| 【発明の名称】 |
水田用中耕除草機 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 俊雄
|
| 【要約】 |
【課題】効果的に中耕除草できる水田用中耕除草機を提供する。
【解決手段】走行車の機体取付けフレーム1に取り付ける機体3を備える。この機体3は細長状の水平基部4を有し、この水平基部4に長手方向に複数の爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eを設ける。これら爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eのそれぞれの取付けフレーム31の先端側には複数の爪車体33を回転自在に軸支する。この各爪車体33の中心側には正六角形状の回転輪部105 を有する。この回転輪部105 の外周面には6つの爪板部106 を互いに60°間隔をもって突設する。この各爪車体33は走行車の走行時に土圧を受けて回転して変形サイクロイド曲線を描くように移動する。このとき爪板部で土を挟み込んで反転し凸状として離脱させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車に取り付けられる水田用中耕除草機であって、前記走行車の進行方向と直交する方向に細長状の水平基部およびこの水平基部に長手方向に互いに間隔をもって設けられた複数の爪車体取付け部を有する機体と、この機体の前記各爪車体取付け部に回転自在に軸支され、中心側に回転輪部を有しかつ外周側に前記回転輪部の外周面から互いに等間隔をもって突設した複数の爪板部を有し、前記走行車の走行時に土圧を受けて回転する爪車体とを具備したことを特徴とする水田用中耕除草機。 【請求項2】 機体の各爪車体取付け部は、前記機体の水平基部に基端側を中心として回動自在に連結され先端側に爪車体を回転自在に軸支した取付けフレームと、この取付けフレームを先端側が走行車の進行方向に向かう方向に付勢するスプリングとを備えたことを特徴とする請求項1記載の水田用中耕除草機。 【請求項3】 機体の水平基部は、走行車の進行方向と平行な軸を中心として揺動自在に支持されたことを特徴とする請求項1または2記載の水田用中耕除草機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行車に取り付けて使用する水田用中耕除草機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の水田用中耕除草機には、手押し式の水田用中耕除草機と動力式の水田用中耕除草機とがあり、前者の手押し式の水田用中耕除草機としては、例えば、基端部にハンドルを取り付けた連結棒を備え、この連結棒の先端部に複数の爪車取付け部を有する機体を連結し、この機体の各爪車取付け部に中心側に回転輪部を有しかつ外周側にその回転輪部の外周面から互いに等間隔をもって突設した比較的突出寸法が短い複数の爪板部を有し土圧を受けて回転する爪車体を回転自在に取り付け、さらに、前記機体の進行方向の先端に爪車体の支軸と同一高さ位置で水中滑走舟を固着した構成が知られている。 【0003】また、後者の動力式の水田用中耕除草機としては、例えば、基端部に原動機およびハンドルを取り付けた連結棒を備え、この連結棒の先端部に複数の爪車取付け部を有する機体を連結し、この機体の各爪車取付け部に中心側に回転輪部を有しかつ外周側にその回転輪部の外周面から互いに等間隔をもって突設した比較的突出寸法が短い複数の爪板部を有し前記原動機からの動力により回転する爪車体を取り付けた構成が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の手押し式の水田用中耕除草機の構成では、機体に水中滑走舟を固着するため、爪車体の爪板部間に土を十分に挟み込めず、効果的に中耕除草できない問題を有している。 【0005】また、上記従来の動力式の水田用中耕除草機の構成では、爪車体を原動機からの動力により回転させるので、各爪板部では土は反転させることができず、効果的に中耕除草できない問題を有している。なお、この動力式の水田用中耕除草機の構成では、全体の重量が大きいので、枕地での方向転換時に持上げ作業が煩雑である。