| 【発明の名称】 |
動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】篠川 昌秀
【氏名】久和原 茂明
【氏名】山下 忠志
【氏名】寺田 茂臣
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| 【要約】 |
【課題】動力耕耘機において,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させたとき,ロータリ作業機の回転を自動的に停止させるようにする。
【解決手段】操向ハンドル14の上動によるロータリ作業機20の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段67と,このロータリ上昇検知手段67の検知信号によりロータリクラッチレバー46をオフ位置Eへ回動する電動アクチュエータ53とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体(2)に,エンジン(6),このエンジン(6)の動力により駆動される車輪(121 ,122 ),この車輪(121 ,122 )の後方に配置されてエンジン(6)の動力により駆動されるロータリ作業機(20),及びこのロータリ作業機(20)の後方へ延びる操向ハンドル(14)とを取付け,その操向ハンドル(14)に,エンジン(6)及びロータリ作業機(20)間の伝動経路に設けられたロータリクラッチ(32)をオン・オフし得るロータリクラッチレバー(46)を設けた動力耕耘機において,操向ハンドル(14)の上動によるロータリ作業機(20)の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段(67)と,このロータリ上昇検知手段(67)の検知信号によりロータリクラッチレバー(46)をオフ位置(E)へ回動する電動アクチュエータ(53)とを備えることを特徴とする,動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置。 【請求項2】 機体(2)に,エンジン(6),このエンジン(6)の動力により駆動される車輪(121 ,122 ),この車輪(121 ,122 )の後方に配置されてエンジン(6)の動力により駆動されるロータリ作業機(20),及びこのロータリ作業機(20)の後方へ延びる操向ハンドル(14)とを取付け,その操向ハンドル(14)に,エンジン(6)及びロータリ作業機(20)間の伝動経路に設けられたロータリクラッチ(32)をオン・オフし得るロータリクラッチレバー(46)と,エンジン(6)及び左右の車輪(121 ,122)間の伝動経路に設けられた左右のサイドクラッチをオン・オフし得る左右のサイドクラッチレバー(441 ,442 )とを設けた動力耕耘機において,操向ハンドル(14)の上動によるロータリ作業機(20)の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段(67)と,各サイドクラッチのオフ状態を検知するサイドクラッチオフ検知手段(701 ,702 )と,これらロータリ上昇検知手段(67)及びサイドクラッチオフ検知手段(701 ,702 )の両方の検知信号によりロータリクラッチレバー(46)をオフ位置(E)へ回動する電動アクチュエータ(53)とを備えることを特徴とする,動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置。 【請求項3】 請求項1又は2記載の動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置において,ロータリ上昇検知手段(67)を,機体(2)に上下回動自在に軸支されてロータリ作業機(20)の後面を覆い,且つロータリ作業機(20)の作業位置では自由端を接地させるロータリカバー(23)と,ロータリ作業機(20)の作業位置からの上昇に伴いロータリカバー(23)が下方へ回動することを検知するロータリ上昇検知スイッチ(29)とで構成したことを特徴とする,動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,機体に,エンジン,このエンジンの動力により駆動される車輪,この車輪の後方に配置されてエンジンの動力により駆動されるロータリ作業機,及びこのロータリ作業機の後方へ延びる操向ハンドルとを取付け,その操向ハンドルに,エンジン及びロータリ作業機間の伝動経路に設けられたロータリクラッチをオン・オフし得るロータリクラッチレバーを設けた動力耕耘機に関し,特に,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させたとき,ロータリ作業機の回転を自動的に停止させるようにした,動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記構成の動力耕耘機は,例えば実開昭56−44244号公報に開示されるように,公知である。