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【発明の名称】
【発明者】 【氏名】近藤 吉昭

【要約】 【課題】刃部を柄部に折り畳み並設してコンパクト且つ安全に持ち運んだり収納したりできる画期的な鍬を提供すること。

【解決手段】柄部1の先端部に板状若しくはフォーク状の刃部2を付設した鍬において、前記刃部2の取付基端部2Aを前記柄部1の先端部に軸着し、この柄部1と取付基端部2Aとの軸着固定を緩めることで、前記刃部2を前記柄部1に対して回動して刃部2が柄部1に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする鍬。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柄部の先端部に板状若しくはフォーク状の刃部を付設した鍬において、前記刃部の取付基端部を前記柄部の先端部に軸着し、この柄部と取付基端部との軸着固定を緩めることで、前記刃部を前記柄部に対して回動して刃部が柄部に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする鍬。
【請求項2】 柄部の先端部に板状若しくはフォーク状の刃部を付設した鍬において、少なくとも前記柄部の先端部をパイプ状若しくは袋状の挿入孔部に構成し、この柄部の先端部の挿入孔部に前記刃部の取付基端部を差し込み軸着し、少なくともこの柄部の先端部の挿入孔部に前記刃部の取付基端部の回動移動を許容する逃溝部を形成し、前記挿入孔部と取付基端部との軸着固定を緩めることで、前記刃部を前記柄部に対して回動して刃部が柄部に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の鍬。
【請求項3】 前記柄部をパイプにより構成してこの柄部の先端部に前記挿入孔部を形成し、前記刃部の取付基端部を板状に構成し、前記柄部の先端部を偏平形状に形成して前記板状の取付基端部を差し込み、ボルト・ナットによって軸着固定し、この挿入孔部の差し込み先端偏平開口部に連設させて前記刃部の取付基端部の回動移動を許容する逃溝部を形成し、前記挿入孔部と取付基端部との軸着固定を緩めることで、前記刃部を前記柄部に対して回動して刃部が柄部に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の鍬。
【請求項4】 前記柄部の先端部に添設する軸着部補強金具を付設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鍬。
【請求項5】 前記軸着部補強金具をコ字状の金属板で構成し、この軸着部補強金具を柄部の先端部に被嵌して、この軸着部補強金具の開口部が前記逃溝部と合致するように構成したことを特徴とする請求項4記載の鍬。
【請求項6】 外周面に多数の補強条を長さ方向に形成したパイプにより前記柄部を構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の鍬。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍬に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、例えば鍬やつるはしや熊手などは地面に振り下ろす際の衝撃に対する強度を確保するため、刃部が柄部の先端に固定されている。
【0003】そのため、持ち運ぶ際や,店頭で販売する際や,収納する際などに刃部がかさばってしまう上、不意に床や他の商品などに刺さったり傷つけたりしてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するもので、刃部を柄部に折り畳み並設してコンパクト且つ安全に持ち運んだり収納したりできる画期的な鍬を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】柄部1の先端部に板状若しくはフォーク状の刃部2を付設した鍬において、前記刃部2の取付基端部2Aを前記柄部1の先端部に軸着し、この柄部1と取付基端部2Aとの軸着固定を緩めることで、前記刃部2を前記柄部1に対して回動して刃部2が柄部1に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする鍬に係るものである。
【0007】また、柄部1の先端部に板状若しくはフォーク状の刃部2を付設した鍬において、少なくとも前記柄部1の先端部をパイプ状若しくは袋状の挿入孔部1Aに構成し、この柄部1の先端部の挿入孔部1Aに前記刃部2の取付基端部2Aを差し込み軸着し、少なくともこの柄部1の先端部の挿入孔部1Aに前記刃部2の取付基端部2Aの回動移動を許容する逃溝部3を形成し、前記挿入孔部1Aと取付基端部2Aとの軸着固定を緩めることで、前記刃部2を前記柄部1に対して回動して刃部2が柄部1に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の鍬に係るものである。
