクタに対して器具を一直線に整列するために、また、例えば、トラクタの横方向の傾斜を記録する傾斜センサを使用する事が可能で、かつ加えて、2つの切り換えユニットの少なくとも一方が、横方向の傾斜を示している案内値に重畳される信号を備え得る手段を設けることができる。1つの型の補償は運転者自体が横方向の傾斜に目視で接近することにより可能である。例えば、地面に最も地階下方操縦アームが予め決めた案内値にしたがって制御され、これに反して他の下方操縦アームがさらに持ち上げられている方向においてのみ適合させられることを決定することが可能である。 【0016】加えて、セレクタスイッチが、傾斜センサが作動される切り換え位置からなりそしてそれによって発生される信号が2つの切り換えユニットに供給される案内値に重畳され得ることが提案される。また、構成要素および取着された器具が過剰な負荷に従わされるのを阻止するために案内値間の最大の差異を特定化することができる。最後に、器具が搬送方向に持ち上げられるとき、一定の持ち上げ位置から上方に一直線にされるような備えがなされている。 【0017】下方操縦アームを設定するために、ピストン−シリンダユニットのピストンロッドのそれぞれ延長された位置を記録することができる装置を使用することができる。 【0018】しかしながら、トラクタに対して関連の下方操縦アームのそれぞれの角度的位置を記録する回転角度センサによって示されるような位置記録装置が可能である。 【0019】図面は本発明の種々の実施形態を示している。原則として、前記実施形態は後方取着装置および前方取着装置の両方に適する。 【0020】 【発明の実施の形態】図1は後方取着装置を有するトラクタ後部を示している。2本の下方操縦アーム2,3が設けられている。トラクタ1の後部を見ると、右方の下方操縦アームが右方へ向かって移動されかつ左方の下方操縦アームがトラクタの長手方向軸線から離れて左方へ向かって移動されることが見られ得る。両方の下方操縦アーム2,3は横方向軸線4のまわりでトラクタ後部のそれぞれの軸受ブロック7,8に接続端5,6で枢動可能に支持されており、その結果結合フック9,10を備えた端部は、より大きなまたはより小さい範囲に、トラクタ1が位置決めされる地面に近づくように移動され得るか、または地面から離れて動かされ得る。枢動軸線4のまわりに2本の下方操縦アーム2,3を動かすために、各下方操縦アーム2,3はピストン−シリンダユニット11,12と連係する。 【0021】これらのピストン−シリンダユニット11,12はヨーク形状(gabelfoermigen)の取着端13,14によって関連の下方操縦アーム2,3に作用している。ピストン−シリンダユニットの他の接続端15,16によって、それらはトラクタの後方に固定された支持ブロック17,18に保持されている。前記構体は、例えば、関連のピストン−シリンダユニット11,12のハウジングに枢動可能に接続されかつ加えて、下方操縦アーム2,3を調整するときすべての側でピストン−シリンダユニット11,12を自由に設定させるために枢動軸線4に対して平行に延びる軸線のまわりにそれぞれのブロック17,18に枢動可能に接続される中間連接要素からなっている。 【0022】そのうえ、取着端5,6の領域において、2本の下方操縦アームはそれらの長手方向軸線のまわりに僅かに傾斜可能である。 【0023】取着装置を完成させるために、また、関連の器具の上方取着手段によって係合される上方操縦アーム19が設けられている。2つの結合フック9,10は受容されるような器具の下方取着要素によって係合される。 【0024】2つのピストン−シリンダユニット11,12からなっている持ち上げ装置の作動を図2に関連してより詳細に説明する。 【0025】右方および左方の下方操縦アーム2,3およびそれらの関連の切り換え手段を作動させるための2つのピストン−シリンダユニット11,12は同一に設計され、その結果、以下で、同一の作動は左方の下方操縦アーム3と連係するピストン−シリンダユニットに関連してのみ説明される。ピストン−シリンダユニット12はハウジング20を備え、このハウジングはこれから突出しているピストンロッド22を備えたピストン21を調整可能に受容している。ピストンロッド22は左方の下方操縦アームに接続されるように取着端14を支持しかつハウジング20はトラクタ端に設けられる支持ブロックに接続されるように取着端16を支持している。 【0026】さらに他の説明のために、ピストン端においてシリンダ室は参照符号23で示され、これに反してピストンロッド端においてシリンダ室は参照符号24で示されている。