| 【発明の名称】 |
自在継手を備えた継手を有する回動可能な牽引棒と伝動部材とを有する農業機械 |
| 【発明者】 |
【氏名】マルタン ワルク
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| 【要約】 |
【課題】作業時に進行方向に対して横断方向に延びるシャシと、懸下装置によってシャシに変位可能な状態で懸下された収穫機構と、第1関節継手を介してシャシに連結された、幾何学軸線が少なくともほぼ垂直な、収穫機を牽引車両に連結させるための牽引棒と、動力源から収穫機構へ運動を伝動する伝動部材とを有する農業用収穫機。
【解決手段】入力シャフト(42)の回転軸線(42A)が牽引棒(4)をシャシ(2)に連結する第1関節継手(15)の幾何学軸線(15a)に対して片寄っており、第1駆動シャフト(28)または継手(43)が別の関節継手(48)によってシャシ(2)に連結された支持部材(47)に回転自在に案内され、この別の関節継手(48)の幾何学軸線(48a)は少なくともほぼ垂直で且つ入力シャフト(42)の回転軸線(42a)と少なくとも交差し、パイロット部材(56)が支持部材(47)と牽引棒(4)との間を連結している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記(a)〜(d):(a) 作業時に進行方向に対して横断方向に延びるシャシと、(b) 懸下装置によってシャシに変位可能な状態で懸下された収穫機構と、(c) 第1関節継手を介してシャシに連結された、幾何学軸線が少なくともほぼ垂直な、収穫機を牽引車両に連結させるための牽引棒と、(d) 下記(1)〜(3)を有する動力源から収穫機構へ運動を伝動する伝動部材:(1) 牽引棒に支持され且つ少なくとも第1駆動シャフトを有する第1部分、(2) シャシに支持され且つ回転軸線が作業時に少なくともほぼ進行方向を向く少なくとも1本の入力シャフトを有する第2部分および、(3) 第1駆動シャフトに連結するための自在継手と入力シャフトに連結するための別の自在継手とを有する継手を有する農業用収穫機において、入力シャフト(42)の回転軸線(42A)が、牽引棒(4)をシャシ(2)に連結する第1関節継手(15)の幾何学軸線(15a)に対して片寄っており、第1駆動シャフト(28)または継手(43)が別の関節継手(48)によってシャシ(2)に連結された支持部材(47)に回転自在に案内され、この別の関節継手(48)の幾何学軸線(48a)は少なくともほぼ垂直で且つ入力シャフト(42)の回転軸線(42a)と少なくとも交差し、パイロット部材(56)が支持部材(47)と牽引棒(4)との間を連結している、ことを特徴とする農業用収穫機。 【請求項2】 継手(43)の自在継手(44)および他方の自在継手(45)が二対の剛体ジョ−部材を有する請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項3】 自在継手(44A)と第1駆動シャフト(28A)との間の連結が第1駆動シャフトの回転軸線に沿って摺動可能な連結部である請求項2に記載の農業用収穫機。 【請求項4】 他方の自在継手(45)と入力シャフト(42)との間の連結が入力シャフトの回転軸線に沿って摺動可能な連結部である請求項2に記載の農業用収穫機。 【請求項5】 自在継手(44)の対応する一対のジョ−部材(55)が第1駆動シャフト(28)に対して動かず、第1駆動シャフト(28)が伸縮自在のシャフトである請求項2に記載の農業用収穫機。 【請求項6】 自在継手(44B)の対応する一対のジョ−部材(55B)が第1駆動シャフト(28B)に対して動かず、他方の自在継手(45B)の対応する一対のジョ−部材(53B)が入力シャフト(42B)に対して動かず、自在継手(44B)および他方の自在継手(45B)がこれら2つの自在継手の中心を通る幾何学軸線に沿って互いに伸縮自在である請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項7】 