| 【発明の名称】 |
回路基板のシールドカバー取り付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 茂
【氏名】鈴木 敦子
【氏名】加藤 良明
【氏名】高木 久光
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| 【要約】 |
【課題】回路基板のシールドカバー取り付け構造に関し、最小限度のスペースで確実な電気的接続が得られること。
【解決手段】ばね板の両端部が彎曲されその端部54、55が対向されたクランプ用ばね51と側端部に凸部63、67の形成されたシールドカバー15、16とからなり、回路基板8の両面に対向配置されるシールドカバーに回路基板とシールドカバーとの側面にクランプ用ばねが沿わされクランプ用ばねの両端部54、55が両シールドカバー15、16の凸部63、67を越えた位置に圧接状態に嵌められる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ばね板の両端側がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなるシールドカバーと、からなり、回路基板の両面に対向配置される一対の上記シールドカバーに該回路基板とシールドカバーとの側面に接するよう上記クランプ用ばねが沿わされるとともに該クランプ用ばねの両端部がそれぞれのシールドカバーの凸部を越えた位置に圧接状態に嵌められることを特徴とする回路基板のシールドカバー取り付け構造。 【請求項2】 ばね板の両端側がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなる第1のシールドカバーと、側端部に凹部の形成されてなる第2のシールドカバーと、からなり、回路基板の両面に対向配置される上記第1、第2のシールドカバーに該回路基板とシールドカバーとの側面に接するよう上記クランプ用ばねが沿わされるとともに該クランプ用ばねの一端部が第1のシールドカバーの凸部を越えた位置に他端部が第2のシールドカバーの凹部に圧接状態に嵌められることを特徴とする回路基板のシールドカバー取り付け構造。 【請求項3】 ばね板の両端部がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなるシールドカバーと、からなり、回路基板面に配置される上記シールドカバーに該回路基板とシールドカバーとの側面に接するよう上記クランプ用ばねが沿わされるとともに該クランプ用ばねの一端部が回路基板の凹部に他端部がシールドカバーの凸部を越えた位置に圧接状態に嵌められることを特徴とする回路基板のシールドカバー取り付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子・通信装置などにおける小型化ないしは高密度実装に適用するに好適な回路基板のシールドカバー取り付け構造に関する。 【0002】シールドカバーとは、回路基板をシールドするためのシールドケースと称されるものを含み、このようなものを本発明では単にシールドカバーと総称することとするものである。 【0003】電子・通信装置などにおいては、固定型あるいは可搬型をとわず小型化、軽量化の要求から高密度実装化の傾向にあり、それにともなって装置内部での構成回路間、あるいは装置内部と外部空間との間に対する、より一層の効果的な電磁遮蔽(シールド)を行なうことが必須となってきている。 【0004】このような装置の代表的な例として、図11を参照し、携帯型の電話機について以下に説明する。図11は正面視外観図であり、携帯型電話機1の内部に、主として正面側に電話機能回路と、裏面側に無線機能回路と、必要に応じて適宜な情報処理回路など、が形成された多層構成のプリント配線板でなる回路基板をそなえ、電源用の電池、外部回路との接続用コネクタ、などをもそなえてなる。 【0005】図示されるよう正面には、スピーカを内蔵する受話部2、情報表示部3、操作用押ボタン部4、マイクロホンを内蔵する送話部5、からなり、無線通信用の送信用、受信用のアンテナ6が突設して取り付けられてる。 【0006】携帯型電話機1は図示正面側と裏面側である背面側とに分割可能な合成樹脂製のケースが組み合わせ結合され、その内部に回路基板などが収容される。図12には、背面側からみた状態の斜視図であり、正面側ケースと分離された背面側ケース7のみと、内部の回路基板8と、が分離状態に示される。なお、回路基板8には多くの回路部品、回路パターン,などが高密度に実装形成されるが煩雑となることから、図示することをあえて省略してある。 【0007】背面側ケース7の符号、9で示れる部分はアンテナ取り付け部であり、11で示れる部分は電池収容部、12で示される部分は回路基板8とともに図示されない正面側ケースをねじで結合させるためのねじ挿通孔、である。 【0008】回路基板8には両面に一対のシールドカバー15、16が取り付けられ、一端に電池への充電用端子を含む外部回路接続用のコネクタ17が取り付けられている。符号の18はケース結合用のねじ挿通孔である。 【0009】図13には、回路基板8とシールドカバー15、16との要部のみを断面した状態の斜視図に示してある。回路基板8には、両側端部にそれぞれ二箇所の切り込み21が設けられており、両面には側端部に沿った帯状の接地パターン(回路のアースパターン)22が形成されている。 【0010】図示上側のシールドカバー15の両側縁23には、下方に向けて延び突設される先端に、係合用の爪24が対向して設けられ、隣接して切り欠き25(図は、いずれも図示手前側の一方のみが示される)が形成されている。係合用の爪24の両側には側縁23と分離させ、アーム部26形成用のスリットが形成されている。すなわち係合用の爪24はアーム部26の先端にある。 【0011】図示下側のシールドカバー16の両側縁27には、上方に向けて延び突設される先端に、係合用の爪28が対向して設けられ、隣接して切り欠き29が形成されている。