従来,かゝる動力耕耘機によるロータリ耕耘作業中,例えば畦際等で耕耘機を旋回するときには,一旦,ロータリ作業機の回転を停止した上で,操向ハンドルの上動によりロータリ作業機を上昇させ,耕耘機の旋回がロータリ作業機に邪魔されないようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように,ロータリ耕耘作業中,耕耘機の旋回の都度,ロータリ作業機の回転を停止する操作を行うことは甚だ面倒であり,作業能率を低下させる一因ともなる。 【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させたとき,ロータリ作業機の回転を自動的に停止させるようにして,耕耘機の旋回操作を容易にすると共に,作業能率の向上に寄与し得る,動力耕耘機のロータリ作業機自動停止装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために,本発明は,機体に,エンジン,このエンジンの動力により駆動される車輪,この車輪の後方に配置されてエンジンの動力により駆動されるロータリ作業機,及びこのロータリ作業機の後方へ延びる操向ハンドルとを取付け,その操向ハンドルに,エンジン及びロータリ作業機間の伝動経路に設けられたロータリクラッチをオン・オフし得るロータリクラッチレバーを設けた動力耕耘機において,操向ハンドルの上動によるロータリ作業機の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段と,このロータリ上昇検知手段の検知信号によりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動する電動アクチュエータとを備えることを第1の特徴とする。 【0006】この第1の特徴によれば,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させると,その状態をロータリ上昇検知手段が検知して,電動アクチュエータを作動させ,これによりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動するので,ロータリクラッチを自動的にオフ状態にして,ロータリ作業機の回転を停止させることができる。 【0007】また本発明は,機体に,エンジン,このエンジンの動力により駆動される車輪,この車輪の後方に配置されてエンジンの動力により駆動されるロータリ作業機,及びこのロータリ作業機の後方へ延びる操向ハンドルとを取付け,その操向ハンドルに,エンジン及びロータリ作業機間の伝動経路に設けられたロータリクラッチをオン・オフし得るロータリクラッチレバーと,エンジン及び左右の車輪間の伝動経路に設けられた左右のサイドクラッチをオン・オフし得る左右のサイドクラッチレバーとを設けた動力耕耘機において,操向ハンドルの上動によるロータリ作業機の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段と,各サイドクラッチのオフ状態を検知するサイドクラッチオフ検知手段と,これらロータリ上昇検知手段及びサイドクラッチオフ検知手段の両方の検知信号によりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動する電動アクチュエータとを備えることを第2の特徴とする。 【0008】この第2の特徴によれば,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させ,さらに左右何れかのサイドクラッチレバーをクラッチオフ方向へ操作すると,その状態をロータリ上昇検知手段が検知して,電動アクチュエータを作動させ,これによりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動するので,ロータリクラッチを自動的にオフ状態にして,ロータリ作業機の回転を停止させることができる。 【0009】しかも,ロータリ作業機を作業位置から上昇させても,サイドクラッチレバーをクラッチオフ方向へ操作しない限り,電動アクチュエータは作動しないので,耕耘中,土壌条件に応じてロータリ作業機が上下動する場合には,ロータリ作業機の回転が不必要に停止することを防ぐことができる。 【0010】さらに本発明は,第1及び第2の特徴に加えて,ロータリ上昇検知手段を,機体に上下回動自在に軸支されてロータリ作業機の後面を覆い,且つロータリ作業機の作業位置では自由端を接地させるロータリカバーと,ロータリ作業機の作業位置からの上昇に伴いロータリカバーが下方へ回動することを検知するロータリ上昇検知スイッチとで構成したことを第3の特徴とする。 