図2において、ピストン−シリンダユニットは完全に短くされた位置において示されている。すなわち、ピストン端でのシリンダ室23は最小を占有し、これに反してピストンロッド端でのシリンダ室24は最大を占有している。そのうえ、位置記録装置25はピストン−シリンダユニット12に一体にされている。位置記録装置25はハウジング20内のピストンロッド22の短くされたおよび延長された位置を表し、取着端14,16の連接点間に得られる長さを示す信号を発生している。位置記録装置25は切り換えユニット28の比較器27に信号ライン26によって接続されている。 【0027】ピストン−シリンダユニット12は圧力媒体ライン29,30によって方向弁33の2つのポート31,32に接続されている。圧力媒体ライン29はしたがってピストン端でのシリンダ室23と第1ポート31との間に接続を設け、第2の圧力媒体ライン30はピストンロッド端でのシリンダ室24と方向弁の第2ポート32との間に接続を設けている。方向弁33は2つのさらに他のポート、すなわち、ポンプPまたは他の圧力媒体供給源によって供給される圧力ライン35に接続される第3ポート34を備え、また、第4ポート36が圧力の少ない方法において戻りライン37によってタンク38に接続されている。方向弁33は4つの位置を取ることができかつポート31,32,34,36間の種々の接続を確立または遮断する電磁的に調整可能な弁である。 【0028】このために、方向Aまたは方向Bに調整可能であるが、図はすべてのポート31,32,34,36が互いに接続解除されている基本的な位置を示している。考え得る切り換え位置の1つを取るための方向弁33の運動は切り換えユニット28からそれらの切り換えパルスを受信する適宜な制御ライン39,40によって行われる。制御ライン42を経由して、切り換えユニット28の比較器27は、それとピストン−シリンダユニット12が連係する下方操縦アームの上昇した位置が設定され得る手動で制御可能な設定要素41によって案内値Fを備えることができる。方向弁33は第1の位置、すなわち、切り換え位置「0」において示され、すべてのポート31,32,34,36は遮断されている。 【0029】切り換え位置「I」において、圧力ライン35はポート34およびポート31によって圧力媒体ライン29にそしてこの圧力媒体ライン29によってピストン端でのシリンダ室23に接続され、その結果ピストンロッド22はハウジング20から外へ動く。方向弁33の位置「II」において、圧力ライン35は、ポート34によってポート32へかつ関連の圧力媒体ライン30によってピストンロッド端でのシリンダ室24へ接続され、その結果ピストンロッド22はハウジング20内へ動いている。これは持ち上げられている関連の下方操縦アームに対応している。 【0030】方向弁33の位置「III」において、圧力ライン35のおよびポート34の接続は遮断される。圧力媒体ライン29および30は第4ポート36によってタンク38に通じている戻りライン37に接続され、その結果圧力媒体の自由な交換が可能である、すなわち、ピストンロッドはハウジング20内にかつその外に自由に動くことができる。 【0031】ピストン−シリンダユニット11はピストン−シリンダユニット12に関連して説明された設計と同一の設計を有している。それゆえ、ピストン−シリンダユニット12の説明は、また、ピストン−シリンダユニット11の説明に適用し、そしてピストン−シリンダユニット12の構成要素に対応するピストン−シリンダユニット11の構成要素は同一の参照符号が付され、区別するためにアポストロフィが付されている。 【0032】設定要素41は、また、制御ライン43を介して切り換えユニット28’に作用している。これは、切り換えユニット28’が、また、制御ライン42を経由して、切り換えユニット28に供給される同一のまたは異なる案内値Fを備えていることを意味している。加えて、制御ライン45,46を経由して両方の切り換えユニット28および28’に作用するセレクタスイッチ44が設けられる。このセレクタスイッチ44は異なる作動モードの設定を許容している。例えば、第1の選択された位置において、両方の下方操縦アームの同期調整が望ましい作動モードを達成することができる。これは、2つのピストン−シリンダユニット11,12の長さの同一の変化が要求されていることを意味している。このことは、また、設定要素41によって2つの切り換えユニット28,28’に供給される案内値Fが両方のピストン−シリンダユニット11,12に関して同一であることを意味しており、その結果案内値からの2つのピストン−シリンダユニット11および12のずれは−ずれの大きさの関数として−それぞれの長さ設定を達成することができるように制御されている個々の方向弁33,33’を導いている。 