係合用の爪28の両側には側縁27と分離させ、アーム部31形成用のスリットが形成されている。すなわち係合用の爪28はアーム部31の先端にある。 【0012】上側のシールドカバー15の係合用の爪24の位置は下側のシールドカバー16の切り欠き29と対応しており、下側のシールドカバー16の係合用の爪28の位置は上側のシールドカバー15の切り欠き25と対応した位置に、それぞれ設定されている。 【0013】また、それぞれの係合用の爪24、28は、回路基板8のそれぞれの切り込み21とも対応した位置に設定されている。以上の構成で、上側のシールドカバー15を回路基板8に接近させて係合用の爪24を切り込み21に押し付けるようにし、アーム部26を広げて嵌め込ませると、側縁23の下面と係合用の爪24の上面との間に回路基板8が位置されて挟持された状態となり、回路基板8に取り付けられる。 【0014】下側のシールドカバー16を回路基板8に接近させて係合用の爪28を切り込み21に押し付けるようにし、アーム部31を広げて嵌め込ませると、側縁27の上面と係合用の爪28の下面との間に回路基板8が位置されて挟持された状態となり、回路基板8に取り付けられる。 【0015】この状態は、上側の係合用の爪24の先端は下側の切り欠き29内に位置され、下側の係合用の爪28の先端は上側の切り欠き25内にそれぞれ位置され、干渉することが避けられる。このようにして組み合わせ、組み立てられた状態が、図15の要部斜視図に示される。 【0016】このような、シールドカバー15または、および16と、回路基板8との組み合わせは、係合用の爪を複数箇所に設けることにより、ねじなどの結合手段によることなく、双方の位置が規定されるとともに位置ずれすることなく、効果的に位置決め結合されるものである。 【0017】シールドカバー15、16は、軽量な金属、たとえばアルミニウム合金をダイカスト鋳造法で精度よく製することも可能であるが、より一層の軽量化のためには合成樹脂成型品とし、表面に、たとえばニッケルめっきなどの導電被膜を施したものとすることができる。 【0018】以上のようにして、シールドカバー15、16の組み合わせられた回路基板8は、図14の要部側面図に示されるように、電話機の前面側ケース33と背面側ケース7との内部に収容され、両ケースを挟着結合させることにより一体化される。図14は背面側ケースを断面して示されている。 【0019】係合用の爪24、28により、回路基板8とシールドカバー15、16とを係合させることは、両者の平面方向の位置を規定させることはできるが、面と直交方向に引き寄せる力は働かないことから、両者の面どうしを確実に接触させることはできない。 【0020】このことは、シールドカバー15、16の側縁23、27、すなわちシールドカバーの導電性表面と、回路基板8の接地パターン22と、を確実な電気的接続状態とし得ないことを意味している。 【0021】図14に示されるように、電話機の前面側ケース33と背面側ケース7とで挟着結合させることで、図示しないねじの締めつけ力で押し付けられとしても、許容誤差などの付与により確実な接触状態を得ることはできず、回路基板面の回路をシールドカバーにより電磁気に対するシールド遮蔽を確実とすることができない。 【0022】 【従来の技術】このようなことに対して、図15に示されるように、シールドカバー15、16の側縁23、27の要所に切り欠き35を設ける。 【0023】図16の図(a)に示されるように、帯状の板ばねの両側を折り返し、平面37の両側に傾斜して立ち上がる接触片38を形成した接触ばね39を用意し、図(b)に示されるように平面37の部分を回路基板8の接地パターン22上に半田付けし取り付ける。 【0024】この接触ばね39は、電気の良導体である燐青銅板などからなり、表面にニッケルめっきなどが施される。なお、図16は都合で回路基板8面の一方側のみが示してある。 【0025】図(b)において、接触片38の図示上下方向の自由高さはシールドカバー15の切り欠き35の高さ(深さ)よりも高く設定されている。また、接触ばね39の図示左右方向の長さに対して切り欠き35の方が適宜に長い。 【0026】図(c)は回路基板8にシールドカバー15が取り付けられた状態が示されるが、この状態は係合用の爪24が回路基板8に係合された状態、すなわち、図15に示される状態であり、接触片38が切り欠き35の面に接して押し付けられ押圧変形されている。 【0027】この状態で、回路基板8の接地パターン22とシールドカバー15とは接触ばね39のばね接触で、電気的に確実な接触接続状態が得られ、シールドカバー15は回路基板8の接地電位に接続される。 【0028】このようなことは、図示しないもう一方のシールドカバー16についても同様な構成とすることで、回路基板8の両面がシールドカバー15、16によってシールドされる。 【0029】以上は、帯状の板ばねの両側が折り返された接触ばね39について説明したが、図17に示される別な接触ばねとすることも行なわれる。図17の図(a)に示されるように、板ばねを長さ方向へU字形に折り曲げ、一方は連続した脚部43、他方は断続した脚部44、とするとともに、両脚部43、44の先端側を接近させた接触部45とし、その先端は拡開するように開かれる。 【0030】連続した脚部43と断続した脚部44の連結面46から、断続した空間の斜め上方に延びる板状の接触片47が形成される。連結面46の幅は、シールドカバー15、16の側縁23、27の厚さよりもわずかに広く、接触部45の対向間隔は側縁23、27の厚さよりも狭く設定された接触ばね48であり、図(b)に示されるようにシールドカバー15の切り欠き35部分の側縁23に嵌め込ませる。 【0031】接触部45は側縁23に押し込まれることにより、その狭い対向間隔幅が拡がり側縁23を挟着保持し、脱落しない。すなわち、この接触部分で電気的に接触接続される。 