トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 砕土選別機及び砕土選別機付き土質改良装置
【発明者】 【氏名】花浦 和久

【要約】 【課題】砕土選別機及び砕土選別機付き土質改良装置に関し、山野の開拓のための開墾や土地造成工事,建築及び土木工事等に伴って発生する建設発生土を(以下、建設発生土と称す)を砕土し選別して再生土に利用できるようにする。

【解決手段】回転軸14の軸線に沿って交差するように複数の回転羽根8を間隔を存して設けた回転体部材6を複数個並列に配設し、上記の複数個の回転体部材6の回転羽根8を作動することにより、建設発生土67を上流側から下流側に向かって送りながら砕土し選別するように砕土選別機2を構成し、砕土選別機2からの建設発生土67と土質改良剤R又は添加剤Hとを混練・混合機200へ供給して混練り混合せしめるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記各回転軸に係合し上記各回転軸を駆動する駆動手段とを備え、上記回転体部材の上方より建設発生土を供給し上記回転体部材が作動すると上流側から下流側に向かって上記建設発生土を送りながら砕土し落下させ大きな石や土塊を下流側の端部に送り排出するように構成されていることを特徴とする、砕土選別機。
【請求項2】 上記回転軸に取付けられる回転羽根は棒状,ヘの字状,円弧状,弓状,らせん状又は三次元に曲げられた上記各形状に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の砕土選別機。
【請求項3】 上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸の枢支位置を変更できる枢支部変更手段を備えていることを特徴とする、請求項1又は2記載の砕土選別機。
【請求項4】 上記回転軸の配設間隔が上流側から下流側にいくに従って順次小さくなるように配設するか又は上流側の上記間隔は下流側の上記間隔よりも大きく構成されていることを特徴とする、請求項1又は3記載の砕土選別機。
【請求項5】 上記回転軸に回転羽根を取付ける回転羽根軸部の支持部及び上記回転軸を枢支する上記枠体に設けられ軸受部の少なくともいずれか一方を可動とする可動手段を備え、上記回転羽根が受ける衝撃を吸収できるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の砕土選別機。
【請求項6】 建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機とを備されていることを特徴とする、砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項7】 上記砕土選別機が上記砕土選別機の回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸を枢支する上記軸受部を選定して枢支せしめる位置を変更できる枢支部変更手段と、上記各回転軸に係合し各回転軸を駆動する駆動手段とを備えていることを特徴とする、請求項6記載の砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項8】 上記混練・混合機からの改良物を受容する搬送コンベアの上記改良物の供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベヤに設けられた供給口に上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤を供給せしめるように構成されていることを特徴とする、請求項6又は7記載の砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項9】 建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダから上記建設発生土を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備えていることを特徴とする、砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項10】 建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備えていることを特徴とする、砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項11】 上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドルが着脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボス部の取付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手段とを備えていることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか1項に記載の砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項12】 上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えていることを特徴とする、請求項11記載の砕土選別機付き土質改良装置。
【請求項13】 上記パドル式混練・混合機のケーシングの側部,底部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可能に構成する開閉作動手段を備えていることを特徴とする、請求項6〜12のいずれか1項に記載の砕土選別機付き土質改良装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山野の開拓のための開墾土や土地造成工事,建築及び土木工事等に伴って発生する建設発生土を(以下、建設発生土と称す)砕土する砕土選別機及び砕土選別機付き土質改良装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、上記の山野の開拓工事や土地造成工事,建築及び土木工事はパワショベル等により堀り起こされており、上記のパワショベルの大きなショベルで堀り起こされるため大きな土塊として堀り起こされ、これにより発生する上記建設発生土は石や土塊及び粘性の高い土等が混じった含水土壌である。
【0003】従って、園芸,林業,造園の農芸用の土等には、上記石や土塊の混じった含水土壌のままでは使用することができないので、上記石や土塊の粒径の大きさを限定しなければならず、篩分機で分けている。一方、上記建設発生土においては、殆ど再利用できないため、埋立用として処分したり、他の場所へ運搬して廃棄し、他の場所から山砂を採取して運び、その山砂により堀り起こした穴埋めを行っており、上記山砂の採取による環境への影響が発生する恐れがある。
