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【発明の名称】 電子部品装着装置及び装着方法
【発明者】 【氏名】大田 博

【氏名】平井 弥

【氏名】藤原 宗良

【氏名】本川 裕一

【氏名】茂木 誠一

【要約】 【課題】高速装着可能な間欠回転するヘッド部を備えた電子部品装着装置において、把持ユニットを設けることにより把持して移載する必要のある電子部品の装着効率を向上する。

【解決手段】電子部品を所定位置に供給する供給手段9と、所定位置に位置決めされたプリント基板7上ヘ電子部品を搭載する複数のノズル3を有する実装ヘッド2と、複数の実装ヘッド2を有し電子部品を供給位置から実装位置へ間欠回転して移動させるヘッド部1と、電子部品を保持・搭載させるための圧力を与える空圧部6とを備えた電子部品装着装置において、実装ヘッド2に、ばねにて大きな保持力で電子部品を把持し、空圧で把持を開放する一対の爪を有する把持ユニット4を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品を所定位置に供給する部品供給部と、所定位置で電子部品を保持して位置決めされたプリント基板上に装着するノズルを複数選択切替え可能に設けた実装ヘッドと、複数の実装ヘッドを有し電子部品を供給位置から実装位置へ間欠回転して移動させるヘッド部と、電子部品を保持・装着するための圧力を実装ヘッドに与える空圧部とを備えた電子部品装着装置において、実装ヘッドにノズルと選択切替え可能に電子部品を把持する把持ユニットを設けたことを特徴とする電子部品装着装置。
【請求項2】 把持ユニットに、ばねにて大きな保持力で電子部品を把持し、空圧で把持を開放する一対の爪を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子部品装着装置。
【請求項3】 把持ユニットを、電子部品を把持する一対の爪と、一対の爪を電子部品を把持する方向に付勢するばねと、爪と連結したリンクと、リンクの他端に連結したピストンと、これらの部材を保持するとともにピストンに圧力を伝達する経路を有する保持部にて構成したことを特徴とする請求項2記載の電子部品装着装置。
【請求項4】 空圧部に圧力を切り替える手段を設け、ノズル使用時とは圧力の異なるエア圧を把持ユニットの爪を開閉する駆動源として用いるように構成したことを特徴とする請求項2又は3記載の電子部品装着装置。
【請求項5】 請求項1記載の電子部品装着装置において、電子部品を所定位置に供給する第1工程と、把持ユニットにエア圧を与えて爪を開放する第2工程と、実装ヘッドを下降して把持ユニットを位置決めする第3工程と、把持ユニットへのエア圧の付与を止めて爪を閉じ、電子部品を保持する第4工程と、実装ヘッドを上昇しヘッド部を間欠回転させて実装ヘッドを装着位置へ位置決めする第5工程と、実装ヘッドを下降させ把持ユニットを装着位置ヘ位置決めする第6工程と、把持ユニットにエア圧を与えて爪を開放し、電子部品を装着する第7工程と、実装ヘッドを上昇させ、把持ユニットへのエア圧の付与を止めて爪を閉じる第8工程とを備えることを特徴とする電子部品装着方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間欠回転するヘッド部にて電子部品を供給部より取り出し、プリント基板に装着する電子部品装着装置及びその装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品装着装置において、把持ユニットを用いたものの一例について、図5、図6を参照して説明する。
【0003】従来の把持ユニットを用いた電子部品装着装置は、図5に示すように、電子部品31(図6参照)を供給する供給ユニット33を搭載した供給テーブル34と、ロボット35に備えられたX−Y方向に移動可能なヘッド部36と、ヘッド部36に昇降可能に設けられ、把持ユニット32を装備された実装ヘッド(図示せず)と、プリント基板37の保持部38にて構成されている。
【0004】把持ユニット32は、図6に示すように、圧縮ばね41の下方に設けられたピストン42と、ピストン42に設けられた連結ピン43を介して支点ピン44を中心に揺動するリンクレバー45と、リンクレバー45の下方に設けられた一対の爪46にて構成され、全体がホルダー47で覆われている。
【0005】次に、その装着動作を説明すると、ロボット35によりヘッド部36が供給ユニット33にて取り出し準備された電子部品31の位置ヘ位置決めされ、実装ヘッドは装備した把持ユニット32を電子部品を保持可能な位置まで下降して位置決めする。位置決めされた把持ユニット32の空圧室Fに空圧部(図示せず)より負圧がかけられ、圧縮ばね41により押し下げられていたピストン42を引上げ、連結ピン43を介して支点ピン44に支持されたリンクレバー45の他端を上方向に引上げ、リンクレバー45の下方に取付けられた爪46を閉じることにより、電子部品31を保持し、実装ヘッドは上昇し、ヘッド部36はロボット35により電子部品31を、保持部38に保持されたプリント基板37の装着位置へ位置決めする。