【0008】また、前記柄部1をパイプにより構成してこの柄部1の先端部に前記挿入孔部1Aを形成し、前記刃部2の取付基端部2Aを板状に構成し、前記柄部1の先端部を偏平形状に形成して前記板状の取付基端部2Aを差し込み、ボルト4A・ナット4Bによって軸着固定し、この挿入孔部1Aの差し込み先端偏平開口部に連設させて前記刃部2の取付基端部2Aの回動移動を許容する逃溝部3を形成し、前記挿入孔部1Aと取付基端部2Aとの軸着固定を緩めることで、前記刃部2を前記柄部1に対して回動して刃部2が柄部1に折り畳み並設し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の鍬に係るものである。
【0009】また、前記柄部1の先端部に添設する軸着部補強金具5を付設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鍬に係るものである。
【0010】また、前記軸着部補強金具5をコ字状の金属板で構成し、この軸着部補強金具5を柄部1の先端部に被嵌して、この軸着部補強金具5の開口部5Aが前記逃溝部3と合致するように構成したことを特徴とする請求項4記載の鍬に係るものである。
【0011】また、外周面に多数の補強条6を長さ方向に形成したパイプにより前記柄部1を構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の鍬に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して説明する。
【0013】刃部2の取付基端部2Aを柄部1の先端部に軸着したから、柄部1と取付基端部2Aとの軸着を締めて固定状態で通常の鍬として使うことはもちろん、この柄部1と取付基端部2Aとの軸着固定を緩めることで前記刃部2が前記柄部1に対して回動自在となり、刃部2が柄部1に折り畳み並設した状態で刃部2の刃縁を柄部1の基端方向へ向け、コンパクト且つ安全に持ち運んだり収納したりし得ることとなる。
【0014】また、パイプ状若しくは袋状の挿入孔部1Aに構成した柄部1の先端部に、刃部2の取付基端部2Aを差し込んで軸着し、挿入孔部1Aに逃溝部3を形成すれば、刃部2を柄部1に折り畳み並設する際に刃部2が挿入孔部1Aの縁部に引っ掛かることなく、容易に刃部2を柄部1に十分に折曲回動して折り畳み並設でき前記作用を実現できることとなる。
【0015】また、柄部1をパイプにより構成すれば、この柄部1の先端部を偏平形状に形成するだけで極めて容易に前記挿入孔部1Aを形成でき、しかも軽量となる。
【0016】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0017】本実施例は柄部1の先端部に板状の刃部2を付設した鍬に関するものである【0018】柄部1はパイプにより構成されており、このパイプを補強するため外周面に多数の補強条6を長さ方向に形成している。
【0019】また、柄部1の先端部をプレスして偏平形状に形成し、挿入孔部1Aを形成している。
【0020】刃部2は金属板材により構成され、先端部に刃縁2Bを形成し、基端部に板状の取付基端部2Aを接合している。
【0021】この柄部1の挿入孔部1Aに刃部2の取付基端部2Aを差し込み、柄部1に刃部2を付設する。具体的には、これらの柄部1と刃部2にはそれぞれ軸着用の孔が柄部1の挿入孔部1Aに刃部2の取付基端部2Aを差し込んだ際に、柄部1の先端部の偏平部及び取付基端部2Aを貫くように穿設されており、これらの孔及び後述する軸着部補強金具5に穿設された孔の位置を合わせてボルト4Aを挿通し、ナット4Bで前記ボルト4Aを止着することによって柄部1と刃部2とが軸着されている。
【0022】また、柄部1と刃部2とを軸着することにより刃部2が柄部1に対して回動し得るように構成しているが、刃部2と柄部1とが並設するように刃部2を回動させた際、柄部1の先端部によって刃部2の回動が妨害されないように柄部1先端部の刃部2先端側を切り欠いて逃溝部3を形成している。
【0023】また、偏平形状に形成した柄部1の先端部に、前記逃溝部3の反対側からコ字状の金属板で構成した軸着部補強金具5を被嵌している。即ち、柄部1の先端部に軸着部補強金具5を被嵌した状態でこの軸着部補強金具5の開口部5Aが前記逃溝部3及び前記挿入孔部1Aと合致する。
【0024】また、軸着部補強金具5には柄部1の先端及び取付基端部2Aを貫いて穿設されている孔の位置に合わせて孔が穿設されている。