【0032】図(b)において、接触片47の図示上下方向の自由高さはシールドカバー15の切り欠き35の高さ(深さ)よりも高く設定されている。接触ばね48の図示左右方向の長さに対して切り欠き35の方が長い。 【0033】この接触ばね48は、電気の良導体である燐青銅板などからなり、表面にニッケルめっきなどが施される。なお、図17は都合で回路基板8面の一方側のみが示されている。 【0034】図(c)は回路基板8にシールドカバー15が取り付けられた状態が示されるが、この状態は係合用の爪24が回路基板8に係合された状態、すなわち、図15に示される状態であり、接触片47が回路基板8の接地パターン22に接して押し付けられ押圧変形されている。 【0035】この状態で、回路基板8の接地パターン22とシールドカバー15とは接触ばね48のばね接触で、電気的に確実な接触接続状態が得られる。図示しないもう一方のシールドカバー16についても同様な構成とすることで、回路基板8の両面がシールドカバーによってシールドされる。 【0036】以上、いずれの接触ばね39、48によっても、シールドカバー15、16の側縁23、27の幅程度のスペースで、回路基板8の接地パターン22との電気的な接地接続が行なえるといった高密度実装に適した接続構造が得られる。 【0037】 【発明が解決しようとする課題】上記、従来の接触ばね39または48による回路基板8とシールドカバー1516との取り付け構造によると、少ないスペースで確実な電気的接触による接続構造が得られるが、接触片38または47の押圧変形によるばね接触であることから、シールドカバー15、16と回路基板8との間に斥力方向の力が働く。 【0038】その結果、図16の図(c)、図17の図(c)に示されるように、シールドカバー15の側縁23と回路基板8の接地パターン22との対向間にわずかながら隙間49が生じる。 【0039】この隙間49は、既述したように電話機の前面側ケース33と背面側ケース7とによって回路基板8とシールドカバー15、16とが挟着されたとしても、なくなるものではなく、したがって、この隙間49間隔が接触し確実な面どうし接続された状態にはならない。 【0040】接触片38または47の先端部分によるばね接触は、点または微少な線接触であり、それも間隔を介したものとなる。このことは、この間で遮断しようとする高周波信号または高周波の雑音成分に対して、漏洩することがどうしても避けられないものとなる。 【0041】接触間隔を密にすることは接触片38または47の長さが短くなり、そうなると、ばねとしての最適撓み量を大きくすることができず、良好な接触状態を得ることが困難となる。 【0042】回路基板8、シールドカバー15、16の接触すべき面に、反りや歪みなどがあると、なおさら安定した接触が得られないのみならず、外部からの振動や衝撃に対して接触位置が変化し、アース電位が一定しないといった問題がある。 【0043】このようなことを改善するのに、両者間の隙間49を接近接触させようとして、直接ねじなどを適用して締めつけることは、そのためのスペース、とくに側縁23、27の厚さ方向の寸法を大幅に必要とし、高密度実装化に不適当であるのみならず、締めつけ間隔を密に設定する必要に応じては、そのための、ねじ孔加工ならびに組み立てに余分な時間を要し、取り外しに際しても面倒であり再組み立てに時間を要するといった厄介な問題点がある。 【0044】本発明は、以上のような従来の種々な問題点にかんがみて、このような問題点の解消された、回路基板のシールドカバー取り付け構造の提供を発明の課題とするものであり、具体的には、最小限度のスペースで確実な面接触による電気的接続が得られることにある。 【0045】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明手段の構成要旨とするところの、第1の手段は、ばね板の両端がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなるシールドカバーと、からなり、回路基板の両面に対向配置される一対のシールドカバーに回路基板とシールドカバーとの側面に接するようクランプ用ばねが沿わされるとともにクランプ用ばねの両端部がそれぞれのシールドカバーの凸部を越えた位置に圧接状態に嵌められる回路基板のシールドカバー取り付け構造である。 【0046】上記第1の手段によると、回路基板面を覆うように配置されるシールドカバーには、側端部に凸部が形成されており、クランプ用ばねの両端部が、この凸部を越えた位置に嵌められることで、クランプ用ばねの圧接力でシールドカバーは回路基板面に圧接される。すなわち、シールドカバーの側縁面と回路基板の接地パターン面とが、隙間のない状態で、確実に押し付け圧接状態に電気的に接触接続される。 【0047】シールドカバーの凸部は、独立に形成されたもの、凹部の壁面により形成されたもの、など種々の態様を適用し得る。クランプ用ばねは薄いばね板であり、しかも板面が側面に沿わされることから、そのための所要スペースは最小限度でこと足りる。 【0048】本発明手段の構成要旨とするところの、第2の手段は、ばね板の両端部がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなる第1のシールドカバーと、側端部に凹部の形成されてなる第2のシールドカバーと、からなり、回路基板の両面に対向配置される第1、第2のシールドカバーに回路基板とシールドカバーとの側面に接するようクランプ用ばねが沿わされるとともにクランプ用ばねの一端部が第1のシールドカバーの凸部を越えた位置に他端部が第2のシールドカバーの凹部に圧接状態に嵌められる回路基板のシールドカバー取り付け構造である。 【0049】上記第2の手段によると、回路基板を覆うように配置される第1のシールドカバーの凸部を越えた位置にクランプ用ばねの一端部が嵌められ、第2のシールドカバーの凹部にクランプ用ばねの他端部が嵌められることで、クランプ用ばねの圧接力でシールドカバーは回路基板面に圧接される。