| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 八郎
【氏名】松川 雅彦
【氏名】水谷 智恵
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| 【要約】 |
【課題】マーカの繰り出しを表示するモニタ表示と、路上走行時のウィンカ表示とを兼用させる。
【解決手段】乗用田植機1の走行機体5には、リンク機構8を介して植付部10が昇降自在に支持されていると共に、植付部10の昇降に伴い上昇収納される格納位置と機体左右側に下降繰り出される作業位置とに移動操作可能なマーカ50R,50Lを備えている。そして、植付スイッチ32をオンにする植付作業時には、マーカ50R,50Lが作業位置に交互に繰出されるが、運転操作部においては、このマーカ50R,50Lの繰出し方向に応じて、モニタ表示部28にてマーカ50R,50Lの繰出し方向が画面にて表示される。一方、植付スイッチ32をオフにする路上走行時等には、前記モニタ表示部28が、走行機体5の進行方向を報知するウィンカ表示として使用される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席を有する走行機体にリンク機構を介して作業部を昇降自在に支持すると共に、前記作業部の昇降に伴い上昇収納される非作業位置と機体側方に下降繰り出される作業位置とに移動操作可能なマーカを備えた移植機において、運転操作部に、前記マーカの繰り出しを視覚表示するモニタ表示部を備え、該モニタ表示部による前記マーカのモニタ表示を、前記走行機体の進行方向を報知するウィンカ表示と兼用した、ことを特徴とする移植機。 【請求項2】 前記マーカのモニタ表示とウィンカ表示とを、作業時に操作されて各種モニタ及び警報装置を作動可能とする作業機スイッチの操作にて切換え可能とした、ことを特徴とする請求項1記載の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マーカを備えた移植機に係り、詳しくはマーカのモニタ表示をウィンカ表示と兼用した移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、乗用田植機等の移植機は、苗の植付条間を適正に保持し、また機体の直進性を良好にするために、植付作業時に、次工程の機体走行基準線となる線を圃場面に引くマーカ装置を備えている。 【0003】ところで、従来のマーカ装置は、作業位置への繰出しを規制する機械的なロック部材を、植付部の昇降作動に伴って自動的に左右交互に切換えていたため、機構が複雑になることや、一定の場合、運転者は座席下方に設けられたロック部材を操作しなければならない等、煩雑な作業が必要であること等から、近年、1本の操作レバーで作業部の昇降と左右マーカの切換え操作等を可能としたものも出現している。 【0004】一方、斯かる移植機も車両ゆえ、路上走行時等においては、走行機体の進行方向をウィンカランプにより報知するウィンカ装置を備えている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ウィンカランプによるウィンカ表示装置と、マーカによるマーカ装置とを備えた乗用田植機の場合、運転操作部にマーカの繰り出しを表示するモニタ表示部と、走行機体の進行方向を報知するウィンカのモニタ表示部とを別々に設けると、類似した表示となるので紛らわしくなる。 【0006】本発明は、斯かる課題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、マーカの繰り出しを表示するモニタ表示と路上走行時のウィンカ表示とを兼用した移植機を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、運転席(9)を有する走行機体(5)にリンク機構(8)を介して作業部(10)を昇降自在に支持すると共に、前記作業部(10)の昇降に伴い上昇収納される非作業位置と機体側方に下降繰り出される作業位置とに移動操作可能なマーカ(50)を備えた移植機(1)において、運転操作部に、前記マーカ(50)の繰り出しを視覚表示するモニタ表示部(28)を備え、該モニタ表示部(28)による前記マーカ(50)のモニタ表示を、前記走行機体(5)の進行方向を報知するウィンカ表示と兼用した、ことを特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明は、前記マーカ(50)のモニタ表示とウィンカ表示とを、作業時に操作されて各種モニタ及び警報装置を作動可能とする作業機スイッチ(32)の操作にて切換え可能とした、ことを特徴とする。 