第1駆動シャフト(28A)が支持部材(47)に回転自在に案内され、牽引棒(4A)がシャシ(2)に対して少なくともほぼ直角な位置にあるときに支持部材(47)をシャシ(2)に連結する他方の関節継手(48A)の幾何学軸線が上記2つの自在継手(44A,45A)の中心間の少なくともほぼ中間部でこれら中心を通る幾何学軸線と交差する請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項8】 2つの自在継手の間にある継手(43)の一部が支持部材(47)に回転自在に案内され、この支持部材(47)をシャシ(2)に連結する他方の関節継手(48)の幾何学軸線が他方の自在継手の少なくともほぼ中心を通る、請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項9】 第1関節継手の幾何学軸線および他方の関節継手の幾何学軸線が作業時に進行方向に対して少なくともほぼ直角に延びる垂直面内に少なくとも位置する請求項7に記載の農業用収穫機。 【請求項10】 パイロット部材(56)が牽引棒(4)と、シャシ(2)と、支持部材(47)とともに変形可能な四辺形構造体を形成する請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項11】 四辺形構造体が少なくともほぼ平行四辺形である請求項10に記載の農業用収穫機。 【請求項12】 パイロット部材が牽引棒と支持部材との間に関節結合された支柱で構成される請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項13】 他方の関節継手の幾何学軸線が側面図で下から上へわずかに前方へ傾いている請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項14】 第1関節継手の幾何学軸線が側面図で下から上へわずかに後方へ傾いている請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項15】 伝動部材の第1部分が牽引棒の前方から第1駆動シャフトへ運動を伝動する第2駆動シャフトを有し、第1駆動シャフトおよび第2駆動シャフトは第2継手を介して互いに連結されている請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項16】 第2継手が自在継手で構成される請求項15に記載の農業用収穫機。 【請求項17】 第1駆動シャフトおよび第2駆動シャフトが第2継手の近くにある単一フランジ(39)を介して牽引棒によって直接支持されている請求項15に記載の農業用収穫機。 【請求項18】 上記フランジ(39)が弾性支持体によって牽引棒(4)に連結されている請求項17に記載の農業用収穫機。 【請求項19】 上記フランジ(39)が第2駆動シャフトに取り付けられている請求項17に記載の農業用収穫機。 【請求項20】 第2駆動シャフトの回転軸線が牽引棒の長手方向軸線と少なくともほぼ一致する請求項15に記載の農業用収穫機。 【請求項21】 上記継手(43)が牽引棒の外側にあり、第1駆動シャフトが牽引棒から出ており、少なくとも上記継手(43)と牽引棒から出ている第1駆動シャフトの一部とをほぼ取り囲む保護ガード(49)が設けられている請求項1に記載の農業用収穫機。 【請求項22】 牽引棒をシャシに対して少なくともほぼ平行な運搬位置まで回動でき、入力シャフト(42)の回転軸線が第1関節継手(15)に対して運搬位置で牽引棒が延びる側とは反対側に来る請求項1に記載の農業用収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は下記(a)〜(d)を有する農業用収穫機に関するものである:(a) 作業中に進行方向に対して横断方向に延びるシャシ、(b) 懸下装置によってシャシに移動可能に懸下された収穫機構、(c) 幾何学軸線が少なくともほぼ垂直で、第1関節継手を介してシャシに連結された、収穫機を牽引車両に連結させるための牽引棒、(d) 下記(1)〜(3)を有する動力源から収穫機に運動を伝動するための伝動部材:(1) 牽引棒に支持され且つ少なくとも第1駆動シャフトを有する第1部分、(2) シャシによって支持され且つ回転軸線が作業中に少なくともほぼ進行方向を向く少なくとも1つの入力シャフトを有する第2部分、(3) 第1駆動シャフトに連結する自在継手と入力シャフトに連結する別の自在継手とを有する継手。 