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【発明の名称】 農作業機の動力取出し装置
【発明者】 【氏名】川上 喜之

【要約】 【課題】作業機本体2に設けたロータリ耕耘体3の耕深を規制する耕深規制輪4の回転及び停止に作業機器6の回転部5の回転及び停止を連動可能にし、耕深規制輪4の回転時にのみ作業機器6の回転部5を回転でき、全体として構成が簡単でコストダウンを図ることができる農作業機の動力取出し装置を提供する。

【解決手段】作業機本体2と、作業機本体2に回転駆動可能に設けた所定の耕深で耕耘するロータリ耕耘体3と、作業機本体2に回転可能に設け接地してロータリ耕耘体3の耕深を規制する耕深規制輪4と、作業機本体2に設け回転部5を備えた作業機器6とを具備する。耕深規制輪4の回転を作業機器6の回転部5に伝達する回転伝達手段7を設けた。耕深規制輪4は出力軸38を有する。回転部5は入力軸46を有する。回転伝達手段7は一端側を出力軸38に連動回転可能に係合し他端側を入力軸46に連動回転可能に係合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機本体と、この作業機本体に回転駆動可能に設けられ所定の耕深で耕耘するロータリ耕耘体と、前記作業機本体に回転可能に設けられ地面に接地して前記ロータリ耕耘体の耕深を規制する耕深規制輪と、前記作業機本体に設けられ回転部を備えた作業機器とを具備し、前記耕深規制輪の回転を前記作業機器の回転部に伝達する回転伝達手段を設けたことを特徴とする農作業機の動力取出し装置。
【請求項2】 耕深規制輪は、この耕深規制輪の回転を出力する出力軸を有し、作業機器の回転部は、前記出力軸からの出力を入力する入力軸を有し、回転伝達手段は、一端側が前記出力軸に連動回転可能に係合されているとともに他端側が前記入力軸に連動回転可能に係合されていることを特徴とする請求項1記載の農作業機の動力取出し装置。
【請求項3】 耕深規制輪は、作業機本体に上下方向に位置調節自在に設けられ、回転伝達手段は、前記耕深規制輪の上下方向の位置調節に連動して変形可能に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の農作業機の動力取出し装置。
【請求項4】 回転伝達手段は、出力軸を中心に一端側が回動可能に設けられこの出力軸の回転に連動される第1の連動媒体を収容した第1の伝動ケースと、入力軸を中心に一端側が回動可能に設けられこの入力軸を回転する第2の連動媒体を収容した第2の伝動ケースと、前記第1の伝動ケースの他端側と前記第2の伝動ケースの他端側とを互いに回動可能に軸支し、かつ、前記第1の連動媒体の回転を前記第2の連動媒体に伝達する動力中継軸とを有することを特徴とする請求項3記載の農作業機の動力取出し装置。
【請求項5】 作業機器は、粉粒物を収容しこの粉粒物を導出する導出体を下端部に有する粉粒物収容ホッパーであり、作業機器の回転部は、前記粉粒物収容ホッパーの下端部内に回転自在に設けられこの粉粒物収容ホッパー内の粉粒物を前記導出体に繰り出す粉粒物繰出体であることを特徴とする請求項1乃至4記載の農作業機の動力取出し装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、施肥機、播種機、施肥播種機、施薬散布機等の農作業機の動力取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の農作業機の動力取出し装置としては、たとえば、作業機本体に所定の耕深で耕耘するロータリ耕耘体が回転駆動可能に設けられ、前記作業機本体に前記ロータリ耕耘体の耕深を規制する耕深規制輪が回転可能に設けられ、前記作業機本体に回転部を備えた作業機器が設けられている。そして、前記作業機器の回転部は、前記作業機本体を牽引するトラクタのバッテリを利用したモータにより電気的に回転駆動する構成、前記ロータリ耕耘体の後方に回転可能に設けられる鎮圧輪の回転により回転駆動する構成、新たに接地輪を設け、この接地輪の回転により回転駆動する構成及び前記トラクタの動力取出軸の回転を利用して回転駆動する構成がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の作業機器の回転部を回転駆動する構成のうち、モータにより電気的に回転駆動する構成では、作業機器の回転部を、トラクタにより牽引される作業機本体の移動に合わせて回転駆動したり、作業機本体の停止時に合わせて回転を停止させるにはモータを制御手段にて制御する必要があるが、モータを制御して作業機本体の移動及び停止に作業機器の回転部の回転及び停止を連動させることは構成が複雑になり、全体としてコストアップになり易いという問題がある。
【0004】また、鎮圧輪の回転により回転駆動する構成では、鎮圧輪はロータリ耕耘体にて耕耘された膨軟な耕耘土上を回転するため、鎮圧輪はスリップ回転して移動しやすく作業機器の回転部を確実に連動回転できないことがあり、また、たとえば、施肥機、施薬散布機等の作業機のように、鎮圧輪を必要としない作業機においてはその作業機器の回転部の回転は他の回転駆動手段、たとえば、前記問題を有するモータにより電気的に回転駆動する構成を採用しなればならない問題がある。
【0005】また、作業機器の回転部を回転させるために作業機本体に新たに接地輪を設ける構成では、接地輪を設けるスペースを有することが必要であり、そのスペースを有していても部品点数が多く構成が複雑になり、全体としてコストアップになり易いという問題がある。
