| 【発明の名称】 |
農用トラクタにおける作業機連結装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片上 望
【氏名】渡部 勉
【氏名】石丸 秀司
【氏名】小山 浩二
【氏名】後藤 廉史
【氏名】藤田 武利
【氏名】家木 邦彦
【氏名】常川 松彦
【氏名】菰田 祥二
【氏名】辻 英和
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| 【要約】 |
【課題】農用トラクタ等における作業機連結装置に関し、強度を確保しながら、構成の小型・簡素化をはかる。
【解決手段】安全フレームを装着するためのベース部材を、左右のフレーム下枠、これらの上部側を連結する水平枠、フレーム下枠夫々に連結してトラクタ機体に連結固定するための左右一対の基板によって構成し、上記水平枠にはトップリンクブラケットを設けてトップリンクを連結し、上記基板を連結すべく設ける支軸端にはロアリンクを連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 安全フレームを装着するためのベース部材を、左右のフレーム下枠、これらの上部側を連結する水平枠、フレーム下枠夫々に連結してトラクタ機体に連結固定するための左右一対の基板によって構成し、上記水平枠にはトップリンクブラケットを設けてトップリンクを連結し、上記基板を連結すべく設ける支軸端にはロアリンクを連結してなる農用トラクタにおける作業機連結装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は農用トラクタ等における作業機連結装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、農用トラクタのミッションケース後面部において、その上部中央にブラケットを設け、又下部左右に連結ピンを突設し、このうち該ブラケットにはトップリンクを連結し、該連結ピンにはロアリンクを連結するものである。ところで、これらブラケットや連結ピンは一定の強度を確保する必要上、本機側ミッションケースとの接合構成に様々な工夫を講じている。例えば、特開平6−48329号公報の構成もその一であり、トップリンク取付用ブラケットをフレーム上に構成するが複雑であり、小型機種には占有空間が少ないなどの制約上不向きである。 【0003】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。即ち、安全フレームを装着するためのベース部材を、左右のフレーム下枠、これらの上部側を連結する水平枠、フレーム下枠夫々に連結してトラクタ機体に連結固定するための左右一対の基板によって構成し、上記水平枠にはトップリンクブラケットを設けてトップリンクを連結し、上記基板を連結すべく設ける支軸端にはロアリンクを連結してなる農用トラクタにおける作業機連結装置の構成とする。 【0004】 【発明の作用効果】上記の構成とすることにより、3点リンクヒッチ機構を簡単容易に構成できて各種作業機に対応できて便利である。しかも筒状体25は予めベース部材20に設ける補強部材を利用するからスペース等の確保に格別の工夫を要しない。また、トップリンクブラケット35の装着は、安全フレーム用ベース部材20の補強構造を利用するから専用の補強構造とする場合に比較して部材の兼用化がはかれるため、構成の簡単化がはかれコストを廉価に実施できる効果がある。 【0005】 【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づき説明する。1は農用トラクタの機体で、前後部に前輪2と後輪3とを備え、ボンネット4内エンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速装置で適宜減速し、減速した回転動力を当該前輪2,後輪3に伝達すべく構成している。7はエンジンの動力をミッションケース6に伝達する伝動軸、8はミッションケース6内適宜変速機構を経由して前輪2に動力伝達すべき前輪駆動軸である。 【0006】機体中央部には運転者シート9、その前方にはハンドルポストを設け、ステアリングハンドル10を旋回操作可能に設けている。このステアリングハンドル10の旋回操作は操舵連動して前記左右前輪2,2を操向連動する構成としている。なお、ハンドル10近傍にはアクセルレバーを、ハンドルポスト下部側にはブレーキペダルを配設すると共に、上記運転者シート9と後輪3用フェンダ11との間隔部には走行用変速レバー(図示せず)を配設している。 【0007】上記ミッションケース6の後部には後輪デフ機構や後車軸等を支承するリヤミッションケース12を剛体連結している。