【0011】この第3の特徴によれば,ロータリ上昇検知手段を,既設のロータリカバーを利用して,簡単に構成することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。 【0013】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すもので,図1は本発明のロータリ作業機自動停止装置を備えた動力耕耘機の側面図,図2は同動力耕耘機の平面図,図3は図1の3−3線拡大断面図,図4は図1のロータリカバー部の拡大側面図,図5は図4の5−5線断面図,図6は図2の6矢視図,図7は図6の7矢視図,図8は図1の8−8線拡大断面図,図9は電動アクチュエータの制御用電気回路図,図10は図1に対応する作用説明図である。また図11及び図12は本発明の第2実施例を示すもので,図11は動力耕耘機の平面図,図12は電動アクチュエータの制御用電気回路図である。 【0014】先ず,本発明の第1実施例の説明より始める。図1ないし図3において,動力耕耘機1の機体2は,前後方向に延びる前部フレーム3と,この前部フレーム3の後端に結合されて上下方向に延びるミッションケース4と,このミッションケース4の後部に結合される後部フレーム5とから構成され,前部フレーム3の上面にエンジン6が取付けられる。 【0015】ミッションケース4の上端部には変速入力軸7が支承され,またその下端部には,左右一対の車輪駆動軸81 ,82 が支承され,エンジン6のクランク軸9及び変速入力軸7間に,これらを適宜連結し得るテンションクラッチ10付きのベルト伝動装置11が配設され,変速入力軸7及び左右の車輪駆動軸81 ,82 間を連結する公知の変速装置及びサイドクラッチ(何れも図示せず)がミッションケース4内に収容される。左右の車輪駆動軸81 ,82 の各端部には,左右の車輪121 ,122 がそれぞれ装着される。 【0016】後部フレーム5の左右方向中央部には,後下がりに傾斜した作業伝動ケース15が取付けられる。この作業伝動ケース15の上端部及び下端部には,作業入力軸16及び作業出力軸17がそれぞれ支承され,両軸16,17を相互に連結するチェーン伝動装置18が作業伝動ケース15内に収容される。作業出力軸17の両端には,外周に複数のロータリ爪19を備えたロータリ作業機20がそれぞれ装着される。 【0017】また,ミッションケース4及び作業伝動ケース15には,中継伝動ケース21の両端部が結合され,変速入力軸7及び作業入力軸16間を連結する中継伝動装置22がこの中継伝動ケース21に収容される。 【0018】図1,図4及び図5に示すように,後部フレーム5の後端部には,ロータリ作業機20の後面を覆うロータリカバー23が,その自重で自由端を接地させる使用位置Aと,自由端を上方へ向けた不使用位置Bとの間を回動し得るように,水平方向の取付け軸24により連結される。このロータリカバー23に固着されたブラケット25には,作動杆26の一端部に屈曲形成された軸部26aが回動自在に連結され,その他端部に屈曲形成された軸部26bは,後部フレーム5の上面に固着されたブラケット27の前後方向に延びるガイド孔28に摺動自在に係合される。 【0019】またロータリカバー23は,通常の使用位置Aより,さらに下方回動限界Cまで回動し得るようになっており(図10参照),その下方回動限界Cは,作動杆26の軸部26bがガイド孔28の後端壁に当接することにより規定される。そして該軸部26bがガイド孔28の後端壁に当接すると,それに押圧されてオン状態となる常開型のロータリ上昇検知スイッチ29が取付けられる。而して,上記ロータリカバー23,作動杆26及びロータリ上昇検知スイッチ29は,ロータリ作業機20が作業位置から上昇したことを検知するロータリ上昇検知手段67を構成する。 【0020】ミッションケース4の上部には,その後方へ延びハンドルコラム13が固着され,これによって操向ハンドル14が支持される。 【0021】さらに後部フレーム5には,ロータリ耕耘時,耕深を規制しつゝ耕耘機1の前進に一定の抵抗を与える抵抗棒30が付設される。 【0022】再び図1及び図2において,操向ハンドルには,また,前記テンションクラッチ10を操作するテンションクラッチレバー43及び,ミッションケース4内の前記サイドクラッチを操作する左右一対のサイドクラッチレバー441 ,442が取付けられる。 【0023】図3に示すように,作業入力軸16と,チェーン伝動装置18の駆動スプロケット31との間にロータリクラッチ32が設けられる。このロータリクラッチ32は,上記駆動スプロケット31の一側面に突設されたドグクラッチ歯331 と,このドグクラッチ歯331 と係合し得るドグクラッチ歯332 を有して作業入力軸16に摺動自在にスプライン嵌合されるクラッチ体34と,このクラッチ体34を,両ドグクラッチ歯331 ,332 の係合方向,即ちクラッチオン方向へ付勢するクラッチオンばね35とを備える。