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【発明の名称】 耕耘機
【発明者】 【氏名】森田 佐一郎

【氏名】島添 雅弘

【氏名】宮崎 智一

【氏名】相田 勝美

【要約】 【課題】ロータリ式の耕耘部の後方に、前端縁を中心として揺動自在に垂設したリアカバーの後端縁を、上記耕耘部で耕耘した耕土の表面に摺接させ、同リアカバーの上下動を、ハンガロッドとフィードバックワイヤとを介し、耕耘機の昇降用油圧シリンダの伸縮作動を制御する昇降制御用油圧弁に連動連結して、耕深を一定に保持すべく構成した耕耘機において、耕耘と代掻きとの作業変更時における耕深変更を可能にする。

【解決手段】ハンガロッドに対するインナの取付位置を変更可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロータリ式の耕耘部(23)の後方に、前端縁を中心として揺動自在に垂設したリアカバー(27)の後端縁を、上記耕耘部(23)で耕耘した耕土の表面に摺接させ、同リアカバー(27)の上下動を、ハンガロッド(29)とフィードバックワイヤ(32)とを介し、耕耘機(A) の昇降用油圧シリンダ(3) の伸縮作動を制御する昇降制御用油圧弁に連動連結して、耕深を設定値に保持すべく構成し、しかも、ハンガロッド(29)に対するフィードバックワイヤ(32)のインナ(33)の取付位置を変更可能として、耕深の設定値を変更可能とした耕耘機(A) において、上記ハンガロッド(29)の上端部に軸受部(35)を設け、同軸受部(35)に横枢軸(36)を回動自在に挿通し、同横枢軸(36)の一端にインナ取付板(37)の一端を同横枢軸(36)に略直交させて連設し、同インナ取付板(37)の他端にインナ取付具(38)を突設し、同インナ取付具(38)にフィードバックワイヤ(32)のインナ(33)を連結して、横枢軸(36)を中心としたインナ取付板(37)の回動により、ハンガロッド(29)に対するインナ(33)の取付位置を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の耕耘機。
【請求項2】 上記ハンガロッド(29)の上端に同ハンガロッド(29)と同軸的に縦枢軸(53)を連設し、同縦枢軸(53)にインナ取付板(55)の一側端縁を回動自在に連設し、同インナ取付板(55)の上下端部に、それぞれ上下インナ取付具(56)(57)を表裏異ならせて突設し、上記上下インナ取付具(56)(57)のいずれか一方にフィードバックワイヤ(32)のインナ(33)後端を取付けることを特徴とする請求項1記載の耕耘機。
【請求項3】 農業用トラクタ(B) に連結・解除自在とした耕耘機(A) において、耕深制御用のフィードバックワイヤ(32)を、トラクタ側フィードバックワイヤ(60)と耕耘機側フィードバックワイヤ(61)とに分割し、これらを農業用トラクタ(B) 側に設けた接続具(62)を介して連結・解除自在とし,同接続具(62)は、農業用トラクタ(B) 側の部材に接続具台(64)を固設し、同接続具台(64)の側面にアウタ連結体(66)を摺動自在に連設し、同アウタ連結体(66)の前部にトラクタ側フィードバックワイヤ(60)のアウタ(69)を固着する一方、アウタ連結体(66)の後部に耕耘機側フィードバックワイヤ(61)のアウタ(74)を取付けたアウタ取付具(71)を着脱自在に装着し、トラクタ側フィードバックワイヤ(60)のインナ(75)の後端を耕耘機側フィードバックワイヤ(61)のインナ(76)の前端に着脱自在に連動連結したことを特徴とする耕耘機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕耘機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリ式の耕耘部と、同耕耘部の昇降機構と、同耕耘部の後方に下端部を昇降自在に垂設したリアカバーとを具備し、同リアカバー下端部の昇降作動を検出し、この検出値により昇降機構を制御して、耕深を一定に保持するようにした耕耘機があり、構造的には、リアカバーの上面と耕耘部後部上面との間にハンガロッドを介設し、同ハンガロッドの昇降作動をフィードバックワイヤを介して昇降機構の作動を制御する油圧弁に伝達するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、耕耘機は耕耘作業の他に代掻き作業にも用いられるものであり、耕耘作業時と代掻き作業時とでは耕深が異なるため、上記作業の変更時に際し、ハンガロッドとフィードバックワイヤとの取付位置変更作業を要するという問題がある。
