| 【発明の名称】 |
作業機連結装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】皆川 功
【氏名】飯岡 毅
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| 【要約】 |
【課題】第一旋回軸及び第二旋回軸を中心として作業機体を旋回機構及び挿脱機構の協働により走行機体の中程後方位置若しくは一方側方位置又は他方側方位置の三位置に位置変更させることができ、作業機構を中程後方位置に配置した場合の作業機構の後方への突出量を小さくすることができ、走行機体の小回り走行性及び走行機体の安定走行性を高めることができる。
【解決手段】位置変更機構10として、作業機体7を連結部材3に対して第一旋回軸11により中程後方位置Fと一方側方位置Eとの間で旋回動作自在に配設すると共に第二旋回軸12により中程後方位置Fと他方側方位置Gとの間で旋回動作自在に配設してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に連結機構により連結部材を連結し、該連結部材に各種作業機構をもつ作業機体を配設し、該連結部材と作業機体との間に該作業機体を上記走行機体の中程後方位置又は一方側方位置若しくは他方側方位置に位置変更させる位置変更機構を配設してなり、上記位置変更機構として、上記作業機体を上記連結部材に対して第一旋回軸により中程後方位置と一方側方位置との間で旋回動作自在に配設すると共に第二旋回軸により中程後方位置と他方側方位置との間で旋回動作自在に配設し、該作業機体を旋回動作させる旋回機構と、該第一及び第二旋回軸を挿脱動作させる挿脱機構とを配設して構成したことを特徴とする作業機連結装置。 【請求項2】 上記旋回機構に旋回用油圧シリンダを配設してなることを特徴とする請求項1記載の作業機連結装置。 【請求項3】 上記挿脱機構に第一及び第二旋回軸を兼ねる挿脱用油圧シリンダを配設してなることを特徴とする請求項1又は2記載の作業機連結装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば走行機体に整畦作業機、整地作業機、収穫作業機、育成管理作業機、運搬作業機、高所作業機等の各種の農園芸作業機を連結する際に用いられる作業機連結装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種の作業機連結装置として、走行機体としてのトラクタの後部の左右下部に枢着突設され、走行機体の左右一対の油圧アームにより各吊下アームを介して上下揺動自在に設けられた左右一対の下部リンク及び走行機体の後部の上部に枢着突設された上部リンクからなる、いわゆる三点リンク式連結機構が知られている。 【0003】しかして、各種の作業機体を左右一対の下部リンク及び上部リンクの各先端部に三点支持状態に枢着連結し、かつ、走行機体の左右一対の油圧アームの上下揺動により各吊下アームを介して下部リンクを上下揺動させることにより作業機体を上下動自在に連結するように構成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来構造の場合、各種作業機体を上下動作させることにより各種作業機体の作業内容及び作業条件等に対応させることはできるものの、走行機体の進行方向に対して側方方向に移動させ得ない構造であり、このため、例えば、走行機体の車輪や履帯の配設位置上から走行機体の一方側方位置又は他方側方位置に突出配置される構造の作業機においては、運搬時や不使用時等の非作業時等において、側方に突出した作業機の存在により小回り走行を阻害したり、側方に偏位した重量により走行機体の運転走行操作の不安定性を招くおそれがあり、又、作業機体の作業内容によっては、走行機体の一方側方位置又は他方側方位置に突出配置させたいこともあり、作業機体の配置の融通性が低下していることにより、作業能率の低下を生じさせることがあるという不都合を有している。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、走行機体に連結機構により連結部材を連結し、該連結部材に各種作業機構をもつ作業機体を配設し、該連結部材と作業機体との間に該作業機体を上記走行機体の中程後方位置又は一方側方位置若しくは他方側方位置に位置変更させる位置変更機構を配設してなり、上記位置変更機構として、上記作業機体を上記連結部材に対して第一旋回軸により中程後方位置と一方側方位置との間で旋回動作自在に配設すると共に第二旋回軸により中程後方位置と他方側方位置との間で旋回動作自在に配設し、該作業機体を旋回動作させる旋回機構と、該第一及び第二旋回軸を挿脱動作させる挿脱機構とを配設して構成したことを特徴とする作業機連結装置にある。 