すなわち、シールドカバーの側縁面と回路基板の接地パターン面とが、隙間のない状態で、確実に押し付け圧接状態に電気的に接触接続される。 【0050】クランプ用ばねの端部が第2のシールドカバーの凹部に嵌められることにより、クランプ用ばねは側面に沿って移動されることなく位置決めされる。クランプ用ばねは薄いばね板であり、しかも板面が側面に沿わされることから、そのための所要スペースは最小限度でこと足りる。 【0051】本発明手段の構成要旨とするところの、第3の手段は、ばね板の両端部がそれぞれに彎曲されその端部が対向されてなるクランプ用ばねと、側端部に凸部の形成されてなるシールドカバーと、からなり、回路基板面に配置されるシールドカバーに回路基板とシールドカバーとの側面に接するようクランプ用ばねが沿わされるとともにクランプ用ばねの一端部が回路基板の凹部に他端部がシールドカバーの凸部を越えた位置に圧接状態に嵌められる回路基板のシールドカバー取り付け構造である。 【0052】上記第3の手段によると、回路基板の凹部にクランプ用ばねの一端部が嵌められ、回路基板を覆うように配置されるシールドカバーの凸部を越えた位置にクランプ用ばねの他端部が嵌められることで、クランプ用ばねの圧接力でシールドカバーは回路基板面に圧接される。すなわち、シールドカバーの側縁面と回路基板の接地パターン面とが、隙間のない状態で、確実に押し付け圧接状態に電気的に接触接続される。 【0053】クランプ用ばねの端部が回路基板の凹部に嵌められることにより、クランプ用ばねは側面に沿って移動されることなく位置決めされる。クランプ用ばねは薄いばね板であり、しかも板面が側面に沿わされることから、そのための所要スペースは最小限度でこと足りる。 【0054】 【発明の実施の形態】以下、本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造について、構成要旨にもとづいた実施形態により、それぞれ図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、理解を容易とするために、便宜上全図を通じて同様部分には同一符号を付して示す。 【0055】図1は、本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造第1の一実施形態の要部斜視図であり、図15を参照して既述したと同じ携帯型電話機の回路基板について適用し得ることが示してある。したがって、図15と同一部分に同一符号を付してある。 【0056】ただし、この発明に関する以降の説明におけるシールドカバーについて、回路基板8の図示上側のシールドカバーを第1のシールドカバー15とし、下側のシールドカバーを第2のシールドカバー16と識別し称することにする。 【0057】回路基板8に取り付けられる第1のシールドカバー15と第2のシールドカバー16とは、図13ならびに図15を参照して既述したように、係合用の爪24、28と、回路基板8の切り込み21とにより回路基板8に係合されて、相互の面方向の位置決めがなされている。 【0058】この発明における回路基板8に対するシールドカバーの電気的な取り付け構造のために、第1のシールドカバー15と第2のシールドカバー16との側面に第1のクランプ用ばね51が取り付けられる。 【0059】この第1のクランプ用ばね51は、図2の斜視図に示されるように、ばね板の両端部がそれぞれに図示上側の第1の彎曲部52と図示下側の第2の彎曲部53とにより、彎曲されたその端部が対向されてなるものである。 【0060】第1の彎曲部52の先端側は下側に向けられて、さらに上側に向かう第3の彎曲部54となり、第2の彎曲部53の先端側は上側に向けられて、さらに下側に向かう密着した折り曲げ55により構成される。 【0061】したがって、この第1のクランプ用ばね51において、端部とは第3の彎曲部54と折り曲げ55の各凸面状に形成された凸面部分が対向し構成されていることになる。第1のクランプ用ばね51は、ばね用の銅合金、たとえば燐青銅板にニッケルめっきを施す。あるいは、ばね用ステンレス鋼板、などから任意に選択され得る。 【0062】この第1のクランプ用ばね51では、図から明らかなように、平面部分56と並行する、第1の彎曲部52の深さ(高さ)よりも、第2の彎曲部53の深さ(高さ)D1の方が深く(高く)なるように設定されている。 【0063】図3の要部拡大断面図の図(a)を参照すると、第1のシールドカバー15の側端部61に、側面62と並行するよう凸部63が形成されている。凸部63は、側端部61に凹部64を設けることで形成され、その先端面は側面62側が低く内部側が高くなる傾斜面に形成される。 【0064】第2のシールドカバー16の側端部65に側面66と並行するよう凸部67が形成されている。凸部67は、側端部65に凹部68を設けることで形成される。 【0065】第1のシールドカバー15の凸部63と第2のシールドカバー16の凸部67との内部側に形成される、それぞれの凹部64の底面69および凹部68の底面71は、第1のシールドカバー15の凸部63から底面69までの深さよりも、第2のシールドカバー16の凸部67から底面71までの深さの方が深く設定されている。 【0066】第1のシールドカバー15の底面69から、回路基板8との接触面までの厚さと、第2のシールドカバー16の底面71から、回路基板8との接触面までの厚さと、回路基板8の厚さと、の総和をT1とする。 【0067】図2に示される第1のクランプ用ばね51の自由状態における、第3の彎曲部54先端と折り曲げ55先端との端部間の間隔をS1とすると、S1はT1よりも所定寸法少なく設定されている。 【0068】以上の構成で、図3の図(a)に示されるように、第1のクランプ用ばね51の折り曲げ55を第2のシールドカバー16の凸部67を越えた位置、すなわち、凹部68の底面71に嵌め込み位置させる。 