【0004】また、ハンガロッドにインナ取付具を2個設けて、作業内容に応じてフィードバックワイヤを付け替えることが考えられるが、この場合、フィードバックワイヤを取り付けてない方の取付具がフィードバックワイヤに干渉して、耕深制御作動に悪影響を及ぼしたり、フィードバックワイヤの摩耗を促すなどの不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ロータリ式の耕耘部の後方に、前端縁を中心として揺動自在に垂設したリアカバーの後端縁を、上記耕耘部で耕耘した耕土の表面に摺接させ、同リアカバーの上下動を、ハンガロッドとフィードバックワイヤとを介し、耕耘機の昇降用油圧シリンダの伸縮作動を制御する昇降制御用油圧弁に連動連結して、耕深を設定値に保持すべく構成し、しかも、ハンガロッドに対するフィードバックワイヤのインナの取付位置を変更可能として、耕深の設定値を変更可能とした耕耘機において、上記ハンガロッドの上端部に軸受部を設け、同軸受部に横枢軸を回動自在に挿通し、同横枢軸の一端にインナ取付板の一端を同横枢軸に略直交させて連設し、同インナ取付板の他端にインナ取付具を突設し、同インナ取付具にフィードバックワイヤのインナを連結して、横枢軸を中心としたインナ取付板の回動により、ハンガロッドに対するインナの取付位置を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の耕耘機を提供せんとするものである。
【0006】また、次のような特徴を併せ有するものである。
【0007】上記ハンガロッドの上端に同ハンガロッドと同軸的に縦枢軸を連設し、同縦枢軸にインナ取付板の一側端縁を回動自在に連設し、同インナ取付板の上下端部に、それぞれ上下インナ取付具を表裏異ならせて突設し、上記上下インナ取付具のいずれか一方にフィードバックワイヤのインナ後端を取付けること。
【0008】農業用トラクタに連結・解除自在とした耕耘機において、耕深制御用のフィードバックワイヤを、トラクタ側フィードバックワイヤと耕耘機側フィードバックワイヤとに分割し、これらを農業用トラクタ側に設けた接続具を介して連結・解除自在とし,同接続具は、農業用トラクタ側の部材に接続具台を固設し、同接続具台の側面にアウタ連結体を摺動自在に連設し、同アウタ連結体の前部にトラクタ側フィードバックワイヤのアウタを固着する一方、アウタ連結体の後部に耕耘機側フィードバックワイヤのアウタを取付けたアウタ取付具を着脱自在に装着し、トラクタ側フィードバックワイヤのインナの後端を耕耘機側フィードバックワイヤのインナの前端に着脱自在に連動連結したこと。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は次の通りである。
【0010】ハンガロッドの上端部に、同ハンガロッドの軸芯に交差する方向の横軸を回動及び固定自在に挿通し、同横軸に略帯板形状のインナ取付板の一端部を連設し、同インナ取付板の他端部にインナ取付具を突設し、同インナ取付具の先端部又は中途部にフィードバックワイヤの端部を回動自在に取付けて、上記横軸を中心としたインナ取付板の回動及び固定によりフィードバックワイヤ端部のハンガロッドに対する取付位置を変更できるようにしている。
【0011】また、他の実施形態として、ハンガロッドと同軸的に縦軸を設け、同縦軸にインナ取付板の側端縁を回動自在に枢着し、同インナ取付板の表裏にそれぞれインナ取付具を高低差を設けて配設して、高位置のインナ取付具にフィードバックワイヤの端部を取付けた際に、低位置のインナ取付具がフィードバックワイヤに干渉しないようにしている。また、いずれのインナ取付具にフィードバックワイヤを取付けても、インナ取付板が回動して、インナがアウタに対して平行に出入りするようにしている。
【0012】更に、上記フィードバックワイヤを、トラクタ側フィードバックワイヤと耕耘機側フィードバックワイヤとに分割し、農業用トラクタ側の部材に接続具台を固設し、同接続具台の側面にアウタ連結体を摺動自在に連設して接続具を形成し、上記アウタ連結体の前部にトラクタ側フィードバックワイヤのアウタを固着し、アウタ連結体の後部に耕耘機側フィードバックワイヤのアウタを取付けたアウタ取付具を着脱自在に装着し、トラクタ側フィードバックワイヤのインナの後端を耕耘機側フィードバックワイヤのインナの前端に着脱自在に連動連結して、農業用トラクタから耕耘機を取外す際に、接続具から後方の耕耘機側フィードバックワイヤを耕耘機と一所に取外せるようにしている。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係る耕耘機Aを示しており、同耕耘機Aは、農業用トラクタBの後方に、3点リンク機構1とクイックヒッチ2とを介して連結されており、農業用トラクタBと3点リンク機構1との間に介設した昇降用油圧シリンダ3の伸縮作動により耕耘機Aを昇降させるようにしている。図中、4は農業用トラクタBの後車輪である。