【0004】上記の背景から、近年上記建設発生土を、例えば石灰処理によるプラントにより、上記建設発生土を改良土に再生し、その改良土を上記農園芸や上記建築及び土木工事で堀り起こした穴の、埋め戻しの上記山砂の代わりに利用している。
【0005】そして、上記改良土の製造プラントの工程は、例えば 図17に示したように建設発生土01は、格子部部材04を介して選別された不適当な石等の大塊06が除去されてホッパ02に投入され土再生プラント010等に搬送されると共に、上記で除去された不適当な石等の大塊06は採石プラント08等に搬送される。又、上記のプラントの格子部材04は、図示しないが振動グリズリ式や回転体式が使用される。
【0006】この振動グリズリ式篩機は、例えば100mm角のます目の網で構成し、傾斜状態に配設し、これを振動せしめて、図17に示したように略粒径が100mm以下のものは下方に落し、ホッパ02に供給し、上記粒径が100mm以上の石や大塊06は、上記のように除去している。又、上記回転式篩機は、図示しないがホッパ02の下側出口前に上下方向に延びる複数個の固定羽根が間隔を存して配設される固定グリズリーバがあり、その上方のホッパ02内に設けられホッパ02に回転自在に枢支される回転軸に設けられると共に上記固定羽根間の間隙を出入りする回転羽根とにより構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記振動グリズリ式篩機は、上記建設発生土は単に振動と傾斜により篩分けをするタイプであるため、粘性の強い土塊は石と共に除去されてしまい上記再生利用土としての利用率が低減してしまう。又、回転式篩機は、ホッパ02内の限られた少ない面積での、上記固定羽根に対する回転羽根の回転により、投入された上記建設発生土の土塊を砕土しホッパ02へ落下させたり石や土塊を固定羽根の上部に残し、適宜設定時間をおいてホッパ02を転回せしめて、ホッパ02内の石や土塊を外部に排出せしめる構成である。
【0008】そのため、回転式篩機は上記のようにホッパ02内の限られた狭い面積の同一位置で回転羽根を上記上下方向に延びる固定羽根の間隙に出入りさせ、上記粘性の高い土塊を砕土するものであるから、砕土できなかった土塊や石が上記隣接する固定羽根の隙間や上記の固定羽根と回転羽根間に噛み込んで、上記回転羽根が回動することができなくなり、又上記のように噛み込んだ石や土塊を取除く作業が多くなり作業効率を低下させる恐れがある。
【0009】本発明は、上記に鑑み創案されたものであって、回転軸の軸線に沿って、上記軸線に交差するように複数の羽根を間隔を存して設けた回転体部材を複数個並列に配設し、上記の複数個の回転体部材を回動することにより、上記建設発生土を上流側から下流側に向かって送りながら砕土して下方に落下させ、上記回転体部材が砕けなかった石や土塊を下流側端部に送り排出するようにした砕土選別機及び砕土選別機付き土質改良装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載の本発明の砕土選別機は、回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記各回転軸に係合し上記各回転軸を駆動する駆動手段とを備え、上記回転体の上方より建設発生土を供給し上記回転体が作動すると上流側から下流側に向かって上記建設発生土を送りながら砕土し落下させ大きな石や土塊を下流側の端部に送り排出するように構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明の砕土選別機は、請求項1記載の構成において、上記回転軸に取付けられる回転羽根は棒状,ヘの字状,円弧状,弓状,らせん状又は三次元に曲げられた上記各形状に形成されていることを特徴としている。請求項3記載の本発明の砕土選別機は、請求項1又は2記載の構成において、上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸の枢支位置を変更できる枢支部変更手段を備えていることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の本発明の砕土選別機は、請求項1又は3記載の構成において、上記回転軸の配設間隔が上流側から下流側にいくに従って順次小さくなるように配設するか又は上流側の上記間隔は下流側の上記間隔よりも大きく構成されていることを特徴としている。請求項5記載の本発明の砕土選別機は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、上記回転軸に取付けるための回転羽根軸部の支持部及び上記回転軸を枢支する上記枠体に設けられ軸受部の少なくともいずれか一方を可動とする可動手段を備え、上記回転羽根が受ける衝撃を吸収できるように構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機とを備えていることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、請求項6記載の構成において、上記砕土選別機が上記砕土選別機の回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸を枢支する上記軸受部を選定して枢支せしめる位置を変更できる枢支部変更手段と、上記各回転軸に係合し各回転軸を駆動する駆動手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】請求項8記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、請求項6又は7記載の構成において、上記混練・混合機からの改良物を受容する搬送コンベアの上記改良物の供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベヤに設けられた供給口に上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤を供給せしめるように構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項9記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダから上記建設発生土を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備えていることを特徴としている。
