| 【発明の名称】 |
目砂すり込み装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 勇
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| 【要約】 |
【課題】走行機体に昇降可能にメインフレームを吊設し、該メインフレームに進行方向に対して左右に伸延して、左右に所定量往復動させる揺動すり込み部を設け、そのすり込み精度を高くする。
【解決手段】前記ブラシ24・25の毛先を左右に所定量往復動させるプレート46を水平状に設け、該プレートに左右及び前後方向に複数の孔46a・46a・・・を開口して、該孔内にブラシの毛先を通してブラシの上下途中部を左右に往復動させるようにガイドしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に対して昇降可能にメインフレームを吊設し、該メインフレームに進行方向に対して左右方向に伸延するブラシを支持するとともに、前記メインフレームに揺動アームを支持し、該揺動アームをブラシに沿って下方へ延出し、該揺動アーム上部を左右揺動駆動部と連結し、揺動アーム下部にプレートを略水平方向に固定し、該プレートに多数の開口部を設け、該開口部にブラシ先端を挿入し、ブラシの揺動をガイドしたことを特徴とする目砂すり込み装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はゴルフ場、特にグリーン上に撒いた目砂のすり込み装置に関する。 【0002】 【従来の技術】グリーン芝の保守作業として、刈り込みを行った後や通気性を向上するためにコアリング(穴開け)を行った後に、目砂を撒いて前記穴内や芝の葉の間に目砂をすり込むようにしていた。この目砂のすり込みはレーキ状のブラシで人手によって行われていたが、人手が多く必要であり、時間がかかり作業性が悪かったので、機械的にすり込みができるようにした技術がある。例えば、特開平8−89009号や特願平9−20785号に示される如くである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技術では、ブラシを進行方向に対して左右方向に配置し、該ブラシの上下途中部を仕切るように複数の棒体を前後方向に横設し、これらの複数の棒体に区画片を枠組みして一体的に左右に揺動させてブラシの毛先を左右揺動させる構成により、撒かれた目砂を均一に分散させていた。しかし、ブラシはトラクタ等の走行機体に牽引されるため、ブラシの毛先は進行方向に対して後方に向けて撓んでしまい、毛先が接地面に対して直角に当たらないために、目砂のすり込み性能が悪くなっていた。また、前記ブラシの撓みを小さくするために硬い素材とすることが考えられるが、ブラシを左右に揺動させる揺動力が増大して所要馬力も大きくする必要があり不経済となっていた。さらに、この揺動力に比例して、ブラシ自身が有する持ち上げ分力が大きくなるため、牽引時にはブラシが上下振動し、すり込み作用面が波打ってすり込み精度が悪くなるという不具合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行機体に対して昇降可能にメインフレームを吊設し、該メインフレームに進行方向に対して左右方向に伸延するブラシを支持するとともに、前記メインフレームに揺動アームを支持し、該揺動アームをブラシに沿って下方へ延出し、該揺動アーム上部を左右揺動駆動部と連結し、揺動アーム下部にプレートを略水平方向に固定し、該プレートに多数の開口部を設け、該開口部にブラシ先端を挿入し、ブラシの揺動をガイドしたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説明する。図1は本発明の目砂すり込み装置の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は揺動すり込み部の側面図、図4は同じく平面図、図5は同じく正面図、図6はロアプレートの斜視図、図7は揺動ブラシ内側の段差部位置の毛先の揺動作用構成の平面図、図8は同じく側面図である。 【0006】図1、図2において、本発明の目砂すり込み装置62の全体構成から説明する。目砂すり込み装置62は走行機体63の前部に作業機装着装置を介して装着されて、牽引されながら作業を行うようにしている。