【0015】3点リンク機構1は、図2〜図3で示すように、農業用トラクタBの後部フレーム5の後面上下部に、それぞれ左右一対の上下枢支部6,7 を突設し、上下枢支部6,7 に、それぞれ左右一対のトップリンク8とロアリンク9との前端を枢着し、トップリンク8とロアリンク9の後端をクイックヒッチ2の前面上下部に枢着して4辺リンク機構を構成しており、特に、左右一対のロアリンク9の中途部を連結材10を介して連結し、同連結材10の中央部上面に前記昇降用油圧シリンダ3の下端部を枢着して、同油圧シリンダ3を3点リンク機構1の前後中心線上に位置させている。
【0016】クイックヒッチ2は、図1〜図3で示すように、後面上下部にそれぞれ上下ヒッチ溝11,12 を形成し、下ヒッチ溝12に係合・解除自在のフック13を付設して、後述する耕耘機Aの連結体14を連結できるようにしている。
【0017】耕耘機Aは、耕耘機本体20の前方に上記連結体14を連設しており、同連結体14の前面上下部にそれぞれ上下連結ピン15,16 を設けて、上下連結ピン15,16 を前記上下ヒッチ溝11,12 に係合させ、下連結ピン16を前記フック13で係合状態を保持させることで、農業トラクタBと耕耘機Aとを容易かつ迅速に連結・解除できるようにしている。
【0018】耕耘機本体20は、上記連結体14の後方に連設したチェンケース21の下端部に左右方向に伸延した耕耘軸22を軸支し、同耕耘軸22の外周に多数の耕耘爪を植設してロータリ式の耕耘部23を形成しており、同耕耘部23の側方と上方とを、それぞれサイドカバー24と上カバー25とでカバーしており、上カバー25の後端縁に左右方向に伸延した支軸26を設け、同支軸26を介してリアカバー27の前端縁を回動自在に枢着して、耕耘部23の後方をリアカバー27でカバーし、リアカバー27の後端縁を耕耘部23で耕耘した耕土の表面に摺接させている。
【0019】そして、リアカバー27の上面に枢支体28を突設し、同枢支体28にハンガロッド29の下端を回動自在に枢着すると共に、上カバー25の上面に斜め後上方に傾斜させて立設した支持体30の上端部にロッド支持部31を揺動自在に連設し、同ロッド支持部31に、上記ハンガロッド29の中途部を摺動自在に挿通させており、同ハンガロッド29上端にフィードバックワイヤ32のインナ33後端を取付け、支持体30に同フィードバックワイヤ32のアウタ34後端を取付けて、インナ33のアウタ34への出入作動により、後端縁を耕土表面に摺接させたリアカバー27の上下動を、フィードバックワイヤ32の前端に連動連結した昇降制御用油圧弁(図示せず)に伝達し、前記昇降用油圧シリンダ3を伸縮作動させて耕深を一定に保持するようにしている。
【0020】特に、上記インナ33後端を、ハンガロッド29上端に対し相対位置変更可能に取付けて、一定に保持する耕深を変更可能に構成している。即ち、図4及び図5で示すように、ハンガロッド29の上端部に軸受部35を設け、同軸受部35に横枢軸36を回動及び軸方向摺動自在に挿通し、同横枢軸36の一端にインナ取付板37の一端を同横枢軸36に略直交させて連設し、同インナ取付板37の他端にインナ取付具38を突設し、同インナ取付具38の先端側に小径部39を形成すると共に、フィードバックワイヤ32のインナ33後端に引きバネ40を連設し、同引きバネ40の端部にリング41を形成し、同リング41を前記小径部39に外嵌した2枚のワッシャ42,42 の間に、上記小径部39に外嵌したリング41を挟装し、小径部39の外側端部を挿通した固定ピン43により、小径部39にインナ33の後端部を回動自在に取付けている。
【0021】また、前記軸受部35のインナ取付板37の反対側側端面に、同軸受部35の中心線と交差して略直線状の係止溝44を形成すると共に、軸受部35とインナ取付板37との間の横枢軸36にスプリング45を嵌装し、同スプリング45の付勢により横枢軸36をインナ取付板37方向に付勢し、横枢軸36の他端部に係止ピン46を挿通して、上記付勢による係止溝44と係止ピン46との係合により、前記インナ取付具38を、ハンガロッド29の上端よりも、横枢軸36とインナ取付具38間の間隔dだけ上方に延出した高位置Hと、ハンガロッド29の上端よりも、上記間隔dだけ下方に縮退した低位置Lとの2位置で固定できるようにしており、上記位置H,L の変更は、スプリングの付勢に抗してインナ取付板37を軸受部35方向に押圧して、係止溝44と係止ピン46との係合を解除し、横枢軸36を中心としてインナ取付板37を180度回動させるだけの簡単な操作で行えるようにしている。図中、47はハンガロッド29の長さ調節機構、48はリアカバー27後端を耕土表面方向に付勢する押圧バネ、49は緩衝バネである。