【0069】図示されるように、第1のクランプ用ばね51の第3の彎曲部54は第1のシールドカバー15の側面62に接する状態であり、平面部分56は第2のシールドカバー16の側面66に沿い傾斜対向位置にある。 【0070】以上の状態で、第2の彎曲部53を押し上げるか、第1の彎曲部52を引き上げるようにして、第1のクランプ用ばね51のばね性に抗して弾性変形させ、第3の彎曲部54を第1のシールドカバー15の凸部63を越えさせ、底面69に嵌め込ませる。 【0071】この状態が図(b)に示される。図から明らかなように第1、第2の彎曲部52、53は拡がるように変形されるが、第2の彎曲部53の方が深さが深い分、大きく変形される。もちろん、間隔S1はT1に広げられる。このような変形に応じて平面部分56も回路基板8の側面に接するように変形彎曲される。 【0072】以上のような第1のクランプ用ばね51の弾性変形による、第1の彎曲部52と折り曲げ55間で構成される端部間に働く復元力は、第1のシールドカバー15と第2のシールドカバー16とを回路基板8の面に圧接状態に押し付けることになる。 【0073】すなわち、第1のクランプ用ばね51の圧接力により、それぞれのシールドカバー15、16の側縁の端面は、回路基板8の接地パターン22に電気的に圧接接続されることとなる。 【0074】第3の彎曲部54を第1のクランプ用ばね51の弾性に抗して凸部63を越えさせる場合、凸部63は内部方向へ上昇する傾斜面に形成されていることから、比較的容易に押し込ませることができる。 【0075】折り曲げ55が形成されていることにより、その表面が円滑なことで第1のクランプ用ばね51の傾動に応じても、底面71の導電性皮膜を傷つけたり損じたりすることがない。 【0076】シールドカバー15、16を回路基板8に対して開放する必要に応じては、第1の彎曲部52側を適宜な用具または工具などを用いて押し出すことは、底面69から凸部63までの高さ、すなわち、凸部63の高さが低く設定されていること、ならびに、第3の彎曲部54が弧状であることにより、容易である。 【0077】このような圧接構造は、シールドカバー15、16の側面に突出するのが、板ばねの厚さと、変形にともなう僅かな彎曲分と、のみであり、シールドカバー内部側に入り込むのも、彎曲部を極力小型化することが可能であることから、回路基板8上に占めるスペースを最小限度にし得る。 【0078】しかも、クランプ用ばね51をシールドカバー15、16の側端部61、65から突出させることもなく行なえるといった効果的なものである。図1を参照し、この発明がさらに効果的となる実施の形態について述べると、シールドカバー16の第1のクランプ用ばね51が取り付けられる左右に、図示されるような適宜幅の切り込み72を形成する。 【0079】このような切り込み72を設けることにより、切り込み72の部分には第1のクランプ用ばね51の圧接力が作用せず、このことは、すなわち、第1のクランプ用ばね51の圧接力が及ぶ回路基板8と接している側縁27面に直接的に集中することから、この部分への電気的な面接触による接続が一層確実なものとなることにほかならないことである。 【0080】切り込み72の深さは、以上のようなことから、さして深いものとする要のないことは明白なことである。以上のようなことは、以下に述べられるこの明細書に示されるすべての発明の実施の形態に任意に組み合わせ適用し得ることである。 【0081】つぎに、本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造第2の一実施形態に適用される第2のクランプ用ばねが、図4の斜視図に示される。第2のクランプ用ばね75は、ばね板の両端部がそれぞれに図示上側の第1の彎曲部52と図示下側の第2の彎曲部53とにより、彎曲されその端部が対向されてなるものである。 【0082】第1の彎曲部52の先端部は下側に向けられ、さらに上側に向かう第3の彎曲部54とからなり、第2の彎曲部53の先端側は上側に向けられて、中央の突起部76と、その両側の肩部77と、により構成される。 【0083】したがって、この第2のクランプ用ばね75において、端部とは第3の彎曲部54の凸面部分と、突起部76、肩部77と、が対向し構成されていることになる。第2のクランプ用ばね75は、ばね用の銅合金、たとえば燐青銅板にニッケルめっきを施す。あるいは、ばね用ステンレス鋼板、などから任意に選択され得る。 【0084】この第2のクランプ用ばね75では、図から明らかなように、平面部分56と並行する、第1の彎曲部52の深さ(高さ)よりも、第2の彎曲部53から肩部77までの深さ(高さ)D2の方が深く(高く)なるように設定されている。 【0085】図5の要部拡大断面図の図(a)を参照すると、第1のシールドカバー15の側端部61に、側面62と並行するよう凸部63が形成されている。凸部63は、側端部61に凹部64を設けることで形成され、その先端面は側面62側が低く内部側が高くなる傾斜面に形成される。 【0086】第2のシールドカバー16の側端部65に、第2のクランプ用ばね75の突起部76が嵌まり込む凹部78と、凹部78の両側(紙面と直交方向)に平坦面79と、が形成されている。 【0087】第1のシールドカバー15の凸部63の内部側には、凹部64の底面69との間に段差が構成される。第2のシールドカバー16の凹部78と平坦面79とは、側端部65の凹所81内に形成される。 【0088】第1のシールドカバー15の底面69から、回路基板8との接触面までの厚さと、第2のシールドカバー16の平坦面79から、回路基板8との接触面までの厚さと、回路基板8の厚さと、の総和をT2とする。 【0089】図4に示される第2のクランプ用ばね75の自由状態における、第3の彎曲部54先端と肩部77との端部間の間隔をS2とすると、S2はT2よりも所定寸法少なく設定されている。 【0090】以上の構成で、図5の図(a)に示されるように、第2のクランプ用ばね75の突起部76を第2のシールドカバー16の凹部78に嵌め込ませ、肩部77を平坦面79に接触させる。 