【0017】請求項10記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備えていることを特徴としている。
【0018】請求項11記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、請求項6〜10のいずれか1項に記載の構成において、上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドルが着脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボス部の取付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】請求項12記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、請求項11記載の構成において、上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えていることを特徴としている。
【0020】請求項13記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置は、請求項6〜12のいずれか1項に記載の構成において、上記パドル式混練・混合機のケーシングの側部,底部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可能に構成する開閉作動手段を備えていることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示す概略説明図、図2は図1の砕土選別機の上面を示す概略平面図、図3は図2の側面を示す概略側面図、図4は図2の4A−4A線に沿う断面を示す概略説明図、図5は図2の5A−5A線に沿う断面を示す概略説明図、図6は図2の6A−6A線に沿う断面を示す概略説明図、図7は図2の7A−7A線に沿う断面を示す概略説明図、図8は図2の実施形態の変形例を示すもので、図5と同様の状態を示す概略説明図、図9は図1に示す砕土選別機を土質改良剤を使用する土質改良装置に適用した応用例を示す概略説明図、図10は図9に示す混練・混合機を示す概略平面図、図11は図10の側面を示す概略側面図、図12は図10のA矢視を示す拡大説明図、図13は図12の13A−13A線に沿う断面を示す概略説明図、図14は図13のB矢視を示す概略説明図、図15は図12の変形例を示す概略説明図、図16は図1に示す砕土選別機を石灰法による土質改良装置に適用したその他の応用例を示す概略説明図である。
【0022】図1に示す本発明の実施形態では砕土選別機2は砕土選別機本体4と、砕土選別機本体4を支持すると共に砕土選別機本体4の回転体部材6の回転羽根8で、例えば粘性の強い土塊を切って小塊になった土及び粒径の小さな上記建設発生土や石を受入れるホッパ10とから構成され、必要に応じて配設されるホッパ10の下方に設けられホッパ10からの上記で選別された土を搬送するベルトコンベア,バケットコンベア等の搬送手段12とから構成されている。
【0023】そして、砕土選別機本体4の複数の回転体部材6の回転羽根8の間隙よりも大きな石は、図1に矢印で示したように複数の回転羽根8により上流側から下流側方向に送られ下流側端部から矢印Y2のように排出される構成になっている。次に、上記した砕土選別機本体4を図2〜図5により説明する。上記の砕土選別機本体4は、図2,図3に示したように並列に設けられた複数の回転体部材6の各回転軸14を回転自在に枢支する軸受部26を備えた枠体16と、各回転軸14に係合し油圧モータ,電動モータ等の駆動源18により上記各回転軸14を駆動する駆動手段20を有している。
【0024】又、回転体部材6は、図2に示したように回転軸14の軸線に沿って、上記軸線に交差するように複数の回転羽根8が適宜間隔を存して回転軸14に設けられるように構成されている。又、複数個設けられる回転体部材6の回転軸14は、図2,図3に示したように設計仕様によって設定される互いに間隔を存して並列に配設され、枠体16の上記建設発生土の流れ方向に対して左右方向の枠部22,24の上記の上流側から下流側方向に沿って設けられた各対をなす複数個の軸受部26に回転可能に支持されている。
【0025】又、上記の軸受部26は必要に応じて枠部22,24に弾性部材13bを介して取付けられていおり、回転羽根8が多少自由に動ける程度に支持することにより、上記砕土時の衝撃や上記の石や土塊の挟まりを防止することができるように構成されている。又、上記の並列に配設された各回転体部材6の上記各回転軸14の端部は右側の枠部24の軸受部26から突設されるように設けられ各々のスプロケット30と係合するチェーン32を有し、駆動源18である油圧モータ,又は電動モータの駆動軸34に設けられたスプロケット36にチェーン32が係合することによって構成される駆動手段20が設けられている。
【0026】又、各回転体部材6の回転軸14に設けられた回転羽根8は、図1〜図4に示したように、互いに対向する相手側の2つの隣接する回転羽根8の峡間に存するように配設され、且つ上記の各々の複数の回転軸14及び回転羽根8とにより網状もしくは格子状のます目37を形成し、設計仕様により設定される粒径より以下の石SLや土塊ELを選別して矢印Y1のように下方へ落下させ、ホッパ10に供給されるように構成されている。
【0027】そして、回転羽根8は、図3,図4に示したように本実施形態の場合には4枚羽根が設けられ、各羽根の形状はへの字状又は円弧状に形成され石や大きな土塊を切り砕土するように構成されている。
【0028】本実施形態は上記のように構成されているので、上記建設発生土を砕土選別機本体4の上に供給し、駆動手段20の作動によりチェーン32,スプロケット30,36を介して各回転軸14が作動すると、土の大きな塊EGや粘性の強い大塊EGは回転羽根8により切られ砕土されながら下方へ落下してホッパ10に投入され、ます目37以上の大きな石SGや土塊EGは、図1に示したように各回転羽根8により上流側から下流側に向かって矢印Y2のように枠体の下流側の端部から排出される。
【0029】そして、ホッパ10に投入され選別された有用な、設計仕様により設定される粒径以下の土ELや石SLからなる建設発生土Kは、例えば図1に示したように搬送手段であるベルトコンベア12により使用目的に応じて使用される部署に搬送される。従って、本実施形態では砕土選別機本体4に投入された建設発生土の上記ます目37より大きな石SGや土塊EGは同じ位置にとどまることがなく上流側から下流側に向かって送られるので、噛み込まれず上流側から下流側に向かって各回転羽根8により繰り返し砕土されて、有効な建設発生土Kをより多く選別でき、再土利用率の向上を図ることができる。