【0022】図6〜図8は、フィードバックワイヤ取付構造の他実施例を示しており、このフィードバックワイヤ取付構造は次の通りである。
【0023】このフィードバックワイヤ32のアウタ取付構造は、前記支持体30の一部をハンガロッド29の後方まで延出させてアウタ取付台50を形成し、同アウタ取付台50に略前後方向の取付軸51を回動自在に挿通し、同取付軸51の後端にアウタ取付具52を連設し、同アウタ取付具52にフィードバックワイヤ32のアウタ34後端を取付けている。
【0024】一方、フィードバックワイヤ32のインナ33は、ハンガロッド29の上端に、同ハンガロッド29と同軸的に縦枢軸53を連設し、同縦枢軸53に略円筒形状の軸受体54を回動自在に外嵌し、同軸受体54に略T字形状に形成したインナ取付板55の脚部を連設し、同インナ取付板55の上端部表側にピン形状の上インナ取付具56を突設し、同インナ取付板55の下端部裏側にピン形状の下インナ取付具57を突設し、上記上下インナ取付具56,57 のいずれか一方にフィードバックワイヤ32のインナ33後端を取付けるようにしている。このように、上下インナ取付具56,57 をインナ取付板55の表裏に分けて配設しているので、上インナ取付具56にインナ33を取付けた場合でも、下インナ取付具57がインナ33に干渉するのが回避され、上記干渉による耕深制御の乱れを防止することができる。また、インナ取付板55をハンガロッド29の軸芯を中心として回動自在としているので、インナ33後端の付替え作業が容易になる。
【0025】更に、アウタ取付具52とインナ取付板55との回動中心線が空間的に直交しているので、インナ33がアウタ34後端部に平行に出入りしてインナ33とアウタ34との間の摩擦を減少し、ハンガロッド29の作動を小さいヒステリシスで昇降制御用油圧弁に伝達して耕深を細密に制御することができ、インナ33の摩耗を減少することができる。
【0026】また、図1、図9及び図10で示すように、上記フィードバックワイヤ32を、トラクタ側フィードバックワイヤ60と耕耘機側フィードバックワイヤ61とに分割し、これらを農業用トラクタB側に設けた接続具62を介して連結・解除自在として、農業用トラクタBと耕耘機Aとの連結・解除時のフィードバックワイヤ32の取扱いを簡易にしている。
【0027】接続具62は、農業用トラクタBの前後方向に伸延したサイドメンバ63の外側面に、板金を屈折加工して形成した接続具台64を固設し、同接続具台64の外側面前後部に、それぞれスライドピン65,65 を突設すると共に、前端部を直角外側方に屈折した平面視略L字形状のアウタ連結体66に略前後方向に伸延した長孔67を形成し、同長孔67に前記スライドピン65,65 を挿通して、アウタ連結体66を前後摺動自在に支持し、アウタ連結体66前端の屈折部68にトラクタ側フィードバックワイヤ60のアウタ69を固着する一方、アウタ連結体66の後部に取付パイプ70を挿通し、同取付パイプ70にアウタ取付具71の基部72を挿通し、同基部72と取付パイプ70とに松葉ピン73を共通して挿通し、アウタ取付具71に耕耘機側フィードバックワイヤ61のアウタ74を取付け、トラクタ側フィードバックワイヤ60のインナ75後端を、耕耘機側フィードバックワイヤ61のインナ76前端に形成したクレビス77とクレビスピン78とロックピン79とを介して連結している。
【0028】そして、農業用トラクタBに耕耘機Aを連結・解除する際には、上記ロックピン79とクレビスピン78との挿脱による各インナ75,76 の連結・解除と、松葉ピン73とアウタ取付具71との挿脱だけで、トラクタ側フィードバックワイヤ60と耕耘機側フィードバックワイヤ61とを容易に切り離すことができ、しかも、農業用トラクタBから耕耘機Aを取外した際に、トラクタ側フィードバックワイヤ60の後端が接続具62に連結されているので、トラクタ側フィードバックワイヤ60の端末処理を要しない。
【0029】また、アウタ連結体66が農業用トラクタBに前後摺動自在に支持されているので、トラクタ側フィードバックワイヤ60と耕耘機側フィードバックワイヤ61との着脱作業が極めて容易になり、更に、農業用トラクタBと耕耘機Aとの相対位置が変化しても、トラクタ側フィードバックワイヤ60と耕耘機側フィードバックワイヤ61とに無理な張力が作用するのを防止できる。