【0091】図示されるように、第2のクランプ用ばね75の第3の彎曲部54は第1のシールドカバー15の側面62に接する状態であり、平面部分56は第2のシールドカバー16の側面66に沿い傾斜対向位置にある。 【0092】以上の状態で、第2の彎曲部53を押し上げるか、第1の彎曲部52を引き上げるようにして、第2のクランプ用ばね75のばね性に抗して弾性変形させ、第3の彎曲部54を第1のシールドカバー15の凸部63を越えさせ、底面69に嵌め込ませる。 【0093】この状態が図(b)に示される。図から明らかなように第1、第2の彎曲部52、53は拡がるように変形されるが、第2の彎曲部53の方が深さが深い分、大きく変形される。もちろん、間隔S2はT2に広げられ、このような変形に応じて平面部分56も回路基板8の側面に接するように変形彎曲される。 【0094】以上のような第2のクランプ用ばね75の弾性変形による、第1の彎曲部52と肩部77で構成される端部間に働く復元力は、第1のシールドカバー15と第2のシールドカバー16とを回路基板8の面に圧接状態に押し付けることになる。すなわち、第2のクランプ用ばね75の圧接力により、それぞれのシールドカバー15、16の側縁の端面は、回路基板8の接地パターン22面に電気的に圧接接続されることになる。 【0095】第3の彎曲部54を第2のクランプ用ばね75の弾性に抗して凸部63を越えさせる場合、凸部63は内部方向へ上昇する傾斜面に形成されていることから、比較的容易に押し込ませることができる。 【0096】突起部76が凹部78に嵌まり合うことにより、第2のクランプ用ばね75が紙面と直交方向に移動することなく、その取り付け位置が規定されるから、側端部65が平坦面であって凹所81の存在しない場合でも好都合である。 【0097】シールドカバー15、16を回路基板8に対して開放する必要に応じては、第1の彎曲部52側を適宜な用具または工具などを用いて押し出すことは、底面69から凸部63までの高さ、すなわち、凸部63の高さが低く設定されていること、ならびに、第3の彎曲部54が弧状であることにより、容易である。 【0098】このような圧接構造は、シールドカバー15、16の側面に突出するのが、板ばねの厚さと、変形にともなう僅かな彎曲分と、のみであり、シールドカバー内部側に入り込むのも、彎曲部を極力小型化することが可能であることから、回路基板8上に占めるスペースを最小限度にし得る。 【0099】しかも、クランプ用ばね75をシールドカバー15、16の側端部61、65から突出させることもなく行なえる効果的なものでもある。図6は、本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造第3の一実施形態の要部斜視図であり、図1の第1の一実施形態とは異なる箇所に適用され得ることが示される。したがって、図1、図15と同一部分には同一符号を付して示してある。 【0100】回路基板8に取り付けられる第1のシールドカバー15と第2のシールドカバー16とは、既述したように、係合用の爪24、28と、切り込み21とにより回路基板8に係合されて、相互の面方向の位置決めがなされている。 【0101】この第3の一実施の形態にあっては、図示下側の第2のシールドカバー16と回路基板8との取り付け構造にあることから、第1のシールドカバー15との区分を、説明のうえであえて識別する必要性のないことから、この第2のシールドカバーについて以降、汎用性を含めて単にシールドカバー16と称することにする。 【0102】この発明における回路基板8に対するシールドカバーの電気的な接続の得られる取り付けのために、シールドカバー16の側面に第3のクランプ用ばね85が取り付けられる。 【0103】この第3のクランプ用ばね85は、図7の斜視図に示されるように、ばね板の両端部がそれぞれに図示下側の第1の彎曲部52と図示上側の第2の彎曲部53とにより、彎曲されその端部が対向されてなるものである。 【0104】第1の彎曲部52の先端側は上側に向けられて、さらに下側に向かう第3の彎曲部54とからなり、第2の彎曲部53の先端側は下側に向けられて、中央の突起部76と、その両側の肩部77と、により構成される。 【0105】したがって、この第3のクランプ用ばね85において、端部とは第3の彎曲部54の凸面部分と、突起部76、肩部77と、が対向し構成されていることになる。第3のクランプ用ばね85は、ばね用の銅合金、たとえば燐青銅板にニッケルめっきを施す。あるいは、ばね用ステンレス鋼板、などから任意に選択され得る。 【0106】この第3のクランプ用ばね85では、図から明らかなように、平面部分56と並行する、第1の彎曲部52の深さ(高さ)よりも、第2の彎曲部53から肩部77までの深さ(高さ)D3の方が深く(高く)なるように設定されている。 【0107】図8の要部拡大断面図の図(a)を参照すると、シールドカバー16の側端部65に、側面66と並行する凸部87が形成されている。凸部87は、側端部65に凹部88を設けることで形成され、その先端側は側面66側が低く内部側が高くなる傾斜面に形成される。 【0108】回路基板8の側端部の面に、第3のクランプ用ばね85の突起部76が嵌まり込む貫通孔でなる凹部91が形成されている。シールドカバー16の凸部87の内部側には、凹部88の底面92との間に段差が構成される。 【0109】シールドカバー16の底面92から、回路基板8との接触面までの厚さと、回路基板8の厚さと、の和をT3とする。図7に示される第3のクランプ用ばね85の自由状態における、第3の彎曲部54先端と肩部77との端部間の間隔をS3とすると、S3はT3よりも所定寸法少なく設定されている。 【0110】以上の構成で、図8の図(a)に示されるように、第3のクランプ用ばね85の突起部76を回路基板8の凹部91に嵌め込ませ、肩部77を回路基板8の面に接触させる。 【0111】図示されるように、第3のクランプ用ばね85の第3の彎曲部54はシールドカバー16の側面66に接する状態であり、平面部分56はシールドカバー16の側面66に沿い傾斜対向位置にある。 