クラッチ体34には,作業入力軸16に設けられた軸方向の長孔36を貫通するピン37が固着されており,このピン37を介してクラッチ体34を両ドグクラッチ歯331 ,332 の離間方向,クラッチオフ方向へ押動し得るプッシュロッド38が作業入力軸16に摺動自在に嵌装される。 【0024】作業伝動ケース15には,上記プッシュロッド38に一端を連接したレリーズレバー39が軸支40され,その他端に操作ワイヤ41と,該レバー39をクラッチオフ方向へ回動付勢するクラッチオフばね42とが接続される。このクラッチオフばね42のセット荷重は,前記クラッチオンばね35のそれより大きく設定される。 【0025】図6及び図7において,操向ハンドル14の一側に固設されたブラケット45にロータリクラッチレバー46の枢軸47が回転自在に支承される。このロータリクラッチレバー46は,長い操作アーム461 と短い作動アーム462 とを備えており,その作動アーム462 の先端に溶接されて枢軸47と平行延びる先端棒46aに密着ばね48を介して前記操作ワイヤ41が接続される。 【0026】操作アーム461 は,上端を耕耘機1の前方へ向けるクラッチオン位置Dと,上端を耕耘機1の後方へ向けるクラッチオフ位置Eとの間を回動するもので,それらの位置D,Eを規定するストッパ491 ,492 が操向ハンドル14に設けられている。 【0027】而して,操作アーム461 をクラッチオン位置Dへ回動したときは,密着ばね48を介して操作ワイヤ41を牽引してレリーズレバー39をクラッチオン位置Dへ回動するため,ロータリクラッチ32は,クラッチオンばね35の付勢力によりクラッチオン状態となり,作業入力軸16からチェーン伝動装置18への動力伝達を可能にする。このとき,操作アーム461 は,密着ばね48の軸線が枢軸47の中心より上方にくることによりクラッチオン位置Dに保持される。また操作アーム461 をクラッチオフ位置Eへ回動したときは,操作ワイヤ41の牽引を解除して,クラッチオフばね42の付勢力をもってレリーズレバー39をクラッチオフ方向へ回動するため,ロータリクラッチ32はクラッチオフ状態となり,作業入力軸16からチェーン伝動装置18への動力伝達は遮断される。このとき,操作アーム461 は,密着ばね48の軸線が枢軸47の中心より下方にくることにより所定のクラッチオフ位置Eに保持される。 【0028】前記ブラケット45には,ロータリクラッチレバー46の操作アーム461 がクラッチオン位置Dにくると,それに押圧されてオン状態となる常開型のロータリクラッチオン検知スイッチ50が取付けられる。 【0029】また前記枢軸47には,クラッチ解除レバー51のボス51aが回転自在に嵌合される。クラッチ解除レバー51は,第1及び第2アーム511 ,512 をボス51aを介してベルクランク状に結合してなるもので,第1アーム511 は,前記先端棒46aの上面に当接可能に配置され,第2アーム512 には,作動ワイヤ52を介してロータリクラッチ解除用の電動アクチュエータ53が接続される。 【0030】図2及び図8に示すように,電動アクチュエータ53は,前記ハンドルコラム13に固着されるギヤボックス54と,このギヤボックス54の外側面にステータを固着した電動モータ55と,この電動モータ55のロータ軸に結合されてギヤボックス54内に配置されるウォーム56と,ギヤボックス54に回転自在に支持されてウォーム56と噛合するウォームホイール57と,ギヤボックス54の中心部に摺動自在に支持される作動部材58とを備えており,その作動部材58には,該部材58の摺動方向と直交する方向に延びる溝59が形成され,これにウォームホイール57の一側面に突設された駆動ピン60が摺動自在に係合される。そして作動部材58の一端に前記作動ワイヤ52が接続される。この電動アクチュエータ53は,電動モータ55の作動によりウォームホイール57を1回転させると,駆動ピン60がウォームホイール57の軸線周りを1回転することにより,溝59を摺動しながら作動部材58を1回往復動させるようになっている。電動モータ55の通常の作動停止状態では,駆動ピン60が作動部材58を作動ワイヤ52側に最も寄った後退位置Fに保持され,ロータリクラッチレバー46がクラッチオン位置Dにあるときでも,第1アーム511 はロータリクラッチレバー46の作動アーム462 を自由にしている。この状態からウォームホイール57を180°回転させると,駆動ピン60がウォームホイール57の軸線に関して前記後退位置Fとは正反対の作動位置Gまで回動されて,作動部材58を介して作動ワイヤ52を牽引し,クラッチ解除レバー51を図6で時計方向へ回動する。これによりクラッチ解除レバー51の第1アーム511 がロータリクラッチレバー46の作動アーム462 の上面を押圧して,これを下方へ回動する。