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【発明の名称】 電子機器
【発明者】 【氏名】渡辺 博朗

【氏名】浅野 隆一

【要約】 【課題】ハードディスクドライブがキャディに取着されて筐体に対して挿脱自在とされた電子機器において、キャディに取着するハードディスクドライブの大きさにかかわらず、筐体内を流れる冷却空気の流れのバランスを維持してハードディスクドライブ及び他の電子部品の冷却を十分に行う。

【解決手段】小さなハードディスクドライブ20aをキャディ21に取着したことにより、キャディ内に生じた空間(差分空間)26内に、冷却空気の流れを制限する流量制限部材27を着脱自在に設け、上記ハードディスクドライブと流量制限部材との間に空隙28を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体に対して、キャディを介して挿脱自在に配設されたハードディスクドライブと、筐体内に所定の冷却空気の流れを発生させるための冷却ファンとを備えた電子機器であって、上記キャディに取着されるハードディスクドライブは種々の大きさのものが有り、小さなハードディスクドライブをキャディに取着することにより、キャディ内に生じる空間に冷却空気の流れを制限する流量制限部材を着脱自在に設けたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】 小さなハードディスクドライブをキャディに取着した場合に、該キャディ内のハードディスクドライブと流量制限部材との間に空隙を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】 小さなハードディスクドライブと流量制限部材とをキャディに取着した場合、キャディ内に流れる冷却空気の流量が、大きなハードディスクドライブをキャディに取着した場合と同じになるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】 小さなハードディスクドライブと流量制限部材とをキャディに取着した場合、キャディ内に流れる冷却空気の流量が、大きなハードディスクドライブをキャディに取着した場合と同じになるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】 複数のハードディスクドライブ装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】 複数のハードディスクドライブ装置を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項7】 複数のハードディスクドライブ装置を備えていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】 複数のハードディスクドライブ装置を備えていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内に配設されたハードディスクドライブ及び他の電子部品の冷却が必要で、かつ、ハードディスクドライブがキャディに取着されて筐体に対して挿脱自在とされており、また、キャディには大きさの異なるハードディスクドライブが取着可能とされた電子機器において、キャディに取着したハードディスクドライブの大きさにかかわらず、冷却空気の所定の流れを確保してハードディスクドライブ及び他の電子部品の冷却を十分に行うことができるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の筐体に収納されるハードディスクドライブや電子部品は、熱を発するため、これらの冷却が必要である。
【0003】例えば、複数のノンリニアアクセス可能な記録媒体にビデオデータを含むデータを記録し、記録されたデータを編集等所定の処理を行ったあと、ビデオデータを含むデータを送出する、複数チャンネル同時入出力可能なマルチビデオサーバー装置がある。このマルチビデオサーバー装置は、実際に放送局等では、ニュース番組やCM(コマーシャル)で使用される映像データや音声データを蓄積、送出(放送)するために使用され、さらにビデオオンデマンド(VOD)、ニアビデオオンデマンド(NVOD)と呼ばれる映画や家庭視聴用ビデオを送出(放送)するために使用される。
【0004】ノンリニアアクセス可能な記録媒体として、ハードディスクドライブを複数備えるマルチビデオサーバー装置aは、図5に示すように、筐体b内に2つの電源ユニットc、cと複数のハードディスクドライブ装置d、d、・・・とこれらを制御する回路基板e、e、・・・などを備える。尚、図5は、従来のマルチビデオサーバー装置aを示すものであるが、後述する本発明に係る実施例においても用いるものであり、符号の括弧書きされたアルファベットで示したものが、従来例のものを示す。尚、筐体bは図12に示す。
