| 【発明の名称】 |
磁気シールド方法及び磁気シールド構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】梶原 暁
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| 【要約】 |
【課題】空気の流通が自由な磁気シールドルームを低コストで作る。
【解決手段】外面に開口10を有する枠構造体9の周囲にコイル13Xを巻回しコイルの両端を接続する方法。枠構造体9に回動可能に設けられたコネクタ12を備え、前記コイルをコネクタを介して接離可能にした構造。また、コイルは3つのコイルからなり、コイルのそれぞれの軸を直交させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】外面に開口を有する枠構造体の周囲にコイルを巻回しコイルの両端を接続することを特徴とする磁気シールド方法。 【請求項2】コイルは3つのコイルからなり、コイルのそれぞれの軸を直交させることを特徴とする請求項1記載の磁気シールド方法。 【請求項3】外面に開口を有する枠構造体と、該枠構造体の周囲に巻回され両端が接続されたコイルと、前記枠構造体に回動可能に設けられたコネクタとを備え、前記コイルをコネクタを介して接離可能にしたことを特徴とする磁気シールド構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工業材料の製造、医療用の磁場の計測等に用いられる磁気シールドの技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、工業材料の製造、医療用の磁場の計測等において、低磁場交流の計測を行う際に低磁場の空間が必要なときには、外部の磁場を遮断する必要があり、そのため、シールドルームを設置して低い磁場の空間を作ることが行われている。このシールドルームとしては、鉄、パーマロイ等の高透磁率性材料を使用しできるだけ開口の少ない閉鎖した構造にするものが一般的な方法として実用化されている。他の方式としては、コイルを対向させて周囲の環境磁場の変動に合わせて電流を流し、反対向きの磁場を作ることにより磁場をキャンセルし内部の磁場を一様に低くする方式、更には鉄、銅等の導電性の金属で囲って周波数の高い電磁波に有効な電磁シールド方式、或は超電導を利用する方式が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図4(A)に示すように、シールドルーム1においては、人間あるいは道具等の搬出入のための扉開口2が必要であり、また、内部で作業する場合には最低限の空気が必要であり、さらに何らかの換気により発生熱、汚染空気の除去などのための換気開口3が必要になり、また、場合によれば窓を設けて光を取り入れることも必要である。 【0004】しかしながら、上記従来の方式のうち、シールドルームを密閉構造とする方式は、常に密閉構造であるほど性能が高く、開口や開口に伴う隙間が開けば性能が落ちる傾向がある。そのために、従来、高透磁率性材料で作った細い管による開口を数カ所壁面に貫通させたり、図4(B)に示すように、開口内にハニカム状の開口を充填して個々も開口を小さくする方法がとられているが、これらの方法では大きな開口を作ることができないと共に、手間とコストが増大するという問題を有している。 【0005】一方、キャンセル磁場による方式は、周囲の空間は開口が自由であるが、一様な磁場にするには大きなコイルを作らねばならないため空間効率が悪く、また、検知器や電流を流すための設備が必要である等の欠点を有している。また、電磁シールド方式は低い周波数に対しては効果がないという問題を有し、さらに、超電導を利用する方式はまだ試験的な用途に限られており実用的ではない。 【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、空気の流通が自由な磁気シールドルームを低コストで作ることができる磁気シールド方法及び磁気シールド構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の磁気シールド方法は、外面に開口を有する枠構造体の周囲にコイルを巻回しコイルの両端を接続することを特徴とし、請求項2記載の磁気シールド方法は、請求項1において、コイルは3つのコイルからなり、コイルのそれぞれの軸を直交させることを特徴とし、また、請求項3記載の磁気シールド構造は、外面に開口を有する枠構造体と、該枠構造体の周囲に巻回され両端が接続されたコイルと、前記枠構造体に回動可能に設けられたコネクタとを備え、前記コイルをコネクタを介して接離可能にしたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本発明の磁気シールド構造の1実施形態を示し、図1(A)は全体構成を示す模式図、図1(B)、図1(C)はコイルの例を示す図、図2はコイルの装着状態を示す図である。 【0009】図1(A)において、シールドルーム5は、非導電性材料の柱6及び柱6間を連結する連結材7からなる枠構造体9を備え、従って、枠構造体9の側面及び上面には開口10が形成されている。また、柱6の一つには蝶番11により上下一組のコネクタ12が回動可能に装着されている。 【0010】枠構造体9の周囲にはコイル13Xが巻回され、コイル13Xの両端は接続点15で接続されている。コネクタ12間には導線13aが接続されており、コイル13Xは、コネクタ12を介して導線13aに接離可能にされている。これにより、コネクタ12を回動させたとき、コネクタ12間の導線13aが枠構造体9から離れて、この開口から人間あるいは道具等の搬出入を行うことができる。 【0011】コイルの形状は、図1(A)に示す直方体状の枠構造体9の場合には、図1(B)に示す角型とし、枠構造体が円筒状であれば、図1(C)に示すように丸型とし、要するに枠構造体の形状に対応させるようにする。 【0012】上記磁気シールド構造において、コイル13XにX方向から磁気が進入すると、コイル13Xにはその磁気を妨げるような方向に電流が流れ、コイル13Xの内部には外部の磁場よりも変動が弱い空間を作ることができる。コイルの軸の方向は進入する磁気の方向に合わせればよく、種々の方向から磁気が進入する場合には、図2に示すように、シールドルーム5の外周に3つのコイル13X、13Y、13Zを巻回し、コイル13Xの方向であるX軸と直角な方向であるY軸方向、Z軸方向にコイル13Y、13Zの軸を合わせればよい。コイルは巻き方により密にも粗に巻ける。粗に巻くことにより壁面が閉鎖していないシールドルームを作ることができ、このため、特に内部に空気を一様に層流で流したい場合に、容易に安価に磁気シールドを形成することができる。また、コイルの線材は柔軟であるため、形を固定しない磁気シールドを形成することもできる。 【0013】図3は、本発明の磁気シールド構造の他の実施形態を示し、図3(A)はコイルの一部を示す模式図、図3(B)は磁気シールド構造を示す模式図である。本実施形態は、布体16の両端にコネクタ17を設け、コネクタ17、17間の布体16内に導線19を配線し、コイルユニット20を形成した例である。そして、このコイルユニット20の多数を室内の内壁に順次貼り付けてコネクタ17で接続することによりシールドルームを形成する。また、シールドルームを形成する壁の大きさでコイルユニット20を形成し、不使用時には折り畳んでおき、必要なときに、図3(B)に示すように、広げて筒状のもにすることにより、移動可能な磁気シールドを作ることもできる。なお、開口は布体16に形成すればよい。 【0014】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、空気の流通が自由な磁気シールドルームを低コストで作ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002299 【氏名又は名称】清水建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】白井 博樹 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−243295 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−44792 |
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