【0006】さらに、トラクタの動力取出軸の回転を利用して回転駆動する構成では、作業機本体の移動及び停止に作業機器の回転部の回転及び停止を連動させることが簡単ではなく、減速手段等を必要とするのみならず作業機器によっては作業機器の回転部の回転方向を変える回転方向変換手段を必要とし、部品点数が多く構成が複雑になり、全体としてコストアップになり易いという問題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、ロータリ耕耘体を備えた作業機本体に常設されているロータリ耕耘体の耕深を規制する耕深規制輪の回転及び停止に作業機器の回転部の回転及び停止を連動可能にし、耕深規制輪の回転時にのみ作業機器の回転部を回転でき、全体として構成が簡単でコストダウンを図ることができる農作業機の動力取出し装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の農作業機の動力取出し装置は、作業機本体と、この作業機本体に回転駆動可能に設けられ所定の耕深で耕耘するロータリ耕耘体と、前記作業機本体に回転可能に設けられ地面に接地して前記ロータリ耕耘体の耕深を規制する耕深規制輪と、前記作業機本体に設けられ回転部を備えた作業機器とを具備し、前記耕深規制輪の回転を前記作業機器の回転部に伝達する回転伝達手段を設けたものである。
【0009】そして、作業機本体が移動されるとともに耕深規制輪が地面に接地して回転され、かつ、ロータリ耕耘体が回転駆動されることにより、このロータリ耕耘体が耕深規制輪にて所定の耕深に位置規制されながら回転移動されるとともに、このロータリ耕耘体にて耕土が所定の耕深で耕耘される。
【0010】また、作業機本体が移動されるとともに耕深規制輪が回転されることにより、この耕深規制輪の回転が回転伝達手段にて作業機器の回転部に伝達され、この作業機器の回転部が確実に回転される。
【0011】また、作業機本体の移動が停止されるとともに耕深規制輪の回転が停止され、回転伝達手段が作動せず作業機器の回転部の回転が確実に停止される。
【0012】したがって、耕深規制輪の回転及び停止に作業機器の回転部が確実に連動され、耕深規制輪の回転時にのみ回転伝達手段にて作業機器の回転部が回転され、すなわち作業機器の回転部が、作業機本体の移動により回転される耕深規制輪にて確実に回転駆動され、作業機本体の停止により回転が停止する耕深規制輪にて回転が確実に停止される。
【0013】請求項2記載の農作業機の動力取出し装置は、請求項1記載の農作業機の動力取出し装置において、耕深規制輪は、この耕深規制輪の回転を出力する出力軸を有し、作業機器の回転部は、前記出力軸からの出力を入力する入力軸を有し、回転伝達手段は、一端側が前記出力軸に連動回転可能に係合されているとともに他端側が前記入力軸に連動回転可能に係合されているものである。
【0014】そして、作業機本体が移動されることにより、耕深規制輪が地面に接地して回転されるとともに、この耕深規制輪の出力軸が回転される。また、この出力軸の回転でこの出力軸の回転が回転伝達手段の一端側から他端側に回転伝達されるとともに、この回転伝達手段の他端側にて作業機器の回転部が確実に回転される。
【0015】また、作業機本体の移動の停止で耕深規制輪の回転が停止されるとともに、この耕深規制輪の出力軸の回転が停止され、回転伝達手段が作動せず作業機器の回転部の回転が確実に停止される。
【0016】したがって、耕深規制輪の出力軸の回転及び停止に作業機器の回転部の入力軸が確実に連動され、耕深規制輪の回転時にのみ回転伝達手段にて作業機器の回転部が回転される。
【0017】請求項3記載の農作業機の動力取出し装置は、請求項1または2記載の農作業機の動力取出し装置において、耕深規制輪は、作業機本体に上下方向に位置調節自在に設けられ、回転伝達手段は、前記耕深規制輪の上下方向の位置調節に連動して変形可能に形成されているものである。
【0018】そして、耕深規制輪を上下方向に位置調節することにより、この耕深規制輪にてロータリー耕耘体が深浅調節される。また、この耕深規制輪を上下方向に位置調節すると、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段が連動されて変形する。したがって、耕深規制輪を上下方向に位置調節するとき、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段が変形して応じ、この耕深規制輪が容易に上下方向に位置調節される。
【0019】請求項4記載の農作業機の動力取出し装置は、請求項3記載の農作業機の動力取出し装置において、回転伝達手段は、出力軸を中心に一端側が回動可能に設けられこの出力軸の回転に連動される第1の連動媒体を収容した第1の伝動ケースと、入力軸を中心に一端側が回動可能に設けられこの入力軸を回転する第2の連動媒体を収容した第2の伝動ケースと、前記第1の伝動ケースの他端側と前記第2の伝動ケースの他端側とを互いに回動可能に軸支し、かつ、前記第1の連動媒体の回転を前記第2の連動媒体に伝達する動力中継軸とを有するものである。
【0020】そして、作業機本体が移動されることにより、耕深規制輪が地面に接地して回転されるとともに、この耕深規制輪の出力軸が回転され、この出力軸の回転に第1の伝動ケース内に収容された第1の連動媒体が連動され、この第1の連動媒体にて動力中継軸が回転される。