【0005】筐体bは、図12に示すように、前面が開口し、筐体b内の空間の後右側部内側に上下左右に並ぶように4つの冷却ファンf、f、・・・が配設されており、該冷却ファンf、f、・・・に対応する筐体bの部位には、多数の排気孔g、g、・・・が形成されている。そして、図13、図14に示すように、冷却ファンf、f、・・・を駆動すると、筐体b内部の空気が排気孔g、g、・・・から外部に放出され、筐体b内の圧力が下がることにより、筐体b内には前面側から外気が流入して、筐体b内に後述するような空気の流れが生じ、これが、冷却空気となって電源ユニットc、c、ハードディスクドライブ装置d、d、・・・、各種回路基板e、e、・・・等を冷却するようになっている。
【0006】2つの電源ユニットc、cは、それぞれ直方体状のフレーム内に納められており、上記筐体b内の前半部分でかつ上部に左右に並ぶように配設されている。また、電源ユニットc、cは、筐体bに対して前方から各別に挿脱自在に設けられており、筐体b内に挿入されると、内部に配置された回路基板eのコネクターと電気的接続が為されるようになっている。
【0007】ハードディスクドライブ装置dは、記録ディスク(図示は省略する。)がケース体に収納されたハードディスクドライブhが、これよりも一回り大きな枠状のキャディiに着脱自在に取着されて成り(図15参照)、キャディiが上記筐体bに対して挿脱自在に配設される。
【0008】ハードディスクドライブ装置dは、全部で8つ有り、上記筐体b内の前半部分でかつ下部、即ち、上記電源ユニットc、cの下方に左右方向に並ぶように配設されている。また、これらハードディスクドライブ装置d、d、・・・は、筐体bに対して前方から挿脱自在にされ、筐体b内に挿入されると、各ハードディスクドライブh、h、・・・が各別に筐体b内に配置されたコネクターと電気的接続が為されるようになっている。
【0009】ハードディスクドライブhは、その記録ディスクの回転軸が左右方向に延びる向きとされ、いわゆる縦置きとされていて、キャディiの上板及び下板にそれぞれ2箇所づつビスにより固定される。
【0010】キャディiの前面板には、多数の小孔j、j、・・・が形成され、後述するように、筐体b内に外気が流入したときに、キャディi内のハードディスクドライブhに冷却空気が当たるようになっている。
【0011】回路基板e、e、・・・には、筐体b内の後半部分に水平に配置されたもの(水平配置回路基板)e1、e1、・・・と、筐体bの前後方向におけるほゞ中央部に筐体bの内部空間を前後に仕切るように垂直に配置されたもの(垂直配置回路基板)e2が有り、垂直配置回路基板e2の左右両側縁と筐体bとの間にそれぞれ空隙kr、klが形成されており、空隙k、kのうち、左側の空隙klの方が右側の空隙krよりも大きく形成されている。
【0012】そして、冷却ファンf、f、・・・の駆動により、筐体b内には冷却空気が流れ、電子部品である電源ユニットc、c、ハードディスクドライブh、h、・・・や回路基板e、e、・・・を冷却するようになっている。
【0013】冷却空気の流路は、図13に示すように、筐体b内の圧力が下がると、筐体bの前方、即ち、電源ユニットc、cとハードディスクドライブ装置d、d、・・・の前面側から外気が筐体b内に流入し、電源ユニットc、c及びハードディスクドライブ装置d、d、・・・の間を通って、垂直配置回路基板e2に衝突する。
【0014】筐体bの前面のうち下部、即ち、ハードディスクドライブ装置d、d、・・・が配設された部分から、外気が筐体b内に流入するとき、キャディi、i、・・・の前面板の小孔j、j、・・・から外気が流入し、これが、ハードディスクドライブh、h、・・・に衝突して、ハードディスクドライブh、h、・・・を冷却することになる。
【0015】垂直配置回路基板e2に衝突した空気は、左右に分かれて後側の水平配置回路基板e1、e1、・・・側へ流入する。このとき、垂直配置回路基板e2の左側の空隙klの方が右側の空隙krよりも大きいため、左側の空隙klにより多くの空気が流れる。
【0016】筐体bの後側に左側の空隙klから流入した空気は、水平配置回路基板e1、e1、・・・の間を通って、冷却ファンf、f、・・・により、筐体b外に排出される。一方、筐体bの後側に右側の空隙krから流入して空気は、直接、冷却ファンf、f、・・・に吸い込まれて筐体b外に排出されるようになっている。
【0017】このように筐体b内には、各電子部品(電源ユニットc、c、ハードディスクドライブh、h、・・・や回路基板e、e、・・・)を冷却するための冷却空気が流れるが、その流路は、各電子部品のそれぞれの冷却に必要な流量が確保できるように設計されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このようなマルチビデオサーバー装置aにあっては、これに用いられるハードディスクドライブについて、その記憶容量の大小或いは記録密度の高低により、そのものの大きさ、特に、厚さが異なるものを用いることがある。これは、例えば、全体の容量を小さくしようとしたとき、ハードディスクドライブの台数を減らして小さくするよりは、各ハードディスクドライブの容量を小さいものに替えて台数をそのままにする方が、転送レートの点から有利である。このような理由から、マルチビデオサーバー装置aにおいて、大きさの異なったハードディスクドライブに変更したり、或いはそのようなハードディスクドライブが混在するように用いたりすることがある。