【0030】又、上記の砕土選別機本体4は、砕土用の回転羽根8に土塊や石の噛み込みの発生を低減できるので、その清掃作業の時間を低減すると共に可動効率を向上することができる。又、上記実施形態では、回転羽根8は回転軸14に対して固定されるように設けているが、例えば図6に示したように回転羽根8をリング状に形成されたボス部の形状を有する回転羽根軸部8aを設け、この回転羽根軸部8aを回転軸14に弾性部材13a介して回転軸14の長手方向に沿って設けられたボルト孔9a及びボルト9により移動可能に支持する支持部8Aを設ければ、種々の被処理土の状態によって取付位置を変え、効率的な上記処理を行うことができる。
【0031】そして、上記弾性部材13aを配設することにより回転羽根8が粘性の強い土塊や石を噛み込んだ時に発生する衝撃等により発生する反力を吸収し、噛み込みを防止して上記下流側へ送ることができると共に、下流側方向に順次送ることによって複数個の回転体部材6の各回転羽根8の複数回の切り込みや砕土を繰り返し行なうことができるので、作業効率を向上し回転羽根8等の破損を防止することができる。
【0032】又、図2に示した回転軸14の端部を枢支する枠部22,24に設けられる軸受部26を、例えば弾性部材13bを介して枠部22,24に支持するようにすれば、回転羽根8の上記噛み込み時に発生する反力を吸収することができる。又、複数個の回転体部材6は、図2に示した場合は、互いに等間隔で配設したが、これに限られるものではなく、例えば上流側から下流側に向かって順次間隔を小さくしたり、又上流側は上記間隔を大きくし下流側は上記間隔を小さく配設すれば、例えば粘土の塊を回転羽根8が切りながら下流方向にいくに従って、次第に小さく砕土させ砕土効率を向上せしめて、小さくなった上記建設発生土を下方に落下させることができ、大きな石は、下流側の端部から排出させることができる。
【0033】又、回転羽根8の形状は棒状,円弧状,弓状,らせん状或いは三次元に形成される上記各形状のものでもよく、少なくとも上記土塊に最初に当接する側の回転羽根8の厚さは薄く、例えば約2〜3mm形成し、土を切りくずしたり砕土することができるものが望ましい。又、図5に示したように上記実施形態の回転羽根8の枚数は4枚羽根の場合について説明したが、図8に示した変形例のように8枚羽根でもよく、羽根の枚数は設計仕様に応じて設定されるものである。
【0034】又、回転羽根8は回転軸14に略直交する略同一平面内に扇風機の羽根のような配置で説明したが、これは回転軸14に千鳥状に設けてもよい。又、図2に示した複数個の回転体部材6の上記の上流側から下流側に配設する間隔を変える構造は、例えば図7に示したように枠体16の左右枠部22,24を下部枠体22a(24a)と上部枠体22b(24b)に構成し、互いに当接する面側に上記の回転軸14を枢支する左右一対の軸孔15を設け、ボルト25を着脱自在に締結するようにして、回転軸14と係合する複数個の左右一対の軸孔15に設けられる軸受部26を選定して枢支位置を変えれば、種々の間隔を有する砕土選別機本体4を構成することが容易にできる枢支部変更手段15Aにより構成されている。
【0035】次に、本発明の砕土選別機を土質改良剤を使用した土質改良装置及び石灰法による土質改良装置に適用した応用例を、図9,図16について説明する。先ず、土質改良剤を使用した土質改良装置について、図9について説明する。図9に示したように、土木工事等により堀り起こされた建設発生土67をパワショベル69により、格子部材2で所望以上の大きさの土塊,石等を排除してホッパ10に供給している。
【0036】そして、格子部材2としては、図1〜図8で説明した砕土選別機2が配設されており、上記したように種々の状態にある改良対象土に適応した砕土及び選別が行なわれ、土塊や石が噛み込みによる砕土選別機2の急停止を防止せしめて、円滑に次工程へ処理された上記建設発生土を供給する。又、図9に示したようにホッパ10から搬送手段12である定量フィーダ76(搬送コンベアとも称す)で計量され設計仕様により設定された設定量の建設発生土67中に含まれる空き缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を介して供給口202aからスクリュウ式,パドル式,ドラム式等の混練・混合機200内に、本実施形態の場合にはパドル式混練・混合機(パドルミキサ)200内に搬送する。
【0037】この時、図9に示したようにパドルミキサ200の上方に設けられた土質改良剤タンク71の出口71aから供給管75を介してパドルミキサ200の供給口202aに設計仕様により設定される設定量の、上記建設発生土の水分やその他の液体成分等の液体物質を吸収せしめる土質改良剤Rが供給され、パドルミキサ200内で上記定量フィーダ76からの建設発生土67と土質改良剤Rとが混練り混合され改良される。
【0038】又、上記したように混練・混合機であるパドルミキサ200は、図10,図11に示したように上流側の上部に供給口204を有し、下流側の下方に出口206を有するケーシング208が架台210の上部に取付けられている。又、回転体部212,213が、図10に示したようにケーシング208内に上流側から下流側に向かって並列且つ略水平に延設されており、回転体部212,213の各々のパドル回転軸216,218は並列に且つ略水平に配設されケーシング208の前部208a,後部208bを貫通し、前後の端部に各々設けられた伝動ギヤ220aと222a並びに220b,222bにより互いに逆転するように構成され、更に各々のパドル回転軸216,218の前後端で架台210に取付けられた各々の軸受224a,224b及び226a,226bにより回動自在に枢支されている。
【0039】又、各パドル回転軸216,218は、図10に示したようにケーシング208内において、パドル回転軸216と略直交する同一平面内に2枚のパドル216aが取付けられるパドル回転体216A並びに回転軸218と略直交する同一平面内に2枚のパドル218aが取付けられるパドル回転体218Aが、パドル回転軸216,218の軸線に沿って適宜間隔を存して設けられ、隣接するパドル216a,218aは互いに対向する相手側の上記パドルの峡間に存するように配設されている。
【0040】そして、パドル回転軸216の前端は継手230を介して電動モータ,油圧モータ等の駆動手段232の出力軸234に連結されている。次に、パドル回転体216A,218Aは同一構造であるので、ここでは、図12〜図14に示したパドル216aをパドル回転体216Aの回転軸216へ取付ける取付構造について説明する。
【0041】図13に示したように、パドル回転体216Aの回転軸216に交差し貫通するように設けられ、回転軸216の貫通孔108の両端から突出するようにパドル216aのパドル軸106が配設されている。又、パドル軸106が回転軸216の貫通孔108から突出する貫通孔108の両端面110に当接し、パドル軸106に螺合するナット112,114により回転軸216にパドル軸106を締めつけて配設するパドル軸216の位置設定手段116を有している。