1は走行機体63の前輪、2は運転部のステップであり、前輪1より前方に牽引アーム3・3とリフトアーム4・4が突出され、該リフトアーム4・4の基部(後部)には図示しない油圧シリンダーのピストンロッドと連結されて、目砂すり込み装置62を昇降できるようにしている。 【0007】目砂すり込み装置62は、メインフレーム5・5と該メインフレーム5・5に吊設される複数の揺動すり込み部60と、該メインフレーム5・5の後フレーム5bにアーム56で連結された均しすり込み部61とからなり、該メインフレーム5・5は前フレーム5aと後フレーム5bと左右のフレーム5c・5cによって平面視で略四角形状に構成されて、左右2個配置している。 【0008】また、前記メインフレーム5・5の後フレーム5b・5b上にはリフト台8・8が固設され、該リフト台8・8上には逆U字状に構成したリフトフック9・9が上方に突出され、前記リフトアーム4・4の前端に形成した係合部4a・4aが係合できるようにしている。こうして、リフトアーム4を油圧シリンダーによって上方へ回動すると、リフトフック9・9が係合部4a・4aに係合して持ち上がり、メインフレーム5を持ち上げて目砂すり込み装置62を上昇させることができる。 【0009】前記前フレーム5aの両側には、前接地輪支持フレーム12・12が下方に突設され、該前接地輪支持フレーム12・12の下端には前接地輪10が回転自在に配置され、また、前記後フレーム5b・5bの両側からも、下方に後接地輪支持フレーム14が突設され、該後接地輪支持フレーム14・14の下端には後接地輪11が回転自在に配置されて、左右の後接地輪11・11と前記前接地輪10・10でメインフレーム5を支えているため、地表面の凹凸に追随できるようになっている。 【0010】また、前記前フレーム5a・5aと、前記牽引アーム3・3の前端に形成された逆U字状金具13・13とが枢結され、メインフレーム5・5で目砂すり込み装置62前部を牽引できるようにしている。 【0011】前記後フレーム5bから後下方には連結アーム56が突設され、該連結アーム56後端部に均しすり込み部61が連結され、揺動すり込み部60とともに牽引できるようにしている。 【0012】また、前記後フレーム5b上には支持台18・18が載設され、該支持台18・18上には油圧または電気で駆動されるモーター19・19が載置固定され、各モーター19には変速装置が付設され、この変速装置の出力軸にはプーリー20が固設されている。一方、モーター19の前方には、後述するギアボックス21に位置を合わせてプーリー22が回転自在に支持され、該プーリー22と前記プーリー20との間にはテンションローラ23を介しベルトが巻回され動力を伝達し、後述するギアボックス21に動力を伝えられるようにしている。 【0013】次に、揺動すり込み部60の構成を説明する。揺動すり込み部60はメインフレーム5内に左右方向に複数組配置することができるが本実施例では左右に2組を配設した構成としている。それぞれの揺動すり込み部60は左右長さの異なる揺動ブラシ24・25を前後一対で平行に配設して、隣り合う側の端部位置は前後方向でずらせて配置している。即ち、進行方向の右側の揺動すり込み部60では前方に左右長さの短い揺動ブラシ25を配置し、後方に左右長さを長い揺動ブラシ24を配置している。これに対して進行方向の左側の揺動すり込み部60では前方に長い揺動ブラシ24を配置し、後方に短い揺動ブラシ25を配置して、前後で左右の長さを同じとしている。そして、左側の揺動すり込み部60前部の揺動ブラシ24右端部と、右側の揺動すり込み部60後部の揺動ブラシ24左端部とが前後方向で重なるように配置して、つまり、前部の左右ブラシの隣接部と後部左右ブラシの隣接部の位置を前後でずらせることによって、すり込みムラが発生しないようにしている。 【0014】また、左右両揺動すり込み部60・60の前方に配置した揺動ブラシ24及び揺動ブラシ25の隣接部分(揺動ブラシ24の右側端部と揺動ブラシ25の左側端部)と、後方に配置した揺動ブラシ25及び揺動ブラシ24の隣接部分は平面視で段差状に形成して正面視で揺動ブラシ24・25の隣接部分がラップするように構成している。 【0015】即ち、右側の揺動すり込み部60前部の揺動ブラシ25の左端部をL字状に構成した段差部25aとし、左側の揺動すり込み部60前部の揺動ブラシ24の右端部を逆L字状に構成した段差部24aとし、両段差部24a・25aを対向配置することで前後方向で重なるようにしている。