【0019】そして、例えば、厚さの異なる2種類のハードディスクドライブh1、h2を用いる場合には、上記キャディiは、大きい方のハードディスクドライブh1よりも一回り大きなものが用いられ、小さい方のハードディスクドライブh2も取着することができるようになっている。
【0020】2種類の大きさの異なるハードディスクドライブh1、h2のうち、どちらをマルチビデオサーバー装置aに用いるかは、ユーザーの選択により決定され、例えば、すべてのハードディスクドライブh、h、・・・を大きいものh1、h1、・・・又は小さいものh2、h2、・・・にしたり、或いは2種類の大きさのハードディスクドライブh、h、・・・を混在させたりして、各キャディiに取着して、これを筐体bに配設するようになっている。
【0021】しかしながら、小さなハードディスクドライブh2をキャディiに取着して筐体bに配設した場合、大きなハードディスクドライブh1が取着されていた場合と比べ、キャディi内に両ハードディスクドライブh1、h2の体積の差分に相当する空間lができてしまい(図16参照)、筐体b内を流れる冷却空気のバランスが崩れ、他の電子部品、この従来例では電源ユニットc、c及び大きなハードディスクドライブh1の冷却が不十分になってしまうという問題がある。
【0022】即ち、冷却空気の流れは、抵抗の少ない部分により多く発生するため、キャディiにできた空間lを流れる流量が増加し、その分、他の部分に流れる冷却空気の流量が減少してしまい、電源ユニットc、c及び大きなハードディスクドライブh1、h1、・・・に必要な量の冷却空気が流れないことになる(図17、図18参照)。
【0023】そこで、本発明は、小さなハードディスクドライブをキャディに取着した場合でも、筐体内の冷却空気の流れのバランスが崩れることなく、各種電子部品及び/又は大きなハードディスクドライブの冷却を十分に行うことができるようにすることを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、小さなハードディスクドライブをキャディに取着することにより、キャディ内に生じる空間に冷却空気の流れを制限する流量制限部材を取着するようにしたものである。
【0025】従って、本発明電子機器にあっては、小さいハードディスクドライブをキャディに取着して筐体に配設した場合において、キャディ内にできた空間に冷却空気が流れようとしても、流量制限部材によりその流れが制限され、大きなハードディスクドライブをキャディに取着した場合とほゞ同じ冷却空気の流れを確保することができ、設計した冷却空気の流れのバランスを崩すことがなく、他の電子部品及び/又は大きなハードディスクドライブの冷却を十分に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明に係る電子機器の基本構成を概念的に示すものである。
【0027】電子機器1は、筐体2と、該筐体2に対して挿脱自在に配設されたハードディスクドライブ装置3、3と筐体2内に冷却空気の流れを発生させるための冷却ファン4とを備える(図1、図2参照)。
【0028】筐体2には、ハードディスクドライブ装置3、3を挿脱自在にするための挿脱用開口5と、冷却ファン4によって筐体2内の空気を外部に排出する排出用開口6、6、・・・と、筐体2内に外気を流入させるための吸気用開口7とを有する。尚、この実施の形態では、挿脱用開口5が吸気用開口7を兼ねたものを示すが、本発明電子機器1にあっては、これに限らず、両開口5と7とが別々に形成されたものであっても良い。
【0029】ハードディスクドライブ装置3は、記録ディスク(図示は省略する。)がケース体に収納されたハードディスクドライブ8が、これよりも一回り大きな枠状のキャディ9に着脱自在に取着されて成り(図3参照)、キャディ9が上記筐体2に対して挿脱自在に配設される。尚、図3及び図4は、実施の形態に係る電子部品1におけるハードディスクドライブ装置3を示すが、後述する本発明に係る実施例においても用いるものであり、符号の括弧書きされたものが、実施例における符号を示す。
【0030】ハードディスクドライブ装置3を筐体2に対して挿脱自在にしたのは、ハードディスクドライブ8には、その記録密度又は記録容量等の相違により、大きさ、例えば、記録ディスクの厚さ方向における大きさが異なるものがあり、このような種々の大きさのハードディスクドライブ8を電子機器1において使用できるようにするためである。
【0031】そして、キャディ9を筐体2から取り出すことにより、キャディ9に取着したハードディスクドライブ8を、記録密度や記憶容量の異なった他のハードディスクドライブ8に交換することができる。
【0032】キャディ9は、種々の大きさ、例えば、厚さ方向の大きさが異なるハードディスクドライブ8a、8bを取着することができるようにするため、取着されるハードディスクドライブ8のうち最も大きなハードディスクドライブ8aよりも一回り大きく形成されている。そして、ハードディスクドライブ8a及び8bはその記録ディスクの回転軸が左右方向に延びる向きとされ、いわゆる縦置きとされて、キャディ9の上板及び下板にそれぞれ2箇所づつビスにより固定される(図4参照)。
【0033】尚、ハードディスクドライブ8a、8bのキャディ9への取着は、ビス止めに限らず、係合爪と係合孔との係合などによっても良く、要は、ハードディスクドライブ8がキャディ9に対して着脱自在に取着されるようになっていれば良い。