【0025】従って、本実施例は上述のように、柄部1と刃部2とを軸着する構成としたから、柄部1と刃部2との軸着を緩めれば刃部2が柄部1に対して回動自在となり、柄部1と刃部2とのなす角度(柄角)を調整して柄部1と刃部2との軸着を締め付けて柄部1と刃部2とを固定して使用すれば、地面などの状況に応じて使用者が柄角を自在に調整し得ることとなる。
【0026】また、柄部1の先端部に逃溝部3を形成したから、柄部1と刃部2とが並設し、刃部2の刃縁2Bを柄部1の基端方向へ向けるように刃部2を回動させることができて刃部2をコンパクトに折り畳むことができ、従来例のように持ち運ぶ際や,店頭で販売する際や,収納する際などに刃部がかさばったり、不意に床や他の商品などに刺さったり傷つけたりしてしまうことがなく安全である。
【0027】また、補強条6を設けたパイプにより柄部1を構成したから、この柄部1は軽量且つ丈夫で、しかも先端部をプレスするだけで極めて容易に挿入孔部1Aを形成でき、刃部2に接合した取付基端部2Aをこの挿入孔部1Aに差し込んで軸着するだけで刃部2が柄部1に対して回動自在となり、極めて容易に製作できることとなる。
【0028】また、柄部1の先端部に軸着部補強金具5を被嵌したから、偏平形状に形成した柄部1の先端部の強度を向上し、本実施例の鍬の使用時における衝撃で曲がってしまいにくいこととなり、しかも、この軸着部補強金具5を被嵌した状態で、軸着部補強金具5の開口部5Aと逃溝部3とが合致しているから図3に示したように柄部1と刃部2とが並設するように刃部2を回動する際、この軸着部補強金具5が邪魔にならず、また、刃部2を開いて使用する場合に開口部5Aの反対側の背部5Bにより刃部2の取付基端部2Aが確実に係止され、ボルト4A及びナット4Bによる軸着を緩くしていても刃部2が開きすぎてしまうことがない。
【0029】尚、本実施例では刃部2を板状に構成しているが、これに限定されず、フォーク状や,熊手状や,つるはし状など様々な形状の刃部を用いても良いし、このような様々な形状の刃部を本実施例の鍬と別体で販売し、使用者が必要に応じて交換できるように構成しても良い。この場合、柄部1と刃部2とはボルト4A及びナット4Bにより止着する構成としているから、このボルト4A及びナット4Bを外すだけで極めて容易に刃部2を取り外して交換できることとなる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、柄部と取付基端部との軸着を締め付けた固定状態で通常の鍬として使うことはもちろん、この柄部と取付基端部との軸着固定を緩めることで前記刃部が前記柄部に対して回動自在となり、地面などの状況に応じて使用者が柄部と刃部とのなす角度(柄角)を自在に調整することができ、また、刃部を柄部に折り畳み並設した状態でコンパクト且つ安全に持ち運んだり収納したりし得る極めて安全で実用性に秀れた鍬となる。
【0031】請求項2記載の発明においては、刃部を柄部に折り畳み並設する際に刃部が挿入孔部の縁部に引っ掛かることなく容易に刃部を柄部に折り畳み並設でき、前記作用効果を確実に実現できる極めて実用性に秀れた鍬となる。
【0032】請求項3記載の発明においては、パイプにより構成した柄部の先端部を偏平形状に形成するだけで極めて容易に挿入孔部を形成でき、設計製作が容易で、しかも軽量で柄部が曲がったり折れたりしにくい実用的で極めて生産性に秀れた鍬となる。
【0033】請求項4記載の発明においては、軸着部補強金具が偏平形状に形成した柄部の先端部を補強し、鍬を使用した際の衝撃で曲がってしまいにくい極めて実用性に秀れた鍬となる。
【0034】請求項5記載の発明においては、金属板により構成した軸着部補強金具が強固に柄部の先端部を補強し、刃部を開いて使用する場合に開口部の反対側の背部により刃部の取付基端部が確実に係止され、ボルト及びナットによる軸着を緩くしていても刃部が開きすぎてしまうことがない極めて実用性に秀れた鍬となる。
【0035】請求項6記載の発明においては、補強条を設けたパイプにより構成した柄部が鍬を使用した際の衝撃で曲がってしまいにくい極めて実用性に秀れた鍬となる。
【出願人】 【識別番号】598113265
【氏名又は名称】株式会社 近藤刃物製作所
【出願日】 平成10年8月20日(1998.8.20)
【代理人】 【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛 (外1名)
【公開番号】 特開2000−60201(P2000−60201A)
【公開日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【出願番号】 特願平10−234639