【0006】ヘッド部36が位置決めされると、実装ヘッドは電子部品31を搭載可能な位置まで下降位置決めし、空圧部より把持ユニット32の空圧室Fへ正圧を与えることにより、ピストン42を下降し、連結ピン43を介し、支点ピン44に支持されたリンクレバー45の他端を下方向に押し下げ、リンクレバー45の下方に取り付けられた爪46を周方向に開き、保持されていた電子部品31を開放し、プリント基板37に装着する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成の把持ユニット32の構成では、負圧によりピストン42を引き上げ、爪46を閉じて電子部品31を把持するため、電子部品31を保持する力が弱く、電子部品31の取り出しミスや取り出した電子部品31を途中で落下させてしまうことがあるという問題があった。また、電子部品31の保持力が小さいために、近年要求が高まっている高速化に対応できる間欠回転するヘッド部を備えた電子部品装着装置に適用するのが困難であるという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、把持して装着する必要のある電子部品を間欠回転するヘッド部にて高速で装着できるようにした電子部品装着装置及びその装着方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品装着装置は、電子部品を所定位置に供給する部品供給部と、所定位置で電子部品を保持して位置決めされたプリント基板上に装着するノズルを複数選択切替え可能に設けた実装ヘッドと、複数の実装ヘッドを有し電子部品を供給位置から実装位置へ間欠回転して移動させるヘッド部と、電子部品を保持・装着するための圧力を実装ヘッドに与える空圧部とを備えた電子部品装着装置において、実装ヘッドにノズルと選択切替え可能に電子部品を把持する把持ユニットを設けたものであり、把持ユニットを必要とする電子部品を装着するについても、間欠回転するヘッド部にて装着でき、部品装着の高速化を図ることができる。
【0010】また、把持ユニットに、ばねにて大きな保持力で電子部品を把持し、空圧で把持を開放する一対の爪を設け、さらには把持ユニットを、電子部品を把持する一対の爪と、一対の爪を電子部品を把持する方向に付勢するばねと、爪と連結したリンクと、リンクの他端に連結したピストンと、これらの部材を保持するとともにピストンに圧力を伝達する経路を有する保持部にて構成すると、保持力をばねにより得ることで強力な保持力が得られ、電子部品の取り出しミスや、電子部品の落下を一層確実に無くすことができる。
【0011】また、空圧部に圧力を切り替える手段を設け、ノズル使用時とは圧力の異なるエア圧を把持ユニットの爪を開閉する駆動源として用いるように構成すると、大きな把持力を得るためばねの付勢力を大きくしても爪を開放することができ、簡単な構成で複数のノズルと把持ユニットを切り替えて用いることができる。
【0012】また、本発明の電子部品装着方法は、電子部品を所定位置に供給する第1工程と、把持ユニットにエア圧を与えて爪を開放する第2工程と、実装ヘッドを下降して把持ユニットを位置決めする第3工程と、把持ユニットへのエア圧の付与を止めて爪を閉じ、電子部品を保持する第4工程と、実装ヘッドを上昇しヘッド部を間欠回転させて実装ヘッドを装着位置へ位置決めする第5工程と、実装ヘッドを下降させ把持ユニットを装着位置ヘ位置決めする第6工程と、把持ユニットにエア圧を与えて爪を開放し、電子部品を装着する第7工程と、実装ヘッドを上昇させ、把持ユニットへのエア圧の付与を止めて爪を閉じる第8工程とを備えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の電子部品装着装置について、図1〜図4を参照して説明する。
【0014】図1において、電子部品装着装置は、間欠回転するヘッド部1を備え、ヘッド部1には、その周縁に複数の実装ヘッド2が昇降可能に設けられている。実装ヘッド2は、複数のノズル3と把持ユニット4を備えている。また、複数のノズル3と把持ユニット4を選択的に使用位置に切り替える切替え部5と、実装ヘッド2にエア圧を供給する空圧部6と、プリント基板7を保持位置に位置決めする位置決め部8と、電子部品11を所定位置に供給する部品供給部10が配設されている。部品供給部10は、移動可能な供給台9上に複数の部品供給手段10aを搭載し、任意の部品供給手段10aを供給位置に位置決めするように構成されている。
【0015】実装ヘッド2は、図2に示すように、複数のノズル3と把持ユニット4がホルダー12の外周に配設され、そのホルダー12が水平軸芯まわりに回転可能にガイド13にて支持され、ガイド13は本体ホルダー14の下部に配設されている。ガイド13は、ノズル3や把持ユニット4にエアを供給する経路を備え、またホルダー12の回転を係止するレバー15及びギヤ16が設けられている。
【0016】把持ユニット4は、図3に示すように、電子部品11を把持する一対の爪17、18と、一対の爪17、18間に介装された引張ばね19と、爪17、18と連結したリンク20、21と、これらリンク20、21の他端と連結したピストン22と、これら爪17、18、引張ばね19、リンク20、21、ピストン22を保持するとともにピストン22に圧力を伝達する経路を有した保持部23にて構成されている。