【0034】キャディ9の前面板には、多数の小孔10、10、・・・が形成され、後述するように、筐体2内に外気が流入したときに、キャディ9内のハードディスクドライブ8a又は8bに冷却空気が当たるようになっている。尚、小孔10は円形のものに限らず、長孔、スリット状のもの等でも良いことは無論である。
【0035】キャディ9に厚さが小さい方のハードディスクドライブ8bを取着したときは、それによりできた空間11、即ち、大きなハードディスクドライブ8aと小さなハードディスクドライブ8bとの体積の差分に相当する空間(以下、「差分空間」という。)が生じる(図4参照)。
【0036】そして、かかる差分空間11とほゞ同じ大きさの流量制限部材12を、小さなハードディスクドライブ8bと共に、キャディ9に取着する。これにより、上記差分空間11に流量制限部材12が位置することになる。尚、ハードディスクドライブには、記録ディスクの直径が異なるものもあり、記録ディスクの直径が小さなハードディスクドライブをキャディ9に取着した場合には、記録ディスクの回転軸に直交する方向にも空間ができるが、該空間を流量制限部材により埋めるようにすれば良い。
【0037】流量制限部材12は、上記差分空間11を埋めるためのものであれば良く、その材質は問わない。また、中空なケース状の部材でも中実なブロック状のものでも構わない。
【0038】また、流量制限部材12の大きさは、大きなハードディスクドライブ8aと小さなハードディスクドライブ8bとの体積の差分に相当する大きさであることが好ましいが、これに多少の大小があっても、筐体2内を流れる全体の流れのバランスが大きく崩れなけば良い。要は、各ハードディスクドライブ8、8及び他の電子部品に対するそれぞれに必要な冷却が為されれば良い。
【0039】冷却ファン4は、筐体2の内側であって、上記排出用開口6、6、・・・に対向して配設されている。そして、冷却ファン4を駆動すると、筐体2内の空気が排出用開口6、6、・・・から筐体2外に排出され、筐体2内の圧力が下り、筐体2には上記吸気用開口7から外気が流入して、筐体2内に空気の流れが発生する。
【0040】尚、冷却ファン4は筐体2の内側に配設したが、筐体2の外側に設けるようにしても良い。また、冷却ファン4は、排気用開口6、6、・・・に対向するように配置してその駆動により筐体2内の空気を排出するようにしたが、本発明はこれに限らず、冷却ファン4を吸気用開口7に対向するように配置して、その駆動により、筐体2内に外気を送り込むようにしても良い。
【0041】そして、キャディ9、9にそれぞれ大きなハードディスクドライブ8a、8aを取着している場合には、上記筐体2内に発生した空気の流れは、キャディ9、9の小孔10、10、・・・からキャディ9、9内に流入して、ハードディスクドライブ8a、8aに衝突して、ハードディスクドライブ8aと8aとの間、或いはハードディスクドライブ8aと筐体2内面との間を流れ、ハードディスクドライブ8a、8aに対する冷却が行われる(図1参照)。尚、図中、矢印は空気の流れを示す。
【0042】また、キャディ9、9のうち、一方に小さなハードディスクドライブ8bを取着している場合には、上記流量制限部材12をハードディスクドライブ8bと並べてキャディ9に取着する。これにより、小さなハードディスクドライブ8bを取着したキャディ9内に、上記差分空間11を埋めるように流量制限部材12が取着されているため、該差分空間11は生じていない(図2参照)。
【0043】かかる場合に、筐体2内に発生した空気の流れは、キャディ9、9の小孔10、10、・・・からキャディ9、9内に流入して、ハードディスクドライブ8a、8bに衝突して、ハードディスクドライブ8aと8bとの間、或いはハードディスクドライブ8a及び流量制限部材12と筐体2内面との間を流れ、ハードディスクドライブ8a、8bに対する冷却が行われる。
【0044】そして、小さなハードディスクドライブ8bを取着した側のキャディ9内を流れる空気が、上記差分空間11内を流れようとしても、流量制限部材12があるためその流れが制限され、筐体2内の冷却空気の流れは、大きなハードディスクドライブ8をキャディ9に取着したときの状態とほゞ同じ状態に保たれる(図2参照)。
【0045】ここで、流量制限部材11による冷却空気の流れの制限とは、主に冷却空気の流れの遮断を意味するが、完全に冷却空気の流れを遮断する場合の他、多少の流れを許容する場合も含む。多少の流れを許容するには、例えば、流量制限部材11を差分空間11よりも小さく形成したり、流量制限部材11と小さなハードディスクドライブ8bとの間に空隙を設けたりすることが考えられる。要は、筐体2内に挿入された他のハードディスクドライブ8或いは他の電子部品ヘの冷却が充分に行える冷却空気の流量が確保されれば良い。
【0046】また、流量制限部材11をキャディ9内に設けるには、キャディ9に直接取着しても良いし、小さなハードディスクドライブ8bに取着するようにしても良い。要は、キャディ9を筐体2から脱抜したときに、流量制限部材11がハードディスクドライブ8と共に筐体2から脱抜できるようになっていれば良い。