【0009】[作用]以上の発明特定事項に基づき、本発明によれば、移植作業時には、作業部(10)の昇降に伴い、マーカ(50)は上昇収納される非作業位置と機体側方に下降繰り出される作業位置とに移動され、運転操作部においては、モニタ表示部(28)により前記マーカ(50)の繰出し方向が画面にて表示される。一方、移植機(1)の路上走行時には、前記モニタ表示部(28)を、走行機体(5)の進行方向を報知するウィンカ表示と兼用することで、共に方向を表示するマーカ表示とウィンカ表示とを重複して設ける必要がなくなる。 【0010】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明の発明特定事項を何ら限定するものではない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0012】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪2及び後輪3により支持された走行機体5を有しており、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中間部には座席シート7を有する運転席9が配設されている。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17が設けられていて、この手動操作レバー17は、レバーガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可能となっている。 【0013】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜14及びマット苗を縦方向に載置し得る苗載せ台12が設けられている。また、植付部10の左右両端部には、マーカ50(R,L)が取り付けられている。この左右マーカ50(R,L)は、操作により例えば植付部10の昇降に伴い機体側方に下降繰り出す作業位置と、上昇収納する非作業位置とに交互に切換え可能となっており、作業位置にあっては圃場面に走行機体5の走行基準線を引くことが可能となる。 【0014】前記走行機体5には、昇降リンク機構8に固着されたリンクブラケット44との間に油圧シリンダ装置19が配設されていて、前記手動操作レバー17の操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に配置された制御部39を介して油圧コントロールバルブ35が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35により前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付部10が昇降作動する。なお、前記手動操作レバー17の操作位置は、レバー位置検出ポテンショメータ42により検出され、この検出値に応じて前記制御部39を介して油圧コントロールバルブ35が制御される。 【0015】また、図2(a)に示すように、前記運転席9の前部には、ステアリングホイール13が設けられ、そのステアリングコラム13aのスイッチボックス51に手元操作レバー38が取り付けられている。 【0016】この手元操作レバー38は、図示しない弾発部材により、手を離すと図の基準位置に自動復帰するように付勢されていて、この基準位置を中心として上下方向に操作可能であると共に、この上下操作とは独立して機体前後方向に操作可能となっている。前記スイッチボックス51内には、植付部10を制御すべく手元操作レバー38の上下方向位置を検出する切換スイッチ43と、マーカ50(R,L)の繰出しを制御すべく手元操作レバー38の前後方向位置を夫々検出するモード切換スイッチ52及び方向切換スイッチ53が内蔵されている。 【0017】そして、前記手元操作レバー38を、基準位置から上方向に1回操作すると、その操作が前記切換スイッチ43により検出されて、前記制御部39を介し植付部10が上昇制御され(上げ位置)、同様に下方向に1回操作すると植付部10が下降制御され(下げ位置)、更にこの下げ位置から下方向に1回操作すると植付部10が植付位置(植付位置)に制御される。 