| 【発明の名称】 |
シートの被覆方法とその方法に使用するシートの被覆装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高田 幸治
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| 【要約】 |
【課題】本発明は畦にシートを被せる作業においても、作業者に負担がかかることなく、作業を迅速且つ簡便に行えると共に、作業効率を飛躍的に向上することが可能なシートの被覆方法とその方法に使用するシートの被覆装置を提供することにある。
【解決手段】被覆装置本体1のシート巻取体3に回動可能に巻き付けたシート18の先端側を畦19の一端側に固定すると共に、前記シート巻取体3を吊下げ手段10から吊り下げた状態で支持し、畦19の他端側に向けて吊下げ手段10を走行し、前記シート巻取体の回動によって畦19に沿って順次シート18を被せていくことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被覆装置本体(1)のシート巻取体(3)に回動可能に巻き付けたシート(18)の先端側を畦(19)の一端側に固定すると共に、前記被覆装置本体(1)を吊下げ手段(10)から吊り下げた状態で支持し、畦(19)の他端側に向けて吊下げ手段(10)を走行し、前記シート巻取体(3)の回動によって畦(19)に沿って順次シート(18)を被せていくことを特徴とするシートの被覆方法。 【請求項2】 横方向に延在する基軸体(2)と、該基軸体(2)の外周を覆った状態で回動する筒状のシート巻取体(3)と、前記基軸体(2)の両端部をそれぞれ嵌合固定する軸固定体(4,4)と、から被覆装置本体(1)を形成し、該被覆装置本体(1)を走行手段(26)を備えた吊下げ手段(10)で支持してなることを特徴とするシートの被覆装置。 【請求項3】 吊下げ手段(10)と被覆装置本体(1)との間に、支持体(7)を介在してあることを特徴とする請求項2記載のシートの被覆装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、田畑の畦に被せるシートの被覆方法とその方法に使用する被覆装置に関する。 【0002】 【従来の技術】田畑には境界を設けるための畦が形成されており、該畦には田畑の休耕期間において、風雨あるいは降雪による畦の損壊を防ぐために、畦を30m〜50mの間隔で全長に亘って被覆するビニール製の長尺なシートが用いられていた。前記シートを畦に被覆する際には、シートをロール状に巻き取り、該シートの長尺方向の先端側を杭等で畦の一端側に固定し、畦を介した左右の位置に作業者が立ち、ロール状に巻いたシートにおける筒方向の両端側をそれぞれが持ちながら、畦に沿って順次シ−トを被せていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のように一枚のシートの長さは30m〜50mにも及ぶものであるから非常に重量であり、さらに、作業中に該シートが受ける風の影響はかなり大きなものであった。このことから、畦にシートを被せる作業のすべてを人力で行うことは大変な労力を要し、さらには作業性の面でも大変不都合であった。 【0004】本発明は、畦にシートを被せる作業においても、作業者に負担がかかることなく、作業を迅速且つ簡便に行えると共に、作業効率を飛躍的に向上することが可能なシートの被覆方法とその方法に使用するシートの被覆装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明による請求項1記載の発明は、被覆装置本体のシート巻取体に、回動可能に巻き付けたシートの先端側を畦の一端側に固定すると共に、前記被覆装置本体を吊下げ手段から吊り下げた状態で支持し、畦の他端側に向けて吊下げ手段を走行し、前記シート巻取体の回動によって畦に沿って順次シートを被せていくことを特徴とする。ここで、吊下げ手段とは、被覆装置本体を吊り下げ支持した状態で、畦に沿って走行できるものであればよく、具体的には、パワーシャベルや、クレーン、バックホーなどが挙げられる。また、吊下げ手段と被覆装置本体とを連結するものとしては、例えば、金属製のワイヤーや、あるいはチェーンなどが使用されている。 【0006】また、請求項2記載の発明は、横方向に延在する基軸体と、該基軸体の外周を覆った状態で回動する筒状のシート巻取体と、前記基軸体の両端部をそれぞれ嵌合固定する軸固定体と、から被覆装置本体を形成し、該被覆装置本体を走行手段を備えた吊下げ手段で支持してなることを特徴とする。ここで、前記したシート巻取体は、作業の際、被覆装置本体におけるシートの回動をスムーズに行うものであるから、必ずしも設けていなくてもよいが、上記のように畦の被覆作業で使用するシートは30m〜50mの長さであるため非常に重量であり、前記基軸体に直接シートを巻き付けた場合は、明らかにシートの回動が悪くなり、作業に支障があるためである。 【0007】このように形成すると、シートの先端側を畦の一端側に固定し、吊下げ手段が畦に沿って走行することで、被覆装置本体に枢支されたシート巻取体が回転して前記シートが解かれ、畦に沿ってシートが順次被せられることになるから、作業者が畦にシートを被ぶせていく必要がない。