【0042】又、図13に示したように回転軸216から突出したパドル軸106の両端部に着脱可能に嵌合せしめられる角度調整手段120を有している。又、角度調整手段120は、本応用例の場合には、回転軸216の貫通孔108より突出したパドル軸106の両端部の外周に軸線方向に沿って設けられているスプライン122と着脱可能な内周面にスプライン123が設けられている、例えばカマボコ形状を呈する略円筒状のボス部118を有している。
【0043】そして、図13,図14に示したように内周面に設けられたスプライン123が上記のスプライン122と係合するように加工され、ナット112,114を包囲するように凹部118bを有するボス部118が、スプライン122の軸線方向に挿脱可能に構成されており、ボス部118の頭部に設けられた凹部118aに挿入される埋め込みボルト124,ワッシャ124a等の取付手段119により、パドル軸106の両端にボス部118を各々締結せしめている。
【0044】又、パドル216aは、図13に示したようにパドル部216Mとパドル部216Mから突出するカバ部216Nからなる逆L字状に形成され、耐磨耗性の材料で一体に鋳造されている。そして、図13,図14に示したようにボス部118を埋め込みボルト124により、凹部118aを介してパドル軸106の端部に締結した後、ボス部118の凹部118aを上記したパドル216aのカバ部216Nで覆うようにパドル216aを配設し、パドル部216Mはパドル部216Mに設けられた凹部216uを介して2本の埋め込みボルト130によりボス部118の外側に設けられた取付面118cに取付けられる。
【0045】又、ボス部118のパドル216aの取付面118cの下部に設けられた段部118dは、図13に示したようにボス部118に対するパドル216aの取付位置の位置決め部位となっている。又、図13に示したように回転軸216に交差するように配設されたパドル軸106と回転軸216とを貫通する孔140にリーマボルト142や通常のボルトを挿入し、ナット143により締結せしめるように構成される廻り止め手段146が設けられている。
【0046】本応用例に適用されたパドルミキサ200は、上記のように構成されているので、図13に示したようにボス部118の埋め込みボルト124等で締結されるボス部118の取付手段119の一部である凹部118aの開口頂部を、ボス部118に埋め込みボルト130で固定されたパドル216aのパドル部216Mから延びるカバ部216Nで覆っているので、上記の建設発生土,土質改良剤,石灰,水等が入らなくなるので、上記の締結部のボルト124,ナットが磨耗し腐蝕して破損する恐れがなくパドル216aの脱落を防止することができる。
【0047】又、パドル部216Mの埋め込みボルト130用の凹部216uは略水平方向に向いているので、上記の建設発生土,土質改良剤,石灰,水等が入りにくく、上記の腐蝕,磨耗による破損が少なくパドル216aを確実に支持することができる。又、パドル216aのボス部118の取付けは上記のような取付けに限られるものではなく、カサ部216N,パドル部216Mのうち少なくともいずれか一方をボス部118にボルト等により取付けるようにしてもよい。
【0048】又、パドルミキサ200で処理される含水土壌の土質の組成により、上記のようにパドル216aの取付角度が調整されるものであるが、角度調整手段120は、図13,図14に示したように、先ず埋め込みボルト130を弛めパドル216aを外した後、埋め込みボルト124を外しボス部118のスプライン123をパドル軸106のスプライン122から外して、ボス部118とパドル軸106のスプライン122,123の嵌合位置を変えることにより所望の角度にして、パドル軸106にボス部118をボルト124により固定し、その後上記で説明したように埋め込みボルト130によりボス部118に取付けるだけで、極めて容易にパドル216aの取付け角度を変えることができる。
【0049】又、角度調整手段120のパドル軸106とボス部118の嵌合部に設けられるスプライン122,123はこれに限られるものではなく、波状の凹凸でもよく多角形状の、例えば6角,4角,3角等の多角形状からなる嵌合部でもよく、更に複数個設けられたキー溝と上記キー溝に嵌合されるキーとにより構成してもよい。
【0050】従って、本応用例では、図1〜図8で説明したように種々の建設発生土67を、その時の建設発生土の状態や種々の土質改良の目的に応じて、砕土選別機2の回転体部材6の回転軸14の軸線方向に対する回転羽根8の取付け位置を設定し、又複数個の各回転体部材6の間隔を上流側から下流側に向かって、例えば小さくなるように配設することにより、建設発生土67の砕土の大きさや選別の種類を変え、砕土選別機2の作動を円滑に行い稼働効率を向上することができる。
【0051】そして、上記のように砕土選別機2により処理されてパドルミキサ200に搬送されてくる上記建設発生土は、パドルミキサ200内において上記のように処理されてきた建設発生土の状態にあわせて、図13に示したパドルミキサ200の角度調整手段120により、パドル216a,218aの取付け角度を的確に変えて良好な混練り混合を行なうことができるので、安定した良質の土質改良ができると共に、上記土質改良装置の円滑な稼働を確保して生産性の向上を図ることができる。
【0052】即ち、砕土選別機2の回転体部材6の配設位置と可変パドル式混練・混合機200のパドル216a,218aの取付け角度との上記のような相関関係の調整により、上記種々の状態にある建設発生土を砕土し選別してより的確な混練り混合を行い良質の改良土を得ることができるものである。又、本応用例に適用される、図12に示したパドルミキサ200のケーシング208は、図15に示した変形例のように少なくともケーシング本体42と底部44とから構成され、底部44は本実施形態では、2分割され各々の分割底部片45,47の上端は、ヒンジ46を介して外方に開閉可能にケーシング本体42の枢設部48に枢設され各々の他端は外方に突設され、図10に示したケーシング208の前部208aから後部208bへ延設されているフランジ45a,47aを当接せしめ複数本のボルト49により着脱可能に連結されている。
【0053】又、上記の各々のフランジ45a,47aを、図15に二点鎖線で示したように底部44の内方に突設するように構成して、ボルト49により連結するようにしてもよい。又、分割底部片45,47の開閉は、図15に示したように開閉するための油圧式又はエア式アクチュエータや電動モータ等による開閉せしめる開閉作動手段50が、本変形例では油圧式アクチュエータ50が設けられている。