【0030】図11は、トラック等への積載や格納等のために、耕耘機Aを最高位置まで上昇させた際リアカバー27を上方に回動させて、農業用トラクタBを含めた耕耘機Aの全長を短くするようにした他実施例を示しており、リアカバー27後端部を上方に回動させると、リアカバー27の支軸26(リアカバー27の回動中心)が、前記ロッド支持部31(ハンガロッド29の揺動中心)と、前記枢支体28(ハンガロッド29下端の枢支点)とを結ぶ線よりも前方に位置して、押圧バネ48がリアカバー27後端を上方に付勢して上方回動位置を保持するようにしている。なお、耕耘作業時は、リアカバー27後端部を下方に回動させて、上記支軸26が、ロッド支持部31と枢支体28とを結ぶ線よりも後方に位置して、押圧バネ48でリアカバー27後端を下方に付勢させる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得ることができる。
【0032】請求項1記載の発明では、ロータリ式の耕耘部の後方に、前端縁を中心として揺動自在に垂設したリアカバーの後端縁を、上記耕耘部で耕耘した耕土の表面に摺接させ、同リアカバーの上下動を、ハンガロッドとフィードバックワイヤとを介し、耕耘機の昇降用油圧シリンダの伸縮作動を制御する昇降制御用油圧弁に連動連結して、耕深を設定値に保持すべく構成し、しかも、ハンガロッドに対するフィードバックワイヤのインナの取付位置を変更可能として、耕深の設定値を変更可能とした耕耘機において、上記ハンガロッドの上端部に軸受部を設け、同軸受部に横枢軸を回動自在に挿通し、同横枢軸の一端にインナ取付板の一端を同横枢軸に略直交させて連設し、同インナ取付板の他端にインナ取付具を突設し、同インナ取付具にフィードバックワイヤのインナを連結して、横枢軸を中心としたインナ取付板の回動により、ハンガロッドに対するインナの取付位置を変更可能としたことによって、インナ取付板を回動させるという簡易な作業で、インナの取付位置を、ハンガロッドの上端よりも横枢軸とインナ取付具間の間隔だけ上方に延出した高位置と、ハンガロッドの上端よりも上記間隔だけ下方に縮退した低位置とに調節することができるので、耕深設定値の変更が容易になる。
【0033】請求項2記載の発明では、上記ハンガロッドの上端に同ハンガロッドと同軸的に縦枢軸を連設し、同縦枢軸にインナ取付板の一側端縁を回動自在に連設し、同インナ取付板の上下端部に、それぞれ上下インナ取付具を表裏異ならせて突設し、上記上下インナ取付具のいずれか一方にフィードバックワイヤのインナ後端を取付けることによって、上インナ取付具にインナを取付けた場合でも、下インナ取付具がインナに干渉するのが回避され、上記干渉による耕深制御の乱れを防止することができる。
【0034】請求項3記載の発明では、農業用トラクタに連結・解除自在とした耕耘機において、耕深制御用のフィードバックワイヤを、トラクタ側フィードバックワイヤと耕耘機側フィードバックワイヤとに分割し、これらを農業用トラクタ側に設けた接続具を介して連結・解除自在とし,同接続具は、農業用トラクタ側の部材に接続具台を固設し、同接続具台の側面にアウタ連結体を摺動自在に連設し、同アウタ連結体の前部にトラクタ側フィードバックワイヤのアウタを固着する一方、アウタ連結体の後部に耕耘機側フィードバックワイヤのアウタを取付けたアウタ取付具を着脱自在に装着し、トラクタ側フィードバックワイヤのインナの後端を耕耘機側フィードバックワイヤのインナの前端に着脱自在に連動連結したことによって、該トラクタに耕耘機を連結・解除する際に、トラクタ側フィードバックワイヤと耕耘機側フィードバックワイヤとを容易に連結・解除すことができ、しかも、同トラクタから耕耘機を取外した際に、トラクタ側フィードバックワイヤの後端が、同トラクタに設けた接続具に連結されているので、トラクタ側フィードバックワイヤの端末処理を要せず、同トラクタを格納する際の手間を省くことができ、また、同トラクタ単独走行時にフィードバックワイヤの端末を車輪等に巻込むなどのトラブルを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成10年11月20日(1998.11.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−152702(P2000−152702A)
【公開日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【出願番号】 特願平10−330597