| 【発明の名称】 |
トラクタの作業機連結装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平田 光喜
【氏名】田井 通生
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| 【要約】 |
【課題】作業機のタイプが異なっても、第1接続部と第2接続部とが自動連結できるようにしたトラクタの作業機連結装置を提供すること。
【解決手段】トラクタ1の後部に昇降装置2を介して装着された連結枠3に、作業機4が着脱自在に装着され、該作業機4には検知部37が設けられ、前記トラクタ1には制御部38が設けられ、前記検知部37と制御部38は、伝達手段39で連動連結され、該伝達手段39の中途部は、前記連結枠3に設けられた第1接続部40と作業機4に設けられた第2接続部41とにより接続分離可能とされているトラクタの作業機連結装置において、前記第1接続部40は、前記第2接続部41の取り付け位置に対応して、その取り付け位置を変更可能に構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタの後部に昇降装置を介して装着された連結枠に、作業機が着脱自在に装着され、該作業機には検知部が設けられ、前記トラクタには制御部が設けられ、前記検知部と制御部は、伝達手段で連動連結され、該伝達手段の中途部は、前記連結枠に設けられた第1接続部と作業機に設けられた第2接続部とにより接続分離可能とされているトラクタの作業機連結装置において、前記第1接続部は、前記第2接続部の取付位置に対応して、その取り付け位置を変更可能に構成されていることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項2】 前記第1接続部は、前記連結枠に位置変更自在に取り付けられるブラケットを有し、該ブラケットに接続機構がユニット的に設けられている請求項1記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項3】 前記ブラケットは、連結枠に上下位置調整自在に設けられている請求項2記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項4】 前記ブラケットは、連結枠に前後位置調整自在に設けられている請求項2記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項5】 前記ブラケットは、連結枠に左右位置調整自在に設けられている請求項2記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項6】 前記トラクタ側の伝達手段は、インナワイヤとアウタワイヤとからなるプッシュプルワイヤで構成され、前記ブラケットには、前記アウタワイヤの端部を取り付けるアウタワイヤ取付部が、取り付け位置変更自在に設けられ、さらに、前記ブラケットには、リンクが回動自在に設けられ、該リンクに前記インナワイヤの端部が結合され、該リンクが、前記第2接続部と係脱自在に係合する請求項1〜5のいずれかに記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項7】 前記リンクは、平行リンクから成る請求項6記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項8】 前記平行リンクの一方は、前記ブラケットに位置調整可能に設けられている請求項7記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項9】 トラクタに昇降装置を介して連結枠を連結し、この連結枠に上係合部と左右一対の下係合部とを形成して作業機の上係合部及び左右一対の下部係合部をそれぞれ係合し、トラクタのPTO軸とロータリ作業機のPIC軸とをユニバーサル軸で連結しており、前記連結枠にはPIC軸から上係合部及び/又は下部係合部までの距離の異なる複数種のロータリ作業機を連結可能にし、ロータリ作業機に接地カバーの揺動を検出伝達する第2接続部を設け、連結枠に第2接続部に連動連結して接地カバーの揺動を昇降装置の制御部に伝達する第1接続部を設けており、前記連結枠には、複数種のロータリ作業機の第2接続部の取り付け位置にそれぞれ対応する位置に第1接続部を配置する複数の取り付け部を設けていることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項10】 