【0002】 【従来技術】上記農業用収穫機は基本的にシャシ、収穫機構、牽引棒および伝動部材で構成される。この種の農業用収穫機は欧州特許第0,823,199 A2号で公知である。牽引棒の一端は幾何学軸線が少なくともほぼ垂直である第1関節継手を介してシャシに連結され、他端は牽引車両に連結される。伝動部材は動力源から収穫機構へ運動を伝動し、下記(1)〜(3)を有する:(1) 牽引棒に支持され且つ少なくとも第1駆動シャフトを有する第1部分、(2) シャシに支持され且つ回転軸線が作業中にほぼ進行方向を向く入力シャフトを有する第2部分、(3) 第1駆動シャフトに連結する第1自在継手と入力シャフトに連結する第2自在継手とを有する継手。 【0003】この農業用収穫機を用いて牽引車両の軌道の両側で作業を交互に行えるようにするためには、第1関節継手を中心として牽引棒に対してシャシが少なくとも2つの作業位置まで回動できることが必要である。そのための正確な運動を確実に伝動し、継手の第1自在継手および第2自在継手が良好な条件下で作動するようにするために、牽引棒は第1関節継手の近くにヨークを有してい。継手はこのヨークの両腕部の間に延びている。 【0004】この構成には多くの欠点が有る。特に、牽引棒は機械結合および溶接で作られた極めて長い組立体であるので、ヨークを正確に製造し、溶接時の変形を防ぐためには、牽引棒の溶接後にヨークを機械加工しなければならない。牽引棒は寸法が長いため、この操作の実施は複雑になり、大型の設備が必要になり、製造コストが非常に高くなる。さらに、このヨーク取付け部に十分な機械的強度を与えるためには寸法の大きな部品を用いる必要がある。その結果、製造コストがさらに増大する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、農業用収穫機の正確な動作を確保した状態で、上記の欠点を解決することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の農業用収穫機は、入力シャフトの回転軸線が牽引棒をシャシに連結する第1関節継手の幾何学軸線に対して片寄っており、第1駆動シャフトまたは継手が、別の関節継手によってシャシに連結された支持部材に回転自在に案内され、この別の関節継手の幾何学軸線は少なくともほぼ垂直であり、入力シャフトの回転軸線と少なくともほぼ交差し、支持部材と牽引棒との間はパイロット部材で連結されていることを特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は下記の特徴を単独または組み合わせて有することができる:継手の自在継手および他方の自在継手は二対の剛体ジョ−部材を有する。自在継手と第1駆動シャフトとの間の連結は第1駆動シャフトの回転軸線に沿って摺動可能な連結部にする。他方の自在継手と入力シャフトとの間の連結は入力シャフトの回転軸線に沿って摺動可能な連結部にする。自在継手の対応する一対のジョ−部材を第1駆動シャフトに対して固定し、第1駆動シャフトを伸縮自在なシャフトにする。 【0008】自在継手の対応する一対のジョ−部材を第1駆動シャフトに対して固定し、他方の自在継手の対応する一対のジョ−部材を入力シャフトに対して固定し、自在継手および他方の自在継手をこの2つの自在継手の中心を通る幾何学軸線に沿って互いに伸縮自在にする。第1駆動シャフトまたは自在継手の対応する一対のジョ−部材を支持部材に回転自在に案内し、牽引棒がシャシに対して少なくともほぼ直角な位置にある時に支持部材をシャシに連結する他方の関節継手の幾何学軸線が上記2つの自在継手の中心間の少なくともほぼ中間を通る幾何学軸線と交差する。 【0009】2本の自在継手の間にある継手の一部を支持部材が回転自在に案内され、支持部材をシャシに連結する他方の関節継手の幾何学軸線が他方の自在継手の少なくともほぼ中心を通る。第1関節継手の幾何学軸線および他方の関節継手の幾何学軸線が作業時に進行方向に対して少なくともほぼ直角に延びた垂直面内に少なくとも位置する。パイロット部材が牽引棒とシャシと支持部材と一緒に変形可能な四辺形構造体を形成する。 