【0112】以上の状態で、第2の彎曲部53を押し下げるか、第1の彎曲部52を引き下げるようにして、第3のクランプ用ばね85のばね性に抗して弾性変形させ、第3の彎曲部54をシールドカバー16の凸部87を越えさせ、底面92に嵌め込ませる。 【0113】この状態が図(b)に示される。図から明らかなように第1、第2の彎曲部52、53は拡がるように変形されるが、第2の彎曲部53の方が深さが深い分、大きく変形される。もちろん、間隔S3はT3に広げられ、このような変形に応じて平面部分56もシールドカバー16の側面66に接するように変形彎曲される。 【0114】以上のような第3のクランプ用ばね85の弾性変形による、第1の彎曲部52と肩部77で構成される端部間に働く復元力は、シールドカバー16を回路基板8の面に圧接状態に押し付けることになる。 【0115】すなわち、第3のクランプ用ばね85の圧接力により、シールドカバー16の側縁の端面は、回路基板8の接地パターン22面に電気的に圧接接続されることになる。 【0116】第3の彎曲部54を第3のクランプ用ばね85の弾性に抗して凸部87を越えさせる場合、凸部87は内部方向へ上昇する傾斜面に形成されていることから、比較的容易に押し込ませることができる。 【0117】突起部76が凹部91に嵌まり合うことにより、第3のクランプ用ばね85が紙面と直交方向に移動することなく、その取り付け位置が規定されるから、側端部65が平坦面であって凹部88の存在しない場合でも好都合である。 【0118】シールドカバー16を回路基板8に対して開放する必要に応じては、第1の彎曲部52側を適宜な用具または工具などを用いて押し出すことは、底面92から凸部87までの高さ、すなわち、凸部87の高さが低く設定されていること、ならびに、第3の彎曲部54が弧状であることにより、容易である。このような圧接構造は、シールドカバー16の側面に突出するのが、板ばねの厚さと、変形にともなう僅かな彎曲分と、のみであり、シールドカバー内部側に入り込むのも、彎曲部を極力小型化することが可能であることから、回路基板8上に占めるスペースを最小限度にし得る。 【0119】クランプ用ばね85をシールドカバー16の側端部65から突出させることもなく行なえる効果的な面もある。ついで、本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造第4の一実施形態に適用される第4のクランプ用ばねが、図9の斜視図に示される。第4のクランプ用ばね95は、ばね板の両端部がそれぞれに図示下側の第1の彎曲部52と図示上側の第2の彎曲部53とのより、彎曲されその端部が対向されてなるものである。 【0120】第1の彎曲部52の先端側は上側に向けられて、さらに下側に向かう第3の彎曲部54とからなり、第2の彎曲部53の先端側は下側に向けられて、中央の突起部76と、その両側の肩部77と、により構成される。 【0121】したがって、この第4のクランプ用ばね95において、端部とは第3の彎曲部54の凸面部分と、突起部76、肩部77と、が対向し構成されていることになる。第4のクランプ用ばね95は、ばね用の銅合金、たとえば燐青銅板にニッケルめっきを施す。あるいは、ばね用ステンレス鋼板、などから任意に選択され得る。 【0122】この第4のクランプ用ばね95では、図から明らかなように、平面部分56と並行する、第2の彎曲部53から肩部77までの深さ(高さ)よりも、第1の彎曲部52の深さ(高さ)D4の方が深く(高く)なるように設定されている。 【0123】図10の要部拡大断面図の図(a)を参照すると、シールドカバー16の側端部65に、側面66と並行する凸部87が形成されている。凸部87は、側端部65に凹部88を設けることで形成され、その先端面は側面66側が低く内部側が高くなる傾斜面に形成される。 【0124】回路基板8の側端部の面に、第4のクランプ用ばね95の突起部76が嵌まり込む貫通孔でなる凹部91が形成されている。シールドカバー16の凸部87の内部側には、凹部88の底面92との間に段差が形成される。 【0125】シールドカバー16の底面92から、回路基板8との接触面までの厚さと、回路基板8の厚さと、の和をT4とする。図9に示される第4のクランプ用ばね95の自由状態における、第3の彎曲部54先端と肩部77とき端部間の間隔をS4とすると、S4はT4よりも所定寸法少なく設定されている。 【0126】以上の構成で、図10の図(a)に示されるように、第4のクランプ用ばね95の突起部76を回路基板8の凹部91に嵌め込ませ、肩部77を回路基板8の面に接触させる。 【0127】図示されるように、第4のクランプ用ばね95の第3の彎曲部54はシールドカバー16の側面66に接する状態であり、平面部分56はシールドカバー16の側面66に沿い傾斜対向位置にある。 【0128】以上の状態で、第1の彎曲部52を引き下げるようにして、第4のクランプ用ばね95のばね性に抗して弾性変形させ、第3の彎曲部54をシールドカバー16の凸部87を越えさせ、底面92に嵌め込ませる。 【0129】この状態が図(b)に示される。図から明らかなように第1、第2の彎曲部52、53は拡がるように変形されるが、第1の彎曲部52の方が深さが深い分、大きく変形される。もちろん、S4はT4に広げられ、このような変形に応じて平面部分56もシールドカバー16の側面66に接するように変形彎曲される。 【0130】以上のような第4のクランプ用ばね95の弾性変形による、第1の彎曲部52と肩部77で構成される端部間に働く復元力は、シールドカバー16を回路基板8の面に圧接状態に押し付けることになる。 【0131】すなわち、第4のクランプ用ばね95の圧接力により、シールドカバー16の側縁の端面は、回路基板8の接地パターン22面に電気的に圧接接続されることになる。 