前記連結枠にユニバーサル軸を保持する保持具を設け、該保持具を複数種のロータリ作業機のPIC軸に対向させるべく連結枠に対して上下方向及び/又は前後方向に位置変更可能に設けていることを特徴とする請求項9に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項11】 前記連結枠に中途部が屈曲されて上部と下部とが左右にずれた取付板を設け、該取付板の上部と下部とにそれぞれ第1接続部を支持するブラケットを取り付ける取り付け部を設けていることを特徴とする請求項3、5、9、10のいずれかに記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項12】 前記上下取り付け部は、ブラケットの前後傾斜姿勢を異ならせていることを特徴とする請求項11に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項13】 前記取付板とブラケットの内の一方に掛合孔を形成し、他方に前記掛合孔に嵌入してから相対移動することにより掛合する掛合突起を形成し、取付板とブラケットとの間に前記掛合突起の嵌入方向と逆方向への移動を規制する抜け止め手段を設けていることを特徴とする請求項11又は12に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項14】 前記取付板の取り付け部に頭付きピンと突起とを設け、ブラケットに頭付きピンと突起とに嵌合した状態から略前後方向に移動することにより掛合する鍵孔を形成すると共に、前記移動によってブラケットと共に取付板を挟みかつブラケットの嵌入方向と逆方向への移動を解除可能に規制する止め具を設けていることを特徴とする請求項11又は12に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項15】 前記取付板の取り付け部に複数本の頭付きピンを設け、ブラケットに各頭付きピンに嵌合した状態から略上下方向に移動することにより掛合する複数の鍵孔を形成すると共に、前記移動によってブラケットと共に取付板を挟みかつブラケットの嵌入方向と逆方向への移動を解除可能に規制する止め具を設けていることを特徴とする請求項11又は12に記載のトラクタの作業機連結装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタの作業機連結装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の連結装置として、例えば、実公平8−3210号公報、実公平8−4815号公報、特許第2502714号公報に記載のものが公知である。この従来のトラクタの作業機連結装置は、トラクタの後部に昇降装置を介して装着された連結枠に、作業機が着脱自在に装着され、該作業機には検知部が設けられ、前記トラクタには制御部が設けられ、前記検知部と制御部は、伝達手段で連動連結され、該伝達手段の中途部は、前記連結枠に設けられた第1接続部と作業機に設けられた第2接続部とにより接続分離可能とされているものであった。 【0003】即ち、図10に示すように、連結枠70に第1接続部71が固定的に設けられ、作業機に第2接続部72が固定的に設けられている。この第1接続部71は、連結枠70に固定されたブラケット73を有し、該ブラケット73に、前記制御部に結合された伝達手段であるプッシュプルワイヤ74のアウターワイヤ端部75が固定されると共に、係合ロッド76が回動自在に枢支され、該係合ロッド76に伝達手段のインナーワイヤ77が結合されている。第2接続部72には、前記係合ロッド76に係脱自在に係合するフック78が回動自在に設けられ、該フック78に伝達手段79が係合され、該伝達手段79が検知部に結合されている。前記第1接続部71と第2接続部72とが接続された状態で、係合ロッド76の枢支軸80とフック78の枢支軸81とが同一軸心上に位置するよう構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−205819号公報や特開平9−285205号公報に記載のごとく、前記連結枠を共通として、異なる種類の作業機を装着するものがある。このような、異種作業機を装着する場合、前記図10に示すように、第1接続部71が連結枠70に固定的に設けられるものにあっては、異種作業機の第2接続部72の位置が異なるものとなると、使用できないという問題があった。 【0005】そこで、本発明は、作業機のタイプが異なっても、第1接続部と第2接続部とが自動連結できるようにしたトラクタの作業機連結装置を提供することを目的とする。