同様に、後部の揺動ブラシ24の左端部をL字状に構成した段差部24aとし、後部の揺動ブラシ25の右端部を逆L字状に構成した段差部25aとし、両段差部24a・25aを対向配置して前後方向で重なるようにしている。そして、前後の揺動ブラシ24と24は同じ形状とし、揺動ブラシ25と25も同じ形状となるようにしている。ただし、段差部の形状はL字状に限定するものではなく、凹部と凸部に構成することも可能であり、前後方向で重なる形状であればよい。 【0016】よって、前部における左右の揺動ブラシ24と揺動ブラシ25の間の隣接部分、及び、後部における左右の揺動ブラシ25と揺動ブラシ24との間の隣接部分に生じる隙間が、前後方向で貫通することがなくなり、左右のブラシの一部が重なるようになり、すり込み作業において左右の揺動すり込み部60・60の間位置でスジ状に目砂が残されることがなくなり、すり込みムラをなくしている。 【0017】また、図3〜図5に示すように、該揺動ブラシ24・25の上部側の基部の左右には逆U字状に構成した支持プレート30・30が嵌合され、該支持プレート30・30及び揺動ブラシ24・25の上部側基部が、それぞれ前後方向に貫通した支持杆26・26によって連結固定されている。該支持プレート30・30の面には支持ロッド27・27の下端が固設され、該支持ロッド27の上部は支持ブロック32と支持プレート29を上下方向に摺動自在に貫通し、該支持ブロック32と支持プレート29の間の支持ロッド27上には押圧バネ33が外嵌されている。該支持ロッド27上には上下一定間隔でピン孔が開口され、該ピン孔に挿入するスナップピンの位置を変更することによって、揺動ブラシ24・25の接地圧を変更できるようにしている。さらに、スナップピン28を、支持プレート29より上面のピン孔に挿入するときの位置を変更することによって、揺動ブラシ24・25の毛先高さを変更できるようにしている。 【0018】また、前記支持プレート29は左右のフレーム5c・5cに立設固定され、更に左右のフレーム5c・5cにブラシホルダー31・31が左右方向に固設されている。該前後のブラシホルダー31・31の間の左右中央部上にはギアボックス21が載置され、該ギアボックス21の入力軸には前記プーリー22が固設され、該ギアボックス21から前後に延設した出力軸35の前後両端には偏心カム36・36が固設されている。該ギアボックス21前後の偏心カム36・36には揺動駆動アーム37・37の一端が前後で位相差を180度ずらして枢結され、各揺動駆動アーム37の他端は前記ブラシホルダー31の左右に配置された揺動アーム38・38の一方の上部に枢支されており、偏心カム36の回動時には前後の揺動ブラシ24・25の揺動は逆方向に往復動するようにして、振動を打ち消し合うようにしている。該揺動アーム38は前後の縦プレートとその上部間に固定される連結プレートによって側面視で逆U字状に構成され、左右の揺動アーム38の連結プレート間はガイドバー39・39で連結されており、該ガイドバー39・39の中途部は前記ブラシホルダー31上に設けたボス部31a・31aに挿入されて、左右摺動自在に軸支され、左右揺動が水平となるようにしている。 【0019】前記左右の揺動アーム38・38の下端には前後平行にロアアーム40・40が締結固定され、該ロアアーム40・40をブラシ24(若しくはブラシ25)の左右幅に略合わせて設けられ、前後のロアアーム40・40間にブラシ24(若しくはブラシ25)の上下途中部が配置されるのである。 【0020】前記ロアアーム40・40は側面視L型に形成され、該前後のロアアーム40・40の垂直面間は連結ロッド51・51で連結固定され、前後のロアアーム40・40の下面間には挟持プレート47を介してボルトによってガイド部材としのロアプレート46が水平状に螺合固定されている。該ロアプレート46は、図3、図6で示すように、ガイド孔46a・46a・・・が前後及び左右方向に碁盤の目状に多数開口され、該ガイド孔46a・46a・・・内にブラシ24(若しくはブラシ25)を構成する数本の毛を束ねた毛束をそれぞれ挿入している。こうして各毛束の上下途中部がロアプレート46によってガイドされる。尚、前記ブラシ24・25の毛先を左右に所定量往復動させるガイド部材は複数のガイド孔46a・46a・・・を開口したロアプレート46に限定するものでなく、格子状部材を用いて区切ることもできる。 【0021】また、図4、図5に示すように、前記ロアアーム40・40は揺動ブラシ24・25の左右幅と略等しく形成されているが、段差部24a・25a部分はロアアーム40・40よりさらに突出されている。