【0047】尚、この実施の形態にあっては、2つのハードディスクドライブ装置3、3を備えた電子機器1について説明したが、本発明はこれに限らず、ハードディスクドライブ装置3が1つでも、或いは複数でも良い。ハードディスクドライブ装置3が1つの場合にあっても、筐体2内の他の電子部品を冷却するための冷却空気の流れのバランスを確保する必要があるからである。即ち、大きなハードディスクドライブ8aを用いる場合と、小さなハードディスクドライブ8bを用いる場合とで、筐体2内を流れる冷却空気のバランスが崩れると、他の電子部品への冷却効果に影響を及ぼすことがあるからである。
【0048】
【実施例】以下に、本発明電子機器の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0049】尚、図面に示した実施例は、本発明をマルチビデオサーバー装置に適用したものである。マルチビデオサーバー装置とは、ニュース番組、CM(コマーシャル)で使用される映像データを含むデータを実際に放送局等から放送するために使用される電子機器のことである。
【0050】図5に示すように、マルチビデオサーバー装置13は、筐体14内に2つの電源ユニット15、15と複数のハードディスクドライブ装置16、16、・・・とこれらを制御する回路基板17、17、・・・、18、19、19、・・・などを備える。尚、筐体14は図6に示す。
【0051】ハードディスクドライブ装置16は、記録ディスク(図示は省略する。)がケース体に収納されたハードディスクドライブ20が、これよりも一回り大きな枠状のキャディ21に着脱自在に取着されて成り(図3、図4参照)、キャディ21が上記筐体14に対して挿脱自在に配設される。
【0052】図6に示すように、筐体14は前面が開口し、筐体14内の空間の後右側部内側に上下左右に並ぶように4つの冷却ファン22、22、・・・が配設されており(図5参照)、該冷却ファン22、22、・・・に対応する筐体14の部位には、多数のスリット状の排気孔23、23、・・・が形成されている。
【0053】そして、図7、図8、図9に示すように、冷却ファン22、22、・・・を駆動すると、筐体14内部の空気が排気孔23、23、・・・から外部に排出され、筐体14内の圧力が下がることにより、筐体14内には前面側から外気が流入して、筐体14内に後述するような空気の流れが生じ、これが、冷却空気となって電源ユニット15、15、ハードディスクドライブ20、20、・・・、各種回路基板17、17、・・・、18、19、19、・・・等の電子部品を冷却するようになっている。
【0054】筐体14の内部空間の前側半分は、上側1/3の部分24と下側2/3の部分25とに仕切られており(図6参照)、上側の空間(以下、「電源ユニット配設空間」という。)24には、2つの電源ユニット15、15が左右に並んで配設されるようになっており、各電源ユニット15、15は、筐体14の前側から各別に挿脱自在に配設される。
【0055】上記電源ユニット配設空間24の下側の空間(以下、「ハードディスク配設空間」という。)25には、8つのハードディスクドライブ装置16、16、・・・が左右方向に並んで配設されるようになっており、各ハードディスクドライブ装置16、16、・・・は、筐体14の前側から各別に挿脱自在に配設される。
【0056】電源ユニット15は、電源ユニット配設空間24を左右方向に半分にした大きさよりやや小さなケース体に収納され、該ケース体には冷却フィンが形成されており、これにより、電源ユニット15の冷却効果が高くなるようになっている。また、電源ユニット15は、電源ユニット配設空間24に挿入された時に、該電源ユニット15が筐体14内に配設された回路基板18に電気的に接続されるようになっている。
【0057】このようなマルチビデオサーバー装置13に2つの電源ユニット15、15があるのは、電源のリダンダンシィを確保するためである。即ち、マルチビデオサーバー装置13に限らず、電子機器においては、電子部品の中で電源ユニットが寿命が比較的短く、1つの電源ユニット15のみで当該マルチビデオサーバー装置13において必要な電気量を供給した場合、その電源ユニット15が機能停止したときに、マルチビデオサーバー装置13がダウンしてしまう。このような事態を回避するため、2つの電源ユニット15、15を用い、一方の電源ユニット15が機能停止した場合でも、少なくともこれを交換する間は他方の電源ユニット15でマルチビデオサーバー装置13をダウンさせることなく作動させることができ、また、それぞれの電源ユニット15にかかる負担を少なくすることにより、各電源ユニット15の寿命を長くすることができる。
【0058】ハードディスクドライブ装置16のキャディ21は、ハードディスク配設空間25を左右方向にほゞ8等分にした大きさの正面形状をし、前後方向がハードディスク配設空間25のほゞ半分の大きさをしており、該キャディ21の左側面の周縁には、内側に折れ曲る折れ曲り片が形成され(図示は省略する。)、これにより、キャディ21の補強が為され、ハードディスクドライブ20のキャディ21に対する着脱はその右側面から為されるようになっている。