また、本発明は、第1接続部の位置変更を容易にできるようにしたトラクタの作業機連結装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、トラクタ1の後部に昇降装置2を介して装着された連結枠3に、作業機4が着脱自在に装着され、該作業機4には検知部37が設けられ、前記トラクタ1には制御部38が設けられ、前記検知部37と制御部38は、伝達手段39で連動連結され、該伝達手段39の中途部は、前記連結枠3に設けられた第1接続部40と作業機4に設けられた第2接続部41とにより接続分離可能とされているトラクタの作業機連結装置において、前記第1接続部40は、前記第2接続部41の取り付け位置に対応して、その取り付け位置を変更可能に構成されている点にある。 【0007】このように、異なるタイプの作業機を装着する場合、第2接続部の位置も異なるものとなるが、第1接続部が、前記第2接続部の位置に応じて、その取り付け位置を変更可能としているので、位置を変更するのみで、両者を接続可能とすることができる。尚、前記第1接続部は、前記連結枠に位置変更自在に取り付けられるブラケットを有し、該ブラケットに接続機構がユニット的に設けるのが好ましい。前記ブラケットは、連結枠に上下、前後、左右位置調整自在に設けることができる。 【0008】前記トラクタ側の伝達手段は、インナワイヤとアウタワイヤとからなるプッシュプルワイヤで構成され、前記ブラケットには、前記アウタワイヤの端部を取り付けるアウタワイヤ取付部が、取り付け位置変更自在に設けられ、さらに、前記ブラケットには、リンクが回動自在に設けられ、該リンクに前記インナワイヤの端部が結合され、該リンクが、前記第2接続部と係脱自在に係合するよう構成することができる。前記リンクは、平行リンクとすることができる。そして、前記平行リンクの一方は、前記ブラケットに位置調整可能に設けることができる。 【0009】またその上、本発明においては課題解決のための、次のような具体的手段を講じている。すなわち、トラクタ1に昇降装置2を介して連結枠3を連結し、この連結枠3に上係合部と左右一対の下係合部とを形成して作業機4の上係合部24及び左右一対の下部係合部31をそれぞれ係合し、トラクタ1のPTO軸19とロータリ作業機4のPIC軸22とをユニバーサル軸20で連結しており、前記連結枠3にはPIC軸22から上係合部24及び/又は下部係合部31までの距離の異なる複数種のロータリ作業機4を連結可能にし、ロータリ作業機4に接地カバー35の揺動を検出伝達する第2接続部41を設け、連結枠3に第2接続部41に連動連結して接地カバー35の揺動を昇降装置2の制御部38に伝達する第1接続部40を設けており、前記連結枠3には、複数種のロータリ作業機4の第2接続部41の取り付け位置にそれぞれ対応する位置に第1接続部40を配置する複数の取り付け部を設けている。 【0010】これによって、ひとつの連結枠3に複数種のロータリ作業機を装着可能にする場合、作業機によって第2接続部41の位置が異なっても、第1接続部40を配置する複数の取り付け部を設けておくことにより、第1接続部40の取り付け位置を変更して、両者を接続することができる。前記連結枠3にユニバーサル軸20を保持する保持具79を設け、該保持具79を複数種のロータリ作業機4のPIC軸22に対向させるべく連結枠3に対して上下方向及び/又は前後方向に位置変更可能に設けている。 【0011】これによって、ひとつの連結枠3に複数種のロータリ作業機を装着可能にする場合でも、ユニバーサル軸20とPIC軸22の自動連結が可能になる。前記連結枠3に中途部が屈曲されて上部と下部とが左右にずれた取付板47Bを設け、該取付板47Bの上部と下部とにそれぞれ第1接続部40を支持するブラケット45を取り付ける取り付け部を設けている。これによって、取付板47Bの形状で、ブラケット45の取り付け位置を左右に変更可能にする取り付け部を形成できる。 【0012】前記上下取り付け部は、ブラケット45の前後傾斜姿勢を異ならせている。前記取付板47Bとブラケット45の内の一方に掛合孔を形成し、他方に前記掛合孔に嵌入してから相対移動することにより掛合する掛合突起を形成し、取付板47Bとブラケット45との間に前記掛合突起の嵌入方向と逆方向への移動を規制する抜け止め手段89を設けている。これによって、取付板47Bに対するブラケット45の着脱が容易になる。