【0054】又、図示しないが分割底部片45,47に係合部又は牽引部材(牽引索,チェン等)を設けておき、上記牽引部材にチェンを係合してチェンブロックで開閉するようにしてもよい。本変形例は上記のように構成されているので、パドル216a,218aの角度調整手段120の調整は、手動や開閉作動手段50により必要な箇所を開口し容易に行なうことができる。
【0055】又、混練・混合機200のケーシング208内の清掃,保守,点検及び補修,部品交換等をする場合には、ボルト49を外した後、油圧式アクチュエータ50を作動せしめて、図15に示したように分割底部片45,47を枢設部48のヒンジ46を介して左右に下方へ開き、ケーシング208内の残留土が下方へ重力により極めて容易に落下し排出させることができるため、ケーシング208内の清掃が確実に且つ容易に行なうことができる。
【0056】そして、上記のケーシング208の底部が開放されるので、分割底部片45,47内に、ケーシング208内の補護のために設けられているライナ56,パドル216a,218aの保守,点検及び補修,部品交換が、パドル216a,218aやパドルの回転軸216,218等が邪魔にならず、容易に行うことができると共に、清掃も簡単にできる。
【0057】上記変形例では、底部44を2分割型の分割底部片45,47を示したが、図15に二点鎖線で示したように底部44を一体型として一端をケーシング本体42の右側の側部に設けられた枢設部48のヒンジ46に支持し、他端の係合部49aをケーシング本体42の左側の枢設部48に着脱可能にボルト等の係止手段により結合されるようにしてもよい。
【0058】又、図15に示したケーシング208の分割及び開閉の構成は、図示しないが上記に限られるものではなく、ケーシング208の長手方向の前後に底部44を分割して開閉できるように構成してもよく、又、図10に示したケーシング208の前部208a又は後部208bが開閉できるように構成してもよい。又、図15に示したようにケーシング本体42をケーシング208の側部としてケーシング208の骨格部39に開閉可能に取付けるように構成してもよい。
【0059】従って、本変形例のパドルミキサ200は上記のように砕土選別機2で処理された建設発生土67を上記の角度調整手段120により、的確な角度調整がされたパドル216a,218aで混練り混合せしめて生産性の向上と良質の改良土を生産することができるものであるが、もし故障等によりパドル軸216,218の回転が停止しても、上記のようにケーシング208の底部44等を開放し清掃,保守,点検,及び補修,部品交換ができるので、上記土質改良装置の稼働率を向上せしめ、生産性の向上を確保することができる。
【0060】又、図9に示したようにバケットコンベア80の供給口80aより上方に設けられた石灰,セメント等の強度の強化,固化,水分(その他の液体成分)の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤の添加剤タンク60が設けられている。そして、上記添加剤は、本応用例では石灰である消石灰,生石灰等のうちの生石灰Hが使用され添加剤タンク60の出口60aから小出しタンク62に生石灰Hが搬送される。
【0061】そして、小出しタンク62の出口62aから供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aからバケットコンベア80に設けられた複数個のバケット81へ設計仕様により設定された設定量の生石灰Hが、本実施形態の場合は生石灰Hの粉末が供給され少なくとも各バケット81の内表面81aを被覆せしめる。
【0062】その後、図9に示したように上記の生石灰Hで被覆された各バケット81の内表面81a上にパドルミキサ200の出口202bから上記で混練り混合された改良物(処理済物質)67Rが生石灰Hと層状になるように供給され、バケットコンベア80により上方に搬送しバケット81を反転せしめて、バケットコンベア80の出口80dから供給管82により、上記で搬送されてきた改良物67Rと生石灰Hとを共に落下させ混合せしめながら混合機86に供給し、混合機86の内部で生石灰Hと改良物67Rとが混合されて混合機86の出口86bから供給管88を介して改良土として取出される。
【0063】又、上記のバケットコンベア80で生石灰Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に改良物67Rが供給され、略そのままの状態で搬送されてくるので、改良物67Rは生石灰Hによりバケット81に付着することがなく、混合機86へ接続される供給管82で混合されながら落下させることができるため、バケットコンベア80の搬送効率を低減させることなく作業効率を向上させることができる。
【0064】又、上記応用例ではバケットコンベア80の生石灰Hの供給口80aを、図9に示したようにパドルミキサ200からの改良物67Rの供給口80bより上流側に設けた場合を示したが、改良物67Rの供給口80bより下流側に設け、上記の改良物67Rを供給後、図9に二点鎖線で示した生石灰Hの供給口80aより生石灰Hを供給し、上記のように上方に搬送しバケット81を反転せしめてバケットコンベア80の出口80dから混合機86へ搬送して、上記応用例と同様に上記の改良物67Rと生石灰Hとを混合するようにしてもよい。
【0065】又、上記応用例では、混練・混合機200からの改良物を供給する前後に、生石灰Hを供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aに供給せしめているが、図9に二点鎖線で示したように上記のバケットコンベア80と混合機86とを接続する供給管82又は混合機86に生石灰Hを供給管64を介して供給するようにして、混合機86内で上記により供給された上記の改良物67Rと生石灰Hとが混合されるようにしてもよい。
【0066】又、混合機86の出口86bから完成された改良土は供給管88を介して振動篩機90の供給口90aより供給され、設計仕様で設定される使用目的に応じた大きさに選別した上記改良土を出口90b,供給口96aを介して搬出コンベア96により改良土K1として排出して、上記設計仕様に応じた土木工事の埋立て等の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土に使用されるものである。
【0067】次に、本発明の砕土選別機を石灰法による土質改良装置に適用したその他の応用例を、図16について説明するが、上記石灰法による土質改良においては上記土質改良剤としての上記石灰は、上記添加剤と兼用に使用されるもので、上記建設発生土の水分やその他の液体成分の液体物質の吸収,強度の強化,固化等のうちの少なくとも水分の吸収,強度の強化を助長するものである。