【0059】ハードディスク配設空間25の後半分であって、各ハードディスクドライブ16に対応した位置にはハードディスクドライブインターフェース基板19が設けられており、ハードディスクドライブ装置16をハードディスク配設空間25の所定の位置に挿入すると、ハードディスクドライブ装置16がハードディスクドライブインターフェース基板19に接続されるようになっている。
【0060】尚、ハードディスクドライブ装置16とハードディスクドライブインターフェース基板19との接続は、ハードディスクドライブインターフェース基板19に取着されるコネクター(図示は省略する。)とキャディ21に取着されたコネクター(図示は省略する。)とを結合し、キャディ21側のコネクターとハードディスクドライブ20とをリード線又はフレキシブルプリント基板により接続することにより為されるようになっている。
【0061】このようにリード線又はフレキシブルプリント基板を介してハードディスクドライブ20とハードディスクドライブインターフェース基板19とを接続するようにしておけば、ハードディスクドライブ20に設けられたコネクターの形状が変更されても、キャディ21に設けるコネクターの形状を変更するだけで対処することができ、ハードディスクドライブ20に対する汎用性を確保することができる。
【0062】ハードディスクドライブ20には、その記録密度又は記録容量等の相違により、大きいもの20aと小さいもの20bとが有り、大きいハードディスクドライブ20aは、小さいハードディスクドライブ20bよりもその記録ディスクの厚さ方向における大きさ(厚さ)がほゞ2倍になっており、上記キャディ21は大きいハードディスクドライブ20aより一回り大きく形成されている(図3参照)。
【0063】これにより、小さなハードディスクドライブ20bもキャディ21に対して着脱自在に取着できるようになっており、小さなハードディスクドライブ20bをキャディ21に取着すると、大きなハードディスクドライブ20aと小さなハードディスクドライブ20bとの体積の差分に相当する空間(差分空間)26がキャディ21内に形成される(図4参照)。
【0064】このようなハードディスクドライブ20a、20bはその記録ディスクの回転軸が左右方向に延びる向きとされ、いわゆる縦置きとされて、キャディ21の上板及び下板にそれぞれ2箇所づつビスにより固定される。
【0065】キャディ21に小さなハードディスクドライブ20bを取着する場合には、上記差分空間26に流量制限部材27を設ける(図4参照)。流量制限部材27は、上記差分空間26より左右方向の寸法がやや小さい大きさをしており、これをキャディ21に取着する場合は、流量制限部材27と小さなハードディスクドライブ20bとの間に空隙28が形成されるようにして、キャディ21の上板及び下板にそれぞれ2箇所づつビスにより固定する。これにより、後述する冷却空気がキャディ21内を流れるときに、該空隙28にも冷却空気が流れ、ハードディスクドライブ20bを冷却するようになっている(図9、図10参照)。
【0066】そして、マルチビデオサーバー装置13の記録容量を変更するには、筐体14からハードディスクドライブ装置16を脱抜して、そのキャディ21からこれに取着してあるハードディスクドライブ20a又は20bを取り外して、他のハードディスクドライブ20b又は20aを取着し、再び、キャディ21を筐体14内に装着する。このようにすることにより、比較的簡単に、マルチビデオサーバー装置13の記録容量を変更することができる。
【0067】キャディ21の前面板には、多数の小孔29、29、・・・が形成され、後述するように、筐体14内に外気が流入したときに、キャディ21内のハードディスクドライブ20a又は20bに冷却空気が当たるようになっている(図1、図2参照)。
【0068】回路基板17、17、・・・は、例えば、システムコントロール基板、インターフェース基板、デコード基板、エンコード基板等であり、筐体14内の後半部分に水平に、かつ、上下に間隔を空けて重ねられた状態に配置されている。
【0069】回路基板18は、例えば、メインバス基板等であり、筐体14の前後方向におけるほゞ中央部に筐体14の内部空間を前後に仕切るように垂直に配置されており、その左右両側縁と筐体14との間にそれぞれ空隙30r、30lが形成されており、空隙30、30のうち、左側の空隙30lの方が右側の空隙30rよりも大きく形成されている(図7、図8、図9参照)。
【0070】冷却ファン22、22、・・・は、前後に配設された2つで1つのファンユニットを構成し、これらファンユニットは筐体14の背面側から挿脱自在になっており、一の冷却ファン22が機能停止した時に、これを含むファンユニットを容易に交換することができるようになっている。
【0071】筐体14には、その電源ユニット配設空間24の前面開口を覆うように上側前面パネル31と上記ハードディスク配設空間25の前面開口を覆うように下側前面パネル32が、それぞれの開口周縁のうちの左側縁に回動自在にそれぞれ設けられている(図6参照)。
【0072】上側前面パネル31は、前側の表示板33と後側の蓋板34との2重に配置された板状部材を有し、これら表示板33と蓋板34とはこれらの上下方向におけるほゞ中央において連結され、断面形状が扁平なほゞH状を呈しており、両者の上半部間及び下半部間に左右方向に延びる隙間35、35が形成されている(図6、図11参照)。