前記取付板47Bの取り付け部に頭付きピン84と突起85とを設け、ブラケット45に頭付きピン84と突起85とに嵌合した状態から略前後方向に移動することにより掛合する鍵孔を形成すると共に、前記移動によってブラケット45と共に取付板47Bを挟みかつブラケット45の嵌入方向と逆方向への移動を解除可能に規制する止め具90を設けている。 【0013】これによって、締結具等の工具を使用しなくとも、取付板47Bに対するブラケット45の着脱が簡単かつ容易になる。前記取付板47Bの取り付け部に複数本の頭付きピン84を設け、ブラケット45に各頭付きピン84に嵌合した状態から略上下方向に移動することにより掛合する複数の鍵孔を形成すると共に、前記移動によってブラケット45と共に取付板47Bを挟みかつブラケット45の嵌入方向と逆方向への移動を解除可能に規制する止め具93を設けている。 【0014】これによって、締結具等の工具を使用しなくとも、取付板47Bに対するブラケット45の着脱が簡単かつ容易になる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜7に示す第1の実施の形態において、トラクタ1の後部には昇降装置2が設けられ、該昇降装置2の後端に連結枠3が装着され、該連結枠3に作業機4が着脱自在に装着される構成とされている。前記昇降装置2は、左右一対のロアーリンク5と、上部のトップリンク6とを有する三点リンク機構を有する。前記ロアーリンク5の前端はトラクタ1の車体の左右両側部に上下方向揺動自在に枢支され、その後端は、前記連結枠3の左右下端に枢支されている。 【0016】前記トップリンク6の前端は、トラクタ1の後端面に取り付けられたトップリンク取付ブラケット7に上下方向揺動自在に枢支され、その後端は、前記連結枠3の頂部に枢支されている。前記トップリンク取付ブラケット7は、後方に突出し、その後端は、特殊三点リンク取付部8とされ、その基端部は、標準三点リンク取付部9とされている。図例の場合、特殊三点リンク取付部8に、トップリンク6が取り付けられているので、特殊三点リンク機構とされている。トラクタ1の車体の後部には、油圧装置10によって上下方向揺動自在とされるリフトアーム11が設けられ、該リフトアーム11の後端にリフトロッド12が結合され、該リフトロッド12の下端が前記ロアーリンク5の前後方向中途部に連結されている。しかして、リフトアーム11の上下動により、連結枠3が、昇降自在とされている。 【0017】図2に示す如く、前記連結枠3は、A形フレーム13を有し、該A形フレーム13の頂部には、作業機連結用の第一及び第二係合部14、15が上下方向に位置をずらせて設けられ、左右両側下端部には、同第三係合部16が設けられている。また、A形フレーム13の左右方向両端下部には、ロアーリンク取付ピン17が左右方向外方に突設されている。このロアーリンク取付ピン17に前記ロアーリンク5の後端が連結されている。A形フレーム13の下部の中央部には、トラクタ1から作業機4に動力を伝達する動力結合部18が設けられている。 【0018】図1において、前記トラクタ1の後端部には、PTO軸19が突出し、該PTO軸19に伸縮自在なユニバーサル軸20が連結されている。このユニバーサル軸20の後端部は、前記動力結合部18を介して、前記連結枠3に回動自在に枢支されている。前記作業機4は、ロータリ耕耘機からなり、左右方向中央部に入力ケース21を有し、該入力ケース21から入力軸22が前方に突出している。この入力軸22が、前記動力結合部18に、係脱自在に係合して、トラクタ1の動力が伝達可能とされている。 【0019】前記入力ケース21の上部にトップマスト23が立設され、該トップマスト23の上端に上係合部24が設けられ、該上係合部24は、前記連結枠3の第一又は第二係合部14、15のいずれかに係脱自在に係合する。前記入力ケース21の左右両側からサポートケース25が設けられ、該サポートケース25の左右外端部にサイドフレーム26が設けられ、該サイドフレーム26の下端間に爪軸27が回動自在に設けられ、該爪軸27に耕耘爪28が突設されて耕耘部29を構成している。前記爪軸27に、前記入力ケース21を介して前記入力軸22の動力が伝達可能とされている。 【0020】前記左右各サポートケース25には、前方に突出するブラケット30が設けられ、該ブラケット30に下部係合部31が設けられ、該下部係合部31が前記連結枠3の第三係合部16と係脱自在に係合するよう構成されている。さらに、前記サポートケース25には、後方に延設する機枠32が上下方向揺動可能に枢支され、該機枠32の後端部にゲージ輪33が設けられている。この機枠32を上下揺動させる高さ調整装置34が前記トップマスト23との間に設けられている。 