【0018】そして、前記手元操作レバー38を、機体前後方向の後方(図2のA方向)に操作すると、その操作が前記方向切換スイッチ53により検出されて、前記制御部39を介しマーカ50の繰出しモード(後述する)が自動モードに設定されると共に、同方向への操作毎に左右マーカ50の左右作業位置への繰出し方向が順次選択的に切換えられる。更に、前記手元操作レバー38を、前方(図2のB方向)に操作すると、その操作が前記モード切換スイッチ52により検出されて、前記制御部39を介しマーカ50の繰出しモードが停止モード又は双方モードに順次切換えられる。 【0019】すなわち、図2(a)〜(c)に示すように、マーカ制御において、手元操作レバー38を基準位置から後方(A方向)に1回操作すると、マーカ50の繰り出しを植付部10の昇降に伴い自動的に左右交互に切換える自動モードとなり、この自動モードにおいて初期状態にあっては右マーカ50Rが作業位置に繰出され、次いで同方向にもう1回操作すると、左マーカ50Lが作業位置に繰出されるモードに設定されて、1回操作するごとに順次右→左→右→・・・と切り換えられる(図2(b)参照)。 【0020】また、手元操作レバー38を基準位置から前方(B方向)に1回操作すると、マーカ50の繰出しを停止する停止モード(OFFモード)となり、同方向にもう1回操作すると、左右マーカ50の双方が作業位置に繰出される双方モードとなり、1回操作するごとに順次停止モード→双方モード→停止モード→・・・と切り換えられる(図2(c)参照)。 【0021】次に、図3に基づき、植付部10の昇降制御について説明する。 【0022】手元操作レバー38を操作すると、リヤカバー26内に配置されたバルブ作動機構22が作動し、このバルブ作動機構22により前記油圧コントロールバルブ35が操作されて植付部10が昇降制御される。 【0023】前記バルブ作動機構22はカム回動モータ41を有し、このカム回動モータ41は小ギヤ23を介して平板カム30に噛合されている。この平板カム30は、バルブ操作板36を介して油圧コントロールバルブ35に連結され、この油圧コントロールバルブ35の回動により油圧シリンダ装置19が伸縮される。 【0024】一方、手元操作レバー38は、制御部39を介してカム回動モータ41と電気的に接続されていて、該手元操作レバー38の上下方向の操作により、その操作内容が前述の切換スイッチ43(図2,図7参照)により判別される。これにより、切換スイッチ43からの制御信号でカム回動モータ41により平板カム30が回動され、油圧コントロールバルブ35を介して油圧シリンダ装置19が伸縮され、昇降リンク機構8を介して植付部10が昇降制御される。 【0025】本発明は、運転操作部に、前記マーカ50の繰り出しを視覚表示するモニタ表示部を備え、該モニタ表示部によるマーカ50のモニタ表示を、前記走行機体5の進行方向を報知するウィンカ表示と兼用したものであり、更に、前記マーカ50のモニタ表示とウィンカ表示とを、作業機スイッチの操作にて切換え可能としたものである。 【0026】図4は、運転操作部の前面に設けられた表示パネル28を示している。 【0027】この表示パネル28には、各種モニタランプや警報ランプが設けられていて、下方に配置された植付スイッチ32をオン操作すると、これら各種モニタランプや警報ランプが作動可能状態となる。従って、植付作業時にはこの植付スイッチ32をオン操作した状態で作業が行われる。また、前記植付スイッチ32をオン操作して、マーカ50を繰り出して植付作業を行うと、繰り出された側のモニタランプ55(R,L)が点灯するようになっている。 【0028】すなわち、例えばマーカ50を自動モードにて作業中に、右側のマーカ50Rが繰り出されていると、右側のモニタランプ55Rが点灯し、左側のマーカ50Lが繰り出されていると、左側のモニタランプ55Lが点灯し、双方モードにて左右双方のマーカ50R,Lが繰り出されていると、双方のモニタランプ55R,Lが点灯する。 【0029】一方、走行機体5の左右両側部には、該走行機体5の進行方向を報知するウィンカランプ54(R,L)(図1,図7参照)が取り付けられていて、例えば路上走行時に植付スイッチ32をオフ状態にしたまま、前記手元操作レバー38を図2(a)のA方向に1回操作すると、走行機体5の右折を報知する右側のウィンカランプ54Rが点滅すると共に、表示パネル28の右側のモニタランプ55Rも点滅する。