【0073】表示板33の前面には、当該マルチビデオサーバー装置13における各種の操作ボタン及び表示部が設けられている。また、蓋板34には多数の小孔36、36、・・・が形成されており、これら小孔36、36、・・・は筐体14内の圧力が低下した時に外気を吸入する吸気孔として機能し、外気は表示板33と蓋板34との間の隙間35、35から入り、吸気孔36、36、・・・を通して筐体14内に流入する。尚、蓋板34の吸気孔36、36・・・に対応する部分にフィルターを設ければ、筐体14内に流入する空気の清浄化を図ることができる。
【0074】下側前面パネル32は、上記上側前面パネル31と同様に、2重に配置された板状部材を有し、その前側の前板37と後側の後板38とがこれらの上下方向におけるほゞ中央において連結されて、断面形状が扁平なほゞH状を呈しており、両者の上半部間及び下半部間に左右方向に延びる隙間39、39が形成されている(図6、図11参照)。
【0075】また、後板38には、上記蓋板34と同様に多数の小孔40、40、・・・が形成されており、これら小孔40、40、・・・は筐体14内の圧力が低下した時に外気を吸入する吸気孔として機能し、外気は前板37と後板38との間の隙間39、39から入り、吸気孔40、40、・・・を通して筐体14内に流入する。尚、後板38の吸気孔40、40・・・に対応する部分にフィルターを設ければ、筐体14内に流入する空気の清浄化を図ることができる。
【0076】そして、電源ユニット15又はハードディスクドライブ装置16の筐体14に対する挿脱は、上側前面パネル31又は下側前面パネル32を回動させて電源ユニット配設空間24又はハードディスク配設空間25の前面を開口させた状態で行う。
【0077】しかして、2つの電源ユニット15、15及び8つのハードディスクドライブ装置16、16、・・・を筐体14内に装着した状態において、上記冷却ファン22、22、・・・を駆動すると、筐体14内の空気が排出孔23、23、・・・から筐体14外に排出され、筐体14内の圧力が下ることにより、筐体14内には上記上側前面パネル31の吸気孔36、36、・・・及び下側前面パネル32の吸気孔40、40、・・・から外気が流入して、筐体14内には以下のような空気の流れが発生する。
【0078】先ず、筐体14内の上側、即ち、上側前面パネル31から流入する空気の流れについて説明する。
【0079】筐体内14の圧力が低下すると、上側前面パネル31の隙間35、35を通して吸気孔36、36、・・・から筐体14内に外気が流入し、流入した空気は、電源ユニット15と15との間、及び電源ユニット15、15と筐体14内面との間を流れて、回路基板18の左右の空隙30r、30lを通って筐体14内の後半に回り、回路基板17、17、・・・の間、及び回路基板17、17、・・・と筐体14との間を通って冷却ファン22、22、・・・により筐体14外に排出される(図7参照)。
【0080】このとき、電源ユニット15、回路基板17、17、・・・、18を冷却することになる。また、回路基板18の左右の空隙30r、30lに流れる冷却空気は、左側の空隙30lの方が多く、回路基板17、17、・・・に対して左側から右側への流れが多くなり、よって回路基板17、17、・・・の冷却に効果を奏する。尚、左側の空隙30lをあまり広くしすぎると、そこを通過する冷却空気の流速が遅くなり、回路基板17、17、・・・の前部しか冷却されないことになる。そのため、左側の空隙30lの広さは回路基板17、17、・・・の後側にも充分に冷却空気が行き届くような広さにすることが好ましい。
【0081】また、右側の空隙30rを狭くしすぎると、回路基板18にあたった冷却空気のうち右側に流れるものが少なくなってしまい、これによって、筐体14の前半部においても、左側を流れる空気が多くなってしまい、右側の電源ユニット15に対する冷却が不十分になることが予想されるため、2つの空隙30l、30rの広さは、上述したことを考慮して決定することが好ましい。
【0082】次に、筐体14内の下側、即ち、下側前面パネル32から流入する空気の流れについて説明する。かかる空気の流れは、ハードディスクドライブ20、20、・・・が大きいもの20aである場合と小さいもの20bである場合とで異なるため、先ず、8つのハードディスクドライブ20、20、・・・がすべて大きいもの20aである場合について説明する(図8参照)。
【0083】下側前面パネル32の隙間39、39を通して吸気孔40、40、・・・から筐体14内に流入した空気は、ハードディスクドライブ装置16、16、・・・と筐体14との間、及びハードディスクドライブ装置16のキャディ21の前面板に形成された小孔29、29、・・・からキャディ21内に流入し、ハードディスクドライブ20a、20a、・・・の間を流れ、また、これらの後側の回路基板19、19、・・・の間を流れて、回路基板18の左右の空隙30r、30lを通って筐体14内の後半分に回り、回路基板17、17、・・・の間、及び回路基板17、17、・・・と筐体14との間を通って冷却ファン22、22、・・・により筐体14外に排出される。