このリヤミッションケース12の上面を蓋部材13で密閉状態に覆い、この蓋部材13の上面には、前側を水平軸芯周りに揺動自在に支持する支持部14にシリンダ部15を連結し、ピストン部16を水平状に伸縮作動すべく伏臥姿勢の作業機昇降シリンダ機構17、このシリンダ機構17に圧油給排を制御するコントロールバルブ(図示せず)、バッテリー18等を配設している。 【0008】上記リヤミッションケース12の後面には、図1で示す安全フレーム用のベース部材20を着脱自在に連結している。すなわち、該ベース部材20は、断面が矩形の筒状体で構成された左右一対のフレーム下枠21,21、このフレーム下枠21,21の上端部間を連結して剛体化する水平枠22、該フレーム下枠21,21の各基端部に一体溶接され、上記リヤミッションケース12側面に対し接合してボルト止めする基板23,23、これら基板23,23の各内側に接合状に溶接されリヤミッションケース12の後面に対し接当してボルト止めする補強兼取付板24,24、基板23,23間を連結すべく設ける筒状体25等からなり、左右のフレーム下枠21,21の上下部を互いに連結して剛体化をはかった構造物としている。 【0009】上記基板23,23の後端側にはU型の2点ヒッチ用連結具26,26を固着している。また、左右フレーム下枠21,21中間部には、左右に突出状にフェンダ11,11取付部材27,27を固着し、略同高さに左右が同一軸心を呈すべくリフトロッド用短筒体28,28を固着している。29,30は補強部材である。 【0010】前記ベース部材20には、安全フレーム31が装着される。安全フレーム31は断面円形のパイプ材を逆U型に折り曲げ形成されるもので、左右の基端部と前記ベース部材20との間には、ベース部材20に対して該安全フレーム31のベースプレート31aをベース部材20側のプレート20aと重合して両者をボルト32,32…で締付け固定するものとしている。 【0011】前記ベース部材20を用いて3点リンクヒッチとしてのトップリンク33,ロアリンク34,34を連結する連結部を構成している。即ち、前記水平枠22には、コ型ヒッチ部35aの後面に適宜間隔離れて並設する連結部35bとからなるトップリンクブラケット35を、連結ピン36,36を予め水平枠22の前側に適宜間隔離れて設定した取付筒部35cに挿通固定する構成をもって、この水平枠22中央部に装着している。また、前記筒状体25に支軸37を貫通する。このうち上記ブラケット35にはトップリンク33の基端部側を装着し、支軸37の突出する両端部に、ロアリンク34,34を装着するものである。なお、支軸37の左右各突出部には、スペーサ38,ロアリンク34の基端部,を貫通し、さらに振れ止め用リンク39の基端側ボスを貫通し、最後にリンチピン40で抜け止めしている。トップリンク33およびロアリンク34,34によって作業機41は昇降自在に連結できる。42,42は、前記リフトロッド用短筒体28,28を貫通すべく設ける支軸43に左右並行状態に設けられるリフトアームであり、このリフトアーム42,42の各先端側には各下端側を上記ロアリンク34,34に接続したリフトロッド44,44の上端を連結し、もって前記作業機昇降シリンダ機構17の伸縮によって作業機41を昇降連動できる構成としている。 【0012】上記のように構成すると、3点リンクヒッチ機構を簡単容易に構成できて各種作業機に対応できて便利である。しかも筒状体25は予めベース部材20に設ける補強部材を利用するからスペース等の確保に格別の工夫を要しない。また、トップリンクブラケット35の装着は、安全フレーム用ベース部材20の補強構造を利用するから専用の補強構造とする場合に比較して部材の兼用化がはかれるため、構成の簡単化がはかれコストを廉価に実施できる効果がある。 【0013】なお、上記実施例では、筒状体25で基板23,23を連結する形態としたが、基板23部には貫通孔のみの構成とし、当該貫通孔に支軸37を貫通させてロアリンク装着軸部に構成してもよい。この場合には、ベース部材20の下方が左右方向に若干の拡縮が可能となって、ベース部材20の製作ばらつきがあっても、リアミッションケース12への装着の際容易に幅方向の調整が可能となる。 【0014】上例の作用について説明する。ベース部材20について、前記のように、左右のフレーム下枠21,21、水平枠22、基板23,23、補強兼取付板24,24、筒状体25を夫々溶接一体化し、剛体連結して台形状の構造物となすものであるが、リヤミッションケース12の後面からの取付にあたっては、このベース部材20を後方から接近させて取付作業でき、ベース部材20自体の屈曲変形等を伴わないため当該作業が容易である。 