また、手元操作レバー38を同方向にもう1回操作すると、走行機体5の左折を報知する左側のウィンカランプ54Lが点滅すると共に、表示パネル28の左側のモニタランプ55Lも点滅する。 【0030】すなわち、本実施の形態では、マーカ50のモニタ表示とウィンカ54のモニタ表示とを、植付スイッチ32の操作にて切換え可能としている。以上により、共に方向(繰出方向と走行方向)を表示するマーカ50のモニタ表示用部品とウィンカ54のモニタ表示用部品とを別々に設ける必要がなく、部品点数の削減が図られる。 【0031】次に、図5及び図6に基づき、前述したマーカ50の制御機構について説明する。 【0032】図5におけるマーカ引上げ機構40は、昇降リンク機構8による植付部10の上昇に伴い、作業位置に下降繰り出されたマーカ50(R,L)を、非作業位置に引上げて上昇収納するものである。 【0033】このマーカ引上げ機構40は、座席シート7の下方に設けられていて、機体側のベース板56上にピン57が立設されており、このピン57に切換えレバー58が回動可能に軸着されている。この切換えレバー58は、断面略々L字形をなすと共に、側方に突出した舌片59を有し、前記ピン57を中心とする左右略々対称位置に夫々孔60,60が形成されている。 【0034】一方、前記切換えレバー58の側部近傍には、マーカ切換えモータ46が配置されていて、そのモータ軸46aには作動アーム48が固定されている。そして、この作動アーム48が時計方向又は反時計方向に回転することにより、その先端部が前記舌片59に当接して押圧付勢すると、前記切換えレバー58は前記ピン57を中心として同方向に回動する。また、前記マーカ切換えモータ46の側方には、作動アーム48の初期位置(ホームポジション)を検出するリミットスイッチ49が設けられていて、作動アーム48の回動に伴い、このリミットスイッチ49の接触子を押圧等してスイッチをオン・オフ操作する。 【0035】そして、例えば制御部39からの右マーカ50Rの繰り出し指令に基づき、マーカ切換えモータ46が初期位置から図5の時計方向に一回転して元の位置に戻って停止する。このとき、作動アーム48も同方向に回転し、該作動アーム48が切換えレバー58の舌片59を押圧付勢する。 【0036】これにより、切換えレバー58はピン57を中心として反時計方向に揺動し、右ロッド64を図面右方に引っ張る。すると、右側カム62が軸61を中心として図6の時計方向に回動し、その突起部62aと右側アーム67のピン69との係合が外れる。こうして、右側アーム67は、支点軸68を中心として時計方向に回動し、先端の連結ピン72が同方向に回動し、インナワイヤ73aがスプリング力により引っ張られ、右マーカ50Rが作業位置に繰り出される。 【0037】一方、植付け走行により走行機体5が枕地に至り、該枕地において走行機体5を回向する際、油圧シリンダ装置19が作動して植付部10が上昇すると、昇降リンク機構8の基部に固定されたリンクブラケット44が軸86を中心として時計方向に回動するため、プレート78が図6の左方に引かれ、ブラケット76が横軸75を中心として時計方向に回転し、ローラ77がアーム67のローラ受け70を持ち上げる。すると、アーム67は支点軸68を中心として反時計方向に回転し、連結ピン72を介してインナワイヤ73aを引っ張り、右マーカ50Rを上昇させて該右マーカ50Rを非作業位置に収納する。 【0038】次いで、走行機体5を回行して植付部10が下降し、リフト角ポテンショメータ87(図1参照)にて植付部10が所定位置に下降したことを検知すると、マーカの繰出しモードが自動モードの場合、制御部39から前記と反対の左マーカ50Lの繰り出し指令が発せられ、この指令に基づき、マーカ切換えモータ46が初期位置から図5の反時計方向に一回転して元の位置に戻って停止する。このとき、作動アーム48も同方向に回転し、該作動アーム48が切換えレバー58の舌片59を押圧付勢する。これにより、切換えレバー58はピン57を中心として時計方向に揺動し、左ロッド64を図面右方に引っ張って、前記と同様にして左マーカ50Lが作業位置に繰り出される。 