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、効果的に中耕除草できる水田用中耕除草機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の水田用中耕除草機は、走行車に取り付けられる水田用中耕除草機であって、前記走行車の進行方向と直交する方向に細長状の水平基部およびこの水平基部に長手方向に互いに間隔をもって設けられた複数の爪車体取付け部を有する機体と、この機体の前記各爪車体取付け部に回転自在に軸支され、中心側に回転輪部を有しかつ外周側に前記回転輪部の外周面から互いに等間隔をもって突設した複数の爪板部を有し、前記走行車の走行時に土圧を受けて回転する爪車体とを具備したものである。 【0008】そして、水田の稲苗の株間に爪車体を位置させ、田植機等の走行車を走行させると、爪車体が土圧を受けて回転する。この爪車体の回転時には、水中滑走舟が存在しないので爪車体の前側で近接する爪板部間に土が十分に挟み込まれ、この挟み込まれた土はその状態で反転され、この反転された土は爪車体の後側でその爪板部間から凸状となって離脱されるので、走行車の通過後には水田に略そろばん状の土塊が形成され、土の表面積の増大に基づいて土への陽光熱、空気の疎通の向上が図られる。 【0009】請求項2記載の水田用中耕除草機は、請求項1記載の水田用中耕除草機において、機体の各爪車体取付け部は、前記機体の水平基部に基端側を中心として回動自在に連結され先端側に爪車体を回転自在に軸支した取付けフレームと、この取付けフレームを先端側が走行車の進行方向に向かう方向に付勢するスプリングとを備えたものである。 【0010】そして、土面の凹凸に応じてスプリングが変形し、このスプリングの変形量に応じて取付けフレームが基端側を中心として回動し、この取付けフレームの回動量に応じて爪車体が昇降するので、爪車体は土面の凹凸による影響を受けない。 【0011】請求項3記載の水田用中耕除草機は、請求項1または2記載の水田用中耕除草機において、機体の水平基部は、走行車の進行方向と平行な軸を中心として揺動自在に支持されたものである。 【0012】そして、走行車の左右のぶれに応じて機体の水平基部がその走行車の進行方向と平行な軸を中心として揺動するので、爪車体は走行車の左右のぶれによる左右不均一の土の挟み込み等が生じることがない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水田用中耕除草機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0014】図1において、1は機体取付けフレームで、この機体取付けフレーム1は図示しないトラクタ、田植機等の走行車に基端部を中心として回動自在に軸支され、図示しない油圧シリンダ、或るワイヤー機構等の作動にて先端部が昇降するようになっており、この先端部にはピン挿通用孔2が形成されている。 【0015】また、3は機体で、この機体3は前記走行車の進行方向Xと直交する方向に細長状の水平基部4を備え、この水平基部4の長手方向の中央には機体取付けフレーム1に連結された連結部5が設けられている。また、この水平基部4には複数、例えば5つの爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eが長手方向の一端側から他端側に互いに等間隔をもって左右方向のスライド位置調節できるように配設されている。すなわち、この水平基部4の長手方向の一端には爪車体取付け部6aが配設され、長手方向の他端には爪車体取付け部6eが配設され、長手方向の中央には爪車体取付け部6cが配設され、この中央の爪車体取付け部6cと一端の爪車体取付け部6aとの中央位置に爪車体取付け部6bが配設され,かつ,この中央の爪車体取付け部6cと他端の爪車体取付け部6eとの中央位置に爪車体取付け部6dが配設されている。 【0016】前記水平基部4は、例えば角パイプにて形成され、前記連結部5を介して機体取付けフレーム1に前記走行車の進行方向Xと平行な軸を中心として揺動自在に支持されている。 【0017】また、前記連結部5は、図2に示されるように、上下面を開口した四角筒状の連結ボックス11を有し、この連結ボックス11の進行側の前面には1対の突出部12が上下方向の中央であって左右方向の両端に位置して一体的に形成されており、この各突出部12は矩形板状に形成され、先端部には螺合孔13が形成され、この螺合孔13には調節ボルト16が上下位置調節可能に螺着されている。また、この連結ボックス11の前後面の上部には棒挿通用孔14が左右方向の中央に位置して形成され、この連結ボックス11の両側面の後部にはピン挿通用孔15が上下方向の両端に位置して形成されている。なお、上端位置のピン挿通用孔15は前記棒挿通用孔14と同一高さ位置に形成されている。 