【0017】空圧部6は、図4に示すように、吸着から装着まで必要な負圧を発生する真空発生器24と、把持ユニット4使用時のエア圧を決める減圧器25と、エアを送るバルブ26、27と、通常の吸着ノズル3使用時のエア圧を決める減圧器28と、エアを送るバルブ29にて構成されている。
【0018】以下、装着動作について説明する。
【0019】まず、ノズル3を使用する通常の装着動作について説明すると、供給台9により供給する電子部品11を備えた供給手段10aを供給位置に位置決めし、ヘッド部1により位置決めされた実装ヘッド2を下降させてノズル3を電子部品11の吸着位置に位置決めする。次に、空圧部6が図4の経路Aより位置決めされたノズル3に負圧を与え、ノズル3が電子部品11を吸着する。
【0020】電子部品11をノズル3にて吸着後、実装ヘッド2は上昇し、ヘッド部1が間欠回転を行い、実装ヘッド2を位置決め部8により位置決めされたプリント基板7上の装着位置へ移動する。次いで、実装ヘッド2が下降し、ノズル3が吸着した電子部品11をプリント基板7の装着高さに位置決めする。次に、空圧部6が位置決めされたノズル3に対する負圧の付与を停止し、経路Dより正圧P2 を付与し、電子部品11をノズル3より放し、プリント基板7上に装着する。電子部品11をプリント基板7に装着後、実装ヘッド2が上昇し、ヘッド部1が間欠回転を行い、次の電子部品11を同様に吸着し、装着する動作を繰り返す。
【0021】次に、把持ユニット4を使用する装着動作について説明すると、ヘッド部1の間欠回転にて実装ヘッド2が切替え部5の位置に位置決めされ、切替え部5にて実装ヘッド2のホルダー12を係止しているレバー15を揺動し、ギヤ16よりレバー15を開放し、ギヤ16を回転させることによりホルダー12に備えられた把持ユニット4を選択し、その後レバー15をギヤ16に噛み込ませてホルダー12を係止する。
【0022】次に、供給台9により供給する電子部品11を備えた供給手段10aを供給位置に位置決めするとともに、ヘッド部1を間欠回転させて把持ユニット4を選択した実装ヘッド2を吸着位置へ移動する。また、空圧部6が吸着位置に位置決めされた実装ヘッド2へ経路Bより空圧室Eに正圧P1 を付与することによってピストン22が押し下げられ、ピストン22に連結されたリンク20、21を介して、引張ばね19により閉じられていた爪17、18を開放する。この状態を保持したまま、実装ヘッド2は電子部品11の取り出し位置へ下降して位置決めされる。実装ヘッド2が位置決めされると、空圧部6は正圧P1 の供給を停止し、把持ユニット4は引張ばね19により爪17、18を閉じ、電子部品11を保持する。
【0023】電子部品11を保持後実装ヘッド2は上昇し、ヘッド部1が間欠回転を行い、実装ヘッド2を位置決め部8により位置決めされたプリント基板7上の装着位置ヘ移動し、次いで実装ヘッド2が下降し、把持ユニット4が保持した電子部品11をプリント基板7の装着高さに位置決めする。把持ユニット4が位置決めされると、空圧部6は経路Cより正圧P1 を付与し、把持ユニット4の爪17、18を開放し、電子部品11をプリント基板7上に装着する。
【0024】電子部品11をプリント基板7に装着後、把持ユニット4に正圧P1 を与えたまま実装ヘッド2が上昇し、ヘッド部1が間欠回転を行い、次の吸着、装着動作へ移る。空圧部6はヘッド部1の間欠回転が始まると、正圧P1 の供給を停止し、把持ユニット4は引張ばね19により爪17、18を閉じる。以下、同様に上記動作を繰り返し行い、電子部品11をプリント基板7に装着する。
【0025】
【発明の効果】本発明の電子部品装着装置及び装着方法によれば、以上の説明から明らかなように、間欠回転するヘッド部に設けられた実装ヘッドに、ノズルと選択切替え可能に電子部品を把持する把持ユニットを設けたので、把持ユニットを必要とする電子部品を装着するについても、間欠回転するヘッド部にて装着でき、部品装着の高速化を図ることができる。
【0026】また、把持ユニットに、ばねにて大きな保持力で電子部品を把持し、空圧で把持を開放する一対の爪を設け、さらには把持ユニットを、電子部品を把持する一対の爪と、一対の爪を電子部品を把持する方向に付勢するばねと、爪と連結したリンクと、リンクの他端に連結したピストンと、これらの部材を保持するとともにピストンに圧力を伝達する経路を有する保持部にて構成すると、保持力をばねにより得ることで、強力な保持力が得られ、電子部品の取り出しミスや、電子部品の落下を一層確実に無くすことができる。
【0027】また、空圧部に圧力を切り替える手段を設け、ノズル使用時とは圧力の異なるエア圧を把持ユニットの爪を開閉する駆動源として用いるように構成すると、大きな把持力を得るためばねの付勢力を大きくしても爪を開放することができ、簡単な構成で把持ユニットに備えられた複数のノズルを切り替えることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石原 勝
【公開番号】 特開平11−233995
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−28001