また、吊下げ手段がシートを支持しているから、作業者が被覆作業の際にシートを持ち運ぶ必要がなく、さらに、該シートが受ける風圧も吊下げ手段にかかるので、作業者は畦に被せた後のシートが剥がれないように、該シートに杭等を打込み固定していくだけでよい。 【0008】さらに、請求項3記載の発明は、吊下げ手段と被覆装置本体との間に、支持体を介在してあることから、このように形成すると、支持体により被覆装置本体から近い位置での吊り下げ支持が可能となり、それに従って、吊り下げのためのワイヤーの長さも短くなり、該被覆装置本体が安定した状態で支持されるので、作業の際の被覆装置本体の揺動が少なくなる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のシートの被覆方法に使用する被覆装置を、図1及び図2に基づいて説明する。本発明の被覆装置は、棒状の基軸体2と、該基軸体2を覆った状態で基軸体2の周方向に回動するシート巻取体3と、前記基軸体2の両端部を横方向から嵌合固定する軸固定体4と、から形成される被覆装置本体1と、前記各軸固定体4,4をワイヤー30によって上方から支持する支持体7と、該支持体7をワイヤー9で吊り下げ支持し且つキャタピラ26の駆動で走行するパワーシャベル10と、から成っている。 【0010】基軸体2は、木製あるいは金属製の長尺の棒体であり、該基軸体2の軸方向における間隔を開けた左右の箇所には、肉厚方向に螺入する蝶ネジ11によって着脱が自在なリング状のストッパー5,5がそれぞれに固定してある。該ストッパー5によって、基軸体2の軸方向における前記シート巻取体3の左右摺動を防止すると共に、基軸体2の一端側から前記シート巻取体3の筒体内に差し入れてシート巻取体3を保持することが可能となっている。さらに、該各ストッパー5の固定位置とシート巻取体3との間には、それぞれ僅かな間隔17,17が設けてあり、該間隔17によってシート巻取体3の基軸体2における回動がスムーズに行われることになる。 【0011】シート巻取体3は、図2に示すように、前記基軸体2の軸方向に沿って覆い被さる形状の筒体である。該シート巻取体3は基軸体2の周方向に回動するように、シート巻取体3の軸方向の両端部においては、基軸体2の外周を全周に亘って保持するベアリング部8が設けてある。また、該シート巻取体3の筒方向における左右に間隔をもった箇所には、巻き取られたシート18がシート巻取体3の筒方向に沿って左右方向に摺動することのないように、蝶ネジ29の肉厚方向への締結によって、シート巻取体3から着脱自在に固定が可能なリング状のシートストッパー6が取付けてある。さらに、シート18の被覆作業の際には、風の影響などでシート巻取体3の端部と前記ストッパー5とが接触することがあるから、該シート巻取体3の両端縁には、ストッパー5との接触時の衝撃を吸収するコイル状のワッシャー(図示省略)を備えることが望ましい。 【0012】軸固定体4は、前記基軸体2の軸回転を規制し、さらに、基軸体2を横方向から離脱不能に支持固定するものであるから、該軸固定体4の形状は、前記基軸体2の軸方向の端部を嵌合する嵌合穴27を備えた凹状に成形されている。また、該軸固定体4に前記基軸体2の端部を嵌合した際、基軸体2を離脱不能に固定する必要があるから、軸固定体4の軸芯方向に嵌合穴27まで貫通する螺入孔12を設け、該螺入孔12に蝶ネジ31を螺入して基軸体2の端部を締付け固定している。さらに、軸固定体4の軸方向外側の端縁には、鉤状の連結部14が上方に向けて突設されており、該連結部14にワイヤー30などを係止すれば前記支持体7との連結が可能になっている。 【0013】支持体7は、被覆装置本体1を前記パワーシャベル10から安定した状態で吊り下げるものであるから、前記基軸体2に沿って横方向に延設される棒状の基部28が設けてある。該基部28の長尺方向の両端部には、鉤状の被連結部15がそれぞれ下方に向けて突設されている。また、該基部28の中央には、上端にリング体16を備えた連結支持部13が上方に向けて突設されている。そして、両端に鉤状のフックが備えられた金属製のワイヤー30の一端側を各被連結部15,15にそれぞれ係止して該ワイヤー30を垂れ下げた状態に設け、一方、該ワイヤー30の他端側のフックを前記軸固定体4の被連結部15にそれぞれ係止することで、該支持体7からワイヤー30,30を介して被覆装置本体1が吊り下げられた状態で支持される。さらに、前記した連結支持部13のリング体16に、前記パワーシャベル10から垂下するワイヤー9のフックを連結することで、被覆装置本体1を支持する支持体7がパワーシャベル10から吊り下がった状態で支持される。 【0014】上記した支持体7は、図3に示すように前記パワーシャベル10から被覆装置本体1を直接ワイヤー9とワイヤー30によって支持することも可能であるため、必ずしも設けることはない。しかしながら、パワーシャベル10と被覆装置本体1との間に支持体7を介することで、前記被覆装置本体1を支持する各ワイヤー30,30の長さが支持体7を介さずに被覆装置本体1を支持した場合と比較して短くなるから、ワイヤー30のたわみ等による被覆装置本体1の揺動が少なくなり安定する。また、本実施形態のものでは、パワーシャベル10から支持体7が一本のワイヤー9によって一点で支持されているが、当然ながらそれ以上の本数で支持してあってもよい。このことから、シート18がほとんど揺動することなく畦19に沿って正確に被せられるので、被覆作業の際には、支持体7を設けることが望ましい。 