【0018】そして、この連結ボックス11のピン挿通用孔15および前記機体取付けフレーム1のピン挿通用孔2には連結ピン18が挿通され、この挿通された連結ピン18の両端部に座金19を介してねじ20が螺着され、この連結ボックス11が前記機体取付けフレーム1に連結固定される。また、この連結ボックス11の棒挿通用孔14には支持棒21が挿通され、この挿通された支持棒21は抜止めカラー22にて抜け止めされつつ、前記走行車の進行方向Xと平行な軸を中心として回動するようになっている。さらに、この支持棒21の進行側の端部外周面には長方形状の作用板23が水平状に固着されており、この作用板23の下面は支持棒21が所定量回動した状態で前記調節ボルト16の頭部に当接し、この作用板23にて支持棒21の回動範囲が制限されるようになっている。なお、この支持棒21の回動範囲は調節ボルト16にて容易に調節できる。また、この連結ボックス11は上下を逆にして用いることができる構造であり、図2に示す連結ボックス11を上下を逆にすると、上端位置のピン挿通用孔15と下端位置のピン挿通用孔15との間の距離だけ前記水平基部4の高さ位置を前記機体取付けフレーム1に対して低くできる。 【0019】さらに、この連結部5は、前記作用板23を取り付ける板取付けフレーム25を有し、この板取付けフレーム25は断面三角形状で細長状に成形され、長手方向の中央部に作用板23がねじ26にて固定される。一方、この板取付けフレーム25の長手方向の両端部には山形状の受け部材27が溶接により接合され、この受け部材27には略コ字状の角パイプ止め金具28がねじ29にて固定され、この角パイプ止め金具28にて板取付けフレーム25と前記角パイプからなる水平基部4とが連結固定される。すなわち、この板取付けフレーム25と前記水平基部4とは、締付け状態にあるねじ29を一旦緩め、受け部材27と角パイプ止め金具28との間に水平基部4を貫通させ、この貫通した水平基部4の左右のバランスを調節し、ねじ29を再び締め付けることにより、連結固定されるようになっている。 【0020】また、前記爪車体取付け部6a,6b,6d,6eは、図2および図3に示されるように、前記水平基部4の所定位置に基端側を中心として回動自在にフレーム連結部材32を介して連結され先端側に例えば4つの爪車体33を回転自在に軸支した取付けフレーム31を有している。 【0021】この取付けフレーム31は、上部に略鉛直方向に細長状の基部41が形成され、下部には前記基部41の下端を中央に固着しかつ両端部分を下方に直角状に折曲げ形成したコ字形状の支軸保持部42が形成されている。さらに、この基部41の上端部にはピン挿通用孔43が形成されているとともに、この基部41の上端部からは後方斜め上に向って導出された傾斜板部44が一体的に形成されている。この傾斜板部44は略細長矩形状に成形され、上端部には複数、例えば6つのばね止め用孔45が互いに等間隔をもって並んで形成されている。すなわち、複数のばね止め用孔45が傾斜板部44の長辺方向の上端側の縁部位置および短辺方向の下端側の縁部における上部位置に並設されている。 【0022】また、前記フレーム連結部材32は、進行側の前側には前記水平基部4を貫通しボルト51およびナット52にて固定した固定部53が形成されているとともに、後側にはピン挿通用孔55を有するピン保持部56が形成されかつばね引掛け片57を有し後方斜め下に向って傾斜したばね止め板部58が一体的に形成されている。 【0023】そして、このフレーム連結部材32のばね止め板部58と前記取付けフレーム31の傾斜板部44との間には、引張コイルばね等のスプリング60が配設されている。すなわち、もとの状態から引っ張られてひずみエネルギを蓄えた状態にあるスプリング60の一端部がばね止め板部58のばね引掛け片57に引っ掛けられ、他端部が傾斜板部44のばね止め用孔45に引っ掛けられている。なお、このスプリング60の他端部は、土質等に応じて選択した1つのばね止め用孔45に引っ掛ける。 【0024】また、このフレーム連結部材32のピン保持部56および前記取付けフレーム31の基部41のそれぞれのピン挿通用孔43,55には支持ピン61が挿通され、この挿通された支持ピン61は抜け止めされ、前記取付けフレーム31がこの支持ピン61を中心として回動するようになっている。 【0025】一方、前記爪車体取付け部6cは、図2に示されるように、前記水平基部4の中央位置に基端側を中心として回動自在にフレーム連結部材72を介して連結され先端側に例えば4つの爪車体33を回転自在に軸支した取付けフレーム71を有している。 【0026】この取付けフレーム71は、上部に略鉛直方向に細長状の基部81が形成され、下部には前記基部81の下端を中央に固着しかつ両端部分を下方に直角状に折曲げ形成したコ字形状の支軸保持部82が形成されている。