【0068】図16に示したように、土木工事等により堀り起こされた建設発生土67をパワショベル69により上記のように供給される格子部材2は、上記応用例と同様に砕土選別機2が使用されており、この砕土選別機2を介して受入ホッパ10に供給し、受入ホッパ10から搬送手段12である定量フィーダ76で計量され設計仕様により設定された設定量の建設発生土67中に含まれる空き缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を介して供給口80bからバケットコンベア(搬送コンベア)80内に供給する。
【0069】この時、図16に示したようにバケットコンベア80の上方に設けられた上記添加剤の添加剤タンク60の出口60aから小出しタンク62に上記生石灰Hが搬送される。そして、小出しタンク62の出口62aから供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aからバケット81に設計仕様により設定された設定量の生石灰Hが、本応用例の場合は生石灰Hの粉末が供給され、少なくともバケット81の内表面81aを被覆する。
【0070】その後、図16に示したように上記の生石灰Hで被覆されたバケット81の内表面81a上に上記の定量フィーダ76から搬送され供給される上記設定量の建設発生土67が生石灰Hと層状になるように供給され、バケットコンベア80により上方に搬送しバケット81を反転せしめて、バケットコンベア80の出口80dから供給管82により、上記で搬送されてきた上記建設発生土と生石灰Hとを共に落下させ混合せしめながら、図10〜図15に示した混練・混合機200に供給し、混練・混合機200の内部で上記の生石灰Hと建設発生土67とが混合されて混練・混合機200の出口202bから改良土67Hとして取出される。
【0071】又、上記のバケットコンベア80で生石灰Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に建設発生土67が供給され、略そのままの状態で搬送されてくるので、建設発生土67は生石灰Hによりバケット81に付着することがなく、混合機86へ接続される供給管82で混合されながら落下させることができるため、バケットコンベア80の搬送効率を低減させることなく作業効率を向上させることができる。
【0072】又、本応用例ではバケットコンベア80の生石灰Hの供給口80aを、図16に示したように定量フィーダ76からの建設発生土67の供給口80bより上流側に設けた場合を示したが、図16に二点鎖線で示した建設発生土67の供給口80bより下流側に設け、建設発生土67を供給した後、図16に二点鎖線で示した生石灰Hの供給口80aより生石灰Hを供給し、バケット81を上方に搬送しバケット81を反転せしめて混練・混合機200へ搬送し、上記実施形態と同様に建設発生土67と生石灰Hとを混練り混合するようにしてもよい。
【0073】この場合には、バケットコンベア80に建設発生土67が付着するときは、時々バケット81を清掃するようにすれば上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。又、混練・混合機200の出口202bから改良された改良土67Hは、供給口95aを介して搬送コンベア95により振動篩機90の供給口90aに供給せしめて、設計仕様で設定される使用目的に応じた大きさに選別した上記の改良土67Hを出口90b,供給口96aを介して搬出コンベア96により改良土K1として排出して、上記設計仕様に応じた土木工事の埋立て等の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土に使用されるものである。
【0074】又、 図9,図16に示した砕土選別機付き土質改良装置は、上記したように砕土選別機2、ケーシングの底部等の開閉作動手段50及びパドル角度調整手段付き混練・混合機200、土質改良剤R及び添加剤Hの供給方法等により、図9により説明した応用例と同様に被搬送物が搬送コンベアに付着し堆積するのを防止して円滑な作動を行い生産性の向上を図ると共に、上記の建設発生土67,土質改良剤R,添加剤Hの混合割合を略均一にすることができるため、安定した良質の上記改良土を生産することができる。
【0075】
【発明の効果】以上、詳述したように請求項1記載の本発明の砕土選別機によれば、回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記各回転軸に係合し上記各回転軸を駆動する駆動手段とを備え、上記回転体部材の上方より建設発生土を供給し上記回転体部材が作動すると上流側から下流側に向かって上記建設発生土を送りながら砕土し落下させ大きな石や土塊を下流側の端部に送り排出するように構成されているので、土塊や石が噛み込むことが防止され、砕土選別の効率を向上することができる。
【0076】請求項2記載の本発明の砕土選別機によれば、請求項1記載の構成において、上記回転軸に取付けられる回転羽根は棒状,ヘの字状,円弧状,弓状,らせん状又は三次元に曲げられた上記各形状に形成されているので、請求項1の効果に加え、上記建設発生土の土塊を切り崩し砕土して再生土を増加せしめると共に砕土できなかった土塊や石を下流側の端部へ送り排出することができる。
【0077】請求項3記載の本発明の砕土選別機によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸の枢支位置を変更できる枢支部変更手段を備えているので、請求項1又は2のいずれかの効果に加え、上記建設発生土の土質により上記回転体の最適な間隔を設定して上記土質の砕土効率を向上させることができる。
【0078】請求項4記載の本発明の砕土選別機によれば、請求項1又は3記載の構成において、上記回転軸の配設間隔が上流側から下流側にいくに従って順次小さくなるように配設するか又は上流側の上記間隔は下流側の上記間隔よりも大きく構成されているので、請求項1又は3の効果に加え、上流側から下流側に行くに従って上記切り崩しが繰り返し行われ、砕土効率を向上して上記建設発生土の再利用土を増加することができる。
【0079】請求項5記載の本発明の砕土選別機によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、上記回転軸に回転羽根を取付ける回転羽根軸部の支持部及び上記回転軸を枢支する上記枠体に設けられ軸受部の少なくともいずれか一方を可動とする可動手段を備え、上記回転羽根が受ける衝撃を吸収できるように構成されているので、請求項1〜4のいずれか1項の効果に加え、上記パドルの破損による脱落を防止することができる。