【0015】パワーシャベル10は、キャタピラ26の駆動によって地面を走行する基体22と、該基体22上に基端部が旋回可能に設けてあると共に、先端部のシャベル24の昇降操作が可能な油圧式のア−ム23と、から構成されている。ここで、該パワーシャベル10にアーム23の旋回手段が備えてあるのは、例えば、パワーシャベル10に旋回手段がなく、被覆装置本体1がパワーシャベル10の進行方向に支持されている場合には、基体22の走行する位置に畦19が設けてあるからである。そして、パワーシャベル10に被覆装置本体1を支持する際は、前記シャベル24の先端から突出する掻出爪25に前記ワイヤー9の一端側を係止し、アーム23からワイヤー9を吊り下げる。さらに、該ワイヤー9の他端側のフックに前記支持体7を連結し、該支持体7を介して前記被覆装置本体1を吊り下げ支持している。また、被覆装置本体1の吊下げ手段10は、前記したキャタピラ26のような走行手段を備え、しかも、昇降と旋回の操作が可能なアーム23を備えるものであればよいから、上記構成のパワーシャベル10に限定するものではなく、例えば、クレーンやバックホー等を使用してもよい。 【0016】本発明のシート18の被覆方法は、図4に示すように、上記構成の被覆装置を使用し、畦19にシート18を順次被せていく手段である。実際には、シート18の先端側を畦19における被覆作業開始側の一端側を覆った状態に備え、さらに該シート18が剥がれないように、杭21を数箇所に打ち込んでシート18を地面に固定しておく。次いで、前記被覆装置本体1を吊り下げたパワーシャベル10を畦19に沿って走行することで、シート18が畦19の被覆作業開始側の一端側から引っ張られ、それによりシート巻取体3が基軸体2を周方向に回動し、ロール状に巻かれたシート18が前記シート巻取体3から解かれて畦19を順次覆っていくこととなる。この際、前記被覆装置本体1は支持体7を介してパワーシャベル10からワイヤー9によって一点で支持されているので、被覆装置本体1の揺動を防止するため、該被覆装置本体1の左右側にそれぞれ作業者が手を添え、方向を定めながら作業を行うことが望ましい。また、畦19を覆ったシート18の両側部に沿っては、それぞれに該シート18の重しとなる細い鉄棒20を順次シート18の両側部端縁に巻き付けていく。さらに、前記シート18に巻き付けた鉄棒20が解けないように、杭21をシート18の両端部端縁に沿って順次間隔をおいて地面まで打込むことで、シート18が風によって畦19から剥がれないようにしている。 【0017】尚、シート18をシート巻取体3に巻き付けず、前記基軸体2に直接巻き付けて作業を行うことも考えられるが、基軸体2は軸回転不能に各軸固定体4,4に嵌合固定されているから、実際には前記シート18が基軸体2の外周を摺りながら回転することになり、シート18と基軸体2との抵抗が大きくなるため、やはり、シート巻取体3にシート18を巻き付けて被覆作業を行うことが望ましい。また、最初のシート18が畦19にすべて被せられ、あらたに該畦19にシート18を被せる場合には、まず、被覆装置本体1における、どちらか一端側の軸固定体4とストッパー5をはずし、シート18の巻かれていないシート巻取体3を基軸体2に沿って取りはずす。次いで、あらたに用意したシート18の巻いてあるシート巻取体3を、前記したシート巻取体3を取りはずした側から差し入れ、上記のように再びストッパー5と軸固定体4とを固定することでシート巻取体3の交換がなされることとなる。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、パワーシャベルやクレーン、バックホ−等の走行手段を有する吊下げ手段を使用して、ロール状に巻かれたシートを畦に沿って順次被せていくことが可能なので、作業者はシートを持ち運びしながら作業する必要がなく、さらに、作業中に該シートが風を受けても前記吊下げ手段がシートを支持しているから、作業者にシートの重みや風圧がかかることがなく、シートの被覆作業が迅速且つ簡便に行えるようになる。 【0019】また、請求項3記載の発明によれば、被覆装置本体から近い位置での吊り下げ支持が可能であるから、ワイヤーのたわみ等による被覆装置本体の揺動が少なくなるので、シートを畦に沿って正確な方向に被せていくことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000249861 【氏名又は名称】北報産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月9日(1998.9.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090206 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
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| 【公開番号】 |
特開2000−83408(P2000−83408A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−255500 |
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