さらに、この基部81の上端部にはピン挿通用孔83が形成されているとともに、この基部81の上端部からは前方に向って導出された水平板部84が一体的に形成されている。この水平板部84は略細長矩形状に成形され、先端部には複数、例えば6つのばね止め用孔85が互いに等間隔をもって周縁に沿うように並んで形成されている。 【0027】また、前記フレーム連結部材72は、進行側とは反対側の後側には前記水平基部4を貫通させボルト91およびナット92にて固定する固定部93が形成されているとともに、進行側の前側にはピン挿通用孔95を有するピン保持部96が形成されかつばね引掛け片97を有し前方斜め上に向って傾斜したばね止め板部98が一体的に形成されている。 【0028】そして、このフレーム連結部材72のばね止め板部98と前記取付けフレーム71の水平板部84との間には、引張コイルばね等のスプリング100 が配設されている。すなわち、もとの状態から引っ張られてひずみエネルギを蓄えた状態にあるスプリング100 の一端部がばね止め板部98のばね引掛け片97に引っ掛けられ、他端部が水平板部84のばね止め用孔85に引っ掛けられている。なお、このスプリング100 の他端部は、土質等に応じて選択した1つのばね止め用孔85に引っ掛ける。 【0029】また、このフレーム連結部材72のピン保持部96および前記取付けフレーム71の基部81のそれぞれのピン挿通用孔83,95には支持ピン101 が挿通され、この挿通された支持ピン101 は抜け止めされ、前記取付けフレーム71がこの支持ピン101を中心として回動するようになっている。 【0030】さらに、前記各爪車体33は、前記走行車の進行方向Xの走行時に土圧を受けて、図3に示す回転方向Yに向って回転するもので、図1ないし図3に示されるように、中央側に回転輪部105 を有するとともに外周側に前記回転輪部105 の外周面から互いに等間隔、例えば互いに60°間隔をもって突設した複数、例えば6つの爪板部106 を有している。なお、この各爪車体33の外径寸法D(=2r)は、従来に比べて比較的大きい寸法で、例えばD=18cm〜20cmである。 【0031】この回転輪部105 は、正六角板状に成形され、中央部には前記取付けフレーム31,71の支軸保持部42,82に回転自在に軸支された支軸103 が嵌挿固着されている。また、前記各爪板部106 は、略細長矩形板状に成形され、基端部が前記回転輪部105 の外周面に同一面状に固着され、先端部は回転方向Yとは反対方向に向う側に例えば120°の角度をもって折り曲げられ、先端が尖った三角形状に形成されている。なお、前記支軸103 の両端近傍には円板104 が配設されている。 【0032】次に、上記一実施の形態の動作を図面を参照して説明する。 【0033】図4(a) は堪水状態にある水田において稲苗111 の株間に雑草112 が生えている状態を示す。なお、113 は水面(W.L)で、114 は土面(G.L)である。 【0034】そして、この状態にある水田を、上記一実施の形態の水田用中耕除草機を用いて中耕除草するに当っては、田植機等の走行車の機体取付けフレーム1に連結部5を連結固定して機体3を取り付ける。なお、爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eは、稲苗111 の株間の距離に応じて適宜に左右方向にスライド位置調節する。 【0035】その後、油圧シリンダ等にて機体取付けフレーム1を回動させて機体3の水平基部4を土面114 に対して所定高さ位置に配設し、水田の稲苗111 の株間に爪車体33を位置させる。このとき、爪車体33の支軸103 は、図5に示すように、土面114 と略同一面に位置している。 【0036】そして、走行車を走行させると、爪車体33が土面114 からの土圧を受けて回転する。 【0037】ここで、この爪車体33の運動は、サイクロイド曲線の6分割変形軌跡となる。すなわち、爪車体33の爪板部106 であるA,C、および支軸103 の動きを図6に示すとともに、Aの先端の軌跡を示す式を表1に示す。なお、変速間欠サイクロイドの基本式は、x=r(θ−sinθ)、y=r(1−cosθ)の連立方程式であるが、正確な表現が困難なため、図6のように、x2 +y2 =1を基本に6角形に合わせてθを6分割して表現した。 【0038】 【表1】