【0015】70は動力取出軸カバーである。本実施例では、ベース部材20のフレーム下枠21,21の各後部にU型の作業機ブラケット26,26を設けてあるから、2点ヒッチ用作業機連結構成を採用することもできる。この場合には、前記3点リンクヒッチ用のトップリンクブラケット35やロアリンク用支軸37は不要であるから外しておく。 【0016】図4,5は作業機昇降機構の別実施例を示している。前記ロアリンク34,34の装着構成において、支軸37とロアリンク34とを一体化し、支軸37中央部に設けるアーム部材51,51に、ミッションケース腹部に沿わせて設ける油圧シリンダ機構52を連結している。従来、リフトロッドを介してロアリンクを昇降連動することにより作業機の昇降を行っていたが、上記のようにロアリンク34,34を直接的に油圧シリンダ機構に接続する構成とすることにより、従来のリフトロッドを廃止できトップリンクとロアリンクとの間隔部に余裕ができ、作業機側本機側を問わず、構成部材の自由度を拡大することができる。また、油圧シリンダ機構52をミッションケース下部に配設することによりロアリンクとの接続構成も簡素化できる。 【0017】図6はブレーキ装置を示す。単一のブレーキペダル53は、その踏み込みによって基部のボス54部中心に回動操作できる。図外後車軸の制動装置は左右単独に構成され、左右のブレーキロッド55R,55Lの引き操作連動によって夫々制動側に作動させる構成である。ブレーキペダル53のボス54部には左右に連動アーム56R,56Lが設けられ、この連動アーム56R,56Lは、上記ブレーキロッド55R,55Lを係合し中間の支点部a中心に揺動可能に設ける揺動アーム57R,57Lに係合させている。ここで、揺動アーム57R,57Lの支点部は、操向連動ロッド58R,58Lの一端に支持される当該支持点をもって構成される。なお、ブレーキロッド55R,55Lと揺動アーム57R,57Lとの係合は長孔59とピン60との係合による。 【0018】上記操向連動ロッド58R,58Lの他端は、ステアリングユニット61のピットマンアーム62部に連結されている。このため、左右いずれかにステアリングハンドルが操作され、それに伴ってピットマンアーム62が縦軸63中心に回動し、旋回内側の操向連動ロッド58Rまたは58Lは前方に引かれて、支点部aを同じく前方に移動すべく揺動アーム57Rまたは57Lを連動アーム56Rまたは56Lとの係合部中心に前方に回動させる。従ってブレーキロッド55Rまたは55Lと揺動アーム57Rまたは57Lとの係合について、ピン60と長孔59との係合位置は当該長孔59前端側に移動している。逆に、旋回外側、つまり非旋回側については、両者との関係はピン60が長孔59の後端側に移動してブレーキペダル53を踏み込んでも制動作動できないものとなる。 【0019】この状態、つまり旋回操作状態でブレーキペダル53を踏むと、直ぐに旋回内側のブレーキロッド55Rまたは55Lが引かれて当該旋回内側のブレーキが作動する。なお、逆の旋回外側のブレーキロッド55Lまたは55Rはピン60の移動は長孔59範囲で逃げ、制動装置を作動するに至らないものである。なお、直進状態にあっては、左右いずれもブレーキロッドと揺動アームとの間のピン60と長孔59との関係は、いずれもピン60が長孔59の中央にセットされる状態にあってブレーキペダル53操作に伴い左右ブレーキは同一感覚で同一に作動される。 【0020】上記のように、単一のブレーキペダル53を設け、ブレーキロッド55を牽引して左右夫々の制動装置を作動すべく構成するブレーキ装置において、ブレーキロッド55への連動機構中に、機体の操向操作に連動して旋回内側のブレーキロッドをブレーキペダル連動状態に、一方旋回外側のブレーキロッドをブレーキペダル非連動状態におくブレーキ連動装置を構成することにより、非旋回操作の直進状態では左右の制動装置を制動連動し、旋回操作においては、旋回内側の制動装置を制動連動するものとなって、従来のように左右ブレーキペダルの連結・解除を不要にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月29日(1998.6.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−4605(P2000−4605A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月11日(2000.1.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−182453 |
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