【0010】この四辺形構造体は少なくともほぼ平行四辺形構造体にする。パイロット部材が牽引棒と支持部材との間に関節結合された支柱で構成される。他方の関節継手の幾何学軸線が側面図でわずかに前方へ傾いている。第1関節継手の幾何学軸線が側面図でわずかに後方へ傾いている。 【0011】伝動部材の第1部分は牽引棒の前方から第1駆動シャフトに運動を伝動する第2駆動シャフトを有し、第1駆動シャフトおよび第2駆動シャフトは第2継手によって互いに連結されている。第2継手が自在継手で構成される。第1駆動シャフトおよび第2駆動シャフトが第2継手の近くにある単一フランジによって牽引棒で直接支持されている。このフランジは弾性支持部によって牽引棒に連結されている。このフランジはさらに第2駆動シャフトに取り付けられている。 【0012】第2駆動シャフトの回転軸線は牽引棒の長手方向軸線に少なくともほぼ一致させる。上記継手は牽引棒の外側にあり、第1駆動シャフトは牽引棒から出ており、保護ガードが上記継手と牽引棒から出ている第1駆動シャフトの一部とを少なくともほぼ取り囲む。牽引棒がシャシに対して少なくともほぼ平行に延びる運搬位置まで牽引棒を回動することができ、また、入力シャフトの回転軸線は第1関節継手に対して運搬位置で牽引棒が延びる側とは反対側にある。本発明の他の目的および特徴は、本発明の農業用収穫機の実施例を示す添付図面を参照した以下の説明からより良く理解できよう。しかし、本発明が下記実施例に限定されるものではない。 【0013】 【実施例】図1〜6は農業用収穫機(図示した例では草刈り機)1を示している。この草刈り機1は基本的にシャシ2、収穫機構3、牽引棒4および伝動部材5からなる。シャシ2、特に作業位置でのシャシ2は進行方向7に対して横方向に延び、図示した例では2つの車輪8を備え、それによって移動することができる。以下の記載で『前方』『後方』『前』および『後』という表現は進行方向7の矢印で示された進行方向7を基準に定義され、『右』および『左』という言葉は草刈り機1を進行方向7に対して後方から見た状態で定義される。 【0014】収穫機構3は懸下装置10を介してシャシ2に移動可能に懸下され、草を切断するための切断部材9を有している。牽引棒4の前端12は当業者に公知の方法で牽引車両13に連結され、牽引棒4の後端14は第1関節継手15を介してシャシ2に連結されている。第1関節継手15の幾何学軸線15aは少なくともほぼ垂直であり、進行方向7に対して平行で且つシャシ2の横方向両端18、19間のほぼ中間にある中間面17上にほぼ位置している。側面図で見ると、この第1関節継手15の幾何学軸線15aは下から上へ後方へわずかに傾いていてもよい。 【0015】図1および図2から操作要素 (図示した例ではラム) 20が存在することが分かる。この操作要素20は第1関節継手15の幾何学軸線15aを中心としてシャシ2を収穫機構3と一緒に回動させて草刈り機1を運搬位置から右側作業位置または左側作業位置(この位置ではシャシ2および収穫機構3が牽引車両13の軌道の右側または左側に来る)へ移動させるものである。そのために、操作要素20は第2関節継手22によって牽引棒4に連結されている。第2関節継手22の幾何学軸線22aは第1関節継手15の幾何学軸線15aに対してほぼ平行である。操作要素20は第3関節継手23によってシャシ2に連結されている。この第3関節継手23の幾何学軸線23aは幾何学軸線15aに対してほぼ平行である。 【0016】伝動部材5は動力源(図示した例では牽引車両13)から収穫機構3へ運動を伝動するためのものである。そのために、伝動部材5は牽引棒4に支持された第1部分25と、シャシ2に支持された第2部分27とで構成される。図示した例では、第1部分25は第1駆動シャフト28と第2駆動シャフト29とで構成され、第2駆動シャフト29の前端30は第1自在継手34からなる第1継手33を介して第1伝動ギアボックス32に連結されている。この伝動ギアボックス32は牽引棒4の前端12に設けられ、自在継手を有する第1伝動シャフト35を介して牽引車両13に連結されている。第2駆動シャフト29は牽引棒4の前方から第1駆動シャフト28に運動を伝動する。