【0033】これらは信号ライン26を経由して比較器27へ位置記録装置25によって通される制御信号が案内値Fに対応する大きさにおいて再生されるとき達成される。次いで、切り換え位置「0」がとられる。ピストンロッド22が伸張されるかまたは短くされることを要求するずれの場合において、方向弁33は他の2つの切り換え位置「I」または「II}の一方へ切り換えられる。2つの下方操縦アームの浮動運動が許容される位置にセレクタスイッチ44が切り換えられる場合に、両方の方向弁33が位置「III」に切り換えられる。同一の案内値が2つの下方操縦アームを作動するために設定要素41によって予め決められるならば、両方の下方操縦アームが同一位置に動かされる。 【0034】この装置は、追加の値がトラクタの傾斜された位置の結果として重畳(Ueberlagerung)され得る横方向傾斜センサを追加的に使用することにより完成される。セレクタスイッチ44は、また、かかる制御機能を設けて2つの切り換えユニット28,28’に影響を及ぼすことができる。傾斜センサによって切り換えユニット28または28’に追加的に供給される信号は次いで重畳されている案内値Fを導くことができ、したがって、ピストン−シリンダユニット11,12の一方により大きいまたはより短い長さを取らせる。 【0035】図3は図1および図2に比べて変更されている実施形態を示している。また、2本の下方操縦アーム2’,3’およびその上に配置された上方操縦アーム19’を示してるいる。同様に見ることができるのは、2本の下方操縦アーム2’,3’の各々ピストン−シリンダユニット11’,12’と連係しているということである。図3によるピストン−シリンダユニット11’,12’はこれらが位置記録装置として長さ測定装置を含まないために図2によるピストン−シリンダユニット11,12と異なる。位置記録装置25’は2本の下方操縦アーム2’,3’の枢動軸線4’上に配置されかつ2本の下方操縦アーム2’,3’の角度的位置を記録する回転角度センサの形において設けられ、その角度的位置は同一の枢動位置を示している。位置記録装置25”によって発生された信号はそれぞれの切り換えユニットに供給される。 【0036】図4はさらに他の実施形態を示し、この実施形態において、2本の下方操縦アーム2”,3”が、その長さが調整不能である、簡単な持ち上げ支柱47,48によって、共通の枢動軸線51のまわりに枢動可能に調整できるが、相対的に同期されることがない2本のレバーアーム49,50に接続されている。2本のレバーアーム49,50は2つのピストン−シリンダユニット11”および12”によって負荷され、その結果2本の下方操縦アーム2”および3”は中間のレバー駆動装置を経由して2本の持ち上げ支柱47,48および関連のレバーアーム49,50によって作動される。2つのピストン−シリンダユニット11”および12”は図2に関連して説明されたように設計され得る。下方操縦アーム2”,3”の位置を記録することに関するかぎり、また、図3に関連して説明されたような設計を設けることができる。 【0037】 【発明の効果】本発明によれば、一方で、従来技術の解決に比して持ち上げ装置の主要な作動に関連して持ち上げ装置の設計を簡単化し、他方で、調整に関連して正確な同期化を保証しそして最後に、さらに他の調整の可能性を設けることができるトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置を提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391020724 【氏名又は名称】ジー・ケー・エヌ・ヴアルテルシャイト・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 【氏名又は名称原語表記】GKN WALTERSCHEID GMBH
|
| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073874 【弁理士】 【氏名又は名称】萩野 平 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−201502(P2000−201502A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367989 |
|