【0021】また、動力中継軸の回転に第2の伝動ケース内に収容された第2の連動媒体が連動され、この第2の連動媒体にて作業機器の回転部の入力軸が回転され、この入力軸で回転部が確実に回転される。
【0022】また、作業機本体の移動の停止で耕深規制輪の回転が停止されるとともに、この耕深規制輪の出力軸の回転が停止され、第1の伝動ケース内に収容した第1の連動媒体、動力中継軸及び第2の伝動ケース内に収容した第2の連動媒体が作動せず作業機器の回転部の入力軸の回転が確実に停止される。
【0023】さらに、耕深規制輪を上下方向に位置調節することにより、この耕深規制輪にてロータリー耕耘体が深浅調節される。また、この耕深規制輪を上下方向に位置調節されると、この耕深規制輪の上下動に出力軸を中心として第1の伝動ケースの一端側が回動されるとともに、作業機器の回転部の入力軸を中心として第2の伝動ケースの一端側が回動され、かつ、この第1の伝動ケースの他端側及び第2の伝動ケースの他端側が動力中継軸を中心として回動される。
【0024】したがって、耕深規制輪を上下方向に位置調節するとき、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段の第1の伝動ケース及び第2の伝動ケースが変形するように回動して応じ、この耕深規制輪が容易に上下方向に位置調節される。
【0025】請求項5記載の農作業機の動力取出し装置は、請求項1乃至4記載の農作業機の動力取出し装置において、作業機器は、粉粒物を収容しこの粉粒物を導出する導出体を下端部に有する粉粒物収容ホッパーであり、作業機器の回転部は、前記粉粒物収容ホッパーの下端部内に回転自在に設けられこの粉粒物収容ホッパー内の粉粒物を前記導出体に繰り出す粉粒物繰出体であるものである。
【0026】そして、耕深規制輪の出力軸からの出力が回転伝達手段を介して粉粒物収容ホッパーの粉粒物繰出体の入力軸に入力されてこの入力軸が回転されるとともに、この入力軸にて粉粒物繰出体が確実に回転される。また、この粉粒物繰出体の回転で、この粉粒物繰出体にて粉粒物収容ホッパー内に収容された粉粒物が導出体に繰り出され、これらの粉粒物が導出体にてロータリー耕耘体にて耕耘される前の耕土上またはロータリー耕耘体にて耕耘された後の耕耘土上等に散布される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】図1及び図2において、1は施肥機、播種機、施肥播種機、施薬散布機等の農作業機で、この農作業機1は、作業機本体2と、この作業機本体2に回転自在に設けられ所定の耕深で耕耘するロータリ耕耘体3と、前記作業機本体2に回転可能に設けられ地面に接地して前記ロータリ耕耘体3の耕深を規制する耕深規制輪4と、前記作業機本体2に設けられ回転部5を備えた複数の作業機器6とを具備し、前記耕深規制輪4の回転を前記複数の作業機器6の回転部5に伝達する回転伝達手段7を設けている。
【0029】そして、前記作業機本体2は、前記農作業機1の進行方向に対して交差する軸方向に沿って水平状に設けられた中空のパイプフレーム8を有し、このパイプフレーム8の中間部にミッション装置9が設けられている。
【0030】前記ミッション装置9は、前記パイプフレーム8の中間部に固定されたミッションケース10を有し、このミッションケース10にこのミッションケース10から前方に向かって突出した入力軸11が回転自在に設けられ、この入力軸11の回転により連動される歯車機構12が前記ミッションケース10内に設けられている。また、前記歯車機構12の回転により回転される出力軸13が前記ミッションケース10の一端部(図2右側)から前記パイプフレーム8内に回転自在に挿通され、この出力軸13の出力端部14が前記パイプフレーム8の一端部から外方に向かって突出されている。
【0031】そして、前記入力軸11にトラクタの動力取出軸が動力伝達軸を介して連結され、このトラクタの動力取出軸の回転で動力伝達軸を介して前記入力軸11が回転されるようになっている。
【0032】また、前記作業機本体2は、前記パイプフレーム8の一端部に固定された上下方向の伝動ケース15及び前記パイプフレーム8の他端部に固定され前記伝動ケース15に対向した上下方向の支持側板16をそれぞれ有し、前記伝動ケース15の上端部内に前記出力軸13の出力端部14が突出されている。
【0033】さらに、前記作業機本体2は、前記伝動ケース15と前記支持側板16との上部間に両端部がそれぞれ固定され前記パイプフレーム8と平行に設けられた固定フレーム17を有し、この固定フレーム17の両側部に相対して前方に向かって突出したピン取付板18がそれぞれ固定され、この両側部のピン取付板18の先端部にロワピン19がそれぞれ固定されている。
【0034】また、前記両側部のピン取付板18の外側に離間位置した前記固定フレーム17の両側部及び前記パイプフレーム8の両側部に相対して前方に向かって突出した板状の支持フレーム20がそれぞれ固定され、この両側部の支持フレーム20の先端部にホルダー21がそれぞれ固定され、この両側部のホルダー21は上下面を開口した中空角柱状にそれぞれ形成されている。
【0035】また、前記作業機本体2は、前記ミッションケース10の上端部に前上方に向かって突出した連結アーム22が固定され、この連結アーム22の先端部に連結ピン23が抜き差し自在に設けられている。そして、前記両側部のロワピン19にトラクタの両側部のロワアームの後端部が回動自在に連結され、前記連結アーム22の先端部に連結ピン23にトラクタのトップリンクの後端部が回動自在に連結されるようになっている。