【0021】前記耕耘部29の後方には、接地カバー35が上下方向揺動自在に設けられ、該接地カバー35の後部は、前記機枠32に設けられたスプリング36により、下方に押圧されている。この接地カバー35が本発明の検知部37を構成している。即ち、耕耘部29の耕耘深さを検知する。前記接地カバー35の揺動量をトラクタ側1に設けた制御部38に伝達するための伝達手段39が設けられている。この伝達手段39の中途部は、前記連結枠3に設けられた第1接続部40と、作業機4側に設けられた第2接続部41とにより、接続分離可能とされている。 【0022】前記第2接続部41は、作業機4の所定位置に固定された枢支軸42と、該枢支軸42に前後方向揺動自在にその上端部が枢支されたフック43を有し、該フック43と前記接地カバー35とが連動手段44で連動連結され、接地カバー35の上下動を、フック43の前後揺動に変換する。図2〜5に示す如く、前記第1接続部40は、前記連結枠3に位置変更自在に取り付けられるブラケット45を有し、該ブラケット45に、前記フック43に係脱自在に係合する接続機構46がユニット的に設けられている。このブラケット45は、上面と側面とを有する逆L字状に形成されている。 【0023】即ち、前記連結枠3には、上下方向に沿って配置された取付板47が設けられており、該取付板47に取付穴48が上下、前後複数位置に設けられ、前記ブラケット45の側面が、これらの穴48に選択的に取り付けられることにより、上下位置調整自在、又は、前後位置調整自在に取り付けられる。また、この取付板47にスペーサ49を介してブラケット45を取り付けることにより、左右位置調整自在に取り付けられる。前記トラクタ1側の伝達手段50は、インナワイヤ51とアウタワイヤ52とからなるプッシュプルワイヤ53で構成され、前記ブラケット45には、前記アウタワイヤ52の端部を取り付けるアウタワイヤ取付部54が設けられている。この取付部54は、ブラケット45の上面に取り付けられる基板55に固定されたスプリング鋼鈑からなるキャッチャー56により構成されている。 【0024】前記ブラケット45の側面には、前後一対の枢支軸57が互いに平行に設けられ、該枢支軸57に前後一対の平行リンク58の下端部が前後方向揺動自在に枢支され、該平行リンク58の上端部にインナワイヤ連結リンク59が枢支され、該インナワイヤ連結リンク59の前端部に、インナワイヤ51の端部が連結されている。前記一対の平行リンク58の後部側リンクには、下方に突出する連結ロッド60が固定されている。このロッド60の下端は、L字状に屈曲され、前記第2接続部41のフック43に係脱自在に係合する。作業機4が連結枠3に結合されたとき、前記平行リンク58の後ろ側の枢支軸57と、前記フック43の枢支軸42とは、同一軸芯上になる。 【0025】図6、7に示すものは、前記の連結枠3とは異なるタイプの連結枠3Aに適用するよう構成された第2接続部41Aを示す。即ち、ブラケット45は、前記のものと共通であり、該ブラケット45の上面に取り付けられる基板55は、前後方向が逆転されて取り付けられている。そして、前記平行リンク58の前側のリンクが取り外され、後ろ側リンクの上端に、インナワイヤ51の端部が連結されている。即ち、図5と図7を対比すれば明らかなように、基板55の取付穴61と、ワイヤ53のセンタとをずらして配置しているので、図5の状態と図7の状態の使用を、共通部品で行うことができる。 【0026】図8,9に示すものは、前記フック43との係合位置を調整可能とすべく、平行リンク58の後ろ側のリンクの前後方向位置を可変としたものである。即ち、図8の第1変形例では、複数の穴62により、図9の第2変形例では、長穴63によりその取り付け位置を調整自在としている。図11〜14に示す第2の実施の形態において、連結枠3Bは、角パイプ(又は丸パイプ、フラットバー等でもよい)で背面視略A字形状に形成された主枠(A形フレーム)71を有し、この主枠71の中央上部に上部体72を固着し、左右下部に下部体73を固着し、主枠71の左右中途部を主枠71と同一材料の上補強材74で繋ぎ、上補強材74の左右中途部と左右下部体73との間に左右一対の正面視略L字状の支持板76を設けて構成している。 【0027】前記上部体72は、上部にピンを貫設してトップリンク6の後連結部と連結され、後部には第1実施形態と同様に、凹状の第一、第二係合部14、15が上下一対形成されている。この上下の係合部14、15はそれぞれ、作業機4の上係合部24と択一的に係合するものである。