【0080】又、上記回転羽根の取付けは完全に固定せず、多少上記回転羽根が自由に動ける程度に支持することにより、石や土塊の噛み込みを防止することができる。請求項6記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機とを備えているので、上記砕土選別機で上記建設発生土を砕土,選別し処理された建設発生土を上記混練・混合機で効果的な混練り混合を行なうことができる。
【0081】請求項7記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、請求項6記載の構成において、上記砕土選別機が上記砕土選別機の回転軸の軸線に沿って上記回転軸に交差するように複数の回転羽根が間隔を存して設けられた回転体部材と、並列に配設された複数個の上記回転体部材の回転軸を間隔を存して回転自在に枢支する枠体と、上記回転軸を枢支する上記枠体の軸受部が上記枠体の上流側から下流側に沿って上記枠体の複数個所に設けられ、上記各回転軸を枢支する上記軸受部を選定して枢支せしめる位置を変更できる枢支部変更手段と、上記各回転軸に係合し各回転軸を駆動する駆動手段とを備えているので、請求項6の効果に加え、種々の建設発生土を、その時の建設発生土の状態や土質改良の目的に応じて、上記枢支部変更手段により上記砕土選別機の複数個の上記各回転体部材の回転軸の間隔を変えることができ、上記建設発生土の砕土の大きさや選別の種類を変え、上記砕土選別機の作動を円滑に行い稼働効率を向上することができる。
【0082】請求項8記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、請求項6又は7記載の構成において、上記混練・混合機からの改良物を受容する搬送コンベアの上記改良物の供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベヤに設けられた供給口に上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤を供給せしめるように構成されているので、請求項6又は7の効果に加え、上記添加剤により少なくとも強度の強化が助長され安定した土質改良ができ、上記土質改良装置の稼働率が向上し、改良土の生産性を向上することができる。
【0083】請求項9記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダから上記建設発生土を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備えているので、上記の土質改良剤又は添加剤により少なくとも上記建設発生土の水分が吸収され強度が強化された安定した土質改良ができると共に、上記建設発生土の上記搬送コンベアへの付着を防止できる。
【0084】請求項10記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、建設発生土を砕土し選別する砕土選別機と、上記砕土選別機からの建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備えているので、上記の混練・混合機及び混合機により上記の土質改良剤,添加剤により上記建設発生土の水分を吸収し強度が強化された安定した土質改良ができると共に、上記建設発生土の上記搬送コンベアへの付着を防止して上記改良土の生産性の向上を図ることができる。
【0085】請求項11記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、請求項6〜10のいずれか1項に記載の構成において、上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドルが着脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボス部の取付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手段とを備えているので、請求項6〜10のいずれか1項の効果に加え、上記のように上記砕土選別機により処理されて上記パドルミキサに搬送されてくる上記建設発生土は、上記パドルミキサ内において上記で処理されたきた建設発生土の状態にあわせて、上記パドルミキサの角度調整手段により上記パドルの取付け角度を的確に変えて良好な混練り混合を行なうことができるので、安定した良質の土質改良ができると共に、上記土質改良装置の円滑な稼働を確保して生産性の向上を図ることができる。
【0086】又、上記建設発生土を、その時の建設発生土の状態や土質改良の目的に応じて、上記砕土選別機の回転体部材の回転軸に対する回転羽根の取付け位置を設定し、又複数個の上記各回転体部材の間隔を上流側から下流側に向かって変えることにより、上記建設発生土の砕土の大きさや選別の種類を変え、上記砕土選別機の作動を円滑に行い稼働効率を向上することができる。
【0087】請求項12記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、請求項11記載の構成において、上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えているので、請求項11の効果に加え、上記ボス部の取付手段を覆う上記カバ部により被混練・混合物等が上記取付手段に入らないため、上記取付手段を腐食による上記のパドル,ボス部の脱落を防止することができる。
【0088】請求項13記載の本発明の砕土選別機付き土質改良装置によれば、請求項6〜12のいずれか1項に記載の構成において、上記パドル式混練・混合機のケーシングの側部,底部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可能に構成する開閉作動手段を備えているので、請求項6〜12のいずれか1項の効果に加え、上記ケーシング開閉作動手段により必要な上記ケーシングの部位を開閉して上記角度調整を容易に行なうことができる。
【0089】又、例えば上記パドル式混練・混合機が故障等により停止した場合であっても上記ケーシング開閉作動手段により必要な上記ケーシングの部位を開閉して上記ケーシング内の被混練り混合物を重力方向に容易に排出せしめることができるので、上記故障の点検,修理,部品交換等が容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成10年6月25日(1998.6.25)
【代理人】 【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
【公開番号】 特開2000−4601(P2000−4601A)
【公開日】 平成12年1月11日(2000.1.11)
【出願番号】 特願平10−179203