【0036】さらに、前記作業機本体2は、前記両側部の支持フレーム20の上端部及び前記パイプフレーム8の両側部に相対して上方に向かって突出した板状の支持部材24がそれぞれ固定され、この両側部の支持部材24の上端部に前記パイプフレーム8と平行に角柱状の取付フレーム25が固定されている。そして、前記両側部の支持部材24及びこれらの支持部材24の上端部にに固定された前記取付フレーム25にて前記パイプフレーム8上に固定された架台26が構成されている。
【0037】また、前記作業機本体2は、後方に向かって略水平状に突出したアタッチメント取付フレームAを有し、このアタッチメント取付フレームAは前記パイプフレーム8に固定されている。このアタッチメント取付フレームAに取り付けるアタッチメントは、後述する作業機器とは異なる作業機器で、後述する作業機器がたとえば肥料ホッパーであるときは種子ホッパー、薬剤ホッパー等であり、また、播種機器、覆土機器、鎮圧ローラ等の各種機器である。
【0038】つぎに、前記ロータリ耕耘体3は、前記伝動ケース15と前記支持側板16との下端部間に両端部が軸受体27にてそれぞれ回転自在に軸支された耕耘軸28と、この耕耘軸28の周面に軸方向に所定の間隔をおいて着脱交換可能に設けられた複数の耕耘爪29とを有している。前記軸受体27は前記伝動ケース15と前記支持側板16との下端部にそれぞれ設けられている。
【0039】また、前記耕耘軸28の一端部が前記伝動ケース15の下端部内に突出され、この伝動ケース15の下端部内に突出された耕耘軸28の一端部にスプロケット30が固定され、前記伝動ケース15の上端部内に突出された前記出力軸13の出力端部14にスプロケット31が固定され、このスプロケット31と前記スプロケット30との間に無端チェーン32が掛け回されている。
【0040】そして、前記出力軸13の回転により前記スプロケット30,31及び無端チェーン32を介して前記耕耘軸28が回転され、この耕耘軸28にて複数の耕耘爪29がそれぞれダウンカット方向に向かって回転され、すなわち、前記ロータリ耕耘体3が回転されるようになっている。
【0041】また、前記伝動ケース15と前記支持側板16とに前記ロータリ耕耘体3の上方を被覆し、このロータリ耕耘体3にて耕耘された耕耘土の飛散を防止しつつこれら耕耘土を後方に向かって案内するカバー体Bが固定されている。
【0042】つぎに、前記耕深規制輪4は、前記作業機本体2にすなわち、この作業機本体2に設けられた両側部のホルダー21にそれぞれ上下方向に位置調節自在に設けられ、図2及び図3に示すように、円盤状部33及びこの円盤状部33の周面に固定された環状係合部34を有する規制輪本体35と、この規制輪本体35の環状係合部34の周面に嵌合固定された接地部材36とを有している。
【0043】また、前記円盤状部33は、この円盤状部33の中心部に一方側に向かって水平状に一体に突出された中空円筒状の軸支体37をそれぞれ有し、一方側の耕深規制輪4の円盤状部33は、前記軸支体37と同軸上で前記円盤状部33の中心部に他方側に向かって水平状に一体に突出された出力軸38を有している。また、前記両接地部材36は地面に対する摩擦係数の大きいゴム等の可撓性部材にてそれぞれ環状に形成されている。
【0044】また、前記作業機本体2に設けられた両側部のホルダー21内に角柱状の支柱39がそれぞれ上下方向に位置調節自在に挿通され、これらの支柱39の下端部にこの支柱39の一面側から車軸40がそれぞれ水平状に一体に突設され、前記支柱39の上端部にハンドル41がそれぞれ固定されている。
【0045】また、前記車軸40に前記軸支体37内に装着された軸受体42を介してこの軸支体37がそれぞれ回転自在に軸架されているとともに、これらの車軸40に前記軸支体37がそれぞれ軸方向に移動不能に抜止めされた状態で軸架されている。そして、前記車軸40にこの車軸40を中心として前記耕深規制輪4がそれぞれ地面に接地して回転可能に軸架されている。
【0046】さらに、前記両側部のホルダー21は、上下方向の略中間部に形成された挿通孔43をそれぞれ有するとともに、これら挿通孔43に挿脱可能に挿通する固定ピン44をそれぞれ有している。また、前記両側部のホルダー21内に挿通する前記支柱39は、上下方向に所定の間隔をおいて前記挿通孔43に連通するとともに、この挿通孔43から前記固定ピン44を挿脱可能に挿通する複数の調節孔45を有している。
【0047】そして、前記両側部のホルダー21に対して前記耕深規制輪4を下端部に有する支柱39をそれぞれ上下動することにより、これらの耕深規制輪4が上下方向に位置調節され、これらの耕深規制輪4を所定の位置に設定した位置で前記ホルダー21の挿通孔43から支柱39の選択された位置の調節孔45に前記固定ピン44をそれぞれ挿通することにより、前記耕深規制輪4がそれぞれ所定の設定位置に固定されるようになっている。
【0048】前記作業機本体1に前記両側部の耕深規制輪4を上下方向に位置調節することは、前記ロータリ耕耘体3の耕深を深浅調節することであり、この両側部の耕深規制輪4を所定の設定位置に固定することは、この両側部の耕深規制輪4にて前記ロータリ耕耘体3の耕深を規制することである。