これに伴い密着ばね48の軸線が枢軸47の中心より下方へ移るや否や,クラッチオフばね42の付勢力をもって,ロータリクラッチレバー46はクラッチオフ位置Eに保持されると共に,ロータリクラッチ32はクラッチオフ状態となる。符号62は,電動アクチュエータ53を覆うカバーである。 【0031】図8及び図9において,電動アクチュエータ53には,駆動ピン60が後退位置Fにくるとオン状態となるアクチュエータ初期位置検知スイッチ61が取付けられる。電動モータ55と,操向ハンドル14に設置されるバッテリ64(図2参照)とを結ぶ電気回路には,前記ロータリ上昇検知スイッチ29,アクチュエータ初期位置検知スイッチ61,ロータリクラッチオン検知スイッチ50及びリレースイッチ63が接続される。 【0032】即ち,電動モータ55をバッテリ64に接続する駆動回路65には,リレースイッチ63のリレー接点632 が挿入され,リレースイッチ63のリレーコイル631 をバッテリ64に接続する制御回路66には,ロータリ上昇検知スイッチ29及びアクチュエータ初期位置検知スイッチ61が直列に接続されると共に,アクチュエータ初期位置検知スイッチ61と並列にロータリクラッチオン検知スイッチ50が接続される。 【0033】次に,この実施例の作用について説明する。 【0034】エンジン6の運転中,テンションクラッチ10をオン状態にして,ベルト伝動装置11を作動状態にすると共に,ロータリクラッチレバー46をクラッチオン位置Dへ回動してロータリクラッチ32をオン状態すれば,エンジン6の動力が左右の車輪駆動軸81 ,82 及びロータリ作業機20に伝達するので,左右の車輪121 ,122 の回転により耕耘機1を前進させつゝ,ロータリ爪19群の回転により圃場を耕耘することができる。このとき,ロータリカバー23は,自重で自由端を地面に接触させた通常の使用位置Aを占めているから,ロータリカバー23に連結した作動杆26の上部の軸部26bはロータリ上昇検知スイッチ29から離間しており,該スイッチ29は図9に示すようにオフ状態となっている。 【0035】このような耕耘作業中,耕耘機1を旋回させたり,畦を乗り越えるべく,図10に示すように,作業者が操向ハンドル14を持ち上げて,ロータリ作業機20を車輪121 ,122 の接地面より高い位置に上昇させると,ロータリカバー23は取付け軸24周りに下方回動限界Cまで回動するため,作動杆26がロータリ上昇検知スイッチ29をオン状態にする。その結果,ロータリ上昇検知スイッチ29及びロータリクラッチオン検出スイッチ50を通して,バッテリ64から制御回路66に通電され,リレーコイル631 が励起されてリレー接点632 を閉じるので,バッテリ64から駆動回路65に通電され,電動モータ55が起動して,ウォームホイール57を回転し始める。 【0036】ウォームホイール57が回転を始めると,前述のように,作動部材58が作動ワイヤ52を牽引することにより,クラッチ解除レバー51を図6で時計方向へ回動して,ロータリクラッチレバー46の作動アーム462 を下方へ押圧して,該レバー46をクラッチオフ位置Eへ回動せしめる。その結果,クラッチオフばね42の付勢力により,クラッチ体34が後退して両ドグクラッチ歯331 ,332 を離間させ,ロータリクラッチ32をオフ状態とするので,エンジン6の動力のロータリ作業機20への伝達を遮断して,ロータリ作業機20の回転を自動的に停止することができる。その際,車輪駆動軸81 ,82 への動力伝達は遮断されないから,車輪121 ,122 は回転を継続する。したがって,作業者は,ロータリクラッチレバー46をクラッチオフ位置Eへ回動する操作から開放されることになり,耕耘機1の旋回や畦の乗り越え作業を容易に行うことができ,作業能率の向上に寄与し得る。 【0037】ウォームホイール57が回転を始めると,直ちにアクチュエータ初期位置検知スイッチ61はオン状態となるから,ロータリクラッチレバー46がクラッチオフ位置Eから離れることにより,ロータリクラッチオン検知スイッチ50がオフ状態となるも,駆動回路65の通電は,ロータリ上昇検知スイッチ29及びアクチュエータ初期位置検知スイッチ61を通して継続され,電動モータ55は作動し続けることができる。そして,ウォームホイール57が1回転して初期位置に戻ると,アクチュエータ初期位置検知スイッチ61が再びオフ状態となり,クラッチオン検知スイッチ50も前述のように既にオフ状態となっているから,駆動回路65は遮断され,電動モータ55の回転を停止することができる。 【0038】ロータリ耕耘作業を再開するには,作業者がロータリクラッチレバー46をクラッチオフ位置Eからクラッチオン位置Dへ回動するものであり,そうするとクラッチオンばね35の付勢力でクラッチ体34が前進して,両ドグクラッチ歯331 ,332 が相互に係合して,ロータリクラッチ32をオン状態にするので,ロータリ作業機20の回転を再開することができる。 【0039】次に,図10及び図11により本発明の第2実施例について説明する。 