そのために、第1駆動シャフト28および第2駆動シャフト29は第2自在継手38からなる第2継手によって互いに連結されている。図1および図2では第1駆動シャフト28および第2駆動シャフト29が第2継手37の近くにある単一フランジ39によって牽引棒4に支持されていることもわかる。このフランジ39は弾性当接部40によって牽引棒4に連結されている。この弾性当接部40は作業中の振動を吸収することができ、駆動シャフト28、29の取り付けを容易にし、作業中の牽引棒4の変形を緩和する。ベアリング39が第2駆動シャフト29に取り付けられ、その回転軸線29aが牽引棒4の長手方向軸線4aと少なくともほぼ一致することも理解できよう。 【0017】第2部分27は入力シャフト42を有し、その回転軸線42aは作業中に少なくともほぼ進行方向7を向き、第1関節継手15の幾何学軸線15aに対してズレる。第1部分25および第2部分27は第3継手43を介して互いに連結されている。この第3継手43は第3自在継手44を有し、これによって第1駆動シャフト28に連結される。第3継手43はさらに第4自在継手45を有し、これによって入力シャフト42に連結される。この第3継手43は第4関節継手48を介してシャシ2に連結された支持部材47に回転自在に案内される。第4関節継手48の幾何学軸線48aは少なくともほぼ垂直であり、入力シャフト42の回転軸線42aと約90°の角度で少なくともほぼ交差する。この幾何学軸線48aも側面図で見ると下から上へ前方へわずかに傾いている。 【0018】各図から第3継手43が牽引棒4の外にあり、第1駆動シャフト28は牽引棒4の出側にあるということは理解できよう。図示した例では、第1駆動シャフト28が牽引棒4の外にあり、保護ガード49が第3継手43の少なくとも一部と牽引棒4の外にある第1駆動シャフト28の一部とを取り囲んでいることがわかる。 【0019】図3から分かるように、第3継手43の自在継手44、45は2対の剛体ジョ−部材50を有し、この2対の剛体ジョ−部材50は回転ベアリング51によって支持部材47に回転自在に案内されている。第4関節継手48の幾何学軸線48aは第4自在継手45の少なくともほぼ中心を通り、それによって2対の剛体ジョ−部材50と支持部材47とを幾何学軸線48aを中心に回動させ、しかもこの運動を正確に伝動することができるということも理解できよう。図4〜図6を参照すると、第1関節継手15の幾何学軸線15aおよび第4関節継手48の幾何学軸線48aは作業時には進行方向7に対して少なくともほぼ直角に延びる垂直面52内に少なくともほぼ位置することも理解できよう。 【0020】図示した例では、第4自在継手45は摺動連結部54を介して入力シャフト42と連結されたジョ−部材53をさらに有している。この摺動連結部54が両者を入力シャフト42の回転軸線42aに沿って相対移動できるようにしている。この実施例の利点は組立体の取り付けが容易になり、各関節継手に加わる組立体の応力を減らすことができる点にある。第3自在継手44は第1駆動シャフト28の対応する末端に固定された一対のジョ−部材55をさらに有する。駆動シャフト28は伸縮自在なシャフトの形に作られていて、牽引棒4が第1関節継手15の幾何学軸線15aを中心に回動した時の駆動線上に生じる長さの変動を補償することができ、従って、牽引棒4が回動した時でも運動を正確に伝動することができる。 【0021】牽引棒4の全ての位置に対して第3継手43を正確に位置決めするために、支持部材47は第4関節継手48の幾何学軸線48aの周りに位置決めされている。そのためにパイロット部材56が存在する。このパイロット部材56は幾何学軸線57aを有する第5関節継手57を介して支持部材47に連結され、また、幾何学軸線58aを有する第6関節継手58を介して牽引棒4に連結されている。図示した例では、このパイロット部材56は第5関節継手57と第6関節継手58とによって支持部材47と牽引棒4との間に関節接合された支柱59で構成される。図4、図5および図6では、パイロット部材56が牽引棒4とシャシ2と支持部材47と一緒に変形可能な四辺形構造体を形成することもわかる。 【0022】幾何学軸線48aと幾何学軸線57aとの間の距離D1は幾何学軸線15aと幾何学軸線58aとの間の距離D2の約2倍であることも理解できよう。