【0049】そして、前記両側部の耕深規制輪4は、前記作業機本体1の両側の支持フレーム20の先端部に設けられた両側部のホルダー21に上下方向に位置調節自在に設けられていることにより、前記ロータリ耕耘体3の前方かつこのロータリ耕耘体3に対する至近位置でこのロータリ耕耘体3にて未だ耕耘されない耕土上を走行してロータリ耕耘体3の耕深を確実に規制することができるようになっている。
【0050】つぎに、前記回転部5を備えた複数の作業機器6は、図2及び図3に示すように、前記作業機本体2の架台26に所定の間隔をおいて設けられている。前記複数の作業機器6の回転部5は、前記一方側の耕深規制輪4の出力軸38からの出力を入力する回転自在の入力軸46を有している。この入力軸46は前記複数の作業機器6の回転部5に共通する一本で、この入力軸46が回転されることにり前記複数の作業機器6の回転部5が回転されるようになっている。
【0051】前記複数の作業機器6は、粉粒物を収容しこの粉粒物を導出する導出体47を下端部に有する粉粒物収容ホッパー48にて形成されているものであり、これらの作業機器6の回転部5は、前記粉粒物収容ホッパー48の下端部内に回転自在に設けられこの粉粒物収容ホッパー48内の粉粒物を前記導出体47に繰り出す粉粒物繰出体49にて形成されているものである。
【0052】そして、前記粉粒物収容ホッパー48は、下端側に下方に向かって縮径した漏斗状部50を有し、この漏斗状部50の下端部に前記粉粒物繰出体49を回転自在に収容し粉粒物を前記導出体47に繰り出す繰出部51が形成されている。
【0053】また、前記導出体47は、中空筒状の導管、可撓性ホース等にて形成され、その上端部が前記繰出部51の下端部に連通した状態で固定され、その下端部に開口された導出口52が前記ロータリ耕耘体3の前方に配置されて固定されている。
【0054】さらに、前記粉粒物繰出体49は、繰出ローラにて形成され、この繰出ローラは周面に所定の間隔をおいて前記粉粒物収容ホッパー48内の粉粒物を前記繰出部51に繰り出す複数の繰出凹部がそれぞれ形成されている。
【0055】そして、前記繰出ローラが回転されることにより、これらの繰出ローラの周面の複数の繰出凹部にて前記粉粒物収容ホッパー48内の粉粒物が前記繰出部51に繰り出されるとともに、これら粉粒物が導出体47に導出され、この導出体47の導出口52から前記ロータリ耕耘体3の前方に排出散布されるようになっている。
【0056】前記粉粒物収容ホッパー48内に収容される粉粒物は、粉または粒状の肥料、粉または粒状の薬剤、種子等である。
【0057】つぎに、前記回転伝達手段7は、一端部が前記耕深規制輪4の出力軸38に連動回転可能に係合されているとともに、他端部が前記複数の作業機器6の回転部5を回転する前記入力軸46に連動回転可能に係合され、前記耕深規制輪4の回転を前記複数の作業機器6の回転部5に伝達するようになっている。
【0058】すなわち、前記回転伝達手段7は、図1乃至図3に示すように、前記出力軸38を中心に一端側が回動可能に設けられこの出力軸38の回転に連動される第1の連動媒体53を収容した第1の伝動ケース54と、前記入力軸46を中心に一端側が回動可能に設けられこの入力軸46を回転する第2の連動媒体55を収容した第2の伝動ケース56と、前記第1の伝動ケース54の他端側と前記第2の伝動ケース56の他端側とを互いに回動可能に軸支し、かつ、前記第1の連動媒体53の回転を前記第2の連動媒体55に伝達する動力中継軸57とを有している。
【0059】前記第1の伝動ケース54は、中空筒状に形成され、その一端側が前記出力軸38に軸受体58にて回動自在に軸支され、その他端側が前記動力中継軸57の一側部に軸受体59にて回動自在に軸支されている。
【0060】また、前記第1の連動媒体53は、前記第1の伝動ケース54内に位置して前記出力軸38に固定されたスプロケット60と、前記第1の伝動ケース54内に位置して前記動力中継軸57の一側部に固定されたスプロケット61と、前記出力軸38に固定されたスプロケット60と前記動力中継軸57の一側部に固定されたスプロケット61との間に掛け回された無端チェーン62とを有している。
【0061】前記第2の伝動ケース56は、中空筒状に形成され、その一端側が前記入力軸46に軸受体63にて回動自在に軸支され、その他端側が前記動力中継軸57の他側部に軸受体64にて回動自在に軸支されている。
【0062】また、前記第2の連動媒体55は、前記第2の伝動ケース56内に位置して前記入力軸46に固定されたスプロケット65と、前記第2の伝動ケース56内に位置して前記動力中継軸57の他側部に固定されたスプロケット66と、前記入力軸46に固定されたスプロケット65と前記動力中継軸57の他側部に固定されたスプロケット66との間に掛け回された無端チェーン67とを有している。
【0063】そして、前記回転伝達手段7は、前記耕深規制輪4の上下方向の位置調節に連動して変形可能に形成されている。すなわち、図4に示すように、前記耕深規制輪4が上下方向に位置調節されると、この耕深規制輪4の出力軸38にて第1の伝動ケース54が上下動されるとともに、この第1の伝動ケース54の他端側が動力中継軸57に対して回動しながらこの第1の伝動ケース54の他端側にて動力中継軸57を介して第2の伝動ケース56が入力軸46を中心として上下方向に回動される。