【0006】又、請求項2記載の発明は、上記旋回機構に旋回用油圧シリンダを配設してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記挿脱機構に上記第一及び第二旋回軸を兼ねる挿脱用油圧シリンダを配設してなることを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】図1乃至図9は本発明の実施の形態例を示し、1は走行機体であって、この場合車輪1aを備えたトラクタが用いられ、走行機体1の後部に三点リンク式の連結機構2により連結部材3を上下動可能に連結している。 【0008】この場合、連結機構2は、走行機体1としてのトラクタの後部の左右下部に一対の下部リンク4・4がピン4aにより枢着突設され、走行機体1に左右一対の油圧アーム5が作動軸5aを中心として上下揺動操作自在に突設され、かつ、走行機体1の後部の上部に上部リンク6がピン6aにより枢着突設され、下部リンク4・4と油圧アーム5との間に吊下アーム5bを架設し、しかして、左右一対の下部リンク4・4の先端部にピン4b・4bにより連結部材3の下部両側部を枢着連結すると共に上部リンク6の先端部にピン6bにより連結部材3の上部を連結し、これら三点支持及び油圧アーム5の上下揺動により連結部材3を上下揺動自在に設けて構成している。 【0009】7は作業機体であって、各種の作業機構Qが配備されている。 【0010】又、この場合、連結部材3は箱状に形成され、内部に油圧ポンプT1及び油圧タンク、流路切換弁等からなる油圧ユニットTが内装され、油圧ポンプT1を走行機体1に既設の動力取出軸8により自在継手9を介して駆動させ、各種の作業機構Qの油圧モータ等の油圧源として用いるように構成している。 【0011】10は位置変更機構であって、上記連結部材3と上記作業機体7との間に配設され、この作業機体7を連結部材3に対して走行機体1の中程後方位置F又は一方側方位置E若しくは他方側方位置Gの三位置に位置変更させるように構成され、この場合、上記作業機体7を第一旋回軸11により中程後方位置Fと一方側方位置Eとの間で旋回動作自在に配設すると共に第二旋回軸12により中程後方位置Fと他方側方位置Gとの間で旋回動作自在に配設し、作業機体7を旋回動作させる旋回機構13と、第一及び第二旋回軸11・12を挿脱動作させる挿脱機構14とを配設して構成している。 【0012】この場合、旋回機構13として、旋回用油圧シリンダ15が用いられ、連結部材3の底部に旋回用油圧シリンダ15のシリンダ部15aを枢軸16により枢着連結し、旋回用油圧シリンダ15のロッド部15bを作業機体7の底部に枢軸17により枢着連結し、旋回用油圧シリンダ15のロッド部15bの進退動作により作業機体7を連結部材3に対して第一旋回軸11中心として中程後方位置Fと一方側方位置Eとの間又は第二旋回軸12を中心として中程後方位置Fと他方側方位置Gとの間で旋回動作自在に構成している。 【0013】又、この場合、挿脱機構14として、上記第一旋回軸11及び第二旋回軸12を兼ねる挿脱用油圧シリンダS・Sが用いられている。 【0014】この場合、連結部材3の後面左右両側部に縦桟18・18を縦設し、各縦桟18・18に中程部及び上下部分に配置した取付ブラケット19により挿脱用油圧シリンダS・Sとしての第一旋回軸11及び第二旋回軸12を縦設し、挿脱用油圧シリンダS・Sはシリンダ部S2の上下両端部にそれぞれロッド部S1・S1を突没自在に設けてなり、一方、作業機体7の前面左右両側部に縦枠板20・20を縦設し、各縦枠板20・20の上下部分にロッド部S1・S1が挿脱可能な挿脱穴部21・21を設けて構成している。 【0015】この実施の形態例は上記構成であるから、走行機体1に連結機構2により連結部材3を連結し、連結部材3に各種の作業機構Qをもつ作業機体7を取付け、位置変更機構10により作業機体7を連結部材3に対して走行機体1の一方側方位置E又は中程後方位置F若しくは他方側方位置Gの三位置に位置変更させる際、位置変更機構10として、上記作業機体7を第一旋回軸11により一方側方位置Eと中程後方位置Fとの間で旋回動作自在に配設すると共に第二旋回軸12により中程後方位置Fと他方側方位置Gとの間で旋回動作自在に配設し、作業機体7を旋回動作させる旋回機構13と、第一及び第二旋回軸11・12を挿脱動作させる挿脱機構14とを配設しているので、作業機構Qを中程後方位置Fに配置する場合には、図3の如く、第一旋回軸11としての挿脱機構14の挿脱用油圧シリンダSのロッド部S1・S1を挿脱穴部21に挿入すると共に第二旋回軸12としての挿脱用油圧シリンダSのロッド部S1・S1を挿脱穴部21に挿入することになり、又、作業機構Qを一方側方位置Eに配置する場合には、図5、図6、図7、図8の如く、第二旋回軸12としての挿脱機構14の挿脱用油圧シリンダSのロッド部S1・S1を挿脱穴部21から抜脱したのち旋回機構13の旋回用油圧シリンダ15により作業機体7を第一旋回軸11を中心として中程後方位置Fから一方側方位置Eへと旋回動作させることになり、又、作業機構Qを他方側方位置Gに配置する場合には、作業機体7を第一旋回軸11を中心として図3の中程後方位置Fに逆旋回動作させ、第二旋回軸12としての挿脱機構14の挿脱用油圧シリンダSのロッド部S1・S1を挿脱穴部21に挿入し、その後、図9の如く、第一旋回軸11としての挿脱機構14の挿脱用油圧シリンダSのロッド部S1・S1を挿脱穴部21から抜脱したのち旋回機構13の旋回用油圧シリンダ15により作業機体7を第二旋回軸12を中心として中程後方位置Fから他方側方位置Gへと旋回動作させることになり、従って、第一旋回軸11及び第二旋回軸12を中心として作業機体7を旋回機構13及び挿脱機構14の協働により走行機体1の中程後方位置F若しくは一方側方位置E又は他方側方位置Gの三位置に位置変更させる構造であるから、作業機構Qを中程後方位置Fに配置した場合の作業機構Qの後方への突出量を小さくすることができ、走行機体1の小回り走行性及び走行機体1の安定走行性を高めることができると共に作業機構Qの配置の融通性を高めることができ、かつ運搬及び保管の融通性を高めることができ、更に、位置変更機構10の構造を簡素化することができ、製作コストの低減を図ることができると共に位置変更作業を容易に行うことができる。 【0016】又、この場合、上記旋回機構13に旋回用油圧シリンダ15・15を配設してなるから、作業機構の位置変更を容易に行うことができ、又、この場合、上記挿脱機構14に第一及び第二旋回軸11・12を兼ねる挿脱用油圧シリンダS・Sを配設しているから、第一及び第二旋回軸11・12の挿脱を容易に行うことができると共に挿脱構造を簡素化することができる。 【0017】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、作業機構Qとして、整畦作業機、対土作業用、整地用、収穫用、育成管理用、運搬用等の各種の農作業及び土木作業機の連結に適用することができ、又、位置変更機構10は上記実施例に限られるものではなく、又、作業機体7を上記三位置に位置固定する構造を付加することもあり、又、旋回用油圧シリンダ15に代えて作業機体7を各種アクチュエータにより自動的に旋回動作させる構造を採用することもできる。 【0018】 【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、第一旋回軸及び第二旋回軸を中心として作業機体を旋回機構及び挿脱機構の協働により走行機体の中程後方位置若しくは一方側方位置又は他方側方位置の三位置に位置変更させることができ、作業機構を中程後方位置に配置した場合の作業機構の後方への突出量を小さくすることができ、走行機体の小回り走行性及び走行機体の安定走行性を高めることができると共に作業機構の配置の融通性を高めることができ、かつ運搬及び保管の融通性を高めることができ、更に、位置変更機構の構造を簡素化することができ、製作コストの低減を図ることができると共に位置変更作業を容易に行うことができる。 【0019】又、請求項2記載の発明にあっては、上記旋回機構に旋回用油圧シリンダを配設してなるから、作業機構の位置変更を容易に行うことができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記挿脱機構に第一及び第二旋回軸を兼ねる挿脱用油圧シリンダを配設しているから、第一及び第二旋回軸の挿脱を容易に行うことができると共に挿脱構造を簡素化することができる。 【0020】以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395008849 【氏名又は名称】株式会社富士トレーラー製作所
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| 【出願日】 |
平成10年12月28日(1998.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092691 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 勇治
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| 【公開番号】 |
特開2000−188908(P2000−188908A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−372279 |
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