この突出部分にはロアプレート46が配置されないので、毛束はガイド孔46a・46a・・・によってガイドされないが、図5に示すように、ロアアーム40から揺動作用杆49が突出されて揺動力が付与される構成としている。 【0022】即ち、図5、図7、図8に示す如く、前記ロアプレート46の端部は揺動ブラシ24・25の最両側端にまで設けられておらず、段差部24a・25aの突出側に位置するロアアーム40の内側面には補助アーム48の一端が前記連結ロッド51によって固定され、補助アーム48の他端が段差部24a・25aの突出側外側面に沿って延出され、この補助アーム48の他端に平面視L字状に構成した揺動作用杆49の一片を固設している。該揺動作用杆49の他片は段差部24a・25aの端面側に延出され、その内側面に最外部に位置する毛束に当接させている。そして、左右の揺動ブラシ24・25の段差部24a・25aは前後に位置がずれているので、段差部24a・25aに設けた揺動作用杆49・49同士が干渉することはないのである。 【0023】このような構成において、リフトアーム4・4を下降回動して目砂すり込み装置62を下降させると、前接地輪10と後接地輪11が接地して、揺動すり込み部60と均しすり込み部61の自重はこの前接地輪10と後接地輪11が受け、揺動ブラシ24・25及び均しブラシ43の下端は押圧バネ33・42の付勢力によって付勢されて地表面に接地して走行機体63を前進させる。 【0024】そして、前記モーター19を駆動することによって、プーリー20、ベルト、プーリー22、ギアボックス21を介して、偏心カム36が回転駆動され、該偏心カム36に枢結された前後の揺動駆動アーム37・37が位相差180度でクランク運動することによって、ガイドバー39で連結された左右一対の揺動アーム38・38は水平に、しかも前後で左右逆方向に往復回動し、該揺動アーム38・38下端に締結したロアアーム40が前後で左右逆方向に揺動され、前後の揺動ブラシ24・25の毛先部分が前後で左右逆方向に揺動されるようにしている。この時、揺動ブラシ24・25がロアプレート46を介して左右に揺動され、揺動ブラシ24・25の上下途中部がガイド孔46a・46a・・・によってガイドされており、毛先が揺動力によって左右方向に大きく撓ませたり、機体の進行によって毛先が進行方向の後方に大きく撓ませることなくガイドしており、押圧バネ33による接地圧を正確に伝えて目砂のすり込み精度を高く保つようにしている。 【0025】また、前記揺動ブラシ24・25の左右端部の毛先もロアプレート46端部と連結ロッド51より左右の揺動力が付与され、段差部24a・25aの毛先は連結ロッド51と揺動作用杆49より左右の揺動力が付与される。従って、左右の揺動すり込み部60・60間の境部分は段差部24a・25aで前後方向において重なっているので、スジ状に目砂が残されることがないのである。 【0026】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、走行機体に対して昇降可能にメインフレームを吊設し、該メインフレームに進行方向に対して左右方向に伸延するブラシを支持するとともに、前記メインフレームに揺動アームを支持し、該揺動アームをブラシに沿って下方へ延出し、該揺動アーム上部を左右揺動駆動部と連結し、揺動アーム下部にプレートを略水平方向に固定し、該プレートに多数の開口部を設け、該開口部にブラシ先端を挿入し、ブラシの揺動をガイドしたので、ブラシの毛先を左右に所定量往復動させながら機体の進行させて目砂のすり込み作業を行った際に、機体の進行にともなわれてブラシの毛先が後方に引きずられても後方に大きく撓むことがなく保持することができ、ブラシの毛先の接地圧を確実に伝えることができ、目砂のすり込み精度を高く保つことができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月13日(1998.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−116206(P2000−116206A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−290720 |
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