【0064】したがって、耕深規制輪4の上下方向の位置調節に連動して第1の伝動ケース54と第2の伝動ケース56とがそれぞれ回動し、これら第1の伝動ケース54と第2の伝動ケース56とが動力中継軸57を中心として変形し、耕深規制輪4の上下方向の位置調節を可能にするようになっている。
【0065】つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0066】トラクタのトップリンクに作業機本体2の連結アーム22を連結ピン23にて連結するとともに、トラクタの両側のロワリンクに作業機本体2の両側のロワピン19を連結し、また、トラクタの動力取出軸に動力伝達軸の一端部を連結するとともに、この動力伝達軸の他端部に作業機本体2の入力軸11を連結することにより、トラクタに農作業機が連結される。
【0067】また、作業機本体2のロータリ耕耘体3を深浅調節する必要があるときは、作業機本体2の両側部のホルダー21から固定ピン44をそれぞれ引き抜くとともに、これらのホルダー21に対して耕深規制輪4を下端部に有する支柱39をそれぞれ上下動することにより、これらの支柱39にて耕深規制輪4がそれぞれ上下方向に位置調節される。
【0068】そして、これらの耕深規制輪4を深浅調節した所定の位置に設定した状態でホルダー21の挿通孔43から支柱39の選択された位置の調節孔45に固定ピン44をそれぞれ挿通することにより、これらのホルダー21に支柱39がそれぞれ固定されるとともに、これらの支柱39の下端部の耕深規制輪4がそれぞれロータリ耕耘体3の耕深を規制する所定の設定位置に固定される。
【0069】この両側部の耕深規制輪4を深浅調節するときにおいて、両側部の耕深規制輪4は平坦地または傾斜地等圃場の状況に応じてそれぞれ同じ量だけ上下方向に位置調節して深浅調節したり、一方側の耕深規制輪4に対して他方側の耕深規制輪4を異なる量で上下方向に位置調節して深浅調節する。
【0070】また、両側部の耕深規制輪4を深浅調節するとき、その一方側の出力軸38を有する耕深規制輪4が上下方向に位置調節されると、図4に示すように、この耕深規制輪4の出力軸38にて第1の伝動ケース54が上下動されるとともに、この第1の伝動ケース54の他端側が動力中継軸57に対して回動しながらこの第1の伝動ケース54の他端側にて動力中継軸57を介して第2の伝動ケース56が入力軸46を中心として上下方向に回動される。
【0071】したがって、出力軸38を有する耕深規制輪4の上下方向の位置調節に連動して第1の伝動ケース54と第2の伝動ケース56とがそれぞれ回動し、これら第1の伝動ケース54と第2の伝動ケース56とが動力中継軸57を中心として変形して出力軸38を有する耕深規制輪4の上下方向への位置調節に対応し、この出力軸38を有する耕深規制輪4が容易に深浅調節される。
【0072】つぎに、トラクタにて農作業機1を牽引されて移動されるとともに、この作業機本体2の両側部に設けた耕深規制輪4が地面に接地してそれぞれの車軸40を中心として農作業機1の移動方向に向かって回転される。
【0073】また、トラクタの動力取出軸からの出力により回転される動力伝達軸にてミッション装置9の入力軸11が回転されると、この入力軸11の回転で歯車機構12を介して出力軸13が回転され、この出力軸13の出力端部14にてスプロケット30,31及び無端チェーン32を介してロータリ耕耘体3の耕耘軸28が回転され、このロータリ耕耘体3がダウンカット方向に向かって回転駆動されながら農作業機1の移動方向に向かって移動される。
【0074】したがって、農作業機1が移動されるとともに両側部の耕深規制輪4が地面に接地して回転移動され、かつ、ロータリ耕耘体3が回転駆動されることにより、このロータリ耕耘体3が両側部の耕深規制輪4にて所定の耕深に位置規制されながら回転移動されるとともに、このロータリ耕耘体3にて耕土が所定の耕深で順次耕耘される。
【0075】このとき、両側部の耕深規制輪4は、ロータリ耕耘体3の前方かつこのロータリ耕耘体3に対する至近位置でこのロータリ耕耘体3にて収穫作業後の状態のままで耕耘されることなく平らな状態の耕土上を走行することにより、この両側部の耕深規制輪4はスリップ回転して移動するようなことがなく確実に耕土上を回転して移動し、この両側部の耕深規制輪4にてロータリ耕耘体3の耕深を確実に規制することができる。
【0076】また、農作業機1の移動で両側部の耕深規制輪4が確実に回転して移動されるが、その一方の出力軸38を有する耕深規制輪4の回転移動により、この耕深規制輪4の出力軸38が回転され、この出力軸38にて第1の伝動ケース54内の第1の連動媒体53が回転連動されるとともに、この第1の連動媒体53にて回転連動される動力中継軸57にて第2の伝動ケース56内の第2の連動媒体55が回転連動され、この第2の連動媒体55にて複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49に共通の入力軸46が確実に回転される。
【0077】そして、この入力軸46にて複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49がそれぞれ回転され、これらの粉粒物繰出体49にてそれぞれの粉粒物収容ホッパー48内の粉粒物がそれぞれの繰出部51に繰り出されるとともに、これら粉粒物が導出体47にそれぞれ導出され、これらの導出体47の導出口52からロータリ耕耘体3の前方の耕土に順次排出散布される。
