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【発明の名称】 耕起装置
【発明者】 【氏名】大橋 敏伸

【氏名】光沢 英雄

【氏名】渡辺 研一

【要約】 【課題】ボットムに取り付けられる樹脂板の交換を容易にし、かつ、撥土時の土との摩擦抵抗を軽減する。

【解決手段】ボットム(2)の前面に樹脂板(3)を備えた耕起装置において、この樹脂板は、ボットムの曲面に合わせて成型されてボットム側からボットムのねじ通し孔(8)を通して樹脂板にねじ込んだビス(9)によりボットムに固定される。樹脂板は、板厚がビスを貫通させないように厚く形成される。好ましくは、樹脂板は、先端部(5、6)が段加工されてボットムの前面に取り付けられるノボリ又は及びシェアにより挟み込み固定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボットム(2)の前面に樹脂板(3)を備えた耕起装置において、前記樹脂板は、前記ボットムの曲面に合わせて成型されて前記ボットム側から前記ボットムのねじ通し孔(8)を通して前記樹脂板にねじ込んだビス(9)により前記ボットムに固定されることを特徴とする耕起装置。
【請求項2】 前記樹脂板(3)は、板厚が前記ビス(9)を貫通させないように厚く形成されることを特徴とする、請求項1に記載の耕起装置。
【請求項3】 前記樹脂板(3)は、先端部(5、6)が段加工されて前記ボットム(2)の前面に取り付けられるノボリ(11)又は及びシェア(12)により挟み込み固定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の耕起装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂板をボットムの前面に備えた耕起装置の、この樹脂板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の耕起装置は、ボットムの前面の土との接触部分に、樹脂板が取り付けられる。この樹脂板は、平板状に形成され予めねじ通し孔が穿設されて、取り付け時にボットムの曲面を合わせて曲げ加工しながら、樹脂板の上記ねじ通し孔からねじを通して、ボットムに取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従来の耕起装置においては、ボットムに取り付けた樹脂板が、板厚が薄いために土との摩擦により磨耗して使用不能となり、交換しなければならない場合がしばしば発生する。しかし、上述したように、樹脂板は、平板状に形成され予めねじ通し孔が穿設されて、交換時には、樹脂板をボットムの曲面に合わせて曲げ加工しながら、そのねじ通し孔を通して螺入したねじによりボットムに取り付けられる。このため、温度、湿度等が変化して樹脂板に収縮等が生ずると、それに伴ってねじ通し孔の位置が変化してボットムのねじ孔と合わなくなり、その取り付けが困難となったり、あるいは、取り付けができたとしてもかなりの熟練を要するという問題がある。また、樹脂板の前面に多数のねじ頭が突出しているため、撥土の際に土がねじ頭に付着して摩擦抵抗が増大するという問題もある。
【0004】本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、樹脂板が交換までの使用期間が長く、かつ、容易に交換でき、しかも、撥土時に樹脂板への土の付着が防止されて摩擦抵抗を軽減することができる耕起装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために、本発明の耕起装置は、ボットムの前面に樹脂板を備え、この樹脂板は、ボットムの曲面に合わせて成型されて、ボットム側からボットムのねじ通し孔を通して樹脂板にねじ込んだビスによりボットムに固定される。また、樹脂板は、板厚がビスを貫通させないように厚く形成される。本手段により、樹脂板をボットムに仮固定し、ボットムのねじ通し孔からビスを通して樹脂板に直接ねじ込むことにより、樹脂板をボットムに固定できるようにして、従来の耕起装置の樹脂板の交換時に必要とされた、樹脂板の曲げ加工、及び、樹脂板とボットムとのねじ孔合わせを不要にすると共に、樹脂板の前面に多数のねじ頭が突出しないようにする。また、樹脂板の摩耗に対する使用期間を長くする。
【0006】好ましくは、樹脂板は、先端部が段加工されてボットムの前面に取り付けられるノボリ又は及びシェアにより挟み込み固定される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る耕起装置の発明の実施の形態を、図1ないし図3を参照して説明する。図1に示すように、本耕起装置のフレーム1に、ボットム2を進行方向(前方)に対して所定の捩じりを設けて、2つ配設する。図2に示すように、樹脂板3を、予め鋼製のボットム2の曲面に合わせて成型する。このとき、図3に示すように、1つのねじ通し孔4が樹脂板3の後方上端部に設けられ、前方先端部5と下方先端部6とに段加工が夫々なされる。樹脂板3の板厚は、後述するビス9が樹脂板3を貫通しないように厚く形成される。図2に示すように、ボットム2には、樹脂板3を固定するための多数のねじ通し孔8が穿設される。
【0008】図3に示すように、樹脂板3の段加工された前方先端部5と下方先端部6とを、ボットム2の前面に取り付けられるノボリ11の後端部及びシェア12の後端部に夫々挟み込み、また、樹脂板3のねじ通し孔4からねじ7を通して、樹脂板3をボットム2に仮固定する。図2に示すように、ボットム2側からボットム2のねじ通し孔8を通して、多数のビス9を樹脂板3に直接ねじ込んで、樹脂板3をボットム2に固定する。
【0009】このように、本耕起装置の樹脂板3は、予めボットム2の曲面に合わせて成型されるから、従来の樹脂板の交換時に必要とされた、樹脂板の曲げ加工が不要となる。また、ボットム2側からボットム2のねじ通し孔8を通してビス9をねじ込んで、樹脂板3をボットム2に固定すると共に、樹脂板3の段加工された前方先端部5及び下方先端部6を、ボットム2の前面に取り付けられるノボリ11の後端部及びシェア12の後端部に夫々挟み込んで固定する。従って、従来の樹脂板の交換時に必要とされた、樹脂板とボットムとのねじ孔合わせも不要になる。このため、樹脂板の交換が極めて容易になる。また、樹脂板3の前面に多数のねじ頭が突出しないから、撥土時に樹脂板への土の付着が防止されて、摩擦抵抗が大幅に軽減する。さらには、樹脂板3の板厚を、ビス9がこの樹脂板3を貫通しないように厚く形成したので、摩耗による樹脂板の交換までの使用期間を長くすることができる。
【0010】なお、上述した樹脂板3の段加工は必ずしも常に設ける必要はなく、また、前方先端部5又は下方先端部6の一方にのみ設けてもよい。また、この樹脂板3の段加工部を挟み込むノボリ11及びシェア12側にも、必要により段加工が施される。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の耕起装置は、ボットムの前面に樹脂板を備え、この樹脂板は、ボットムの曲面に合わせて成型されて、ボットム側からボットムのねじ通し孔を通して樹脂板にねじ込んだビスによりボットムに固定される。また、樹脂板は、板厚がビスを貫通させないように厚く形成される。従って、樹脂板が交換までの使用期間が長く、かつ、容易に交換でき、しかも、撥土時に樹脂板への土の付着が防止されて摩擦抵抗を大幅に軽減することができるという優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000222978
【氏名又は名称】東洋農機株式会社
【出願日】 平成10年10月12日(1998.10.12)
【代理人】 【識別番号】100073988
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 肇
【公開番号】 特開2000−116201(P2000−116201A)
【公開日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【出願番号】 特願平10−288595