【0132】第3の彎曲部54を第4のクランプ用ばね95の弾性に抗して凸部87を越えさせる場合、凸部87は内部方向へ上昇する傾斜面に形成されていることから、比較的容易に押し込ませることができる。 【0133】突起部76が凹部91に嵌まり合うことにより、第4のクランプ用ばね95が紙面と直交方向に移動することがなく、その取り付け位置が規定されるから、側端部65が平坦面であって凹部88の存在しない場合でも好都合である。 【0134】シールドカバー16を回路基板8に対して開放する必要に応じては、第1の彎曲部52側を適宜な用具または工具などを用いて押し出すことは、底面92からと凸部87までの高さ、すなわち、凸部87の高さが低く設定されていること、ならびに、第3の彎曲部54が弧状であることにより、容易である。 【0135】このような圧接構造は、シールドカバー16の側面に突出するのが、板ばねの厚さと、変形にともなう僅かな彎曲分と、のみであり、シールドカバー内部側に入り込むのも彎曲部を極力小型化することが可能であることから、回路基板8上に占めるスペースを最上限度にし得る。 【0136】この第4のクランプ用ばね95は、第2の彎曲部53を第1の彎曲部52よりも浅く設定することにより、回路基板8の面上へのクランプ用ばねの突出量を少なくすることができ、しかも、クランプ用ばね95をシールドカバー16の側端面65から突出させることもない。 【0137】本発明は、上記の各実施の形態に限定されるものではなく、それぞれの構成を組み合わせることは任意であり、一層好適な形態を得ることができる。また、理解を容易とするために携帯型電話機を例にして説明したが、携帯型電話機に限ることなく、同様な可搬型の通信装置・電子装置、それ以外にも固定型の装置などにおけるシールドを必要とする箇所には汎用的に実施適用し得るものである。 【0138】 【発明の効果】以上、詳細に説明のように本発明回路基板のシールドカバー取り付け構造による第1発明によると、ばね板の両端の彎曲された端部が対向されてなるクランプ用ばねと側端部に凸部の形成されてなるシールドカバーとからなり、回路基板をはさむよう両面に対向配置されるシールドカバーに、回路基板とシールドカバーとの側面に接するクランプ用ばねの両端部が両シールドカバーの凸部を越えた位置へ圧接状態に嵌めるようにしたことにある。 【0139】クランプ用ばねの圧接力は、シールドカバーの側端縁の面を回路基板の接地パターン面に押し付け、確実な面接触による電気的な接続状態を果たす。クランプ用ばねは薄いばね板なことから、実質的には側面に沿わされる、ごくわずかな板面の突出量で、こと足り所要スペースを要するものではない。回路基板面上についても彎曲部を収容するに必要な、シールドカバーの側縁とほぼ等しいスペースなことから、装置の小型化、高密度実装に好適なものである。 【0140】シールドカバーの凸部は独立に形成されるか、凹部の壁面により形成される、など種々の態様により可能である。本発明の第2発明によると、ばね板の両端の彎曲された端部が対向されてなるクランプ用ばねと側端部に凸部の形成された第1のシールドカバー、側端部に凹部の形成された第2のシールドカバー、とからなり、回路基板をはさむよう両面に対向配置される第1、第2のシールドカバーに、回路基板とシールドカバーとの側面に接するクランプ用ばねの両端部が両シールドカバーの凹部内と凸部を越えた位置へ圧接状態に嵌めるようにしたことにある。 【0141】クランプ用ばねの圧接力は、シールドカバーの側端縁の面を回路基板の接地パターン面に押し付け、確実な面接触による電気的な接続状態を果たす。クランプ用ばねは薄いばね板なことから、実質的には側面に沿わされる、ごくわずかな板面の突出量で、こと足り所要スペースを要するものではない。回路基板面上についても彎曲部を収容するに必要な、シールドカバーの側縁とほぼ等しいスペースなことから、装置の小型化、高密度実装に好適である。 【0142】クランプ用ばねの端部がシールドカバーの凹部に嵌められることで、クランプ用ばねは側面方向に移動されずに位置決めされる。シールドカバーの凸部は独立に形成されるか、凹部の壁面により形成させることができる。 【0143】本発明の第3発明によると、ばね板の両端の彎曲された端部が対向されてなるクランプ用ばねと側端部に凸部の形成されたシールドカバーとからなり、回路基板面に配置されるシールドカバーの側面に接するクランプ用ばねの両端部が回路基板の凹部内とシールドカバーの凸部を越えた位置とに圧接状態に嵌められるようにしたことにある。 【0144】クランプ用ばねの圧接力は、シールドカバーの側端縁の面を回路基板の接地パターン面に押し付け、確実な面接触による電気的な接続状態を果たす。クランプ用ばねは薄いばね板なことから、実質的には側面に沿わされる、ごくわずかな板面の突出量で、こと足り所要スペースを要するものではない。回路基板面上についても彎曲部を収容するに必要な、シールドカバーの側縁とほぼ等しいスペースなことから、装置の小型化、高密度実装に好適である。 【0145】クランプ用ばねの端部が回路基板の凹部に嵌められることで、クランプ用ばねは側面方向へ移動されることなく位置決めされる。シールドカバーの凸部は独立に、または、凹部の壁面などにより形成させ得る。 【0146】以上のように、本発明によれば、最小限度のスペースで確実な面接触による電気的な接続によるシールド状態が得られる。そのほか、電子・通信装置以外の装置への適用も、もちろん可能なことである。など、実用上の効果は、きわめて顕著なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】井桁 貞一
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| 【公開番号】 |
特開平11−243293 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−45539 |
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