【0084】ハードディスクドライブ装置16、16、・・・のキャディ21、21、・・・内を流れる空気は、ハードディスクドライブ20a、20a、・・・の間の間隔が同じなので、冷却空気の流量はほゞ同じであり、ハードディスクドライブ20a、20a、・・・を均等に冷却することができる。尚、筐体14内の前半部(電源ユニット配設空間24とハードディスク配設空間25)におけるそれぞれの空気の流量比は、8つのハードディスクドライブ20、20、・・・がすべて大きいもの20aである場合に、各電源ユニット15及びハードディスクドライブ20aの充分な冷却が行い得るようになっている。
【0085】次に、8つのハードディスクドライブ20、20、・・・のうち、左側4つのものが、小さなハードディスクドライブ20b、20b、・・・である場合について説明する。小さなハードディスクドライブ20bをキャディ21に取着する場合、上述のように、流量制限部材27がキャディ21に取着されているため、キャディ21内の差分空間26はほゞ埋められ、また、ハードディスクドライブ20bと流量制限部材27との間に空隙28が形成されている(図9、図10参照)。
【0086】小さなハードディスクドライブ20bが取着されたキャディ21内に冷却空気が流入すると、上記空隙28、ハードディスクドライブ20bと隣接するハードディスクドライブ装置16の流量制限部材27との間、及び流量制限部材27と隣接するハードディスクドライブ装置16のハードディスクドライブ20b又は20aとの間を冷却空気が流れて、各ハードディスクドライブ20b、20aを冷却することになる。
【0087】そして、小さなハードディスクドライブ20bが取着されたキャディ21の上記差分空間26を流れようとする空気は、流量制限部材27により制限されるため、その部分には冷却空気は流れず、すべてのハードディスクドライブ装置16、16、・・・が大きなハードディスクドライブ20a、20a、・・・を備えた場合と、ほゞ同じような空気の流れが確保される。
【0088】また、回路基板17、17、・・・、18、19、19、・・・の冷却については、電源ユニット15、15を冷却した後の冷却空気の流れとほぼ同じである。
【0089】尚、上記実施例において、本発明電子機器をマルチビデオサーバー装置に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、筐体内に挿脱自在な電子部品を備えた電子機器であれば、適用することができる。
【0090】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、請求項1に記載した発明にあっては、小さなハードディスクドライブをキャディに取着することにより、キャディ内に生じる空間(差分空間)に冷却空気の流れを制限する流量制限部材を着脱自在に設けたので、キャディに小さなハードディスクドライブを取着した場合でも、差分空間に流れようとする冷却空気の流れを制限することができ、キャディに取着するハードディスクドライブの大きさにかかわらず、筐体内全体の冷却空気の流れのバランスを崩すことなく、よって、ハードディスクドライブ及び/又は他の電子部品の冷却を設計通りに行うことができ、その分、冷却ファンの容量の適正化を図ることができる。
【0091】請求項2に記載した発明にあっては、キャディに取着したハードディスクドライブと流量制限部材との間に空隙を設けるようにしたので、該ハードディスクドライブの両側面に沿う冷却空気の流れを形成することができ、よって、ハードディスクドライブの冷却効率を上げることができる。
【0092】請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、小さなハードディスクドライブと流量制限部材とをキャディに取着した場合に、キャディ内に流れる冷却空気の流量が、大きなハードディスクドライブをキャディに取着した場合と同じになるようにしたので、ハードディスクドライブの大きさにかかわらず、ほゞ同じ冷却空気の流れを得ることができ、筐体内の冷却空気の流れのバランスを崩すことなく、設計通りの冷却空気の流れを確保することができ、これにより、冷却ファンの大きさなどの適正化も図ることができる。
【0093】請求項5乃至請求項8に記載した発明にあっては、複数のハードディスクドライブ装置を備えるようにしたので、ハードディスクドライブを備えた電子機器として、全体の記憶容量を容易に変更することができ、また、筐体内の冷却空気の流れのバランスを崩すこともなく、よって、記憶容量の大小にかかわらず、ハードディスクドライブ及び他の電子部品の冷却を行うことができる。
【0094】尚、前記した実施例において示した各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0095】また、本発明は、ハードディスクドライブを備えた電子機器についてのものであるが、ハードディスクドライブに限らず、電子機器の筐体に対してキャディを介して挿脱自在に配設され、放熱を必要とする電子部品、例えば、ICメモリ等を備えた電子機器にも応用することができる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
【公開番号】 特開平11−233985
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−30917