【0078】そして、これらの粉粒物はロータリ耕耘体3にて耕土の耕耘とともに耕耘土中に混入される。このとき、粉粒物が粉または粒状の肥料であるときは耕耘土中に肥料が混入され、粉粒物が粉または粒状の薬剤であるときは耕耘土中に薬剤が混入される。
【0079】つぎに、農作業機1の移動が停止されるとともに、この作業機本体の2の両側部に設けた耕深規制輪4の回転がそれぞれ確実に停止され、この両側部の耕深規制輪4のうちの出力軸38を有する耕深規制輪4の回転が停止されることにより、この耕深規制輪4の出力軸38の回転が停止され、この出力軸38にて回転伝達手段7が作動されることがなく、したがって、入力軸46に出力軸38の回転が伝達されることがないので、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49の回転が確実に停止され、粉粒物の排出散布が停止される。
【0080】したがって、出力軸38を有する耕深規制輪4の回転及び停止に複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49が確実に連動され、出力軸38を有する耕深規制輪4の回転時にのみ回転伝達手段7にて複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49が回転され、すなわち複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49が、農作業機1の移動により回転される出力軸38を有する耕深規制輪4にて回転駆動され、農作業機1の移動停止により回転が停止する出力軸38を有する耕深規制輪4にて回転が停止される。
【0081】このように本実施の形態の構成によれば、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を回転する動力を、ロータリ耕耘体3の耕深を規制する耕深規制輪4から取り出すため、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を、農作業機1の移動に合わせて回転駆動したり、農作業機1の移動停止時に合わせて回転を停止させることができ、このため、農作業機1の移動時にのみ粉粒物繰出体49から粉粒物を確実に繰り出すことができ、農作業機1の移動停止時には粉粒物繰出体49から粉粒物を繰り出すことを確実に停止することができ、したがって、農作業機1の移動停止時に粉粒物繰出体49から粉粒物を繰り出すことがないので、圃場には全面に亘って粉粒物を過不足なく平均的に繰り出し散布することができる。
【0082】また、ロータリ耕耘体3の前方でこのロータリ耕耘体3にて耕耘されない未耕地を回転する耕深規制輪4から複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を回転させる動力を取り出すため、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を確実に回転させることができ、この耕深規制輪4に出力軸38を設け、この耕深規制輪4の回転で回転する出力軸38にて粉粒物繰出体49を回転させるため、耕深規制輪4の機能を損なうことがなく、この耕深規制輪4は周面にゴム等の摩擦係数の大きい接地部材36を有するとともにロータリ耕耘体3の荷重を受けて耕深を規制するので、農作業機1の移動で耕深規制輪4が更に確実に回転しスリップ回転することが少なく、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を更に確実に回転させることができる。
【0083】さらに、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を回転する動力を、ロータリ耕耘体3を備えた作業機本体2に常設されているロータリ耕耘体3の耕深を規制する耕深規制輪4から取り出すため、粉粒物の繰出し量の調整は粉粒物繰出体49側の調整だけで簡単に調整でき、既存の耕深規制輪4を粉粒物繰出体49の回転源とするので構成が簡単で製造性を向上でき、全体としてコストダウンを図ることができる。
【0084】また、作業機本体2に設けたアタッチメント取付フレームAにアタッチメントとして各種の作業機器を取り付けることにより、これらの作業機器によって複合作業を行なうことを可能にした農作業機1とすることができる。
【0085】また、アタッチメント取付フレームAは作業機本体2の後方側に設けたので、作業機本体2の後方側の空間部を有効利用でき、作業機本体2の前方側に設けられている耕深規制輪4と作業機本体2の後方側のアタッチメント取付フレームAに取り付けたアタッチメントとにより作業機本体2の重量バランスをよくすることができる。
【0086】つぎに、前記実施の形態では、作業機本体2に設けた両側部の耕深規制輪4のうち、その一方側の耕深規制輪4に粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49の入力軸46に出力する出力軸38を設ける場合について説明したが、これに限らず、出力軸38は他方側の耕深規制輪4に設けるようにしてもよく、両側部の耕深規制輪4にそれぞれ設けるようにしてよい。
【0087】そして、他方側の耕深規制輪4に設けた出力軸38にて前記実施の形態の場合と同様に回転伝達手段7を介して粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49の入力軸46を回転させるようにしてもよく、両側部の耕深規制輪4に設けた出力軸38にて回転伝達手段7を介して粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49の入力軸46を両側で回転させるようにしてもよい。