【0039】図7は、本実施の形態の制御ブロック図を示しており、前記制御部39はマイクロコンピュータ(以下、CPUという)を有し、このCPUに、植付部制御用の切換スイッチ43、マーカ制御用のモード切換スイッチ52及び方向切換スイッチ53、リミットスイッチ49、植付スイッチ32、リフト角ポテンショメータ87からの信号が入力され、該CPUにより、植付部10を昇降制御するカム回動モータ41、マーカ50とウィンカ54のモニタランプ55L,55R、マーカ切換えモータ46が制御される。前記リフト角ポテンショメータ87は、植付部10の昇降位置を検出するものである。 【0040】次いで、本実施の形態の作用を簡単に説明する。 【0041】植付作業時は、植付スイッチ32をONにすると共に、手元操作レバー38の操作によりマーカ50を自動モードに設定して植付作業を行うと、運転操作部の表示パネル28には、右マーカ50Rが繰り出されているときは右側の矢印【0042】 【外1】
で示されるモニタランプ55Rが点灯し、左マーカ50Lが繰り出されているときは左側の矢印【0043】 【外2】
で示されるモニタランプ55Lが点灯する(図4参照)。 【0044】また、路上走行時には、植付スイッチ32はOFFに操作され、この状態で走行機体5を右折するときは、手元操作レバー38を後方に操作してマーカ50の自動モード右に設定された状態では、ウィンカランプ54Rが点滅すると共に、表示パネル28のモニタランプ55Rが点滅する。更に、走行機体5を左折するときは、手元操作レバー38をもう一度後方に操作してマーカ50の自動モード左に設定された状態では、ウィンカランプ54Lが点滅すると共に、表示パネル28のモニタランプ55Lが点滅する。以上により、共に方向を表示するマーカ50のモニタ表示とウィンカ54のモニタ表示とを兼用することで、運転操作部の表示パネル28をシンプルにすることが可能となる。 【0045】次いで、図8は、手元操作レバー38による操作が可能な場合に、操作に伴って操作音を鳴動させるようにした実施の形態のフローチャートを示す。 【0046】これにより、作業者は視認のみではなく聴覚によってもレバー操作が受け付けられたか否かを把握でき、作業性の向上が図られることになる。 【0047】同図において、S100にて手元操作レバー38によるレバー操作の有無を判断し、レバー操作がなければS102に進み、レバー操作があればS101において、レバー操作が今回と前回とで同じか否かを判断する。そして、レバー操作が今回と前回とで異なっていればS106に進み、また、レバー操作が今回と前回とで同じであればS102に進む。このS102では、植付待ちフラグがセットされているか否かを判断し、セットされていなければS131に進み、セットされていれば、次にS103で下げフラグがセットされているか否かを判断する。そして、下げフラグがセットされていればS131に進み、セットされていなければ、油圧カム位置を「植付」位置にしてから(S104)、植付待ちフラグをクリアし(S105)、S131に進む。 【0048】前述したS106では、平板カム30(以下、「油圧カム」という)の位置が「固定」位置にあるか否かを判断し、「固定」位置になければS114に進み、「固定」位置にあればS107に進む。このS107では、手元操作レバー38によるレバー操作が上げ側か下げ側かを判断し、下げ側ならブザーを短音吹鳴して(S108)、油圧カム位置を「下げ」とし(S109)、更に下げフラグをセットして(S110)、S131に進む。また、S107で、レバー操作が上げ側なら、S111にて植付部10が最上昇位置にあるか否かを判断し、最上昇位置にあるならS131に進み、最上昇位置でなければブザーを短音吹鳴し(S112)、油圧カム位置を「上げ」として(S113)、S131に進む。 【0049】更に、前述したS114では、油圧カム位置が「上げ」位置にあるか否かを判断し、「上げ」位置になければS120に進み、「上げ」位置にあればS115に進む。このS115では、レバー操作が上げ側か下げ側かを判断し、上げ側ならS131に進み、下げ側ならS116に進む。このS116では、植付部10が最上昇位置にあるか否かを判断し、最上昇位置になければS131に進み、最上昇位置にあるならS117でブザーを短音吹鳴し、油圧カム位置を「下げ」とし(S118)、下げフラグをセットして(S119)、S131に進む。 【0050】次に、S120では、油圧カム位置が「下げ」位置にあるか、又は「植付」位置にあるかを判断し、「植付」位置にあればS128に進み、「下げ」位置にあればS121に進む。