そして、爪車体33の各爪板部106 が、上述のような動きをとるため、走行車の進行方向Xの走行時であって爪車体33の回転方向Yの回転時には、爪車体33の前側では、図5(a) および図5(b) に示されるように、爪板部106 が土の中に深く入り込んだ後、互いに近接する爪板部106 間に土が挟み込まれる。 【0039】続いて、この挟み込まれた土は、その挟み込まれた状態のままで、爪車体33の前側から後側に移動しつつ、180°反転する。 【0040】その後、この反転した土は、図5(c) に示されるように、爪車体33の後側でその爪板部106 間から凸状となって離脱され、中耕除草される。 【0041】その結果、走行車の通過後には、図4(b) および図4(c) に示されるように、水田には、水面113 上に略そろばん状の土塊が膨出するように形成される。 【0042】このため、土の表面積の増大に基づいて土への陽光熱、空気の疎通の向上が図られて、稲苗111 の発育伸長が助長される。すなわち、水面113 上に出た土の表面積は、従来に比べて約π〜3倍以上になるため、多くの酸素の補給により土中微生物の活性化が図られ、稲苗111 の発育伸長が助長される。また、空気接触と直射日光の直接吸収による地温上昇に基づいて稲苗111 の発育伸長が助長される。 【0043】このようにして、上記一実施の形態によれば、爪車体33の回転時に、爪板部106 間で土を挟み込んで反転させた後、その土を爪板部106 間から凸状として離脱させるので、土への陽光熱、空気の疎通の向上を図ることができ、効果的に中耕除草でき、例えば従来に比べて20%以上の増大効果をもたらす。 【0044】また、水田中の土面114 に凹凸があっても、爪車体33に作用する土圧の大きさが変化するためこの土面114 の凹凸に応じてスプリング60,100 が変形し、このスプリング60,100 の変形量に応じて取付けフレーム31,71が基端側を中心として回動し、この取付けフレーム31,71の回動量に応じて爪車体33が昇降するので、爪車体33が土面114 の凹凸による影響を受けることを防止できる。 【0045】さらに、走行中の走行車に左右のぶれが発生しても、この左右のぶれに応じて、機体3の水平基部4が支持棒21の軸を中心として所定の回動範囲内で揺動するので、爪車体が走行車の左右のぶれによる影響を受けることを防止でき、爪車体33による左右不均一の土の挟み込み等を防止できる。 【0046】しかも、枕地での方向転換に当たっては、機体取付けフレーム1を油圧シリンダ等にて回動させて機体3を上昇させ、爪車体33を土から離間させた状態とし、走行車の向きを変えることにより、機体3の方向転換をするので、作業者自らによる持上げ作業は必要でなく、作業効率を向上できる。 【0047】なお、上記一実施の形態においては、機体3の水平基部4には、例えば5つの爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eを互いに等間隔をもって配設した構成について説明したが、例えば6つ、7つ或いは9つの爪車体取付け部を互いに等間隔をもって配設した構成でもよい。 【0048】また、機体3の爪車体取付け部6a,6b,6c,6d,6eのそれぞれの取付けフレーム31の先端側には、例えば4つの爪車体33を回転自在に軸支した構成について説明したが、例えば3つ或いは5つ以上の適宜の数の爪車体33を回転自在に軸支した構成でもよい。 【0049】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、爪車体の回転時に、爪板部間で土を十分に挟み込んで反転させた後、その土を爪板部間から凸状として離脱させるので、土への陽光熱、空気の疎通の向上を図ることができ、効果的に中耕除草できる。 【0050】請求項2記載の発明によれば、土面の凹凸に応じてスプリングが変形し、このスプリングの変形量に応じて取付けフレームが基端側を中心として回動し、この取付けフレームの回動量に応じて爪車体が昇降するので、爪車体が土面の凹凸による影響を受けることを防止できる。 【0051】請求項3記載の発明によれば、走行車の左右のぶれに応じて機体の水平基部がその走行車の進行方向と平行な軸を中心として揺動するので、爪車体が走行車の左右のぶれによる影響を受けることを防止できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】393002302 【氏名又は名称】有限会社村田技研製作所
|
| 【出願日】 |
平成10年9月1日(1998.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−69801(P2000−69801A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−246981 |
|