【0088】また、前記実施の形態では、複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49は一本の入力軸46をこれらに共通のものとして用い、この一本の入力軸46にて複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49を回転させる場合について説明したが、これに限らず、入力軸46は複数の粉粒物収容ホッパー48の粉粒物繰出体49のそれぞれに設け、これらの入力軸46を耕深規制輪4に設けた出力軸38にて回転するようにしてもよい。
【0089】また、前記実施の形態では、作業機本体2の架台26に粉粒物繰出体49を有する複数の粉粒物収容ホッパー48を並設する場合について説明したが、これに限らず、作業機本体2の架台26には粉粒物繰出体49を有する粉粒物収容ホッパー48は少なくとも一個であってもよい。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ロータリ耕耘体を備えた作業機本体に設けられたロータリ耕耘体の耕深を規制する耕深規制輪の回転を回転伝達手段にて作業機器の回転部に伝達するようにしたので、農作業機の移動時に収穫作業後の平らな状態の地面に接地して回転される耕深規制輪の回転及び停止に作業機器の回転部の回転及び停止を確実に連動でき、耕深規制輪は膨軟な耕耘土上をスリップ回転して移動することがないので確実に回転し、この耕深規制輪の回転時にのみ作業機器の回転部を確実に回転でき、耕深規制輪の回転停止時に作業機器の回転部が回転されることによる作業上の不具合を確実に防止でき、耕深規制輪の回転を作業機器の回転部の回転の駆動源とするので、全体として構成が簡単でコストダウンを図ることができる。
【0091】請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、耕深規制輪の出力軸回転でこの出力軸の回転を回転伝達手段の一端側から他端側に回転伝達しこの回転伝達手段の他端側にて作業機器の回転部を確実に回転でき、耕深規制輪の回転の停止でこの耕深規制輪の出力軸の回転が停止することにより、回転伝達手段が作動せず作業機器の回転部の回転を確実に停止でき、したがって、耕深規制輪の出力軸の回転及び停止に作業機器の回転部の入力軸を確実に連動でき、耕深規制輪の回転時にのみ回転伝達手段にて作業機器の回転部を確実に回転できる。
【0092】請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明の効果に加え、耕深規制輪を上下方向に位置調節することにより、この耕深規制輪にてロータリー耕耘体を深浅調節できるが、この耕深規制輪を上下方向に位置調節すると、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段が連動されて変形し、したがって、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段が変形して応じ、この耕深規制輪を容易に上下方向に位置調節できる。
【0093】請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、耕深規制輪を上下方向に位置調節するとき、この耕深規制輪の上下動に回転伝達手段の第1の伝動ケース及び第2の伝動ケースが変形するように回動して応じ、この耕深規制輪を容易に上下方向に位置調節できる。また、第1の伝動ケース内の第1の連動媒体、動力中継軸及び第2の伝動ケース内の第2の連動媒体にて耕深規制輪の出力軸の回転を作業機器の回転部の入力軸に確実に伝達してこの入力軸にて回転部を回転でき、また、耕深規制輪の出力軸の回転停止で入力軸への動力伝達を確実に停止でき、耕深規制輪の出力軸の回転停止時に入力軸が回転して作業機器の回転部が回転されることによる作業上の不具合を確実に防止でき、さらに、出力軸の回転及び回転停止に入力軸を連動する回転伝達手段の構成が簡単で、製造性を向上できる。
【0094】請求項5の発明によれば、請求項1乃至4の発明の効果に加え、粉粒物収容ホッパーの粉粒物繰出体を、耕深規制輪の回転移動に合わせて回転駆動したり、耕深規制輪の回転移動停止に合わせて回転を停止させることができ、このため、農作業機の移動時にのみ粉粒物繰出体から粉粒物を確実に繰り出すことができ、農作業機の移動停止時には粉粒物繰出体から粉粒物を繰り出すことを確実に停止することができ、したがって、農作業機の移動停止時に粉粒物繰出体から粉粒物を繰り出すことがないので、圃場には全面に亘って粉粒物を過不足なく平均的に繰り出し散布することができる。
【出願人】 【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
【出願日】 平成10年12月25日(1998.12.25)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−188901(P2000−188901A)
【公開日】 平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願番号】 特願平10−369856