このような幾何学軸線48a、57a、15a、58aの配置によって第3自在継手44および第4自在継手45の受ける荷重を小さくすることができる。特に、図5および図6では、第3自在継手44の角度A2および第4自在継手45の角度A3がそれぞれ第1駆動シャフト28の回転軸線28aと入力シャフト42の回転軸線42aとの間の角度A1の約半分であることがわかる。 【0023】以下、上記草刈り機1の機能を説明する。図1および図2では草刈り機1が運搬位置で牽引車両13の延長線上にあり、収穫機構3は進行方向7に対してほぼ横断方向にある。牽引車両13の右側にある草の束を刈る時には、操作者は操作要素20が短くなるように操作する。その結果、シャシ2と収穫機構3は第1関節継手15の幾何学軸線15aを中心に回動する。この回動中に支持部材47は支柱59によって第4関節継手48の幾何学軸線48aを中心に適当な値だけ自動的に回動する。シャフト28、42の間の角度A1は第3継手43の各自在継手44、45の位置で約半分であるので、上記の回動運動の結果、第1駆動シャフト28の運動が入力シャフト42に正確に伝動される。 【0024】次に、操作者は牽引車両13から草刈り機1に動力を供給する。その動力は自在継手を有する駆動シャフト35、第1伝動ギアボックス32、第1継手33、第2駆動シャフト29、第2継手37、第1駆動シャフト28、第3継手43および入力シャフト42を介して順次伝動される。入力シャフト42は第2部分27の一部を構成するベルト伝動装置61を駆動する。このベルト伝動装置61はシャシ2に対してほぼ平行(すなわち作業中に進行方向7を横断する方向)に延びている。 【0025】ベルト伝動装置61は伝動部材の第3部分62と駆動連結している。この第3部分62は基本的に作業中にはほぼ進行方向7に延びた自在継手を有する第2伝動シャフト63で構成される。自在継手を有するこの第2伝動シャフト63は伝動部材の第4部分64に運動を伝動する。この第4部分64は収穫機構3に設けられた第2伝動ギアボックス65を有し、この第2伝動ギアボックス65が当業者に公知の方法で収穫機構3の切断部材9を駆動する。 【0026】一定の区画の作業が終了した後に、操作者は回れ右し、今度は牽引車両13の反対側(左側)にある草の束を刈る。そのために操作者は操作要素20を反対方向に操作して操作要素20を伸ばし、シャシ2および収穫機構3を第1関節継手15の幾何学軸線15aを中心にして回動させて、図1の運搬位置を通って反対側の作業位置(図示せず)まで移動させる。この回動中に支持部材47は支柱59によって第4関節継手48の幾何学軸線48aを中心として適当な値だけ自動的に回動する。左側作業位置に来るまで収穫機構3が伝動部材5によって駆動され続けるということは理解できよう。図1の運搬位置に戻すまたは右側作業位置に戻す場合には、操作者は上記と同様に操作要素20を操作してそれを短くする。 【0027】図7は草刈り機1を運搬する別の方法を示している。この別の運搬位置では、操作要素20はその最大長さまで伸ばされ、シャシ2は運搬中に進行方向に対してほぼ平行に延ばされる。この別の運搬位置は草刈り機1をより狭い幅で運搬できるのが有利であり、台車24に必要な軌道は狭くなる。牽引棒4をシャシ2に対してほぼ平行な位置まで回動できるようにするために、第3関節継手23が操作部材20を介してシャシ2に連結されている。この操作部材20は別の運搬位置で第1関節継手15に対して牽引棒4がある側とは反対側にあるということは理解できよう。同じことが第3継手43と入力シャフト43にも当てはまる。草刈り機1が作業位置に来た時には第3関節継手23は第1関節継手15に対して少しだけ前方へ来るということも理解できよう。 【0028】図8は本発明の草刈り機1Aの第2実施例を示している。この第2実施例の部品の多くは上記と同じであり、従って、それらの部品には同じ参照番号を付け、説明はしない。この第2実施例にはさらに上記草刈り機1の部品とほぼ同等な部品がある。これらの部品には草刈り機1の同じ部品の同じ参照番号の後にAを付けて示す。これらは必要な場合にのみ説明する。図8に示した草刈り機1Aは、パイロット部材56A(支柱59A)が牽引棒4Aとシャシ2Aと支持部材47Aと一緒に変形可能な平行四辺形構造体を形成する点で第1実施例と基本的に異なる。 