前記下部体73の前下方に突出した部分には外側方へロワーリンク取付ピン17を突出してロワーリンク5の後連結部と連結され、ロワーリンク5の後部連結点を形成しており、後部には後方開放凹状の第三係合部16を形成している。この第三係合部16は作業機4の下部係合部31と係合するものである。 【0028】また、前記下部体73には、横軸を介してロック部材69(図16に示す)が回動可能に支持されており、このロック部材69は第三係合部16に係合した下部係合部31と係合可能であり、係合することにより第三係合部16から下部係合部31が離脱するのを阻止する。前記ロック部材69はコイルバネによって下部係合部31に係合する方向に付勢されており、その前部は解除手段の山形状のリンクに連結されている。解除手段は上補強材74に固定のブラケット52にアームが枢支され、このアームにリンクの中央が相対回転自在に貫通され、またアームに操作レバーが固着されており、操作レバーを回動操作することにより、リンクがアームを越えて移動し、ロック部材69が回動して下部係合部31との係合が解除されるようになっている。 【0029】なお、前記ロック部材69等によって構成されるロック手段は、前記構成に限定されるものではなく、種々の従来技術のものが利用できる。PTO軸19とPIC軸(入力軸)22とを連動連結するユニバーサル軸20は端部にヨーク78を有し、このヨーク78は動力結合部18を構成する保持具79に回転自在に支持されている。保持具79は連結枠3Bの左右支持板76に固定のガイド体80に支持されている。前記保持具79は軸受を介してヨーク78をこの軸心廻りで回転自在に支持する円筒部79aと、該円筒部79aの左右側面に固着された保持部79bと、該保持部79bにピンを固着して形成された左右一対の軸部(枢支軸)79cとを有している。 【0030】前記軸部79cは円筒部79aの軸線方向中央より後方に変位して配置されており、保持具79はこの軸部79cを介してガイド体80に横軸回り揺動自在に枢支されている。保持部79bには左右方向に突出した位置決め部材79dが設けられ、この位置決め部材79dはガイド体80に設けた上下一対のストッパ部80aの一方と当接可能になっており、軸部79cで枢支された保持部79bの姿勢を、PIC軸22がヨーク78に挿入し易い姿勢に設定保持している。 【0031】保持具79は軸部79cを中心に揺動可能であり、位置決め部材79dがストッパ部80aに当接した姿勢に保持可能になっており、位置決め部材79d及びストッパ部80aはヨーク78を姿勢制御する姿勢制御手段となっている。すなわち、前記保持具79はPIC軸22に嵌合する前の状態のとき、位置決め部材79dはストッパ部80aと当接し、ヨーク78の軸芯とPIC軸22の軸芯とを略同芯にさせる役目をしており、ヨーク78がPIC軸22に嵌合した状態では、位置決め部材79dはストッパ部80aから離れる。 【0032】なお、前記保持具79は、軸部79cをガイド体80の上下中央から下方に変位させておいて、上下反転してガイド体80に支持できるようにしておいて、上下反転装着することにより、ヨーク78の上下位置及び/又は前後位置を変更するように構成してもよい。前記ガイド体80には逆J字状の溝81が形成されていて、この溝81の下端と上端とに軸部79cを係合保持可能になっている。前記保持具79は、図11に示すように、軸部79cが溝81の下端に保持され、かつ位置決め部材79dが下のストッパ部80aに係合している状態が主に特殊三点リンク用作業機の連結に使用され、図13に示すように、軸部79cが溝81の上端に保持され、かつ位置決め部材79dが上のストッパ部80aに係合している状態が主に標準三点リンク用作業機の連結に使用される。 【0033】この連結枠3Bでは、溝81の下端と上端とを選択することにより、保持具79を連結枠3Bに対して上下方向及び/又は前後方向に位置変更可能に設けており、ユニバーサル軸20と第一、第二係合部14、15との位置関係(第三係合部16及びロワーリンク連結点との位置関係も)を変更することができ、PIC軸22から上下の係合部24,31までの距離の異なる、すなわち三点リンク仕様の異なる作業機4との連結が確保されるようになっている。前記一対の第一、第二係合部14、15は、上下方向のみに位置が異なっているが、前後方向に位置がずれていてもよく、作業機4の上係合部24と択一的に係合する。 【0034】なお、ひとつの連結枠3には、PIC軸22から上係合部24及び/又は下部係合部31までの距離の異なる複数種のロータリ作業機4が連結可能であるが、そのロータリ作業機4は大別して特殊三点リンク仕様のものと、標準三点リンク仕様のものとがあり、それぞれに応じて第2接続部41の位置が異なり、PIC軸22を自動連結する場合は、動力結合部18の位置も上下及び/又は前後に変更される。