【0040】動力耕耘機1の操向ハンドル14に,左右の各サイドクラッチレバー441 442 のクラッチオフ方向への操作を検知してオン状態となる常開型のサイドクラッチオフ検知スイッチ701 ,702 (サイドクラッチオフ検知手段)が付設される。そして,これらサイドクラッチオフ検知スイッチ701 ,702 は,制御回路66において,相互に並列に接続されると共に,ロータリクラッチオン検知スイッチ50と直列に接続される。その他の構成は前実施例と同様であり,図中,前実施例との対応部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。 【0041】この実施例にによれば,ロータリ耕耘作業中,耕耘機1を旋回させるべく,操向ハンドル14を上動させてロータリ作業機20を作業位置から上昇させ,さらに左右何れかのサイドクラッチレバー701 ,702 をクラッチオフ方向へ操作すると,ロータリクラッチ32を自動的にオフ状態にして,ロータリ作業機の回転を停止させることができ,前実施例と同様に,ロータリクラッチレバー46のクラッチオフ操作が不要となり,旋回操作を容易にし,耕耘作業能率の向上に寄与し得る。しかも,ロータリ作業機20を作業位置から上昇させるだけでは,電動アクチュエータ53は作動しないので,耕耘中,土壌条件に応じてロータリ作業機20が上下動する場合には,ロータリ作業機20の回転が不必要に停止することを防ぐことができる。 【0042】本発明は,上記実施例に限定するものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更を行うことができる。 【0043】 【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれば,操向ハンドルの上動によるロータリ作業機の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段と,このロータリ上昇検知手段の検知信号によりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動する電動アクチュエータとを備えるので,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させると,ロータリクラッチを自動的にオフ状態にして,ロータリ作業機の回転を停止させることができ,したがってロータリクラッチレバーのクラッチオフ操作が不要となり,旋回操作の容易化,延いては耕耘作業能率の向上を図ることができる。 【0044】また本発明の第2の特徴によれば,操向ハンドルの上動によるロータリ作業機の作業位置からの上昇を検知するロータリ上昇検知手段と,各サイドクラッチのオフ状態を検知するサイドクラッチオフ検知手段と,これらロータリ上昇検知手段及びサイドクラッチオフ検知手段の両方の検知信号によりロータリクラッチレバーをオフ位置へ回動する電動アクチュエータとを備えるので,ロータリ耕耘作業中,耕耘機を旋回させるべく,操向ハンドルを上動させてロータリ作業機を作業位置から上昇させ,さらに左右何れかのサイドクラッチレバーをクラッチオフ方向へ操作すると,ロータリクラッチを自動的にオフ状態にして,ロータリ作業機の回転を停止させることができ,上記と同様に,ロータリクラッチレバーのクラッチオフ操作が不要となり,旋回操作の容易化,延いては耕耘作業能率の向上を図ることができる。しかも,ロータリ作業機を作業位置から上昇させるだけでは,電動アクチュエータは作動しないので,耕耘中,土壌条件に応じてロータリ作業機が上下動する場合には,ロータリ作業機の回転が不必要に停止することを防ぐことができる。 【0045】さらに本発明は,第1及び第2の特徴に加えて,ロータリ上昇検知手段を,機体に上下回動自在に軸支されてロータリ作業機の後面を覆い,且つロータリ作業機の作業位置では自由端を接地させるロータリカバーと,ロータリ作業機の作業位置からの上昇に伴いロータリカバーが下方へ回動することを検知するロータリ上昇検知スイッチとで構成したので,ロータリ上昇検知手段を,既設のロータリカバーの利用により,簡単に構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月15日(1998.10.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071870 【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−116202(P2000−116202A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−294198 |
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