【0029】支持部材47Aをシャシ2Aに連結する関節継手48Aの幾何学軸線48aAが、第3継手43Aの第4自在継手45Aの中心の前方にあり、第4自在継手45Aからの距離と第3自在継手44Aの中心からの距離とがほぼ等しい所にあることも理解できよう。牽引棒4Aがシャシ2Aに対して少なくともほぼ直角な位置にあるときに幾何学軸線48aAは第3自在継手44Aの中心と第5自在継手45Aの中心とを通る直線(この直線は入力シャフト42Aの回転軸線42aAとほぼ一致する)と交差する。図8を参照すると、伝動部材5Aの第1部分25Aの第1駆動シャフト28Aが回転ベアリング66によって支持部材47Aに回転自在に案内されていることも理解できよう。 【0030】この第2実施例では、第3自在継手44Aの一対のジョ−部材55Aと第1駆動シャフト28Aとの間の連結は、第1駆動シャフト28Aの回転軸線28aAに沿って摺動加納な連結部67で行なわれる。そすることによって例えば伸縮しない剛体の駆動シャフト28Aにすることができる。さらに、第4自在継手45Aの一対のジョ−部材53Aは、この場合、伝動部材5Aの第2部分27Aの入力シャフト42Aに動かないように取り付けられる。この第2実施例では、第3自在継手44Aおよび第4自在継手45Aが二対の剛体ジョ−部材50Aをさらに有することも理解できよう。 【0031】図9は本発明の草刈り機1Bの第3実施例を示している。この第3実施例の多くの部品も上記のものと同じであり、それらの部品には同じ参照番号を付け、説明はしない。この第3実施例はさらに上記草刈り機1の部品とほぼ同等な部品も含む。これらの部品には草刈り機1の同じ部品の同じ参照番号の後にBを付けて示す。これらは必要な場合にのみ説明する。図9に示した草刈り機の一部は、第3自在継手44Bの一対のジョ−部材55Bが第1駆動シャフト28Bに対して動かず、第4自在継手45Bの一対のジョ−部材53Bが入力シャフト42Bに対して動かない点で第1実施例と基本的に異なる。牽引棒4Bの回動とともに駆動線で生じる長さの変動を補償するために、第3自在継手44Bおよび第4自在継手45Bを2本の自在継手44B、45Bの中心を通る幾何学軸線に沿って互いに伸縮自在にすることができる。そのために、図9を参照すると、第3自在継手44Bと第4自在継手45Bとの間に伸縮自在な伝動シャフト68が存在することがわかる。この伸縮自在な伝動シャフト68は回転ベアリング51Bによって支持部材47Bに回転自在に案内される。 【0032】上記の各実施例の各部品の構造は特許請求の範囲で定義される保護範囲を逸脱しない範囲で技術的に均等な手段に変えることができ、種々変更することができる。例えば、駆動シャフト28、29;28A、29;28B、29を牽引棒4;4A;4Bから少なくとも部分的に延びた単一部品にすることができる。第3継手43;43A;43Bと牽引棒4;4A;4Bから延びた単一部品の駆動シャフトの一部とをほぼ取り囲むガード49を設けることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591090851 【氏名又は名称】クーン ソシエテ アノニム 【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
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| 【出願日】 |
平成11年10月4日(1999.10.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092277 【弁理士】 【氏名又は名称】越場 隆
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| 【公開番号】 |
特開2000−188909(P2000−188909A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−318684 |
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