前記下部体73と支持板76との間に取付板47Bが配置されており、この取付板47Bは中途部でS字状に屈曲されていて、上部が下部よりも動力結合部18側にずれて位置しており、上端が上補強材74に固着され、下端が支持板76に固着されている。 【0035】前記取付板47Bは屈曲部を挟んで上下掛合部(取り付け部)83U、83Dが形成され、第1接続部40の接続機構46を支持するブラケット45は、上下掛合部83U、83Dに択一的に掛合可能になっている。上下各掛合部83U、83Dは、1本の頭付きピン84と1つの突起85とを軸芯を略平行に配置して掛合突起が形成されており、頭付きピン84は取付板47Bを貫通し、その頭部84aは取付板47Bから内方(動力結合部18側)に若干離れており、突起85はピン又はハーフピアスで内方に突出している。 【0036】第2接続部41は、第1実施形態と同様に、作業機4のサポートケース25等に固着又は上下もしくは前後位置調整自在に支持された左右方向軸芯の枢支軸42にフック43を枢支し、耕深変動に伴う接地カバー35の上下揺動を、ワイヤ等の連動手段44を介してフック43の前後揺動に変換するように構成されている。第1接続部40の接続機構46は、第1実施形態と同様に、逆L字状のブラケット45の前部上面に基板55を取り付けて、キャッチャー56を介してプッシュプルワイヤ53の端部を取り付け、ブラケット45の後部側面に前後一対の枢支軸57F、57Rを介して前後一対の平行リンク58F、58Rの下端部を左右方向軸芯回り揺動自在に支持し、両平行リンク58F、58Rの上端部にインナワイヤ連結リンク59を連結してインナワイヤ51と連結し、後側平行リンク58Rにフック43と係脱自在に係合する連結ロッド60を固定している。 【0037】前記ブラケット45の側面には、枢支軸57Fより前方位置に鍵孔(掛合孔)88が形成されている。この鍵孔88の前端は拡大孔部88aとなっていて、取付板47Bに設けた前記頭付きピン84の頭部84aを嵌入可能になっており、鍵孔88のその他の細溝は頭付きピン84の軸部及び突起85に嵌合する幅に形成されている。前記ブラケット45には、鍵孔88を頭付きピン84と突起85とに掛合した状態から掛合方向と逆方向への移動を規制して抜け止めをする抜け止め手段89が設けられている。 【0038】前記抜け止め手段89はバネ板等の弾性体で形成された止め具90を有し、該止め具90を前枢支軸57Fを取り付けるナットで共締めし、止め具90の後部に形成した係止突起90aをブラケット45に形成した孔45aに係止して、ブラケット45に対して取り付けている。止め具90の前部はブラケット45と共に取付板47Bを弾力的に挟む形状になっていて、先端部分に頭付きピン84の突出先端に嵌合する孔90bと指掛け部90cとを形成している。 【0039】取付板47Bに対するブラケット45の装着は、ブラケット45の側面を図15の1点鎖線位置から取付板47Bの内面に近づけ、鍵孔88の拡大孔部88aを頭付きピン84の頭部84aに嵌合しかつ略前方へ移動しながら、その他の細溝部を突起85に嵌合する。その状態で、ブラケット45を前方に移動すると、頭付きピン84の軸部が細溝部に入り、止め具90が取付板47Bの外面に弾力的に当接しながら孔90bが頭付きピン84の突出先端に嵌合し掛合状態になる(図14,15実線状態)。 【0040】この状態で、ブラケット45は頭部84aによって取付板47Bから離れる方向の移動が規制され、突起85によって前方向の移動が規制され、頭付きピン84と突起85とによって上下方向の移動及び回動が規制され、止め具90によって後方移動(掛合解除)が規制される。取付板47Bに対するブラケット45の離脱は、止め具90の指掛け部90cに指を掛けて押し広げて、孔90bを頭付きピン84の突出先端から離脱させ、その状態でブラケット45を後方移動して拡大孔部88aに頭付きピン84の頭部84aを対応させるだけでよい。 【0041】すなわち、取付板47Bに対するブラケット45の着脱は、締結具等の工具を用いることなく、ワンタッチで簡単かつ容易に行われ、しかも、連結枠3に対して強固に取り付けておくことができ、ガタ付きも少なくなり、検知部37から制御部38へ検知信号を高精度で伝達できる。ブラケット45は、前記鍵孔88の細溝部を実施形態より短く形成して、止め具90を取付板47Bに当接し始めてから拡大孔部88aに頭付きピン84の頭部84aを対応するように形成してもよい。 