このS121では、レバー操作が上げ側か下げ側かを判断し、下げ側ならS122に進み、ブザーを短音吹鳴して(S122)、植付待ちフラグをセットしてS131に進む。また、S121でレバー操作が上げ側ならS124に進み、植付待ちフラグをクリアしてS125に進む。このS125では、下げフラグがセットされているか否かを判断し、下げフラグがセットされていればS131に進み、セットされていなければ、S126に進んでブザーを短音吹鳴して、油圧カム位置を「上げ」とし(S127)、S131に進む。 【0051】更に、前述したS128では、レバー操作が上げ側か下げ側かを判断し、下げ側ならS131に進み、上げ側ならS129でブザーを短音吹鳴して、油圧カム位置を「下げ」とし(S130)、S131に進む。 【0052】このS131では、植付部10の現在位置を判断し、植付部10が実行中なら最初のステップに戻り、植付部10が接地しているときはS132にて下げフラグをクリアする。 【0053】以上において、手元操作レバー38の上下操作で植付部10の昇降と植付クラッチの入切が行われるが、手元操作レバー38の操作に応じてブザー音を吹鳴することもできるし、また上げ方向と下げ方向とでブザー音を変えることもできる。 【0054】例えば、上げ方向のブザー音として、手元操作レバー38を「植付」位置から「下げ」位置に操作したときは「ピッ」というブザー音を、また「下げ」位置から「上げ」位置に操作したときは「ピッピッ」というブザー音を吹鳴し、下げ方向のブザー音として、手元操作レバー38を「下げ」位置から「植付」位置に操作すると「ピッピッピッ」というブザー音を吹鳴することもできる。 【0055】また、前記手元操作レバー38は、植付スイッチ32がONで、かつ手動操作レバー17が「植付」位置にあるときにのみ操作可能とすると共に、植付部10を昇降制御する平板カム30のカム位置(油圧カム位置)を、点滅周期を変えて運転操作部の表示パネル28にモニタ表示することもできる。これは、従来の表示パネル28においては、植付クラッチの入切のみを表示していたが、手元操作レバー38を備えた場合には、油圧カム位置が明確ではなく、オペレータが混乱するためである。 【0056】よって、例えば、油圧カム位置が「植付」位置にあって植付クラッチ入の場合は、表示パネル28の植付モニタランプを点灯表示し、また、手元操作レバー38の操作に基づき油圧カム位置が「上げ」又は「固定」にあるときは植付モニタランプを1秒に1回点滅表示し、更に、油圧カム位置が「下げ」にあるときは植付モニタランプを1秒に2回点滅表示することにより、手元操作レバー38の操作の可否と操作時の油圧カム位置の状態が明確となる。 【0057】 【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、マーカの繰り出しを視覚表示するモニタ表示部によるマーカのモニタ表示を、走行機体の進行方向を報知するウィンカ表示と兼用したことにより、運転操作部のモニタ表示部をシンプルにすることができる。また、共に方向を表示するモニタ表示用の部品とウィンカ表示用の部品とを別々に設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。 【0058】請求項2記載の発明によれば、前記マーカのモニタ表示とウィンカ表示とを、作業機スイッチの操作にて切換え可能としたことで、作業中は作業機スイッチをオン作動状態とすれば、このときの表示はマーカの繰り出しを表示するモニタ表示となり、また、路上走行時等の非作業中は作業機スイッチをオフ状態とすれば、このときの表示は機体の進行方向を報知するウィンカ表示となるため、簡単な操作で両表示を区別することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月9日(1998.12.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−166316(P2000−166316A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月20日(2000.6.20) |
| 【出願番号】 |
特願平10−350570 |
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