【0042】前記ブラケット45を下掛合部(下取り付け部)83Dに装着して、第1接続部40を下側位置に配置した場合、保持部79はガイド体80の溝下端に支持され、特殊三点リンク仕様の作業機が、上係合部24を第二係合部15に係合して装着され、PIC軸22が動力結合部18に結合されると同時に、第2接続部41のフック43が第1接続部40の連結ロッド60に係合し、接地カバー35の揺動を制御部38に伝達可能にする。連結枠3に標準三点リンク仕様の作業機を連結する場合は、ブラケット45を上掛合部(上取り付け部)83Uに装着して、第1接続部40の位置を上側でかつ内方に位置変更し、かつ前後方向の傾斜姿勢も変更し、保持部79をガイド体80の溝上端に支持し、上係合部24を第一係合部14に係合する。 【0043】前記上下掛合部83U、83Dでは、図14から明らかな如く、頭付きピン84と突起85の配列が平行になっていなく、ブラケット45の前後方向の傾斜姿勢が各仕様に応じて最適な角度になるように設定されている。なお、前記第2実施形態においては、ブラケット45に掛合突起を設け、取付板47Bに掛合孔及び止め具を設けてもよい。図17〜19は前記ブラケット45の取り付け構造の変形例を示しており、ブラケット45の側面には2つ(又は複数)の鍵孔(掛合孔)92が形成され、上面には抜け止め手段89のバネ板製の止め具93が固着されている。 【0044】鍵孔92の下部は拡大孔部92aとなっていて、取付板47Bに設けた2本の頭付きピン(掛合突起)84の頭部84aを挿通可能になっており、拡大孔部92aの上側部分が細溝で、頭付きピン84の軸部に嵌合する幅に形成されている。前記取付板47Bには開口94と孔95とが形成されていて、開口94aは止め具93が挿入可能であり、孔95には止め具93の係止突起93aが係止可能になっており、止め具93の先端には指掛け部93bが形成されている。 【0045】この変形例のブラケット取り付け構造では、止め具93を開口94に挿入しながら拡大孔部92aを頭付きピン84の頭部84aに対応させかつ嵌合し、その状態からブラケット45を略下方へ移動させると、指掛け部93bの案内を受けながら止め具93がブラケット45と共に取付板47Bを挟み、頭付きピン84に鍵孔92の細溝が嵌合して掛合される。ブラケット45は頭付きピン84と鍵孔92との掛合により、前後方向及び下向きの移動が規制され、係止突起93aが孔95に係止されることにより上向きの移動(掛合解除)が規制される。 【0046】ブラケット45の取り付け構造に前述のような鍵孔、頭付きピン84及び止め具を用いることにより、ボルト等の締結具を締緩する工具を使用しなくとも、ワンタッチで着脱することができ、第1接続部40の位置変更が容易にでき、しかも設定位置で確実に保持しておくことができるようになる。なお、前記変形例においては、ブラケット45に掛合突起を設け、取付板47Bに拡大孔部を上側に形成した鍵孔の掛合孔と該掛合孔からの掛合突起の離脱を阻止する止め具とを設けてもよい。 【0047】なお本発明は、前記実施の形態に記載したものに限定されるものではなく種々変形することができ、また、各実施形態及び変形例を組み合わせてもよい。さらに、第1実施形態及び第2実施形態の取付板47、47Bを、Aフレーム13に対してボルト等を介して着脱自在にしておいて、左右方向、前後方向及び/又は上下方向に位置変更自在に取り付けてもよく、また、ブラケット45の取り付け部を異なる位置に設けた複数の取付板47を用意しておいて、取付板47を取り替え使用するようにしてもよい。 【0048】 【発明の効果】本発明によれば、作業機の種類が変わっても、また、連結枠の種類が変わっても、第2接続部は共通として、その取り付け位置等を変更することにより、兼用することができ、従来の固定式のものに比べ便利である。また、第1接続部の取り付け位置の変更が簡単かつ容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月24日(1999.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−157006(P2000−157006A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月13日(2000.6.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−80072 |
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